JPH09507772A - 内部付形構成要素を備えた衛生ナプキン - Google Patents

内部付形構成要素を備えた衛生ナプキン

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Abstract

(57)【要約】 トップシート、バックシート、吸収体コア、コアとバックシートとの間に配置されたフィラメントばねを有する衛生ナプキン。ばねは、トップシートをバックシートに対して弾性的に変位し、トップシートの身体面を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 内部付形構成要素を備えた衛生ナプキン 発明の分野 本発明は、全体として、衛生ナプキンのような使い捨て吸収体物品に関し、更 に詳細には、衛生ナプキンの一部を変位させて付形するための内部ばねを備えた 衛生ナプキンに関する。 発明の背景 衛生ナプキン、パンティライナー、及び失禁者用パッドのような吸収体物品は 、人体からの液体及び他の排出物を吸収して保持し、身体及び衣服がこのような 排出物で汚れないように設計されている。一般的には、着用時に着用者の身体と 接触した状態を維持し、形態が着用者の身体とできるだけぴったりと一致する衛 生ナプキンのような吸収体物品を提供するのが望ましい。このような、形態が身 体と一致できる性質は、月経が衛生ナプキンの周囲を移動し、着用者の身体及び /又は衣服を汚す可能性を小さくすることによって衛生ナプキンの有効性を高め るものと考えられている。 近年、装着性を改善した衛生ナプキン及び他の吸収体物品を提供する多くの努 力がなされた。このような近年の努力は、1990年8月21日にオズボーンに 付与された米国特許第4,950,264号、1991年4月16日にオズボー ンに付与された米国特許第5,007,906号、1993年5月30日にブエ ルに付与された米国特許第5,197,959号、及び1990年10月29日 に出願された「使用時に分離できる構成要素を持つ衛生ナプキン」という米国特 許出願第07/605・583号に記載されている。 これらの文献に開示された衛生ナプキンは、当該技術に進歩をもたらしたけれ ども、身体との接触を改善するための新たな異なる方法に対する研究が続けられ ている。 衛生ナプキンは、動的な状態(着用が歩行している状態、着席している状態、 等)で着用者の身体と接触した状態を維持し、着用者の身体と形態が一致するの が特に望ましい。例えば、衛生ナプキンを着用しているとき、衛生ナプキンには 着用者の大腿の上部分によって横方向圧縮が加えられる。着用者の大腿によって 加えられた力は、一般的には、衛生ナプキンを変形し、衛生ナプキンが提供する ターゲットを小さくする傾向がある。 このような圧縮力の作用を制御しようとする一つの試みが、1986年6月2 5日に公開された英国特許出願第2,168,612A号に開示されている。こ の英国特許出願には、弾性挿入体がコア内に又はコアの面と隣接して位置決めさ れ、これによって、タオルの永久的な変形を阻止するようになった衛生タオルが 開示されている。この英国特許出願は、挿入体が衛生タオルの横方向変形に抵抗 するということが教示されているが、身体の形態と一致する性質を持つ衛生ナプ キンは教示も開示もなされていない。 更に、着用者の身体と形態が一致し、この状態を維持する衛生ナプキンを提供 することが望まれている。従って、所望の衛生ナプキンは、着用者の身体との接 触を維持しなければならなず、それでも、着用者が種々の姿勢を快適にとること ができ且つ種々の運動を行うことができるように繰り返し弾性変形できなければ ならない。 衛生ナプキンは、一般的には接着剤又は他の手段で着用者の下着に取り付けら れる。着用者の下着が着用者の身体に対して動くと衛生ナプキンが所望の位置か らずれてしまう。従って、着用者の身体と着用者の下着との間で独立して動くよ うに適合する機構を備えた、身体と形態が一致する衛生ナプキンを提供すること が望ましい。 従って、本発明の目的は、女性の尿生殖器領域の形状と形態を一致させること によって月経を捕捉する、衛生ナプキンのような吸収体物品を提供することであ る。 本発明の別の目的は、凸状形状の身体面を持つ衛生ナプキンを提供することで ある。 本発明の更に別の目的は、吸収体コア及び液体透過性のトップシートを着用者 の下着に取り付けられた液体不透過性のバックシートに対して繰り返し弾性的に 変位させるためのばねを持つ衛生ナプキンを提供することである。 本発明の他の目的は、非吸収体内部ばねが吸収体コアとバックシートとの間に 配置された衛生ナプキンを提供することである。 本発明のこれらの目的及び他の目的は、以下の説明を添付図面と関連して読む ことによって更に明らかになるであろう。 発明の概要 本発明は、衛生ナプキンのような吸収体物品である。本発明の衛生ナプキンは 、身体面を持っ液体透過性のトップシート、トップシートに接合された液体不透 過性のバックシート、トップシートとバックシートとの間に配置された吸収体コ ア、及び吸収体コアとバックシートとの間に配置された少なくとも一つの非吸収 体ばねを有する。ばねは、トップシートの一部をバックシートに対してZ軸方向 に弾性変形させ、トップシートの身体面の一部を衛生ナプキンの長手方向中心線 に沿って凸状に形成する。 トップシートは、トップシート及び吸収体コアがバックシートに対して独立し て移動するようにバックシートに接合できる。一実施例では、衛生ナプキンは、 トップシートのバックシートからの分離を制御するため、トップシートをバック シートに接合する、少なくとも一つの長手方向に延びるプリーツを有する。 ばねは、使い捨て吸収体物品の長手方向中心線と一致する第1位置で吸収体コ アに接合され、長手方向中心線に関して対称に位置決めされた横方向に間隔を隔 てられた位置でバックシートに接合されている。フィラメントばねは、使い捨て 吸収体物品の長手方向中心線に沿って見たときに逆V字形状に配置された第1及 び第2の脚部を有する。一実施例では、フィラメントばねは、吸収体物品の長手 方向中心線に関して対称に配置された複数の閉ループを有する。 フィラメントばねは、約2gのZ軸方向圧縮荷重での第1Z軸方向キャリパ(c aliper)、及びこの第1Z軸方向キャリパよりも少なくとも15mm小さい、10 0gよりも小さいZ軸方向圧縮荷重での第2Z軸方向キャリパを有する衛生ナプ キンを提供する。フィラメントばねは、これによって、形態を身体と一致させる ことができ、トップシートを着用者の身体と接触した状態に維持することによっ て着用者に快適性をもたらし、衛生ナプキンのZ軸方向での圧縮に対する抵抗が 比較的小さい。ばねは、更に、100gの横方向圧縮荷重で少なくとも10mmよ りも小さい横方向キャリパを持つ衛生ナプキンを提供する。これによって、フィ ラメントばねにより、トップシート及びコアを比較的低い横方向荷重レベルで横 方向に圧縮でき、着用者の快適性を高め、トップシート及びコアの形態を着用者 の身体の陰唇領域、肛門周囲領域、及び/又は臀裂領域で一致させることができ る。 図面の簡単な説明 第1図は、一部を切り欠いて示す、本発明の衛生ナプキンの平面図である。 第2図は、本発明の衛生ナプキンを圧縮形体で示す、第1図の2−2線に沿っ た断面図である。 第3図は、衛生ナプキンを延長形体で示す、第2図の衛生ナプキンの断面図で ある。 第4図は、吸収体コアとバックシートとの中間に配置された二つの閉ループを 持つフィラメントばねを示すため、トップシート、吸収体コア、及びバックシー トの部分が切り欠いてある、本発明の衛生ナプキンの延長形体での部分斜視図で ある。 第5図は、はさみ状形体をなして重なった閉ループを持つフィラメントばねを 示す、第4図と同様の部分斜視図である。 第6図は、複数のばねが長手方向軸線に沿って配置された本発明の比較的長い 衛生ナプキンの平面図である。 第7図は、形体が異なるばねが長手方向軸線に沿って配置された本発明の比較 的長い衛生ナプキンの平面図である。 第8図は、横方向圧縮荷重を加えた状態で衛生ナプキンの横方向キャリパを計 測するための方法を示す、二つのプレート間に配置した本発明の衛生ナプキンの 概略断面図である。 第9図は、互いに横方向に間隔を隔てられた二つの別々の脚部からなるフィラ メントばねを持つ衛生ナプキンを延長形体で示す、衛生ナプキンの断面図である 。 第10図は、第7図に示す衛生ナプキンの、ばね100Bについて計測した、 Z軸方向力のZ軸方向脚部に対するグラフである。 発明の詳細な説明 第1図、第2図、及び第3図は、本発明の使い捨て吸収体物品の一実施例によ る衛生ナプキン20を示す。本明細書中で使用されているように、「吸収体物品 」という用語は、身体の滲出物を吸収して包含するための物品に関する。更に詳 細には、この用語には、衛生ナプキン、パンティライナー、及び失禁者用パッド (衣料の股領域で着用する物品)が含まれるが、これらの物品に限定されない。 「使い捨て」という用語は、一回使用した後に廃棄され、洗濯又は他の方法で再 生されたり再使用されるようになっていない物品に関する。 衛生ナプキン20は、身体面23を持つ液体透過性のトップシート22、衣料 面25を持つ液体不透過性のバックシート24、トップシート22とバックシー ト24との間の吸収体コア26、及び吸収体コア26とバックシート24との間 に配置されたばね100を有する。 衛生ナプキン20は、二つの長手方向縁部28及び二つの横端部30を有する 。衛生ナプキンは、長手方向中心線29及び横方向中心線31を有する。本明細 書中で使用されているように、「長手方向」という用語は、直立している着用者 を左側身体半部及び右側身体半部に二分する垂直平面とほぼ整合した線、軸線、 又は方向に関する。「横方向」という用語は、長手方向に対して垂直であり、衛 生ナプキンが第1図及び第2図に示すようにほぼ平らな形体で支持されている場 合にバックシート24の平面とほぼ平行な平面内にある線、軸線、又は方向に関 する。衛生ナプキン20は、代表的には、長手方向が横方向よりも長い。 「Z軸」方向は、衛生ナプキンが第1図及び第2図に示すようにほぼ平らな形 体で支持されている場合にバックシート24の平面に対して垂直(即ち、衛生ナ プキンがほぼ平らな形体で支持されている場合に、長手方向軸線29及び横方向 軸線31の両方に対して垂直)な線、軸線、又は方向に関する。Z軸方向は、第 3図に示してある。 ばね100は、トップシート22の一部を長手方向中心線29に沿ってZ軸方 向に弾性的に変位させ、好ましくは、吸収体コア26をバックシート24に対し てZ軸方向に弾性的に変位させる。更に、ばね100は、好ましくは、トップシ ート22の身体面23の一部を、第3図に示すように、長手方向中心線29に沿 って凸状に形成する。ばね100は、これによって、トップシート22を着用者 の身体と接触した状態に維持し、トップシートを着用者の身体、特に陰唇領域、 臀裂領域、及び肛門周囲領域と同じ形態になるように付形する。 ばね100は、バックシート24と吸収体コア26との間に配置されており、 好ましくは、トップシート22及びコア26の両方を弾性的に変位させ且つ付形 する。これによって、コア26の少なくとも一部がトップシート22に押し付け られ、液体透過性のトップシート22を通過する身体の滲出物を受け入れる。ば ね100は、好ましくは、コア26とバックシート24との間を延び、好ましく は、コア26をバックシート24から持ち上げて空所空間130を形成する。空 所空間130は、バックシート24から吸収体コア26までZ軸方向に延びてい る。空所空間130は、圧縮荷重200等によるトップシート22及びコア26 のバックシート24に向かう移動に対して抵抗を提供する唯一の要素がばね10 0であるようにする上で望ましい。変形例では、バックシート24と吸収体コア 26との間の空間は、吸収体のような材料で部分的に又は完全に満たされている のがよい。 トップシート22のバックシート24に対する「Z軸方向弾性変位」とは、第 3図に示すZ軸方向キャリパがZ1の、比較的に荷重が加わっていない第1延長 形体から、第2図に示すキャリパがZ2の第2の圧縮形体(第2図に示すZ軸方 向圧縮荷重等による)まで、トップシート22をバックシート24に対してZ軸 方向に変位させることができ、衛生ナプキンが乾燥しており且つ身体の滲出物が 排出されていない場合には、圧縮荷重を取り除くと、衛生ナプキン20が、ばね 100により、Z軸方向キャリパZ1の少なくとも約70%のZ軸方向キャリパ を持つようにZ軸方向キャリパを取り戻すということを意味する。トップシート 22のバックシート24に対する弾性変位は、Z1−Z2の差によって表すこと ができる。寸法Z2及びZ1の計測方法を以下に説明する。第4図及び第5図は 、荷重が比較的に加えられていない延長位置で衛生ナプキンを示す。これらの図 では、ばね100を示すため、トップシート22、コア26、及びバックシート 24が切り欠いてある。 トップシート22及びバックシート24は、長手方向端部28と隣接して互い に接合されており且つ横端部30の一方又は両方に沿って互いに接合されている 。本明細書中で使用されているように、「接合」という用語は、第1部材即ち第 1 構成要素を第2部材即ち第2構成要素に直接的に又は間接的に取り付けた即ち連 結した状態に関する間接的に連結する場合には、第1部材即ち第1構成要素を中 間部材即ち中間構成要素に取り付け即ち連結し、中間部材即ち中間構成要素を第 2部材即ち第2構成要素取り付ける、即ち連結する。 衛生ナプキン20の構成要素を詳細に検討する。トップシート22は、身体の 滲出物を受け入れるために着用者の身体に向かって配向されており且つ着用者の 身体と接触した、衛生ナプキン20の構成要素である。トップシート22は、液 体透過性であり、可撓性であり、且つ皮膚に対して刺激がないものでなければな らない。本明細書中で使用されているように、可撓性という用語は、柔軟であり 且つ着用者の形状と容易に一致する、即ち外力が存在する場合に容易に変形する ことによってこれに応答する材料に関する。好ましくは、トップシート22は音 を立てず、着用を悟られることがない。トップシート22は清浄な外観を持たな ければならず、コア26内に集められた排出物を隠すため、幾分不透明でなけれ ばならない。 トップシート22は、身体の滲出物がトップシート22を迅速に通過してコア 26にいくように、良好な浸み通し性及び再湿潤性を持たなければならない。適 当なトップシート22は、織布材料及び不織布材料、有孔成形熱可塑性フィルム 、有孔プラスチックフィルム、ヒドロフォームド熱可塑性フィルムといったポリ マー材料、多孔質フォーム、網状フォーム、網状熱可塑性フィルム、及び熱可塑 性スクリムといった広範な材料でつくることができる。適当な織布及び不織布材 料は、天然繊維(例えば木材繊維又は綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステ ル繊維、ポリプロピレン繊維、又はポリエチレン繊維)といったポリマー繊維、 又は天然繊維及び合成繊維の組み合わせからつくることができる。 好ましいトップシート22は、有孔成形フィルムからつくられる。適当な成形 フィルムは、1975年12月30日にトンプソンに付与された米国特許第3, 929,135号、1982年4月13日にミュラン等に付与された米国特許第 4,324,246号、1982年4月3日にラデル等に付与された米国特許第 4,342,314号、1984年7月31日にアー等に付与された米国特許第 4,463,045号、及び1991年4月9日にベイアードに付与された米国 特許第5,006,394号に記載されている。これらの特許について触れたこ とにより、これらの特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものと する。好ましいトップシート22は、1990年8月21日にオズボーンに付与 された米国特許第4,950,264号に開示されているように、不織布ワイプ 捕捉シートに接合された有孔成形フィルムからなる。同特許について触れたこと により、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。 バックシート24は、ポリオレフィンフィルムのような任意の可撓性の液体不 透過性材料であるのがよい。バックシート24は、着用者や着用者の衣服が衛生 ナプキン20で集められた排出物で汚れないようにする。バックシート24は、 厚さが0.01mm乃至0.05mmの低密度ポリエチレンフィルムであるのがよい 。適当なポリエチレンフィルムは、エチル社のヴィスクイーン部がXP−393 85型として販売しており、オハイオ州コネチカットのクロペー社がP18−1 401の表示で販売している。 バックシート24は、トップシート22及び吸収体コア16よりも大きいのが よく、好ましくは、トップシート22及びコア26を取り囲んでいる。バックシ ート24は、各長手方向縁部28から外方に延びるフラップ44を有する。フラ ップ44は、1986年5月20日にヴァン・チルバーグに付与された米国特許 第4,589,876号、及び1987年8月18日にヴァン・チルバーグに付 与された米国特許第4,687,478号の教示に従って製作されたものである のがよい。バックシート24及びフラップ44は、一体であり且つ同延であるの がよい。変形例では、フラップ44は、バックシート24に接合された別の構成 要素であるのがよい。 バックシート24の衣料面25は、衛生ナプキン20を着用者の下着に固定す るための取り付け手段38を有する。好ましい取り付け手段38には、機械式フ ァスナが含まれ、更に好ましくは、感圧接着剤38である。感圧接着剤38は、 一つ又はそれ以上のストリップ又はパッチの形体で衣料面25に付けることがで きる。第1図及び第2図に示すように、感圧接着剤は、各フラップ44の先端近 く及びトップシート22及び吸収体コア26の下にあるバックシート24の一部 上に配置するのがよい。適当な接着剤38は、オハイオ州コロンバスのセンチュ リー接着剤社がセンチュリー接着剤A305−IVとして供給する接着剤である。 吸収体コア26は、身体の滲出物、特に月経を受け入れて包含する。コア26 は、可撓性であり且つ皮膚に対して刺激がないものでなければならず、矩形又は 砂時計形状といった任意の形状であるのがよい。コア26は、バックシート24 に向いた第1面40、及びトップシート22に向いた反対側の第2面42を有す る。 コア26を形成できる適当な材料には、紙綿及びフィブレーテッド微粉砕パル プ(fibrated communition pulp)のようなエアーフェルトの組み合わせ、薄葉 紙層、及び吸収体ゲル化剤が含まれるがこれらに限定されない。コアを形成でき る他の適当な吸収体材料の例には、溶融吹付けポリマー、フォーム、化学的に補 剛した改質した即ち架橋したセルロース繊維、及び合成繊維が含まれる。 例示のコア26は、薄葉紙及び吸収体ゲル化剤からなる積層体からなる。この ようなコア26は、1990年8月21日にオズボーンに付与された米国特許第 4,950,264号、及び1991年4月16日にオズボーン等に付与された 米国特許第5,007,906号に開示されている。これらの特許は、コア26 についての適当な構造を教示する目的で、開示されている内容を本明細書中に組 み入れる。 コア26及びトップシート22は、好ましくは、互いに接合されて積層体を形 成する。そのため、ばね100は、コア26及びトップシート22を一体で変位 できる。コア26の第2面42は、任意の適当な手段でトップシート22に接合 できる。接着剤で取り付けるのが好ましい。適当な接着剤は、ウィスコンシン州 エルムグルーブのフィンドレー接着剤社から入手できるフィンドレー接着剤20 31のようなホットメルト接着剤である。このようにトップシート22を吸収体 コア26と一体化することによって、着用中、トップシート22とコア26との 間を接触状態に維持し、トップシート22を通過する流体をコア26内に毛管作 用で吸引する。 本発明による衛生ナプキン20は、バックシート24から分離されたコア26 及びこれと関連したトップシート22を有する。トップシート22は、トップシ ート22及びコア26がバックシート24に対してZ軸方向に独立して移動する ようにバックシート24に接合されている。トップシート22及びコア26をバ ックシート24に対して分離し、このようにZ軸方向に移動するための適当な衛 生ナプキン構造は、1991年4月16日にオズボーン等に付与された米国特許 第5,007,906号に開示されている。同特許について触れたことにより、 その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。このよう に分離することは、バックシート24が取り付け手段38によって着用者の下着 に固定された状態で、トップシート22及びコア26をばね100によって持ち 上げ、着用者の身体と接触できるようにする上で望ましい。 衛生ナプキン20は、トップシート22及び関連したコア26のバックシート 24からのZ軸方向分離距離を制御するための手段を有する。本明細書中で使用 されているように、「長手方向に延びるプリーツ」という用語は、折り目線54 に沿って一つ又はそれ以上のZ軸方向材料層を形成する、長手方向に延びる折り 目線54を持つ衛生ナプキン20の構成要素である。好ましくは、衛生ナプキン 20の各長手方向端部28に一つづつ二つの長手方向に延びるプリーツ52が設 けられている。 長手方向に延びるプリーツ52は、トップシート22の延長部、バックシート 24の延長部であるか或いは、一端がトップシート22に接合され且つ一端がバ ックシート24に接合された別体の材料部品であるのがよい。各プリーツを形成 するトップシート22の部分は、トップシート22の一部の下に長手方向端部2 8の横方向内方に折畳まれ、結合線56に沿ってバックシート24に接合されて いる。結合線56は、好ましくは連続しており、トップシート22とバックシー ト24との間にシールを形成し、トップシート22とバックシート24との間に 接着剤結合線を形成する。 プリーツ52は、ばね100と横方向に隣接した所定位置の結合線56から折 り目線54まで計測した幅W(第2図参照)を有する。幅Wは、ばね100が提 供するトップシート22のバックシート24に対する所望のZ軸方向変位量に適 合するように選択できる。第1図に示すように、結合線56及び折り目線54は ほぼ平行であり、衛生ナプキン20の長さに沿ったZ軸方向変位量を等しくする 。変形例では、計測線56又は折り目線54を、第6図に示すように、衛生ナプ キン20の長さに沿って末広がりにし又は先細にし、トップシート22及びコア 26の衛生ナプキン20の長さに沿ったZ軸方向変位量を変化させることができ る。 第1図、第2図、及び第3図に示すプリーツ52は、トップシート22の延長 部であり、単一の折り目線54を有し、C字形状プリーツを形成する。変形例で は、複数の折り目線54を持つアコーディオン形状のプリーツを使用できる。上 掲の米国特許第5,007,906号は、長手方向に延びるプリーツ52につい ての適当なコアを説明する目的で、参考のため本願に組み込む。 トップシート22をバックシート24からZ軸方向に更に大きく離すことがで きるようにするため、トップシート22の横端部30の一方又は両方がバックシ ート24に取り付けられていないままであるのがよい。トップシート22の横端 部30の一方又は両方がトップシート24に取り付けられていないままにするこ とによって、トップシート22及びコア26をバックシート24からZ軸方向に 更に大きく離すことができる。更に、トップシート22の横端部30の一方、例 えば後横端部30B(第6図参照)をバックシートに取り付けられていないまま にすることにより、トップシート22及びコア26をバックシート24から長手 方向に離すこともできる。このように長手方向に離すことによって、トップシー ト22及びコア26を、バックシート24(及びバックシートが取り付けられた 着用者の下着)に関し、衛生ナプキン20の平面内で相対的に移動させることが できる。トップシート22及びコア26が着用者の解剖学的形体とぴったりと一 致したときにバックシート24が着用者の下着に取り付けられたままである場合 には、バックシート24の曲率半径は、トップシート22及びコア26の曲率半 径と異なっていなければならない。トップシート22及びコア26をバックシー ト24から長手方向に離し、トップシート22及びコア26をバックシート24 に関してZ軸方向に離すことによって、曲率半径の差によって生じる剪断力を吸 収する。更に、コア26を以下に説明するように長手方向にセグメント分けする ことによって、コア26を衛生ナプキンの長さに沿ってバックシートからZ軸方 向に種々の程度に離すことができる。変形例では、トップシート22の横端部3 0の一方、例えば後横端部30Bを、横方向に延びるプリーツ(図示せず)でバ ックシート24に接合し、Z軸方向に更に大きく離すことができるようにし、ト ップシート22及びコア26を衛生ナプキン20の平面内でバックシート24に 関して長手方向に離すことができるようにすることによって、長手方向に離すこ とができる。 コア26とトップシート22とを組み合わせた積層体は、トップシート22の 身体面23及びコア26の第2面42をばね100によって凸状形状にできるよ うに、可撓性でなければならない。これによって、コア26及びトップシート2 2からなる積層体の形態を着用者の身体と一致させることができる。好ましい実 施例では、コア26及びトップシート22は、長手方向及び横方向の両方向で計 測した組み合わせテーバー曲げ剛性(combined Taber bending stiffness)を有 する。組み合わせテーバー曲げ剛性は、約3.0g-cmであり、更に好ましくは、 約2.0g-cmよりも小さい。幅が3.8cm(1.5インチ)で長さが3.8cm( 1.5インチ)の寸法を持つ、トップシート22及びコア26からなる積層体の 試料のテーバー曲げ剛性は、タッピ(TAPPI)の方法T489 os-76に従って 、ニューヨーク州タラワンダのテラダイン社のテーバーインスツルメントから入 手できる剛性試験機150−B型を使用して計測できる。長手方向のテーバー曲 げ剛性は、少なくとも5つの試料から得た少なくとも10個の読みを平均するこ とによって算出される。同様に、横方向でのテーバー曲げ剛性は、少なくとも5 つの試料から得た少なくとも10個の読みを使用して算出される。剛性試験は、 0−10の試験範囲で行われる。範囲重量はゼロである。剛性試験機ローラーを 上に取り付け、試験長さを1.0cm(0.39インチ)にする。各試料は、垂直 方向クランプ幅を有し、これは、曲げ荷重を加えることによって中心線位置から 15°逸らされている。長手方向剛性値については、長手方向で計測してクラン プから1.0cm(0.39インチ)逸らされている。横方向剛性値については、 横方向で計測する。各試料は、剛性試験機を使用して二つの反対方向に逸らし( 例えば、最初に右方へ逸らし、次に左方に逸らす)、二つの読みを与える。読み の平均を較正器重量(10)で除し、テーバー曲げ剛性の値をg-cm単位で得る。 トップシート22及びコア26からなる積層体又はその一部にローリング(ro lling)等で機械的に作用を及ぼし、即ち柔らかくし、可撓性を高める。機械的 に作用を及ぼす、即ちローリングを施すための適当な方法は、1978年8 月15日にシソンに付与された米国特許第4,107,364号、1989年5 月30日にサビーに付与された米国特許第4,834,741号、1992年9 月1日にウェーバー等に付与された米国特許第5,143,679号、1992 年10月20日にブエル等に付与された米国特許第5,156,793号、及び 1992年12月1日にウェーバー等に付与された米国特許第5,167,89 7号に記載されている。これらの特許について触れたことにより、これらの特許 に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。 一実施例では、トップシート22及びコア26からなる積層体は、長手方向軸 線29に関して対称に配置された少なくとも一対の長手方向に延びるヒンジ線を 有する。第6図を参照すると、トップシート22の身体面23は、一対の両凹ヒ ンジ線(biconcave hinge lines)64の横方向内側に配置された一対の両凸ヒ ンジ線(biconvex hinge lines)62(このヒンジ線は、第6図において、点線 で示してある)を持つように示してある。ヒンジ線62及び64には、エンボス 加工や圧縮で形成した線、筋押し線、刻み線、または予め折畳んだ線が含まれる が、これらの線に限定されない。このような長手方向に延びるヒンジ線62、6 4によって、衛生ナプキン20が第3図に示す延長位置にあるとき、トップシー ト22の身体面23を凸状に形成するのを容易にする。ヒンジ線62は、トップ シート22及びコア26が陰唇、肛門周囲、又は臀裂の形態と一致するのを補助 し、半径方向外側のヒンジ線64は、トップシート22及びコア26の形態を着 用者の脚部の形状と一致させるのを助ける。 一実施例では、衛生ナプキン20のZ軸方向キャリパを回復するばね100の 性能は、ばね100の湿潤による影響を比較的受けない。ばね100の湿潤キャ リパリダクション(wet caliper reduction)は、その乾燥キャリパリダクショ ン(dry caliper reduction)よりも約20%しか大きくなく、湿潤キャリパリ ダクションは約8%しか大きくない。ばね100についての湿潤キャリパリダク ション及び乾燥キャリパリダクションは、四つの試料について繰り返される以下 の方法を使用して計測される。 ばね100は、厚さが約0.0254mm(0.1ミル)のポリエチレンフィル ム製シートに接着剤で取り付けてある。ばね100及びポリエチレンフィルムを 化学天秤又は他の適当な秤の水平な表面上に載せる。ポリエチレンフィルムの上 方のばね100のZ軸方向キャリパを適当な変位計測システムを使用して計測す る。適当な変位計測システムは、日本国のオノ−ソッキ社から入手できるオノ− ソッキDE3610デジタルゲージ及びオノ−ソッキGS−503リニアゲージ センサーである。ばね100のZ軸方向キャリパは、直径が2.413cm(0. 95インチ)の円形の加荷重脚部でばね100に加えた種々のZ軸方向荷重レベ ルで計測される。加荷重脚部は、リニアゲージセンサーに連結されている。 ばね100及びポリエチレンフィルムを秤に載せ、秤をゼロ調整する。加荷重 脚部がばね100と接触しただけで秤が略ゼロの読みを示した状態でばね100 の初期乾燥Z軸方向キャリパを計測する。ばね100に作用するZ軸方向荷重を 32.1gまで5個の等しい増分で増大させる。この結果、秤は32.1gを示 す。次いで、荷重を取り除き、加荷重脚部がばね100と接触しただけで秤が略 ゼロの読みを示した状態で、ばね100の荷重を加えていない状態での乾燥Z軸 方向キャリパを記録する。各試料について、初期乾燥Z軸方向キャリパと荷重を 加えていない状態での乾燥Z軸方向キャリパとの差を初期乾燥Z軸方向キャリパ で除し、試料の乾燥キャリパの変化のパーセンテージを得る。乾燥キャリパリダ クションは、ばねの四つの試料についての乾燥キャリパの変化のパーセンテージ の平均値である。 各ばね(及びその関連した、ポリエチレンシート)を蒸留水に10秒に亘って 浸漬し、次いで、垂直方向に10秒に亘ってドレンする。次いで、ばね100及 びポリエチレンシートを化学天秤の水平な表面に載せ、秤をゼロ調整する。加荷 重脚部がばね100と接触しただけで秤が略ゼロの読みを示した状態でばね10 0の初期湿潤Z軸方向キャリパを計測する。ばね100に作用するZ軸方向荷重 を32.1gまで5個の等しい増分で増大させる。次いで、荷重を取り除き、加 荷重脚部がばね100と接触しただけで秤が略ゼロの読みを示した状態で、ばね 100の荷重を加えていない状態での湿潤Z軸方向キャリパを記録する。各試料 について、初期湿潤Z軸方向キャリパと荷重を加えていない状態での湿潤Z軸方 向キャリパとの差を初期湿潤Z軸方向キャリパで除し、試料の湿潤キャリパの変 化のパーセンテージを得る。ばね100の湿潤キャリパリダクションは、ばねの 四つの試料についての湿潤キャリパの変化のパーセンテージの平均値である。 一実施例では、ばね100は非吸収体(nonabsorbent)である。「非吸収体」 ということは、ばね100の吸収力が100%よりも小さいということを意味す る。吸収力は、乾燥試料が吸収した水の量の乾燥試料の重量に対する比である。 非吸収体ばね100は、その剛性及びコアを上方に移動させる性能が、衛生ナプ キン20に進入する身体の流体による影響を、吸収体であるばねよりも受け難い という利点を持つものと考えられている。ばねの吸収力の計測は、先ず最初にば ね100の重量を計測してその乾燥重量を求め、次いで蒸留水中に10秒間に亘 って完全に浸漬することによって行われる。10秒後、ばね100を水から取り 出す。次いで、ばねを10秒間に亘って垂直にドレンする。次いで、ばねを二枚 の濾紙の間に10秒間に亘って置くことによって、ばねの表面に付着した水を吸 い取る。ばね100は、第1の濾紙を乾燥した水平な表面上に置き、第2の濾紙 をばねの上に置いてばねを覆い、6.35mm(0.25インチ)厚の117.9 3g(0.26ポンド)のプレキスグラス製の重りを第2の濾紙に載せ、ばねに 被せた第2の濾紙の部分を覆う。ばね100の吸い取りを行うのに適した濾紙は 、表面が比較的滑らかで、目の大きさが約20μm乃至25μm以上であり、ヘ ルツバーグ濾過速度(Herzberg filteration speed)が約37秒の濾 紙である。ここで、濾過速度は、予め濾過した100mlの水が10.0cm2の濾 紙を10cm水柱の一定のヘッド圧力で通過するのに要する時間である。適当な濾 紙は、イングランドのホワットマン社が製造しているホワットマン4濾紙であり 、ペンシルバニア州ピッツバーグのフィッシャー・サイエンティフィック社から 入手できる。ばね100を10秒間に亘って吸い取った後、ばね100の重量を 直ちに計測し、湿潤試料重量を得る。乾燥重量を湿潤重量から減じ、乾燥試料が 吸収した水のg数を出す。吸収された水のg数を乾燥試料の重量で除し、100 を掛けることによって、吸収力の%を得る。 好ましい実施例では、ばね100は疎水性である。液体と表面との間の接触角 が90°以上である場合、表面は疎水性である。接触角を決定する方法を示す目 的で、米国化学学会の刊行物である「接触角、湿潤性、及び付着性」、ロバート F.グールド編、版権1964年、について触れたことにより、これに開示され ている内容は本明細書中に組み入れたものとする。 好ましい実施例では、ばね100は、フィラメントばねからなる。「フィラメ ントばね」という用語は、ばね100が一つ又はそれ以上の細長いばね区分から なるということを意味し、各ばね区分の長さ寸法L(第5図参照)は、その最大 断面寸法Dの少なくとも10倍、好ましくは少なくとも100倍である。各ばね 区分は、直径Dが約0.254mm(0.010インチ)乃至約2.54mm(0. 10インチ)、更に好ましくは、0.381mm(0.015インチ)乃至約0. 762mm(0.03インチ)のナイロンモノフィラメントのような、ほぼ円形断 面のプラスチック製モノフィラメント構造を有する。フィラメントの断面は、着 用者に不快感をもたらすことがある尖った縁部をなくすため、ほぼ円形であるの が望ましいが、他の断面を使用してもよい。適当なプラスチックモノフィラメン トは、アイオワ州スピリットレークのバークレー・アウトドア・テクノロジーグ ループが製造している25ポンド及び40ポンドのバークレートリレンX Tとして商業的に入手できる。 第1図乃至第5図を参照すると、フィラメントばね100は、衛生ナプキン2 0が第3図、第4図、及び第5図に示す延長位置にあるとき、立体的ネットワー クを構成できる。ばね100は、二つの脚部102及び104を有し、これらの 脚部は、好ましくは、衛生ナプキンが延長位置にあるときに衛生ナプキン20の 長手方向軸線に沿って見た場合に、好ましくは、平行でない。脚部102及び1 04は、吸収体コア26に第1位置111で衛生ナプキン20の長手方向中心線 29に沿って接合できる。脚部102及び104は、横方向に間隔が隔てられた 第2位置113及び第3位置115でバックシート24に夫々接合できる。脚部 102及び104は、第1位置111で吸収体コア26に接合でき、第2位置1 13及び第3位置115でバックシート24に接合できる。この接合は、接着剤 結合、機械的結合、超音波結合、及び熱結合を含むがこれらに限定されない任意 の適当な方法で行うことができる。脚部102及び104をバックシート24及 び吸収体コア26に接合するための適当な接着剤には、オハイオ州コビントンの アンカー・コンチネンタル社の3シグマ部から入手できる接着テープ、及びオハ イオ州コロンバスのセンチュリー接着剤社によるセンチュリー接着剤A305− が含まれる。 一実施例では、二つの脚部102及び104は、フィラメントの連続部品から 形成される。変形例では、脚部102及び104は、横方向に間隔が隔てられた 別々の部品である。第9図は、横方向に間隔が隔てられた脚部102及び104 を形成する二つの別々のフィラメント部品からなるばね100を示す。脚部10 2及び104は、横方向に間隔が隔てられた第1位置111A及び111Bでコ ア26に夫々接合されており、第2位置113及び第3位置115でバックシー トに夫々接合されている。 第2位置113及び第3位置115は、好ましくは、衛生ナプキン20の長手 方向中心線29に関して対称に位置決めされている。脚部102及び104は、 これによって、衛生ナプキンが第3図、第4図、及び第5図に示す延長位置にあ るとき、長手方向軸線29に沿って見て逆V字形状を形成できる。脚部102及 び104が逆V字形状であるため、トップシート22及びコア26の部分をバッ クシート42から長手方向中心線29に沿って変位させ、トップシート22の身 体面23を長手方向中心線29に沿って凸状形状にするテントのフレームのよう な構造が提供される。脚部102及び104は、衛生ナプキンが第3図、第4図 、及び第5図に示す延長位置にあるとき、好ましくは、横方向中心線31と平行 な線に関して約5°乃至約85°の包含角度A(第3図参照)を形成する。脚部 102及び104は、好ましくは、Z軸方向軸線に関し、90°よりも小さく、 更に好ましくは、60°よりも小さい包含角度B(第3図及び第9図参照)を形 成する。ばね100のテントのフレーム状の構造は圧縮自在であり、そのため、 第2図に示すようにZ軸方向圧縮荷重(例えば荷重200)が作用した状態では 、脚部102及び104は、Z軸方向に対してほぼ垂直な平面内にあり、これに よって、角度Aは約0°にまで小さくなる。 ばね100が逆V字形状であるため、着用者の脚部によって及ぼされた横方向 内方に差し向けられた力に応答して、トップシート22及びコア26をバックシ ート24に対して更に大きくZ軸方向に変位させることができる。着用者の脚部 によって及ぼされた横方向内方に差し向けられた力は、バックシート24に第2 位置113及び第3位置115で接合された脚部102及び104の部分を互い に対して横方向内方に(長手方向中心線29に向かって)変位させることができ る。脚部102及び104がこのように横方向内方に変位すると、ばね100の 逆V字形状が横方向で狭幅になり、これによって、角度Bは約0°にまで小さく なる。ばね100をこのように横方向で狭幅にすることによって、コア26及び トップシート22にZ軸方向に及ぼされる力を大きくする。これによって、ばね 100は、ばね100が横方向に圧縮されたとき、トップシート22及びコア2 6をバックシート24に対して更に大きくZ軸方向に変位させることができる。 更に、脚部102及び104をこのように横方向内方への変位させることにより 、比較的低い横方向荷重レベルでトップシート及びコア26を比較的薄い横方向 キャリパを持つように圧縮し、トップシート及びコアの形態を着用者の身体の陰 唇領域、肛門周囲領域、及び/又は臀裂領域と一致させることができる。 脚部102は、好ましくは、第1部分111と第2部分113との間を延びる 第1円弧状セグメント103を有する。脚部104は、好ましくは、第1部分1 11と第3部分115との間を延びる第2円弧状セグメント105を有する。円 弧状セグメント103及び105は、長手方向中心線29に関して対称に配置さ れており、そのため、ばね100は、回復力を長手方向中心線29に関して対称 に提供する。円弧状セグメント103及び105は、脚部102及び104に可 撓性を与え、第3図に示す延長位置から第2図に示す圧縮位置までのばね100 の変形を容易にする。更に、円弧状セグメント103及び105は長手方向可撓 性を提供し、これによって、トップシート22及びコア26はバックシート24 に対して長手方向に相対的に移動できる。 円弧状セグメント103及び105は、好ましくは、少なくとも90°、更に 好ましくは少なくとも180°の角度に亘って延びている。一つの好ましい実施 例では、各脚部102は、直径方向に向き合った部分111及び113でコア2 6及びバックシート24に接合された一つ又はそれ以上の閉ループ106を有し 、各脚部104は、直径方向に向き合った部分111及び115でコア26及び バックシート24に接合された一つ又はそれ以上の閉ループ108を有する。閉 ループ106及び108は、好ましくは、全体に円形又は楕円形のリング形状で ある。 ばね100のZ軸方向剛性及びZ軸方向高さは、閉ループ106及び108の 大きさを変えることによって、及び閉ループ106及び108がバックシート2 4に接合された位置113及び115の横方向間隔を変えることによって変化さ せることができる。ばね100のZ軸方向剛性は、一般的には、閉ループ106 及び108の周囲の増大に従って減少する。閉ループ106及び108の所与の 周囲について、ばね100のZ軸方向剛性及びZ軸方向高さは、位置113及び 115の横方向間隔の増大に従って減少する。閉ループ106及び108の周囲 は、好ましくは、少なくとも5.0cm(2.0インチ)であり、更に好ましくは 、約7.6cm(3.0インチ)乃至約20.3cm(8.0インチ)である。閉ル ープ106及び108は、好ましくは、バックシート24を延ばして第3図に示 すように全体に平らな形体にした状態で計測して横方向に約1.0cm乃至約5. 0cmの所定距離だけ間隔を隔てられた第2部分113及び第3部分115に夫々 連結されている。更に、ばね100のZ軸方向剛性は、他の方法、例えば寸法D を変化させることによって、ばね100を形成する材料を変えることによって、 及びばね脚部102及び104の形成に多数の閉ループ106及び108を使用 することによっても変化させることができる。脚部102及び104は、第3図 に示す延長位置から第2図に示す圧縮位置までのばね100の変形を容易にする ため、第1図及び第5図に示すように、はさみ状形体をなすように重ねることが できる。 脚部102及び104を持つばね100を備えた衛生ナプキン20は、Z軸方 向キャリパが第3図のZ1から第2図のZ2まで減少するに従って、Z軸方向剛 性が減少するという特徴を有する。Z軸方向剛性というのは、トップシート22 をバックシート24に対して所定量だけZ軸方向に移動するのに必要なZ軸方向 力の変化である。理論で括ろうとするものではないが、Z軸方向圧縮に対する脚 部102及び104の抵抗は、角度A(第3図参照)の減少に従って減少すると 考えられている。従って、衛生ナプキン20が第3図に示す延長位置から第2図 に示す圧縮位置まで圧縮されるとき、着用者の快適性が維持される。勿論、ばね 100がひとたび平らになると、衛生ナプキン20のZ軸方向剛性は、トップシ ート22のバックシート24に対する変位に従って増大する。 第6図を参照すると、前横端部30A及び後横端部30Bを持つ衛生ナプキン 20は、長手方向軸線29に沿って位置決めされた複数のばね100、例えば、 ばね100A、100B、及び100Cを有する。ばね100A、100B、及 び100Cは第6図に破線で示してあり、夫々、衛生ナプキン20の前から後に 配置されている。ばね100Aは、トップシート22の形態を着用者の陰唇間溝 と一致させ、ばね100Bは、トップシート22の形態を着用者の肛門周囲溝一 致させ、ばね100Cはトップシート22の形態を着用者の臀裂と一致させる。 第6図に示すように、コア26は、Z軸方向に独立して移動できる複数のコア セグメント26A、26B、及び26Cからなるようにセグメント分けできる。 少なくとも一つのばね100を各コアセグメント26A、26B、及び26Cと 関連させ、これらのコアセグメントをバックシート24に対して独立してZ軸方 向に移動できるようにすることができる。隣接したコアセグメント、例えばコア セグメント26Aと26B、及び26Bと26Cを横方向に延びるヒンジ線27 によって接合することができる。ヒンジ線27には、エンボス加工や圧縮で形成 した線、筋押し線、刻み線、または予め折畳んだ線が含まれるが、これらの線に 限定されない。この変形例では、隣接したコアセグメント26Aと26B、及び 26Bと26Cを取り付けられていない状態にし、トップシート22によって互 いに間接的に接合することができる。 フィラメントばね100を有する衛生ナプキン20は、2gのZ軸方向圧縮荷 重での第1Z軸方向キャリパZ1、及び100gよりも小さいZ軸方向圧縮荷重 での第2Z軸方向キャリパZ2を有する。第2Z軸方向キャリパは、第1Z軸方 向キャリパZ1よりも少なくとも15mm小さい。更に好ましくは、第2Z軸方向 キャリパは、50gよりも小さい圧縮荷重で、第1Z軸方向キャリパよりも少な くとも15mm小さい。更に好ましくは、第2Z軸方向キャリパは、25gよりも 小さい圧縮荷重で、第1Z軸方向キャリパよりも少なくとも15mm小さい。 更に、フィラメントばね100を有する衛生ナプキン20は、2gのZ軸方向 圧縮荷重での第1Z軸方向キャリパZ1、及び100gよりも小さいZ軸方向圧 縮荷重で、第1Z軸方向キャリパZ1よりも少なくとも25mm小さい第2Z軸方 向キャリパを有する。更に好ましくは、第2Z軸方向キャリパは、50gよりも 小さい圧縮荷重で、第1Z軸方向キャリパよりも少なくとも25mm小さい。更に 、フィラメントばね100は、90gのZ軸方向圧縮荷重で、10mmよりも小さ く、好ましくは5mmよりも小さいZ軸方向キャリパを持つ衛生ナプキン20を提 供する。これによって、フィラメントばねは、衛生ナプキンのZ軸方向での圧縮 に対する抵抗が比較的小さい場合には、その形態と身体と一致させることができ 、トップシートを着用者の身体と接触した状態に維持することによって着用者の 快適性を高めることができる。 フィラメントばね100を有する衛生ナプキン20の横方向キャリパは、10 0gの横方向圧縮荷重で10mmよりも小さく、更に好ましくは、300gの横方 向圧縮荷重で5mmよりも小さく、最も好ましくは、1000gの横方向圧縮荷重 で3mmよりも小さい。フィラメントばねにより、トップシート及びコアの一部を 比較的低い横方向荷重レベルで横方向に圧縮でき、これによって、トップシート 及びコアの形態を着用者の身体と陰唇領域、肛門周囲領域、及び/又は臀裂領域 で一致させると同時に着用者の快適性を維持する。 第7図は、前ばね100A、中央ばね100B、及び後ばね100Cの三つの フィラメントばねを持つ衛生ナプキン20を示す。第7図に示す形体のばねを持 つ衛生ナプキン20を使用し、表1乃至表4のデータを提供する。フィラメント ばね100A、100B、及び100Cの説明及び表1乃至表4のデータを得る ための方法の説明を以下に提供する。 第7図を参照すると、ばね100Aは、長手方向長さが約23cmの吸収体コア 26の前横端部262から長手方向に約75mmの所定距離131だけ間隔を隔て られている(第7図には、前及び横端部262及び264が示してある)。脚部 102及び104は、25ポンドのバークレートリレンXTモノフィラメント製 の二つのループ106及び108を夫々有する。ループ106及び108の各々 の周囲は、約15.2cm(6.0インチ)である。脚部102及び104は、約 30mmに等しい所定距離121だけ横方向に間隔を隔てられた第2位置113及 び第3位置115でバックシート24に接合されている。脚部102及び104 は、長手方向中心線29上に配置された第1位置111でコア26に接合されて いる。ばね100Bは、ばね100Aとほぼ同じ構造を持ち、約70mmに等しい 所定距離151だけばね100Aの長手方向後方に間隔を隔てられている。 ばね100Cは、約55mmに等しい所定距離171だけばね100Bの長手方 向後方に間隔を隔てられている。ばね100Cの脚部102は、25ポンドのバ ークレートリレンXTモノフィラメント製の単一のループ106を有する。ばね 100Cの脚部104は、25ポンドのバークレートリレンXTモノフィラメン ト製の単一のループ108を有する。ループ106及び108の各々の周囲は、 約12.7cm(5.0インチ)である。脚部102及び104は、約15mmに等 しい所定距離161だけ横方向に間隔を隔てられた第2位置113及び第3位置 115のところでバックシート24に接合されており、脚部102及び104は 、長手方向中心線29上に位置決めされた第1位置111のところでコア26に 接合されている。 表1、表2、及び表3に記載したZ軸方向キャリパZI及びZ2、及び対応す るZ軸方向圧縮荷重は、以下の方法を使用してマサチューセッツ州カントンのイ ンストロン・エンジニアリング社が製造しているインストロン4502型引っ張 り試験機で計測される。試験されるべき衛生ナプキン20は、温度が21.67 ℃乃至23.89℃(71°F乃至75°F)で相対湿度が48%乃至52%の 室内で試験前に約2時間に亘って状態調節されなければならない。 引っ張り試験機には、100gのロードセルが設けられている。衛生ナプキン 20は、トップシート22が上方を向いており且つバックシート24の衣料面2 5が下方を向いた状態で、引っ張り試験機の静止ジョーに取り付けられた直径が 15.24cm(6インチ)のプレートの水平な表面上で支持されている。引っ張 り試験機の移動クロスヘッドには、直径が2.54cm(1インチ)の水平圧縮脚 部が取り付けられており、衛生ナプキン20のトップシート22に向いている。 圧縮脚部は、衛生ナプキン20の長手方向中心線29に沿って位置決めされてい る。表1(前)のデータは、圧縮脚部をばね100Aの上に位置決めした状態で 計測したデータであり、表2(中央)のデータは、圧縮脚部をばね100Bの上 に位置決めした状態で計測したデータであり、表3(後)のデータは、圧縮脚部 をばね100Cの上に位置決めした状態で計測したデータである。 静止したプレートの表面と圧縮脚部との間の初期Z軸方向間隔は、荷重が加え られていない状態での衛生ナプキン20のZ軸方向キャリパよりも大きく、少な くとも40mmである。次いで、圧縮脚部を静止したプレートに向かって25.4 cm/min(毎分10インチ)の一定の速度(クロスヘッド速度)で前進させる。圧 縮脚部と静止したプレートの表面との間の所与の間隔について、ロードセルが計 測した力を、帯記録紙記憶装置で50.8cm/min(毎分20インチ)のチャート 速度で記録する。所与の荷重での圧縮脚部と静止したプレートの表面との間の間 隔は、その荷重での衛生ナプキン20のZ軸方向キャリパに相当する。圧縮脚部 と静止したプレートの表面との間の間隔が2gの荷重での間隔から少なくとも2 5mmに減少したとき、又は計測された荷重が100gよりも大きいとき、圧縮脚 部の移動方向を逆転し、静止したプレートの表面から25.4cm/min(毎分 10インチ)の速度で引っ込める。 表1、表2、及び表3のデータは、上文中に説明した方法を使用して五つの衛 生ナプキン20のZ軸方向キャリパを計測して得られたデータである。 上掲の表1、表2、及び表3には、第7図に示すばね100A、100B、及 び100Cを持つ五つの衛生ナプキン20についての計測A−Gの平均、標準偏 差、最小値、及び最大値が示してある。計測Aは、圧縮脚部を静止したプレート の表面に向かって前進させたときのロードセルの読みが2gの場合での衛生ナプ キン20のZ軸方向キャリパである。2gの荷重でのキャリパは、本質的には、 荷重が加えられていない衛生ナプキンのキャリパZ1である。計測Bは、圧縮脚 部を静止したプレートの表面から引っ込めたときのロードセルの読みが2gの場 合での衛生ナプキン20のZ軸方向キャリパであり、Z軸方向荷重を取り除いた ときにばね100A、100B、及び100Cが、衛生ナプキン20の元の、荷 重が加えられていないキャリパを回復することを示す。 計測Cは、2gの荷重でのキャリパZ1よりも15mm小さい第2キャリパZ2 に相当し、計測Dは、キャリパCでのZ軸方向圧縮力である。計測Eは、2gの 荷重でのキャリパZ1よりも25mm小さい第2キャリパZ2に相当し、計測Fは 、キャリパEで計測したZ軸方向圧縮力である。計測Gは、Z軸方向圧縮力が9 0 gに等しい場合の衛生ナプキン20のZ軸方向キャリパである。表1では、キャ リパEでの力は100gを越える。これは、ばね100Aがこのキャリパで実質 的に平らになっているためである。 第10図は、引っ張り試験機で計測したZ軸方向力を、第7図に示す衛生ナプ キン20の中央ばね100B上で計測したZ軸方向キャリパの関数として示すグ ラフである。第10図のグラフの参照番号501を附した部分は、圧縮脚部を静 止したプレートの表面に向かって前進させたときのカーキャリパ関係を示す。第 10図のグラフの参照番号503を附した部分は、圧縮脚部を静止したプレート の表面から引っ込めたときのカーキャリパ関係を示す。グラフの参照番号501 を附した部分は、衛生ナプキンのZ軸方向キャリパが減少するとき、ばね100 を持つ衛生ナプキンのZ軸方向剛性が先ず最初に減少し、次いで増大するという ことを示す。詳細には、グラフの参照番号501を附した部分は、力が、先ず最 初に、キャリパが減少するときに局部的最大値にまで増大し、キャリパが更に減 少するときに局部的最小値にまで減少し、次いで、ばね100Bが平らになるま で増大することを示す。 表4に示す衛生ナプキンの横方向キャリパ及び対応する横方向荷重の値は、第 8図を参照し、ばね100A、100B、及び100Cを持つ第7図に示す衛生 ナプキン20を参照して以下に説明する方法を使用して得られる。試験されるべ き衛生ナプキン20は、温度が21.67℃乃至23.89℃(71°F乃至7 5°F)で相対湿度が48%乃至52%の室内で試験前に約2時間に亘って状態 調節されなければならない。 オハイオ州ニューバリーのEME社から入手できるEME599A型試験機の ような、定速引っ張り/圧縮試験機を使用して衛生ナプキン20を横方向に圧縮 する。試験機は、感度が少なくとも5gで荷重範囲が少なくとも2000gのロ ードセルを使用しなければならない。ロードセルは、約100g以上の力の計測 値について力の計測値の精度が2%内であるように較正されていなければならな い。試験機の位置の計測値は、少なくとも0.05cm内の精度でなければならな い。試験機及び試験中に得られたデータの制御に、80386マイクロプロセッ サを持つIBM互換性のパソコンのようなマイクロコンピューターを使用できる 。試験機及びマイクロコンピューターは、EME社からシステムとして購入でき る。 直径40mmの第1面323を持つ第1円形プレート322が、試験機の移動す るクロスヘッドに取り付けられている。直径40mmの第2面325を持つ第2円 形プレート324が、静止したロードセル326に取り付けられている。プレー ト322及び324を、表面323及び325が水平であり且つ平行であるよう に移動クロスヘッド及びロードセルに取り付ける。 表面323及び325は、先ず最初に、少なくとも37.5mmの距離だけ間隔 を隔てられている。衛生ナプキン20を長手方向軸線29に沿って部分的に折畳 み、トップシートの身体面25が凸状形状になったV字形状を形成する。衛生ナ プキン20を、トップシート22及び吸収体コア26の少なくとも一部を表面3 23と325との間に位置決めできるのに必要な最小量だけ折畳む。クロスヘッ ドの作動前に、トップシート22又はコア26に筋押しが起こらないようにしな ければならない。バックシート24及びフラップ44は、好ましくは、表面32 3と325との間に位置決めされないように、吸収体コア26から引き離してお く。衛生ナプキン20が表面325上に載止しているとき、衛生ナプキン20の 横端部30を保持し、ばね100A、100B、及び100Cが衛生ナプキンを 拡げたり表面323と325との間に落ちないようにする。次いで、試験機を始 動させ、表面323を表面325に向かって前進させる。 表面323が表面325に向かって前進するとき、横端部30に加えた支持を 外すことができる。表面323を表面325に向かって0.158cm/sの一定の 速度で前進させる。表面323が表面325に向かって前進するとき、トップシ ート22及びコア26は、ばね100のうちの一つの少なくとも一部がコアの二 つの層とトップシートの二つの層との間に挟まれた状態でトップシート22及び コア26の各々の二つの層が表面323と325との間に第8図に示すように位 置決めされるように、折畳まなれなければならない。力及び変位の値を毎秒少な くとも40個のデータ点の速度でサンプリングする。衛生ナプキンの横方向キャ リパ(表面323と表面325との間の距離)を、50g、100g、300g 、1000g、及び2000gの力レベルで記録する。横方向キャリパ及び対応 する横方向力の計測を少なくとも三つの衛生ナプキンについて行う。三つの衛生 ナプキンについての平均横方向キャリパの読みを、50g、100g、300g 、1000g、及び2000gの横方向力レベルの各々で表4に記載する。 本発明の特定の実施例を図示し且つ説明したが、本発明の範囲は、添付の請求 の範囲によって定義される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,E E,FI,GE,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LT,LV,MD,MG,MN,NO,NZ, PL,RO,RU,SI,SK,TJ,TT,UA,U Z,VN 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 長手方向中心線、及び第1及び第2の横端部を接合する長手方向端部を 有する使い捨て吸収体物品であって、 身体面を持つ液体透過性のトップシートと、 トップシートに接合された液体不透過性のバックシートと、 トップシートとバックシートとの間に配置された吸収体コアとを有し、 2gのZ軸方向圧縮荷重での第1Z軸方向キャリパ、及び100gよりも小さ いZ軸方向圧縮荷重での第2Z軸方向キャリパを有する使い捨て吸収体物品にお いて、 第2Z軸方向キャリパが第1Z軸方向キャリパよりも少なくとも15mm小さい ことを特徴とする、使い捨て吸収体物品。 2. 50gよりも小さいZ軸方向圧縮荷重での第2Z軸方向キャリパを有し 、この第2Z軸方向キャリパが、第1Z軸方向キャリパよりも少なくとも15mm 小さいことを特徴とする、請求項1に記載の使い捨て吸収体物品。 3. 25gよりも小さいZ軸方向圧縮荷重での第2Z軸方向キャリパを有し 、この第2Z軸方向キャリパが、第1Z軸方向キャリパよりも少なくとも15mm 小さいことを特徴とする、請求項2に記載の使い捨て吸収体物品。 4. 長手方向中心線、及び第1及び第2の横端部を接合する長手方向縁部を 有する使い捨て吸収体物品であって、 身体面を持つ液体透過性のトップシートと、 トップシートに接合された液体不透過性のバックシートと、 トップシートとバックシートとの間に配置された吸収体コアとを有し、 2gのZ軸方向圧縮荷重での第1Z軸方向キャリパ、及び100gよりも小さ いZ軸方向圧縮荷重での第2Z軸方向キャリパを有する使い捨て吸収体物品にお いて、 第2Z軸方向キャリパが第1Z軸方向キャリパよりも少なくとも25mm小さい ことを特徴とする、使い捨て吸収体物品。 5. 50gよりも小さいZ軸方向圧縮荷重での第2Z軸方向キャリパを有し 、この第2Z軸方向キャリパが、第1Z軸方向キャリパよりも少なくとも25mm 小さいことを特徴とする、請求項4に記載の使い捨て吸収体物品。 6. 90gのZ軸方向圧縮荷重で10mmよりも小さいZ軸方向キャリパを有 する、請求項5に記載の使い捨て吸収体物品。 7. 90gのZ軸方向圧縮荷重で5mmよりも小さいZ軸方向キャリパを有す る、請求項6に記載の使い捨て吸収体物品。 8. 100gの横方向圧縮荷重で10mmよりも小さい横方向キャリパを有す る、請求項1に記載の使い捨て吸収体物品。 9. 300gの横方向圧縮荷重で5mmよりも小さい横方向キャリパを有する 、請求項1に記載の使い捨て吸収体物品。 10. 1000gの横方向圧縮荷重で3mmよりも小さい横方向キャリパを有 する、請求項1に記載の使い捨て吸収体物品。 11. 長手方向中心線、及び第1及び第2の横端部を接合する長手方向端部 を有する使い捨て吸収体物品であって、 身体面を持つ液体透過性のトップシートと、 衣料面を持つ、トップシートに接合された液体不透過性のバックシートと、 トップシートとバックシートとの間に配置された吸収体コアと、 トップシートの一部のバックシートに対するZ軸方向弾性変位を提供するため 、吸収体コアとバックシートとの間に配置された非吸収体のばねとを有する、使 い捨て吸収体物品。 12. ばねは、トップシートの身体面の一部を吸収体物品の長手方向中心線 に沿って凸状に形成することを特徴とする、請求項11に記載の使い捨て吸収体 物品。 13. ばねは、トップシートの身体面の一部をバックシートの衣料面に対し てZ軸方向に少なくとも15mm弾性的に変位させることを特徴とする、請求項1 2に記載の使い捨て吸収体物品。 14. 吸収体コア及びトップシートは、ばねによって一体に変位されるよう に接合されており、トップシート及び吸収体コアがバックシートに対してZ軸方 向に独立して移動するようにトップシートがバックシートに接合されていること を特徴とする、請求項11に記載の使い捨て吸収体物品。 15. トップシート及び吸収体コアのバックシートに対する移動を長手方向 で分離するようにトップシートがバックシートに接合されていることを特徴とす る、請求項14に記載の使い捨て吸収体物品。 16. トップシートのバックシートからの分離を制御するため、トップシー トをバックシートに接合する長手方向に延びる少なくとも一つのプリーツを更に 有する、請求項14に記載の使い捨て吸収体物品。 17. トップシート及び吸収体コアは、長手方向及び横方向の各々に2g-cm の組み合わせテーバー曲げ剛性を有することを特徴とする、請求項11に記載の 使い捨て吸収体物品。 18. 吸収体コアは、Z軸方向に独立して変位できる少なくとも二つのコア セグメントを形成するようにセグメント分けされており、吸収体物品は、二つの コアセグメントの各々と関連した少なくとも一つのばねを有することを特徴とす る、請求項11に記載の使い捨て吸収体物品。 19. 2gのZ軸方向圧縮荷重での第1Z軸方向キャリパ及び100gより も小さいZ軸方向圧縮荷重での第2Z軸方向キャリパを有し、第2Z軸方向キャ リパは、第1Z軸方向キャリパよりも少なくとも15mm小さいことを特徴とする 、 請求項11に記載の使い捨て吸収体物品。 20. 50gよりも小さいZ軸方向圧縮荷重での第2Z軸方向キャリパを有 し、第2Z軸方向キャリパが、第1Z軸方向キャリパよりも少なくとも15mm小 さいことを特徴とする、請求項19に記載の使い捨て吸収体物品。 21. 25gよりも小さいZ軸方向圧縮荷重での第2Z軸方向キャリパを有 し、第2Z軸方向キャリパが、第1Z軸方向キャリパよりも少なくとも15mm小 さいことを特徴とする、請求項20に記載の使い捨て吸収体物品。 22. 2gのZ軸方向圧縮荷重での第1Z軸方向キャリパ及び100gより も小さいZ軸方向圧縮荷重での第2Z軸方向キャリパを有し、第2Z軸方向キャ リパは、第1Z軸方向キャリパよりも少なくとも25mm小さいことを特徴とする 、請求項11に記載の使い捨て吸収体物品。 23. 50gよりも小さいZ軸方向圧縮荷重での第2Z軸方向キャリパを有 し、第2Z軸方向キャリパは、第1Z軸方向キャリパよりも少なくとも25mm小 さいことを特徴とする、請求項22に記載の使い捨て吸収体物品。 24. 90gのZ軸方向圧縮荷重で10mmよりも小さいZ軸方向キャリパを 有する、請求項18に記載の使い捨て吸収体物品。 25. 90gのZ軸方向圧縮荷重で5mmよりも小さいZ軸方向キャリパを有 する、請求項19に記載の使い捨て吸収体物品。 26. 100gの横方向圧縮荷重で10mmよりも小さい横方向キャリパを有 する、請求項19に記載の使い捨て吸収体物品。 27. 300gの横方向圧縮荷重で5mmよりも小さい横方向キャリパを有す る、請求項19に記載の使い捨て吸収体物品。 28. 1000gの横方向圧縮荷重で3mmよりも小さい横方向キャリパを有 する、請求項19に記載の使い捨て吸収体物品。 29. 使い捨て吸収体物品のZ軸方向キャリパの減少に従って先ず最初に減 少し、次いで増大するZ軸方向剛性を有する、請求項11に記載の使い捨て吸収 体物品。 30. 長手方向中心線、及び第1及び第2の横端部を接合する長手方向端部 を有する使い捨て吸収体物品であって、 身体面を持つ液体透過性のトップシートと、 衣料面を持つ、トップシートに接合された液体不透過性のバックシートと、 トップシートとバックシートとの間に配置された吸収体コアと、 トップシートの一部のバックシートに対するZ軸方向弾性変位を提供するため 、及びトップシートの身体面の一部を吸収体物品の長手方向中心線に沿って凸状 に形成するため、トップシートとバックシートとの間に配置されたフィラメント ばねとを有する、使い捨て吸収体物品。 31. フィラメントばねが吸収体コアとバックシートとの間に配置されてい ることを特徴とする、請求項30に記載の使い捨て吸収体物品。 32. フィラメントばねは平行でない第1及び第2の脚部を有し、各脚部は 、使い捨て吸収体物品が延長位置にあるとき、Z軸方向と平行な線に関して90 °よりも小さい包含角度を形成することを特徴とする、請求項30に記載の使い 捨て吸収体物品。 33. 各脚部は、使い捨て吸収体物品の長手方向中心線に沿った第1位置で 吸収体コアに接合されていることを特徴とする、請求項32に記載の使い捨て吸 収体物品。 34. フィラメントばねの各脚部は、使い捨て吸収体物品の長手方向中心線 に関して対称に位置決めされた横方向に間隔を隔てられた第2位置及び第3位置 でバックシートに接合されていることを特徴とする、請求項33に記載の使い捨 て吸収体物品。 35. フィラメントばねは、横方向に間隔を隔てられた第1及び第2の別々 の脚部を有し、各脚部は、横方向に間隔を隔てられた別々の位置でコアに接合さ れており、これらの脚部は、使い捨て吸収体物品の長手方向中心線に関して対称 に位置決めされた横方向に間隔を隔てられた位置でバックシートに接合されてい ることを特徴とする、請求項32に記載の使い捨て吸収体物品。 36. 各脚部は、円弧状のセグメントを有することを特徴とする、請求項3 2に記載の使い捨て吸収体物品。 37. フィラメントばねは、 使い捨て吸収体物品の長手方向中心線とほぼ整合した第1位置で吸収体コアに 接合されており且つ長手方向中心線から横方向に間隔を隔てられた第2位置でバ ックシートに接合された第1閉ループ、及び 使い捨て吸収体物品の長手方向中心線とほぼ整合した第1位置で吸収体コアに 接合されており且つ長手方向中心線から横方向に間隔を隔てられた第3位置でバ ックシートに接合された第2閉ループを有し、 第1及び第2の閉ループが、使い捨て吸収体物品の長手方向中心線に沿って見 たときに逆V字形状を形成することを特徴とする、請求項30に記載の使い捨て 吸収体物品。 38. 長手方向中心線、及び第1及び第2の横端部を接合する長手方向端部 を有する使い捨て吸収体物品であって、 身体面を持つ液体透過性のトップシートと、 衣料面を持つ、トップシートに接合された液体不透過性のバックシートと、 トップシートとバックシートとの間に配置された吸収体コアと、 トップシートの一部のバックシートに対するZ軸方向弾性変位を提供するため 、吸収体コアとバックシートとの間に配置されたばねとを有し、このばねの湿潤 キャリパリダクションが約8%程度である、使い捨て吸収体物品。 39. 長手方向中心線、及び第1及び第2の横端部を接合する長手方向端部 を有する使い捨て吸収体物品であって、 身体面を持つ液体透過性のトップシートと、 衣料面を持つ、トップシートに接合された液体不透過性のバックシートと、 トップシートとバックシートとの間に配置された吸収体コアと、 トップシートの一部のバックシートに対するZ軸方向弾性変位を提供するため 、吸収体コアとバックシートとの間に配置されたばねとを有し、このばねの湿潤 キャリパリダクションは、ばねの乾燥キャリパリダクションよりも約20%程度 大きい、使い捨て吸収体物品。
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