JPH09506608A - ニューロキニンaアンタゴニストとしての環状アミド誘導体 - Google Patents

ニューロキニンaアンタゴニストとしての環状アミド誘導体

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JPH09506608A JP7516602A JP51660295A JPH09506608A JP H09506608 A JPH09506608 A JP H09506608A JP 7516602 A JP7516602 A JP 7516602A JP 51660295 A JP51660295 A JP 51660295A JP H09506608 A JPH09506608 A JP H09506608A
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Abstract

(57)【要約】 Q1、Q2、Q3およびQ4が明細書に示したいずれかの意味を有する式Iの化合物、それらのN−オキシド、ならびにそれらの薬剤学的に許容しうる塩類がニューロキニンAの非ペプチド系アンタゴニストであり、ぜん息などの治療に有用である。薬剤組成物、ならびに式Iの化合物および中間体の製造方法も開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 ニューロキニンAアンタゴニストとしての環状アミド誘導体 本発明は、新規な環状アミド誘導体、より詳細にはニューロキニンとして知ら れる内因性神経ペプチドであるタキキニンのいずれかの薬理作用に対して、特に ニューロキニン2(NK2)受容体において拮抗する、新規な−置換ベンゾ縮 合ラクタムに関するものである。これらの新規な環状アミド誘導体は、このよう な桔抗作用を目的とするいかなる場合にも有用である。たとえばこれらの化合物 はNK2受容体が関与する疾患の処置に際して、たとえばぜん息およびそれに関 連する状態の処置に際して有用となりうる。本発明はその処置に使用するための 、新規な環状アミド誘導体を含有する薬剤組成物、それらの使用方法、ならびに 新規な環状アミド誘導体を製造するための方法および中間体をも提供する。 哺乳動物ニューロキニンは、末梢および中枢神経系に見出される一群のペプチ ド系神経伝達物質を含む。3種類の主要なニューロキニンは、サブスタンスP( SP)、ニューロキニンA(NKA)およびニューロキニンB(NKB)である 。少なくともNKAのN−末端延長形もある。これら3種類の主要ニューロキニ ンに対して少なくとも3種類の受容体が知られている。それらの受容体は、それ ぞれニューロキニンアゴニストSP、NKAおよびNKBを好むそれらの相対的 選択性に基づいて、それぞれニューロキニン1(NK1)、ニューロキニン2( NK2)およびニューロキニン3(NK3)受容体として分類される。末梢にお いてはSPおよびNKAがC−求心性の感覚性ニューロン、すなわちC−繊維と して知られる非ミエリン形成神経終末を特色とするニューロンに局在し、これら のニューロンの選択的な脱分極またはC−繊維の選択的刺激により放出される。 C−繊維は気道上皮に位置し、タキキニンはぜん息性疾患(asthmatic s)に見られる多くの症状と明らかに平行する激しい作用を生じることが知られ ている。哺乳動物気道におけるタキキニンの放出または導入の作用には、気管支 収縮、微小脈管透過性増大、血管拡張、および肥満細胞活性化が含まれる。この ようにタキキニンはぜん息性疾患に見られる病理学的状態および気道過剰反応に 関与しており;放出されたタキキニンの作用の遮断はぜん息および関連状態の処 置に際して有用となりうる。ペプチド系NK2アンタゴニストが報告されている 。たとえばL−659、877として知られる環状ヘキサペプチドが選択的NK 2アンタゴニストとして報告されている。非ペプチド系NK2アンタゴニストも 、たとえば欧州特許出願公開(EPA)第428434号、同474561号、 同512901号、同512902号、および同515240号、ならびに同5 59538号明細書に報告されている。本発明者らは一連の非ペプチド系NK2 アンタゴニストを見出し、これが本発明の基礎である。 本発明によれば、式I(構造式は、ローマ数字で表示される他の構造式と共に 、後記実施例の後に提示される)の化合物である本発明の化合物が提供される。 式中の Q1は、式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、If、Ig、Ih、IjおよびI kの基の群から選択される基(Zにおいて結合)であり、その際 式Iaの基(その際Zは窒素を表す)について、RaaはArもしくはHetで あり:Rabは水素であり、そしてRacは水素もしくはヒドロキシであり、または RacはRadおよび既存の炭素−炭素結合と一緒に二重結合を形成するか、または RacとRadは一緒にジラジカル−(CH2j−を形成し、ここでjは1−5の整 数であり;またはRabとRacは一緒にジラジカル−(CH2k−を形成し、ここ でkは2−6の整数であり;またはRabとRacは一緒になってオキソもしくは式 =N−O−(CH2q−NRacafのジアルキルアミノアルキルオキシイミノで あり、ここでqは整数2または3であり、RaeおよびRafは独立して水素もしく は(1−4C)アルキルであるか、または基NRaeafはピロリジノ、ピペリジ ノもしくはモルホリノであり;そしてZaは窒素または基CRadであり、ここで Radは水素であるか、またはRadはRacおよび既存の炭素−炭素結合と一緒に二 重結合を形成し; 式Ibの基(その際Zは窒素を表す)について、Zbは置換イミノ基RbaNも しくはRbaCH2Nであり、ここでRbaは(3−7C)シクロアルキル、Arま たはHetであり;またはZbはジ置換メチレン基Rbb(CH2p−C−Rbcで あり、ここでRbbはArまたはHetであり;pは整数0または1であり;Rbc は水素、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイルオキ シ、COORbd(ここでRbdは水素または(1−3C)アルキルである)、シア ノ、NRbebfまたはSRbgであり、ここでRbeおよびRbfは独立して水素、( 1−4C)アルキル、(1−4C)ヒドロキシアルキルもしくは(1−4C)ア ルカノイルであるか、または基NRbebfはピロリジノ、ピペリジノもしくはモ ルホリノであり;そしてRbgは水素もしくは(1−4C)アルキルであるか;ま たはRbcはそれが結合している炭素原子およびピペリジン環中の隣接炭素原子と 一緒に二重結合を形成し;またはZbはジ置換メチレン基RbhCRbiであり、こ れはスピロ環式環を形成し、ここでRbhはフェニルであり、これはオルト置換ジ ラジカルXbによりRbiに連結し、その際フェニルRbhはさらにハロ、(1−3 C)アルキル、(1−3C)アルコキシ、ヒドロキシ、(1−3C)アルキルチ オ、(1−3C)アルキルスルフィニルおよび(1−3C)アルキルスルホニル から選択される置換基を保有することができ;ジラジカルXbはメチレン、カル ボニルまたはスルホニルであり;そしてRbiはオキシまたは式−NRbi−のイミ ノであり、ここでRbjは水素または(1−3C)アルキルであり; 式Icの基(その際Zは窒素を表す)について、RcaはArもしくはHetで あり;そしてZcはオキソ、チオ、スルフィニル、スルホニルまたは式−NRcb −のイミノであり、ここでRcbは(1−3C)アルキルまたはRcccdN−(C H2q−であり、ここでqは整数2または3であり、RccおよびRcdは独立して 水素もしくは(1−3C)アルキルであるか、または基RcccdNはピロリジノ 、ピペリジノもしくはモルホリノであり; 式Idの基(その際Zはメチンを表す)について、Rdaは水素、(1−6C) アルキル、Ar、Het、α−ヒドロキシベンジル、スチリルまたはRdb−(1 −3C)アルキルであり、ここでRdbはアリール、ピリジル、ピリジルチオまた は1−メチル−2−イミダゾリルチオであり、ここでRdaの芳香族の基または部 分は1個または2個以上のハロ、ヒドロキシ、(1−4C)アルキルまたは(1 −4C)アルコキシ置換基を保有することができ;Xdはオキシまたは−CHRd c であり;Rdcは水素、ヒドロキシ、(1−3C)アルコキシ、(1−4C)ア ルカノイルオキシ、NRdddeまたは(1−4C)アルカノイルアミノであり; RddおよびRdeは独立して水素もしくは(1−4C)アルキルであるか、または 基NRdddeはピロリジノ、ピペリジノもしくはモルホリノであり;pは整数0 または1であり;そしてZdは単結合(Rdaが水素であるか、またはpが1であ る場合を除く)、メチレンまたはカルボニルであり; 式Ieの基(その際Zは窒素を表す)について、Jeは酸素、イオウまたはN Reaであり、ここでReaは水素または(1−3C)アルキルであり;Rebは水素 、(1−6C)アルキル(これはヒドロキシ置換基および/または1−3個のフ ルオロ置換基を保有しうる)、(3−6C)アルケニル(ここでビニル炭素は窒 素に結合していない)、2−ヒドロキシエチル、(3−7C)シクロアルキル、 ArまたはHetであり;Recは水素、(1−6C)アルキル(これはヒドロキ シ置換基および/または1−3個のフルオロ置換基を保有しうる)、(3−6C )シクロアルキル、(1−5C)アルコキシ(Jeが酸素である場合のみ)、( 3−6C)シクロアルコキシ(Jeが酸素である場合のみ)、または式NRede e のアミノ基(0−7個の炭素原子を含む)であり、ここでRedおよびReeはそ れぞれ独立して水素、(1−5C)アルキルもしくは(3−6C)シクロアルキ ルであるか、または基NRedeeはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオ モルホリノ(またはそのS−オキシド)もしくはピペラジニル(このピペラジニ ル基は4−位に(1−3C)アルキル置換基を保有しうる)であり; 式Ifの基(その際Zは窒素を表す)について、Jfは酸素、イオウまたはN Rfaであり、ここでRfaは水素または(1−3C)アルキルであり;Lfは二価 の炭化水素基であり、その1−位が基Jfを保有する炭素に結合しており、二価 の基Lfトリメチレン、cis−プロペニレン、テトラメチレン、cis−ブテ ニレン、cis−ブト−3−エニレン、cis,cis−ブタジエニレン、ペン タメチレンおよびcis−ペンテニレンから選択され、この二価の基Lf自身が 1個または2個のメチル置換基を保有することができ; 式Igの基(その際Zは窒素を表す)について、Zgは(1−8C)アルキル または(3−8C)シクロアルキルであり、これらは以下のものよりなる群から 選択される1個または2個以上の置換基を保有することができ:ハロ、(3−6 C)シクロアルキル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、 (1−5C)アルカノイルオキシ、アロイル、ヘテロアロイル、オキソ、イミノ (これは(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−5C)ア ルカノイルまたはアロイル置換基を保有しうる)、ヒドロキシイミノ(このヒド ロキシイミノは酸素上に(1−4C)アルキルまたはフェニル置換基を保有しう る)、式NRgagbのアミノ基、式NRgcgdのアミノ基、式C(=NRgg)N Rgegfのアミジノ基、および式CON(ORgh)Rgiのカルバモイル基;ただ しヒドロキシおよびオキソ置換基が一緒になってカルボキシ基を形成する基は除 外され、式NRgagdのアミノ基は0−7個の炭素原子を含み、RgaおよびRgb は独立して水素、(1−5C)アルキルもしくは(3−6C)シクロアルキルで あるか、または基NRgagbはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモル ホリノ(またはそのS−オキシド)もしくはピペラジニル(このピペラジニルは 4−位に(1−3C)アルキル置換基を保有しうる)であり;そしてRgcは水素 または(1−3C)アルキルであり、Rgdは(1−5C)アルカノイル、アロイ ルもしくはヘテロアロイルであるか;またはRgdは式C(=Jg)NRgegfの 基であり、ここでJgは酸素、イオウ、NRggまたはCHRgjであり;アミノ基 NRgegfは0−7個の炭素原子を含み、RgeおよびRgfはそれぞれ独立して水 素、(1−5C)アルキルもしくは(3−6C)シクロアルキルであるか、また は基NRgegfはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ(また はそのS−オキシド)もしくはピペラジニル(このピペラジニルは4−位に(1 −3C)アルキル置換基を保有しうる)であるか、またはRgeは水素もしくは( 1−4C)アルキルであり、RgfはRggと一緒になってエチレンもしくはトリメ チレン基を形成し;Rggは水素、(1−4C)アルキルであるか、またはRgfと 一緒になってエチレンもしくはトリメチレン基を形成し;Rgiはシアノ、ニトロ またはSO2gkであり、Rgkは(1−4C)アルキルまたはフェニルであり; RghおよびRgiは独立して(1−3C)アルキルであり;そしてZg上の置換基 であるか、またはZg上の置換により形成される環式基は、炭素上にさらに置換 基として1個または2個以上の(1−3C)アルキル基を保有することができ; 基Zgの一部であるアリールまたはヘテロアリール基は1個または2個以上のハ ロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメ チル またはニトロ置換基を保有することができ; 式Ihの基(その際Zは窒素を表す)について、Ghは単結合、二重結合また は二価の炭化水素基を表し;JhはGhが二重結合を表す場合は環に単結合により 結合した基を表すか、または他の場合は二重結合により結合した基を表し;Mh は異種原子、置換された異種原子、または単結合を表し;Lhは炭化水素基を表 し、その1−位がMhに結合しており;Gh、Jh、MhおよびLhの意味は以下の ものから選択され: (a)Ghは単結合であり;Jhはオキソまたはチオキソであり;Mhはオキシ 、チオまたはNRhaであり;かつLhはLhaである; (b)Ghは単結合であり;JhはNRhbであり;MhはNRhaであり;かつLh はLhaである; (c)Ghは二重結合であり;JhはORha、SRhaまたはNRhchdであり; Mhは窒素であり;かつLhはLhaである; (d)Ghはメチレンであり、これは1個または2個のメチル置換基を保有す ることができ;Jhはオキソ、チオまたはNRheであり;Mhはオキシ、チオ、ス ルフィニル、スルホニルまたはNRhaであり;かつLhはLhdである; (e)Ghは単結合であり;Jhはオキソ、チオキソまたはNRheであり;Mh は窒素であり;かつLhはLhcである; (f)Ghはメチンであり、これは(1−3C)アルキル置換基を保有するこ とができ;Jhはオキソ、チオキソまたはNRheであり;Mhは窒素であり;かつ LhはLhdである; (g)Ghはcis−ビニレンであり、これは1個または2個のメチル置換基 を保有することができ;Jhはオキソ、チオキソまたはNRheであり;Mhは窒素 であり;かつLhはLheである;および (h)Ghは単結合であり;Jhはオキソまたはチオキソであり;Mhは単結合 であり;かつLhはLhfである;これらにおいて Rhaは水素または(1−3C)アルキルであり;Rhbは水素、(1−3C)ア ルキル、シアノ、(1−3C)アルキルスルホニルまたはニトロであり;Rhcお よびRhdは独立して水素もしくは(1−3C)アルキルであるか、または基NRhchdはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS −オキシド)もしくはピペラジニル(このピペラジニルは4−位に(1−3C) アルキル置換基を保有しうる)であり;Rheは水素または(1−3C)アルキル であり;Lhaはエチレン、cis−ビニレン、トリメチレンまたはテトラメチレ ンであり、この基Lha自身が1個または2個のメチル置換基を保有することがで き;Lhbはエチレンまたはトリメチレンであり、この基Lhb自身が1個または2 個のメチル置換基を保有することができ;Lhcはプロプ−2−エン−1−イリデ ン−3−イルであり、この基Lhc自身が1個または2個のメチル置換基を保有す ることができ;Lhdはcis−ビニレンであり、この基Lhd自身が1個または2 個のメチル置換基を保有することができ;Lheはメチンであり、この基Lhe自身 が(1−3C)アルキル置換基を保有することができ;そしてLhfは4−オキサ ブタン−1,4−ジイルであり; 式Ijの基(その際Zは窒素を表す)について、Xjは(1−6C)アルキル 、−CH2ORja、−CH2SRja、−H2S(O)Rjg、−H2S(O)2jg、 −CORja、COORja、−C(=Jja)NRjbjc、−C(Rja)(ORjd) (ORje)、−CH2N(Rja)C(=Jja)Rjf、−CH2N(Rja)COORjg、 または−CH2N(Rja)C(=Jja)NRjbjcであり;Bjは直接結合であり 、かつLjは炭化水素鎖であり、その1−位がBjに結合しており、Ljはトリメ チレン、テトラメチレン、cis−1−ブテニレンおよびcis,cis−ブタ ジエニレンから選択されるか;またはBjはN(Rjh)であり、かつLjはエチレ ン、トリメチレンおよびcis−ビニレンから選択される炭化水素鎖であるか; またはBjはNであり、かつLjは炭化水素鎖であり、その1−位がBjに結合し ており、Ljはcis,cis−プロプ−2−エン−1−イリジン−3−イルで あり;JjおよびJjaは独立して酸素またはイオウであり;Rja、RjfおよびRj h は独立して水素または(1−6C)アルキルであり;RjbおよびRjcは独立し て水素もしくは(1−6C)アルキルであるか;または基NRjbjcはピロリジ ノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS−オキシド)もし くはピペラジニル(このピペラジニルは4−位に(1−3C)アルキル置換基を 保有しうる)であり;RjdおよびRjeは独立して(1−3C)アルキルであるか 、また は一緒になってエチレンおよびトリメチレンから選択される二価の炭化水素鎖を 形成し;Rjgは(1−6C)アルキルであり;そして 式Ikの基(その際Zは窒素を表す)について、Zkは式IIの窒素結合した 基であり、式中のE1、E2、E3およびE4は二価の4員鎖(−E1=E2−E3= E4−)を形成し、ここでE1、E2、E3およびE4はそれぞれメチンであるか; またはE1、E2、E3およびE4のうち1個または2個は窒素であり、残りのE1 、E2、E3およびE4はメチンであり;さらにメチンであるE1、E2、E3および E4のうち1個または2個以上はハロ、(1−3C)アルキル、ヒドロキシ、( 1−3C)アルコキシ、(1−3C)アルキルチオ、(1−3C)アルキルスル フィニルまたは(1−3C)アルキルスルホニル置換基を保有することができ;基 Fk、GkおよびIk(Xk)は以下のものから選択され: (a)Gkは直接結合であり、Ik(Xk)は式=C(Zk)−を有する基であり 、かつFkは−CH=および−N=から選択される基である; (b)Gkは直接結合であり、Ik(Xk)は式−C(=Jk)−を有する基であ り、かつFkは-N(Rkf)−、−CH2−CH2−、−CH=CH−、−CH2− N(Rkf)−および−CH=N−から選択される基である; (c)Gkは式−CH2−を有する基であり、Ik(Xk)は式−C(=Jk)− を有する基であり、かつFkは−CH2−および−N(Rkf)−から選択される; ならびに (d)Gkは−CH2−、−CH2−CH2−、−CH=CH−および−N=CH −から選択され、Ik(Xk)は式−C(=Jk)−を有する基であり、かつFkは 直接結合である; ここで Jkは酸素またはイオウであり;Zkは−ORka、−SRka、−CORka、−C OORka、−C(=Jka)NRkbkcまたは−C(Rka)(ORkd)(ORke) であり;Jkaは酸素またはイオウであり;RkaおよびRkfは独立して水素または (1−6C)アルキルであり;RkbおよびRkcは独立して水素もしくは(1−6C )アルキルであるか;または基NRkbkcはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリ ノ、チオモルホリノ(またはそのS−オキシド)もしくはピペラジニル(このピ ペラ ジニルは4−位に(1−3C)アルキル置換基を保有しうる)であり;Rkdおよ びRkeは独立して(1−3C)アルキルであるか、またはRkdとRkeは一緒にな ってエチレンまたはトリメチレンを形成し;あるいはZkはフタルイミド、スク シンイミド、マレイミド、グルタルイミド、ならびに3−オキサ−、3−チア− および3−アザグルタルイミドから選択されるイミド基であり、ここでイミド基 は1個または2個以上の(1−3C)アルキル置換基を保有することができ、さ らにフタルイミドの芳香族部分は1個または2個以上のハロ、ヒドロキシまたは (1−3C)アルコキシ置換基を保有することができ;そして式中の Q1について、Arはフェニル基またはオルト縮合した、環原子9、10の二 環式炭素環基であり、その際少なくとも1個の環は芳香族であり、この基Arは 置換されていないか、またはハロ、シアノ、トリフルオロメチル、(1−4C) アルキル、(1−4C)アルコキシ、メチレンジオキシ、ヒドロキシ、メルカプ ト、−S(O)nxa、(1−5C)アルカノイル、(1−5C)アルカノイル オキシ、ニトロ、NRxbxc、NRxdxe、C(=NRxf)NRxgxh、CON RxbxcおよびCOORxjから選択される1個または2個以上の置換基を保有す ることができ、ここでnは整数0、1または2であり;Rxaは(1−6C)アル キル、(3−6C)シクロアルキルまたはフェニル(このフェニルはハロ、トリ フルオロメチル、(1−3C)アルキルまたは(1−3C)アルコキシ置換基を保 有しうる)であり;基NRxbxcは0−7個の炭素原子を含み、RxbおよびRxc はそれぞれ独立して水素、(1−5C)アルキルもしくは(3−6C)シクロア ルキルであるか、または基NRxbxcはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、 チオモルホリノ(またはそのS−オキシド)もしくはピペラジニル(このピペラ ジニルは4−位に(1−3C)アルキル置換基を保有しうる)であり;Rxdは水 素または(1−4C)アルキルであり、Rxeは(1−5C)アルカノイル、ベン ゾイルまたは式C(=Jx)NRxgxhの基であり、ここでJxは酸素、イオウ、 NRxfまたはCHRxiであり;Rxfは水素、(1−5C)アルキルであるか、また はRxgと一緒にエチレンまたはトリメチレンジラジカルを形成し、基NRxgxh は0−7個の炭素原子を含み、RxgおよびRxhはそれぞれ独立して水素、(1− 5C)アルキルもしくは(3−6C)シクロアルキルであるか、または基NRxg xhはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS− オキシド)もしくはピペラジニル(このピペラジニルは4−位に(1−3C)ア ルキル置換基を保有しうる)であり;またはRxgはRxfと一緒にエチレンまたは トリメチレンジラジカルを形成し、Rxhは水素または(1−5C)アルキルであ り;Rxiはシアノ、ニトロ、(1−5C)アルキルスルホニルまたはフェニルス ルホニルであり;Rxjは水素、(1−5C)アルキルまたはベンジルであり;H etは、炭素、ならびに酸素、イオウおよび窒素から選択される1−4個の異種 原子から構成される5もしくは6個の環原子を含む単環式芳香環、またはプロペ ニレン、トリメチレン、テトラメチレンもしくはベンゾ−ジラジカルを縮合する ことによりそれから誘導されたオルト縮合二環式複素環の環炭素原子を介して結 合した基(またはその安定なN−オキシド)であり、この基Hetは置換されて いないか、または炭素において前記にArにつき定めた置換基1個または2個以 上で置換されていてもよく、かつ窒素において(1−3C)アルキルで置換され ていてもよく; Q2は式IIa、IIb、IIc、IId、IIe、IIfおよびIIgの基 の群から選択されるベンゾ縮合ラクタム基であり、これらにおいてJは酸素また はイオウであり;M1はCRFまたはNであり;M2はメチレン、エチレン、ci s−ビニレン、カルボニルまたはチオカルボニルであり;M3はメチレン、カル ボニル、チオカルボニルまたはスルホニルであり;M4はカルボニル、チオカル ボニルまたはスルホニルであり;ただし式IIgの基においてM3およびM4のう ち1個、かつ1個のみがスルホニルであり;RAは水素または(1−3C)アル キルであり;基RB、RC、RDおよびREはそれぞれ水素であるか;またはRB、 RC、RDおよびREのうち1個または2個以上はハロ、トリフルオロメチル、ヒ ドロキシ、(1−3C)アルコキシ、(1−3C)アルキル、(1−3C)アル キルチオ、(1−3C)アルキルスルフィニルおよび(1−3C)アルキルスル ホニルから独立して選択される置換基であり、RB、RC、RDおよびREのうち他 のものはそれぞれ水素であり;またはRB、RC、RDおよびREのうち2個の隣接 基はメチレンジオキシ置換基を形成し、RB、RC、RDおよびREのうち他のもの は水素であり;RFは水素、ヒドロキシ、(1−3C)アルコキシまたは(1− 3C)アルキルであり; Q3は水素または(1−3C)アルキルであり:そして Q4はフェニルであり、これはハロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(1 −3C)アルコキシ、(1−3C)アルキル、メチレンジオキシ(1−3C)ア ルコキシカルボニルおよび(1−3C)アルキルチオから独立して選択される置 換基1個または2個を保有することができ;またはQ4はチエニル、イミダゾリ ル、ベンゾ[b]チオフェニルもしくはナフチルであり、これらはいずれもハロ 置換基を保有することができ;またはQ4はビフェニリルであり;またはQ4は炭 素結合したインドリルであり、これは1−位にベンジル置換基を保有することが できる; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)Dが示すピペリジノ窒素の(ま たはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペラジニル窒素の)N−オキシド; あるいはその薬剤学的に許容しうる塩; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)その第四アンモニウム塩であ って、Dが示すピペリジノ窒素(またはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペ ラジニル窒素)が四価共有原子価(quadricovalent)アンモニウ ム窒素であり、その際窒素上の第4基R1が(1−4C)アルキルまたはベンジ ルであり、かつ付随する対向イオン(counterion)Aが薬剤学的に許 容しうるアニオンである塩。 本発明のサブグループは、式IIIの化合物またはその薬剤学的に許容しうる 塩であって、式中のQ1aが式Iの化合物につき前記に定めた式Q1の基であり、 その際Zが窒素を表し、かつQ2aが式Iの化合物につき前記に定めた式IIaま たはIIbの基である化合物である。 本発明の他のサブグループは、式Iの化合物において、Q4がフェニルであり 、これはハロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(1−3C)アルコキシ、( 1−3C)アルキルおよびメチレンジオキシから独立して選択される置換基1個 または2個を保有することができ;またはQ4がチエニル、イミダゾリル、ベン ゾ[b]チオフェニルもしくはナフチルであり、これらはいずれもハロ置換基を 保有することができ;またはQ4がビフェニリルであり;またはQ4は炭素結合し た インドリルであり、これは1−位にベンジル置換基を保有することができ;ある いは(Zdがカルボニルである場合を除く)Dが示すピペリジノ窒素の(または Zaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペラジニル窒素の)N−オキシド;あるい はその薬剤学的に許容しうる塩;あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く )その第四アンモニウム塩であって、Dが示すピペリジノ窒素(またはZaが窒 素である場合にQ1の塩基性ピペラジニル窒素)が四価共有原子価アンモニウム 窒素であり、その際窒素上の第4基R1が(1−4C)アルキルまたはベンジル であり、かつ付随する対向イオンAが薬剤学的に許容しうるアニオンである塩で ある化合物である。 式I(またはIII)の化合物が1個または2個以上の不斉置換された炭素原 子を含み、従ってその化合物が光学活性形、ラセミ形および/またはジアステレ オマー形で単離されうることは自明であろう。本発明化合物は互変異性を示す場 合がある。本発明化合物は多形性を示す場合もある。本発明はラセミ形、光学活 性形、ジアステレオマー形、互変異性形、多形もしくは立体異性形、またはその 混合物であって、NK2アンタゴニスト特性を備えたものをいずれも包含すると 解すべきであり、光学活性形を製造する方法(たとえばラセミ形の分割によるか 、または光学活性である出発物質からの合成による)、および後記の標準試験法 によりNK2アンタゴニスト特性を測定する方法は当技術分野で周知である。た とえば特定の形を少なくとも95%、98%または99%鏡像異性体過剰に(e nantiomeric exess)含有することを特色とする光学的に純粋 な形の式I(またはIII)の化合物を使用することが好ましいであろう。たと えば特定の形を少なくとも95%、98%または99%鏡像異性体過剰に含有す ることを特色とする、構造式中に*で指示した中心において()−または( )−立体配置をもつ形の式I(またはIII)の化合物、またはその特定のジア ステレオマーを使用することが好ましいであろう。 本明細書においてRaa、Rab、RA、RB、R1、R2などは基の総称であり、他 の意味はない。総称“(1−6C)アルキル”は直鎖および分枝鎖両方のアルキ ル基を含むが、個々のアルキル基、たとえば“プロピル”という表示は直鎖(“ ノルマル”)基のみを含み、分枝鎖異性体、たとえば“イソプロピル”は具体的 に述べられることを理解すべきである。同様な取り決めが他の総称、たとえばア ルコキシ、アルカノイルなどについても適用される。ハロはフルオロ、クロロ、 ブロモまたはヨードである。アリール(より具体的に定めた場合を除く)はフェ ニル基、または約9−10個の環原子を有するオルト縮合二環式炭素環基であっ て、少なくとも1つの環が芳香族であるものを表す。ヘテロアリール(より具体 的に定めた場合を除く)は、以下のものの環炭素を介して結合した基を包含する: 炭素原子からなる5個の環原子ならびに酸素、イオウおよび窒素から選択される 1−4個の異種原子を含むか、または炭素原子からなる6個の環原子および1個 または2個の窒素原子を含む単環式芳香環、ならびにそれから誘導される、約8 −約10個の原子のオルト縮合二環式複素環、特にベンゾ誘導体、またはプロペ ニレン、トリメチレンもしくはテトラメチレンジラジカルをそれに縮合させるこ とにより誘導されたもの、ならびにその安定なN−オキシド。アロイルはアリー ルカルボニルである;ヘテロアロイルはヘテロアリールカルボニルである。 薬剤学的に許容しうる塩は、生理学的に許容しうるアニオンを供給する酸によ り製造されるものである。 前記の式IまたはIIIの化合物につき、基またはその部分(たとえば(1− 3C)アルキルについての具体的な意味は(1−3C)アルコキシまたは(1− 3C)アルキルスルフィニルのアルキル部分についての具体的な意味を提示する )、置換基および範囲についての具体的な意味を以下に挙げるが、それらは説明 のためのものにすぎず、基および置換基につき定義された範囲内の他の定義され た意味または他の意味を除外するものではない。 Arについての具体的な意味はフェニルであり、それは置換されていないか、 またはクロロ、メチル、メトキシ、ヒドロキシもしくはメチルスルフィニル置換 基を保有しうる。Hetについての具体的な意味はフリル、チエニル、2−イミ ダゾリル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、ピリジルまたはピリミジ ニルであり、その環は置換されていないか、またはクロロ、メチル、メトキシ、 ヒドロキシ、メチルスルフィニル、メトキシカルボニルもしくはエトキシカルボ ニル置換基を保有しうる。アリールについての具体的な意味はフェニルである。 ヘテロアリールについての具体的な意味はフリル、ピリジルまたはピリミジニル である。ハロについての具体的な意味はクロロまたはブロモである。(1−3C )アルキルについての具体的な意味はメチル、エチル、プロピルまたはイソプロ ピルであり;(1−4C)アルキルについてはメチル、エチル、プロピル、イソ プロピル、ブチル、イソブチルまたは−ブチルであり;(1−5C)アルキル についてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、 −ブチル、ペンチルまたはイソペンチルであり;(1−6C)アルキルについて はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、−ブチル 、ペンチル、イソペンチル、ヘキシルまたはイソヘキシルであり;そして(1− 8C)アルキルについてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソペン チル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1−プロピルブチルまた はオクチルである。(3−6C)シクロアルキルについての具体的な意味はシク ロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルであり;(3−7C)シクロ アルキルについてはシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシ クロヘプチルであり;(3−8C)シクロアルキルについてはシクロプロピル、 シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルである 。(3−6C)アルケニルについての具体的な意味はアリル、2−ブテニルまた は3−メチル−2−ブテニルである。(1−4C)アルカノイルについての具体 的な意味はホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリルまたはイソブチリルで あり;そして(1−5C)アルカノイルについての具体的な意味はホルミル、ア セチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリルまた はピバロイルである。 Arについてのより具体的な意味はフェニルであり、それは置換されていない か、またはメトキシ、ヒドロキシもしくはメチルスルフィニル置換基を保有しう る。Hetについてのより具体的な意味はピリジルまたはピリミジニルであり、 その環は置換されていないか、またはメトキシ、ヒドロキシまたはメチルスルフ ィニル置換基を保有しうる。ヘテロアリールについてのより具体的な意味はピリ ジルである。ハロについてのより具体的な意味はクロロである。(1−3C)ア ルキルについてのより具体的な意味はメチルであり;(1−4C)アルキルにつ いてはメチルまたはエチルであり;(1−5C)アルキルについてはメチル、エ チ ル、プロピルまたはイソプロピルであり;(1−6C)アルキルについてはメチ ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチルまたは−ブチルで あり;そして(1−8C)アルキルについてはメチル、エチル、プロピル、イソ プロピル、1−エチルプロピルまたは1−プロピルブチルである。(3−6C) シクロアルキルについてのより具体的な意味はシクロプロピルまたはシクロペン チルであり;(3−7C)シクロアルキルについてはシクロプロピルまたはシク ロペンチルであり;(3−8C)シクロアルキルについてはシクロプロピル、シ クロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルである。(3−6C)アル ケニルについてのより具体的な意味はアリルである。(1−4C)アルカノイル についてのより具体的な意味はホルミルまたはアセチルであり;そして(1−5 C)アルカノイルについてのより具体的な意味はホルミル、アセチル、プロピオ ニル、ブチリルまたはイソブチリルである。 具体的な一群の化合物は、Je、Jf、Jg、Jj、Jja、JkおよびJkaが酸素 であり、Jhがオキソであり;M1がCHまたはNであり;M2がメチレンまたは カルボニルであり;M3がメチレン、カルボニルまたはスルホニルであり;M4が カルボニルまたはスルホニルであり;RAが水素、メチルまたはエチルであり; RB、RC、RDおよびREがそれぞれ水素であるか、またはRB、RC、RDおよび REのうちの1つがメトキシ、水素、メチルチオ、メチルスルフィニルもしくは メチルスルホニルであり、かつRB、RC、RDおよびREのうちの他のものが水素 であり;Q3が水素であり、Q4がフェニルであり、これはハロ、トリフルオロメ チルおよびメチレンジオキシから選択される1個または2個の置換基を保有する ことができるものである。 Q1についての具体的な意味は以下のものである:4−ベンジルピペリジノ、 4−(3−メトキシフェニル)ピペリジノ、4−(2−メチルスルフィニルフェ ニル)ピペリジノ、4−(2−ピリジル)ピペリジノ、4−(3−ピリジル)ピ ペリジノ、4−(2−メチルスルフィニルピリド−3−イル)ピペリジノ、4− ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ、4−アセトアミド−4−フェニルピペリ ジノ、4−(−フェニルアセトアミド)ピペリジノ、4−(2−ヒドロキシエ チル)ピペリジノ、4−(1−ヒドロキシ−1−プロピルブチル)ピペリジノ、 4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ピペリジノ、4−(2−オキソピペリ ジノ)ピペリジノ、4−(2−チオキソピペリジノ)ピペリジノ、4−(2−オ キソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ、4−エトキシカルボニル− 4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジノ、4−メトキシカルボニル−4−(2 −オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ、4−(1−オキソイソ インドリン−2−イル)ピペリジノ、4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロベン ゾイミダゾール−1−イル)ピペリジノまたは4−(2−オキソ−1,2,3, 4−テトラヒドロキナゾリン−3−イル)ピペリジノ。 Q1についてのより具体的な意味は4−(2−メチルスルフィニルフェニル) ピペリジノである。 Q2についての具体的な意味は、たとえば式IIa、およびIIb、IIcま たはIIgの基、より具体的には式中のJが酸素であり、かつM4がカルボニル のものである。Q2についてのより具体的な意味は式IIaまたはIIbの基、 より具体的にはJが酸素であり、M1がCHまたはNであり、かつRAがメチルの ものである。 Q3についての具体的な意味は水素である。 Q4ついての具体的な意味は、たとえば3,4−ジクロロフェニルまたは3, 4−メチレンジオキシフェニルである。 R1についての具体的な意味はメチルまたはベンジルであり、Aについてはた とえばクロリド、プロミドまたはメタンスルホネートである。 具体的な一群の式IIIの化合物は、Q1aが式If、IhもしくはIgの基で あり、式中のJが酸素であり、かつM1がCHもしくはNであり、その際基およ び置換基が前記に定めた任意の意味、具体的な意味もしくはより具体的な意味を もつもの;またはその薬剤学的に許容しうる塩である。 さらに具体的な一群の式IまたはIIIの化合物は: Q1(またはQ1a)がQ1についての具体的な意味として前記に挙げた意味から 選択されるものであり; Q2が式IIaであり、式中のJが酸素であり;M1がCHであり;RAが(1 −3C)アルキルであり;RB、RC、RDおよびREがそれぞれ水素であるか、ま たはRCがメトキシであり、RB、RCおよびRDが水素であり; Q3が水素であり;かつ Q4が3,4−ジクロロフェニルであるもの; またはその薬剤学的に許容しうる塩である。 この群の化合物のうち、式Iおよび式IIIに*で指示した中心が()−立 体配置であり、かつその隣接炭素(2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン 部分の3−炭素)が()−立体配置であるものが好ましい。 一般に式IまたはIIIの化合物について、立体化学的特性が前記に定めたも のに対応することが好ましいが、()−または()−などの不斉中心の表示 は命名に関する配列規則のため個々の分子に応じて異なる可能性がある。 式I(および式III)の具体的な化合物は後記の実施例に記載される。 式I(または式III)の化合物の薬剤学的に許容しうる塩類には、生理学的 に許容しうるアニオンを与える強い無機酸または有機酸、たとえば塩酸、硫酸、 リン酸、メタンスルホン酸またはパラトルエンスルホン酸を用いて調製されたも のが含まれる。 式I(または式III)の化合物は、構造的に類似の複素環式化合物の製造に 関して化学技術分野で知られている方法を含む方法により製造しうる。前記式I (または式III)の化合物を製造するためのそれらの方法および中間体は本発 明の他の観点として提供され、以下の方法により説明される。その際、基の総称 の意味は別途指示しない限り前記に定めたものである: (a)Zが窒素を表す式I(または式III)の化合物については、式III aのピペリジン(式中のQ1aが、前記においてZが窒素を表す式Iの化合物につ き定めた式Q1の基である)を式IV(または式IVa)のアルデヒドで還元ア ルキル化によりアルキル化する。アルキル化は好ましくは一般的な還元アルキル 化により、たとえば実施例1の記載に従って、酸触媒によりイミナム塩(imm inum salt)をその場で形成したのちアルコール性溶剤中においてナト リウムシアノボロヒドリドで還元することにより実施される。 (b)式IIIaのピペリジンを式V(または式Va)のアルキル化剤(Yは 脱離基である)でアルキル化する。Yについての一般的な意味には、たとえばヨ ーダイド、プロミド、メタンスルホネート、p−トルエンスルホネート、トリフ ルオロメタンスルホネートなどが含まれる。この反応は標準的な条件下に、たと えば適切な溶剤中で−20から100℃の範囲、好ましくは0から50℃の範囲 の温度で実施しうる。 (c)式I(または式III)の化合物の、△で指示したピペリジノ窒素のN −オキシドについては、式Iの化合物の、△で指示したピペリジノ窒素を一般的 な方法で、たとえばメタノール中の過酸化水素、過酢酸、不活性溶剤(たとえば ジクロロメタン)中の3−クロロペルオキシ安息香酸、またはアセトン中のジオ キサンを用いて酸化する。 (d)式I(または式III)の化合物の、△で指示したピペリジノ窒素の第 四アンモニウム塩については、式I(または式III)の化合物の、△で指示し たピペリジノ窒素を式R1Yのアルキル化剤でアルキル化するか、または式II Ibのピペリジンを式V(式中のYは脱離基である)のアルキル化剤でアルキル 化し、次いで必要であれば対向イオンYを常法により異なる対向イオンAに交換 する。Yについての一般的な意味には、前記に挙げたものが含まれる。対向イオ ンの交換は“A”形の塩基性イオン交換樹脂を用いて行うのが好都合であろう。 (e)Q1が式Idのものである式Iの化合物については、対応する式VIの 出発物質の二重結合を常法により還元する。 (f)Q1が式Idのものである式Iの化合物については、式VIaの化合物 の窒素を常法により式Rda−(Xdp−Zd−の基で置換する。 (g)スルフィニル基を保有する式I(または式III)の化合物については 、スルフィド基を保有する対応する式I(または式III)の化合物のイオウを 常法により酸化する。 (h)スルホニル基を保有する式I(または式III)の化合物については、 対応する式I(または式III)の化合物のスルフィド基またはスルフィニル基 を常法により酸化する。 (i)芳香族ヒドロキシ基を保有する式I(または式III)の化合物につい ては、芳香族アルコキシ基を保有する対応する式I(または式III)の化合物 のエーテルを常法により開裂する。 前記方法のすべてまたは一部において所望により保護基を用いることが望まし い場合がある;次いで保護基は最終化合物を形成すべき時点で除去することがで きる。 次いで前記プロセスのいずれについても、式Iの化合物の薬剤学的に許容しう る塩が必要である場合は、それは式Iの化合物を生理学的に許容しうる対向イオ ンを与える酸と反応させることにより、または他のいずれかの常法により得られ る。 本発明化合物の種々の任意の置換基のうち特定のものは、前記プロセスの前ま たは直後に、標準的な芳香族置換反応により導入するか、または一般的な官能基 修飾法により形成することができ、それらが本発明の方法の観点に包含されるこ とも自明であろう。それらの反応および修飾法には、たとえばニトロまたはハロ ゲノの導入およびニトロの還元が含まれる。それらの方法に関する試薬および反 応条件は化学技術分野で周知である。 前記方法に必要な出発物質が市販されていない場合、それらは複素環化学の標 準法、構造的に類似する既知化合物の合成と同様な方法(特に前記の欧州特許出 願公開明細書およびそれらの関連文献に記載のもの)、および前記方法または実 施例に記載した方法と同様な方法から選択される方法で製造することができる。 出発物質およびそれらの製造方法は本発明の他の観点である。 反応経路IおよびIIに式IVおよびVの出発物質(または対応する式IVa およびVaの化合物)の製造についての一般的合成経路を概説する。たとえば式 Xのアリール酢酸(式中のR2はヒドロキシである)、対応する式Xのエステル (式中のR2は、たとえばメトキシまたはエトキシである)、または式Xのアミ ド(たとえばR2が()−または()−4−ベンジル−2−オキソピロリジ ン−1−イルであるキラルアミド)を式R3CH2Yの化合物[式中のR3は保護 された、または潜在性の、ヒドロキシメチル基またはホルミル基、たとえばテト ラヒドロピラン−2−イルオキシメチル、ビニルまたはジメトキシメチル(また は他のアセタール)であり、Yは前記の脱離基である]でアルキル化して、式X Iの置換酸誘導体(またはQ3が水素である式XIIの置換誘導体)を得る。Q3 が水素でない式XIIの化合物については、式XIの酸誘導体を式Q3Yのアル キル化剤でさらにアルキル化することができる。あるいは式Xの化合物をまず式 Q3Yのアルキル化剤でアルキル化して式XIIIの置換誘導体となし、次いで 式R3CH2Yの化合物でアルキル化して、式XIIの置換エステル誘導体を得る ことができる。式XIIの中間化合物は常法により、たとえばR2がヒドロキシ である式XIIの酸を分割することにより、またはキラルアミンのアミド、たと えば前記のものをアルキル化することにより、*で指示した中心において光学的 に純粋な形で製造するのが好都合であり、または好ましいであろう。 次いで式XIIの化合物の基−COR2をベンゾ縮合ラクタム基Q2に変換する ことができる。Q2が炭素結合基である化合物については、式XIIのカルボニ ル炭素が構造式中に*で指示した炭素に結合するQ2の炭素となることが好都合 である。たとえば式IIaまたはIIbの環系において、Jが酸素であり、かつ M1がCHであるものについては、式XIIのエステルまたは対応する式XII の−メトキシ−−メチルアミドを、二金属化ベンズアミドまたはo−トルア ミド、たとえば実施例1−7に記載したリチウム誘導体、または対応するジクロ ロセリウムもしくはジクロロランタン誘導体と縮合させ、さらに処理して環Q2 を形成することができる。単一ジアステレオマーを得るためには、実施例2.c に記載した還元に際してヨウ化亜鉛およびナトリウムシアノボロヒドリドを用い ることが好ましいであろう。(実施例2.bで最初に形成されたケトンが可逆的 に環化して異性体3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドー ル−1−オンを与える可能性があることは自明であろう。)Q2が窒素結合基で ある化合物については、式XIIの酸誘導体を式XVIの対応するアミンに変換 し、次いでアミンの窒素を基Q2に取り込ませることができる。(式XVIのア ミンは、式Q4CH2NO2のニトロ化合物をアルキル化し、次いでニトロ基を還 元することによっても製造しうる。)あるいは、特にQ3が水素である場合、Y が前記の脱離基である式XVIIの化合物を用いて式Q2−Hの化合物の脱プロ トン化により誘導された(または異なる方法で形成された)アニオンをアルキル 化して、直接に式XIVの化合物となすことができる。 式XIVの中間体は、たとえばR3がビニルである化合物の酸化的開裂により 、またはR3がジメトキシメチルである場合にはアセタールの加水分解により、 基R3をホルミル基に変換することによって、式IV(または式IVa)の出発 物質アルデヒドに変換することができる。あるいはR3が保護されたヒドロキシ メチルである式XIVの化合物については、このアルコールの脱保護により式X Vのアルコールが得られる。式XVのアルコールを酸化して式IV(または式I Va)のアルデヒドとなすか、またはヒドロキシ基を常法により脱離基Yに変換 して、式V(または式Va)の出発物質となすことができる。式XVのアルコー ルを、たとえば実施例1.fに記載された塩化オキサリル、ジメチルスルホキシ ドおよびトリエチルアミンにより、またはデス−マーチン(Dess−Mart in)ペリオジナン(periodinane)(1,1,1−トリアセトキシ −1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3(1H)−オン)によ り酸化して、式IV(または式IVa)のアルデヒドとなすことができる。 式IIIaの出発物質ピペリジンの製造については、一般に1−保護された4 −ピペリドンまたは1−保護された4−アミノピペリジンが、常法により必要な 置換ピペリジンとなし、次いでピペリジノ窒素を脱保護するのに好都合な出発物 質である。チオカルボニル基を含む式IIIaの化合物が必要である場合、それ はカルボニル基酸素を含む対応する1−保護ピペリジン中間体から、五硫化リン またはローソン試薬(Lawesson’s reagent)、すなわち2, 4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン −2,4−ジスルフィドで処理し、次いでピペリジノ窒素を脱保護することによ り得るのが好都合である。 式IIIbの出発物質ピペリジンは式IIIaのピペリジンから、還元アルキ ル化して置換基R1を導入することにより得られるか、またはこの化合物は式I IIaのピペリジンの製造と同様な方法で製造することができる。 式VIの出発物質は対応する式VIbのケトンから常法により、たとえば式V IcにおいてRdxおよびRdyが一緒になってトリフェニルホスホルアニリデン基 を形成している化合物との縮合により、または式VIcにおいてRdxがジメチル ホスホノ基であり、かつRdyが水素である化合物の脱プロトン化により得られた アニオンとの縮合により製造しうる。式VIcの化合物は式Vの化合物から常法 により製造しうる。式VIaの出発物質は1−保護された4−ピリドンから同様 にして製造し、次いで還元および脱保護することができる。 当業者に自明のとおり、出発物質の製造には多様な順序を採用することができ 、合成法および存在する基に関して適切な考えがある場合には、本発明の出発物 質および生成物に至る順序を変更することができる。 本発明化合物またはその薬剤学的に許容しうる塩(以下においては、まとめて “本発明化合物”と称する)の有用性は標準的な試験法および臨床研究により証 明することができ、これには前記の欧州特許出願公開明細書、たとえば欧州特許 出願公開(EPA)第428434または474561号明細書(または米国特許第 5,236,921号)に示されたもの、および以下に示すものが含まれる。ニューロキニンA(NKA)受容体結合アッセイ法(試験法A) 本発明化合物がNK2受容体においてNKAの結合と拮抗する効力は、下記の 記載に従って、マウス赤白血病において発現したヒトNK2受容体(MEL)を 用いるアッセイ法により証明することができる:Aharony,D.,Lit tle,J.,Thomas,C.,Powell,S.,Berry,D.お よびGraham,A.,ハムスターニューロキニンA受容体cDNAの単離お よび薬理学的特性解明,Molecular Pharmacology,19 94,45,9−19。このアッセイ法を最初に用いた際、標準化合物L−65 9,877につき測定されたIC50は、MELに対する3H−NKA結合に関し て30nMであることが認められた。 NK2受容体における結合に関する本発明化合物の選択性は、標準アッセイ法 を用いて他の受容体におけるそれの結合を測定することにより、たとえばSPの トリチウム化誘導体をNK1受容体に対して選択的な組織調製物において用いる もの、またはNKBのトリチウム化誘導体をNK3に対して選択的な組織調製物 において用いるものにより証明しうる。モルモットアッセイ法(試験法B) 本発明化合物が肺組織においてアゴニストであるNKAまたは[β−ala8 ]−NKA(4−10)の作用と拮抗する効力を、下記に従って実施されるモル モット気管における機能アッセイ法により証明することができる。選択されたア ゴニストを明細書全体においてAGと称する。 雄モルモットを後頭部の強打により屠殺する。気管を摘出し、余分な組織をト リミングし、2セグメントに分割する。各セグメントを、下記組成(mM)の生 理的塩類溶液を入れた水ジャケット付き(37.5℃)組織浴中で、ステンレス 鋼あぶみ金具(stirrup)間にリング状に吊るす:NaCl,119;K Cl,4.6;CaCl2,1.8;MgCl2,0.5;NaH2PO4,1;N aHCO3,25;グルコース,11;チオルファン,0.001;およびイン ドメタシン,0.005;95%O2−5%CO2を連続通気。各組織に負荷され る初期張力は1gであり、これが他の薬物を投与する前の0.5−1.5時間に わたって維持される。グラス(Grass)ポリグラフ上でグラスFT−03力 変換器により収縮応答を測定する。 張力をベースライン水準に戻すために洗浄を伴って30分間ずつ中断しながら 、 組織を単一濃度のAG(10nM)で反復攻撃する。2回の攻撃後にAGに対す る収縮の大きさは一定水準に達し、本発明化合物それぞれを、アゴニストに対す る3回目以後の暴露の15分前に組織浴に添加することにより、AGに対する応 答の阻害につき試験する。本発明化合物の存在下でのAGに対する収縮応答を、 2回目のAG攻撃(本発明化合物の不在下)により得たものと比較する。阻害率 %は本発明化合物が統計学的に有意の(p<0.05)収縮低下を生じた時点で 測定され、2回目の収縮応答を100%として用いて計算される。 選択された本発明化合物の力価を、試験した各濃度につき標準方程式を用いて 見掛け解離定数(KB)を計算することにより評価する: KB = [アンタゴニスト]/(用量比−1) 式中の用量比(dose ratio)=antilog[(AG−logEC50モル濃度( 本発明化合物無添加))−(AG−logEC50モル濃度(本発明化合物添加)) ]である。KB値を負の対数に変換して、−logKB(モル濃度)(すなわちpKB )として表すことができる。この評価につき、一対の気管リングを用いて本発明 化合物の存在下および不在下で(30分間のインキュベーション期間)AGに対 する完全な濃度応答曲線が得られる。AGの力価は各曲線におけるそれ自身の最 大応答水準の50%において判定される。EC50値を負の対数に変換して、−lo gEC50(モル濃度)として表すことができる。AGに対する最大収縮応答は、 AGに対する最大応答を初期平衡化期間後に添加したカルバコール(30μM) により引き起こされる収縮に対する%として表すことにより判定される。化合物 がAGに対する最大応答を統計学的に有意に(p<0.05)低下させた時点で 、一対の未処理組織におけるカルバコール収縮率%を100%として用いて、阻 害率%が計算される。モルモット腹式呼吸困難(Dyspnea)アッセイ法(試験法C) NK2受容体におけるNKAアンタゴニストとしての本発明化合物の活性は、 実験室動物においてインビボで、たとえばロイコトリエンアンタゴニストの評価 のためにスナイダーらによって記載されたルーティンなモルモットエーロゾル試 験法の適用によっても証明することができる(Snyder,D.W.,Lib erati,N.J.およびMcCarthy,M.M.,ペプチドロイコトリ エンアンタゴニストの評価のための、覚醒モルモットエーロゾルモデル,J.P harmacol.Meth.(1988)19,219)。モルモットが気管 支収縮剤アゴニストに頭部のみエーロゾルに暴露されることを保証するために、 スナイダーらが先に記載した透明なプラスチックチャンバーを用いて、覚醒モル モット6匹に各操作に際し同時に、アゴニストをエーロゾルにより投与する。タ キキニンNK2選択性アゴニストである[β−ala8]−NKA(4−10) 、3×10-5M、をデビルビス(Devilbiss)モデル25超音波噴霧器 から、チャンバーへ進入する空気流中へ2L/分の速度でエーロゾル化する。 モルモット(275−400g)を実験前ほぼ16時間、絶食させる。[β− ala8]−NKA(4−10)の作用の遮断につき評価すべき化合物、または それらの賦形剤(食塩水中の10%PEG400)を、エーロゾルアゴニスト攻 撃前の種々の時点で経口投与または静脈内投与する。すべての動物をアトロピン (10mg/kg、腹腔内、45分間の予備処理)、インドメタシン(10mg /kg、腹腔内、30分間の予備処理)、プロプラノロール(5mg/kg、腹 腔内、30分間の予備処理)、およびチオルファン(1mg/mlエーロゾル、 5分間、15分間の予備処理)で予備処理する。 アゴニストによるエーロゾル攻撃により、呼吸数は最初は増大し、次いで腹筋 のわずかな関与の初期徴候を伴って低下する。暴露の継続と共に呼吸数はさらに 低下し、腹筋の関与の増大を伴って呼吸はさらに困難になる。明瞭に識別しうる 終末点は、モルモットの呼吸パターンが持続的に低速で、深く、かつ緩慢となっ て、腹筋の著しい関与を示す時点である。エーロゾル攻撃開始からこの終末点ま での時間(秒)を、各動物につきストップウォッチで測定する。動物は終末点に 達したのち一般に虚脱状態となり、このアゴニスト誘発性呼吸困難から回復しな い。アンタゴニストは終末点に達する時間を延長する。動物にアゴニストのエー ロゾル投与を最大時間780秒間行う。 薬物処理群と対応する賦形剤処理対照群との差を、単独(unpaired) 所見に関するスチューデントt検定により比較する。 本発明化合物の効果を証明する臨床研究は標準法により実施することができる 。たとえば本発明化合物がぜん息またはぜん息様状態の症状を予防または治療す る効力は、冷気またはアレルゲンの吸入攻撃を採用し、標準的な統計学的分析法 により分析された、たとえばFEV1(1秒間の努力呼気肺活量)およびFVC (努力肺活量)等の標準的な肺測定法による評価によって証明することができる 。 試験法Aまたは試験法Bにおける本発明化合物の活性の証明はぜん息に限定さ れず、むしろこれらの試験法は全般的なNKA拮抗の証明を与えることは自明で あろう。一般に、試験した本発明化合物は試験法Aにおいて1μMまたはそれよ りはるかに低いKiで統計学的に有意の活性を示した。たとえば実施例4に記載 した化合物は一般に3.5nMのKiをもつことが認められた。試験法Bにおい ては、本発明化合物につき5以上のpKBが一般に測定された。たとえば実施例 4に記載した化合物につき7.7のpKBが測定された。試験法AにおいてKi値 として測定した本発明化合物の活性と、他のアッセイ法において測定された値、 たとえば試験法Bにおいて測定されたpKBとの間に、必ずしも直接的な関係が あるわけではないことを留意すべきである。 前記のように、式Iの化合物またはその薬剤学的に許容しうる塩はNKAアン タゴニスト特性をもつ。従ってそれは気管支収縮、微小脈管透過性の増大、血管 拡張および肥満細胞の活性化を含むことが知られているNKAの作用のうち少な くとも1つと拮抗する。従って本発明の1つの観点は、式Iの化合物またはその 薬剤学的に許容しうる塩を、その処置を必要とするヒトまたは他の哺乳動物にお いて、NKAが関与しており、その作用の拮抗が望まれる疾患の処置、たとえば ぜん息または関連する障害の処置に使用する用途である。さらに本発明の他の観 点は、式Iの化合物またはその塩を、NKAが関与する疾患の処置のための新規 な療法薬の開発に用いる新規な疾患モデルもしくはアッセイ法またはそれらの診 断のためのアッセイ法の開発および規格化のための薬理学的基準として使用する 用途により提供される。 それらの疾患の処置に使用する場合、本発明化合物は一般に前記式Iの化合物 またはその薬剤学的に許容しうる塩、および薬剤学的に許容しうる希釈剤または キャリヤーを含む適宜な薬剤組成物であって、選択された特定の投与経路に適し た組成物として投与される。この組成物が本発明の他の観点として提供される。 それは一般的な方法ならびに賦形剤および結合剤を用いて得られ、それは多様な 投与形態のいずれであってもよい。それらの形態には、たとえば経口投与のため の錠剤、カプセル剤、液剤または懸濁剤;直腸投与のための坐剤;静脈内または 筋肉内への注入または注射による投与のための無菌液剤または懸濁剤;吸入によ る投与のためのエーロゾルまたは噴霧液剤もしくは懸濁剤;あるいは吹入による 投与のための薬剤学的に許容しうる固体希釈剤、たとえば乳糖と混和した散剤が 含まれる。 経口投与のためには、最高250mg(一般に5−100mg)の式Iの化合 物を含有する錠剤またはカプセル剤を使用するのが好都合である。吸入による投 与のためには、式Iの化合物はたとえば5−100mgの一日量で、1回量とし て、または1日2−4回に分割してヒトに投与されるであろう。同様に静脈内ま たは筋肉内注射または注入のためには、最高10%w/w(一般に0.05−5 %w/w)の式Iの化合物を含有する無菌の液剤または懸濁剤を使用するのが好 都合である。 式Iの化合物の投与量は投与経路および状態の程度ならびに処置される患者の 体格および年齢を考慮して、当技術分野で周知の原理に従って必然的に変更され るであろう。しかし一般に式Iの化合物は、温血動物(たとえばヒト)に、たと えば0.01−25mg/kg(通常は0.1−5mg/kg)の用量が受容さ れるように投与されるであろう。一般に同等な量の、式Iの化合物の薬剤学的に 許容しうる塩を使用しうることは理解されるであろう。 本発明を以下の実施例により説明するが、これらは限定ではない。実施例にお いて別途明記しない限り: (i)温度は摂氏(℃)で提示する;操作は室温または周囲温度、すなわち1 8−25℃の温度で実施される; (ii)有機溶液は無水硫酸マグネシウムにより乾燥させた;溶剤の蒸発は回転 式蒸発器を用いて減圧下に(600−4000パスカル;4.5−30mmHg )最高60℃の浴温で実施された; (iii)クロマトグラフィーはシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー を意味する;逆相クロマトグラフィーはオクタデシルシラン(ODS)コーティ ングされた、粒子直径32−74μの、“PREP−40−ODS”(Art 731740−100、ボドマン・ケミカルズ、米国ペンシルベニア州アストン )として知られる支持体上でのクロマトグラフィーを意味する;薄層クロマトグ ラフィー(TLC)はシリカゲルプレート上で実施された; (iv)一般に反応の進行はTLCにより追跡され、反応時間は説明のために提 示されたにすぎない; (v)融点は未補正であり、(dec)は分解を示す;提示した融点は記載に 従って製造された物質につき得られたものである;ある調製物においては多形現 象によって、異なる融点をもつ物質が単離される場合がある; (vi)最終生成物は満足すべきプロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトルを備 えていた; (vii)収率は説明のために提示されるにすぎず、必ずしも入念なプロセス開発 により得られる可能性のあるものではない;より多量の材料が必要である場合は 製造を反復した; (viii)NMRデータが提示されている場合は、それは主判定プロトンに関する デルタ値の形であり、溶剤としてペルジューテリオジメチルスルホキシド(DM SO−d6)を用いて300MHzで測定し、内部基準としてのテトラメチルシ ラン(TMS)に対するppmで提示される;シグナル形状に関する一般的な略 号を使用する;ABスペクトルに関しては、直接に観察されたシフトを報告する ;結合定数(J)はHzで提示される;Arは、その帰属判定を行う場合、芳香 族プロトンを表す; (ix)化学記号は、それらの通常の意味をもつ;SI単位および記号を使用す る; (x)減圧は絶対圧パスカル(Pa)で提示される;加圧はゲージ圧(バール )として提示される; (xi)溶剤比は容量:容量(v/v)で提示される;ならびに (xii)質量スペクトル分析(MS)は電子エネルギー70電子ボルトで電子衝 撃(EI)モードにおいて、直接暴露プローブを用いて行われた;イオン化を提 示した場合、それは化学イオン化(CI)または高速原子衝撃(FAB)により 行われた;m/zに関する値を提示する;一般に親質量を示すイオンのみを報告 する。実施例1 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ− 4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソイン ドール−1−オン塩酸塩 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.1 12g)の、メタノール(5mL)中における溶液を、4−ヒドロキシ−4−フ ェニルピペリジン(0.057g)で処理し、酢酸の添加によりpHを6に調整 した。ナトリウムシアノボロヒドリド(0.030g)で処理したのち、反応混 合物を周囲温度で16時間撹拌し、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で希釈し、ジ クロロメタンで抽出した。有機層を乾燥させ、蒸発させて、3−[1−(3,4 −ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)プロ ピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンを泡状物(0 .104g)として得た。この物質を下記に従って塩酸塩に変換した。上記生成 物を乾燥ジクロロメタン(2mL)に溶解し、エーテル中のHCl(2mL)で 処理した。得られた溶液を無水エーテルで希釈し、2時間撹拌し、得られた沈殿 を採取して、表題化合物(0.075g)を得た。融点160℃(分解);MS :m/z=509(M+1);NMR:1.79(幅広,2),3.32(s,3),3.75( 幅広,1),4.88(m,1),5.44(s,1),6.80-7.95(m,12)。元素分析:C2930 Cl222・HCl・0.5H2O:計算値:C,62.76;H,5.81;N,5.13; 実測値:C,62.79;H,5.89;N,4.89。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ− 2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒドは 下記に従って合成された: a.3,4−ジクロロフェニル酢酸エチル。3,4−ジクロロフェニル酢酸 (39g)の、エタノール(300mL)中における溶液を、濃硫酸(15mL )で処理し、16時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、水およびエーテル で希釈した。有機層を洗浄し(水および飽和炭酸水素ナトリウム溶液)、乾燥さ せ、蒸発させて、上記エステル(44.27g)を得た。 b.2−(3,4−ジクロロフェニル)−4−(テトラヒドロピラン−2−イ ルオキシ)酪酸エチルエステル。3,4−ジクロロフェニル酢酸エチル(23. 3g)の、テトラヒドロフラン(50mL)中における溶液を、水素化ナトリウ ム(油中の60%分散液4.0g)で処理し、懸濁液を室温で1.5時間撹拌し た。反応混合物を0℃に冷却し、1−ブロモ−2−(テトラヒドロピラン−2− イルオキシ)エタン(20.9g)の、テトラヒドロフラン(50mL)中にお ける溶液で処理した。周囲温度で16時間撹拌した時点で、反応混合物を飽和塩 化アンモニウム溶液、エーテル、塩化ナトリウム溶液および炭酸水素ナトリウム 溶液で処理した。有機層を分離し、水層をエーテルで抽出した。有機抽出液を合 わせて炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し乾燥させ、蒸発させて、油を得た。ジク ロロメタンで溶離するクロマトグラフィーにより上記エーテル(5.87g)を 得た。 c.2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−4−(テトラヒドロピラン− 2−イルオキシ)ブチリル]−−メチルベンズアミド。−メチルベンズアミ ド(0.406g)の、テトラヒドロフラン(10mL)中における溶液を0℃ に冷却し、n−ブチルリチウム(2.5M溶液2.4mL)で処理し、得られた 黄色溶液を0℃で30分間撹拌した。この期間が終了した時点で、この黄色溶液 を窒素下にカニューレにより、2−(3,4−ジクロロフェニル)−4−(テト ラヒドロピラン−2−イルオキシ)酪酸エチルエステル(1.08g)の、テト ラヒドロフラン(10mL)中における−78℃の溶液に移した。得られた反応 混合物を徐々に室温にまで昇温させた。30分間後に反応混合物を飽和塩化アン モニウム溶液で処理し、エーテルで抽出した。有機層を乾燥させ、蒸発させて、 油を得た。ヘキサンおよびイソプロパノール(20:1,9:1)で溶離するク ロマトグラフィーにより上記アミド(0.12g)を得た。 d.(1R*,3′R*)−3′−(3,4−ジクロロフェニル)−2−メチル −2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−スピロ−2′−(テトラヒド ロフラン)−3−オン。2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)−4−(テト ラヒドロピラン−2−イルオキシ)ブチリル]−−メチルベンズアミド(0. 913g)の、メタノール(50mL)中における溶液を、強酸イオン交換樹脂 (0.25g)で処理し、得られた懸濁液を60℃に16時間加熱した。反応混 合物を室温に冷却し、ケイソウ土により濾過し、蒸発させた。ヘキサン:酢酸エ チル(2:1)で溶離するクロマトグラフィーにより2種類の生成物を得た。よ り速やかに移動する成分(0.199g)およびより緩慢に移動する成分(0. 215g)をプロトン−プロトン結合実験を採用したNMRにより調べ、構造を 判定した。より緩慢に移動する異性体(1R*,3′R*)−3′−(3,4−ジ クロロフェニル)−2−メチル−2、3−ジヒドロ−1−イソインドール−1 −スピロ−2′−(テトラヒドロフラン)−3−オンを、それ以上は特性解明せ ずに次の工程に用いた。 e.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]− 2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。(1R*,3′R*) −3′−(3,4−ジクロロフェニル)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1 −イソインドール−1−スピロ−2′−(テトラヒドロフラン)−3−オン(0 .619g)の、メタノール(50mL)中における溶液を、カーボン上10% パラシウム(0.1g)で処理し、大気圧で3時間水素添加した。反応混合物を ケイソウ土により濾過し、蒸発させた。酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィ ーにより上記アルコール(0.192g)を得た。 f.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2 ,3−シヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド。塩 化オキサリル(0.095g)の、シクロロメタン(10mL)中における溶液 を−78℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(0.117g)で処理した。反応 混合物を−78℃で2分間撹拌したのち、3−[1−(3,4−ジクロロフェニ ル)−3−ヒドロキシプロピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドー ル−1−オン(0.175g)の、シクロロメタン(2mL)中における溶液を 添加し、撹拌を30分間続けた。ジイソプロピルエチルアミン(0.388g) を添加し、反応混合物を室温に昇温させた。室温において2時間撹拌した時点で 反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を活性ケイ酸マグ ネシウム(フロリシル,Florisil)に導通し、蒸発させて、上記アルデ ヒドを油(0.112g)として得た。MS:m/z=348(M+1)。 中間体1−ブロモ−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エタンは下 記に従って製造された。 g.新たに蒸留した2−ブロモエタノール(94.04g)の、ヘキサン(2 00mL)中における混合物を氷中で冷却し、ジヒドロピラン(75.85g) で徐々に処理した。ジヒドロピランの添加が完了したのち、反応混合物を撹拌し ながら30分間にわたって室温にまで昇温させ、次いでさらに1時間撹拌した。 大気圧でヘキサンを留去することにより反応混合物を濃縮し、残留する液体を減 圧下に蒸留して液体(122g)を得た。 沸点 実施例2.(3R*)−3−[(1R*)−1−(3,4−シクロロフェニル)− 3−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2 ,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 (3R*)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−((1R*)−2−メチ ル−3−オキソ−2,3−シヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピ オンアルデヒド(0.265g)を、実施例1に記載したものと同様な方法で4 −ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン(0.135g)に結合させた。水で仕 上げ処理したのち、生成物をクロマトグラフィーにより精製した。ジクロロメタ ン:メタノール(20:1)で溶離すると遊離アミン(0.186g)が得られ 、これを実施例1の記載に従って対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0. 16g)を得た。MS:m/z=509(M+1);NMR:1.78(broad,2), 2.09(broad,2),3.25(s,3),3.77(broad,1),4.90(m,1),5.43(s,1),7 .14-7.57(m,12)。元素分析:C2930Cl222・HCl・H2O:計算値: C,61.76;H,5.89;N,4.96;実測値:C,62.18;H,5.71;N,4.91。 中間体(3R*)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−((1R*)−2 −メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル) プロピオンアルデヒドは下記に従って合成された: a.2−(3,4−ジクロロフェニル)ペント−4−エン酸エチルエステル。 水素化ナトリウム(油中の60%分散液4.0g)の、テトラヒドロフラン(2 5mL)中における懸濁液に、0℃で3,4−ジクロロフェニル酢酸エチル(2 3.3g)の溶液を添加し、懸濁液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を−1 5℃に冷却し、臭化アリル(12.1g)で処理した。周囲温度で16時間撹拌 した時点で、反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で急冷し、エーテルで希釈 した。水層をエーテルで抽出し、有機層を合わせてブラインで洗浄した。有機層 を乾燥および蒸発させて、上記アルケン(20.2g)を得た。 b.2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)ペント−4−エノイル]−− メチルベンズアミド。−メチルベンズアミド(6.75g)の、テトラヒドロ フラン(300mL)中における溶液を、−15℃に冷却し、tert−ブチル リチウム(1.7M溶液59mL)で処理した。得られた鮮明な赤色溶液を− 15℃で1時間撹拌し、−78℃に冷却し、2−(3,4−シクロロフェニル) ベント−4−エン酸エチルエステル(13.65g)の、テトラヒドロフラン( 50mL)中における溶液で徐々に処理した。室温にまで昇温させ、1時間撹拌 した時点で、反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で急冷し、エーテルで希釈 し、水層をエーテルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾 燥させ、蒸発させた。ヘキサン:酢酸エチル(1:1)で溶離するクロマトグラ フィーにより上記アミド(1.3g)を得た。MS:m/z=362(M+1); NMR(CDCl3):1.88(broad,1),2.08(broad,1),2.94(s,3),3. 39(m,1),4.85(m,2),5.43(m,1),6.84-7.6(m,7)。 c.(3R*)−3−[(1R*)−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト− 3−エニル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。2− [2−(3,4−ジクロロフェニル)ペント−4−エノイル]−−メチルベン ズアミド(3.91g)の、トリフルオロ酢酸(100mL)中における溶液を 、完全に溶解するまで室温で撹拌し、次いでトリエチルシラン(50mL)で処 理した。この反応混合物を16時間還流し、次いで室温に冷却した。蒸発させた のち、残渣を100mLのトルエンおよびメタノールで順次処理し、低沸点物質 を減圧下に留去した。残りの残渣を酢酸エチルに溶解し、炭酸水素ナトリウム溶 液で処理した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせて洗浄し(炭酸水素 ナトリウム溶液、1N水酸化ナトリウム溶液、炭酸水素ナトリウム溶液、ブライ ン)、乾燥させ、蒸発させた。ヘキサン:イソプロパノール(9:1)で溶離す るクロマトグラフィーにより2種類の化合物を得た。より速やかに移動する成分 は上記の置換イソインドロンの(R*,R*)−異性体(0.33g)であった。 d.(3R*)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−((1R*)−2− メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プ ロピオンアルデヒド。(3R*)−3−[(1R*)−1−(3,4−ジクロロ フェニル)ブト−3−エニル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール −1−オン(0.27g)の、テトラヒドロフラン(9mL)中における溶液を 、四酸化オスミウム溶液(水中0.128Mのもの0.3mL)て処理し、次い で過ヨウ素酸ナトリウム溶液(水5mL中0.314g)1mLずつで20分間 にわたって処理した。最終添加が終了した時点で反応混合物をさらに10分間撹 拌し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥さ せ、蒸発させて、上記アルデヒド(0.268g)を得た。MS:m/z=34 8(M+1)。この物質をさらに精製せずに前記工程に用いた。実施例3 .(3R*)−3−[(1S*)−1−(3,4−ジクロロフェニル)− 3−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2 ,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 アルデヒド(3R*)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−((1S*) −2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イ ル)プロピオンアルデヒド(0.304g)を、実施例1の記載に従って4−ヒ ドロキシ−4−フェニルピペリジン(0.156g)に結合させた。水で仕上げ 処理したのち、生成物をクロマトグラフィーにより精製した。ジクロロメタン: メタノール(20:1)で溶離すると(3R*)−3−[(1S*)−1−(3, 4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン−1 −イル)プロピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン (0.31g)が得られ、これを実施例1に記載したものと同様な方法で塩酸塩 に変換した(0.3g)。MS:m/z=509(M+1);NMR:1.82(br oad,2),2.9(m,1),3.08(s,3),3.51(broad,2),3.7(broad,1),4. 90(m,1),5.47(s,1),6.79-7.96(m,12)。元素分析:C2930Cl222 ・HCl・0.5H2O:計算値:C,62.77;H,5.81;N,5.04;実測値:C,6 2.57;H,5.58;N,4.80。 中間体(3R*)−3−(3,4−シクロロフェニル)−3−((1S*)−2 −メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル) プロピオンアルデヒドは下記に従って合成された: a.(3R*)−3−[(1S*)−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト− 3−エニル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。実施 例2.c.において緩慢に移動する方の異性体をクロマトグラフィー分離により 単離して、(3R*)−3−[(1S*)−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブ ト−3−エニル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン( 0.549g)を得た。 b.(3R*)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−((1S*)−2− メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プ ロピオンアルデヒド。(3R*)−3−[(1S*)−1−(3,4−ジクロロフ ェニル)ブト−3−エニル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール− 1−オン(0.5g)を、実施例2.d.に記載したものと同様な方法で四酸化 オスミウム(水中0.128Mのもの0.55mL)および過ヨウ素酸ナトリウ ム溶液(0.65g)で処理して粗製物質を得た。これを酢酸エチルを溶離剤と して用いるクロマトグラフィーにより精製して、上記(R*,S*)−アルデヒド (0.304g)を得た。MS:m/z=348(M+1)。実施例4 .(−)−(3R/3S)−3−[(1S/1R)−1−(3,4−ジ クロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)プロピル ]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 ラセミ体(3R*)−3−[(1S*)−1−(3,4−ジクロロフェニル)− 3−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2 ,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(1.2g)をシクロロメタン(20 0mL)に懸濁し、1N NaOH(3mL)で処理した。撹拌後にpHは9. 0であり、この時点で無水硫酸ナトリウム(35g)を添加した。濾過および蒸 発させて遊離塩基(1.04g)を得た。この物質をセルロースODカラムによ りヘキサン:エタノール:アセトニトリル(60:40:2)を用いてクロマト グラフィー処理した。より速やかに移動するピークを単離すると油が得られ、こ れ を実施例1に記載したものと同様な方法で塩酸塩に変換して、表題化合物を白色 固体(0.35g)として得た。融点185℃(分解);[α]D=−20°( c=1.0,MeOH);MS:m/z=509(M+1);NMR:1.95(d,2, J-14),2.71(broad,2),3.0(broad,3),3.13(s,3),3.64(broad,1),4. 71(s,1),6.66(d,1,J-7),6.83(s,1),7.17-7.75(m,10)。元素分析:C2930Cl222・HCl・0.66H2O:計算値:C,62.44;H,5.84;N,5 .02;実測値:C,62.21;H,5.72;N,4.97。実施例5 .(+)−(3R/3S)−3−[(1S/1R)−1−(3,4−ジ クロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)プロピル ]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 (3R*)−3−[(1S*)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4 −ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2,3−ジ ヒドロイソインドール−1−オンのクロマトグラフィー分離に際し緩慢に移動す る方のピークを単離して、(+)−異性体を油として得た。この物質を実施例1 に記載したものと同様な方法で対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.3 45g)を得た。融点185℃(分解);[α]D=+22°(c=1.0,Me OH);MS:m/z=509(M+1);NMR(CDCl3):1.93(d,2,J-12 ),2.69(broad,2),3.10(broad,3),3.63(broad,1),4.69(s,1),6 .65(broad,1),6.83(s,1),7.15-7.71(m,10)。元素分析:C2930Cl2 22・HCl・0.66H2O:計算値:C,62.44;H,5.84;N,5.02;実測値 :C,62.49;H,5.85;N,4.91。実施例6 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ− 4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2−イソキノリン−1− オン。 3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−オキソプロピル]−2−メチ ル−2−イソキノリン−1−オン(0.303g)を、実施例1に記載したも のと同様な方法で4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン(0.15g)に結 合させた。水で仕上げ処理したのち、生成物をカラムクロマトグラフィーにより 精製した。酢酸エチルで溶離し、次いでジクロロメタン:メタノール(9:1) で溶離して、表題化合物を固体として得た。融点100−102℃;MS:m/ z=521(M+1);NMR:1.55(t,2,J=12),1.89(m,2),2.10(m,1), 2.28(m,5),3.35(s,3),4.46(broad,1),6.90(s,l),7.17-7.71(m,11), 8.18(d,1,J=8)。元素分析:C3030Cl222・0.5H2O:計算値:C,67.9 2;H,5.89;N,5.28;実測値:C,68.22;H,5.86;N,5.16。 中間体3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−オキソプロピル]−2 −メチル−2−イソキノリン−1−オンは下記に従って合成された: a.2−[3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−オキソ−5−(テトラヒ ドロピラン−2−イルオキシ)ベンチル]−−メチルベンズアミド。−メチ ル−−トルアミド(1.49g)の、テトラヒドロフラン(50mL)中にお ける溶液を、−15℃においてtert−ブチルリチウム(1.7M溶液14m L)で処理した。反応混合物を1時間撹拌し、得られた鮮明な赤色の溶液を−7 8℃に冷却した。2−(3,4−ジクロロフェニル)−4−(テトラヒドロピラ ン−2−イルオキシ)酪酸エチルエステル(3.61g)の、テトラヒドロフラ ン(10mL)中における溶液を反応混合物に添加し、得られた無色の溶液を1 時間にわたって室温にまで昇温させた。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液 で急冷し、次いでエーテルで希釈した。水層をエーテルで抽出し、有機層をブラ インで洗浄し、乾燥させ、蒸発させると、上記ケトン(5.2g)が得られ、こ れをさらに精製せずに次ぎの工程に用いた。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]− 2−メチル−2−イソキノリン−1−オン。2−[3−(3,4−ジクロロフ ェニル)−2−オキソ−5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)ペンチル ]−−メチルベンズアミドの、メタノール200mL中における溶液を、強酸 イオン交換樹脂(0.5g)で処理し、16時間、加熱還流した。反応混合物を 室温にまで放冷し、ケイソウ土で濾過し、蒸発させて、粗生成物を得た。ヘキサ ン:酢酸エチル(1:1)で溶離するクロマトグラフィーにより上記アルコール (1.65g)を得た。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−オキソプロピル]−2− メチル−2−イソキノリン−1−オン。3−[1−(3,4−ジクロロフェニ ル)−3−ヒドロキシプロピル]−2−メチル−2−イソキノリン−1−オン (0.36g)を実施例1.f.に記載したものと同様の方法で酸化して、上記 アルデヒド(0.33g)を油として得た。MS:m/z=360(M+1)。 この物質をさらに精製せずに前記反応に用いた。 実施例7.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ− 4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2,3−ジヒドロイソインドール−1− オン塩酸塩 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(3−オキソ−2,3−ジヒドロ− 1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.75g)を実施 例1の記載に従って4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン(0.34g)と 結合させた。ジクロロメタン:メタノール(20:1)を溶離剤として用いるク ロマトグラフィーののち、遊離アミンを塩酸塩に変換して、表題化合物を白色固 体(0.4g)として得た。融点190℃(分解); 元素分析:C2828Cl222・HCl・0.5H2O:計算値:C,62.17;H, 5.59;N,5.18;実測値:C,62.01;H,5.54;N,4.98。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(3−オキソ−2,3−ジヒ ドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒドは下記に従って 合成された: a.tert−ブチルベンズアミド。塩化ベンゾイル(14.0g)の、 ジクロロメタン(100mL)中における溶液を、0℃においてtert−ブチ ルアミン(14.6g)で徐々に処理した。添加が完了したのち、反応混合物を 1時間にわたって室温にまで昇温させ、ジクロロメタンで希釈した。炭酸水素ナ トリウム溶液による洗浄、乾燥および有機層の蒸発により上記アミドが得られ、 これを高温の酢酸エチル(50mL)から結晶化して、固体(11.7g)を得 た。 b.2−[2−(3,4−ジクロロフェニル)ペント−4−エノイル]−tert −ブチルベンズアミド。 tert−ブチルベンズアミド(5.3 1g)の、テトラヒドロフラン(200mL)中における溶液を−78℃におい てtert−ブチルリチウム(1.7M溶液35.3mL)で処理し、得られた 橙色溶液を−78℃で15分間撹拌し、0℃にまで昇温させ、30分間撹拌し、 最後に室温にまで昇温させた。得られた黄色溶液をカニューレにより、2−(3 ,4−ジクロロフェニル)ペント−4−エン酸エチルエステル(8.19g)の 、テトラヒドロフラン(100mL)中における−78℃の溶液に移した。得ら れた反応混合物をリチウム化が行われた容器へ戻し、室温にまで昇温させ、飽和 塩化アンモニウム溶液で急冷した。次いで反応混合物をエーテルで希釈し、水層 を追加のエーテルで抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、乾燥させ、 蒸発させて、半固体を得た。MS:m/z=404(M+1)。この物質をさら に精製せずに次ぎの工程に用いた。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニリデン]−2, 3−ジヒドロイソインドール−1−オン。2−[2−(3,4−ジクロロフェニ ル)ペント−4−エノイル]−tert−ブチルベンズアミド(5.12g )のトリフルオロ酢酸(50mL)中における溶液を16時間還流し、次いで蒸 発させた。残渣を炭酸水素ナトリウム溶液に懸濁し、酢酸エチルで抽出した。有 機層を合わせて乾燥させ、蒸発させて、粗生成物を得た。ヘキサン:酢酸エチル (4:1,1:1)で溶離するクロマトグラフィーにより、上記アルケンのE− およびZ−異性体の混合物を含有する2画分を得た。この物資をさらに精製せず に次ぎの工程に用いた。 d.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2,3− ジヒドロイソインドール−1−オン。(E)−および(Z)−3−[1−(3, 4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニリデン]−2,3−ジヒドロイソインド ール−1−オン混合物(1.69g,実施例7.c.に記載)の、トリクロロ酢 酸(30mL)中における溶液を、トリエチルシラン(15mL)で処理し、2 0時間、加熱還流した。この期間の終了後に反応混合物を蒸発させ、残渣を酢酸 エチルに溶解した。有機層を炭酸水素ナトリウムで洗浄し、乾燥させ、蒸発させ た。ヘキサン:酢酸エチル(1:1)で溶離するクロマトグラフィーにより、3 −[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2,3−ジヒドロ イソインドール−1−オン(0.64g)を得た。 MS: e.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(3−オキソ−2,3−ジヒド ロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド。3−[1−(3 ,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2,3−ジヒドロイソインドー ル−1−オン(0.64g)を実施例2.d.に記載したものと同様な方法で酸 化して、対応するアルデヒドとなし、褐色の油(0.75g)を得た。MS:m /z=334(M+1)。このアルデヒドをさらに精製せずに、前記の後続工程 に用いた。実施例8 .(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3 −(4−(2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−メ チル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 (3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[(1R)−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル]プロピオ ンアルデヒド(0.54g)の、メタノール(10mL)中における溶液を、4 −(2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジン(0.61g)で処理し、酢 酸およびトリエチルアミンでpHを3に調整した。ナトリウムシアノボロヒドリ ド(189g)で処理したのち、反応混合物を周囲温度で16時間撹拌し、10 %塩酸で酸性化し、15分間撹拌し、次いで炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で希 釈した。ジクロロメタンで抽出して、有機層を乾燥させ、蒸発させて、粗生成物 を得た。この物質を、20:1ジクロロメタン:メタノールを溶離剤として用い るクロマトグラフィーにより精製して、目的とする3−[1−(3,4−ジクロ ロフェニル)−3−(4−(2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジノ)プ ロピル」−2−メチル−2,3−シヒドロイソインドール−1−オン(0.41 4g)を得た。この物質を下記に従って塩酸塩に変換した。この物質をジクロロ メタン(2mL)に溶解し、エーテル(2mL)中の塩酸で処理した。得られた 溶液を無水エーテル(80mL)で希釈し、4時間撹拌し、生じた沈殿を採取し て表題化合物(0.35g)を得た。融点180−188℃;MS:m/z=5 55(M+1); 元素分析:C3032C・HCl・H2O:計算値:C,59.07;H,5.78;N,4. 59;実測値:C,59.06;H,5.72;N,4.45。 中間体(3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[(1R)−2− メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル]プ ロピオンアルデヒドは、実施例57、サブパートa.−c.に従って製造された。 中間体4−(2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジンは、実施例66、 サブパートa.−h.に従って製造された。実施例9 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−ヒドロ キシエチル)ピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソイン ドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.3 87g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−ヒドロキシエチ ル)ピペリジン(0.13g)と結合させた。反応生成物をクロマトグラフィー により精製せずに、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して、表題化 合物(0.178g)を得た。融点119−125℃(分解); 元素分析:C2530Cl222・HCl:計算値:C,56.19;H,6.03;N, 5.24;実測値:C,56.01;H,5.77;N,5.06。実施例10 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(3−メト キシフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソイ ンドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3 −シヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.5 2g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(3−メトキシフェニル )ピペリジン(0.41g)と結合させた。反応生成物をクロマトグラフィーに より精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して、表題化合物( 0.16g)を得た。融点210−220℃; 元素分析:C3032Cl222・1.5HCl:計算値:C,62.32;H,5.84; N,4.85;実測値:C,62.51;H,5.77;N,4.76。 中間体4−(3−メトキシフェニル)ピペリジンは下記に従って製造された: a.1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−(3−メトキシフ ェニル)ピペリジン。実施例13、サブパートb.に記載したものと同様な方法 を用い、ただし反応を−78℃より高温にせず、アニソールの代わりに3−ブロ モアニソールを用いて、上記アルコールを製造した。生成物は出発ピペリドンで 汚染されていた(NMRにより示されるように2:1); この物質をさらに精製せずに次ぎの工程に用いた。 b.1−ベンシルオキシカルボニル−4−(3−メトキシフェニル)ピペリジ ン。1−ベンシルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−(3−メトキシフェ ニル)ピペリジン(1.79g)を、実施例13、サブパートc.に記載したも のと同様な方法で処理した。溶離剤としてヘキサン:酢酸エチル(2:1)を用 いて粗生成物をクロマトグラフィー処理して、デス−ヒドロキシ化合物(1.2 9g)を得た。MS:m/z=326(M+1)。この物質のNMRは複雑であ った。この物質をさらに精製せずに次ぎの工程に用いた。 c.4−(3−メトキシフェニル)ピペリジン。1−ベンジルオキシカルボニ ル−4−(3−メトキシフェニル)ピペリジン(0.42g)の、エタノール( 5mL)中における溶液を、カーボン上10%パラジウム(0.04g)で処理 し、大気圧で16時間、水素添加した。反応混合物をケイソウ土で濾過し、蒸発 させて、4−(3−メトキシフェニル)ピペリジンを淡黄色の油(0.19g) として得た。 この物質をさらに精製せずに次ぎの工程に用いた。実施例11 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−アセトアミ ド−4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソ インドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.3 75g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−アセトアミド−4−フ ェニルピペリジン(0.28g)と結合させた。反応生成物をクロマトグラフィ ーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して、表題化合 物(0.263g)を得た。融点185−192℃; 元素分析:C3133Cl232・1.5HCl:計算値:C,60.64;H,6.07; N,6.84;実測値:C,60.98;H,5.91;N,6.75。実施例12 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(4−ヒド ロキシフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソ インドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.3 78g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(4−ヒドロキシフェ ニル)ピペリジン(0.191g)と結合させた。反応生成物をクロマトグラフ ィーにより精製せずに、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して、表 題化合物(0.414g)を得た。融点150−160℃; 元素分析:C2930Cl222・1.0HCl・1.OH2O:計算値:C,61.87; H,5.73:実測値:C,62.13;H,5.94。 中間体4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジンは、下記に従って製造され た: a.4−ベンジルオキシブロモベンゼン。4−ブロモフェノール(17.3g )の、ジメチルホルムアミド(200mL)中における溶液を炭酸カリウム(1 5.2g)で処理し、次いで臭化ベンジル(17.1g,11.9mL)で処理 した。周囲温度で16時間撹拌したのち、反応混合物を水およびヘキサンで希釈 した。水層をヘキサン:エーテル(5:1)で抽出した。有機抽出液を洗浄し( 水、1N水酸化ナトリウム、ブライン)、乾燥させ、蒸発させて、上記プロモベ ンゼンを白色固体(23.4g)として得た。 この物質をさらに精製せずに次ぎの工程に用いた。 b.1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−(4−ベンジルオ キシフェニル)ピペリジン。4−ベンジルオキシブロモベンゼン(6.6g)の 、デトラヒドロフラン(125mL)中における溶液を−78℃に冷却し、n− ブチルリチウム(ヘキサン中の2.5M溶液10mL)で処理した。−78℃で 20分間撹拌したのち、1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリドン(5. 85g)の、テトラヒドロフラン(5mL)中における溶液を添加し、反応混合 物を−78℃で1時間撹拌し、次いで0℃で2時間撹拌した。得られた溶液を水 (10mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾 燥させ、蒸発させると粗生成物が得られ、これをヘキサン:イソプロパノール( 9:1)を溶離剤としてクロマトグラフィー処理して、2画分(それぞれ1.9 1および4.05g)を得た。NMRにより示されるように第1画分は上記アル コールと出発ケトンの1:1混合物であり、一方第2画分は上記アルコール(収 率39%)であった。 c.1−ベンジルオキシカルボニル−4−(4−ベンジルオキシフェニル)ピ ペリジン。1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−(4−ベンジ ルオキシフェニル)ピペリジンを実施例13、サブパートc.に記載したものと 同様な方法で処理した。得られた生成物を、溶離剤としてヘキサン:酢酸エチル (2:1)を用いてクロマトグラフィー処理して、対応するアルケンで汚染され たデスーヒドロキシ化合物(3.48g)を得た。MS:m/z=402(M+ 1)この物質のNMRは複雑であった。この物質をさらに精製せずに次ぎの工程 に用いた。 d.4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン。1−ベンジルオキシカルボ ニル−4−(4−ベンジルオキシフェニル)ピペリジン(0.65g)を実施例 10、サブパートc.に記載したものと同様な方法で処理して、4−(4−ヒド ロキシフェニル)ピペリジンを褐色固体(0.28g)として得た。 この物質をさらに精製せずに次ぎの工程に用いた。実施例13 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−メト キシフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソイ ンドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.3 68g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−メトキシフェニ ル)ピペリジン(0.203g)と結合させた。反応生成物をクロマトグラフィ ーにより精製せずに、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して、表題 化合物(0.469g)を得た。融点175−182℃; 元素分析:C3032Cl22・1.0HCl・1.5H2O:計算値:C,61.39; H,6.18;N,4.77;実測値:C,61.33;H,6.12;N,4.99。 中間体4−(2−メトキシフェニル)ピペリジンは下記に従って製造された: a.1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリドン。4−ピペリドン塩酸塩 (11.96g)の、テトラヒドロフラン(150mL)中における懸濁液を0 ℃に冷却し、クロロ蟻酸ベンジル(14.3mL)で処理した。反応混合物を水 酸化ナトリウム水溶液(水76mL中7.84g)67mLで滴加処理し、2時 間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗浄し、乾燥させ 、蒸発させて、上記ピペリドンを淡黄色の油(20.58g)として得た。 この物質をさらに精製せずに次ぎの工程に用いた。 b.1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−(2−メトキシフ ェニル)ピペリジン。アニソール(2.19g)の、テトラヒドロフラン(50 mL)中における溶液を−78℃に冷却し、tert−ブチルリチウム(ペンタ ン中の1.7M溶液12mL)で処理した。得られた反応混合物を−15℃に昇 温させ、45分間撹拌した。反応混合物を−78℃にまで再冷却し、1−ベンジ ルオキシカルボニル−4−ピペリドン(4.67g)の、テトラヒドロフラン( 5mL)中における溶液で処理した。反応混合物を−15℃にまで昇温させ、1 時間撹拌したのち、周囲温度に到達させ、72時間撹拌した。反応混合物を水で 希釈し、酢酸エチルで数回抽出した。有機層を合わせて乾燥させ、蒸発させて、 粗生成物を得た。ヘキサン:酢酸エチル(2:1)を溶離剤とするクロマトグラ フィーにより、前記アルコールと出発物質の混合物(2.98g)を得た。 NMR この物質をさらに精製せずに次ぎの工程に用いた。 c.1−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−メトキシフェニル)ピペリジ ン。1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−(2−メトキシフェ ニル)ピペリジン(2.59g)の、ジクロロメタン(45mL)中における溶 液をトリフルオロ酢酸(8.6g)で処理し、次いでトリエチルシラン(17. 5g)で処理した。得られた褐色の反応混合物を5分間(撹拌し、次いで炭酸水 素ナトリウムの飽和溶液に注入した。炭酸水素ナトリウム溶液をジクロロメタン で抽出した。ジクロロメタン溶液を乾燥させ、蒸発させて、デス−ヒドロキシ化 合物(2.1g)を得た。 この物質をさらに精製せずに次ぎの工程に用いた。 d.4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン。1−ベンジルオキシカルボニ ル−4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン(0.67g)の、エタノール( 10mL)中における溶液を、シクロヘキサン(4.2mL)で処理し、次いで カーボン上10%パラジウム(0.13g)で処理した。2時間、加熱還流した のち、反応混合物を室温にまで冷却させ、エーテルで希釈し、1N塩酸で抽出し た。水層を炭酸水素ナトリウムで塩基性となし、ジクロロメタンで抽出した。有 機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、上記ピペリジン(0.2g )を得た。 この物質をさらに精製せずに次ぎの工程に用いた。実施例14 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−ヒド ロキシフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソ インドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.3 68g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−メトキシフェニ ル)ピペリジン(0.177g)と結合させた。反応生成物をクロマトグラフィ ーにより精製せずに、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して、表題 化合物(0.424g)を得た。融点150−160℃; 元素分析:C2929Cl222・1.5HCl・0.5H2O:計算値:C,60.88; H,5.55;N,4.90;実測値:C,61.09;H,5.64;N,4.73。 中間体4−(2−ヒドロキシフェニル)ピペリジンは下記に従って製造された : a.2−ベンジルオキシブロモベンゼン。2−ブロモフェノール(17.3g )の、ジメチルホルムアミド(200mL)中における溶液を炭酸カリウム(1 5.2g)で処理し、次いで臭化ベンジル(17.1g,11.9mL)で処理 した。室温で3時間撹拌したのち、反応混合物を水およびヘキサンで希釈した。 水層をヘキサンで抽出し、有機層を洗浄し(水、1N水酸化ナトリウム、ブライ ン)、乾燥させ、蒸発させて、生成物を無色の油(22.94g)として得た。 この物質を減圧下で分留して、上記ブロモベンゼン(16.52g)を得た。沸 点110−145℃(1333Pa); この物質をさらに精製せずに次ぎの工程に用いた。 b.1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−(2−ベンジルオ キシフェニル)ピペリジン。実施例12、サブパートb.に記載したものと同様 な方法を用い、ただし2−ベンジルオキシブロモベンゼンを使用して、粗製ヒド ロキシ化合物を製造した。得られた生成物をヘキサン:イソプロパノール(9: 1)を溶離剤としてクロマトグラフィー処理して、上記ヒドロキシ化合物(2. 86g)を得た。NMR(CDCl3):2.04(m,4),3.4 c.1−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−ベンジルオキシフェニル)ピ ペリジン。1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−(2−ベンジ ルオキシフェニル)ピペリジンを実施例13、サブパートc.に記載したものと 同様な方法で処理した。得られた生成物を、溶離剤としてヘキサン:酢酸エチル (3:1)を用いてクロマトグラフィー処理して、上記ピペリジン(1.67g ,不純物で汚染されている)を得た。 この物質をさらに精製せずに次ぎの工程に用いた。 d.4−(2−ヒドロキシフェニル)ピペリジン。1−ベンジルオキシカルボ ニル−4−(2−ベンジルオキシフェニル)ピペリジンを実施例10、サブパー トc.に記載したものと同様な方法で処理して、4−(2−ヒドロキシフェニル )ピペリジンを褐色固体(0.36g)として得た。 この物質をさらに精製せずに次ぎの工程に用いた。実施例15 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2 ,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.3 33g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−オキソペルヒド ロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.183g)と結合させた。反応生成 物をクロマトグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩 に変換して、表題化合物(0.424g)を得た。融点160−185℃; 元素分析:C2732Cl242・2.0HCl・0.5H2O:計算値:C,54.28; H,5.90;N,9.37;実測値:C,54.36;H,5.86;N,9.10。 中間体4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジンは実施 例16、サブパートe.−h.に従って製造された。実施例16 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−6−メトキシ− 2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.378g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2− オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.22g)と結合させ て、表題化合物(0.420g)を得た。融点165−175℃(分解); 元素分析:C2834Cl243・1.5HCl・1.5H2O:計算値:C,53.61; H,6.18;N,8.93;実測値:C,53.56;H,6.01;N,8.33。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒドは下記に従って製造された: a.−メチル−2−ブロモ−5−メトキシベンズアミド。2−ブロモ−5− メトキシ安息香酸(50g)の、ジクロロメタン(500mL)中における溶 液を氷で冷却し、ジメチルホルムアミド(1mL)で処理し、次いで塩化オキサ リル(29mL)で処理した。1時間撹拌した時点で氷浴を取り除き、反応混合 物をさらに3時間撹拌し、揮発性物質を蒸発により除去した。残渣をジクロロメ タン(500mL)に溶解し、氷で冷却し、40%メチルアミン水溶液で処理し た。室温で16時間撹拌した時点で反応混合物を酢酸エチルで希釈し、塩酸で酸 性化した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄 した。有機層を合わせて乾燥させ、蒸発させて、−メチル−2−ブロモ−5− メトキシベンズアミドを白色結晶質固体(47.54g)として得た。融点15 4−157℃。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒド ロキシ−6−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オ ン。−メチル−2−ブロモ−5−メトキシベンズアミド(4.88g)の、テ トラヒドロフラン(100mL)中における溶液を−76℃に冷却し、反応混合 物の温度が−72℃より低く維持されるように徐々にn−ブチルリチウム(2. 5M溶液16mL)で処理した。得られた黄色溶液を−76℃で1時間撹拌した 時点で、2−(3,4−ジクロロフェニル)ペント−4−エン酸エチルエステル (5.46g)の、テトラヒドロフラン中における溶液を添加した。反応混合物 を−76℃で15分間撹拌し、0℃に昇温させ、その温度で30分間撹拌した。 この期間の終了後に10%塩酸水溶液(100mL)を添加し、反応混合物を酢 酸エチルで抽出した。水層をさらに300mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を 炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。得られた物質を酢酸 エチル(50mL)と共に還流し、濾過して、3−[1−(3,4−ジクロロフ ェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−メチル−2 ,3−ジヒドロイソインドール−1−オンを白色固体(1.27g)として得た 。 MS: c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−メト キシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1−( 3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒドロキシ−6−メトキ シ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(1.0g)の、 ジクロロエタン(100mL)中における溶液を、ナトリウムシアノボロヒドリ ド(1.28g)およびヨウ化亜鉛(1.22g)で処理した。室温で16時間 撹拌したのち、反応混合物を10%塩酸水溶液で処理し、1時間撹拌した。反応 混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を洗浄し(亜硫酸ナトリウム水溶液)、乾 燥させ、蒸発させて、粗生成物を得た。この物質をヘキサン:イソプロパノール (9:1)を溶離剤として用いるクロマトグラフィーにより精製して、3−[1 −(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−メトキシ−2−メチ ル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.486g)を得た。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル− 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオン アルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6 −メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(7.4 4g)から実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な方法で上記アルデ ヒドを製造した。クロマトグラフィーにより精製して、目的とするアルデヒド( 4.52g)を得た。 中間体4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジンは下記 に従って製造された: e.−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリドン。4−ピペリドン塩酸塩 (70g)の、飽和炭酸水素ナトリウム1.4L中における溶液を、ジオキサン 40mL中のベンジルオキシカルボニルクロリド溶液(75mL)で滴加処理し た。反応混合物を一夜撹拌し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を洗浄し(1 N塩酸、水、およびブライン)、乾燥させ、蒸発させて、油(96.62g)を 得た。 f.1−ベンジルオキシカルボニル−4−(3−アミノプロピルアミノ)ピペ リジン。−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリドンおよび1,3−ジアミ ノプロパン、実施例1に記載したものと同様な方法で還元結合させた。反応混合 物を蒸発させ、残渣を1N塩酸に溶解した。濃塩酸を滴加し、ガスの発生が止ま るまで撹拌を続けた。酸性の水性混合物をジクロロメタンで洗浄し、10N水酸 化ナトリウムでpH10に塩基性化し、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメ タン抽出液を乾燥させ、蒸発させて、1−ベンジルオキシカルボニル−4−(3 −アミノプロピルアミノ)ピペリジンを粘稠な油として得た。 g.1−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−オキソペルヒドロピリミジン −1−イル)ピペリジン。1−ベンジルオキシカルボニル−4−(3−アミノプ ロピルアミノ)ピペリジン(10.1g)および1,1′−カルボニルジイミダ ゾール(6.2g)の、クロロホルム(250mL)中における撹拌された溶液 を2時間、加熱還流した。混合物を水で洗浄し、分離した有機層を乾燥させ、蒸 発させ、ジクロロメタン/メタノール(90:10)を溶離剤として用いてクロ マトグラフィー処理して、上記尿素化合物を白色固体(7.4g)として得た。 h.4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン。1− ベンシルオキシカルボニル−4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル )ピペリジンを実施例66、サブパートhに記載したものと同様な方法でトリフ ルオロ酢酸により処理した。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製して、 上記ピペリジンを得た。実施例17 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(3−ピリ ジル)ピペリジノ)プロピル]−6−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ イソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.378g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(3− ピリジル)ピペリジン(0.162g)と結合させた。反応生成物をクロマトグ ラフィーにより精製せずに、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して 、表題化合物(0.447g)を得た。融点165−220℃(分解); MS: 元素分析:C2931Cl222・2.0HCl・2.5H2O:計算値:C,54.35; H,5.94;N,6.56;実測値:C,54.36;H,5.75;N,6.01。実施例18 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−メチ ルスルフィニルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−6−メトキシ−2−メチル −2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−5−メトキシ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.38g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−メ チルスルフィニルフェニル)ピペリジン(0.29g)と結合させた。反応生成 物をクロマトグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩 に変換して、表題化合物(0.447g)を得た。融点155−178℃(分解) ; MS: 元素分析:C3134Cl223S・HCl・1.5H2O:計算値:C,59.86;H ,5.67;N,4.50;実測値:C,57.05;H,5.64;N,4.19。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒドは実施例16、サブパートa.−d.の記載に従って合成された。 中間体4−(2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジンは実施例66、サ ブパートd.−h.の記載に従って製造された。実施例19 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(5−メト キシ−2−メチルスルホニルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−メチル− 2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.38g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−メ チルスルホニルフェニル)ピペリジン(0.29g)と結合させた。反応生成物 をクロマトグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に 変換して、表題化合物(0.447g)を得た。融点155−178℃(分解); MS: 元素分析:C3134Cl224S・HCl・0.5H2O:計算値:C,58.36;H ,5.53;N,4.39;実測値:C,57.22;H,5.57;N,3.99。実施例20 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−フル オロ−3−ピリジル)ピペリジノ)プロピル]−6−メトキシ−2−メチル−2 , 3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.38g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−フ ルオロ−3−ピリジル)ピペリジン(0.47g)と結合させた。反応生成物を クロマトグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変 換して、表題化合物(0.25g)を得た。融点99−148℃(分解); 元素分析:C2830Cl232F・HCl・H2O:計算値:C,58.35;H,5 .57;N,7.04;実測値:C,57.99;H,5.47;N,7.18。実施例21 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−アセトアミ ド−4−フェニルピペリジノ)プロピル]−6−メトキシ−2−メチル−2,3 −ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.38g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−アセトア ミド−4−フェニルピペリジン(0.29g)と結合させた。反応生成物をクロ マトグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換し て、表題化合物(0.7g)を得た。融点182−210℃(分解); 元素分析:C3234Cl233・HCl・H2O:計算値:C,60.53;H,6.0 3;N,6.62;実測値:C,60.47;H,5.93;N,6.43。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒドは、前記実施例16の記載に従って合成された。実施例22 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−メト キシ−3−ピリジル)ピペリジノ)プロピル]−6−メトキシ−2−メチル−2 ,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.38g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−メ トキシ−3−ピリジル)ピペリジン(0.60g)と結合させた。反応生成物を クロマトグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変 換して、目的とする表題化合物(0.26g)を得た。融点135−194℃( 分解); 元素分析:C3033Cl233・1.5HCl・0.5H2O:計算値:C,58.29; H,5.79;N,6.80;実測値:C,58.25;H,5.71;N,6.68。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒドは、前記実施例16の記載に従って合成された。実施例23 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(6−メト キシ−2−メチルチオ−3−ピリジル)ピペリジノ)プロピル]−2−メチル− 2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.38g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−メ チルチオ−3−ピリジル)ピペリジン(0.23g)と結合させた。反応生成物 をクロマトグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に 変換して、表題化合物(0.38g)を得た。融点122−158℃(分解); 元素分析:C3033Cl232S・2.0HCl・1.0H2O:計算値:C,54.47 ;H,5.64;N,6.35;実測値:C,54.22;H,5.52;N,6.27。実施例24 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−メチ ルスルフィニル−3−ピリジル)ピペリジノ)プロピル]−6−メトキシ−2− メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.33g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−メ チルスルフィニル−3−ピリジル)ピペリジン(0.423g)と結合させた。 反応生成物をクロマトグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応す る塩酸塩に変換して、表題化合物(0.26g)を得た。融点120−182℃ (分解); MS: 元素分析:C3033Cl233S・2.0HCl・1.0H2O:計算値:C,53.18; H,5.50;N,6.20;実測値:C,53.39;H,4.49;N,6.53。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒドは、前記実施例16の記載に従って合成された。実施例25 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ −4−フェニルピペリジノ)プロピル]−6−メトキシ−2−メチル−2,3− ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.59g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−ヒドロキ シ−4−フェニルピペリジン(0.27g)と結合させた。反応生成物をクロマ トグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して 、表題化合物(0.26g)を得た。融点154−180℃(分解); 元素分析:C3032Cl223・2.0HCl:計算値:C,58.83;H,5.59; N,4.57;実測値:C,58.39;H,5.60;N,4.66。実施例26 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−メチルアミ ノカルボニル)−4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジノ)プロピル]−2− メチル−2,3−ジヒドロ−6−メトキシイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.767g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(メチ ルアミノカルボニル)−4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジン(0.485 g)と結合させた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例 8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.714g)を得 た。融点180−185℃(分解); 元素分析:C3138Cl244・1.5HCl・0.5H2O:計算値:C,55.97; H,6.14;N,8.02;実測値:C,55.62;H,6.11;N,7.81。 中間体4−(メチルアミノカルボニル)−4−(2−オキソピペリジノ)ピペ リジンは下記に従って製造された: a.8−ベンジル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4− ジオン。1−ベンジル−4−ピペリドン(100g)を、炭酸アンモニウム(4 88.5g)およびシアン化ナトリウム(70.0g)の、水(700mL)お よびエタノール(700mL)中における機械的に撹拌された懸濁液に一度に添 加した。反応混合物を60℃で12時間撹拌した。無機塩類が溶液に次第に溶解 し、スピロヒダントイン結晶が生成した。室温に冷却した時点で固体を濾過によ り採取し、温水(2L)で洗浄し、80%エタノール(2L)から再結晶し、エ タノールで洗浄し、50℃の真空オーブン内で乾燥させて、ヒダントイン(12 2g)を白色固体として得た。 b.4−アミノ−1−ベンジル−4−カルボキシピペリジン。上記ヒダントイ ン(40.0g)および水酸化リチウム・1水和物(32.4g)の、水(50 0mL)中における撹拌された溶液を、40時間加熱還流した。混合物を室温に 冷却し、濾過して白色沈殿を除去し、濾液を蒸発させた。濃縮液のpHを濃塩酸 により12から5に調整し、溶液を蒸発乾固した。残渣をメタノールに懸濁する と、白色沈殿が生成し、これを濾過し、メタノールで洗浄し、風乾して、前記ア ミン(32.7g)を白色固体として得た。 c.4−アミノ−1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピペリジン。塩化チ オニル(43.0mL)を、前記アミノ酸(23.0g)の、エタノール(40 0mL)中における懸濁液に0℃で滴加して、透明な溶液を得た。反応混合物 を室温にまで昇温させ、5時間還流し、室温で一夜撹拌した。混合物を蒸発させ 、トルエンから2回ストリッピングした。得られた油を水に溶解し、1N水酸化 ナトリウムでpH3に調整し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、ジクロ ロメタンで抽出した。有機抽出液を乾燥させ、蒸発させて、上記エステル(21 .5g)を油として得た。 d.1−ベンジル−4−(5−クロロバレルアミド)−4−エトキシカルボニ ルピペリジン。ジクロロメタン(50mL)中の5−クロロバレリルクロリド( 13.2g)を、上記アミノエステル(20.3g)およびピリジン(13.1 mL)の、ジクロロメタン(250mL)中における溶液に0℃で滴加すると、 20分以内に濃厚なスラリーが生成した。一夜で室温にまで昇温させたのち、ス ラリーを炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈すると、透明な2層溶液が得られ、こ れをさらにジクロロメタンで抽出した。有機抽出液を乾燥させ、蒸発させて、淡 褐色の半固体となした。この物質をエーテルに懸濁し、濾過して、上記アミド( 16.8g)を白色固体として得た。 e.1−ベンジル−4−エトキシカルボニル−4−(2−オキソピペリジノ) ピペリジン。上記アミド〈16.8g)の、テトラヒドロフラン(50mL)中 における溶液を、テトラヒドロフラン(150mL)中の水素化ナトリウム(2 .1g)の懸濁液にカニューレにより装入した。一夜撹拌したのち、反応混合物 を水で急冷し、濃縮し(テトラヒドロフランを除去するために)、水で希釈し、 ジクロロメタンで抽出した。有機抽出液を合わせて乾燥させ、蒸発させた。粗生 成物を、ジクロロメタン:メタノール(97:3,95:5)を溶離剤としてク ロマトグラフィー処理して、1−ベンジル−4−エトキシカルボニル−4− (2−オキソピペリジノ)ピペリジン(13.2g)を固体として得た。 f.4−エトキシカルボニル−4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジン。1 −ベンジル−4−エトキシカルボニル−4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジ ン(12.4g)およびカーボン上20%水酸化パラジウム(2.0g)の、エ タノール(150mL)中における溶液を、水素(1バール)下に一夜撹拌した 。反応混合物をケイソウ土により濾過し、濾液を蒸発させて、4−エトキシカル ボニル−4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジン(9.1g)を粘稠な油とし て得た。 MS: g.1−ベンジルオキシカルボニル−4−(エトキシカルボニル)−4−(2 −オキソピペリジノ)ピペリジン。ジクロロメタン(25mL)中の4−エトキ シカルボニル−4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジン(9.0g)を、− (ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(8.8g)およびトリエ チルアミン(5.4mL)の、ジクロロメタン(150mL)中における溶液に 添加した。1.5時間後に反応混合物を1.0N塩酸および飽和炭酸水素ナトリ ウム水溶液で順次洗浄した。分離した有機層を乾燥させ、蒸発させて、1−ベン ジルオキシカルボニル−4−(エトキシカルボニル)−4−(2−オキソピペリ ジノ)ピペリジン(11.6g)を淡黄色固体として得た。 h.1−ベンジルオキシカルボニル−4−カルボキシ−4−(2−オキソピペ リジノ)ピペリジン。1−ベンジルオキシカルボニル−4−エトキシカルボニル −4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジン(11.4g)の、テトラヒドロフ ラン(150mL)、1.0N水酸化ナトリウム(50mL)およびメタノール (透明な溶液を得るのに必要な容量)中における溶液を10時間、加熱還流した 。反応混合物を蒸発させ、得られた水溶液を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出 して未反応の出発物質(3.7g)を回収した。水層を1.0N塩酸でpH3に 酸性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出液を合わせて水で洗浄し、乾燥 させ、蒸発させて、淡黄色固体を得た。この物質をエーテルに懸濁し、濾過して 、上記の酸(6.3g)を白色固体として得た。 MS: i.1−ベンジルオキシカルボニル−4−(メチルアミノカルボニル)−4− (2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン。1−ベンジルオキ シカルボニル−4−カルボキシ−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル )ピペリジン(1.45g)、塩酸メチルアミン(0.32g)、4−(ジメチ ルアミノ)ピリジン(0.59g)、トリエチルアミン(0.67mL)および 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0. 92g)の、ジクロロメタン(20mL)中における溶液を、一夜撹拌した。反 応混合物をジクロロメタンで希釈し、1.0N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水 溶液および水で順次洗浄した。分離した有機層を乾燥させ、蒸発させて、上記ア ミド(1.37g)を白色固体として得た。これは精製を必要としなかった。 j.4−(メチルアミノカルボニル)−4−(2−オキソピペリジノ)ピペリ ジン。1−ベンジルオキシカルボニル−4−(メチルアミノカルボニル)−4 −(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジンを実施例10、サ ブパートc.のものと同様な方法で処理して、上記ピペリジンを得た。 実施例27.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソピペリジノ)ピペリジノ)プロピル」−6−メトキシ−2−メチル−2,3− ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.366g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2− オキソピペリジノ)ピペリジン(0.176g)と結合させた。反応生成物をク ロマトグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換 して、表題化合物(0.158g)を得た。融点154−156℃; 元素分析:C2935Cl233・1.0HCl・1.1H2O:計算値:C,59.95; H,6.24;N,7.23;実測値:C,57.97;H,6.24;N,6.73。実施例28 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ −4−フェニルピペリジノ)プロピル]−7−メトキシ−2−メチル−2,3− ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−メトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.95g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−ヒドロキ シ−4−フェニルピペリジン(0.44g)と結合させた。反応生成物をクロマ トグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して 、 表題化合物(0.838g)を得た。融点163−185℃; 元素分析:C3032Cl232・1.0HCl・1.0H2O:計算値:C,60.66; H,5.94;N,4.71;実測値:C,60.67;H,5.94;N,4.71。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−メトキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒドは下記に従って合成された: a.2−メトキシ−−メチルベンズアミド。2−メトキシベンゾイルクロリ ド(12g)の、テトラヒドロフラン(50mL)中における溶液に、0℃でメ チルアミン水溶液(12g)を添加した。15分間撹拌したのち、反応混合物を 周囲温度で7日間撹拌し、希釈した(水)。酢酸エチルおよびジクロロメタンで 抽出して、有機層を洗浄し(水)、乾燥させ、蒸発させて、油を得た。この物質 を減圧下に蒸留して、上記アミドを得た。沸点160℃(225tor); b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒド ロキシ−7−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オ ン。2−メトキシ−−メチルベンズアミド(2.0g)の、テトラヒドロフラ ン(70mL)中における溶液に、−40℃でペンタン中の1.7M tert −ブチルリチウム溶液14.25mLを添加した。この溶液を−40℃で1時間 撹拌し、−30℃に30分間昇温させ、次いで−40℃に再冷却した。2−(3 ,4−ジクロロフェニル)ペント−4−エン酸エチルエステル(3.3g)の、 テトラヒドロフラン(25mL)中における溶液を、反応混合物に添加した。− 40℃で15分間撹拌した時点で反応混合物を10℃に昇温させ、塩化アンモニ ウム水溶液で処理し、希釈し(水)、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥さ せ、蒸発させると粗製物質が得られ、これをジクロロメタン:メタノール(30: 1)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより精製して、上記アルコール(0. 78g)を得た。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−7−メト キシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1−( 3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒドロキシ−7−メトキ シ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.4g)の、 トリフルオロ酢酸(0.78mL)中における溶液に、トリエチルシラン(1. 6mL)を添加し、反応混合物を16時間、還流下に撹拌した。この期間後に揮 発性物質を蒸発させ、残渣をトルエンで処理し、蒸発させた。得られた物質をヘ キサン:イソプロパノール(7:1)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより 精製して、デス−オキシ化合物(0.37g)を得た。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−メトキシ−2−メチル− 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオン アルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−7 −メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.3 5g)を実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な条件で処理した。得 られた物質をクロマトグラフィーにより精製して、上記アルデヒド(0.25g )を得た。 実施例29.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ −4−フェニルピペリジノ)プロピル]−5−フルオロ−2−メチル−2,3− ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−フルオロ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(2.05g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−ヒドロキ シ−4−フェニルピペリジン(1.0g)と結合させた。反応生成物をクロマト グラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して、 表題化合物(2.05g)を得た。融点160−205℃; 元素分析:C2929Cl222F・1.0HCl・1.0H2O:計算値:C,59.85; H,5.54;N,4.81;実測値:C,60.15;H,5.39;N,4.81。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−フルオロ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒドは下記に従って合成された: a.−メチル−4−フルオロベンズアミド。実施例28、サブパートa.に 記載したものと同様な方法を用い、ただし2−メトキシベンゾイルクロリドの代 わりに−メチル−4−フルオロベンゾイルクロリドを用いて、上記アミドを製 造した。生成物を結晶化により精製して、白色固体(9.56g)を得た。融点 117−122℃;MS:m/z=154(M+1)。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−5−フル オロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オ ン。実施例2、サブパートb.に記載したものと同様な方法を用い、ただし− メチルベンズアミドの代わりに−メチル−4−フルオロベンズアミド(1.5 3g)を用いた。粗製物質を、ヘキサン:イソプロパノール(10:1)を溶離 剤とするクロマトグラフィーにより精製して、得られた物質をヘキサンに懸濁 し、濾過して、目的物質を固体(2.31g)として得た。融点144−156 ℃; c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2−メチ ル−2,3−ジヒドロ−5−フルオロ−1−イソインドール−1−オン。3− [1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−5−フルオロ−3− ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(2.2 9g)を、実施例2、サブパートc.に記載したものと同様な方法で処理した。 粗生成物を、ヘキサン:イソプロパノール(7:1)を溶離剤とするクロマトグ ラフィーにより精製して、3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3− エニル]−2−メチル−2,3−ジヒドロ−5−フルオロ−1−イソインドー ル−1−オンを固体(2.11g)として得た。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−フルオロ−2−メチル− 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオン アルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2 −メチル−2,3−ジヒドロ−5−フルオロ−1−イソインドール−1−オン を、実施例2、サブバートb.に記載したものと同様な方法で処理して、上記ア ルデヒド(2.1g)を得た。 実施例30.3−[1−(3.4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ −4−フェニルピペリジノ)プロピル」−5−メトキシ−2−メチル−2,3− ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−メトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.59g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−ヒドロキ シ−4−フェニルピペリジン(0.26g)と結合させた。反応生成物をクロマ トグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して 、表題化合物(0.418g)を得た。融点145−172℃; 元素分析:C2929Cl222F・1.0HCl・1.0H2O:計算値:C,60.66; H,5.94;N,4.72;実測値:C,60.77;H,5.70;N,4.93。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−メトキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒドは下記に従って合成された: a.4−メトキシ−−メチルベンズアミド。実施例28、サブパートa.に 記載したものと同様な方法を用い、ただし2−メトキシベンゾイルクロリドの代 わりに4−メトキシベンゾイルクロリド(10g)を用いて、上記アミド(7. 22g)を固体として製造した。融点111−113℃; b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−5−フル オロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オ ン。実施例28、サブパートb.に記載したものと同様な方法を用い、ただし2 −メトキシ−−メチルベンズアミドの代わりに4−メトキシ−−メチル− ベンズアミド(1.65g)を用いた。粗生成物を、ヘキサン:イソプロパノー ル(10:1)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより精製して、上記アルコ ール(0.89g)を得た。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−5−メト キシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1−( 3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−5−フルオロ−3−ヒドロキ シ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンを、実施例2、サ ブパートc.に記載したものと同様な方法で処理した。粗生成物をヘキサン:イ ソプロパノール(7:10)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより精製して 、上記デス−オキシ化合物(1.47g)を得た。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−メトキシ−2−メチル− 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオン アルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−5 −メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンを、実施 例2、サブパートd.に記載したものと同様な方法で処理して、上記アルデヒド (0.6g)を得た。 実施例31.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−アセトアミ ド−4−フェニルピペリジノ)プロピル]−7−ヒドロキシ−2−メチル−2, 3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ−2−メチル−3 −オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンア ルデヒド(0.2.0g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−アセ トアミド−4−フェニルピペリジン(0.14g)と結合させた。反応生成物を クロマトグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変 換して、表題化合物(0.27g)を得た。融点185−205℃; 元素分析:C3133Cl232・1.0HCl・1.5H2O:計算値:C,59.10; H,5.91;N,6.67;実測値:C,59.51;H,5.63;N,6.23。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ−2−メチ ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピ オンアルデヒドは下記に従って合成された: a.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−7−ヒド ロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1− (3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−7−メトキシ−2−メチル −2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(1.8g)の、ジクロロメタン (25mL)中における溶液を0℃に冷却し、ジクロロメタン中の1.0M三臭 化ホウ素溶液(16.7mL)で処理し、10分間撹拌した。反応混合物を18 時間、加熱還流し、室温にまで冷却させ、希釈した(水)。混合物をジクロロメ タンで抽出し、ジクロロメタンを洗浄し(ブライン)、乾燥させ、蒸発させた。 ジクロロメタン:イソプロパノール(60:1)を用いるクロマトグラフィーに より精製して、上記ヒドロキシ化合物(1.44g)を得た。 b.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]− 2−メチル−2,3−ジヒドロ−7−ヒドロキシ−1−イソインドール−1− オン(1.38g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な方法 で処理して、上記アルデヒド(0.2g)を得た。 実施例32.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソピペリジノ)ピペリジノ)プロピル]−7−ヒドロキシ−2−メチル−2,3 −ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ−2−メチル−3 −オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンア ルデヒド(0.31g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2− オキソピペリジノ)ピペリジン(0.156g)と結合させた。反応生成物をク ロマトグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換 して、表題化合物(0.378g)を得た。融点230−240℃; 元素分析:C2833Cl233・1.2HCl・1.0H2O:計算値:C,56.73; H,6.16;N,7.09;実測値:C,56.71;H,5.91;N,7.06。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ−2−メチ ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピ オンアルデヒドは、3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル ]−7−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン( 実施例28、サブパートc.において製造)から、実施例31、サブパートa. −b.に記載したものと同様な経路で合成された。 中間体4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジンは、実施例8において国際特 許出願公開第94/10146号明細書の記載に従って製造された。実施例33 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−7−ヒドロキシ −2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ−2−メチル−3 −オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンア ルデヒド(0.31g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2− オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.156g)と結合さ せた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って 対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.378g)を得た。融点225− 240℃; 元素分析:C2732Cl243・1.2HCl・1.0H2O:計算値:C,54.66; H,5.98;N、9.44;実測値:C,54.70;H,5.76;N,9.15。実施例34 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−7−イソプロポ キシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−イソプロポキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒド(0.15g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−( 2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.068g)と 結合させた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の記 載に従って対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.08g)を得た。融点 180−200℃(分解); 元素分析:C3038Cl243・1.0HCl・2.0H2O:計算値:C,55.77; H,6.71;N,8.67;実測値:C,55.91;H,6.45;N,8.44。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−イソプロポキシ−2− メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プ ロピオンアルデヒドは下記に従って合成された: a.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−7−イソ プロポキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[ 1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−7−ヒドロキシ−3− メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.3g)(実施例31 の記載に従って製造)を実施例42、サブパートa.の記載に従って処理して、 粗生成物を得た。ヘキサン:イソプロパノール(2:1)を用いるクロマトグラ フィーにより、上記イソプロピルエーテル(0.225g)を得た。 b.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−イソプロポキシ−2−メ チル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロ ピオンアルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル ]−7−イソプロポキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1− オン(0.22g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な方法 で処理した。クロマトグラフィーにより上記アルデヒド(0.16g)を得た。 実施例35.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−5−イソプロポ キシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−イソプロポキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒド(0.50g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−( 2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.225g)と結 合させた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の記載 に従って対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.567g)を得た。融点 160−170℃(分解); 元素分析:C3038Cl243・1.0HCl・1.5H2O:計算値:C,56.56; H,6.64;N,8.79;実測値:C,56.49;H,6.40;N,8.78。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−イソプロポキシ−2− メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プ ロピオンアルデヒドは、3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エ ニル]−5−メトキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール −1−オン(実施例30、サブパートc.に記載)から、このエーテルを実施例 31、サブパートa.の記載に従って処理して、対応するアルコールとなし、次 いで実施例42、サブパートa.−b.に記載したものと同様な経路で処理する ことにより製造された。実施例36 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ −4−フェニルピペリジノ)プロピル]−5−ヒドロキシ−2−メチル−2,3 −ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−ヒドロキシ−2−メチル−3 −オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンア ルデヒド(1.0g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−アセトア ミド−4−フェニルピペリジン(0.7g)と結合させた。反応生成物をクロマ トグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して 、表題化合物(0.94g)を得た。融点203−223℃;MS:m/z=5 66(M+1); 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−ヒドロキシ−2−メチ ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピ オンアルデヒドは、3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル 」−5−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン( 実施例30、サブパートc.に記載)から、実施例31、サブパートa.−b. に記載したものと同様な経路で合成された。実施例37 .3−[1−メチル−1−(3,4−ジクロロフェニル〉−3−(4 −アセトアミド−4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2,3− ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−メチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オ キソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデ ヒド(後記の異性体A)(0.35g)を、実施例8に記載したものと同様な方 法で4−アセトアミド−4−フェニルピペリジン(0.25g)と結合させた。 反応生成物をクロマトグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応す る塩酸塩に変換して、表題化合物(0.354g)を得た。融点195−225 ℃; 元素分析:C3235Cl232・1.0HCl・2.0H2O:計算値:C,60.33; H,6.33;N,6.59;実測値:C,60.09;H,5.97;N,6.28。 中間体3−メチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル− 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオン アルデヒドは下記に従って合成された: a.3−[1−メチル−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル ]−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン 。 実施例28、サブパートb.に用いたものと同様な方法で、ただし−メチル ベンズアミドを2−メトキシ−−メチルベンズアミドの代わりに使用し、かつ 2−メチル−2−(3,4−ジクロロフェニル)ペント−4−エン酸エチルエス テルを2−(3,4−ジクロロフェニル)ペント−4−エン酸エチルエステルの 代わりに使用して、上記アルコールを製造した。 b.3−[1−メチル−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル 」−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−オン。3−[ 1−メチル−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒド ロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンを、実施例2 8、サブパートc.に記載したものと同様な方法で処理して、目的生成物を得た 。 c.3−メチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3 −オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンア ルデヒド。3−[1−メチル−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エ ニル]−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−オン(1 .13g)を実施例2、サブパートd.の記載に従って処理した。クロマトグラ フィーにより上記アルデヒドの2種類の異性体を得た。 実施例38.3−[1−メチル−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4 −アセトアミド−4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2,3− ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩(立体化学)。 3−メチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オ キソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデ ヒド(異性体B、前記実施例37、サブパートc.の記載に従って製造)(0. 52g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−アセトアミド−4−フ ェニルピペリジン(0.36g)と結合させた。反応生成物をクロマトグラフィ ーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して、表題化合 物(0.55g)を得た。融点200−228℃; 元素分析:C3235Cl232・1.0HCl・1.0H2O:計算値:C,62.09; H,6.18;N,6.79;実測値:C,62.32;H,6.24;N,6.66。実施例39 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−6−ヒドロキシ −2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−ヒドロキシ−2−メチル−3 −オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンア ルデヒド(0.23g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2− オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.136g)と結合さ せた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の記載に従 って対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.220g)を得た。融点20 0−210℃; 元素分析:C3235Cl232・1.0HCl・1.5H2O:計算値:C,54.51; H,6.09;N,9.41;実測値:C,54.82;H,5.78;N,9.41。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−ヒドロキシ−2−メチ ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピ オンアルデヒドは、下記に従って合成された。 a.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−ヒド ロキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1− (3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−メトキシ−3−メチル −2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.25g,実施例16、サブ パートa.−c.の記載に従って製造)を、実施例31、サブパートa.に記載 したものと同様な条件で処理した。この物質をトルエンから結晶化して、目的と するアルコール(0.1g)を得た。 b.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−ヒドロキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]− 6−ヒドロキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0 .6g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な方法で処理した 。クロマトグラフィーにより前記アルデヒド(0.4g)を得た。 実施例40.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−6−(ジメチル アミノ)−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[5−(ジメチルアミノ)−2−メ チル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル]プロ ピオンアルデヒド(0.2g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4− (2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.093g)と 結合させた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の記 載に従って対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.085g)を得た。 MS: 元素分析:C2937Cl252・2.0HCl・2.0H2O:計算値:C,52.18; H,6.49;N,10.49;実測値:C,51.94;H,6.71;N,10.27。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[5−(ジメチルアミノ)− 2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル ]プロピオンアルデヒドは、下記に従って合成された。 a.−メチル−3−(ジメチルアミノ)ベンズアミド。3−(ジメチルア ミノ)安息香酸(25g)を実施例16.aの記載に従って処理した。酢酸エチ ルを溶離剤とするクロマトグラフィーにより上記アミド(13g)を得た。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−(ジ メチルアミノ)−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドー ル−1−オン。テトラメチルエチレンジアミン(6.09g)を含有するテトラ ヒドロフラン(80mL)を−74℃において、反応混合物の温度を−74℃以 下に保持しながら、sec−ブチルリチウムの1.3M溶液40.4mLで処理 した。添加終了後に−メチル−3−(ジメチルアミノ)ベンズアミド(4.4 6g)の、テトラヒドロフラン(60mL)中における溶液を、反応混合物の温 度を−68℃以下に保持しながら滴加した。添加終了後に反応混合物を−76℃ で1.5時間撹拌し、2−(3,4−ジクロロフェニル)ペント−4−エン酸エ チルエステル(6.8g)の、テトラヒドロフラン(10mL)中における溶液 で処理した。−76℃で10分間撹拌したのち、反応混合物を周囲温度にまで昇 温させ、18時間撹拌した。反応混合物を減圧下に半分の容量に濃縮し、pH5 となるまで10%塩酸水溶液で処理し、酢酸エチルで希釈した。水層を酢酸エチ ルで抽出し、有機層を洗浄した(水)。有機層を乾燥させ(無水炭酸カリウム) 、蒸発させた。得られた物質をヘキサン:イソプロパノール(9:1)を溶離剤 とするクロマトグラフィーにより精製して、上記アルコール(1.04g)を得 た。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−(ジ メチルアミノ)−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3 −[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−(ジメチルア ミノ)−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1 −オン(1.0g)を、実施例28、サブパートc.に記載したものと同様な方 法で処理して、デス−ヒドロキシ化合物(0.3g)を得た。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[5−(ジメチルアミノ)−2 −メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル] プロピオンアルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エ ニル]−6−(ジメチルアミノ)−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドー ル−1−オン(0.3g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様 な方法で処理した。クロマトグラフィーにより前記アルデヒド(0.2g)を得 た。 実施例41.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−2−メチル−6 −メチルスルホニル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−5−メ チルスルホニル−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピ オンアルデヒド(0.35g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4− (2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.15g)と結 合させた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の記載 に従って対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.1g)を得た。 MS: 元素分析:C2834Cl2424S・2.0H2O:計算値:C,53.14;H,6.08 ;N,8.89;実測値:C,53.58;H,5.73;N,8.56。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ− 5−メチルスルホニル−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル) プロピオンアルデヒドは、下記に従って合成された。 a.−メチル−3−ニトロベンズアミド。3−ニトロ安息香酸(30g)を 実施例16、サブパートa.に記載したものと同様な方法で上記アミド(18g )に変換した。 b.−メチル−3−アミノベンズアミド。−メチル−3−ニトロベンズア ミド(20g)の、酢酸(500mL)中における溶液をラニーニッケル触媒( 水中のスラリー50mL)で処理し、水素圧約103kPa(15psi)で1 .5時間水素添加した。この期間後に反応混合物を濾過して触媒を除去し、蒸発 させ、残渣をジクロロメクンに溶解した。ジクロロメタン層を炭酸水素ナトリ ウム溶液で抽出し、水層を炭酸カリウム溶液で塩基性となし、酢酸エチルで2回 抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させると固体 が得られ、これを酢酸エチルから結晶化して上記アミン(12.7g)を得た。 融点115−116℃ c.−メチル−3−メチルチオベンズアミド。濃塩酸(12.7mL)を含 有する水(50mL)に−メチル−3−アミノベンズアミド(12.7g)を 添加し、得られた懸濁液を15分間撹拌し、水(75mL)中の亜硝酸ナトリウ ム(3/75g)で処理した。反応混合物の温度を5℃より低く維持し、5℃に 維持した水(100mL)中のナトリウムチオメトキシド(8.93g)の溶液 を添加した。添加が終了した時点で反応混合物を0℃において1時間撹拌し、次 いで15℃にまで昇温させた。生じた沈殿を濾過し、洗浄した(水)。真空中で 乾燥させ、固体を酢酸エチルから結晶化して、目的とする−メチル−3−メチ ルチオベンズアミド(10.2g)を得た。MS:m/z=260(M+1); NMR: d.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒド ロキシ−6−メチルチオ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1− オン。−メチル−3−メチルチオベンズアミド(6.0g)の、テトラヒドロ フラン(150mL)中における溶液を−74℃において、19.3mLの2. 5M n−ブチルリチウムで処理した。反応混合物を−76℃で30分間撹拌し 、反応混合物の温度を−73℃以下に保持しながら2−(3,4−ジクロロフェ ニル)ペント−4−エン酸エチルエステル(6.25g)の、テトラヒドロフラ ン(10mL)中における溶液で滴加処理した。反応混合物を−76℃で35分 間撹拌し、次いで0℃にまで昇温させた。反応混合物を10%塩酸水溶液で処理 し、酢酸エチルで希釈した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を洗浄し(炭酸 水素ナトリウム)、乾燥させ(無水硫酸ナトリウム)、蒸発させた。酢酸エチル から 結晶化して、上記アルコールを得た。 e.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−メチ ル−6−メチルチオ−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1− (3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒドロキシ−6−メチ ルチオ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(1.3g) を、実施例16、サブパートc.に記載したものと同様な方法で処理して、デス −ヒドロキシ化合物(0.5g)を得た。 f.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−5 −メチルスルホニル−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プ ロピオンアルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニ ル]−3−メチル−6−メチルチオ−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オ ン(0.5g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な方法で、 ただし0.98gの過ヨウ素酸ナトリウムを用いて処理した。クロマトグラフィ ーにより上記アルデヒド(0.4g)を得た。 実施例42.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−6−イソプロポ キシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−イソプロポキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒド(0.3g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2 −オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.135g)と結合 させた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の記載に 従って対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.25g)を得た。融点19 2−200℃ 元素分析:C3038Cl243・2.0HCl:計算値:C,55.74;H,6.24; N,8.67;実測値:C,56.11;H,6.22;N,8.60。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−イソプロポキシ−2− メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プ ロピオンアルデヒドは、下記に従って合成された。 a.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−イソ プロポキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。テトラ ヒドロフラン中の3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル] −6−ヒドロキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン( 0.4g)を水素化ナトリウム(0.05g)で処理し、得られた溶液を2−ヨ ードプロパン(0.8g)で処理した。24時間、加熱還流させたのち、反応混 合物を希釈し(水)、酢酸エチルで2回抽出し、有機層を洗浄し(水およびブラ イン)、乾燥させ、蒸発させた。ヘキサン:イソプロパノール(9:1)を溶離 剤とするクロマトグラフィーにより、出発物質で汚染された上記エーテルを得た 。この物質を酢酸エチルに溶解し、洗浄し(1N水酸化ナトリウム溶液、水およ びブライン)、乾燥させ、蒸発させて、上記エーテル(0.35g)を得た。 b.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−イソプロポキシ−2−メ チル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロ ピオンアルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル ]−6−イソプロポキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1− オン(0.55g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な方法 で処理した。クロマトグラフィーにより上記アルデヒド(0.3g)を得た。 実施例43.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−6−エトキシ− 2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−エトキシ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.3g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.135g)と結合させた 。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の記載に従って 対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.28g)を得た。融点190−2 00℃。 元素分析:C2936Cl243・2.0HCl・0.5H2O:計算値:C,54.30; H,6.13;N,8.73;実測値:C,54.02;H,6.00;N,8.47。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−エトキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒドは、下記に従って合成された。 a.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−エト キシ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。テトラヒドロ フラン(5mL)中の3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニ ル]−6−ヒドロキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オ ン(0.4g)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の水素化ナトリウム(0 .05g)の懸濁液で処理し、30分間還流させ、次いでテトラヒドロフラン( 5mL)中のヨウ化エチル(0.2g)で処理した。2時間加熱還流した時点で 、追加量のヨウ化エチル(0.2g)を添加し、さらに3時間還流を続けた。反 応混合物を希釈し(水)、酢酸エチルで2回抽出し、有機層を洗浄し(水および ブライン)、乾燥させ、蒸発させた。ヘキサン:イソプロパノール(9:1)を 溶離剤とするクロマトグラフィーにより、上記エーテル(0.24g)を得た。 b.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−エトキシ−2−メチル− 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオン アルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6 −エトキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.3 89g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な方法で処理した 。グロマトグラフィーにより上記アルデヒド(0.3g)を得た。 実施例44.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−6−アセトキシ −2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−アセトキシ−2−メチル−3 −オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンア ルデヒド(0.35g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2− オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.135g)と結合さ せた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の記載に従 って対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.25g)を得た。融点190 −200℃。 元素分析:C2934Cl244・2.0HCl・1.0H2O:計算値:C,52.42; H,5.76;N,8.43;実測値:C,52.83;H,5.58;N,8.31。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−アセトキシ−2−メチ ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピ オンアルデヒドは、下記に従って合成された。 a.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−アセ トキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。テトラヒド ロフラン(5mL)中の3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エ ニル]−6−ヒドロキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1− オン(0.4g)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の水素化ナトリウム( 0.05g)の懸濁液で処理し、30分間還流させ、テトラヒドロフラン(5m L)中の塩化アセチル(0.13mL)で処理した。室温で5分間撹拌したのち 、反応混合物を炭酸水素ナトリウム溶液で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、有 機層を洗浄し(水およびブライン)、乾燥させ、蒸発させて、上記アセトキシ化 合物(0.4g)を得た。融点155−157℃。 MS: b.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−アセトキシ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]− 6−アセトキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0 .4g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な方法で処理した 。クロマトグラフィーにより上記アルデヒド(0.38g)を得た。 実施例45.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−6−フルオロ− 2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−フルオロ−2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアル デヒド(0.27g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−オ キソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.135g)と結合させ た。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の記載に従っ て対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.3g)を得た。融点180−2 05℃(分解)。 元素分析:C2731Cl244F・2.0HCl:計算値:C,53.48;H,5.49; N,9.24;実測値:C,53.15;H,5.53;N,9.04。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−フルオロ−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒドは、下記に従って合成された。 a.2−ブロモ−5−フルオロ安息香酸。過マンガン酸カリウム(189g) および水酸化ナトリウム(8.3g)を含有する水(1.2L)中の2−ブロモ −5−フルオロトルエン(50g)の懸濁液を6時間還流し、セライトで処理し 、濾過した。濾液を酢酸エチルで2回抽出した。水層を濾過し、濃塩酸で酸性化 し、生じた沈殿を採取して、上記の酸(16.33g)を得た。MS:m/z= 219 ;NMR:7.16(m,2),7.71(m,2)。 b.−メチル−2−ブロモ−5−フルオロベンズアミド。実施例16、サブ パートa.に記載したものと同様な方法を用いて2−ブロモ−5−フルオロ安息 香酸(18.36g)を上記アミド(14.36g)に変換した。融点105− 107℃。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−フル オロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オ ン。−メチル−2−ブロモ−5−フルオロベンズアミド(6.0g)の、テト ラヒドロフラン(150mL)中における溶液を−74℃において、19.3m Lの2.5M n−ブチルリチウムで処理した。反応混合物を−76℃で30分 間撹拌し、反応混合物の温度を−73℃以下に保持しながら2−(3,4−ジク ロロフェニル)ペント−4−エン酸エチルエステル(6.25g)の、テトラヒ ドロフラン(10mL)中における溶液を滴加した。反応混合物を−76℃で3 5分間撹拌し、次いで0℃にまで昇温させた。反応混合物を10%塩酸水溶液で 処理し、酢酸エチルで希釈した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を洗浄し( 炭酸水素ナトリウム)、乾燥させ(無水硫酸ナトリウム)、蒸発させた。酢酸エ チルから結晶化して、上記アルコールを得た。 d.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−フル オロ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1−( 3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−フルオロ−3−ヒドロキ シ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(2.6g)を、 実施例2、サブパートc.に記載したものと同様な方法で処理し、ただし反応混 合物を2時間、加熱還流して、デス−ヒドロキシ化合物(0.6g)を得た。 e.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−フルオロ−2−メチル− 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオン アルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6 −フルオロ−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.5 g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な方法で処理した。ク ロマトグラフィーにより上記アルデヒド(0.27g)を得た。 実施例46.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−5−クロロ−2 −メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−クロロ−2−メチル−3−オ キソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデ ヒド(0.23g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.135g)と結合させた 。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の記載に従って 対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.19g)を得た。融点220℃。 元素分析:C2731Cl344:計算値:C,52.87;H,5.75;N,9.13;実 測値:C,53.27;H,5.64;N,8.85。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−クロロ−2−メチル− 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオン アルデヒドは、下記に従って合成された。 a.−メチル−4−クロロベンズアミド。実施例16、サブパートa.に記 載したものと同様な方法を用いて2−ブロモ−5−フルオロ安息香酸(23.5 g)を上記アミド(15g)に変換した。融点158−159℃。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−5−クロ ロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン 。 実施例40、サブパートb.に記載したものと同様な方法を用い、ただし− メチル−4−クロロベンズアミドを−メチル−3−(ジメチルアミノ)ベンズ アミドの代わりに用いた。ヘキサン:イソプロパノール(9:1)を溶離剤とす るクロマトグラフィーにより、上記アルコールを得た。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−5−クロ ロ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−オン。3−[ 1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−5−クロロ−3−ヒド ロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(2.6g) を、実施例2、サブパートc.に記載したものと同様な方法で処理し、ただし反 応混合物を2時間、加熱還流して、デス−ヒドロキシ化合物(0.6g)を得た 。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−クロロ−2−メチル−3 −オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンア ルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−5− クロロ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−オン(0 .93g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な方法で処理し た。クロマトグラフィーにより上記アルデヒド(0.30g)を得た。 実施例47.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−4,5,6,7 −テトラフルオロ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩 酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4,5,6,7−テトラフルオロ −2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イ ル)プロピオンアルデヒド(0.43g)を、実施例8に記載したものと同様な 方法で4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.1 83g)と結合させた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実 施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して、目的とする3−[1−(3, 4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1− イル)ピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロ−4,5,6, 7−テトラフルオロイソインドール−1−オン塩酸塩(0.465g)を得た。 融点220℃。(分解)。 元素分析:C2728Cl2424・1.5HCl・2H2O:計算値:C,47.82; H,4.98;N,8.26;実測値:C,48.15;H,4.73;N,7.99。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4,5,6,7−テトラフ ルオロ−2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール− 1−イル)プロピオンアルデヒドは、下記に従って合成された。 a.−メチル−2,3,4,5−テトラフルオロベンズアミド。実施例16 、サブパートa.に記載したものと同様な方法を用い、ただし2,3,4,5− テトラフルオロ安息香酸(15g)を2−ブロモ−5−フルオロ安息香酸の代わ りに用いて、上記アミド(7.2g)を得た。融点97−99℃。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−4,5, 6,7−テトラフルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソ インドール−1−オン。実施例40、サブパートb.に記載したものと同様な方 法を用い、ただし−メチル−2,3,4,5−テトラフルオロベンズアミド( 4.14g)を−メチル−3−(ジメチルアミノ)ベンズアミドの代わりに用 いた。ヘキサン:イソプロパノールを溶離剤とするクロマトグラフィーにより、 上記アルコール(1.092g)を得た。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−4,5, 6,7−テトラフルオロ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1− オン。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−4,5, 6,7−テトラフルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソ インドール−1−オン(1.0g)を、実施例2、サブパートc.に記載したも のと同様な方法で処理して、デス−ヒドロキシ化合物(0.716g)を得た。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4,5,6,7−テトラフル オロ−2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1 −イル)プロピオンアルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト −3−エニル]−4,5,6,7−テトラフルオロ−2−メチル−2,3−ジヒ ドロイソインドール−1−オン(0.70g)を、実施例2、サブパートd.に 記載したものと同様な方法で処理した。クロマトグラフィーにより上記アルデヒ ド(0.436g)を得た。MS:m/z=420(M+1)。実施例48 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−5−メトキシカ ルボニル−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−メトキシカルボニル−2−メ チル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロ ピオンアルデヒド(0.3g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4− (2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.135g)と 結合させた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の記 載に従って対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.280g)を得た。M S: 元素分析:C2934Cl244・0.5H2O・2.0HCl:計算値:C,53.14; H,5.68;N,8.55;実測値:C,53.34;H,5.57;N,8.56。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−メトキシカルボニル− 2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル )プロピオンアルデヒドは、下記に従って合成された。 a.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−5−トリ フルオロメチルスルホニル−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1 −オン。ジクロロメタン中の3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3 −エニル]−5−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール− 1−オン(1.81g)をトリエチルアミン(0.66g)で処理し、次いで無 水トリフルオロメタンスルホニル(2.32g)で処理した。酢酸エチル:ヘキ サン(1:1)を溶離剤とするクロマトグラフィーによりトリフルオロメチルス ルホニル化合物(0.2.52g)を得た。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−5−メト キシカルボニル−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。メ タノール(45mL)を含有するジメチルスルホキシド(60mL)中の3−[ 1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−5−トリフルオロメチ ルスルホニル−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(2. 52g)を、酢酸パラジウム(0.24g)、トリエチルアミン(1.26mL )および1,3−ビス(ジフェニルホスフェノ)プロパン(.42g)で処理し 、反応混合物を70℃に加温しながら一酸化炭素ガスを吹き込んだ。反応混合物 を一酸化炭素雰囲気下に70℃で16時間撹拌し、次いで300mLの水に注入 した。混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(無水硫酸ナトリウム)、蒸発さ せた。酢酸エチル:ヘキサンを用いるクロマトグラフィーにより上記エステル( 0.5g)を得た。 c.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−メトキシカルボニル−2 −メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル) プロピオンアルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エ ニル]−5−メトキシカルボニル−3−メチル−2,3−ジヒドロイソインドー ル−1−オン(0.5g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様 な方法で処理した。クロマトグラフィーにより上記アルデヒド(0.3g)を得 た。 実施例49.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−6−メトキシカ ルボニル−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシカルボニル−2−メ チル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロ ピオンアルデヒド(0.28g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4 −(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.126g) と結合させた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の 記載に従って対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.370g)を得た。 融点185−190℃(分解)。 元素分析:C2934Cl244・1.5H2O・1.0HCl:計算値:C,54.68; H,6.01;N,8.80;実測値:C,54.86;H,5.98;N,8.89。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシカルボニル− 2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル ) プロピオンアルデヒドは下記に従って合成された。 a.−メチル−2,5−ジブロモベンズアミド。このアミドは2,5−ジブ ロモ安息香酸(25g)から、実施例16、サブパートa.に記載したものと同 様な方法で製造された(15.8g)。融点 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−ブロ モ−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン 。 −メチル−2,5−ジブロモベンズアミド(5.86g)の、テトラヒドロ フラン(100mL)中における溶液を−76℃に冷却し、フェニルリチウム( 1.8M溶液22.2mL)で処理した。−76℃で2時間撹拌した時点で、2 −(3,4−ジクロロフェニル)ペント−4−エン酸エチルエステル(5.46 g)の、テトラヒドロフラン中における溶液を添加し、得られた反応混合物を室 温にまで昇温させ、1時間撹拌した。この期間後に10%塩酸水溶液を添加し、 反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し 、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、粗生成物を得た。この物質を 酢酸エチルから結晶化して、上記アルコールを白色固体(2.7g)として得た 。 融点225−228℃。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−ブロ モ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1−(3 ,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−ブロモ−3−ヒドロキシ− 2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(2.17g)を、実 施例2、サブパートc.に記載したものと同様な方法で処理した。ヘキサン: イソプロパノール(9:1)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより、デス− ヒドロキシ化合物(0.75g)を得た。 d.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−メト キシカルボニル−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3 −[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−ブロモ−2− メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.212g)の、ジメ チルスルホキシド(2mL)とメタノール(3mL)中の溶液をトリエチルアミン(0.168m L)およびPd(1,1′−ビスジフェニルホスフィノ−フェロセン)Cl2(0 .146g)で処理した。得られた混合物を一酸化炭素雰囲気下に4時間、60 ℃に加熱した。この期間後に反応混合物を水で希釈し、エーテルで2回抽出し、 有機層を水で洗浄した。有機層を合わせて乾燥させ、蒸発させて、粗生成物を得 た。ヘキサン:イソプロパノール(9:1)を溶離剤とするクロマトグラフィー により、上記エステル(0.105g)を得た。 e.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−メトキシカルボニル−2 −メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル) プロピオンアルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エ ニル]−6−メトキンカルボニル−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドー ル−1−オン(0.404g)を実施例2、サブパートd.に記載したものと同 様な方法で処理した。クロマトグラフィーにより上記アルデヒド(0.24g) を得た。MS:m/z=406(M+1)。実施例50 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−6−ブロモ−2 −メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−ブロモ−2−メチル−3−オ キソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデ ヒド(0.325g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−オ キソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.139g)と結合させ た。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の記載に従っ て対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.34g)を得た。融点195− 205℃(分解)。 元素分析:C2731Cl242Br・0.75H2O・1.0HCl:計算値:C,50. 33;H,5.24;N,8.70;実測値:C,50.31;H,5.33;N,8.43。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−ブロモ−2−メチル− 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオン アルデヒドは、下記に従って合成された。 a.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−ブロモ−2−メチル−3 −オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンア ルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6− ブロモ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.425 g、実施例49、サブパートc.)を実施例2、サブパートd.に記載したもの と同様な方法で処理した。クロマトグラフィーにより上記アルデヒド(0.32 6g)を得た。MS:m/z=428(M+1)。実施例51 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−6−アミノカル ボニル−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−アミノカルボニル−2−メチ ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピ オンアルデヒド(0.2g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−( 2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.093g)と結 合させた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに、実施例8の記載 に従って対応する塩酸塩に変換して、表題化合物(0.19g)を得た。融点2 40−250℃(分解)。 元素分析:C2731Cl242Br・1.0H2O・1.3HCl・0.2C410O:計 算値:C,54.16;H,6.04;N,10.96;実測値:C,54.21;H,5.86;N,1 0.74。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−アミノカルボニル−2 −メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル) プロピオンアルデヒドは、下記に従って合成された。 a.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−カル ボキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1− (3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−メトキシカルボニル− 2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.45g)の、メ タノール(10mL)中における溶液を1N水酸化ナトリウム水溶液(2mL) で処理し、1.5時間撹拌した。この期間後に反応混合物を塩酸で酸性化し、酢 酸エチルで抽出した。ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、有 機層を減圧下に濃縮して上記の酸を得た。。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−アミ ノカルボニル−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。ジク ロロメタン(10mL)中の3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3 −エニル]−6−カルボキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール− 1−オン(0.435g)を氷中で冷却し、ジメチルホルムアミド2滴で処理し 、次いで塩化オキサリル(0.175mL)で処理した。反応混合物を室温にま で昇温させ、16時間撹拌し、蒸発させた。得られた残渣をテトラヒドロフラン (20mL)に溶解し、水酸化アンモニウム水溶液で処理した。1時間撹拌した 時点で反応混合物を酢酸エチルで希釈し、洗浄し(ブライン)、乾燥させ、蒸発 させた。酢酸エチルから結晶化して、上記アミドを固体(0.307g)として 得た。融点>213℃。 c.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−アミノカルボニル−2− メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プ ロピオンアルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニ ル]−6−アミノカルボニル−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール− 1−オン(0.307g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様 な方法で処理した。クロマトグラフィーにより上記アルデヒド(0.20g)を 得た。 実施例52.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−2,6−ジメチ ル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン・クエン塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2,5−ジメチル−3−オキソ− 2,3−ジヒドロイソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.21 5g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−オキソペルヒドロ ピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.108g)と結合させた。反応生成物 を実施例8の記載に従ってクロマトグラフィーにより精製した。この物質をメタ ノール中のクエン酸(0.317g)で処理し、減圧下に濃縮することにより、 対応するクエン酸塩に変換した。得られた物質をエーテルで摩砕し、濃縮してエ ーテルを除去して、表題化合物(0.177g)を得た。融点86−88℃。 元素分析:C2834Cl242・0.15H2O・1.2C687・0.1C410O:計 算値:C,56.59;H,5.86;N,7.76;実測値:C,55.90;H,6.05;N,6. 74。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2,5−ジメチル−3−オ キソ−2,3−ジヒドロイソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒドは、 下記に従って合成された。 a.−メチル−2−ブロモ−5−メチルベンズアミド。実施例16、サブパ ートa.に記載したものと同様な方法を用い、ただし酸として2−ブロモ−5− メチル安息香酸を用いて、上記アミドを得た。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒド ロキシ−2,6−シメチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。N− メチル−2−ブロモ−5−メチルベンズアミド(5.0g)を実施例16、サブ パートb.に記載したものと同様な方法で処理した。ヘキサン:イソプロパノー ル(9:1)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより、上記アルコール(2. 17g)を得た。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2,6− ジメチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1−(3,4− ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル− 2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(2.10g)を、実施例2、サブ パートc.に記載したものと同様な方法で処理した。ヘキサン:イソプロパノー ル(9:1)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより、デス−ヒドロキシ化合 物(0.43g)を得た。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2,5−ジメチル−3−オキ ソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒ ド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2,6−ジ メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.43g)を実施例2 、サブパートd.に記載したものと同様な方法で処理した。クロマトグラフィー により上記アルデヒド(0.11g)を得た。 実施例53.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−7−クロロ−2 −メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−〈4−クロロ−2−メチル−3−オ キソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデ ヒド(0.695g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−オ キソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.31g)と結合させた 。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに塩酸塩に変換して、表題化 合物(0.220g)を得た。融点175−185℃。 元素分析:C2931Cl342・2.5H2O・1.0HCl:計算値:C,53.14; H,5.69;N,8.55;実測値:C,53.13;H,5.67;N,9.51。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−クロロ−2−メチル− 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオン アルデヒドは、下記に従って合成された。 a.−メチル−2−クロロベンズアミド。2−クロロ安息香酸を実施例16 、サブパートa.に記載したものと同様な方法で処理して、上記アミドを得た。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒド ロキシ−7−クロロ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン 。 実施例28、サブパートb.に記載したものと同様な方法を用い、ただし温度 を−40℃でなく−76℃に維持した。ヘキサン:酢酸エチル(1:1)を溶離 剤とするクロマトグラフィーにより、上記アルコール(1.1g)を得た。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−7−クロ ロ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。上記アルコール を、実施例2、サブパートc.に記載したものと同様な方法で処理した。ヘキサ ン:イソプロパノール(9:1)を用いるクロマトグラフィーにより、デス−ヒ ドロキシ化合物(0.77g)を得た。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−クロロ−2−メチル−3 −オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンア ルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−7− クロロ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.65g )を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な方法で処理した。反応 生成物をクロマトグラフィー処理せずに使用した。 実施例54.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−7−トリフルオ ロメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−トリフルオロメチル−2−メ チル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロ ピオンアルデヒド(0.416g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で 4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.183g )と結合させた。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製せずに塩酸塩に変 換して、表題化合物(0.34g)を得た。融点190−205℃(分解)。 元素分析:C2831Cl2423・1.0H2O・1.0HCl:計算値:C,52.71 ;H,5.37;N,8.78;実測値:C,52.48;H,5.22;N,8.46。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−トリフルオロメチル− 2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル )プロピオンアルデヒドは、下記に従って合成された。 a.−メチル−2−トリフルオロメチルベンズアミド。2−トリフルオロメ チルベンゾイルクロリド(50g)の、ジクロロメタン中における溶液を、メチ ルアミン水溶液(40%溶液100mL)の、ジクロロメタン中における氷冷し た懸濁液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、それをジクロロメタン で希釈した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、目的物質 を固体(47.73g)として得た。融点110−112℃。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒド ロキン−7−トリフルオロメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドー ル−1−オン。−メチル−2−トリフルオロメチルベンズアミド(10.15 g)を実施例53、サブパートb.に記載したものと同様な方法で処理した。ヘ キサン:酢酸エチル(1:1)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより、上記 アルコール(3.36g)を得た。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−7−トリ フルオロメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3 −[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒドロキシ− 7−トリフルオロメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1− オンを、実施例2、サブパートc.に記載したものと同様な方法で処理した。ヘ キサン:酢酸エチル(1:1)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより、デス −ヒドロキシ化合物(2.2g)を得た。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−トリフルオロメチル−2 −メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル) プロピオンアルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エ ニル]−7−トリフルオロメチル−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドー ル−1−オン(2.0g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様 な方法で処理した。得られた物質(1.7g)をさらに精製することなく次ぎの 工程に使用した。 実施例55.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソピペリジノ)−4−(メチルアミノカルボニル)ピペリジノ)プロピル]−2 −メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン・クエン酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3 -ジヒドロキシ-1-イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.6 2g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−オキソピペリジノ )−4−(メチルアミノカルボニル)ピペリジン(0.469g)と結合させた 。反応生成物をクロマトグラフィーにより精製し、実施例52の記載に従って対 応するクエン酸塩に変換して、表題化合物を得た。 元素分析:C303643Cl2・1.4H2O・1.05C687:計算値:C ,54.60;H,5.96;N,7.02;実測値:C,54.60;H,5.94;N,6.84。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ− 2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒドは 、実施例2、サブパートa.−d.の記載に従って合成された。実施例56 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ −4−フェニルピペリジノ)プロピル]−5−ヒドロキシ−2−メチル−2,3 −ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−ヒドロキシ−2−メチル−3 −オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソイントール−1−イル)プロピオンア ルテヒド(1.5g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−アセトア ミド−4−フェニルピペリジン(0.7g)と結合させた。反応生成物をクロマ トグラフィーにより精製し、実施例8の記載に従って対応する塩酸塩に変換して 、表題化合物(1.26g)を得た。融点212−225℃。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(6−ヒドロキシ−2−メチ ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピ オンアルデヒドは、3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル ]−5−メトキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン( 実施例30、サブパートc.に記載)から、実施例31、サブパートa.−b. に記載したものと同様な経路で合成された。実施例57 .(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)− 3−(4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピ ル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 (3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−((1R)−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒド(2.09g)を、実施例1に記載したものと同様な方法で4−( 2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(1.111g)と結 合させて、表題化合物(3.31g)を得た。融点170−210℃(分解)。 元素分折:C2732Cl24O・1.5H2O・1.5HCl:計算値:C,54.30,H ,6.16;N,9.38;実測値:C,54.33;H,5.92;N,9.19。 中間体(3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−((1R)−2− メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プ ロピオンアルデヒドは、下記に従って合成された。 a.3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル] −3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。 −メチルベンズアミド(11.49g)の、テトラヒドロフラン中における 溶液を−78℃に冷却し、混合物の温度が−65℃を越えないようにしてter t−ブチルリチウム溶液(ベンタン中の1.7M溶液100mL)で処理した。 反応混合物を0℃に昇温させ、15分間撹拌した。反応混合物を−78℃に冷却 し、無水三塩化ランタン(26.42g、三塩化ランタン・7水和物を真空下で 120℃に16時間加熱することにより調製)で処理した。得られた懸濁液を0 ℃に昇温させ、15分間撹拌した。混合物を−78℃に冷却し、(2S)−2− (3,4−ジクロロフェニル)−−メトキシ−−メチルペント−4−エンア ミド(14.36g)の、テトラヒドロフラン(150mL)中における溶液で 処理した。混合物を0℃に昇温させ、それが12℃になるまで撹拌し、塩酸水溶 液で処理した。混合物をエーテルで抽出し、エーテル層を合わせて洗浄し(ブラ イン、炭酸水素ナトリウム水溶液)、乾燥させ、蒸発させた。得られた物質を酢 酸エチルで処理し、16時間撹拌し、0℃に冷却し、濾過して、目的物質を固体 として得た。母液を、ヘキサン:イソプロパノール(9:1)を溶離剤とするク ロマトグラフィーにより精製して、3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフ ェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ イソインドール−1−オン(6.43g)をさらに得た。[α]D=40°(c =1,エタノール);MS: b.(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3 −エニル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[ (1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒドロ キシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(6.0g)を 、実施例16、サブパートc.に記載したものと同様な方法で処理した。ヘキサ ン:イソプロパノール(9:1)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより、 (3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニ ル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(2.41g) を得た。「α]D=75°(c=1,エタノール); c.(3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[(1R)−2−メ チル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル]プロ ピオンアルデヒド。(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニ ル)ブト−3−エニル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1− オン(3.9g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な条件で 処理した。ヘキサン:酢酸エチル(1:1)を用いるクロマトグラフィーにより 、目的とする(3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[(1R)− 2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル ]プロピオンアルデヒド(3.92g)を得た。 中間体(2S)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−−メトキシ−−メ チルペント−4−エンアミドは、下記に従って合成された。 d.(2S)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−−メトキシ−−メチ ルベント−4−エンアミド。(2S)−2−(3,4−ジクロロフェニル)ペン ト−4−エン酸(48.8g)の、ジクロロメタン250mL中における溶液を 氷中で冷却し、2滴のジメチルホルムアミドで処理し、次いで19.25mLの 塩化オキサリルで処理した。反応混合物を16時間にわたって室温にまで昇温さ せ、減圧下に濃縮した。この物質をジクロロメタン(600mL)に溶解し、0 ℃に冷却し、−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(22.17g)で 処理した。得られた懸濁液をトリエチルアミン(53.9mL)で滴加処理した 。反応混合物を30分間撹拌し、1N塩酸(200mL)で処理した。有機層を 分離し、1N塩酸およびブラインで2回洗浄、乾燥、蒸発して、目的とする(2 S)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−−メトキシ−−メチルペント− 4−エンアミド(53.29g)を得た。[α]D=51°(c=3.35 エ タノール); 実施例58.(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)− 3−(4−(2−メチルスルホニルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−メ チル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 (3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−((1R)−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒド(0.468g)の、メタノール(10mL)中における溶液を、 実施例8の記載に従って4−(2−メチルスルホニルフェニル)ピペリジン(0. 3g)で処理した。得られた物質をクロマトグラフィーにより精製せずに、塩酸 塩に変換して、表題化合物(0.51g)を得た。[α]D=21°(c=1. 0,エタノール);融点190−200℃(分解)。 元素分析:C3032Cl222S・HCl・H2O:計算値:C,57.55;H,5 .63;N,4.47;実測値:C,57.32;H,5.33;N,4.50。実施例59 .(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)− 3−(4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2 ,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 (3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−((1R)−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒド(0.596g)の溶液を、実施例8の記載に従って4−(2−オ キソピペリジノ)ピペリジン(0.311g)で処理した。得られた物質をクロ マトグラフィーにより精製せずに塩酸塩に変換して、表題化合物(0.51g) を得た。[α]D=28°(c=1.0,エタノール);融点150−160℃ (分解)。 元素分析:C2833Cl232・1.5HCl・H2O:計算値:C,57.27;H, 6.26;N,7.16;実測値:C,57.24;H,6.15;N,7.26。実施例60 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソピペリジノ)ピペリジノ)プロピル]−2−エチル−2,3−ジヒドロイソイ ンドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−エチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.4 76g)の溶液を、実施例8の記載に従って4−(2−オキソピペリジノ)ピペ リジン(0.945g)で処理した。得られた物質をクロマトグラフィーにより 精製せずに、塩酸塩に変換して、表題化合物(0.51g)を得た。融点135 −140℃(分解)。 元素分析:C2935Cl232・HCl・H2O:計算値:C,59.74;H,6.5 6;N,7.20;実測値:C,59.77;H,6.33;N,6.83。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−エチル−3−オキソ− 2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒドは 、下記に従って合成された。 a.−エチルベンズアミド。塩化ベンゾイル(14.06g)の、ジクロロ メタン中における溶液を、70%エチルアミン水溶液24.27mLの、ジクロ ロメタン100mL中における氷冷した懸濁液に添加した。反応混合物を室温で 16時間撹拌したのち、5%水酸化ナトリウム水溶液で希釈した。有機層を乾燥 させ(無水硫酸ナトリウム)で、蒸発させて、上記アミド(13.86g)を得 た。融点62−63℃。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒド ロキシ−2−エチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。−エチル ベンズアミド(2.235g)の、テトラヒドロフラン(200mL)中におけ る溶液を−76℃に冷却し、反応混合物の温度が−76℃以下に維持されるよう に徐々にtert−ブチルリチウム(1.7M溶液17.64mL)で処理した 。得られた黄色の溶液を−76℃で15分間撹拌し、0℃に昇温させた。得られ た溶液を−78℃に冷却し、2−(3,4−ジクロロフェニル)ペント−4−エ ン酸エチルエステル(4.095g)の、テトラヒドロフラン中における溶液で 処理した。反応混合物を−76℃で45分間撹拌し、次いで0℃に昇温させ、そ の温度で30分間撹拌した。この期間後に飽和塩化アンモニウム溶液(200m L)を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を塩化アンモニウム 溶液で洗浄し、乾燥させ、蒸発させて、粗生成物を得た。ヘキサン:イソプロパ ノール(9:1)を用いるクロマトグラフィーにより上記アルコールの2種類の 異性体を得た: c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2−エチ ル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1−(3,4−ジクロ ロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒドロキシ−2−エチル−2,3−ジヒ ドロイソインドール−1−オン(3.1g)を、実施例2、サブパートc.に記 載したものと同様な方法で処理して、デス−ヒドロキシ化合物(2.46g)を 得た。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−エチル−3−オキソ−2 ,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド。3 −[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2−エチル−2, 3−ジヒドロイソインドール−1−オン(2.5g)を、実施例2、サブパート d.に記載したものと同様な方法で処理した。クロマトグラフィーにより上記ア ルデヒド(0.74g)を得た。 実施例61.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−メチ ルスルフィニルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−エチル−2,3−ジヒ ドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−エチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.2 4g)および4−(2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジン(0.224 g)を実施例1に記載したものと同様な条件で結合させて、表題化合物(0.1 98g)を得た。融点150℃(分解)。 MS: 元素分析:C3134Cl222S・1.0HCl・0.9H2O:計算値:C,59.83 ;H,5.96;N,74.50;実測値:C,59.55;H,5.76;N,4.89。 中間体4−(2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジンは、実施例66、 サブパートd.−h.の記載に従って製造された。実施例62 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−2−エチル−2 ,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−エチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.36g) を、実施例8の記載に従って4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル )ピペリジン(0.183g)で処理した。得られた物質をクロマトグラフィー により精製し、塩酸塩に変換して、表題化合物(0.23g)を得た。融点16 5−170℃。 MS: 元素分析:C2834Cl242・1.0HCl・1.2H2O:計算値:C,57.23; H,6.41;N,9.53;実測値:C,57.16;H,6.21;N,9.28。実施例63 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−メチ ルチオフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−エチル−2,3−ジヒドロイソ インドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−エチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.7 24g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−メチルチオフェ ニル)ピペリジン(0.414g)と結合させた。反応生成物をクロマトグラフ ィーにより精製せずに塩酸塩に変換して、表題化合物(0.63g)を得た。融 点110−140℃(分解)。 元素分析:C3134Cl22OS・HCl:計算値:C,63.1;H,5.97;N, 4.75;実測値:C,62.94;H,5.94;N,4.82。実施例64 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−メチ ルスルホニルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−エチル−2,3−ジヒド ロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−エチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.7 24g)を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−(2−メチルスルホニ ルフェニル)ピペリジン(0.706g)と結合させた。反応生成物をクロマト グラフィーにより精製せずに塩酸塩に変換して、表題化合物(0.64g)を得 た。融点168−175℃(分解)。 MS: 元素分析:C3134Cl223S・1.5HCl・1.5H2O:計算値:C,55.79 ;H,5.82;N,4.20;実測値:C,55.90;H,5.45;N,4.20。実施例65 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−メチ ルスルフィニルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−プロピル−2,3−ジ ヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−プロピル−3−オキソ−2, 3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0. 235g)の溶液を実施例8の記載に従って4−(2−メチルスルフィニルフェ ニル)ピペリジン(0.236g)で処理した。得られた物質をクロマトグラフ ィーにより精製し、塩酸塩に変換して、表題化合物(0.09g)を得た。融点 78−85℃(分解)。 元素分析:C3236Cl222S・1.0HCl・0.5H2O:計算値:C,61.09 ;H,6.08;N,4.45;実測値:C,60.78;H,5.68;N,4.67。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−プロピル−3−オキソ −2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド は、下記の記載に従って製造された。 a.−プロピルベンズアミド。塩化ベンゾイル(11.61g)の、ジクロ ロメタン中における溶液を、プロピルアミン17.73gの、ジクロロメタン1 00mL中における氷冷した溶液に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌 したのち、5%水酸化ナトリウム水溶液で希釈し、有機層を無水硫酸ナトリウム で乾燥させた。有機層を蒸発させて、粗生成物(14.93g)を得た。この物 質を減圧下に蒸留して、目的物質を固体として得た。融点72−74℃。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒド ロキシ−2−プロピル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。実施例6 0サブパートb.に記載したものと同様な方法で、ただし−エチルベンズアミ ドの代わりに−プロピルベンズアミド(2.44g)を用いて、上記アルコー ル(3.8g)を製造した。 MS: c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2−プロ ピル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1−(3,4−ジク ロロフェニル)ブト−3−エニル]−3−ヒドロキシ−2−プロピル−2,3− ジヒドロ−1−イソインドール−1−オン(3.68g)を、実施例2、サブ パートc.に記載したものと同様な方法で処理して、デス−ヒドロキシ化合物( 0.68g)を得た。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−プロピル−3−オキソ− 2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド。 3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2−プロピル −2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.65g)を、実施例2、サ ブパートd.に記載したものと同様な方法で処理した。クロマトグラフィーによ り上記アルデヒド(0.256g)を得た。 実施例66.(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)− 3−(4−(2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2− エチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 (3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[(1R)−2−エチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル]プロピオ ンアルデヒド(0.4g)を、実施例1に記載したものと同様な方法で4−(2 −メチルスルフィニルフェニル)ピペリジン(0.36g)と結合させて、表題 化合物(0.25g)を得た。融点120−125℃(分解)。 MS: 元素分析:C3134Cl222S・HCl・1.5H2O:計算値:C,59.82;H ,6.05;N,4.43;実測値:C,58.51;H,6.07;N,4.59。 中間体(3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[(1R)−2− エチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル]プ ロピオンアルデヒドは、下記に従って製造された。 a.(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3 −エニル]−2−エチル−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロイソインドール− 1−オン。実施例57サブパートa.に記載したものと同様な方法で、ただし −メチルベンズアミドの代わりに−エチルベンズアミド(1.79g)を用い て、(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3− エニル]−2−エチル−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロイソインドール−1 −オン(0.722g)を製造した。MS:m/z=376(M+1)。 b.(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)フト−3 −エニル]−2−エチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。(3 R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル] −2−エチル−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン( 0.32g)を、実施例16、サブパートc.に記載したものと同様な条件で処 理して、(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト− 3−エニル]−2−エチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0. 152g)を得た。MS:m/z=360(M+1)。 c.(3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[(1R)−2−エ チル−3−オキソ−2,3−ジヒドロイソインドール−1−イル]プロピオンア ルデヒド。(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト −3−エニル]−2−エチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0 .5g)を、実施例2、サブパートd.に記載したものと同様な条件で処理して 、上記アルデヒド(0.4g)を得た。 中間体4−(2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジンは下記に従って製 造された。 d.1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリドン。4−ピペリドン塩酸塩 (70g)の、飽和炭酸水素ナトリウム溶液1.4L中における溶液を、塩化ベ ンジルオキシカルボニル(75mL)の、ジオキサン40mL中における溶液で 滴加処理した。反応混合物を一夜撹拌し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を 洗浄し(1N塩酸、水、およびブライン)、乾燥させ、蒸発させて、油(96. 62g)を得た。 e.1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−(2−メチルチオ フェニル)ピペリジン。マグネシウム削片の懸濁液(無水テトラヒドロフラン1 00mL中1.5g)を、テトラヒドロフラン(10mL)中のジブロモエタン (11.6g)で処理した。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。この溶液を 、−70℃に冷却したテトラヒドロフラン(80mL)中の2−ブロモチオア ニソール(12.5g)をペンタン中のn−ブチルリチウム(24.6mL,2.5 M)で処理し、−70℃で1時間攪拌することにより調製された溶液に添加した。得 られた反応混合物を0℃にまで昇温させ、2時間撹拌した。反応混合物を−78 ℃に冷却し、1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリドン(14.36g) の、テトラヒドロフラン(25mL)中における溶液で処理した。反応混合物を 室温にまで昇温させ、1.6時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(120m L)で処理した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わ せて洗浄し(炭酸水素ナトリウム水溶液)、乾燥させ、蒸発させて、得られた物 質を、ヘキサン:酢酸エチルを溶離剤とするクロマトグラフィーにより精製して 、1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−(2−メチルチオフェ ニル)ピペリジン(10g)を得た。 MS: f.1−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−メチルチオフェニル)ピペリ ジン。1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−(2−メチルチオ フェニル)ピペリジン(10g)の、ジクロロメタン100mL中における溶液 を、トリフルオロ酢酸(17mL)およびトリエチルシラン(68mL)で処理 した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、炭酸水素ナトリウム水溶液(300 mL)で処理した。30分間撹拌したのち、有機層を分離し、乾燥させ(無水硫 酸ナトリウム)、蒸発させた。得られた物質を、ヘキサン:酢酸エチル(3:1 )を溶離剤とするクロマトグラフィーにより精製した。得られた物質を80℃で 減圧下に30分間加熱して、1−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−メチル チオフェニル)ピペリジンを得た。 MS: g.1−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−メチルスルフィニルフェニル )ピペリジン。1−ベンジルオキンカルボニル−4−(2−メチルチオフェニル )ピペリジン(3.27g)の、クロロホルム(60mL)中における溶液を氷 冷し、trans−2−(フェニルスルホニル)−3−フェニルオキサジリジン (2.5g)(Vishwakarma et al.,Org.Syn., ,203−210)で処理した。反応混合物を1時間にわたって室温にまで昇 温させ、溶剤を蒸発させた。酢酸エチル:メタノール(9.1)を溶離剤とする クロマトグラフィーにより、上記スルフィニル化合物(1.71g)を得た。 h.4−(2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジン。1−ベンジルオキ シカルボニル−4−(2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジン(1.66 g)の、トリフルオロ酢酸8mL中における溶液を、45分間、加熱還流した。 反応混合物を蒸発させ、残渣をトルエンで処理した。溶剤を蒸発させ、残渣を追 加分のトルエンで処理し、このプロセスを反復した。最終残渣を減圧下に乾燥さ せ、ジクロロメタン:メタノール:トリエチルアミン(19:1:1)を溶離剤 とするクロマトグラフィーにより精製して、上記ピペリジン(0.87g)を得 た。 実施例67.(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)− 3−(4−((R*)−2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジノ)プロピ ル]−2−エチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン・クエン酸塩。 (3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[(1R)−2−エチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル]プロピオ ンアルデヒド(1.02g)を、実施例1に記載したものと同様な方法で4− ((R*)−2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジン(0.94g)と結 合させた。反応生成物をジクロロメタン:メタノール(9:1)を溶離剤とする クロマトグラフィーにより精製して、クエン酸塩(1.11g)に変換した。融 点96−110℃(分解)。[α]D=4.0°(c=1,エタノール);MS: 元素分析:C3134Cl222S・1.2C687・1.0H2O:計算値:C,56. 08;H,5.61;N,3.42;実測値:C,56.06;H,5.22;N,3.57。 中間体4−((R*)−2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジンは、下 記に従って製造された。 a.1−ベンジルオキシカルボニル−4−[(R*)−2−メチルスルフィニ ルフェニル]ピペリジン。(R)−(+)−1,1′−bi−2−ナフトール2 .86gの、四塩化炭素(100mL)中における溶液を、チタンテトライソプ ロポキシド(33mL)で処理し、次いで水(0.39mL)で処理した。2時 間撹拌したのち、1−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−メチルチオフェニ ル)ピペリジン(5g,実施例66、サブパートf.の記載に従って製造)の、 四塩化炭素(20mL)中における溶液を添加し、次いでtert−ブチルヒト ロペルオキシド(8mL)を添加した。得られた反応混合物を16時間撹拌し、 酢酸エチルを溶離剤とするクロマトグラフィーにより精製して、高圧液体クロマ トグラフィーにより示されるように鏡像異性体の2:1混合物(2g)を得た。 この物質を酢酸エチル:ヘキサン混合物から分別結晶化により精製して、単一鏡 像異性体を得た。これは高圧液体クロマトグラフィーにより鏡像異性体として少 なくとも99%の純度であると判定された。高圧液体クロマトグラフィーはAn alytical CDカラム(4.6×250mM、カタログNo.7195 −00,ダイアセル・ケミカル・インダストリーズ・リミテッド、米国ニューヨ ーク州ニューヨーク)により、エタノールを溶離剤とし、流量0.3mL/分お よびUV検出(254nM)を採用して実施された。主鏡像異性体に関する保持 時間は16.5分、副鏡像異性体に関する保持時間は17.5分であった。スル ホキシド中心の絶対立体配置は決定しなかった。この製造による主鏡像異性体は 、1−ベンジルオキシカルボニル−4−[(R*)−2−メチルスルフィニルフ ェニル]ピペリジン(0.58g)と表示された。[α]D=−98.6°(c =0.73,エタノール);融点137−138℃; b.4−[(R*)−2−メチルスルフィニルフェニル]ピペリジン。1−ベ ンジルオキシカルボニル−4−[(R*)−2−メチルスルフィニルフェニル] ピペリジン(0.55g)の、トリフルオロ酢酸(12mL)中における溶液を 30分間還流した。反応混合物を蒸発させ、残渣をエーテルで摩砕処理した。得 られた物質を減圧下に乾燥させて、上記ピペリジンを吸湿性固体(0.52g) として得た。 あるいは、中間体1−ベンジルオキシカルボニル−4−((R*)−2−メチ ルスルフィニルフェニル)ピペリジンは、下記に従って製造することができる。 a.−ベンジルオキシカルボニル−4−[(R*)−2−メチルスルフィニ ルフェニル]ピペリジン。D−酒石酸ジエチル(3.4mL)の、ジクロロメタ ン(50mL)中における溶液に、チタンテトライソプロポキシド(3.0mL )を添加し、次いで水(0.18mL)を添加した。得られた溶液を30分間激 しく撹拌し、−ベンジルオキシカルボニル−4−(2−メチルチオフェニル) ピペリジン(3.41g)で処理し、−15℃に冷却した。反応混合物をter t−ブチルヒドロペルオキシド(2mL)で1分間にわたって滴加処理し、−1 5℃で40時間撹拌した。水(4mL)を添加し、溶液を1時間激しく撹拌し、 ケイソウ土床により濾過した。濾液を5%水酸化ナトリウム水溶液(100mL )と共に1時間撹拌し、ブライン(50mL)で洗浄した。水層をジクロロメタ ンで抽出し、有機層を合わせて洗浄し(ブライン)、乾燥させ(無水硫酸ナトリ ウ ム)、蒸発させて、固体生成物を得た。これをジイソプロピルエーテルから結晶 化して、−ベンジルオキシカルボニル−4−[(R*)−2−メチルスルフィ ニルフェニル]ピペリジン(3.0g)を得た。実施例68 .(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)− 3−(4−((S*)−2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジノ)プロピ ル]−2−エチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン・クエン酸塩。 (3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[(1R)−2−エチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル]プロピオ ンアルデヒド(0.492g)を、実施例1に記載したものと同様な方法で4− ((S*)−2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジン(0.43g)と結 合させた。得られた物質をクエン酸塩(0.504g)に変換した。融点163 −179℃。[α]D=59°(c=1,エタノール); 元素分析:C3134Cl222S・C687・2.0H2O:計算値:C,55.71; H,5.81;N,3.51;実測値:C,55.76;H,5.60;N,3.51。 中間体4−((S*)−2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジンは、下 記に従って製造された。 a.−ベンジルオキシカルボニル−4−[(S*)−2−メチルスルフィニ ルフェニル]ピペリジン。実施例67、サブパートa.に記載したものと同様な 方法で、ただし(R)−(+)−bi−2−ナフトールの代わりに(S)−(− )−bi−2−ナフトールを用いて、−ベンジルオキシカルボニル−4−[( S*)−2−メチルスルフィニルフェニル]ピペリジン(0.6g)を製造した 。[α]D=97°(c=1.0,エタノール); b.4−[(S*)−2−メチルスルフィニルフェニル]ピペリジン。実施例 67、サブパートb.に記載したものと同様な方法で、−ベンジルオキシカル ボニル−4−[(S*)−2−メチルスルフィニルフェニル]ピペリジン(0. 575g)を4−[(S*)−2−メチルスルフィニルフェニル]ピペリジン( 0.56g)に変換した。 あるいは、中間体−ベンジルオキシカルボニル−4−((S*)−2−メチ ルスルフィニルフェニル)ピペリジンは、下記に従って製造することができる。 c.−ベンジルオキシカルボニル−4−[(S*)−2−メチルスルフィニ ルフェニル]ピペリジン。実施例67、サブパートc.に記載したものと同様な 方法で、ただしS−酒石酸ジエチルをD−酒石酸ジエチルの代わりに用いて、N- ベンジルオキシカルボニル-4-(2-メチルチオフェニル)ピペリジンを酸化して、N-ベンジルオキ シカルボニル-4-[(S*)-2-メチルスルフィニルフェニル]ピペリジンを得た。実施例69 .(3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)− 3−(4−ピリド−3−イルピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2,3−ジ ヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 (3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[(1R)−2−メチル −3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル]プロピオ ンアルデヒド(0.428g)の溶液を、実施例8の記載に従って4−ピリド−3− イルピペリジン(0.20g)で処理した。得られた物質をクロマトグラフィー により精製せずに塩酸塩に変換して、表題化合物(0.535g)を得た。[α ]D=34°(c=1.0,エタノール);融点170−210℃(分解)。 元素分析:C2829Cl23O・2HCl・H2O:計算値:C,57.45;H,5.6 8;N,7.18;実測値:C,57.22;H,5.67;N,7.12。 中間体(3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[(1R)−2− メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル]プ ロピオンアルデヒドは、実施例57、サブパートa.−d.に従って製造された。実施例70 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ −4−フェニルピペリジノ)プロピル」−6−クロロ−2−メチル−2,3−ジ ヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−クロロ−2−メチル−3−オ キソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデ ヒドを実施例74に記載したものと同様な方法で4−ヒドロキシ−4−フェニル ピペリジンと還元的に結合させて、表題化合物を得た。 元素分析:C2929Cl322・0.25H2O:計算値:C,63.51;H,5.42; N,5.11;実測値:C,63.47;H,5.56;N,5.09。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−クロロ−2−メチル− 3−オキソ−2,3−ジヒドロキシ−1−イソインドール−1−イル)プロピ オンアルデヒドは、実施例99、サブパートa.−c.の記載に従って製造された 。実施例71 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ −4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−メチル−3−オキソ−2,3−ジ ヒドロ−1H−インダゾール 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3 −ジヒドロ−1−インダゾール−1−イル)プロピオンアルデヒド(0.6g )を、実施例8に記載したものと同様な方法で4−ヒドロキシ−4−フェニルピ ペリジン(0.344g)と結合させた。反応生成物をクロマトグラフィーによ り精製し、塩酸塩に変換して、表題化合物(0.25g)を得た。融点14−1 45℃(分解)。 元素分析:C3032Cl22O・1.0H2O・1.0HCl:計算値:C,59.43;H ,5.71;N,7.43;実測値:C,60.04;H,5.55;N,7.42。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ− 2,3−ジヒドロ−1−インダゾール−1−イル)プロピオンアルデヒドは、 下記の記載に従って製造された。 a.2−ニトロ−−メチルベンズアミド。実施例28、サブパートa.に記 載したものと同様な方法で、ただし2−ニトロ−ベンゾイルクロリド(9.23 g)をo−アニソイルクロリドの代わりに用いて、目的とする2−ニトロ−− メチルベンズアミド(8.26g)を固体として得た。 b.2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−インダゾール。2− ニトロ−−メチルベンスアミド(8.26g)の、メタノール50mL中にお ける溶液を、100mLの1N水酸化ナトリウム水溶液で処理し、次いで9.8 gの亜鉛で処理し、得られた懸濁液を24時間還流した。この期間後に反応混合 物を濾過し、残渣を洗浄した(メタノール)。濾液を合わせて蒸発させ、1N塩 酸でpH7.0に酸性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を乾燥させ、蒸 発させて、得られた物質を50mLの酢酸エチルに懸濁した。生じた固体を濾過 して、上記インダゾール(1.57g)を得た。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2−メチ ル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−インダゾール。2−メチル−3−オ キソ−2,3−ジヒドロ−1−インダゾールの、ジメチルホルムアミド20 mL中における溶液を、油中の60%水素化ナトリウム分散液0.16gで処理 した。得られた懸濁液を1時間撹拌し、1.08gの1−ブロモ−1−(3,4 −ジクロロフェニル)ブト−3−エンで処理した。反応混合物を16時間撹拌し 、水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機層を洗浄し(ブライン)、乾燥させ、 蒸発させた。酢酸エチル:ヘキサン(1:1)を用いるクロマトグラフィーによ り3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2−メチル− 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−インダゾール(0.769g)を得た。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2 ,3−ジヒドロ−1−インダゾール−1−イル)プロピオンアルデヒド。3− [1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2−メチル−3−オ キソ−2,3−ジヒドロ−1−インダゾール(0.95g)を、実施例2、サ ブパートd.に記載した方法と同様に処理した。このアルデヒドを精製せずに使 用した(0.6g)。 中間体1−ブロモ−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エンは、下 記の記載に従って製造された。 e.1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エン−1−オール。3,4 −ジクロロベンズアルデヒド(22.68g)の、テトラヒドロフラン(200 mL)中における溶液を、0℃でエーテル中の1Mアリルマグネシウムブロミド 溶液130mLで処理した。反応混合物を16時間にわたって室温にまで昇温さ せ、塩化アンモニウム溶液に注入した。酢酸エチルで抽出し、有機層をブライン で洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、得られた物質を、ヘキサン:イソプロパノール (9:1)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより精製して、上記アルコー ル(5.04g)を得た。 f.1−メタンスルホニルオキシ−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト− 3−エン。1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エン−1−オールの、 ジクロロメタン中における溶液を−5℃に冷却し、トリエチルアミンで処理した のち、メタンスルホニルクロリドで処理した。反応混合物を室温にまで昇温させ 、2時間撹拌した。混合物を洗浄し(5%塩酸溶液、炭酸水素ナトリウム溶液) 、乾燥させ、蒸発させて、上記メタンスルホニルオキシ化合物を得た。この物質 をさらに特性解明せずに、次ぎの工程に使用した。 g.1−ブロモ−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エン。1−メ タンスルホニルオキシ−1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エンの、 アセトン中における溶液を臭化リチウムで処理し、16時間、加熱還流した。反 応混合物を室温にまで放冷し、蒸発させ、エーテルで希釈し、水で洗浄した。水 層をエーテルで抽出し、有機層をブラインで洗浄し、蒸発させて、油を得た。ヘ キサンを溶離剤とするクロマトグラフィーにより得られた物質を減圧下に蒸留し て、ブロモ化合物を得た。融点 実施例72.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ −4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−イソプロピル−2,3−ジヒドロ イソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−イソプロピル−3−オキソ− 2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド( 0.375g)を実施例8に記載したものと同様な方法で4−ヒドロキシ−4− フェニルピペリジン(0.177g)と結合させた。反応生成物をクロマトグラ フィーにより精製し、塩酸塩に変換して、表題化合物(0.233g)を得た。 融点140℃(分解)。 元素分析:C3134Cl222・1.0H2O・1.0HCl:計算値:C,62.89; H,6.30;N,4.73;実測値:C,63.15;H,6.16;N,4.78。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−イソプロピル−3−オ キソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデ ヒドは、下記の記載に従って製造された。 a.−イソプロピルベンズアミド。実施例28、サブパートa.に記載した ものと同様な方法で、ただし塩化ベンゾイル(14.05g)を2−メトキシベ ンゾイルの代わりに用い、かつイソプロピルアミンをメチルアミンの代わりに用 いて、上記アミド(14.2g)を固体として得た。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2−イソ プロピル−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。 実施例2、サブパートb.に記載したものと同様な方法で、ただし−イソプ ロピルベンズアミド(4.1g)を−メチルベンズアミドの代わりに用い、− 40℃を−15℃の代わりに用いた。粗生成物(9.02g)をさらに精製また は特性解明せずに、次ぎの工程に使用した。 c.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2−イソ プロピル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1−(3,4− ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2−イソプロピル−3−ヒドロキシ− 2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−オン(9.02g)を、実施例 2、サブパートc.に記載したものと同様な方法で処理した。ヘキサン:酢酸エ チル(2:1)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより、デス−ヒドロキシ化 合物(4.363g)を得た。 d.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−イソプロピル−3−オキ ソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒ ド。3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−2−イソプ ロピル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.374g)を、実施 例2、サブパートd.に記載したものと同様な方法で処理した。得られた物質を 、さらに精製せずに使用した(0.375g)。MS:m/z=376(M+1 )。実施例73 .(3R*)−3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4 −ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−メチルイソキノール −1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−1−オキソ−イソキ ン−3−イル)プロピオンアルデヒド(2.94g)を、実施例8に記載したも のと同様な方法で4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン(1.35g)と結 合させた。得られた物質を、CHIRALCEL ODカラム(5cm内径×5 0cm、ダイアセル・ケミカル・インダストリーズ・リミテッド、日本)により 、 ヘキサン:エタノール:アセトニトリル(60・40:2)を溶離剤とする 高圧液体クロマトグラフィーによって、流量54m1/分で処理した。第1異性 体(0.47g)を塩酸塩に変換して、(3R*)−3−[1−(3,4−ジク ロロフェニル)−3−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)プロピル] −2−メチルイソキノール−1−オン塩酸塩(0.42g)を得た。融点193 −215℃(分解);[α]D=−80.8°(c=1.0,メタノール); 元素分析:C3030Cl222・1.5H2O・1.0HCl:計算値:C,61.6;H ,5.86;N,4.79;実測値:C,61.56;H,5.61;N,4.53。 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−1−オキソ− イソキン−3−イル)プロピオンアルデヒドは、下記に従って製造された。 a.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(テトラヒドロピラン− 2−イルオキシ)プロピル]−3−ヒドロキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ イソキノール−1−オン。実施例1、サブパートc.に記載したものと同様な方 法で、ただし−メチル−2−メチルベンズアミド(2.99g)を−メチル ベンズアミドの代わりに用い、tert−ブチルリチウムをブチルリチウムの代 わりに用いて、上記アルコールを製造した。反応生成物(11.59g)をさら に精製または特性解明せずに、直接に次ぎの工程に使用した。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]− 2−メチル−イソキノール−1−オン。 3−[1−(3,4−ジクロロフェニ ル)−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロピル]−3−ヒドロキ シ−2−メチル−3,4−ジヒドロイソキノール−1−オン(11.59g)を 実施例1、サブパートd.g)に記載したものと同様な方法で処理した。反応生 成物をヘキサン:酢酸エチル(1:1)を溶離剤とするクロマトグラフィーによ り精製して、3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピ ル]−2−メチル−イソキノール−1−オン(0.7g)を得た。MS: c.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−イ ソキン−1−イル)プロピオンアルデヒド。3−[1−(3,4−ジクロロフェ ニル)−3−ヒドロキシプロピル]−2−メチル−イソキノール−1−オン(2 .74g)を実施例1、サブパートf.に記載したものと同様な方法で酸化した 。反応生成物(2.94g)は出発物質で汚染されていたが、直接に次ぎの工程 に使用した。 実施例74.3−[1−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−3−(4−( 2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−2−メ チル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ −2,3−ジヒドロキシ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデ ヒト(0.3g)の、メタノール(4mL)中における溶液を、4−(2−オキ ソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン(0.183g)および酢酸( 0.06mL)で処理した。5分間撹拌したのち、ナトリウムシアノボロヒドリ ド(0.063g)を添加し、混合物を撹拌した(48時間)。飽和炭酸水素ナ トリウム溶液(50mL)の添加により反応を停止し、生成物をジクロロメタン 中へ抽出した。有機層を乾燥させ、溶剤を除去して油を得た。この油を、メタノ ール:ジクロロメタン(15:85)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより 精製して、純粋な遊離塩基を得た。この物質をメタノール(4mL)に溶解し、 無水クエン酸(0.094g)を添加した。溶剤を除去して、表題化合物を白色 固体(0.33g)として得た。 MS:m/z=491 (M+1); NMR:(選択されたシグナル) 元素分析:C283444・C687・H2O:計算値:C,58.28;H,6.32; N,7.99;実測値:C,58.13;H,6.22;N,7.73。 中間体3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−3−(2−メチル−3− オキソ−2,3−ジヒドロキシ−1−イソインドール−1−イル)プロピオン アルデヒドは、下記に従って製造された。 a.3,4−メチレンジオキシフェニル酢酸メチルエステル。3,4−メチレ ンジオキシフェニル酢酸(10g)および濃硫酸(1mL)の、メタノール (139mL)中における溶液を60℃に12時間加熱した。飽和炭酸水素ナト リウム溶液(50mL)の添加により反応を停止し、溶剤を蒸発させた。得られ た油を蒸留して(沸点129℃、1トル)、上記エステルを得た。m/z=19 5(M+1)。 b.2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ペント−4−エン酸メチルエ ステル。上記エステル(2.05g)の、テトラヒドロフラン(30mL)中に おける溶液を、−78℃のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(ヘ キサン中の1.0M溶液11.7mL)に添加した。1時間撹拌したのち、臭化 アリル(テトラヒドロフラン5mL中1mL)を添加し、溶液を室温にまで昇温 させた。飽和塩化アンモニウム溶液の添加により反応を停止し、生成物をエーテ ル中へ抽出した。エーテル溶液を洗浄し(水)、乾燥させ、蒸発させた。エーテ ル:ヘキサン(5:95)を用いるクロマトグラフィーにより、2−(3,4− メチレンジオキシフェニル)ペント−4−エン酸メチルエステル(2.0g)を 得た。TLC:Rf=0.5,エーテル:ヘキサン(5:95);MS:m/z =235(M+1)。 c.3−[1−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ブト−3−エニル]− 3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。 −メチルベンズアミド(3.51g)の、テトラヒドロフラン(70mL)中に おける−78℃の溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中の2.5M溶液21 .3mL)を 添加し、溶液を0℃に昇温させ、1時間撹拌した。溶液を−78 ℃に再冷却し、これに2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ペント−4− エン酸メチルエステル(6.0g)の、テトラヒドロフラン(20mL)中にお ける溶液を添加した。溶液を2時間撹拌し、次いで0℃に昇温させた。飽和塩化 アンモニウム溶液の添加により反応を停止し、生成物を酢酸エチル中へ抽出した 。有機溶液を飽和塩化アンモニウム溶液、水およびブラインで洗浄した。溶液を 乾燥させ、溶剤を蒸発させると結晶質物質が得られ、これをエーテルで摩砕処理 し、採取し、乾燥させて、上記ヒドロキシ化合物(4.66g)を得た。TLC :Rf=0.4,メタノール:ジクロロメタン(3:97);MS m/z=3 38(M+1)。 d.3−[1−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ブト−3−エニル]− 2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。上記ヒドロキシ化合 物(9.2g)の、トリフルオロ酢酸(38mL)中における溶液に、水素化ト リエチルシリル(40mL)を添加し、得られた溶液を1時間撹拌した。溶剤を 蒸発させ、得られた物質を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、 水およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ、溶剤を蒸発させた。得られた 物質をイソプロパノール/ヘキサン(5:95−10:90)で溶離するクロマ トグラフィーにより精製して、デス−ヒドロキシ化合物(4.1g)を得た。T LC:Rf=0.5,メタノール:ジクロロメタン(3:97);MS:m/z =322(M+1)。 e.3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−3−(2−メチル−3−オ キソ−2,3−ジヒドロキシ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンア ルデヒド。3−[1−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ブト−3−エニル ]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.35g)の 、テトラヒドロフラン(10mL)および水(5mL)中における溶液に、過ヨ ウ素酸ナトリウム(0.52g)、四酸化オスミウム(水中の4%溶液0.1m L)を添加し、得られた混合物を3時間撹拌し、3時間撹拌した。反応混合物を セライトにより濾過し、酢酸エチルで希釈し、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液、水 およびブラインで洗浄した。有機部分を乾燥させ、溶剤を除去し、蒸発させた。 酢酸エチルを溶離剤とするクロマトグラフィーにより、上記アルデヒド(0.3 g)を得た。TLC:Rf=0.35,酢酸エチル;MS:m/z=324(M +1)。 実施例75−97 実施例74に記載したものと同様な還元結合法を用い、ただし3−(3,4− メチレンジオキシフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒド ロキシ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒドの代わりに必 要なアルデヒドを用い、かつ4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル )ピペリジンの代わりに必要なピペリジンを用いて、式IにおいてQ2が2−メ チル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イルであり 、Q3が水素であり、かつQ1およびQ4が下記の意味である下記の化合物が製造 された。実施例75 . Q1=4−アセトアミド−4−フェニルピペリジノ,Q4=3,4 −メチレンジオキシフェニル;MS:m/z=526(M+1);NMR:(選 択されたシグナル) 実施例76. Q1=4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペ リジノ,Q4=4−クロロフェニル;MS:m/z=481(M+1);NMR :(選択されたシグナル) 実施例77. Q1=4−アセトアミド−4−フェニルピペリジノ,Q4=4−ク ロロフェニル;MS:m/z=516(M+1);NMR:(選択されたシグナ ル) 実施例78. Q1=4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ,Q4=4−クロ ロフェニル;MS:m/z=475(M+1);NMR:(選択されたシグナル ) 実施例79. Q1=4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペ リジノ,Q4=4−ブロモフェニル;MS:m/z=525(M+1);NMR :(選択されたシグナル) 実施例80. Q1=4−アセトアミド−4−フェニルピペリジノ,Q4=4−ブ ロモフェニル;MS:m/z=560(M+1);NMR:(選択されたシグナル) 実施例81. Q1=4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペ リジノ,Q4=4−トリフルオロメチルフェニル;MSm/z=515(M+1); 元素分析 実施例82. Q1=4−アセトアミド−4−フェニルピペリジノ,Q4=4−ト リフルオロメチルフェニル;MS:m/z=550(M+1); 元素分析 実施例83. Q1=4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ,Q4=4−トリ フルオロメチルフェニル;MS:m/z=509(M+1); 元素分析 実施例84. Q1=4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペ リジノ,Q4=3−クロロフェニル,遊離塩基として単離;MS:m/z=50 9(M+1);NMR:(選択されたシグナル) 実施例85. Q1=4−アセトアミド−4−フェニルピペリジノ,Q4=3−ク ロロフェニル;MS:m/z=544(M+1);NMR:(選択されたシグナル) 実施例86. Q1=4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペ リジノ,Q4=3,4−ジフルオロフェニル;MS:m/z=483(M+1) ;NMR:(選択されたシグナル) 実施例87. Q1=4−アセトアミド−4−フェニルピペリジノ,Q4=3,4 −ジフルオロフェニル;MS:m/z=518(M+1);NMR:(選択され たシグナル) 実施例88. Q1=4−アセトアミド−4−フェニルピペリジノ,Q4=4−メ トキシフェニル;MS:m/z=512(M+1);NMR:(選択されたシグ ナル) 実施例89. Q1=4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペ リジノ,Q4=2,4−ジクロロフェニル;MS:m/z=515(M+1); NMR:(選択されたシグナル) 実施例90. Q1=4−アセトアミド−4−フェニルピペリジノ,Q4=2,4 −ジクロロフェニル;MS:m/z=550(M+1);NMR:(選択された シグナル) 実施例91. Q1=4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジノ,Q4=4−メト キシカルボニルフェニル;MS;m/z=504(M+1);NMR(選択され たシグナル) 実施例92. Q1=4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペ リジノ,Q4=3−トリフルオロメチルフェニル; 元素分析 実施例93. Q1=4−アセトアミド−4−フェニルピペリジノ,Q4=3−ト リフルオロメチルフェニル; 元素分析 実施例94. Q1=4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ,Q4=3−トリ フルオロメチルフェニル; 元素分析 実施例95. Q1=4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペ リジノ,Q4=3,4−ジメチルフェニル; 元素分析 実施例96. Q1=4−アセトアミド−4−フェニルピペリジノ,Q4=3,4 −ジメチルフェニル; 元素分析 実施例97. Q1=4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペ リジノ,Q4=4−メトキシフェニル; 元素分析 実施例75−97の中間体アルデヒドは、実施例74、サブパートa.−e. に記載したものと同様な方法で、実施例74、サブパートa.に用いた3,4− メチレンジオキシフェニル酢酸の代わりに必要な酸を用いて製造された。実施例98 .3−[1−(4−メトキシカルボニルフェニル)−3−(4−(2 −オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−2−メチ ル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(4−メトキシカルボニルフェニル)−3−(2−メチル−3−オキソ− 2,3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒド および4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペ リジンを実施例74に記載したものと同様な方法で還元結合させて、表題化合物 を得た。MS:m/z=505(M+1);NMR:(選択されたシグナル) 中間体3−(4−メトキシカルボニルフェニル)−3−(2−メチル−3−オ キソ−2.3−ジヒドロ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデ ヒドは、下記に従って製造された。 a.3−[1−(4−ヒドロキシフェニル)ブト−3−エニル]−2−メチル −2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。3−[1−(4−メトキシフェ ニル)ブト−3−エニル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1 −オン(0.56g)の、ジクロロメタン(6mL)中の0℃の溶液に、三臭化 ホウ素(1.82mL)を添加し、溶液を室温にまで昇温させ、12時間撹拌し た。水の添加により反応を停止し、生成物を酢酸エチル中へ抽出した。有機部分 を1N水酸化ナトリウムで洗浄し、水層を分離し、1N HClでpH=5に酸 性化した。溶液を酢酸エチルで抽出し、有機部分を乾燥させ、溶剤を蒸発させた 。生じた素材を放置すると結晶化して、上記アルコール(0.15g)を白色固 体として得た。TLC:Rf=0.25,酢酸エチル:ヘキサン(1:1);MS m/z=294(M+1)。 b.3−[1−(4−トリフルオロメチルスルホニルオキシフェニル)ブト− 3−エニル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。上記 アルコール(0.77g)の、ジクロロメタン(25mL)中における溶液に、 N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(1.22g)、トリエチルア ミン(0.47mL)を添加し、反応物を12時間撹拌した。溶剤を蒸発させ、 残渣を酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶離するクロマトグラフィーにより精製 して、上記トリフレート(1.0g)を得た。TLC:Rf=0.40,酢酸エ チル:ヘキサン(1:1);MS:m/z=426(M+1)。 c.3−[1−(4−メトキシカルボニルフェニル)ブト−3−エニル]−2 −メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。上記トリフレート(0 .95g)、ビス(ジフェニルホスフィニル)プロパン(0.2g)、トリエチ ルアミン(0.8mL)、酢酸パラジウム(0.1g)およびジメチルスルホキ シド(10mL)の、メタノール(20mL)中における溶液を一酸化炭素雰囲 気下に置き、70℃で12時間加熱した。反応物を酢酸エチルで希釈し、水およ びブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ、溶剤を蒸発により除去した。生成物 を酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶離するクロマトグラフィーにより精製し て、上記メチルエステル(0.37g)を得た。TLC:Rf=0.45,酢酸エ チル:ヘキサン(1:1);MS:m/z=336(M+1)。 d.3−(4−メトキシカルボニルフェニル)−3−(2−メチル−3−オキ ソ−2,3−ジヒドロキシ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンアルデヒ ド。3−[1−(4−メトキシカルボニルフェニル)ブト−3−エニル]−2− メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンを実施例74、サブパート e.に記載したものと同様な方法で処理して、上記アルデヒドを得た。TLCRf =0.35,酢酸エチル:ヘキサン(3:1);MS:m/z=338(M+1 )。実施例99 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(2−オキ ソペルヒドロビリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−6−クロロ−2 −メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−クロロ−2−メチル−3−オ キソ−2,3−ジヒドロキシ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンア ルデヒドおよび4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジン を実施例74に記載したものと同様な方法で還元結合させて、表題化合物を得た 。MS:m/z=577(M+1);NMR:(選択されたシグナル) 中間体3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−クロロ−2−メチル− 3−オキソ−2,3−ジヒドロキシ−1−イソインドール−1−イル)プロピ オンアルデヒドは、下記に従って製造された。 a.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−クロ ロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン 。 実施例74、サブパートc.に記載したものと同様な方法で、ただし−メチ ルベンズアミドの代わりに−メチル−2−ブロモ−5−クロロベンズアミドを 用いて、上記アルコールを製造した。TLC:Rf=0.45,ヘキサン:イソ プロパノール(90:10);MS:m/z=396(M+1)。 b.3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)ブト−3−エニル]−6−クロ ロ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン。上記アルコール を実施例74、サブパートd.に記載したものと同様な方法で処理して、デス− ヒドロキシ化合物を得た。TLC:Rf=0.36,ヘキサン:イソプロパノー ル(90:10);MS:m/z=380(M+1)。 c.3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−クロロ−2−メチル−3 −オキソ−2,3−ジヒドロキシ−1−イソインドール−1−イル)プロピオ ンアルデヒド。 上記デス−ヒドロキシ化合物を実施例74、サブパートe.に 記載したものと同様な方法で処理して、上記アルデヒドを得た。TLC:Rf= 0.1,ヘキサン:イソプロパノール(90:10);MS;m/z=382( M+1)。実施例100 .3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−アセトア ミド−4−フェニルピペリジノ)プロピル]−6−クロロ−2−メチル−2,3 −ジヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩。 3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(5−クロロ−2−メチル−3−オ キソ−2,3−ジヒドロキシ−1−イソインドール−1−イル)プロピオンア ルテヒドを実施例74に記載したものと同様な方法で4−アセトアミド−4−フ ェニルピペリジンと還元結合させて、表題化合物を得た。MS:m/z=584 (M+1);NMR:(選択されたシグナル) 実施例101.(3R*)−3−[(1S*)−1−(4−ブロモ−3−クロロフ ェニル)−3−(4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジ ノ)プロピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンクエ ン酸塩。 (3S*)−3−(4−ブロモ−3−クロロフェニル)−3−((1R*)−2 −メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロキシ−1−イソインドール−1−イ ル)プロピオンアルデヒドおよび4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1− イル)ピペリジンを実施例74に記載したものと同様な方法で還元結合させて、 表題化合物を白色固体として得た。融点105℃(分解);TLC溶剤(遊離塩 基)9:1ジクロロメタン:メタノール:Rf=0.44;NMR:(選択され たシグナル) a.2−(4−ブロモ−3−クロロフェニル)ペント−4−エン酸メチルエス テル。実施例74、サブパートb.に記載したものと同様な方法で、ただし3, 4−メチレンジオキシフェニル酢酸メチルエステルの代わりに4−ブロモ−3− クロロフェニル酢酸メチルエステル(O.K.Behensら、米国特許第2,4 79,295号(1949))を用いて、上記ビニル化合物を製造した。ヘキサ ン:エチルエーテル(濃度勾配100:0−95:5)を溶離剤とするクロマト グラフィーにより黄色の油を得た。TLC(95:5ヘキサン:エチルエーテル) b.(3*)−3−[(1*)−1−(4−ブロモ−3−クロロフェニル)ブト −3−エニル]−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドー ル−1−オン。実施例74、サブパートc.に記載したものと同様な方法で上記 アルコールを製造した。ヘキサン:エチルエーテル(9:1)、次いでヘキサン: イソプロパノール(93:7)、次いでヘキサン:イソプロパノール(9:1) を用いるクロマトグラフィーにより、目的とするsyn−鏡像異性体が得られ、 これは(3*)−3−「(1*)−1−(4−ブロモ−3−クロロフェニル)ブト− 3−エニル]−3−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール −1−オンと表示された。粘稠な固体。TLC:(溶剤、ヘキサン:イソプロパ ノール9:1);Rf=0.26;NMRにより3:1のsyn:anti混合 物であることが示された;MS:m/z=408(M+1)。anti−鏡像異 性体はRf=0.31を示した(溶剤、ヘキサン:イソプロパノール9:1)。 c.(3R*)−3−[(1S*)−1−〈4−ブロモ−3−クロロフェニル) ブト−3−エニル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン 。 上記アルコールを実施例74、サブパートd.に記載したものと同様な方法で 処理して、デス−ヒドロキシ化合物を得た。ヘキサン:イソプロパノール(9: 1)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより、syn−化合物を粘稠な黄色の 油として得た。TLC:(9:1ヘキサン:イソプロパノール), d.(3S*)−3−(4−ブロモ−3−クロロフェニル)−3−((1R*) −2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロキシ−1H−イソインドール−1− イル)プロピオンアルデヒド。上記デス−ヒドロキシ化合物を実施例74、サブ パートe.に記載したものと同様な方法で処理して、上記アルデヒドを得た。ヘ キサン:イソプロパノール(9 1)を溶離剤とするクロマトグラフィーにより 、枯稠な固体を得た。TLC:(9:1ヘキサン:イソプロパノール), 実施例102.(3R*)−3−[(1S*)−1−(4−ブロモ−3−クロロフ ェニル)−3−(4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジノ)プロピル]−2− メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンクエン酸塩。 (3S*)−3−(4−ブロモ−3−クロロフェニル)−3−((1R*)−2 −メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロキシ−1−イソインドール−1−イ ル)プロピオンアルデヒドおよび4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジンを実 施例74に記載したものと同様な方法で還元結合させて、表題化合物を白色固体 として得た。融点115−120℃(分解);NMR:(選択されたシグナル) 実施例103.(3R*)−3−[(1S*)−1−(4−ブロモ−3−クロロフ ェニル)−3−(4−(2−オキソピペリジノ)−4−(メチルアミノカルボニ ル)ピペリジノ)プロピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール− 1−オンクエン酸塩。 (3S*)−3−(4−ブロモ−3−クロロフェニル)−3−((1R*)−2 −メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロキシ−1−イソインドール−1−イ ル)プロピオンアルデヒドおよび4−(2−オキソピペリジノ)−4−(メチル アミノカルボニル)ピペリジンを実施例74に記載したものと同様な方法で還元 結合させて、表題化合物を白色固体として得た。融点130−135℃(分解) ;NMR:(選択されたシグナル) 実施例104.(3R*)−3−[(1S*)−1−(4−ビフェニル)−3−( 4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]− 2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンクエン酸塩。 激しく撹拌された(3R*)−3−[(1S*)−1−(4−ブロモフェニル) −3−(4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロ ピル]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.50g ,実施例79)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.03 g)、2M炭酸水素ナトリウム水溶液(1.5mL)およびトルエン(3mL) の混合物に、少量の95%エタノール中のフェニル硼酸(0.13g)溶液を添 加した。撹拌された混合物を90−95℃に6時間加熱し、冷却し、水に注入し 、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、蒸発させた。ジクロロメタン:メ タノール(濃度勾配95:5−90:10)を溶離剤とするクロマトグラフィー により遊離塩基の表題化合物(0.22g)を得た。クエン酸塩をメタノール中 で調製し、溶剤を蒸発させ、残渣をエチルエーテルで摩砕処理し、エーテルを留 去し、この処理を反復して表題化合物0.20g(28%)を得た。融点150 ℃(分解);NMR:(選択されたシグナル) 実施例105.(3R*)−3−[(1S*)−1−(4−メチルチオフェニル) −3−(4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル ]−2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンクエン酸塩。 撹拌された(3R*)−3−[(1S*)−1−(4−ブロモフェニル)−3− (4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル] −2−メチル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン(0.5,実施例7 9)、ナトリウムチオメトキシド(0.11g)、テトラキス(トリフェニルホ スフィン)パラジウム(0.04g)およびn−ブタノール(5mL)の混合物 を一夜加熱還流した。冷却した混合物をセライトパッドにより吸引濾過し、濾液 を水で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ、蒸発させた。ジクロ ロメタン:メタノール(濃度勾配95:5−90:10)を溶離剤とするクロマ トグラフィーにより遊離塩基の表題化合物(0.13g)を淡黄褐色固体として 得た。クエン酸塩をメタノール中で調製し、溶剤を蒸発させ、残渣をエチルエー テルで摩砕処理し、エーテルを留去し、この処理を反復して表題化合物(0.1 4g)を黄褐色固体として得た。融点140℃(分解)。NMRは若干の異性化 が起こったことを示した;(選択されたシグナル) 実施例106.(3S*)−3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−( 4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−メチルイソキノー ル−1−オン塩酸塩。 実施例73g)においてキラルODカラムから溶出した第2の異性体を塩酸塩 に変換して、目的とする(3S*)−3−[1−(3,4−ジクロロフェニル) −3−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)プロピル]−2−メチルイ ソキノール−1−オン塩酸塩(0.41g)を得た。融点193−215℃(分 解);[α]D=80(c=1.0,メタノール); 一般に式XVIIIの化合物の鏡像異性体混合物をクロマトグラフィーにより 分離して、反応経路IIIに示す式XIXのsyn−鏡像異性体と式XXのan ti−鏡像異性体を得ることができる。式XIXおよびXXの中間体を、syn −またはanti−立体化学的特性を保守した式Iの化合物に変換することがで きる。一般に式IにおいてQ2が式IIaであり、式中のM1が−CH−である化 合物については、syn−鏡像異性体が好ましい。前記実施例において、実施例 9−27、31−36、39−46、48−55、60−65、70、および7 4−105の化合物はsyn−鏡像異性体として製造され、実施例56の化合物 はanti−鏡像異性体として製造され、実施例28−30、47および72の 化合物はsyn−およびanti鏡像異性体の混合物として製造された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT, LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK ,TJ,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 ミラー,スコット・カーソン アメリカ合衆国デラウェア州19897,ウィ ルミントン,コンコード・パイク 1800, ゼネカ・インコーポレーテッド (72)発明者 オンマフト,サイラス・ジョン,ジュニア ー アメリカ合衆国デラウェア州19897,ウィ ルミントン,コンコード・パイク 1800, ゼネカ・インコーポレーテッド (72)発明者 ヴェアレ,クリス・アラン アメリカ合衆国デラウェア州19897,ウィ ルミントン,コンコード・パイク 1800, ゼネカ・インコーポレーテッド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式Iの化合物: [式中の Q1は、式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、If、Ig、Ih、IjおよびI kの基の群から選択される基(Zにおいて結合)であり: その際 式Iaの基(その際Zは窒素を表す)について、RaaはArもしくはHetで あり;Rabは水素であり、そしてRacは水素もしくはヒドロキシであり、または RacはRabおよび既存の炭素−炭素結合と一緒に二重結合を形成するか、または RacとRadは一緒にジラジカル−(CH2j−を形成し、ここでjは1−5の整 数であり;またはRabとRacは一緒にジラジカル−(CH2k−を形成し、ここ でkは2−6の整数であり;またはRabとRacは一緒になってオキソもしくは式 =N−O−(CH2q−NRaeafのジアルキルアミノアルキルオキシイミノで あり、ここでqは整数2または3であり、RaeおよびRafは独立して水素もしく は(1−4C)アルキルであるか、または基NRaeafはピロリジノ、ピペリジ ノもしくはモルホリノであり;そしてZaは窒素または基CRabであり、ここで Rabは水素であるか、またはRabはRacおよび既存の炭素−炭素結合と一緒に二 重結合を形成し; 式Ibの基(その際Zは窒素を表す)について、Zbは置換イミノ基RbaNも しくはRbaCH2Nであり、ここでRbaは(3−7C)シクロアルキル、Arま たはHetであり;またはZbはジ置換メチレン基Rbb(CH2p−C−Rbcで あり、ここでRbbはArまたはHetであり;pは整数0または1であり;Rbc は水素、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイルオキ シ、COORbd(ここでRbdは水素または(1−3C)アルキルである)、シア ノ、NRbebfまたはSRbgであり、ここでRbeおよびRbfは独立して水素、( 1−4C)アルキル、(1−4C)ヒドロキシアルキルもしくは(1−4C)ア ルカノイルであるか、または基NRbebfはピロリジノ、ピペリジノもしくはモ ルホリノであり;そしてRbgは水素もしくは(1−4C)アルキルであるか;ま たはRbcはそれが結合している炭素原子およびピペリジン環中の隣接炭素原子と 一緒に二重結合を形成し;またはZbはジ置換メチレン基RbhCRbiであり、こ れはスピロ環式環を形成し、ここでRbhはフェニルであり、これはオルト置換ジ ラジカルXbによりRbiに連結し、その際フェニルRbhはさらにハロ、(1−3 C)アルキル、(1−3C)アルコキシ、ヒドロキシ、(1−3C)アルキルチ オ、(1−3C)アルキルスルフィニルおよび(1−3C)アルキルスルホニ ルから選択される置換基を保有することができ;ジラジカルXbはメチレン、カ ルボニルまたはスルホニルであり;そしてRbiはオキシまたは式−NRbi−のイ ミノであり、ここでRdjは水素または(1−3C)アルキルであり; 式Icの基(その際Zは窒素を表す)について、RcaはArもしくはHetであ り;そしてZcはオキソ、チオ、スルフィニル、スルホニルまたは式−NRcb−の イミノであり、ここでRcbは(1−3C)アルキルまたはRcccdN−(CH2 q−であり、ここでqは整数2または3であり、RccおよびRcdは独立して水 素もしくは(1−3C)アルキルであるか、または基RcccdNはピロリジノ、 ピペリジノもしくはモルホリノであり; 式Idの基(その際Zはメチンを表す)について、Rdaは水素、(1−6C) アルキル、Ar、Het、α−ヒドロキシベンジル、スチリルまたはRdb−(1 −3C)アルキルであり、ここでRdbはアリール、ピリジル、ピリジルチオまた は1−メチル−2−イミダゾリルチオであり、ここでRdaの芳香族の基または部 分は1個または2個以上のハロ、ヒドロキシ、(1−4C)アルキルまたは(1 −4C)アルコキシ置換基を保有することができ;Xdはオキシまたは−CHRd c であり;Rdcは水素、ヒドロキシ、(1−3C)アルコキシ、(1−4C)ア ルカノイルオキシ、NRdddeまたは(1−4C)アルカノイルアミノであり; RddおよびRdeは独立して水素もしくは(1−4C)アルキルであるか、または 基NRdddeはピロリジノ、ピペリジノもしくはモルホリノであり;pは整数0 または1であり;そしてZdは単結合(Rdaが水素であるか、またはpが1であ る場合を除く)、メチレンまたはカルボニルであり; 式Ieの基(その際Zは窒素を表す)について、Jeは酸素、イオウまたはN Reaであり、ここでReaは水素または(1−3C)アルキルであり;Redは水素 、(1−6C)アルキル(これはヒドロキシ置換基および/または1−3個のフ ルオロ置換基を保有しうる)、(3−6C)アルケニル(ここでビニル炭素は窒 素に結合していない)、2−ヒドロキシエチル、(3−7C)シクロアルキル、 ArまたはHetであり;Recは水素、(1−6C)アルキル(これはヒドロキ シ置換基および/または1−3個のフルオロ置換基を保有しうる)、(3−6C )シクロアルキル、(1−5C)アルコキシ(Jeが酸素である場合のみ)、( 3− 6C)シクロアルコキシ(Jeが酸素である場合のみ)、または式NRedeeの アミノ基(0−7個の炭素原子を含む)であり、ここでRedおよびReeはそれぞ れ独立して水素、(1−5C)アルキルもしくは(3−6C)シクロアルキルで あるか、または基NRedeeはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモル ホリノ(またはそのS−オキシド)もしくはピペラジニル(このピペラジニル基 は4−位に(1−3C)アルキル置換基を保有しうる)であり; 式Ifの基(その際Zは窒素を表す)について、Jfは酸素、イオウまたはN Rfaであり、ここでRfaは水素または(1−3C)アルキルであり;Lfは二価 の炭化水素基であり、その1−位が基Jfを保有する炭素に結合しており、二価 の基Lfはトリメチレン、cis−プロペニレン、テトラメチレン、cis−ブ テニレン、cis−ブト−3−エニレン、cis,cis−ブタジエニレン、ペ ンタメチレンおよびcis−ペンテニレンから選択され、この二価の基Lf自身 が1個または2個のメチル置換基を保有することができ; 式Igの基(その際Zは窒素を表す)について、Zgは(1−8C)アルキル または(3−8C)シクロアルキルであり、これらは以下のものよりなる群から 選択される1個または2個以上の置換基を保有することができ:ハロ、(3−6 C)シクロアルキル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、 (1−5C)アルカノイルオキシ、アロイル、ヘテロアロイル、オキソ、イミノ (これは(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−5C)ア ルカノイルまたはアロイル置換基を保有しうる)、ヒドロキシイミノ(このヒド ロキシイミノは酸素上に(1−4C)アルキルまたはフェニル置換基を保有しう る)、式NRgagbのアミノ基、式NRgcgdのアミノ基、式C(=NRgg)N Rgegfのアミジノ基、および式CON(ORgh)Rgiのカルバモイル基;ただ しヒドロキシおよびオキソ置換基が一緒になってカルボキシ基を形成する基は除 外され、式NRgagbのアミノ基は0−7個の炭素原子を含み、RgaおよびRgb は独立して水素、(1−5C)アルキルもしくは(3−6C)シクロアルキルで あるか、または基NRgagbはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモル ホリノ(またはそのS−オキシド)もしくはピペラジニル(このピペラジニルは 4−位に(1−3C)アルキル置換基を保有しうる)であり;そしてRgcは水素 または(1−3C)アルキルであり、Rgdは(1−5C)アルカノイル、アロイ ルもしくはヘテロアロイルであるか;またはRgdは式C(=Jg)NRgegfの 基であり、ここでJgは酸素、イオウ、NRggまたはCHRgjであり;アミノ基 NRgegfは0−7個の炭素原子を含み、RgeおよびRgfはそれぞれ独立して水 素、(1−5C)アルキルもしくは(3−6C)シクロアルキルであるか、また は基NRgegfはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ(また はそのS−オキシド)もしくはピペラジニル(このピペラジニルは4−位に(1 −3C)アルキル置換基を保有しうる)であるか、またはRgeは水素もしくは( 1−4C)アルキルであり、RgfはRggと一緒になってエチレンもしくはトリメ チレン基を形成し;Rggは水素、(1−4C)アルキルであるか、またはRgfと 一緒になってエチレンもしくはトリメチレン基を形成し;Rgjはシアノ、ニトロ またはSO2gkであり、Rgkは(1−4C)アルキルまたはフェニルであり; RghおよびRgiは独立して(1−3C)アルキルであり;そしてZg上の置換基 であるか、またはZg上の置換により形成される環式基は、炭素上にさらに置換 基として1個もしくは2個以上の(1−3C)アルキル基を保有することができ ;基Zgの一部であるアリールまたはヘテロアリール基は1個または2個以上の ハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、シアノ、トリフルオロ メチルまたはニトロ置換基を保有することができ; 式Ihの基(その際Zは窒素を表す)について、Ghは単結合、二重結合また は二価の炭化水素基を表し;JhはGhが二重結合を表す場合は環に単結合により 結合した基を表すか、または他の場合は二重結合により結合した基を表し;Mh は異種原子、置換された異種原子、または単結合を表し;Lhは炭化水素基を表 し、その1−位がMhに結合しており;Gh、Jh、MhおよびLhの意味は以下の ものから選択され: (a)Ghは単結合であり;Jhはオキソまたはチオキソであり;Mhはオキシ 、チオまたはNRhaであり;かつLhはLhaである; (b)Ghは単結合であり;JhはNRhbであり;MhはNRhaであり;かつLh はLhaである; (c)Ghは二重結合であり;JhはORha、SRhaまたはNRhchbであり; Mhは窒素であり;かつLhはLhaである; (d)Ghはメチレンであり、これは1個または2個のメチル置換基を保有す ることができ;Jhはオキソ、チオまたはNRheであり;Mhはオキシ、チオ、ス ルフィニル、スルホニルまたはNRhaであり;かつLhはLhbである; (e)Ghは単結合であり;Jhはオキソ、チオキソまたはNRheであり;Mh は窒素であり;かつLhはLhcである; (f)Ghはメチンであり、これは(1−3C)アルキル置換基を保有するこ とができ;Jhはオキソ、チオキソまたはNRheであり;Mhは窒素であり;かつ LhはLhdである; (g)Ghはcis−ビニレンであり、これは1個または2個のメチル置換基 を保有することができ;Jhはオキソ、チオキソまたはNRheであり;Mhは窒素 であり;かつLhはLheである;および (h)Ghは単結合であり;Jhはオキソまたはチオキソであり;Mhは単結合 であり;かつLhはLhfである;これらにおいて Rhaは水素または(1−3C)アルキルであり;Rhbは水素、(1−3C)ア ルキル、シアノ、(1−3C)アルキルスルホニルまたはニトロであり;Rhcお よびRhbは独立して水素もしくは(1−3C)アルキルであるか、または基NRhchdはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS −オキシド)もしくはピペラジニル(このピペラジニルは4−位に(1−3C) アルキル置換基を保有しうる)であり;Rheは水素または(1−3C)アルキル であり;Lhaはエチレン、cis−ビニレン、トリメチレンまたはテトラメチレ ンであり、この基Lha自身が1個または2個のメチル置換基を保有することがで き;Lhdはエチレンまたはトリメチレンであり、この基Lhb自身が1個または2 個のメチル置換基を保有することができ;Lhcはプロプ−2−エン−1−イリデ ン−3−イルであり、この基Lhc自身が1個または2個のメチル置換基を保有す ることができ;Lhdはcis−ビニレンであり、この基Lhd自身が1個または2 個のメチル置換基を保有することができ;Lheはメチンであり、この基Lhe自身 が(1−3C)アルキル置換基を保有することができ;そしてLhfは4−オキサ ブタン−1,4−ジイルであり; 式Ijの基(その際Zは窒素を表す)について、Xjは(1−6C)アルキル 、−CH2ORja、−CH2SRja、−CH2S(O)Rjg、−CH2S(O)2j g 、−CORja、−COORja、−C(=Jja)NRjbjc、−C(Rja)(O Rjd)(ORje)、−CH2N(Rja)C(=Jja)Rjf、−CH2N(Rja)COO Rjg、または−CH2N(Rja)C(=Jja)NRjbjcであり;Bjは直接結合 であり、かつLjは炭化水素鎖であり、その1−位がBjに結合しており、Ljは トリメチレン、テトラメチレン、cis−1−ブテニレンおよびcis,cis −ブタジエニレンから選択されるか;またはBjはN(Rjh)であり、かつLjは エチレン、トリメチレンおよびcis−ビニレンから選択される炭化水素鎖であ るか;またはBjはNであり、かつLjは炭化水素鎖であり、その1−位がBjに 結合しており、Ljはcis,cis−プロプ−2−エン−1−イリジン−3− イルであり;JjおよびJjaは独立して酸素またはイオウであり;Rja、Rjfお よびRjhは独立して水素または(1−6C)アルキルであり;RjbおよびRjcは 独立して水素もしくは(1−6C)アルキルであるか;または基NRjbjcはピ ロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS−オキシド )もしくはピペラジニル(このピペラジニルは4−位に(1−3C)アルキル置 換基を保有しうる)であり;RjdおよびRjeは独立して(1−3C)アルキルで あるか、または一緒になってエチレンおよびトリメチレンから選択される二価の 炭化水素鎖を形成し;Rjgは(1−6C)アルキルであり;そして 式Ikの基(その際Zは窒素を表す)について、Zkは式IIの窒素結合した 基であり、式中のE1、E2、E3およびE4は二価の4員鎖(−E1=E2−E3= E4−)を形成し、ここでE1、E2、E3およびE4はそれぞれメチンであるか; またはE1、E2、E3およびE4のうち1個もしくは2個は窒素であり、残りのE1 、E2、E3およびE4はメチンであり;さらにメチンであるE1、E2、E3および E4のうち1個または2個以上はハロ、(1−3C)アルキル、ヒドロキシ、( 1−3C)アルコキシ、(1−3C)アルキルチオ、(1−3C)アルキルスル フィニルまたは(1−3C)アルキルスルホニル置換基を保有することができ; 基Fk、GkおよびIk(Xk)は以下のものから選択され: (a)Gkは直接結合であり、Ik(Xk)は式=C(Zk)−を有する基であり 、 かつFkは−CH=および−N=から選択される基である; (b)Gkは直接結合であり、Ik(Xk)は式−C(=Jk)−を有する基であ り、かつFkは−N(Rkf)−、−CH2−CH2−、−CH=CH−、−CH2−N (Rkf)−および−CH=N−から選択される基である; (c)Gkは式−CH2−を有する基であり、Ik(Xk)は式−C(=Jk)− を有する基であり、かつFkは−CH2−および−N(Rkf)−から選択される; ならびに (d)Gkは−CH2−、−CH2−CH2−、−CH=CH−および−N=CH −から選択され、Ik(Xk)は式−C(=Jk)−を有する基であり、かつFkは 直接結合である; ここで Jkは酸素またはイオウであり;Zkは−ORka、−SRka、−CORka、−C OORka、−C(=Jka)NRkbkcまたは−C(Rka)(ORkd)(ORke) であり;Jkaは酸素またはイオウであり;RkaおよびRkfは独立して水素または (1−6C)アルキルであり;RkbおよびRkcは独立して水素もしくは(1−6 C)アルキルであるか;または基NRkbkcはピロリジノ、ピペリジノ、モルホ リノ、チオモルホリノ(またはそのS−オキシド)もしくはピペラジニル(この ピペラジニルは4−位に(1−3C)アルキル置換基を保有しうる)であり;Rkd およびRkeは独立して(1−3C)アルキルであるか、またはRkdとRkeは一 緒になってエチレンもしくはトリメチレンを形成し;あるいはZkはフタルイミ ド、スクシンイミド、マレイミド、グルタルイミド、ならびに3−オキサ−、3 −チア−および3−アザグルタルイミドから選択されるイミド基であり、ここで イミド基は1個または2個以上の(1−3C)アルキル置換基を保有することが でき、さらにフタルイミドの芳香族部分は1個または2個以上のハロ、ヒドロキ シまたは(1−3C)アルコキシ置換基を保有することができ;そして式中の 基Q1について、Arはフェニル基またはオルト縮合した、環原子9、10の 二環式炭素環基であり、その際少なくとも1個の環は芳香族であり、この基Ar は置換されていないか、またはハロ、シアノ、トリフルオロメチル、(1−4C )アルキル、(1−4C)アルコキシ、メチレンジオキシ、ヒドロキシ、メルカ プ ト、−S(O)nxa、(1−5C)アルカノイル、(1−5C)アルカノイル オキシ、ニトロ、NRxbxc、NRxdxe、C(=NRxf)NRxgxh、CON RxbxcおよびCOORxjから選択される1個または2個以上の置換基を保有す ることができ、ここでnは整数0、1または2であり;Rxaは(1−6C)アル キル、(3−6C)シクロアルキルまたはフェニル(このフェニルはハロ、トリ フルオロメチル、(1−3C)アルキルまたは(1−3C)アルコキシ置換基を 保有しうる)であり;基NRxbxcは0−7個の炭素原子を含み、RxbおよびRxc はそれぞれ独立して水素、(1−5C)アルキルもしくは(3−6C)シクロ アルキルであるか、または基NRxbxcはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ 、チオモルホリノ(またはそのS−オキシド)もしくはピペラジニル(このピペ ラジニルは4−位に(1−3C)アルキル置換基を保有しうる)であり;Rxdは 水素または(1−4C)アルキルであり、Rxeは(1−5C)アルカノイル、ベ ンゾイルまたは式C(=Jx)NRxgxhの基であり、ここでJxは酸素、イオウ 、NRxfまたはCHRxiであり;Rxfは水素、(1−5C)アルキルであるか、 またはRxgと一緒にエチレンもしくはトリメチレンジラジカルを形成し、基NRxgxhは0−7個の炭素原子を含み、RxgおよびRxhはそれぞれ独立して水素、 (1−5C)アルキルもしくは(3−6C)シクロアルキルであるか、または基 NRxgxhはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ(またはそ のS−オキシド)もしくはピペラジニル(このピペラジニルは4−位に(1−3 C)アルキル置換基を保有しうる)であり;またはRxgはRxfと一緒にエチレン もしくはトリメチレンジラジカルを形成し、Rxhは水素または(1−5C)アル キルであり;Rxiはシアノ、ニトロ、(1−5C)アルキルスルホニルまたはフ ェニルスルホニルであり;Rxjは水素、(1−5C)アルキルまたはベンジルで あり;Hetは、炭素、ならびに酸素、イオウおよび窒素から選択される1−4 個の異種原子から構成される5もしくは6個の環原子を含む単環式芳香環、また はプロペニレン、トリメチレン、テトラメチレンもしくはベンゾ−ジラジカルを 縮合することによりそれから誘導されたオルト縮合二環式複素環の環炭素原子を 介して結合した基(またはその安定なN−オキシド)であり、この基Hetは置 換されていないか、または炭素において前記にArにつき定めた置換基1個もし くは2 個以上で置換されていてもよく、かつ窒素において(1−3C)アルキルで置換 されていてもよく; Q2は式IIa、IIb、IIc、IId、IIe、IIfおよびIIgの基 の群から選択されるベンゾ縮合ラクタム基であり: これらにおいてJは酸素またはイオウであり;M1はCRFまたはNであり;M2 はメチレン、エチレン、cis−ビニレン、カルボニルまたはチオカルボニルで あり;M3はメチレン、カルボニル、チオカルボニルまたはスルホニルであり; M4はカルボニル、チオカルボニルまたはスルホニルであり;ただし式IIgの 基においてM3およびM4のうち1個、かつ1個のみがスルホニルであり;RAは 水素または(1−3C)アルキルであり;基RB、RC、RDおよびREはそれぞれ 水素であるか;またはRB、RC、RDおよびREのうち1個もしくは2個以上はハ ロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(1−3C)アルコキシ、(1−3C) アルキル、(1−3C)アルキルチオ、(1−3C)アルキルスルフィニルおよ び(1−3C)アルキルスルホニルから独立して選択される置換基であり、RB 、RC、RDおよびREのうち他のものはそれぞれ水素であり;またはRB、RC、 RDおよびREのうち2個の隣接基はメチレンジオキシ置換基を形成し、RB、RC 、RDおよびREのうち他のものは水素であり;RFは水素、ヒドロキシ、(1− 3C)アルコキシまたは(1−3C)アルキルであり; Q3は水素または(1−3C)アルキルであり;そして Q4はフェニルであり、これはハロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(1 −3C)アルコキシ、(1−3C)アルキル、メチレンジオキシ(1−3C)ア ルコキシカルボニルおよび(1−3C)アルキルチオから独立して選択される置 換基1個または2個を保有することができ;またはQ4はチエニル、イミダゾリ ル、ベンゾ[b]チオフェニルもしくはナフチルであり、これらはいずれもハロ 置換基を保有することができ;またはQ4はビフェニリルであり;またはQ4は炭 素結合したインドリルであり、これは1−位にベンジル置換基を保有することが できる]; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)Dが示すピペリジノ窒素の( またはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペラジニル窒素の)N−オキシド; あるいはその薬剤学的に許容しうる塩; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)その第四アンモニウム塩であ って、Dが示すピペリジノ窒素(またはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペ ラジニル窒素)が四価共有原子価アンモニウム窒素であり、その際窒素上の第4 基R1が(1−4C)アルキルまたはベンジルであり、かつ付随する対向イオン Aが薬剤学的に許容しうるアニオンである塩。 2.請求項1に記載の化合物において、 Q4がフェニルであり、これはハロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、(1 −3C)アルコキシ、(1−3C)アルキルおよびメチレンジオキシから独立し て選択される置換基1個または2個を保有することができ;またはQ4がチエニ ル、イミダゾリル、ベンゾ[b]チオフェニルもしくはナフチルであり、これら はいずれもハロ置換基を保有することができ;またはQ4がビフェニリルであり ;またはQ4が炭素結合したインドリルであり、これは1−位にベンジル置換基 を保有することができる化合物; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)Dが示すピペリジノ窒素の( またはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペラジニル窒素の)N−オキシド; あるいはその薬剤学的に許容しうる塩; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)その第四アンモニウム塩であ っ て、Dが示すピペリジノ窒素(またはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペラ ジニル窒素)が四価共有原子価アンモニウム窒素であり、その際窒素上の第4基 R1が(1−4C)アルキルまたはベンジルであり、かつ付随する対向イオンA が薬剤学的に許容しうるアニオンである塩。 3.請求項1に記載の化合物において、式IIIの化合物: [式中のQ1aは式Iの化合物につき前記に定めた式Q1の基であり、その際Zは 窒素を表し、かつQ2aは式Iの化合物につき前記に定めた式IIaまたはIIb の基である]; あるいはDが示すピペリジノ窒素の(またはZaが窒素である場合にQ1の塩基 性ピペラジニル窒素の)N−オキシド; あるいはその薬剤学的に許容しうる塩; あるいはその第四アンモニウム塩であって、Dが示すピペリジノ窒素(または Zaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペラジニル窒素)が四価共有原子価アンモ ニウム窒素であり、その際窒素上の第4基R1が(1−4C)アルキルまたはベ ンジルであり、かつ付随する対向イオンAが薬剤学的に許容しうるアニオンであ る塩。 4.請求項1−3のいずれか1項に記載の化合物において、Q1が4−ベンジ ルピペリジノ、4−(3−メトキシフェニル)ピペリジノ、4−(2−メチルス ルフィニルフェニル)ピペリジノ、4−(2−ピリジル)ピペリジノ、4−(3 −ピリジル)ピペリジノ、4−(2−メチルスルフィニルピリド−3−イル)ピ ペリジノ、4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ、4−アセトアミド−4− フェニルピペリジノ、4−(−フェニルアセトアミド)ピペリジノ、4−(2 −ヒドロキシエチル)ピペリジノ、4−(1−ヒドロキシ−1−プロピルブチル )ピペリジノ、4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ピペリジノ、4−(2 −オキソピペリジノ)ピペリジノ、4−(2−チオキソピペリジノ)ピペリジノ 、4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ、4−エトキ シカルボニル−4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジノ、4−メトキシカルボ ニル−4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ、4−( 1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジノ、4−(2−オキソ−2,3 −ジヒドロベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジノまたは4−(2−オキソ −1,2,3,4−テトラヒドロキナゾリン−3−イル)ピペリジノである化合 物; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)Dが示すピペリジノ窒素の(ま たはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペラジニル窒素の)N−オキシド; あるいはその薬剤学的に許容しうる塩; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)その第四アンモニウム塩であ って、Dが示すピペリジノ窒素(またはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペ ラジニル窒素)が四価共有原子価アンモニウム窒素であり、その際窒素上の第4 基R1が(1−4C)アルキルまたはベンジルであり、かつ付随する対向イオン Aが薬剤学的に許容しうるアニオンである塩。 5.請求項4に記載の化合物において、Q2が式IIa: [式中のJが酸素であり;M1がCHであり;RAが(1−3C)アルキルであり ; RB、RC、RDおよびREがそれぞれ水素であるか、またはRCがメトキシであり 、RB、RCおよびRDが水素であり; Q3が水素であり;かつ Q4が3,4−ジクロロフェニルである]である化合物; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)Dが示すピペリジノ窒素の(ま たはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペラジニル窒素の)N−オキシド; あるいはその薬剤学的に許容しうる塩; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)その第四アンモニウム塩であ って、Dが示すピペリジノ窒素(またはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペ ラジニル窒素)が四価共有原子価アンモニウム窒素であり、その際窒素上の第4 基R1が(1−4C)アルキルまたはベンジルであり、かつ付随する対向イオン Aが薬剤学的に許容しうるアニオンである塩。 6.請求項1に記載の化合物において、 (3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−( 2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ)プロピル]−2−メ チル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン; 3−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[4−(2−メチルスルフィニ ルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−エチル−2,3−ジヒドロイソイン ドール−1−オン; (3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−( 2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−エチル−2, 3−ジヒドロイソインドール−1−オン; (3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−( (R*)−2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−エ チル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン;または (3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−( (S*)−2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−エ チル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オン である化合物; あるいはDが示すピペリジノ窒素の(またはZaが窒素である場合にQ1の塩基 性ピペラジニル窒素の)N−オキシド; あるいはその薬剤学的に許容しうる塩; あるいはその第四アンモニウム塩であって、Dが示すピペリジノ窒素(または Zaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペラジニル窒素)が四価共有原子価アンモ ニウム窒素であり、その際窒素上の第4基R1が(1−4C)アルキルまたはベ ンジルであり、かつ付随する対向イオンAが薬剤学的に許容しうるアニオンであ る塩。 7.請求項1に記載の化合物において、 (3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−( (R*)−2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−エ チル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンである化合物; またはその薬剤学的に許容しうる塩。 8.請求項1に記載の化合物において、 (3R)−3−[(1S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−( (S*)−2−メチルスルフィニルフェニル)ピペリジノ)プロピル]−2−エ チル−2,3−ジヒドロイソインドール−1−オンである化合物; またはその薬剤学的に許容しうる塩。 9.請求項1−8のいずれか1項に記載の式Iの化合物; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)Dが示すピペリジノ窒素の(ま たはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペラジニル窒素の)N−オキシド; あるいはその薬剤学的に許容しうる塩; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)その第四アンモニウム塩であ って、Dが示すピペリジノ窒素(またはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペ ラジニル窒素)が四価共有原子価アンモニウム窒素であり、その際窒素上の第4 基R1が(1−4C)アルキルまたはベンジルであり、かつ付随する対向イオン Aが薬剤学的に許容しうるアニオンである塩; および薬剤学的に許容しうる希釈剤またはキャリヤー を含む薬剤組成物。 10.請求項1−8のいずれか1項に記載の式Iの化合物; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)Dが示すピペリジノ窒素の(ま たはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペラジニル窒素の)N−オキシド; あるいはその薬剤学的に許容しうる塩; あるいは(Zdがカルボニルである場合を除く)その第四アンモニウム塩であ って、Dが示すピペリジノ窒素(またはZaが窒素である場合にQ1の塩基性ピペ ラジニル窒素)が四価共有原子価アンモニウム窒素であり、その際窒素上の第4 基R1が(1−4C)アルキルまたはベンジルであり、かつ付随する対向イオン Aが薬剤学的に許容しうるアニオンである塩 の製造方法であって: (a)Zが窒素を表す式I(または式III)の化合物については、式III aのピペリジン(式中のQ1aが、前記においてZが窒素を表す式Iの化合物につ き定めた式Q1の基である): を式IV(または式IVa)のアルデヒドで還元アルキル化によりアルキル化する : (b)式IIIaのピペリジンを式V(または式Va)のアルキル化剤(Yは 脱離基である)でアルキル化する: (c)式I(または式III)の化合物の、Dで指示したピペリジノ窒素のN −オキシドについては、式Iの化合物の、Dで指示したピペリジノ窒素を酸化す る; (d)式I(または式III)の化合物の、Dで指示したピペリジノ窒素の第 四アンモニウム塩については、式I(または式III)の化合物の、Dで指示し たピペリジノ窒素を式R1Yのアルキル化剤でアルキル化するか、または式II Ibのピペリジン: を式V(式中のYは脱離基である)のアルキル化剤でアルキル化する; (e)Q1が式Id: のものである式Iの化合物については、対応する式VIの出発物質: の二重結合を還元する; (f)Q1が式Idのものである式Iの化合物については、式VIaの化合物 : の窒素を式Rda−(Xdp−Zd−の基で置換する; (g)スルフィニル基を保有する式I(または式III)の化合物については 、スルフィド基を保有する対応する式I(または式III)の化合物のイオウを 酸化する; (h)スルホニル基を保有する式I(または式III)の化合物については、 対応する式I(または式III)の化合物のスルフィド基またはスルフィニル基 を酸化する;あるいは (i)芳香族ヒドロキシ基を保有する式I(または式III)の化合物につい ては、芳香族アルコキシ基を保有する対応する式I(または式III)の化合物 のエーテルを開裂する ことを特徴とする方法。
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