JPH09506081A - 医薬としてのシクロペンタンヘプタンまたはヘプテン酸,2−アリールアルキルまたはアリールアルケニルおよび誘導体 - Google Patents

医薬としてのシクロペンタンヘプタンまたはヘプテン酸,2−アリールアルキルまたはアリールアルケニルおよび誘導体

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JPH09506081A JP7512713A JP51271395A JPH09506081A JP H09506081 A JPH09506081 A JP H09506081A JP 7512713 A JP7512713 A JP 7512713A JP 51271395 A JP51271395 A JP 51271395A JP H09506081 A JPH09506081 A JP H09506081A
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アンドルーズ、スティーブン・ダブリュ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、シクロペンタンヘプタンまたはヘプテン酸,2−アリールアルキルまたはアリールアルケニル、およびその誘導体であって、親化合物のカルボン酸をヒドロキシまたはエステル基に変換した医薬を提供する。本発明の医薬は、有効な眼圧降下剤であり、他の処置効果をも示す。

Description

【発明の詳細な説明】 医薬としてのシクロペンタンヘプタンまたはヘプテン酸,2−アリールアルキ ルまたはアリールアルケニルおよび誘導体 発明の分野 本発明は、シクロペンタンヘプタンまたはヘプテン酸,2−アリールアルキル またはアリールアルケニルの、医薬としての用途に関する。本発明の方法におい て使用する化合物は、上記親化合物のカルボン酸基を変換した、1位にヒドロキ シまたはエステル基を有する化合物であり得る。本発明のシクロペンタンヘプタ ンまたはヘプテン酸,2−(アリールアルキルまたはアリールアルケニル)の誘導 体は有効な眼圧降下剤であり、緑内障の処置に特に適当である。更に、そのよう な誘導体は、全身性高血圧および肺疾患において広範に適用し得る平滑筋弛緩剤 であり、胃腸疾患、生殖、受胎力、失禁、ショックなどに関して適用し得る平滑 筋弛緩剤である。 発明の背景 眼圧降下剤は、多様な高眼圧症状、例えば術後およびレーザートラベクレクト ミー後の高眼圧や、緑内障の処置において、並びに術前の補助薬として有用であ る。 緑内障は、眼圧の上昇により特徴付けられる眼疾患である。緑内障は、その病 因により、原発性または続発性として分類されている。例えば、成人の原発性緑 内障(先天性緑内障)は、開放隅角緑内障であるか、または急性もしくは慢性の閉 塞隅角緑内障であり得る。続発性緑内障は、ブドウ膜炎、眼内腫瘍または拡大し た白内障のような既存の眼疾患から生じる。 原発性緑内障の原因は、未だ解明されていない。その眼圧上昇は、房水流出遮 断による。慢性開放隅角緑内障においては、前房およびその解剖学的構造は正常 に見えるが、房水の排出は妨げられる。急性または慢性の閉塞隅角緑内障におい ては、前房が浅く、透過角が狭く、虹彩がシュレンム管の入口の小柱網を閉塞し 得る。瞳孔の拡張により、虹彩根部が隅角に対して前方に押され、および瞳孔ブ ロックを起こして、病状を急進し得る。前房隅角の狭い眼は、種々の重篤度の急 性閉塞隅角緑内障に患る素因を有する。 続発性緑内障は、後房から前房、次いでシュレンム管への房水の流れのいかな る妨害によっても起こる。前房の炎症性疾患は、膨隆虹彩における完全な虹彩後 癒着を起こすことにより房水排出を妨げ得、排液路を滲出物で閉塞し得る。他の 通常の原因は、眼内腫瘍、拡大した白内障、網膜中心静脈閉塞、眼の外傷、手術 操作および眼内出血である。 すべての種類を考慮すると、緑内障は、40歳を超えるすべての人の約2%に 起こり、視力が急速に損われるまで何年間も無症候性であり得る。手術が指示さ れない場合、局所用β−アドレナリン受容体拮抗剤が、従来、緑内障処置薬物と して選択されている。 プロスタグランジンはかつて、有効な眼圧上昇剤であると見なされていた; し かし、過去20年間に蓄積された証拠によると、いくつかのプロスタグランジン は非常に有効な眼圧降下剤であり、緑内障の長期処置に好適であることがわかっ た。[例えば、スター,エム・エス(Starr,M.S.)、エクスペリメンタル・ アイ・リサーチ(Exp.Eye Res.)、1971、11、170〜177頁; ビ ト,エル・ゼット(Bito,L.Z.)、バイオロジカル・プロテクション・ウィ ズ・プロスタグランジンズ(Biological Protection with Prostagandins)、 コーヘン,エム・エム(Cohen,M.M.)編、ボカ・レイトン(Boca Raton) 、フロリダ、CRCプレス社(CRC Press Inc.)、1985、231〜2 52頁; 並びにビト,エル・ゼット、アプライド・ファーマコロジー・イン・ザ ・メディカル・トリートメント・オブ・グラウコマズ(Applied Pharmacology in the Medical Treatment of Glaucomas)、ドランス,エス・エム( Drance,S.M.)およびニューフェルド,エイ・エイチ(Neufeld,A.H.) 編、ニューヨーク、グルーン・アンド・ストラットン(Grune & Stratton) 、1984、477〜505頁参照。]そのようなプロスタグランジンは、PG F、PGF、PGE2、およびそれらの脂溶性エステル(例えば、1−イ ソプロピルエステルのようなC1−C5アルキルエステル)を包含する。 米国特許第4599353号において、ある種のプロスタグランジン、とりわ けPGE2およびPGF並びに後者のC1−C5アルキルエステルが眼圧降下活 性を有することが報告され、緑内障処置に使用することが提案された。 プロスタグランジンによる眼圧降下の詳しいメカニズムは未だわかっていない が、最近の実験結果により、ブドウ膜強膜流出の増加によるものであることが示 された[ニルソン(Nilsson)ら、インベスティゲイティブ・オフサルモロジー・ アンド・ビジュアル・サイエンス(Invest.Ophthalmol.Vis.Sci.)28( 補遺)、284(1987)]。 PGFのイソプロピルエステルは、親化合物よりもはるかに大きい降圧活 性を有することがわかっている。これは、角膜透過性がより高いことによると考 えられる。1987年にこの化合物は、「かつて報告されたうちで最も強力な眼 圧降下剤」であると文献に記載された[例えば、ビト,エル・ゼット、アーカイ ブズ・オブ・オフサルモロジー(Arch.Ophthalmol.)、105、1036(1 987)、およびシーボルド(Siebold)ら、プロドラッグ(Prodrug)5、3(19 89)参照]。 プロスタグランジンは顕著な眼内副作用を持たないと考えられるが、眼表面( 結膜)充血および異物感は、ヒトの眼に対するそのような化合物(とりわけPGF およびそのプロドラッグ、例えば1−イソプロピルエステル)の局所適用に伴 って起こる。高眼圧を伴う症状(例えば緑内障)の処置におけるプロスタグランジ ンの臨床的使用可能性は、上記のような副作用の故に非常に制限されている。 欧州特許出願第0364417号においては、ある種のフェニルおよびフェノ キシモノ、トリおよびテトラノルプロスタグランジンが、緑内障または高眼圧の 処置に有用であると開示されている。 アラーガン社(Allergan,Inc.)に譲渡された一連の同時係属米国特許出願 において、眼圧降下活性が高く、副作用は無い、または実質的に副作用の無いプ ロスタグランジンエステルが開示されている。同時係属米国特許出願第3868 35号(1989年7月27日出願)は、ある種の11−アシル−プロスタグラン ジン、例えば11−ピバロイル、11−アセチル、11−イソブチリル、11− バレリル、および11−イソバレリルPGFに関する。同時係属米国特許出 願 第357394号(1989年5月25日出願)には、眼圧降下作用を有する15 −アシルプロスタグランジンが開示されている。同様に、プロスタグランジンの 11,15−、9,15−および9,11−ジエステル、例えば11,15−ジピバ ロイルPGFも、眼圧降下活性を有することが知られている。同時係属米国 特許出願第385645号(1990年7月27日出願、米国特許第44942 74号に対応);第584370号(米国特許出願第386312号の継続出願) ;第585284号(米国特許第5034413号に対応、米国特許出願第38 6834号の継続出願)(親出願は1989年7月27日出願)参照。上記特許出 願の開示を、特に引用により本発明の一部とする。 発明の要旨 ある種のシクロペンタンヘプタンまたはヘプテン酸,2−アリールアルキルま たはアリールアルケニルおよびその誘導体であって、カルボン酸基を非酸性置換 基に置き換えたものは、平滑筋に顕著に作用し、有効な眼圧降下剤であることが わかった。更に、そのような誘導体は、その親化合物よりも有意に強力であり得 、緑内障の場合驚くべきことに、眼表面の充血を起こさないか、または親化合物 よりも有意に軽度にしか起こさないということもわかった。 本発明は、心血管、肺−呼吸器、胃腸、生殖器およびアレルギー疾患、ショッ ク並びに高眼圧を処置する方法であって、式(I): [式中、三角形に塗り潰した線はβ配置を表し; ハッチングした線はα配置を表 し; 波線はαまたはβ配置のいずれかであることを表し; 点線を付した結合は、 一重結合、またはシスもしくはトランス配置であり得る二重結合を表し; Xは から成る群から選択する基であり、R4は水素または炭素原子数6までの低級ア ルキル基であり; Yはハロ、ニトロ、アミノ、チオール、ヒドロキシ、アルコキ シおよびアルキルカルボキシから成る群から選択する基であり; R1は−OHま たは−O(CO)R6であり、R3は−OHまたは−O(CO)R6であり、R6は炭素 原子数1〜約20の飽和もしくは不飽和非環式炭化水素基、または−(CH2)m R7であり、mは0〜10であり、R7は炭素原子数約3〜7の脂環、または芳香 環もしくは複素環(例えば、フェニル、チエニル、フラニルまたはピリジル環)で ある。] で示される化合物または薬学的に許容し得るその塩の有効量を投与することを含 んで成る方法に関する。 より好ましくは、本発明の化合物は、式(II): [式中、記号および置換基は前記と同意義であり、好ましくはR1およびR2は− OHである。] で示される化合物を投与することを含んで成る。 他の態様においては、本発明は、心血管、肺−呼吸器、胃腸、生殖器およびア レルギー疾患、ショック並びに高眼圧を処置する方法であって、式(III): [式中、記号および置換基は前記と同意義である。] で示される化合物の処置有効量を薬剤担体と共に含有する薬剤組成物を患者に投 与することを含んで成る方法に関する。 他の態様においては、本発明は、式(I)、(II)または(III)[式中、記号は 前記と同意義である。]で示される化合物または薬学的に許容し得るその塩の処 置有効量を、薬学的に許容し得る無毒性液体賦形剤と共に含有する薬剤組成物に 関する。 発明の詳細な説明 本発明は、シクロペンタンヘプタンまたはヘプテン酸,2−アリールアルキル またはアリールアルケニル、およびその誘導体の、医薬(例えば眼圧降下剤)とし ての用途に関する。そのような医薬は、前記のような式(I): で示される化合物である。 本発明に従って使用する好ましいシクロペンタンヘプテン酸,2−(フェニルア ルキルまたはフェニルアルケニル)またはその誘導体は、式(II): [式中、置換基および記号は前記と同意義である。] で示される。 より好ましくは、本発明の化合物およびその誘導体は式(III): [式中、置換基および記号は前記と同意義である。] で示される。 最も好ましくは、本発明において使用する誘導体は、式(IV): [式中、置換基および記号は前記と同意義である。] で示される化合物である。 前記式のいずれにおいても、α鎖上の5および6位の炭素間(C−5)、ω鎖上 の13および14位の炭素間(C−13)、並びにシクロペンタン環上の11およ び12位の炭素間(C−11)の結合における点線は、その結合が一重結合、また は二重結合(C11結合以外は、シスもしくはトランス配置であり得る)である ことを表す。2本の実線を用いる場合は、その二重結合の配置を特定して示す。 C−8、C−9およびC−15のハッチングした線は、α配置を表す。β配置は 、三角形に塗り潰した線で表す。 本発明に従って使用する化合物は、C−8、C−9またはC−15の置換基が αまたはβ配置の化合物を包含する。 本発明において、特記しない限り、「アルキル」とは炭素原子数1〜10のアル キル基を意味し、「シクロアルキル」とは炭素原子数3〜7のシクロアルキル基を 意味し、「アリール」とは炭素原子数4〜10のアリール基を意味する。「飽和も しくは不飽和非環式炭化水素基」とは、炭素原子数1〜約6(好ましくは1〜約4 )の直鎖または分枝鎖状飽和または不飽和炭化水素基を意味する。そのような基 は、適当な鎖長のアルキル、アルケニルおよびアルキニル基を包含し、好ましく はアルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルもしくはヘキ シルまたはそれらの異性体)である。 R6の定義は、環式成分である−(CH2)mR7[mは0〜10であり、R7は炭素 原子数約3〜7の脂環、または芳香環もしくは複素環である]を包含し得る。「脂 環」は、飽和または不飽和であってよく、好ましくは炭素原子数3〜7の飽和環 である。芳香環としてのR7は好ましくはフェニルであり、複素環はヘテロ原子 として酸素、窒素またはイオウを有する(すなわち、R7はチエニル、フラニル、 ピリジルなどであり得る)。mは好ましくは0〜4である。 Xは から成る群から選択し得る。R4水素または炭素原子数6までの低級アルキル 基である。R4は好ましくはメチルまたはエチルである。 本発明の範囲に含まれる化合物の好ましい例は、Xが−C(=O)OR4である 式(IV)で示される化合物、すなわちシクロペンタンヘプテン酸,5−シス−2 −(3−αヒドロキシ−5−フェニル−1−トランス−ペンテニル)−3−ヒドロ キシ,[1α,2β,5α]並びに該化合物の9−および/または15−エステルで ある(角括弧内の番号表示は、シクロペンタン環上の位置を示す)。 本発明の薬剤組成物および処置方法において、以下の新規化合物を使用し得る 。 (1)シクロペンタンヘプテノール,5−シス−2−(3−αヒドロキシ−5−フ ェニル−1−トランス−ペンテニル)−3−ヒドロキシ,[1α,2β,5α] (2)シクロペンタンヘプテノール,5−シス−2−(3−αヒドロキシ−4−m −クロロフェノキシ−1−トランス−ブテニル)−3−ヒドロキシ,[1α,2β, 5α] (3)シクロペンタンヘプテン酸,5−シス−2−(3−αヒドロキシ−5−フェ ニル−1−トランス−ペンテニル)−3−ヒドロキシ,[1α,2β,5α],メチル エステル (4)シクロペンタンヘプテン酸,5−シス−2−(3−αヒドロキシ−5−フェ ニル−1−トランス−ペンテニル)−3−ヒドロキシ,[1α,2β,5α],エチル エステル (5)シクロペンタンヘプテン酸,5−シス−2−(3−αヒドロキシ−5−フェ ニル−1−トランス−ペンテニル)−3−ヒドロキシ,[1α,2β,5α],イソプ ロピルエステル 本発明の化合物の薬学的に許容し得る塩は、親化合物の活性を保持し、被投与 体および投与を行う環境に対して不都合な影響を及ぼさないいずれの塩であって もよい。そのような塩は、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属などの薬学的 に許容し得る陽イオンと共に形成した塩である。 薬剤組成物は、少なくとも1種の本発明化合物または薬学的に許容し得るその 塩の処置有効量を活性成分として、眼科学的に許容し得る通常の薬剤賦形剤と組 み合わせることによって、および点眼に適当な単位用量形態を形成することによ っ て調製し得る。処置有効量は通例、液体製剤中約0.0001〜5%(w/v)、好 ましくは約0.001〜1.0%(w/v)である。 眼科的な適用のためには、主な賦形剤として生理食塩液を用いて溶液を調製す ることが好ましい。そのような眼用溶液のpHは、適当な緩衝系によって4.5〜 8.0に保つことが好ましい。中性pHが好ましいが、本質的ではない。このよう な製剤は、薬学的に許容し得る通常の保存剤、安定剤および界面活性剤をも含有 し得る。 本発明の薬剤組成物中に使用し得る好ましい保存剤は、塩化ペンザルコニウム 、クロロブタノール、チメロサール、酢酸フェニル水銀および硝酸フェニル水銀 を包含するが、これらに限定されるものではない。好ましい界面活性剤は、例え ば、トゥイーン(Tween)80である。同様に、本発明の眼用製剤中に種々の好ま しい賦形剤を使用し得る。このような賦形剤は、ポリビニルアルコール、ポリビ ニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポロキサマー、カルボ キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、シクロデキストリンおよ び精製水を包含するが、これらに限定されるものではない。 必要に応じて、または好都合に、浸透圧調整剤を添加し得る。浸透圧調整剤は 、塩、とりわけ塩化ナトリウム、塩化カリウム、マンニトールおよびグリセリン を包含するが、これらに限定されるものではなく、眼科学的に許容し得る他の適 当な浸透圧調整剤も使用し得る。 眼科学的に許容し得る製剤が得られるのであれば、pH調整のためにどのよう な緩衝剤および手段を用いてもよい。緩衝剤は、酢酸、クエン酸、リン酸および ホウ酸の緩衝剤を包含する。製剤のpHを調整するために、必要に応じて酸また は塩基を使用し得る。 同様に、本発明において使用するための眼科学的に許容し得る抗酸化剤は、メ タ重亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、アセチルシステイン、ブチル化ヒ ドロキシアニソールおよびブチル化ヒドロキシトルエンを包含するが、それらに 限定されるものではない。 本発明の眼用製剤が含有し得る他の佐剤成分はキレート化剤である。好ましい キレート化剤はエデト酸二ナトリウムであるが、その代わりに、またはそれと組 み合わせて他のキレート化剤も使用し得る。 上記成分は通例、次のような量で使用する:成分 量(%w/v) 活性成分 約0.001〜5 保存剤 0〜0.10 賦形剤 0〜40 浸透圧調整剤 0〜10 緩衝剤 0.01〜10 pH調整剤 q.s.(pH4.5〜7.5) 抗酸化剤 必要量 界面活性剤 必要量 精製水 必要量(100%とする) 本発明の活性化合物の実際の用量は、化合物によって、および処置する症状に よって異なる。当業者はその知識の範囲内で、適当な用量を選択することができ る。 本発明の眼用製剤は、眼への適用を容易にするよう、計量適用に適した形態( 例えばドロッパー付き容器)に充填することが好都合である。滴下適用に適した 容器は通例、不活性で無毒性の適当なプラスチック材料製であり、溶液を約0. 5〜15ml収容する。容器1個が、1単位用量またはそれ以上を含有し得る。 約10単位用量まで、好ましくは約5単位用量までを含有する再密閉不可能な 容器内に入った、特に保存剤不含有の溶液をしばしば調製する。単位用量は通例 、1〜約8滴、好ましくは1〜約3滴である。1滴の体積は通例、約20〜35 mlである。 以下の実施例によって本発明を更に説明するが、実施例は本発明を制限するも のではない。 実施例1 [3aα,4α]−3,4,7,8−テトラヒドロ−2−オキソ−シクロペンタ[b] フラン−4−カルバルデヒド() ジクロロメタン(54ml)中の塩化オキサリル(1.8ml、20ミリモル)の 撹拌した溶液に、−78℃で、ジメチルスルホキシド(2.9ml、41ミリモル )を滴下した。得られた溶液を−78℃に2分間保った後、ジクロロメタン(1 3ml)中の[3aα,4α,5β,6aα]−ヘキサヒドロ−5−ベンゾイルオキシ −4−ヒドロキシメチル−2−オキソ−シクロペンタ[b]フラン()(3.7 4g、13.5ミリモル)の溶液を滴下した。得られた混合物を−78℃に45 分間保った後、反応混合物にトリエチルアミン(9.4ml、68ミリモル)を一 度に加えた。冷却浴を取り除き、反応混合物を室温に昇温し、室温に2時間保っ た。次いで、反応混合物をジクロロメタン(100ml)で希釈し、水(2×20 ml)および塩水(1×20ml)で洗い、乾燥(Na2SO4)し、減圧下に濃縮し て、標記化合物を黄色がかった透明油状物として得た(1.87g、12.3ミ リモル)。 実施例2 [3aα,4α,5α]−ヘキサヒドロ−2−オキソ−シクロペンタ[b]フラン− 4−カルバルデヒド() テトラヒドロフラン(55ml)中の、[3aα,4α]−3,4,7,8−テトラヒ ドロ−2−オキソ−シクロペンタ[b]フラン−4−カルバルデヒド()(1.7 2、11.3ミリモル)、および10%パラジウム/炭(1.20g、1.1ミリモ ル)の混合物を、水素雰囲気中で17時間激しく撹拌した。次いで、反応混合物 を、酢酸エチル(100ml)を用いてセライトのプラグで濾過し、減圧下に濃縮 して、標記化合物を無色透明油状物として得た(1.20g、1.13ミリモル) 。酢酸エチル−ヘキサン(1:2)により、Rf=0.36。 実施例3 [3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2−オキソ−シクロペンタ[b]フラン− 4−カルバルデヒド() テトラヒドロフラン中の、[3aα,4α,5α]−ヘキサヒドロ−2−オキソ− シクロペンタ[b]フラン−4−カルバルデヒド()(945mg、6.13ミリ モル)、および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(50μl 、0.3ミリモル)の混合物を2時間撹拌後、酢酸エチル(30ml)で希釈し、 水(2×10ml)および塩水(1×10ml)で洗った。次いで、反応混合物を乾 燥(Na2SO4)し、減圧下に濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより、標 記化合物を無色透明油状物として得た(780mg、5.05ミリモル)。酢酸エチ ル−ヘキサン(1:2)により、Rf=0.36。 実施例4 [3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2−オキソ−4−(5−フェニル−3− オキソ−1E−ペンテニル)−シクロペンタ[b]フラン() ジクロロメタン(10ml)中の、ジメチル(2−オキソ−4−フェニルブチル) ホスホネート(1.40g、5.46ミリモル)、[3aα,4β,5α]−ヘキサヒド ロ−2−オキソ−シクロペンタ[b]フラン−4−カルバルデヒド()(0.76 5mg、4.96ミリモル)、およびトリエチルベンジルアンモニウムクロリド(1 10mg、0.48ミリモル)の溶液に、室温で、10M水酸化ナトリウム水溶液 (0.55ml、5.5ミリモル)を加え、得られた混合物を40分間激しく撹拌し た。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水(2×10ml)および塩水(1×10 ml)で洗い、減圧下に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(1:2酢酸エチル −ヘキサン、シリカゲル)により、標記化合物を無色透明油状物として得た( 1.29g、4.53ミリモル)。酢酸エチル−ヘキサン(1:1)により、Rf= 0.42。 実施例5 [3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2−オキソ−4−(5−フェニル−3− ヒドロキシ−1E−ペンテニル)−シクロペンタ[b]フラン() メタノール(23ml)中の、[3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2−オキソ −4−(5−フェニル−3−オキソ−1E−ペンテニル)−シクロペンタ[b]フラ ン()(1.29g、4.54ミリモル)および三塩化セリウム七水和物(68 0mg、1.82ミリモル)の溶液に、−78℃で、水素化ホウ素ナトリウム(2 60mg、6.80ミリモル)を加えた。反応混合物を−78℃で30分間保った 後、冷却浴を取り除き、2時間にわたって室温に昇温した。反応混合物を酢酸エ チルで希釈し、水(2×10ml)および塩水(1×10ml)で洗い、減圧下に濃 縮した。カラムクロマトグラフィー(1:1酢酸エチル−ヘキサン、シリカゲル )により、標記化合物を無色透明油状物として得た。 [3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2−オキソ−4−(5−フェニル−3α −ヒドロキシ−1E−ペンテニル)−シクロペンタ[b]フラン(6a)(541mg 、1.90ミリモル)。酢酸エチル−ヘキサンにより、Rf=0.36。[3aα,4 α,5β]−ヘキサヒドロ−2−オキソ−4−(5−フェニル−3β−ヒドロキシ −1E−ペンテニル)−シクロペンタ[b]フラン(6b)(499mg、1.74ミ リモル)。酢酸エチル−ヘキサン(1:2)により、Rf=0.30。 実施例6 [3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2−オキソ−4−(5−フェニル−3α −t−ブチルジメチルシリルオキシ−1E−ペンテニル)−シクロペンタ[b]フ ラン(7a) N,N−ジメチルホルムアミド(9.4ml)中の、[3aα,4β,5α]−ヘキサ ヒドロ−2−オキソ−4−(5−フェニル−3α−ヒドロキシ−1E−ペンテニ ル)−シクロペンタ[b]フラン(6a)(540mg、1.80ミリモル)および2 ,6−ルチジン(0.43ml、3.8ミリモル)の溶液に、室温で、t−ブチルジ メチルシリルクロリド(0.43g、2.8ミリモル)を一度に加えた。反応混合 物を室温に12.4時間保った後、酢酸エチル(40ml)で希釈し、水(2×1 0ml)および塩水(1×10ml)で洗い、乾燥(Na2SO4)し、減圧下に濃縮 した。カラムクロマトグラフィー(1:4酢酸エチル−ヘキサン、シリカゲル) により、標記化合物7aを無色透明油状物として得た(643mg、1.60ミリモ ル)。酢酸エチル−ヘキサン(1:4)により、Rf=0.4。 実施例7 [3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2−オキソ−4−(5−フェニル−3β −t−ブチルジメチルシリルオキシ−1E−ペンテニル)−シクロペンタ[b]フ ラン(7b) 実施例6に記載の方法に従って、[3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2−オ キソ−4−(5−フェニル−3α−ヒドロキシ−1E−ペンテニル)−シクロペン タ[b]フラン(6b)(493mg、1.72ミリモル)を、標記化合物7b(5 20mg、1.30ミリモル)に変換した。酢酸エチル−ヘキサン(1:4)によ り、Rf=0.4。 実施例8 [3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2−ヒドロキシ−4−(5−フェニル− 3α−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1E−ペンテニル)−シクロペンタ[b ]フラン(8a) ジクロロメタン(7.4ml)中の[3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2−オ キソ−4−(5−フェニル−3α−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1E−ペ ンテニル)−シクロペンタ[b]フラン(7a)(593mg、1.48ミリモル)の 溶液に、−78℃で、ジクロロメタン中の水素化ジイソブチルアルミニウムの1 .0M溶液(2.2ml、2.2ミリモル)を加えた。反応混合物を−78℃に16 時間保った後、ジクロロメタン中の水の溶液を激しく撹拌したものに入れて、反 応を停止した。2時間後、反応混合物を濾過し、減圧下に濃縮して、標記化合物 を黄色がかった透明油状物として得た(590mg、1.46ミリモル)。 実施例9 [3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2−ヒドロキシ−4−(5−フェニル− 3β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1E−ペンテニル)−シクロペンタ[b ]フラン(8b) 実施例8に記載の方法に従って、[3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2−オ キソ−4−(5−フェニル−3β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1E−ペ ンテニル)−シクロペンタ[b]フラン(8a)(501mg、1.25ミリモル)を 、標記化合物8b(455mg、1.13ミリモル)に変換した。 実施例10 [1aα,2aβ,5ab]7−[5−ヒドロキシ−2−(5−フェニル−3α−t −ブチルジメチルシリルオキシ−1E−ペンテニル)−2−シクロペンテニル]− 5Z−ヘプテン酸(9a) ジメチルスルホキシド(15.5ml)中の(4−カルボキシブチル)トリフェニ ルホスホニウムブロミド(1.37g、3.10ミリモル)の撹拌した溶液に、室 温で、テトラヒドロフラン中のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの1. 0M溶液(6.2ml、6.2ミリモル)を、約5分間にわたって滴下した。この添 加の間に、反応混合物は、わずかな黄色を経てチェリー赤に変色した。添加完了 後、反応混合物を更に35分間室温に保ち、次いで、テトラヒドロフラン(2ml) 中の[3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2−ヒドロキシ−4−(5−フェニル −3α−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1E−ペンテニル)−シクロペンタ[ b]フラン(8a)(216mg、0.536ミリモル)の溶液をカニューレで加え た。2.5時間後、反応混合物を水(35ml)に注ぎ、濃HClでpH7に中和し た。次いで、反応混合物を酢酸エチル(3×10ml)で抽出した。水相を濃HC lでpH3に酸性化し、更に酢酸エチル(3×10ml)で抽出した。合した有機相 を塩水(3×5ml)で洗い、無水MgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して 、標記化合物9aを黄色油状物として得た(208mg、0.127ミリモル)。酢 酸エチル−ヘキサン(1:2)により、Rf=0.36。 実施例11 [1aα,2aβ,5ab]7−[5−ヒドロキシ−2−(5−フェニル−3β−t −ブチルジメチルシリルオキシ−1E−ペンテニル)−2−シクロペンテニル]− 5Z−ヘプテン酸(9b) 実施例10に記載の方法に従って、[3aα,4α,5β]−ヘキサヒドロ−2− ヒドロキシ−4−(5−フェニル−3β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1 E−ペンテニル)−シクロペンタ[b]フラン(8b)(425mg、1.05ミリモ ル)を、標記化合物(9b)(237mg、0.490ミリモル)に変換した。( 30%酢酸エチル/ヘキサンにより、Rf=0.3。)酢酸エチル−ヘキサン(1 :2)により、Rf=0.36。 実施例12 [1aα,2aβ,5ab]7−[5−ヒドロキシ−2−(5−フェニル−3α−ヒ ドロキシ−1E−ペンテニル)−2−シクロペンテニル]−5Z−ヘプテン酸( 0a ) 無水テトラヒドロフラン(2.2ml)中の[1aα,2aβ,5aβ]7−[5−ヒ ドロキシ−2−(5−フェニル−3α−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1E −ペンテニル)−2−シクロペンテニル]−5Z−ヘプテン酸(9a)(109mg 、0.223ミリモル)の溶液に、室温で、テトラヒドロフラン中のテトラブチ ルアンモニウムフロリドの1.0M溶液(0.34ml、0.34ミリモル)を、数 秒間にわたって滴下した。反応混合物を室温に4時間保った後、酢酸エチル(2 0ml)と共に分液漏斗に移し、水(2×5ml)および塩水(1×10ml)で洗っ た。次いで、有機相を減圧下に濃縮して、黄色がかった油状物を得た。カラムク ロマトグラフィー(1:1酢酸エチル−ヘキサン、シリカゲル)により、標記化 合物10aを無色透明油状物として得た(42.1mg、0.113ミリモル)。酢酸 エチル−ヘキサン(1:1)により、Rf=0.18。 実施例13 [1aα,2aβ,5ab]7−[5−ヒドロキシ−2−(5−フェニル−3β−ヒ ドロキシ−1E−ペンテニル)−2−シクロペンテニル]−5Z−ヘプテン酸( 0b ) 実施例12に記載の方法に従って、[1aα,2aβ,5ab]7−[5−ヒドロ キシ−2−(5−フェニル−3β−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1E−ペ ンテニル)−2−シクロペンテニル]−5Z−ヘプテン酸(9b)(89.0mg、 0.182ミリモル)を、標記化合物10b(22.7mg、0.0744ミリモル )に変換した。 実施例14 [1aα,2aβ,5ab]メチル7−[5−ヒドロキシ−2−(5−フェニル− 3α−ヒドロキシ−1E−ペンテニル)−2−シクロペンテニル]−5Z−ヘプテ ン酸(11a) メタノール(5ml)中の[1aα,2aβ,5ab]7−[5−ヒドロキシ−2−( 5−フェニル−3α−ヒドロキシ−1E−ペンテニル)−2−シクロペンテニル] − 5Z−ヘプテン酸(10a)(19.7mg、0.0529ミリモル)の溶液に、室 温で、エーテル中のジアゾメタン溶液を、黄色が消えなくなるまで滴下した。次 いで、氷酢酸1滴加えて反応を停止し、減圧下に濃縮して、標記化合物11aを 無色透明油状物として得た(18.2mg、0.0471ミリモル)。酢酸エチル−ヘ キサン(1:1)により、Rf=0.18。部分 1H NMR(CDCl3)δ7.1 6−7.24(m,5H)、5.50(m,2H)、5.33(m,2H)、5.13(m,1 H)、4.08(m,1H)、3.63(s,3H)、2.68(m,2H)、2.35(m,1 H)、2.26(t,J=2.2Hz,2H)、2.2−1.3(m,13H)。 実施例15 [1aα,2aβ,5ab]メチル7−[5−ヒドロキシ−2−(5−フェニル−3 β−ヒドロキシ−1E−ペンテニル)−2−シクロペンテニル]−5Z−ヘプテン 酸(11b) 実施例14に記載の方法に従って、[1aα,2aβ,5ab]7−[5−ヒドロ キシ−2−(5−フェニル−3β−ヒドロキシ−1E−ペンテニル)−2−シクロ ペンテニル]−5Z−ヘプテン酸(10b)(12.1mg、0.0324ミリモル )を、標記化合物11b(12.2mg、0.0315ミリモル)に変換した。酢酸 エチル−ヘキサン(1:1)により、Rf=0.2。部分 1H NMR(CDCl3) δ7.16−7.25(m,5H)、5.53(dd,J=2.0,14.9Hz,1H)、 5.44(dd,J=2.6,14.9Hz,1H)、5.33(m,2H)、5.16(m, 1H)、4.07(m,1H)、3.63(s,3H)、2.68(m,2H)、2.35(m, 1H)、2.26(t,J=2.4Hz,2H)、2.2−1.3(m,13H)。 上記反応を下記反応式に示す: 反応式中、実施例1〜15に記載の反応の試薬および反応工程は、次の通りで ある: 試薬:(a)ClCOCOCl、DMSO、CH2Cl2、次いでEt3N;(b)H2 、Pd(C)、THF;(c)DBU、THF;(d)(CH3O)2POCH2COCH2 CH2Ph、NaOH(aq)、Et3NBnCl、CH2Cl2;(e)NaBH4、CeCl3、 MeOH;(f)t−Bu(CH3)2SiCl、2,6−ルチジン、DMF;(g)DiBA L、CH2Cl2;(h)Br[Ph3P(CH2)5COOH]、NaN(Si(CH3)3)2、T HF、DMSO;(i)Bu4NF、THF;(j)CH22、MeOH。 実施例16 実施例1〜15の化合物のいくつかによる活性の試験 第1表: ビーグル犬の眼圧に対する7−[2−(3−ヒドロキシ−5−フェニ ル−1E−ペンテニル)−5−ヒドロキシシクロペンチル]−5Z−ヘプテン酸の 作用。値は、眼圧の平均正味変化(mmHg)である。n=6〜12。**p<0.0 1(ベースラインに対して)。 注:試験化合物は、酸のプロドラッグ、すなわち1−メチルエステルであった 。活性であり得る他のプロドラッグは、他の低級アルキルエステル、およびカル ボン酸の1−アルコール誘導体を包含する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SK,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.高眼圧を処置する方法であって、式(I): [式中、三角形に塗り潰した線はβ配置を表し; ハッチングした線はα配置を表 し; 波線はαまたはβ配置のいずれかであることを表し; 点線を付した結合は、 一重結合、またはシスもしくはトランス配置であり得る二重結合を表し; Xは から成る群から選択する基であり、R4は水素または炭素原子数6までの低級ア ルキル基であり; Yはハロ、ニトロ、アミノ、チオール、ヒドロキシ、アルコキ シおよびアルキルカルボキシから成る群から選択する基であり; R1は−OHま たは−O(CO)R6であり、R3は−OHまたは−O(CO)R6であり、R6は炭素 原子数1〜約20の飽和もしくは不飽和非環式炭化水素基、または−(CH2)m7 であり、mは0〜10であり、R7は炭素原子数約3〜7の脂環、または芳香環 もしくは複素環である。] で示される化合物または薬学的に許容し得るその塩を、高眼圧の処置に充分な量 で眼に適用することを含んで成る方法。 2.化合物は、式(II): [式中、記号および置換基は請求項1において定義した通りである。] で示される請求項1記載の方法。 3.化合物は、式(III): で示される請求項3記載の方法。 4.化合物は、式(IV): で示される請求項3記載の方法。 5.R4はメチルである請求項4記載の方法。 6.式(I): [式中、三角形に塗り潰した線はβ配置を表し; ハッチングした線はα配置を表 し; 波線はαまたはβ配置のいずれかであることを表し; 点線を付した結合は、 一重結合、またはシスもしくはトランス配置であり得る二重結合を表し; Xは から成る群から選択する基であり、R4は水素または炭素原子数6までの低級ア ルキル基であり; R5は水素またはR4であり; Yはハロ、ニトロ、アミノ、チオ ール、ヒドロキシ、アルコキシおよびアルキルカルボキシから成る群から選択す る基であり; R1は=O、−OHまたは−O(CO)R6であり、R3は−OHまた は−O(CO)R6であり、R6は炭素原子数1〜約20の飽和もしくは不飽和非環 式炭化水素基、または−(CH2)mR7であり、mは0〜10であり、R7は炭素原 子数約3〜7の脂環、または芳香環もしくは複素環である。] で示される化合物または薬学的に許容し得るその塩を処置有効量で含有する薬剤 組成物。 7.式(I): [式中、三角形に塗り潰した線はβ配置を表し; ハッチングした線はα配置を表 し; 波線はαまたはβ配置のいずれかであることを表し; 点線を付した結合は、 一重結合、またはシスもしくはトランス配置であり得る二重結合を表し; Xは から成る群から選択する基であり、R4は水素または炭素原子数6までの低級ア ルキル基であり; Yはハロ、ニトロ、アミノ、チオール、ヒドロキシ、アルコキ シおよびアルキルカルボキシから成る群から選択する基であり; R1は=O、− OHまたは−O(CO)R6であり、R3は−OHまたは−O(CO)R6であり、R6 は炭素原子数1〜約20の飽和もしくは不飽和非環式炭化水素基、または−(C H2)mR7であり、mは0〜10であり、R7は炭素原子数約3〜7の脂環、または 芳香環もしくは複素環である。] で示される化合物または薬学的に許容し得るその塩を処置有効量で含有する眼科 用溶液。 8.眼科学的に許容し得る保存剤、緩衝系、抗酸化剤およびキレート剤から成 る群から選択する少なくとも1種の成分を含有する請求項7記載の眼科用溶液。 9.化合物は、式(II): [式中、記号および置換基は請求項7において定義した通りである。] で示される請求項8記載の眼科用溶液。 10.化合物は、式(III): で示される請求項9記載の眼科用溶液。 11.内容物を計量した形態で放出するのに適当な容器; およびその中に入れ た請求項10記載の眼科用溶液から成る薬剤生成物。
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