【発明の詳細な説明】
糸又は紡織繊維を糊付けするためのラテックス組成物及び糊付け方法
本発明の主題は、紡織繊維又は糸を糊付けするためのラテックス組成物及び該
ラテックス組成物を用いて紡織繊維又は糸を糊付けする方法である。
繊維工業では、製織する間、糸や繊維の耐摩耗性を向上させるために、糊付け
用品を使用し、該糊付け用品を、製織した後に、水で除くことが知られている。
(メタ)アクリル酸エステル及び(メタ)アクリル酸を水分散性スルホン化ポ
リエステルの存在において乳化重合させることによって得られるコポリマーのア
ルカリ性溶液を糊付け用組成物として使用することが提案された(第34153
/1975号及び第201079/1986号で公表された日本国出願)。
ブチルアクリレートを含有するビニルアセテート、(メタ)アクリル酸及び(メ
タ)アクリル酸エステルをベースにしたモノマー組成物(ブチルアクリレートは
該モノマー組成物の12〜25重量%を占める)を水分散性スルホン化ポリエス
テルの存在において乳化重合させることによって得られるコポリマーのアルカリ
性溶液もまた提案された(EP−A−333,547)。この後者の文献は、該
分散体のアルカリ性溶液の代わりに、重合作
業から直接生じるコポリマー分散体(ラテックス)を糊付け用組成物として使用
することの可能性を述べている。しかし、ラテックス形態のこれらのコポリマー
をベースにした糊付け用組成物は、ブロッキングを発生する傾向を有する(ビー
ム上に)ことが観測された。
スチレン及び/又はメチルメタクリレート並びにアクリル酸及び/又はメタク
リル酸からなるモノマー組成物に由来する分子質量300,000〜2,500
,000程度を有するビニルコポリマーラテックスを使用してポリエステル織編
用糸を糊付けすることが知られている(US−A−4,394,128)。これ
らのラテックスをベースにした糊付け用組成物は、非常に有利な抱合(cohe
sive)特性を有しているものではない。
本出願人は、今、少なくとも従来技術のコポリマーのアルカリ性溶液程に良好
に挙動する水性分散体(ラテックス)の形態の糊付け用組成物を見出した。
発明に従えば、発明は、少なくとも一種のアクリル酸エステル及び/又はメタ
クリル酸エステル並びに少なくとも一種のエチレン性不飽和カルボン酸をベース
にしたモノマー組成物から造られる(メタ)アクリル系コポリマーを含む高分子
の組合せの水性分散体からなる織編用繊維又は糸を糊付けするための組成物に関
し、該組成物は、下記を特徴とする:
−該(メタ)アクリル系コポリマーは、高分子の組合せ中に、ペルソ(Pers
oz)硬度少なくとも60、好
ましくは80〜300程度を有する水分散性スルホン化ポリエステルとの混合物
として或は水分散性スルホン化ポリエステルに少なくとも一部グラフトして存在
し、該硬度は、AFNOR基準NFT 30−016に従って22℃及び相対湿
度85%で測定する
−高分子の組合せ中の該エチレン性不飽和カルボン酸に由来する単位で表わす重
量による含量は、固形分の重量によって表わして少なくともおよそ10%であり
、好ましくは12〜30%程度であり、極めて特には15〜25%程度である
−該(メタ)アクリル系コポリマーの性質は、高分子の組合せが、少なくとも該
水分散性スルホン化ポリエステルのペルソ硬度に等しい、好ましくは該水分散性
スルホン化ポリエステルのペルソ硬度の1〜3倍程度、極めて特には1〜2倍程
度のペルソ硬度を有するようにする。
発明を良好に実施するためには、高分子の組合せは、(メタ)アクリル系コポ
リマーおよそ95〜50重量部、好ましくはおよそ90〜60重量部、極めて特
にはおよそ90〜75重量部を、水分散性スルホン化ポリエステルおよそ5〜5
0重量部、好ましくはおよそ10〜40重量部、極めて特にはおよそ10〜25
重量部との混合物として或は水分散性スルホン化ポリエステルに少なくとも一部
グラフトしてなるのが好都合である。
該水性分散体組成物の固形分レベルは、5〜50重量%程度、好ましくは20
〜45重量%程度にすることが
できる。
少なくとも一種のアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステル並びに
少なくとも一種のエチレン性不飽和カルボン酸をベースにしたモノマー組成物に
加わることができるモノマーの中で、下記を挙げることができる:
−アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルとして、C1〜C20アルキルア
クリレート又はメタクリレート、特にメチル、エチル、ブチル、ヘキシル、等の
もの−エチレン性不飽和カルボン酸として、アクリル酸、メタクリル酸、クトロ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、等。
これらのモノマーに加えて、その他のコモノマー、例えば特にビニルアセテート
、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニルステアレート、ビニルベン
ゾエート、等のような飽和カルボンの不飽和エステル、スチレン、アクリロニト
リル、アクリルアミド、等を存在させることができる。
モノマー組成物の種々の成分の性質及び相対量は、糊付け用組成物の高分子の
組合せのペルソ硬度が上に規定したペルソ硬度に一致するように選ぶ。これらの
パラメータは、当業者ならば容易に決めることができ、実際、例えばスチレン又
はメチルメタクリレートを加えると、ポリマーは一層硬くなるのに対し、ブチル
又はヘキシルアクリレートを加えると、逆の作用になることが知
られている。
優先的に用いるモノマー組成物は、ブチルアクリレートをその重量の25〜70
%程度、極めて特には40〜60%程度含有する。
糊付け用組成物を発明の水性分散体として得るのに用いる水分散性スルホン化
ポリエステルは、織物糊付けの分野で良く知られた生成物である。
それらは、有機ジ酸(例えば、飽和又は不飽和脂肪族ジ酸、芳香族ジ酸、多数の
芳香族環を有するジ酸又はアリール脂肪族ジ酸)、それのジエステル又はそれの
無水物の内の一種及びスルホン化有機ジ酸又はそれのジエステルの内の一種をジ
オールと、テトライソプロピルオルトチタネートのような通常のポリエステル化
触媒の存在において共縮合させることによって調製することができる。該水分散
性ポリエステルを調製するために普通に用いられる出発モノマーとして、下記を
挙げることができる:
−有機ジ酸:飽和もしくは不飽和ジ酸又は芳香族ジ酸、例えばこはく酸、アジピ
ン酸、スベリン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、オルト−
フタル酸、イソフタル酸及びテレフタル酸、これらの酸の無水物及びそれらのジ
エステル、例えばメチル、エチル、プロピル及びブチルジエステル、等;好適な
化合物はアジピン酸、オルト−フタル酸、イソフタル酸及びテレフタル酸又はそ
れらのメチルジエステル;
−スルホン化有機ジ酸:スルホン化ナトリウム基を含有するジ酸又はそれらのジ
エステル、例えばナトリウムジメチルイソフタレート−5−スルホネート又はナ
トリウムジメチルスルホスクシネートのようなジアルキルイソフタレート及びジ
アルキルスルホスクシネート;
−ジオール:脂肪族グリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール及びそれよりも高級な同族体、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール又はネオペンチルグリコール、並びにシクロ
アルカングリコール、例えばシクロヘキサンジオール又はジシクロヘキサンジオ
ールプロパン;優先的に選ぶジオールはエチレングリコール及びジエチレングリ
コールである。
本発明に良く適した水分散性スルホン化ポリエステルの例は、下記の特許に記載
されている:US−A−3,734,874、3,779,993,4,233
,196、FR−B−1,401,581及びEP−A−540,374。
極めて特には、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸又はそれらのメチルジエス
テル及びスルホイソフタル酸又はそのメチルジエステルをモノエチレングリコー
ル及び/又はジエチレングリコールでエステル化及び/又はエステル交換し、か
つ重縮合させることから派生するものを挙げることができる。
水分散性スルホン化ポリエステルは、数平均分子質量
(LiBr5×10-3Nを含有するジメチルアセトアミド又はN−メチルピロリ
ドンのような溶媒ビヒクル中でゲルパーミエーションクロマトグラフィーによっ
て測定し、結果をポリスチレン当量で表わす)15,000〜35,000程度
、極めて特には20,000〜35,000程度、KOH5mg/gよりも小さ
い酸価及び硫黄レベル0.8〜2重量%程度、極めて特には1.5〜2重量%程
度を有するのが好ましい。
発明の主題を形成する織物糊付け用組成物は、モノマー組成物を水性乳化重合
させることによって得ることができ、前記水分散性スルホン化ポリエステルを、
重合させた後に得られる(メタ)アクリル系コポリマーの水性分散体(ラテック
ス)に加えるか又はモノマー組成物を水性乳化重合させる作業の間に導入するか
のいずれかにする。
使用するモノマー組成物は、ブチルアクリレートを25〜70重量%程度、好ま
しくは40〜60重量%程度含有するのが好ましい。
アクリル系及び/又はメタクリル系コポリマーラテックスに加えるか又はモノ
マー組成物の乳化重合作業の間に導入する水分散性スルホン化ポリエステルの量
は、(メタ)アクリル系コポリマー又はモノマー組成物95〜50重量部、好ま
しくは90〜60重量部、極めて特には90〜75重量部当り、有利には5〜5
0重量部程度、好ましくは10〜40重量部程度、極めて特には1
0〜25重量部程度にする。
該水性乳化重合作業は、水又はモノマー組成物中に可溶性又は分散性の開始剤
から選ぶ重合開始剤、乳化剤及び随意に連鎖制限剤の存在において簡便に行うこ
とができる。
開始剤は、過酸化水素、クメンヒドロペルオキシド、t−ブチルペルオキシド又
はジイソプロピルベンセンヒドロペルオキシドのようなヒドロペルオキシド、及
びナトリウムペルスルフェート、カリウムペルスルフェート又はアンモニウムペ
ルスルフェートのようなペルスルフェートによって代表させることができ、開始
剤は、モノマー組成物に対して0.05〜2重量%の量で用いることができる。
これらの開始剤は、随意に亜疏酸水素ナトリウム及びナトリウムホルムアルデヒ
ドスルホキシレート、ポリエチレンアミン、糖(デクストロース又はスクロース
)又は金属塩のような還元剤と組み合わせて用いる。還元剤の使用量は、モノマ
ー組成物の重量に対して0〜3重量%の範囲にすることができる。乳化剤として
、特に下記を挙げることができる:脂肪酸、アルカリ金属のアルキルスルフェー
ト、アルキルスルホネート、アルキルアリールスルホネート、スルホスクシネー
ト又はアルキルホスフェート、水素化又は非水素化アビエチン酸の塩、随意にス
ルフェート化又はホスフェート化するポリエトキシル化脂肪アルコール、随意に
スルフェート化又はホスフェート化するポリエトキシル化アルキル
フェノール、ポリエトキシル化脂肪酸、等。それらは、モノマー組成物の重量に
対しておよそ0.01〜5重量%の割合で用いることができる。
連鎖制限剤は、随意にモノマー組成物に対して0〜およそ3重量%の範囲にする
ことができる割合で用いることができる。それは、下記から選ぶのが普通である
:n−ドデシルメルカプタン又はt−デシルメルカプタンのようなメルカプタン
、シクロヘキセン、クロロホルム、ブロモホルム、四塩化炭素又は四臭化炭素の
ようなハロゲン化炭化水素、或はα−メチルスチレンの二量体。
重合作業は、温度60°〜80℃程度、好ましくは70℃程度で行うことができ
、この作業は、4〜12時間程度、通常6〜8時間程度続くことができる。
このようにして得られた高分子の組合せの水性分散体(ラテックス)を、必要な
らば、発明の主題を形成する糊付け用組成物が、糸に関して消耗する糊剤のレベ
ル及び使用する糊付け方法に応じて、固形分レベル5〜30重量%程度を有する
ために、希釈することができる。
高分子の組合せの該水性分散体(ラテックス)は、紡織繊維又は糸を、特に湿
り大気中で水ジェット織機又は乾燥織機で糊付けするために、そのまま(随意に
希釈した後に)、すなわちあらかじめアルカリ性媒体によって可溶化しないで使
用することができる。
本発明は、また織編用糸のたて糸を糊付けする方法にも関し、該方法は、発明
の組成物を、糸を該組成物中に
所望の温度(40℃よりも低いのが好ましい)で浸漬することによって塗布し、
次いで該糸を絞りロールの間を通すことによって絞り、最後に糊付けした糸を、
随意にあらかじめ乾燥室の中に通すことにより、加熱シリンダー上で乾燥させる
ことに在る。それで、たて糸は、織る準備ができた。
連続糸(フィラメント糸又は連続フィラメント糸)を糊付けする方法の中で、下
記を挙げることができる:セクショナル糊付け(ヨーロピアンシステム)、慣用
の糊付け(古典的システム又はイングリッシュシステム)及びプライマリーシー
ト糊付け(シングルエンド糊付け又は日本システム)、等。
発明の主題を形成する糊付け用組成物は、大きな抱合指数を有しかつ一次ビー
ムのアセンブリービーミングの間又は織機上のビームのスプールを巻き戻す間、
ブロッキングを発生する傾向(ビーム上に)を有しないことが観測された。
発明の糊付け用組成物は、糊付けするのが最も困難な織編用糸の中にある合成
ポリ(エチレングリコールテレフタレート)合成糸(フィラメント糸)を仕上げ
るために極めて特に有利であるが、また下記について使用することもできる:天
然ファイバーを混合したポリ(エチレングリコールテレフタレート)ファイバー
(紡績糸)、グラスファイバー又はその他ファイバー、例えばアクリル系ファイ
バー、ポリイミドファイバー、クロロファイ
バー、ポリエチレン又はポリプロピレン又はアセテートファイバーのような人工
ファイバー製のファイバー、トリアセテート製のファイバー、ビスコース製のフ
ァイバー、等。
その上、発明の糊付け用組成物は、テクスチャードであろうと又は非テクスチ
ャードであろうと、撚ったであろうと又は撚っていなであろうと、任意のタイプ
の糸を、セクショナル、慣用の又はプライマリーシート糊付け又はその他の糊付
けであろうと、任意の糊付け技術に従って糊付けするのを可能にする。
下記の例を例示として挙げる。
例1
スルホン化ポリエステル20重量部及びモノマー組成物80重量部(乾燥基準
での重量部)から得られる高分子の組合せの水性分散体の調製を下記の通りにし
て行う。
下記を、馬蹄型撹拌器を装着した6リットル反応装置に導入する:
−水868g
−Disperstat PE(登録商標)(Stephenson Tho
mpson Texile Chemicals製の分散用リン酸エステルの2
0重量%溶液)100g
−Rhone−Poulencにより市販される、下
記を有するGerol PS 30(登録商標)を乾燥基準で20重量%含有す
る水性分散体2000g:
・数平均分子質量およそ22,000
・重量平均分子質量およそ60,000
・AFNOR基準NFT 30−016に従って22℃及び相対湿度85%で測
定してペルソ硬度およそ150。
混合物を、150回転/分で撹拌しながら80℃にもたらす。
アンモニウムペルスルフェート7gを、水30gに溶解して加える。
下記を連続して導入する:
*下記の混合物を、4時間
−ブチルアクリレート(BuA)960g
−スチレン(S)240g
−メタクリル酸(MAA)400g
−ドデシルメルカプタン(DM)6g
*下記の混合物を、4時間
−水393g
−アンモニウムペルスルフェート5.6g
−20%Disperstat PE 100g。
2つの連続した導入は、同時に開始する。
連続した導入の終りに、温度を80℃に1時間保ち、次いで冷却を行う。
固形分40%を含有するラテックスが得られる。
高分子の組合せは、AFNOR基準NFT 30−016に従って22℃及び相
対湿度85%で測定してペルソ硬度およそ160を有する。ラテックスを多数の
サンプルに分割し、次いで各々のサンプルを、糊付けすべき糸上に、2〜10%
の範囲のレベルの糊剤を付着させるこを可能にする異なる固形分レベルを得るた
めに、脱塩水で希釈する。
比較例1’
例1で調製した固形分レベル40%を有するラテックスを、20%アンモニア水
溶液を、pH7.5〜8程度が得られるまで加えることによって、アルカリ可溶
化させる。
得られた溶液を、次いで多数のサンプルに分割し、次いで各々のサンプルを、糊
付けすべき糸上に、2〜10%の範囲のレベルの糊剤を付着させることを可能に
する異なる濃度を得るために、脱塩水で希釈する。
例2
例1のスルホン化ポリエステルGerol PS 30 10重量部及び例1
のモノマー組成物90重量部(乾燥基準での重量部)から得られる高分子の組合
せを乾燥基準でおよそ40%含有する水性分散体の調製を、例1の手順に従って
行う。
高分子の組合せは、AFNOR基準NFT 30−
016に従って22℃及び相対湿度85%で測定してペルソ硬度およそ165を
有する。ラテックスを多数のサンプルに分割し、次いで各々のサンプルを、糊付
けすべき糸上に、2〜10%の範囲のレベルの糊剤を付着させることを可能にす
る異なる固形分レベルを得るために、脱塩水で希釈する。
比較例2’
例2で調製した固形分レベル40%を有するラテックスを、20%アンモニア水
溶液を、pH7.5〜8程度が得られるまで加えることによって、アルカリ可溶
化させる。
得られた溶液を、次いで多数のサンプルに分割し、次いで各々のサンプルを、糊
付けすべき糸上に、2〜10%の範囲のレベルの糊剤を付着させることを可能に
する異なる濃度を得るために、脱塩水で希釈する。
比較例3
スルホン化ポリエステル23重量部及びモノマー組成物77重量部(乾燥基準
での重量部)から得られる高分子の組合せの水性分散体の調製を下記の通りにし
て行う。
下記を、馬蹄型撹拌器を装着した6リットル反応装置に導入する:
−水2156g
−Albright & Wilson製のナトリウムドデシルベンセンスル
ホネートをベースにしたNanza SB 62(登録商標)1.5g
−Rhone−Poulencにより市販される、下記を有するスルホン化ポ
リエステルである、乾燥したGerol PS 30 450g:
・数平均分子質量およそ22,000
・重量平均分子質量およそ60,000
・AFNOR基準NFT 30−016に従って22℃及び相対湿度85%で測
定してペルソ硬度およそ80。混合物を、150回転/分で撹拌しながら80℃
にもたらす。
アンモニウムペルスルフェート1.875gを、水20gに溶解して加える。
下記を連続して導入する:
*下記の混合物を、5時間
−ブチルアクリレート(BuA)600g
−エチルアクリレート(EA)300g
−メチルメタクリレート(MeMA)450g
−メタクリル酸(MAA)75g
−アクリル酸(AA)75g
−t−ドデシルメルカプタン(TDDM)5.62g
*下記の混合物を、5時間
−水420g
−アンモニウムペルスルフェート7.5g
−一部スルフェート化したエトキシル化ノニルフェノール30g。
2つの連続した導入は、同時に開始する。
連続した導入の終りに、温度を80℃に1時間保ち、次いで冷却を行う。
固形分43%を含有するラテックスが得られる。
高分子の組合せは、AFNOR基準NFT 30−016に従って22℃及び相
対湿度85%で測定してペルソ硬度およそ22を有する。ラテックスを多数のサ
ンプルに分割し、次いで各々のサンプルを、糊付けすべき糸上に、2〜10%の
範囲のレベルの糊剤を付着させることを可能にする異なる固形分レベルを得るた
めに、脱塩水で希釈する。
比較例3’
例3で調製した固形分レベル43%を有するラテックスを、20%アンモニア水
溶液を、pH7.5〜8程度が得られるまで加えることによって、アルカリ可溶
化させる。
得られた溶液を、次いで多数のサンプルに分割し、次いで各々のサンプルを、糊
付けすべき糸上に、2〜10%の範囲のレベルの糊剤を付着させることを可能に
する異なる濃度を得るために、脱塩水で希釈する。
比較例4
スルホン化ポリエステル17重量部及びモノマー組成物83重量部(乾燥基準
での重量部)から得られる高分子の組合せの水性分散体の調製を下記の通りにし
て行う。
下記を、馬蹄型撹拌器を装着した6リットル反応装置に導入する:
−水1000g
−Disperstat PE(Stephenson Thompson
Texile Chemicals製の分散用リン酸エステルの20重量%溶液
)100g
−Rhone−Poulencにより市販される、下記を有するスルホン化ポ
リエステルであるGerol PS 30を乾燥基準で20重量%含有する水性
分散体1700g:
・数平均分子質量およそ22,000
・重量平均分子質量およそ60,000
・AFNOR基準NFT 30−016に従って22℃及び相対湿度85%で測
定してペルソ硬度およそ200。
混合物を、150回転/分で撹拌しながら80℃にもたらす。
アンモニウムペルスルフェート7gを、水30gに溶解して加える。
下記を連続して導入する:
*下記の混合物を、4時間
−ブチルアクリレート(BuA)1278g
−ビニルアセテート266g
−アクリル酸(AA)116g
−ドデシルメルカプタン(DM)6g
*下記の混合物を、4時間
−水393g
−アンモニウムペルスルフェート5.6g
−20%Disperstat PE 100g。
2つの連続した導入は、同時に開始する。
連続した導入の終りに、温度を80℃に1時間保ち、次いで冷却を行う。
固形分41%を含有するラテックスが得られる。
高分子の組合せは、AFNOR基準NFT 30−016に従って22℃及び相
対湿度85%で測定してペルソ硬度およそ21を有する。ラテックスを多数のサ
ンプルに分割し、次いで各々のサンプルを、糊付けすべき糸上に、2〜10%の
範囲のレベルの糊剤を付着させるこを可能にする異なる固形分レベルを得るため
に、脱塩水で希釈する。
比較例4’
例4で調製した固形分レベル41%を有するラテックスを、20%アンモニア水
溶液を、pH7.5〜8程度が得られるまで加えることによって、アルカリ可溶
化させ
る。
得られた溶液を、次いで多数のサンプルに分割し、次いで各々のサンプルを、糊
付けすべき糸上に、2〜10%の範囲のレベルの糊剤を付着させるこを可能にす
る異なる濃度を得るために、脱塩水で希釈する。
比較例5
スルホン化ポリエステル20重量部及びモノマー組成物80重量部(乾燥基準
での重量部)から得られる高分子の組合せの水性分散体の調製を下記の通りにし
て行う。
下記を、馬蹄型撹拌器を装着した6リットル反応装置に導入する:
−水1868g
−Disperstat PE(Stephenson Thompson
Texile Chemicals製の分散用リン酸エステルの20重量%溶液
)79g
−Rhone−Poulencにより市販される、下記を有するスルホン化ポ
リエステルであるGerol PS 30を乾燥基準で20重量%含有する水性
分散体1050g:
・数平均分子質量およそ22,000
・重量平均分子質量およそ60,000
・AFNOR基準NFT 30−016に従って22℃
及び相対湿度85%で測定してペルソ硬度およそ150。
混合物を、150回転/分で撹拌しながら80℃にもたらす。
アンモニウムペルスルフェート3.7gを、水30gに溶解して加える。
下記を連続して導入する:
*下記の混合物を、4時間
−ブチルアクリレート(BuA)504g
−スチレン(S)126g
−アクリル酸(AA)210g
−ドデシルメルカプタン(DM)3.1g
*下記の混合物を、4時間
−水393g
−アンモニウムペルスルフェート3g
−20%Disperstat PE 79g。
2つの連続した導入は、同時に開始する。
連続した導入の終りに、温度を80℃に1時間保ち、次いで冷却を行う。
固形分25%を含有するラテックスが得られる。
高分子の組合せは、AFNOR基準NFT 30−016に従って22℃及び相
対湿度85%で測定してペルソ硬度およそ13を有する。ラテックスを多数のサ
ンプルに分割し、次いで各々のサンプルを、糊付けすべき糸上に、2〜10%の
範囲のレベルの糊剤を付着させる
こを可能にする異なる固形分レベルを得るために、脱塩水で希釈する。
比較例6
下記を、馬蹄型撹拌器を装着した6リットル反応装置に導入する:
−水1500g
−Disperstat PE(Stephenson Thompson
Texile Chemicals製の分散用リン酸エステルの20重量%溶液
)100g。
混合物を、150回転/分で撹拌しながら80℃にもたらす。
アンモニウムペルスルフェート3.2gを、水30gに溶解して加える。
下記を連続して導入する:
*下記の混合物を、4時間
−ブチルアクリレート(BuA)960g
−スチレン(S)240g
−メタクリル酸(MAA)400g
−ドデシルメルカプタン(DM)1g
*下記の混合物を、4時間
−水393g
−アンモニウムペルスルフェート3g
−20%Disperstat PE 100g。
2つの連続した導入は、同時に開始する。
連続した導入の終りに、温度を80℃に1時間保ち、次いで冷却を行う。
固形分43%を含有するラテックスが得られる。
ラテックスを多数のサンプルに分割し、次いで各々のサンプルを、糊付けすべき
糸上に、2〜10%の範囲のレベルの糊剤を付着させるこを可能にする異なる固
形分レベルを得るために、脱塩水で希釈する。
比較例6’
例6で調製した固形分レベル43%を有するラテックスを、20%アンモニア水
溶液を、pH7.5〜8程度が得られるまで加えることによって、アルカリ可溶
化させる。
得られた溶液を、次いで多数のサンプルに分割し、次いで各々のサンプルを、糊
付けすべき糸上に、2〜10%の範囲のレベルの糊剤を付着させることを可能に
する異なる濃度を得るために、脱塩水で希釈する。
例7
例6で調製した(メタ)アクリル系コポリマーラテックス1000gと、Ge
rol PS 30を乾燥基準で25重量%含有する水性分散体430gとを混
合物することによって、スルホン化ポリエステル20重量部及び(メタ)アクリ
ル系コポリマー80重量部からなる高
分子の組合せの水性分散体の調製を行う。混合物は、室温で撹拌しながら調製す
る。
固形分37.6%を含有する水性分散体が得られる。
高分子の組合せは、AFNOR基準NFT 30−016に従って22℃及び相
対湿度85%で測定してペルソ硬度およそ190を有する。水性分散体を多数の
サンプルに分割し、次いで各々のサンプルを、糊付けすべき糸上に、2〜10%
の範囲のレベルの糊剤を付着させるこを可能にする異なる固形分レベルを得るた
めに、脱塩水で希釈する。
糊付けテストを、上記の例で調製した水性分散体(ラテックス)又はアルカリ
性溶液からなる糊付け用浴を使用して行った。同様に、テストを、糊付けすべき
糸上に、2〜10%の範囲のレベルの糊剤を付着させることを可能にするために
希釈した、Gerol PS 30を乾燥基準で25重量%含有する水性分散体
によって開始した。糊付け作業
糊付け作業を、Rhone−Poulencによってデザインされたヤーン−
バイ−ヤーンタイプの実験室機を使用して行う。
糊付け速度は50m/分にする。Rhone−Poulenc Fiberの1
00/88/0タイプの非テクスチャードの円滑なポリエステルおよそ
7000メートルを糊付けする。テストすべき生成物の各々について、3つの糊
付け作業を行う。糊付け用浴中の濃度は、糸の質量に対して高分子の組合せ(固
形分)2〜10重量%の量の糊剤を糸上に付着させるために最適にする。
作業の原理は、下記の通りである:ポリエステル糸を糊付け用浴中に浸漬し、次
いで130℃に加熱した室中に通すことによって乾燥させる。冷却した後に、糸
を実験室スプール上に巻く。糊付けの品質を、2つの実用的なテストに照らして
評価する:
−「抱合指数テスト」として知られる、糸を形成する単位フィラメントを一緒
にくっつけさせるポリマーの能力を測定するテスト
−「ブロッキングテスト」として知られる、糊付けした糸のスプールを巻き戻
す間の糸間の粘着を推定するテスト。抱合指数テスト
このテストは、マンチェスター在のShirley Insitituteに
よって開発されたShirley Filament Couter装置を使用
して行う。これは、ノースカロライナ、アッシュビルでの1993年4月26〜
27日のAATCCSymposiumにおけるY.Girardeau及びC
.Vidilによる刊行物「Measure of
a size efficiency on filament yarns:
cohesive index test」の主題を形成した。
装置は、測定する間、単位フィラメント又は多数の粘着されたフィラメントから
なる個別化された成分をセクション化する間に発せられる振動を記録しかつカウ
ントする。
抱合指数Cは、下記の関係によって表わされる:
C=100(n−x)/(n−1)
式中、
・nは、糸を構成する単位フィラメントの数、この場合88を表わし、
・xは、カウントした個別化された成分の数を表わす。
糊剤の不存在において、単位フィラメントはすべて個別化される;その場合、x
はnに等しく、cは0に等しい。
抱合は、単位フィラメントがすべて結合される場合に最大になる;その場合、x
は1に等しく、cは100に等しい。
抱合指数は、糊付けした糸のスプールを相対湿度65%及び温度22℃において
少なくとも8日間保存した後に、スプール上で求める。この指数は、製織作業の
間に糸が受ける応力をシミュレートするDencken−dorf在のText
ile Insitituteの
Webtesterウエアメーター(wear−meter)で作業する前後に
測定する(50、150及び300サイクルの後に測定する)。
その場合に、研究する生成物の各々について、研究中の糊剤のレベル(4%及び
6%)において、糊付けした糸の抱合力の減少を受ける仕事(摩耗)の関数とし
て表わすカーブが確立される。
図1及び3は、糸上の糊剤のレベル4%について樹立されたカーブを表わし、図
2及び4は、糸上の糊剤のレベル6%について樹立されたカーブを表わす。
テストした生成物に対応するカーブについての参照を下記に挙げる。
例の生成物 参照
1 F
比較1’ G
2 D
比較2’ E
比較3 H
比較例3’ I
比較4 J
比較例4’ K
比較5 L
比較6 B
比較例6’ C
7 M
Gerol PS 30 A
図1及び2は、発明のラテックスD、F及びMの抱合テストにおける挙動を、下
記の抱合テストにおける挙動と比べるのを可能にする:
−それらのアルカリ可溶化された形態 E及びG
−Gerol PS 30 A
−スチレン/アクリル系コポリマーラテックス B
−スチレン/アクリル系コポリマーラテックス
のアルカリ可溶化された形態 C
下記が観測される:
・ラテックス形態の抱合挙動は、対応するアルカリ可溶化された形態の抱合挙動
に比べて良好になる
・発明のラテックス形態D、F及びMの抱合挙動は、スチレン/アクリル系コポ
リマーラテックス形態Bの抱合挙動に比べてずっと良好になる
・発明のラテックス形態F(Gerol PS 30 20重量%)の抱合挙動
は、Gerol PS 30の抱合挙動と同様である。
図3及び4は、発明の範囲外のラテックス形態H、J及びL(Gerol PS
30 20量%)の抱合挙動、並びにそれらのアルカリ可溶化された形態の抱
合挙動が、Gerol PS 30の抱合挙動と同様である
ことを示す。
等しいGerol PS 30レベルでは、発明のラテックス形態F及びMの抱
合挙動は、発明の範囲外のラテックス形態H、J及びLの抱合挙動と同様であり
かつGerol PS 30の抱合挙動と同様である。ブロッキングテスト
このテストは、Rhone−Poulencによってデザインされた(織編用
糸の巻出適性をモニターするために初めにデザインされた)Devigraph
μP600装置を使用して行う。
この装置は、糊付けした糸のスプールを巻き出す間の張力の変動を記録する。
糊付けした糸のスプールを巻き出す作業は、速度300m/分で行う。糊剤が有
するブロッキングを引き起こす傾向が大きい程、張力の変動は大きくなる。域値
3gよりも大きな張力によるジョルトが、糸の長さ3000mにわたって観測さ
れる(巻き出す期間10分)。
このテストは、スプールを調節した雰囲気(22℃及び相対湿度65%又は85
%)において状態調節した後に、糸上の異なるレベルの糊剤で行う。
図5〜7は、テストした生成物の各々について、研究中の糸上に付着させた糊剤
の各々のレベル(2〜10%)について記録した張力ジョルトの数/10分を表
わす。
図5は、発明のラテックスD、F及びMのブロッキン
グテストにおける挙動を、下記のブロッキングテストにおける挙動と比べるのを
可能にする:
−Gerol PS 30 A
−スチレン/アクリル系コポリマーラテックスB
発明のラテックスD、F及びMは、Gerol PS 30に比べて小さいブロ
ッキングかつスチレン/アクリル系コポリマーラテックスB程に小さいブロッキ
ングを示すことが観測される。
図6は、アルカリ可溶性形態E及びGのブロッキングテストにおける挙動を、
下記のブロッキングテストにおける挙動と比べて示す:
−Gerol PS 30 A
−スチレン/アクリル系コポリマーラテックスのアルカリ可溶性形態C。
アルカリ可溶化された形態は、Gerol PS 30のブロッキングと同様の
又はそれよりも大きなブロッキングを示すことが観測される。
比較ラテックス及びそれらのアルカリ可溶化された形態(H、I、J及びK)
の挙動は、図5に示すことができなかった。というのは、それらの硬度が不十分
であることにより、ラテックス形態におけるそれらのブロッキングレベルが、比
較的に低いレベルの糊剤(情況に応じて、3〜5%)を越えて過度に高くなり;
平均の巻出張力が、次いで3gよりも大きくなり、何らかの意味の3gよりも大
きい張力ジョルトをカウントする作業を拒む
からである。
図7は、1つの単一の比較的に低いレベル(該レベルにおいて、判読は可能な
ままである)の糊剤についてこれらの比較ラテックス及びそれらのアルカリ可溶
化された形態(H、I、J及びK)のブロッキングレベルを示す。
比較ラテックスのブロッキングレベルは、5%よりも少ないレベルの糊剤につい
て少なくとも20,000張力ジョルト/10分であるのに対し、発明のラテッ
クスのブロッキングレベルは、一層高いレベルの糊剤について1000張力ジョ
ルト/10分よりも小さくかつGerol PS 30のブロッキングレベルは
、1000〜6000張力ジョルト/10分であることが観測される。
比較ラテックスLの挙動は、測定することができなかった。というのは、ブロ
ッキングが、糊付けした糸を巻き出す間に、規則的な破損に至るようなものだか
らである。
上に挙げる抱合及びブロッキングテストの結果を完全に分析すると、発明のラ
テックスが、下記を観測するのを可能にする:
1)−Gerol PS 30の抱合特性と同様の抱合特性(Gerol P
S 30レベル20%について)を有し、ブロッキング(Gerol PS 3
0レベルが何であれ)は、Gerol PS 30のブロッキングにくらべて小
さくかつアクリル系ラテックスのブロッキング程に小さい
2)−アルカリ可溶化された形態の抱合特性と同様の又はそれよりも良好な抱
合特性を有し、ブロッキングは一層小さい
3)−等しいGerol PS 30レベルにおいて、硬度の一層小さいラテ
ックス形態の抱合特性と同様の抱合特性を有し、ブロッキングは著しく一層小さ
い。発明のラテックスは、このように、単独で最適な抱合及びブロッキング特性
を有する。
【手続補正書】
【提出日】1996年12月26日
【補正内容】
1.請求の範囲を別紙の通りに訂正する。
2.明細書16頁下から9行の「例3」を「比較例3」に訂正する。
3.同18頁下から3行の「例4」を「比較例4」に訂正する。
4.同22頁10行の「例6」を「比較例6」に訂正する。
請求の範囲
1.少なくとも一種のアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステル並
びに少なくとも一種のエチレン性不飽和カルボン酸をベースにしたモノマー組成
物から造られる(メタ)アクリル系コポリマーを含む高分子の水性分散体からな
る織編用繊維又は糸を糊付けするための組成物であって、下記:
−該(メタ)アクリル系コポリマーは、高分子の組合せにおいて、ペルソ硬度少
なくとも60を有する水分散性スルホン化ポリエステルとの混合物として或は水
分散性スルホン化ポリエステルに少なくとも一部グラフトして存在し、該硬度は
、AFNOR基準NFT 30−016に従って22℃及び相対湿度85%で測
定する
−高分子の組合せ中の該エチレン性不飽和カルボン酸に由来する単位で表わす重
量による含量は、固形分の重量によって表わして少なくとも10%である
−該(メタ)アクリル系コポリマーの性質は、高分子の組合せが、少なくとも該
水分散性スルホン化ポリエステルのペルソ硬度に等しいペルソ硬度を有するよう
にする
ことを特徴とする組成物。
2.高分子の組合せが、(メタ)アクリル系コポリマー95〜50重量部を、
水分散性スルホン化ポリエステル5〜50重量部との混合物として或は水分散性
スルホン化ポリエステルに少なくとも一部グラフトしてなることを特徴とする請
求項1の組成物。
3.アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルをC1〜C20アルキ
ルアクリレート又はメタクリレートから選び、エチレン性不飽和カルボン酸をア
クリル酸、メタクリル酸、クトロン酸、マレイン酸、フマル酸及びイタコン酸か
ら選び、該モノマー組成物が、随意に少なくとも一種の飽和カルボンの不飽和エ
ステル、スチレン、アクリロニトリル又はアクリルアミドを含むことを特徴とする請
求項1又は2の組成物。
4.水分散性スルホン化ポリエステルが、少なくとも一種のジカルボン酸、そ
れのジエステル又はそれの無水物の内の一種及び少なくとも一種のスルホン化有
機ジ酸又はそれのジエステルの内の一種をジオールでエステル化及び/又はエス
テル交換し、かつ重縮合させることから派生することを特徴とする請求項1〜3
のいずれか一の組成物。
5.水分散性スルホン化ポリエステルが、テレフタル酸及び/又はイソフタル
酸又はそれらのメチルジエステル及びスルホイソフタル酸又はそのメチルジエス
テルをモノエチレングリコール及び/又はジエチレングリコールでエステル化及
び/又はエステル交換し、かつ重縮合させることから派生することを特徴とする
請求項4の組成物。
6.モノマー組成物を水性乳化重合させることによって得られ、前記水分散性
スルホン化ポリエステルを、重合させた後に得られる(メタ)アクリル系コポリ
マーの分散体(ラテックス)に加えるか又はモノマー組成物を水性乳化重合させ
る作業の間に導入するかのいずれかにすることを特徴とする請求項1〜5のいず
れか一の組成物。
7.請求項1〜6のいずれか一の主題を形成する組合せを、糸を該組成物中に
所望の温度で浸漬することによって塗布し、次いで該糸を絞りロールの間を通す
ことによって絞り、最後に糊付けした糸を加熱シリンダー上で乾燥させることに
在る織編用糸のたて糸を糊付けする方法。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C
Z,EE,FI,GE,HU,JP,KG,KP,KR
,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN,
MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,S
K,TJ,TT,UA,US,UZ,VN