JPH09508425A - アルキル亜鉛アルコキシドにより開始されるβ−置換−β−プロピオラクトンの重合 - Google Patents
アルキル亜鉛アルコキシドにより開始されるβ−置換−β−プロピオラクトンの重合Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、ポリエステルを生産するために十分な反応時間及び温度で、塊状で又は溶媒中で開始量のアルキル亜鉛アルコキシドの存在下少くとも1種のβ‐置換‐β‐プロピオラクトンを重合させることからなる、ポリエステルの製造方法に関する。
Description
【発明の詳細な説明】
アルキル亜鉛アルコキシドにより開始される
β‐置換‐β‐プロピオラクトンの重合
技術分野
本発明は、有機金属開始剤の存在下におけるβ‐ラクトンの重合方法に関する
。更に詳しくは、本発明はアルキル亜鉛アルコキシドの存在下で少くとも1種の
β‐置換‐β‐プロピオラクトンを重合させる方法に関する。
背景
β‐置換‐β‐プロピオラクトンポリマーは、エネルギー及び炭素双方の供給
源として働くように様々な細菌により作られる。おそらく、これら細菌生産ポリ
エステルの中で最もよく知られるものは、下記式の反復単位を有する構造で特徴
付けられるポリ(β‐ヒドロキシブチレート)(PHB)である:
細菌生産形のポリ(β‐ヒドロキシブチレート)は高度に結晶性、光学的に活
性で、完全にアイソタクチックなポリエステルである。
β‐置換‐β‐プロピオラクトンポリマーを生産するために有機金属触媒の存
在下におけるβ‐置換‐β‐ラクトンの開環重合が知られている。アルキルアル
ミニウム‐水ベース重合開始剤又は触媒の使用は、Benvenuti及びLenzによる米
国特許第5,023,316号明細書とその他に記載されている(例えば、
Agostini,D.E,,Lando,j.B.,Shelton,J.R.,J.POLYM.SCI.,PART A-1,1971,9[A],27
75-2587及び2789-2799;Gross,R.A.,Zhang,Y.,Konrad,G.,Lenz,R.W.,MACR0MOLEC
ULES,1988,21,2657-2668参照)。アルニニウムポルフィリンによるβ‐ブチロラ
クトンの重合はAida.T.,Maekawa,S.A.及びInoue,S.,Macromolecules,1988,21,11
95-1202で記載されている。有機スズ化合物から誘導される重合開始剤の使用は
、Kemnitzer,J.E.,McCarthy,S.P.,Gross,R.A.,MACROMOLECULES,1993,26,1221-12
29及びHori,Y.,Suzuki,M,,Takahashi,Y.,Yamaguchi,A.,Nishishita,T.,MACROMOL
ECULES,1993,26,5533-5534 に記載されている。β‐置換‐β‐ラクトンの重合
用に有機亜鉛‐水ベース開始剤の使用は、Zhang,Y.,Gross,R.A.及びLenz,R.W.,M
ACROMOLECULES,1990,23,3206-3212とTanahashi,N.,Dol,Y.,MACROMOLECULES,1991
,24,5732-5733で報告されている。Le Borgne,A.及びSpassky,N.,POLYMER,1989,3
0,2312-2319では、ラセミβ‐ブチロラクトンの重合用にキラルアルキル亜鉛ア
ルコキシド開始剤の使用について記載している。Kumagai,Y.及びDoi,Y.,J.ENVIR
ON.POLYM.DEGRADN.,1993,1,81-87では、この同モノマーの重合用に亜鉛-水-高分
子アルコール開始剤の使用について記載している。
ポリエステルへのβ‐置換‐β‐プロピオラクトンの重合について述べられた
上記系の各々の欠点は、各系が長い反応時間、ポリマーの低収率の生産、低分子
量ポリエステル生成物への限定、広い分子量分布、アイソタクチック、アタクチ
ック及び/又はシンジオタクチックポリマーの混合物の生産、あるいはこれら欠
点の組合せを有することである。
上記アルキルアルミニウム‐水系は“アルミノオキサン”触媒又は開始剤と普
通称される。これらの開始剤が用いられたときにβ‐置換‐β‐プロピオラクト
ンから生産されるポリエステルの収率は通常7〜14日間後に粗収率20〜60
%の範囲内であり、生成物は約15の分子量分布又は多分散度、即ち数平均分子
量(Mn)で割った重量平均分子量(Mw)を有する(Gross,R.A.,Zhang,Y.,Ko
nrad,G.,Lenz,R.W.,MACROMOLECULES,1988,21,2657-2668参照)。アルミニウムポ
ルフィリン開始剤(Aida,T.,Maekawa,S.A.及びInoue,S.,MACROMOLECULES,1988,2
1,1195-1202参照)の使用は、本質的に定量的収率と非常に狭い多分散度(1.
08〜1.16)でβ‐ブチロラクトンからポリ(β‐ブチロラクトン)を生産
するが、ポリエステルについて報告された最大分子量は10,000以下で、要
求される反応時間は5〜20日間である。
ジスタノオキサン開始剤(Hori.Y.,Suzuki,M.,Takahashi,Y.,Yamaguchi,A.,Ni
shishita,T.,MACROMOLECULES,1993,26,5533-5534参照)の使用は、100℃で4
時間かけてほぼ定量的収率で、高分子量ポリマー(Mw>100,000)への
ラセミβ‐ブチロラクトン、〔S〕‐β‐ブチロラクトン又は〔R〕‐β‐ブチ
ロラクトンの重合に有用である。こうして生産されるポリ(β‐ブチロラクトン
)の多分散度は、典型的には1.7〜2.7である。シンジオタクチックポリ(
β‐ブチロラクトン)は、トリブチルスズメトキシドがラセミβ‐ブチロラクト
ンの重合を開始させるために用いられたときに作られる(Kemnitzer,J.E.,McCar
thy,S.P.,Gross,R.A.,MACROM0LECULES,1993,26,1221-1229参照)。ポリエステル
の収率は13〜18日間後に24〜69%であり、分子量10,000以下の多
分散度は典型的には1.04〜1.12である。
ジアルキル亜鉛‐水開始剤によるβ‐置換‐β‐プロピオラクトンの重合には
5〜7日間要する(Zhang,Y.,Gross,R.A.及びLenz,R.W.,MACROMOLECULES,1990,
23,3206-3212とTanahashi,N.,Doi,Y.,MACROMOLECULES,1991,24,5732-5733参照)
。ポリマーの収率は通常57〜84%であるが、ラセミβ‐ブチロラクトンだと
100%に達することができる。ポリエステル分子量は50,000以内と報告
され、多分散度は典型的には1.1〜1.5である。残念ながら、開始剤の性質
はあまり明確にされておらず、用いられる現実的モノマー‐開始剤比は数値で表
すことが困難である。
塊状でラセミβ‐ブチロラクトンの重合を開始させる上でジエチル亜鉛‐〔R
〕‐(−)‐3,3‐ジメチル‐1,2‐ブタンジオールの使用は、ポリエステ
ルのアイソタクチック性を増加させる(Le Borgne,A.及びSpassky,N.,POLYMER,1
989,30,2312-2319 参照)。反応時間は2.5〜15時間と短く、収率は84%
と高い。しかしながら、特に高収率反応のときに、生成物の分子量は非常に低い
(<3000)。
アルキル亜鉛アルコキシド開始剤によるβ‐プロピオラクトン以外のラクトン
の開環重合が知られている。ε‐カプロラクトン及びラクチドの重合は文献で報
告されている(Barakat,I.,DuBois,Ph.,Jerome,R.及びTeyssie,Ph.,MACROMOLEC
ULES,1991,24,6542-6545参照)。特に、エチル亜鉛イソプロポキシドの使用はε
‐カプロラクトン及びL,L‐ラクチドを共重合させることが報告された(Bero
,M.,Kasperczyk,J.及びAdamus,G.,Makromol.Chem.,1993,194,907-912 及び913-
925 参照)。これらコポリエステルの分子量は100,000以上で、1.4の
多分散度及び60〜89%の収率範囲である。これらの重合には50〜100℃
の温度で2.5〜21日間要する。しかも、これらの研究者らは50℃以上だと
亜鉛開始剤が有効なエステル交換触媒であることも発見した。
キラルジオール‐エチル亜鉛開始剤の使用は、前記のようなラセミβ‐ブチロ
ラクトンの重合について開示されている(Le Borgne,A.及びSpassky,N.,POLYMER,
1989,30,2312-2319)。
様々な開始剤の存在下でβ‐置換‐β‐プロピオラクトンを重合させようとす
る以前の試みでは、通常最適ではない生成物収率と反応時間の長さであった。
前記からみて、望ましいポリマーの収率改善及び/又は反応時間の改善を行う
開始剤の存在下におけるβ‐置換-β‐プロピオラクトンの重合方法を提供する
必要性がある。
要旨
本発明は、ポリエステルを生産するために十分な反応時間及び温度で、塊状で
又は溶媒中で開始量のアルキル亜鉛アルコキシドの存在下少くとも1種のβ‐置
換‐β‐プロピオラクトンを重合させることからなる、ポリエステルの製造方法
に関する。
具体的な説明
本明細書で用いられる“アルキル”とは、直鎖又は分岐鎖で、置換(一又は多
)又は非置換である飽和含炭素鎖を意味する。
本明細書で用いられる“アリール”とは、置換(一又は多)又は非置換、好ま
しくは非置換の芳香族を意味する。好ましいアリールはフェニル及びナフチル、
更に好ましくはフェニルである。
本明細書で用いられる“アラルキル”とは、アリールで置換されたアルキル(
例えば、ベンジル)を意味する。
本明細書で用いられる“アルカリール”とは、アルキルで置換されたアリール
(例えば、4‐メチルフェニル)を意味する。
本明細書で用いられる“アルケニル”とは、一不飽和(即ち、鎖中に1つの二
重結合)又は多不飽和(即ち、鎖中に2以上の二重結合)、直鎖又は分岐鎖で、
置換(一又は多)又は非置換である含炭素鎖を意味する。
本明細書で用いられる“シクロアルキル”とは、環状アルキル(例えば、シク
ロヘキシル)を意味する。
本明細書で用いられる“含んでなる”とは、最終結果に影響を与えない他のス
テップ及び他の成分が加えうることを意味する。この用語は“からなる”及び“
から本質的になる”という用語も包含している。
本明細書で用いられる“開始剤”とは、モノマーの重合を開始させるために用
いられる物質を意味する。
本明細書で用いられる“開始量”とは、重合の化学反応を開始させる上で十分
な開始剤の量を意味する。好ましい態様において、本発明の重合反応を行う上で
本発明の開始剤の開始量は約0.005〜約1モル%、更に好ましくは約0.0
1〜約0.5モル%である。
本明細書で用いられる“塊状で”とは、添加溶媒なしの重合に関する。
本発明は、β‐置換‐β‐プロピオラクトンポリマーを製造する改善された方
法の必要性に答えている。本発明は、ポリエステルを生産するために十分な反応
時間及び温度で、塊状で又は溶媒中で開始量のアルキル亜鉛アルコキシドの存在
下少くとも1種のβ‐置換‐β‐プロピオラクトンを重合させることからなる、
ポリエステルの製造方法に関する。
β‐プロピオラクトンはいずれか慣用的な非障害置換基によりβ位で置換され
ている。適切な置換基には有機残基、ハロ、ニトロ等がある。適切な有機残基に
は非置換又は置換炭化水素残基があり、このような置換炭化水素残基に適した置
換基にはハロ及びニトロ、含酸素又はイオウ有機残基、例えばエーテル残基又は
カルボアルコキシ基(‐COOR′)(R′はアルキルである)がある。適切な
炭化水素残基にはアルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、アルカリール
及びシクロアルキルがある。19以内の炭素原子を有する置換基、好ましくは炭
化水素置換基が好ましい。β‐置換‐β‐プロピオラクトンは下記構造式で表さ
れる:
上記式中Rは非障害置換基である。本方法により生産されるβ‐置換‐β‐プロ
ピオラクトンポリエステルは、下記式の反復単位を有する:
上記式中Rは非障害(non-interfering)置換基である。
本明細書で開示された方法により形成されるポリエステルは、生分解性で一般
的熱可塑性の物質、例えば医療分野と体内薬物制御放出用の薬物送達系における
生物適合性物質として有用である。本明細書で開示された方法により形成される
生分解性ポリエステルは、主に〔R〕配置であることが好ましい。
本発明の方法では、ポリエステルを生産するために十分な時間及び温度で、塊
状で又はβ‐置換‐β‐プロピオラクトン及び開始剤用の溶媒中で開始量の単純
なアルキル亜鉛アルコキシドの存在下少くとも1種のβ‐置換‐β‐プロピオラ
クトンを重合させる。
本発明で有用なアルキル亜鉛アルコキシド開始剤は公知である。開始剤の構造
は下記式を有する:
R1ZnOR2
上記式中R1及びR2は独立してC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9
又はC10アルキルである。
本発明の好ましい態様において、開始剤は非キラルアルキル亜鉛アルコキシド
であり、更に好ましくは開始剤はエチル亜鉛イソプロポキシド、メチル亜鉛イソ
プロポキシド、エチル亜鉛エトキシド又はエチル亜鉛メトキシド、更に一層好ま
しくはエチル亜鉛イソプロポキシドである。
重合が開始剤及びβ‐置換‐β‐プロピオラクトン用の溶媒中で行われるとき
、溶媒は好ましくは約6〜約15の炭素を有するアリール炭化水素又は約5〜約
18の炭素を有するアルキル炭化水素、更に好ましくはトルエン又はキシレンで
ある。
いくつかの公開文献(Le Borgne,A.及びSpassky,N.,POLYMER,1989,30,2312-23
19;Barakat,I.,DuBois,Ph.,Jerome,R.及びTeyssie,Ph.,MACROMOLECULES,1991,2
4,6542-6545;Herold,R.J.,Aggarwal,S.L.及びNeff.V.,CANADIAN J.CHEM.,1963
,41,1368-1380 参照)に開示された場合と同様に、開始剤アルキル亜鉛アルコキ
シドはヘキサンのような脂肪族炭化水素溶媒又はトルエンのような芳香族炭化水
素中ジアルキル亜鉛の溶液へアルコールのゆっくりした添加により製造される。
その後、開始剤溶液は直接用いても、あるいは開始剤は固体物として溶媒から単
離してもよい。
本明細書で開示されたすべての開始剤の製造は、アルゴンでフラッシングしな
がらフレーム乾燥して最後にアルゴンの正圧下で維持されたガラス器の中で行わ
れる。開始剤溶液の移送はアルゴン雰囲気下でカニューレ又はシリンジにより行
われる。開始剤粉末の移送は不活性雰囲気下ドライボックス中で行われる。開始
剤製造用のアルコールは、典型的にはナトリウム金属で還流により乾燥させ、そ
の後アルゴン雰囲気下で蒸留される。開始剤を製造するために用いられるジエチ
ル亜鉛は炭化水素溶媒ヘキサン又はトルエン中の溶液として得られ、この溶媒中
で用いられる。
下記例の各々では、他で指摘されないかぎり、下記の基本操作がポリマーを製
造するために用いられる。重合に用いられるアンプルはセプタムキャップされ、
アルゴンでフラッシングしながらフレーム乾燥される。アンプルに加えられたす
べての反応剤はアルゴン雰囲気下でシリンジにより移される。すべてのβ‐置換
‐β‐プロピオラクトンモノマーは、使用前に真空下で水素化カルシウムから数
回の蒸留により乾燥される。エナンチオマー上純粋な〔S〕‐β‐ブチロラクト
ンはSeebachの方法により合成される(Muller,J.M.,Seebach,D.,ANGEW.CHEM.INT
.ED.ENGL.,1993,32,477-502;Breitschuh,R.,Seebach,D.,CHIMIA,1990,44,216-2
18;Zuger,M.,Seebach,D.,HELV.CHIM.,1982,49,495-503;Griesbeck,A.,Seebach
,D.,HELV.CHIM.,1982,70,1320-1325参照)。〔R〕‐β‐ブチロラクトンはいく
つかの公開された方法により得られる(Pommier,A.,Pons,J-M.,Synthesis,1993,
(5),441-459;Ohta,T.,Miyake,T.,Takaya,H.,J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,1992,1
725-26参照)。モノマーは、水素化カルシウムから蒸留前に真空下で分別及びス
ピニングバンド蒸留により精製される。適切なモノマーがアンプル中に移される
。溶媒が用いられるならば、それはアンプルに加えられ、その後開始剤溶液が加
えられる。アンプル中の重合反応は、単独重合及び共重合のために、3時間〜1
0日間、更に好ましくは約3時間〜約4日間の時間にわたり20〜100℃で前
記のように行われる。粗生成物は、ラセミ又はエナンチオマー性に富むモノマー
が用いられたかどうかに応じて、透明、無色粘稠液体又は白色固体である。アン
プルは重合反応期間終了時に開けられ、塊状反応生成物がクロロホルムに溶解さ
れ、エーテル‐ヘキサン(3:1)混合液中で沈降回収される。ポリマーは真空
下で乾燥される。
モノマーの供給元及びモノマーの望ましい分子量に応じて、モノマーを更に精
製するステップを行ってもよい。例えば、ラセミβ‐ブチロラクトンは下記のよ
うにして更に精製される。ラセミβ‐ブチロラクトンは減圧下でCaH2から数
回蒸留され、蒸留前に真空下でフレーム処理された中性アルミナ(活性I)上で
最後に蒸留されて、モノマーはこのアルミナ上で貯蔵される。重合直前に、重合
が塊状又は溶液いずれの重合であるかに応じて、ニートモノマー又はモノマーの
溶液が重合容器中に直接乾燥アルゴン下でアルミナカラムに通される。
エナンチオマー性に富むモノマー(即ち、〔R〕‐β‐ブチロラクトン又は〔
S〕‐β‐ブチロラクトン)も下記のようにして更に精製してよい。モノマーは
CaH2から蒸留される。次いでそれは溶出液としてペンタンにより中性アルミ
ナ(活性I)上でクロマトグラフィーに付される。フラクションは純度について
ガスクロマトグラフィーにより分析され、中間分が合わせられて、アルミナ上で
CaH2から蒸留され、アルミナ上で貯蔵され、ラセミモノマーについて前記さ
れたようにアルミナカラムに通される。
選択されたサンプルについて、分子量及び溶融温度(Tm)が求められる。溶
融温度は示差走査熱量測定(DSC)により調べられる。分子量決定はゲル透過
クロマトグラフイー(GPC)により行い、分子量は数平均(Mn)及び重量平
均(Mw)分子量について報告される。多分散度又はMw対Mn比も報告される
。1H及び13C NMRスペクトルは、生成されるポリマーの立体規則性及びタ
クチック性を調べることで構造の決定に役立てるため、様々な生成物について得
られる。コポリマーの場合には、1H NMRスペクトルがコポリマー組成を決
定する上で有用である。様々な生成物の収率も例の後にある表で報告されている
。
後の表で報告されたすべての分子量データは、3本のフェノゲル(Phenogel)又
はウルトラスチラゲル(Ultrastyragel)リニア5μmカラム(1本は50×7.
8mm及び2本は300×7.8mm)を連続させて用いて、GPCにより得ら
れる。屈折率検出器が用いられる。サンプルは、移動相でもあるCHCl3中で
0.2%に調整される(1.00ml/min)。較正は狭域ポリスチレン標準で行わ
れ、データはウォーターズ・エキスパート・イーズ(Waters Expert Ease)ソフト
ウェアを用いて分析される。NMRスペクトルは重水素クロロホルム中ゼネラル
・エレクトリック(General Electric)QE‐300又はブルカー(Bruker)AC‐
300(1Hスペクトルについて300MHz)で記録された。化学シフトはT
MS内部標準からのppmで報告される。13C NMR測定は75.4
MHzで記録される。すべてのスペクトルは25〜30℃で記録され、CDCl3
及びテトラメチルシラン(TMS)が13C及び1H NMRスペクトル用の内部
参照として各々用いられる。
ポリマーサンプルの溶融温度(Tm)はメットラー(Mettler)T3000シス
テムで調べ、データはメットラーグラフウェアー(Mettler GraphWare)TA72
ソフトウェアで処理される。サンプルは10℃/minで加熱される。溶融温度(Tm
)は最大ピークとして報告され、ガラス転移温度(Tg)は転移中間点として報
告される。
本発明のプロセスでは、ホモポリマーを生産するには単一のβ‐置換‐β‐プ
ロピオラクトン、コポリマーを生産するには異なるβ‐置換‐β‐プロピオラク
トンの混合物をモノマーとして用いて行う。開始反応溶液における亜鉛対モノマ
ーのモル比は0.00005〜0.05、更に好ましくは0.0005〜0.0
1の範囲である。生成物の収率は通常反応混合物中で高レベルの開始剤になるほ
ど増加する。溶媒中における開始モノマー濃度は広く変えることができる。ほぼ
等容量の溶媒及びモノマーの使用が適切であるが、開始剤と共に導入されるもの
以外は溶媒が不要である。
反応温度は、好ましくは20〜80℃、更に好ましくは約40〜約80℃、更
に好ましくは約45〜約60℃の範囲内である。より速い反応時間が望まれるな
らば、温度は好ましくは約70〜約80℃、更に好ましくは約75℃である。反
応時間は、単独重合及び共重合反応の双方について、典型的には17〜48時間
の範囲内である。しかしながら、時間は短くて3時間、長くて10日間以上であ
ってもよい。
例1〜6及び10の各々において、用いられるモノマーはラセミ〔R,S〕‐
β‐ブチロラクトン(BL)、開始剤はエチル亜鉛イソプロポキシドが示された
量で用いられる。例7及び8では〔S〕‐β‐ブチロラクトンが用いられる。例
9は〔S〕‐β‐ブチロラクトン及び〔S〕‐β‐ペンチル‐β‐プロピオラク
トンの共重合である。例11では11〔R〕‐β‐ブチロラクトンが用いられる
。例12は〔R〕‐β‐ブチロラクトン及び〔R〕‐β‐ペンタデシル‐β‐プ
ロピオラクトンの共重合である。反応は開始剤と共に少量加えられる以外溶媒な
しに塊状で行われるか、又は溶液中で行われる。
例1
オーブン乾燥してからフレーム処理し、乾燥アルゴンフラッシングした、セプ
タムでキャップされたパイレックスチューブ(16×150mm)にラセミβ‐
ブチロラクトン9.77g(114mmol)をシリンジで入れた。トルエン中エチ
ル亜鉛イソプロポキシド(1.1M溶液205μl、0.225mmol)をシリン
ジで加えた。反応を50℃で40時間進めた。生成物のゴム状物を冷却し、CH
Cl3に溶解し、急速撹拌エーテル‐ヘキサン混合液(3:1v/v)中で沈降
回収した。得られたゴム状物をロ過と清澄化後に液体の簡単なデカンテーション
により単離し、真空下室温で乾燥させた。
例2
例1で記載された基本操作に従い、ラセミβ‐ブチロラクトン5.72g(6
6.5mmol)及びトルエン中エチル亜鉛イソプロポキシド(1.1M溶液180
μl、0.198mmol)を用いた。重合は50℃で17時間行った。
例3
例1で記載された基本操作に従い、ラセミβ‐ブチロラクトン10.67g(
124.1mmol)及びトルエン中エチル亜鉛イソプロポキシド(1.1M溶液3
35μl、0.369mmol)を用いた。重合は20℃で46時間行った。
例4
例1で記載された基本操作に従い、ラセミβ‐ブチロラクトン7.76g(9
0.2mmol)及びトルエン中エチル亜鉛イソプロポキシド(1.1M溶液
406μl、0.447mmol)を用いた。重合は50℃で17時間行った。
例5
例1で記載された基本操作に従い、ラセミβ‐ブチロラクトン10.25g(
119mmol)及びトルエン中エチル亜鉛イソプロポキシド(1.1M溶液536
μl、0.590mmol)を用いた。重合は20℃で46時間行った。
例6
例1で記載された基本操作に従い、ラセミβ‐ブチロラクトン4.84g(5
6.3mmol)及びトルエン中エチル亜鉛イソプロポキシド(1.1M溶液501
μl、0.551mmol)を用いた。重合は50℃で17時間行った。
例7
オーブン乾燥してからフレーム処理し、乾燥アルゴンフラッシングした、セプ
タムでキャップされたパイレックスチューブ(16×150mm)に〔S〕‐β
‐ブチロラクトン2.39g(27.8mmol)をシリンジで入れた。トルエン中
エチル亜鉛イソプロポキシド(1.1M溶液51μl、0.056mmol)をシリ
ンジで加えた。反応を50℃で21時間進めた。この時間中チューブ内の液体は
白色塊状物に固化した。この固体物をCHCl3に溶解し、急速撹拌エーテル‐
ヘキサン混合液(3:1v/v)中で沈降回収した。得られた固体物をロ過によ
り単離し、真空下室温で乾燥させた(2.02g)。
例8
例7で記載された基本操作に従い、〔S〕‐β‐ブチロラクトン2.09g(
24.3mmol)及びトルエン中エチル亜鉛イソプロポキシド(1.1M溶液10
9μl、0.12mmol)を用いた。重合は20℃で48時間行った。
例9
〔S〕‐β‐ブチロラクトン及び〔S〕‐β‐ペンチル‐β‐プロピオラクト
ンから誘導されるコポリマーは、20℃で93時間かけてβ‐ブチロラクトン
2.07g(24.0mmol)及びβ‐ペンチル‐β‐プロピオラクトン0.18
7g(1.32mmol)をエチル亜鉛イソプロポキシド(1.1M溶液114μl
、0.13mmol)と共に用いて、ホモポリマーについて記載されたように製造し
た。
例10
ラセミβ‐ブチロラクトンから誘導されるホモポリマーを下記のように製造し
た。ラセミβ‐ブチロラクトン(CaH2から蒸留して中性アルミナ上に貯蔵さ
れた12.9g)を乾燥セプタムキャップフラスコ中でトルエン(ナトリウム金
属から蒸留79.0g)と混合した。この混合液は、アルミナのフレーム処理ア
ルゴンフラッシングカラムにカニューレで、その後カラムから溶出した最初の数
mlの溶液を捨てた後でカラム上にシリンジ針チップから反応フラスコ中に移し
た。モノマー溶液(溶液79.5g)モノマー11.2g、0.13mmol)をト
ルエン中エチル亜鉛イソプロポキシド(1.1M溶液24μl、0.26mmol)
で開始させた。反応を75℃で64時間進めた。次いで溶液をCHCl3で希釈
し、生成物を例1で記載されたように回収及び乾燥させた。
例11
〔R〕‐β‐ブチロラクトンから誘導されるホモポリマーを下記のように製造
した。オーブン乾燥してからフレーム処理し、乾燥アルゴンフラッシングした、
セプタムでキャップされたパイレックスチューブ(16×150mm)に〔R〕
‐β‐ブチロラクトン5.21g(60.5mmol)をアルミナカラム(中性、活
性I)に通して入れた。トルエン中エチル亜鉛イソプロポキシド(1.1M溶液
33μl、0.036mmol)をシリンジで加えた。反応を75℃で24時間進め
た。生成物を例7で記載されたように精製及び単離した。
例11
〔R〕‐β‐ブチロラクトン及び〔R〕‐β‐ペンタデシル‐β‐プロピオラ
クトンから誘導されるコポリマーは、〔R〕‐β‐ブチロラクトン8.72g(
0.101mol)、〔R〕‐β‐ペンタデシルーβ‐プロピオラクトン1.47
g(0.0052mol)及びトルエン65.5gが加えられるように、アルミナ
カラムに通されたトルエン溶液として入れられるモノマー混合液を用いて、例1
0でアタクチックホモポリマーについて記載されたように製造した。重合をエチ
ル亜鉛イソプロポキシド(1.1M溶液48μl、0.053mmol)で開始させ
、反応を75℃で42時間行った。
例1〜6及び10の重合条件及び収率は表Iで、例7〜9及び11〜12の場
合は表IIで示されている。例1〜6及び10の分子量(Mn及びMw)は表III
で、例6〜9及び11〜12の場合は表IVで報告されている。〔S〕‐β‐置換
‐β‐プロピオラクトン及び〔R〕‐β‐置換‐β‐プロピオラクトンで作られ
たアイソタクチックポリマーに関するピーク溶融温度(Tm℃)も表III及びIV
で報告されている。
例9の生成物のコポリマー組成は、1H NMRによると、モノマー原材料(
95:5、β‐ブチロラクトン:β‐ペンチルーβ‐プロピオラクトン)の場合
と同様である。13C NMRスペクトルのカルボニル炭素領域の検討では、ラセ
ミモノマーが用いられたときにアタクチックポリマーが得られ、高エナンチオマ
ー純度のモノマーが用いられたときに非常に高い〜完全なアイソタクチック性の
ポリマーが生産されることを示している。
本発明の利点は、前記の現行技術と比べて比較的短い反応時間で、分子量の良
いコントロール及び高収率である。しかも、アルキル亜鉛アルコキシド開始剤で
生産されたポリエステルのタクチック性は、用いられるモノマーの光学純度によ
りコントロールできる。
前記すべての公開文献は参考のためそれら全体で本明細書に組み込まれる。
本明細書で記載された例及び態様は説明目的だけのためであり、それからみて
様々な修正又は変更が当業者に示唆され、本出願の精神及び視野と添付された請
求の範囲に含まれることが理解される。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. ポリエステルを生産するために十分な反応時間及び温度で開始量のアル キル亜鉛アルコキシドの存在下少くとも1種のβ‐置換‐β‐プロピオラクトン を重合させることからなり、好ましくはアルキル亜鉛アルコキシドが非キラルで あり、好ましくはβ‐置換‐β‐プロピオラクトンがラセミβ‐ブチロラクトン からなる、ポリエステルの製造方法。 2. 重合が非キラルアルキル亜鉛アルコキシド及びβ‐置換‐β‐プロピオ ラクトン用の溶媒中で行われ、好ましくは溶媒がアリール又はアルキル炭化水素 であり、更に好ましくは溶媒がトルエン又はキシレンである、請求項1に記載の 方法。 3. コポリエステルを生産するために2種の異なるβ‐置換‐β‐プロピオ ラクトンを共重合させることからなり、好ましくは非類似β‐置換‐β‐プロピ オラクトンが〔S〕‐β‐ブチロラクトン及び〔S〕‐β‐アルキル‐β‐プロ ピオラクトンからなり、〔S〕‐β‐アルキル‐β‐プロピオラクトンが2以上 の炭素を有するアルキル基を含んでいる、請求項1に記載の方法。 4. コポリエステルを生産するために2種の異なるβ‐置換‐β‐プロピオ ラクトンを共重合させることからなり、好ましくは非類似β‐置換‐β‐プロピ オラクトンが〔R〕‐β‐ブチロラクトン及び〔R〕‐β‐アルキル‐β‐プロ ピオラクトンからなり、〔R〕‐β‐アルキル‐β‐プロピオラクトンが2以上 の炭素を有するアルキル基を含んでいる、請求項1に記載の方法。 5. コポリエステルを生産するために2種の異なるβ‐置換‐β‐プロピオ ラクトンを共重合させることからなり、好ましくは非類似β‐置換‐β‐プロピ オラクトンが〔R〕‐β‐ブチロラクトン及び〔S〕‐β‐アルキル‐β‐プロ ピオラクトンからなり、〔S〕‐β‐アルキル‐β‐プロピオラクトンが2以上 の炭素を有するアルキル基を含んでいる、請求項1に記載の方法。 6. コポリエステルを生産するために2種の異なるβ‐置換‐β‐プロピオ ラクトンを共重合させることからなり、好ましくは非類似β‐置換‐β‐プロピ オラクトンが〔S〕‐β‐ブチロラクトン及び〔R〕‐β‐アルキル‐β‐プロ ピオラクトンからなり、〔R〕‐β‐アルキル‐β‐プロピオラクトンが2以上 の炭素を有するアルキル基を含んでいる、請求項1に記載の方法。 7. 非キラルアルキル亜鉛アルコキシドがエチル亜鉛イソプロポキシド、メ チル亜鉛イソプロポキシド、エチル亜鉛エトキシド又はエチル亜鉛メトキシド、 好ましくはエチル亜鉛メトキシドである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の 方法。 8. 反応時間が3〜100時間である、請求項1〜7のいずれか一項に記載 の方法。 9. アルキル亜鉛アルコキシドが0.005〜1のZn対β‐置換‐β‐プ ロピオラクトンモノマーのモル%範囲を示すような量で存在する、請求項1〜8 のいずれか一項に記載の方法。 10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法により製造されたことを特 徴とするポリエステル。
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