JPH09502720A - カルボン酸エステルおよびアミノ酸塩からのアミド酸の合成 - Google Patents

カルボン酸エステルおよびアミノ酸塩からのアミド酸の合成

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JPH09502720A JP7509253A JP50925395A JPH09502720A JP H09502720 A JPH09502720 A JP H09502720A JP 7509253 A JP7509253 A JP 7509253A JP 50925395 A JP50925395 A JP 50925395A JP H09502720 A JPH09502720 A JP H09502720A
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Abstract

(57)【要約】 カルボン酸エステルおよびアミノ酸塩から出発する、アミド酸の化学合成、およびそれらの、アミド酸フェニルエステルスルホネートへ転換して漂白活性剤としての使用。

Description

【発明の詳細な説明】 カルボン酸エステルおよびアミノ酸塩からのアミド酸の合成 技術分野 本発明は、アミド酸の化学合成、およびそれらの、漂白活性剤として用いられ るアミド酸フェニルエステルスルホネートへの転換に関する。この転換は、直接 アミド酸とフェノールスルホン酸誘導体との反応によるか、またはアミド酸をそ のフェニルエステル形態に転換した後、このアミドフェニルエステルをスルホン 化した形態に転換することによるか、またはアミド酸をその無水物に転換した後 、フェノールスルホン酸ナトリウムと反応させてアミド酸フェニルエステルスル ホネートを形成させることによって行なうことができる。 背景技術 洗濯洗剤、布帛柔軟剤、硬質表面クレンザーなどの低単価消費者用品に用いる 成分の合成は、製造業者にかなり関心を持たれている。実際に、処方書や特許に はこれらの製品に用いる可能性のある成分のリストが満載されているが、現実は 、多くのこのような成分は毎日使用するには明らかに高価すぎるのである。この 費用は、このような成分を製造するために用いられる原料の価格によるものであ り、あるいはその製造に必要な複雑な反応および加工化学によることが多い。従 って、製造業者らは、廉価な原料と、高性能で高価値の成分を出来る限り低価格 で製造することができる単純な反応順路とを模索し続けて来た。 アミド酸は、アミドおよびカルボキシレート官能基が界面活性剤(例えば、サ ルコシネート)、布帛柔軟剤、帯電防止剤などとしての使用を示唆する化学物質 の一種である。更に、アミド酸は、洗濯洗剤の漂白活性剤および他の種類の漂白 剤含有クリーニング組成物として作用することができる化学物質のアミドフェニ ルエステルスルホネートのクラスの塩基性原料を構成している。このような活性 剤は、漂白性能に優れ布帛染料に対する色の損傷が極めて少ない、洗濯機適合性 が良好であり、洗濯における臭気プロフィールが良好であるなどの幾つかの望ま しい属性を有する。実際的側面では、アミド酸およびそれらの前記誘導体は廉価 な原料から得られる可能性がある。不幸にして、ある種のアミド酸の合成は幾分 複雑であり、溶媒の使用を伴うことがあり、リサイクル流などに関する付加的な 問題がある。望ましくない有色副生成物の形成により、問題が生じることもある 。更に、アミド酸のフェニルエステルスルホネート形態への転換は直接的なもの ではなく、意外なことには問題を生じることがある。 本発明は、アミド酸の簡単な合成法を提供する。本発明は、アミド酸を、洗濯 洗剤などで漂白活性剤として用いるのに好適なアミド酸フェニルエステルスルホ ネートへ転換する4つの方法も提供する。第一の方法は、アミド酸をフェノール により簡単な1段階エステル化によってアミド酸フェニルエステルを提供し、こ れを次にSO3と反応させ、通常の方式で中和してアミド酸フェニルエステルス ルホネートを生成させることができる。第二の方法では、フェノールのエステル 誘導体のエステル交換の後、第一の方法で記載したのと同様にしてアミド酸エス テルスルホネートへ転換することによってアミド酸フェニルエステルを製造する 。第三の方法は、フェノールスルホン酸または塩(典型的には、ナトリウムまた はカリウム塩)をアミド酸とエステル交換してアミド酸フェニルエステルスルホ ネートを直接提供することからなっている。第四の方法は、アミド酸の無水物を 製造し、この無水物をフェノールスルホン酸ナトリウムと反応させて、アミド酸 フェニルエステルスルホネートを直接生成することからなっている。 本発明における個々の反応経路は、許容可能な収率(典型的には60%以上) で進み、重要なことには、変色の極めて少ない生成物を生じる。幾つかの場合に は、反応は溶媒を添加することなく行なってもよく、すなわち反応物は溶媒とし て作用する。従って、多くの目的に対して、反応生成物を徹底的に精製する必要 はなく、これが更に工程の総体的経済性を向上させるのである。 ある種のフェノールのホウ酸によって触媒されるエステル化は、W.Lowrance ,Jr.,Tetrahedron Letters,No.37,pp.3453-3454(1971)に記載されてい る。アミド酸の一般的合成については、Surfactant Science Series.Vol.7,P art III,p.581-617を参照されたい。ある種のベンゼンスルホン酸塩の製造法 は、1992年10月6日のAminiおよびDumasの米国特許第5,153,541 号明細書に記載されている。 発明の開示 本発明は、 (a) 下記の式を有するカルボン酸エステルを、 下記の構造を有するアミド酸塩 (式中、RおよびR2は、独立にC1以上のヒドロカルビル置換基であり、R1は C1〜C10のヒドロカルビレン置換基であり、Mはアルカリ金属塩である)と反 応させ、 (b) 場合によっては、段階(a)で形成されたアミド酸塩を中和してアミド酸(こ こでMは式IAおよびIBでは水素である)を形成させる 段階によって、式 (式中、R、R1、R2は前記で定義した通りであり、Mはアルカリ金属塩および 水素から選択されたカチオン性残基である)を有するアミド酸およびその塩の製 造法を包含する。 このアミド酸の好ましい製造法は、約80℃〜約200℃、特に約120℃〜 約180℃の温度で行なわれる。 このましい態様では、本発明の方法は、6−アミノカプロン酸、サルコシン、 グリシン、タウリン、N−メチルタウリン、セリン、イソセリン、メチオニン、 およびプロリンの塩から選択されるアミノ酸塩を用いる。好ましい態様では、カ ルボン酸エステルはC6〜C17のような置換基Rを有するメチルまたはエチルエ ステル(R3=メチルまたはエチル)である。 反応物の混合を容易にしかつ反応時間をできるだけ短くするには、反応を沸点 が少なくとも100℃であるアルコール溶媒中で行なうのが好ましい。ナトリウ ムメトキシドのような塩基性触媒が含まれている場合にも、反応が促進される。 反応は約90%を上回る収率で進行し、脂肪酸メチルエステル反応物対アミノ酸 塩反応物対塩基性触媒のモル比は約1:1:0.2である。 本発明は、式 (式中、R、R1およびR2は、前記で定義した通りである)を有するアミド酸フ ェニルエステルの製造法において、 前記式(IA)を有するアミド酸を、強触媒およびホウ酸の存在下にて、フェノール と反応させて、式(II)のアミド酸フェニルエステルを生成させることを特徴とす る方法も包含する。 この方法において、強酸(非ホウ酸)触媒は、硫酸、メタンスルホン酸、トリ フルオロメタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ホスホン酸、およびそれらの 混合物からなる群から選択されたメンバーである。好ましくは、ホウ酸対強酸触 媒のモル比は、少なくとも約1:1であり、更に好ましくは少なくとも約1:3 .6である。好ましくはアミド酸対強酸触媒のモル比は、少なくとも約1:0. 05であり、更に好ましくは約1:0.25である。このエステル化反応は、約 180℃〜約210℃の範囲の温度で行なうのが好ましく、溶媒を添加せずに行 なうのが最も好ましい。 本発明のエステル化は、好ましくは溶媒の非存在下にて約180〜190℃の 温度で、酸性触媒として98%硫酸を用いて、ホウ酸対硫酸のモル比が少なくと も約1:3.6で行なう。好ましくは、過剰量のフェノールを用い、典型的には フェノール対アミド酸のモル比は約5:1〜約20:1である。 本発明は、式(II)のアミド酸フェニルエステルの製造法であって、前記式(IA) を有するアミド酸を、塩基性触媒の存在下にて、低分子量カルボン酸残基のフェ ニルエステル、好ましくは酢酸フェニルと反応させることを含むことを特徴とす る方法も包含する。この塩基性触媒は、カルボン酸塩、炭酸塩、イミダゾール、 およびそれらの混合物からなる群から選択することができる。好ましくは、塩基 性触媒対アミド酸のモル比は、少なくとも約0.001:1、更に好ましくは少 なくとも約0.01:1である。好ましくはアミド酸対フェニルエステルのモル 比は、少なくとも約1:1であり、更に好ましくは約3:1である。このエステ ル交換反応は、好ましくは約160℃〜約210℃の範囲の温度で行ない、最も 好ましくは溶媒を添加せずに行なう。 全体的主題としては、本発明は、漂白活性剤の製造法において、前記の方法に よって製造した式(II)のアミド酸フェニルエステルをスルホン化し、中和して、 式 [式中、R、R1およびR2は前記で定義した通りであり、アミド酸フェニルエス テルスルホネートは、オルト−置換は許容可能であるが、ほとんどが(図示され ているように)パラ−置換されており、Mはカチオン性残基、好ましくは1価ま たは2価の金属塩(例えば、カリウム、ナトリウム)、または水素であり、これ はこれらの化合物を漂白活性剤として用いるには、実質的に遷移金属イオン(ペ ルオキシ化合物を不安定にさせることが知られている)を含まないものとすべき である]を有するアミド酸フェニルエステルスルホネートを生成させることを含 んでなる方法も提供する。 本発明は、前記の式(III)のアミド酸フェニルエステルスルホネートの製造法 において、前記式(IA)のアミド酸を、式 (式中、Mは前記で定義した通りカチオン性残基であり、R3は酸残基、好まし くは低(C2〜C5)分子量カルボン酸残基、例えば最も好ましくは酢酸残基であ る)を有するフェノールスルホン酸のエステル誘導体または塩と反応させること による方法も包含する。Mが水素であるときには、触媒を添加する必要はなく、 Mが金属塩であるときには、このエステル交換反応は酸または塩基触媒を用いる ことができる。 このエステル交換反応の反応温度は、アセトキシベンゼンスルホン酸ナトリウ ム塩との反応については、少なくとも約150℃であり、好ましくは約180℃ 〜約220℃である。アセトキシベンゼンスルホン酸との反応については、約1 40℃〜約180℃の低い反応温度が好ましい。 本発明は、前記式(IA)のアミド酸を低(C4〜C10)分子量カルボン酸無水物 (例えば、(R4CO)2O、但しそれぞれのR4は同一または異なるC1〜C4ヒ ドロカルビル置換基)、好ましくは無水酢酸と反応させて、アミド酸無水物を形 成することによる前記の式(III)を有するアミド酸フェニルエステルスルホネー トの製造法も提供する。次に、このアミド酸無水物をフェノールスルホン酸塩( 好ましくは、ナトリウム塩)と反応させて、所望のアミド酸フェニルエステルス ルホネートを形成するのである。 アミド酸無水物は、アミド酸を低分子量カルボン酸無水物とを、モル比が約1 : 3〜約5:1で反応させることによって製造する。反応温度は、約70〜110 ℃であり、反応時間は約1〜18時間である。酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム 、重炭酸ナトリウム、イミダゾール、またはメタンスルホン酸のような触媒を用 いることができる。反応の終りに、カルボン酸および/または過剰のカルボン酸 無水物、例えば酢酸および/または過剰の無水酢酸を留去する。 次に、粗製のアミド酸無水物混合物を、無水のフェノールスルホン酸ナトリウ ムと、約1:1のモル比で反応させる。反応温度は約100〜200℃であり、 反応時間は約1〜6時間である。酢酸ナトリウムまたはイミダゾールのような塩 基性触媒を用いることができる。粗製のアミド酸無水物が過剰のアミド酸を含む ときには、溶媒は必要ない。過剰のアミド酸がアミド酸無水物中に含まれていな いときには、ジメチルホルムアミド、トルエン、またはキシレンのような溶媒を 用いることができる。 全ての百分率、比率および部分は、特に断らない限りモルに基づいている。総 ての文献の内容は、その開示の一部として本明細書に引用される。 発明を実施するための最良の形態 アミド酸の合成の反応順路(1)およびそれらのフェニルエステル形態への転換 の反応順路(2a)および(2b)を、下記する。順路(3)は、通常のスルホン化段階で あって、典型的には塩基による中和を含み、漂白活性剤のアミドフェニルエステ ルスルホネートの種類の塩の形態の製造を例示している。順路(4a)、(4b)および 5は、順路(1)によって製造されたアミド酸から直接アミドフェニルエステルス ルホネートを製造する別途法を示している。この反応順路では、図示されている ように、オクタン酸メチルエステルおよび6−アミノカプロン酸ナトリウム塩を 用いているが、これは、以下に明らかになるように、単に例示のためのものであ り、制限されるものではない。 下記は、本発明の方法の順路1,2,3,4および5で用いられる条件、装置 などの例示のためのものであり、制限されるものではない。反応順路1 カルボン酸エステル反応物は、直鎖脂肪族、分岐鎖脂肪族の、飽和 または不飽和の、芳香族、ヘテロ芳香族、エーテルカルボン酸および環状脂肪族 カルボン酸のアルキルエステル(好ましくは、メチルまたはエチル)から選択す ることができる。非制限的例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプリル酸 、カプロン酸、ノナン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、デカン酸、ラウ リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸 、 ベヘン酸、2−メチル−ウンデカン酸、2−ブチル−オクタン酸、2−エチル− ヘキサン酸、アルキル−およびアルケニルコハク酸、アジピン酸、シクロヘキシ ル酸、C8(EO)2CO2H、安息香酸、クロロ−安息香酸、ニトロ安息香酸、 ナフテン酸、アビエチン酸、ニコチン酸、2−ピリジン−カルボン酸、テレフタ ル酸、フタル酸、およびそれらの混合物のようなカルボン酸のメチルまたはエチ ルエステルが挙げられる。 順路1のアミノ酸塩反応物は、例えば5−アミノバレリアン酸および6−アミ ノカプロン酸のような5〜12員環ラクタムの加水分解から誘導されるアミノ酸 のナトリウム塩、またはサルコシン、グリシン、タウリン、N−メチルタウリン 、セリン、イソセリン、メチオニン、およびプロリンのナトリウム塩、またはそ れらの混合物であることができる。アミノ酸のナトリウム塩は、アミノ酸を水酸 化ナトリウム溶液で中和した後、乾燥することによって、またはナトリウムメト キシド(これは、水を導入しないので、実験室での製造に好都合である)で中和 することによって生成させることができる。 反応順路1の反応条件は、下記の通りである。ラクタム加水分解およびアミド 化段階中に系に空気があると、反応混合物が暗色化する。また、ラクタム加水分 解およびアミド化中に水が含まれていても、これらの段階の収率が著しく減少す る。従って、不活性ガス(窒素が好都合である)を、順路1のこれらの段階中に 反応混合物中に通気する。アルゴンなどの不活性ガスを用いることもできる。こ の目的は、非酸化性反応系を提供して有色混入物の形成をできるだけ少なくする ことである。 ラクタムがアミノ酸塩反応物の供給源として用いられる場合には、ラクタム加 水分解が必要である。アルコール溶媒であって、乾燥した水酸化ナトリウムが少 なくとも部分的溶解度を有するものが用いられる。加水分解を2〜8時間の反応 時間で完了させるには、用いるアルコールの沸点は100℃を上回らなければな らない。このアルコールは、アミド形成段階の溶媒としても働く。順路2または 4の前にアルコールはアミド酸から除去しなければならず、また経済的理由から 容易にリサイクルされるものでなければならないので、このアルコールの沸点は 200℃未満であるのが好ましい。1−ブタノールは、特に好ましい溶媒である 。 ラクタム加水分解には、水酸化ナトリウム対ラクタムのモル比が少なくとも1 :1、好ましくは1.05:1である必要がある。アミノ酸塩反応物のアルコー ル溶液または懸濁液はアミド形成段階に直接用いられるので、アミド形成段階に 用いられるナトリウムメトキシド触媒をラクタム加水分解中に加えることができ る。加水分解は、使用溶媒量が水酸化ナトリウムを溶解するのに必要な最小限の 量であるとき、最も容易に進行する。 アミド化においては、アミノ酸塩反応物がカルボン酸エステルに少なくとも部 分的には相溶性である必要がある。6−アミノカプロン酸、グリシンまたはタウ リンのナトリウム塩の場合には、部分的相溶性を達成するのに溶媒が必要である 。サルコシンナトリウム塩の場合には、反応を180〜200℃で行なうときに は、溶媒は必要ない。 アミド化段階における反応温度は、典型的には約80℃を上回りかつ約200 ℃を下回り、好ましくは約110℃〜約180℃の範囲にあるであろう。酢酸エ チルのような低沸点カルボン酸エステルに対しては、加圧容器を用いて所望の反 応温度を達成することが適当なことがある。反応時間は、用いられる反応物の容 積によって変化することができるのは勿論である。しかしながら、一般に、10 0mlの大きさ範囲での反応については、約0.5時間〜約4時間の反応時間で 十分である。 アミド化段階中に、カルボン酸エステルから生成するアルコール(典型的には メタノール)は、反応から留去される。反応を促進するため、反応混合物が容易 に攪拌される限り、アルコール溶媒(典型的にはブタノール)を幾分か除去する こともできる。 アミド化段階での反応化学量論では、アミノ酸塩反応物対カルボン酸エステル 対塩基性触媒が約1:1.05:0.2のモル比で用いられる。塩基性触媒は、 ナトリウムメトキシドが好ましい。 アミド化段階の後に、アミド酸を形成するには、アミド酸塩を中和してアミド 酸とし、アルコール溶媒を除去しなければならない。中和酸の塩がアルコール溶 媒に貧溶性である限り、様々な酸(例えば硫酸、ギ酸)を用いてアミド酸塩のア ルコール溶液を中和することができる。例えば、酢酸はギ酸ほどは好ましくない が、酢酸ナトリウムはメタノール/ブタノールにギ酸ナトリウムよりも溶解する からである。1−ブタノールが反応溶媒であるときには、ギ酸が好都合である。 ギ酸ナトリウムは1−ブタノールに貧溶性であり、沈澱する。アミド酸はブタノ ールに可溶性である。典型的には、酸対アミド酸塩のモル比が約1:1で用いら れる。最後に、ブタノールを蒸留によってアミド酸から除去して、リサイクルす ることができる。順路2a カルボン酸、具体的にはアミド酸のフェニルエステルの製造は、下記の 通りである。順路2の有用なカルボン酸反応物としては、順路1と同等に製造さ れる総てのアミド酸が挙げられる。フェノール反応物としては、フェノール自身 、ならびにクレゾールのようなアルキル置換フェノール、およびフェノールスル ホネートのようなフェノール誘導体が挙げられる。 順路2に用いられる強酸触媒は、順路1に用いられる強プロトン性酸触媒のい ずれであることもできる。硫酸(98%)は、好都合であり、廉価で好ましい。 本発明の方法の条件下では、硫酸はその場でフェノールを硫酸化して、強酸触媒 は少なくとも部分的にはフェノールスルホン酸となる。 理論によって制限されるものではないが、エステル形成の機構は、ホウ酸塩材 料をフェノール性材料と反応させることによるトリフェノールホウ酸エステルの 形成の後に、フェノールをカルボン酸に交換して、カルボン酸/ホウ酸無水物反 応種を形成し、次いでカルボン酸−ホウ酸無水物反応種からのホウ酸エステルを フェノール置換し、次いで水を交換して、ホウ酸塩反応種を形成し、トリフェノ ールボレート活性触媒を再形成することを含むものと考えられる。従って、任意 のホウ酸塩またはホウ酸材料、またはその前駆物質であって、フェノールまたは 置換フェノールでトリフェノールホウ酸エステルを形成するものを、本発明で用 いることができる。このような材料の典型的な例としては、ホウ酸、ホウ酸前駆 物質、ホウ酸エステル、例えばボラックス、トリブチルボレートなどの材料が挙 げられる。多種多様なホウ酸塩材料が、標準的な商業的供給源から発売されてい る。ホウ酸は、順路2で使用するのに好都合で廉価な触媒である。 強プロトン酸の存在は、おそらくエステル化機構において少なくとも3種類の 異なる役割、すなわち初期のホウ酸エステル形成の触媒、ホウ酸塩反応種のフェ ノール置換の触媒、および反応で生成する水の脱水剤としての役割を果たしてい るとも仮定されている。 反応条件に関しては、順路2では、系に空気があると、順路1の場合と同様に 反応混合物が著しく暗色化する。従って、窒素置換、または他の不活性ガスでの 置換を行なって非酸化条件を提供することが、好ましく用いられる。また、順路 1と同様に、順路2では、硝子、石英、ステンレス鋼製などの不活性反応容器を 用いるのが好ましい。 少なくとも150℃、好ましくは約180℃〜約200℃の反応温度が好まし く、反応時間は順路1について開示したものと同様であり、典型的には2〜4時 間である。(出発材料に含まれることがある)水は、フェノール/水の共沸蒸留 によって反応の最初の30分間で除去される。水が存在すると、総体的収率に不 利益になるが、これはアミド酸および/またはアミド酸フェノールエステルのア ミド結合の加水分解を起こすことがあるからである。 反応を完結させるには、過剰量のフェノールまたは置換フェノールが必要であ ることが規定されている。全反応時間に対して共沸蒸留を行なう場合には、小過 剰のフェノールで行なうことができる。典型的には、前記フェノールまたは置換 フェノールの約5モル過剰量が用いられ、好ましくは約8〜約12モル過剰量が 用いられる。1モルのアミド酸部分に対して、強酸触媒部分は少なくとも約0. 01モルであり、好ましくは約0.25モル〜約0.5モルである。ホウ酸は、 アミド酸反応物に対して約0.01モル〜約0.07モルの濃度で用いられる。 エステル化反応の後に、過剰量のフェノールを真空蒸留または他の好適な手段 によって反応混合物から留去し、リサイクルすることができる。残っている反応 生成物は、所望のアミド酸フェノールエステル、カルボン酸フェニルエステル、 および未反応アミド酸からなっている。この反応生成物はスルホン化の前に精製 することができ、または混入物は多くの洗剤組成物と相溶性であるので、更に精 製することなくスルホン化することができる。順路2b 塩基性触媒の存在下にて、低(C2〜C5)分子量カルボン酸残基のフェ ニルエステル、好ましくは酢酸フェニルをアミド酸によりエステル交換すると、 アミド酸フェニルエステルを好収率で生成する。塩基性触媒は、カルボン酸塩、 炭酸塩、イミダゾール、およびそれらの混合物からなる群から選択することがで きる。好ましくは、塩基性触媒対アミド酸のモル比は、少なくとも0.001: 1であり、更に好ましくは少なくとも約0.01:1である。好ましくはアミド 酸対フェニルエステルのモル比は、少なくとも約1:1であり、更に好ましくは 約3:1である。このエステル交換反応は、好ましくは約160℃〜約210℃ の範囲の温度で行なわれ、最も好ましくは溶媒を添加せずに行なわれる。順路3 アミド酸フェノールエステルのスルホン化は、三酸化硫黄、三酸化硫黄 蒸気、クロロスルホン酸、三酸化硫黄錯体、発煙硫酸、スルファミン酸などと、 他の典型的なスルホン化剤とを用いて行なうことができる。反応は溶媒なしで行 なうことができ、または所望ならば、二酸化硫黄、塩化メチレン、エチレンジク ロリド、四塩化炭素、フルオロトリクロロメタンなどの溶媒中で行なうこともで きる。順路3のスルホン化反応は、溶媒なしで行なうのが好ましい。不飽和材料 は、主として着色物を形成するため、反応混合物中においては回避すべきである ことは勿論である。 順路1および2の場合と同様に、順路3のスルホン化反応は、極めて酸性であ り、不活性な反応容器が再度用いられる。反応装置は、例えば連続フィルムまた は連続的カスケード型のものであることができる。三酸化硫黄をスルホン化反応 物として用いる場合には、これは、三酸化硫黄1〜20重量%を含む不活性ガス 流(窒素または乾燥空気)に導入するのが好ましい。反応温度は、典型的には2 0℃〜200℃であり、反応時間は(スルホン化されるアミド酸フェニルエステ ル1モルに対して)5〜180分間である。典型的な処理では、アミド酸フェニ ルエステルは1モルの濃度で含まれ、このスルホン化剤は0.9〜1.5モルの 濃度で用いられる。生成物処理は、粗製の反応混合物を重炭酸ナトリウム、酢酸 ナトリウム、ギ酸ナトリウムなどの塩基でpH4〜6まで中和することを伴う。順路4 アミド酸フェニルエステルスルホネートは、アセトキシベンゼンスルホ ン酸またはその塩(典型的にはナトリウムまたはカリウム)のアミド酸によるエ ステル交換によって製造することもできる。アセトキシベンゼンスルホン酸ナト リウム塩を用いる場合には、溶媒として作用するには、アミド酸3〜4モル当量 過剰量が必要である。アセトキシベンゼンスルホン酸を用いる場合には、アミド 酸の1.2モル当量過剰量で十分である。塩基または酸触媒のいずれかが、アセ トキシベンゼンスルホン酸ナトリウム塩のエステル交換を促進し、酢酸ナトリウ ムまたは硫酸が典型的に用いられる。アセトキシベンゼンスルホン酸でのエステ ル交換においては、触媒は必要ない。 不活性ガス流は反応上を通過して、酢酸が形成されるとこれを除去するように し、非酸化性環境を提供する。順路3と同様に、不活性反応容器が好ましい。 少なくとも約150℃、好ましくは約180℃〜約220℃の反応温度が、ア セトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム塩でのエステル交換に必要である。アセ トキシベンゼンスルホン酸を用いる場合には低めの反応温度(約100℃〜約1 40℃)が好ましいが、副生成物の形成が少ないからである。反応時間は、いず れのエステル交換でも1〜4時間である。 アセトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム塩は、過剰の無水酢酸と乾燥したフ ェノールスルホン酸ナトリウム塩との反応によって製造することができる。無水 酢酸または酢酸は溶媒として作用することができる。アセトキシベンゼンスルホ ン酸は、無水酢酸と乾燥したフェノールスルホン酸との反応によって製造するこ とができる。あるいは、これは、酢酸フェニルを三酸化硫黄またはクロロスルホ ン酸でスルホン酸化することによって製造することができる。 アセトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム塩でのエステル交換の後に、過剰の アミド酸は生成物から除去して、リサイクルしなければならない。これは、反応 生成物を小さな粒子に摩砕して、アミド酸を溶媒で溶解することによって行なう ことができる。次に、固形のアミド酸フェニルエステルスルホネートを濾過によ って回収する。数種類の溶媒が好適であり、低温メタノール、60℃のブタノー ル、100℃のトルエンおよびキシレン、オクタン酸である。アセトキシベンゼ ンスルホン酸でのエステル交換の後の生成物処理は、順路3の場合と同様に、粗 製の反応混合物の中和を含んでいる。順路5 アミド酸無水物は、アミド酸と無水酢酸を反応させることによって形成 される。70〜120℃の反応温度が、アミド窒素のアシル化を回避する上で好 ましい。アミド酸対無水酢酸のモル比は1:3〜5:1である。モル比が3:1 以上であれば、溶媒を加えてフェノールスルホン酸ナトリウムと反応させる必要 はない。1〜18時間の反応時間の後、酢酸および/または無水酢酸を反応混合 物から留去して、粗製のアミド酸無水物を生じる。次に、フェノールスルホン酸 ナトリウムを、アミド酸無水物に対して1:1のモル比で加え、反応物を100 〜200℃に1〜18時間加熱する。トルエンまたはキシレンを、この反応の溶 媒として用いることができる。反応の終了時に、未反応アミド酸を、アミド酸を 融解または溶解するがアミド酸フェニルエステルスルホネートは溶解しない熱溶 媒(すなわち、トルエン)によって洗浄することによってアミド酸フェニルエス テルスルホネートから除去することができる。 本発明の総体的方法は、他の方法に比較して幾つかの利点を提供することを理 解すべきである。例えば、アミド酸に関しては、アミド酸(すなわち、サルコシ ネート界面活性剤)の通常の合成では、水性アルカリ性媒質中での脂肪酸塩化物 とアミノ酸との反応が用いられる。脂肪酸メチルエステルは脂肪酸塩化物よりも 廉価な出発物質であるので、現状と比較して実質的な価格上の利点がある。通常 の合成では、塩化ナトリウム廃棄物が生成するが、これは本発明の要因ではない 。更に、この方法は、順路2の前に除去しなければならないような多量の水を伴 わない。 順路2のアミド酸フェニルエステル合成に関しては、アミド酸のエステル化は 、アミド酸の酸塩化物を形成した後、これをフェノールまたはフェノールスルホ ネートと反応させることによって行なうことができる。先行技術の反応は、アミ ド酸合成について前記したのと同じ問題を有する、ホウ酸/硫酸を用いる通常の カルボン酸のフェノールによるエステル化は、前記引用のLowranceの文献に記載 されているが、Lowranceによって記載された反応条件では、アミド酸を如何なる 合理的な収率でエステル化することもできない。例えば、本発明の方法はLowran ceによって開示されたものよりずっと高い反応温度が用いられ、この温度はフェ ノールを共沸剤として用いることによって達成される。更に、本発明では遥かに 多 量の硫酸触媒が用いられ、これによって所望な反応が促進され、副反応は減少す る。 フェニルエステルスルホネートを形成する先行技術(例えば、1984年4月 18日公告の欧州特許出願第105,673号明細書)では、脂肪酸無水物を( 無水酢酸との反応により)形成し、次にフェノールスルホン酸ナトリウム塩と反 応させる。これらの条件下では、アミド酸と無水酢酸との反応は、アミド酸無水 物を形成するだけでなく、許容できないイミドも形成する点に留意すべきである 。アセトキシベンゼンスルホン酸またはその塩によるエステル交換では、イミド の形成が回避される。 順路1、2aおよび3、順路1、2bおよび3、順路1および4、または順路1お よび5を含んでなる本発明の総体的方法は、出発材料が低価格、反応段階数が最 少、各段階の収率が良好、反応時間が合理的、廃棄副生成物なし、出発材料をリ サイクルすることが可能、および最後の段階まで固形物の処理がないことの一つ 以上を含む幾つかの利点を有する。 下記の実施例により本発明を説明するが、本発明を制限することを意図したも のではない。 分析 GC分析法 この方法は、反応試料中のオクタン酸、デカン酸、オクタン酸フェ ニルエステル、オクタノイルカプロラクタム、2−ピロリジノン、オクタノイル ジアミド酸、C8〜C10アミドカプロン酸のフェニルエステル、C8アミド酪酸、 カプロラクタム、6−アミノカプロン酸、C8〜C10アミドカプロン酸、および フェノールの相対含量の決定に適用できる。 前記の成分をシリル化の後に、15mDB1カラム上で昇温GCによって分離 する。高温(300℃)のスプリット注入装置を用い、FIDによって検出を行 なう。GC面積%を用いて、試料中の成分の含量を計算する。活性水素を含む材 料を、1%TMCSを含むBSTFAで誘導体形成を行なう。化学薬品 : 試薬 ピリジン 1%トリメチルクロロシランを含むN,O−ビス(トリメチルシリル)トリフル オロアセタミド装置 : 装置説明 供給元 Hewlett Packard 5890 GC Hewlett Packard HP7673スプリット注入装置 水素炎イオン化検出器 カラム: 15m、DB−1、 J & W Scientific 0.25mm内径、.25μ手順 : 1. 標準調製: (保持時間標準溶液を作成するための下記の試料調製を参照されたい。) 2. 試料調製: 5〜10mg試料をGCバイアルに秤量し、1.0mlの誘導体形成級ピ リジンおよび0.6mlのBSTFA(重量/1%TMCS)を加え、バイアル を密封し、70℃で30分間加熱する。 4. 転換モル%の計算: カプロラクタムから誘導される各成分のGC相対面 積%を、その分子量またはトリメチルシリル誘導体の分子量で割って、相対モル %を得る。カプロラクタムから誘導される総ての成分についての相対モル%を合 計して、総相対モル%を得る。最後に、それぞれの相対モル%を総相対モル%に よって割り、転換モル%を得る。同様な手順を用いて、アミド酸のアミド酸フェ ニルエステルへの転換モル%を計算する。 アミド化実施例I〜IV 実施例I C8−アミドカプロン酸の合成 段階A カプロラクタムの加水分解: 三つ口の2リットル丸底フラスコに、 機械攪拌機、および冷却器を取り付け、油浴で加熱する。全反応を通じて、攪拌 および窒素の静水圧を保持する。98.5%水酸化ナトリウムペレット(34. 76g,0.856モル)、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(33. 7g,0.156モル)、メタノール(100ml)、および1−ブタノール( 210ml)をフラスコに加える。混合物を還流温度まで約20分間加熱して、 水酸化ナトリウムを溶解し、ついで溶媒130mlを留去することによって濃縮 する。99%カプロラクタム(88.06g,0.78モル)を加え、混合物を 3.5時間還流させる。15分後に、混合物は濁り、発泡性とする。1.5時間 後に、反応物は透明である。2.5時間後に、反応物は固形物となる。3.5時 間後に、1−ブタノール(60ml)を加えて、反応混合物を可溶化する。HN MRおよびTLCは、6−アミノカプロン酸ナトリウム塩の収率が>90%であ ることを示している。 段階B 脂肪酸メチルエステルのアミド化: 段階Aからの6−アミノカプロ ン酸ナトリウム塩の透明溶液を固化し始めるまで冷却した後、99%カプリル酸 メチル(130.91g,0.819モル)を加える。混合物を還流温度まで加 熱すると、2分後には透明になる。9分後に、反応混合物は固形状になる。反応 物を、全部で1時間還流温度に保持する。次に、メタノール(250ml)/1 −ブタノール(500ml)を加え、反応混合物を還流させ、ほとんどの固形物 を分散させる(約10分)。HNMRおよびTLCは、アミド酸塩の収率はほぼ 90%であることを示している。 段階C アミド酸ナトリウム塩の中和: 96%ギ酸(50.35g,1.0 5モル)を、前記から得たアミド酸ナトリウム塩の若干冷却した分散液に加える 。混合物を約10分間還流して、微細な白色沈澱だけ(ギ酸ナトリウム)が残る ようにする。反応混合物を室温まで冷却した後、吸引濾過してギ酸ナトリウムを 除去する。ギ酸ナトリウム沈澱を1−ブタノール(200ml)で洗浄する。H NMRは、ギ酸ナトリウムが微量のアミド酸を含むことを示している。ブタノー ルおよびメタノールをアミド酸から真空蒸留によって除去すると、C8アミドカ プロン酸(172.4g,カプロラクタムに対して77%の収率)を得る。 実施例II グリシンナトリウム塩のオレイルアミドの合成 500mlの三つ口丸底フラ スコに、温度計、冷却器付きDean-Starkトラップ、機械攪拌、および窒素を反応 混合物に通じる置換チューブを取り付ける。反応容器に、グリシン(7.28g 、0.097モル)、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(25.2g、 0.116モル)、メタノール(50ml)、およびプロピレングリコール(2 4g)を加える。反応を15分間還流してグリシンを中和した後、メタノールを Dean-Starkトラップを用いて集める。次に、反応混合物を160℃に加熱し、7 0%オレイン酸メチル(43.2g、0.102モル)を加える。反応を160 ℃に1.5時間保持し、その間にメタノール(7ml)をDean-Starkトラップに 集める。反応を冷却して、アセトン(300ml)を加え、混合物を10℃に冷 却する。沈澱を濾過によって回収し、冷アセトン(200ml)で洗浄し、60 ℃のオーブンで乾燥すると、所望の生成物が淡黄色固形物(35.9g)として 得られる。 実施例III サルコシンナトリウム塩のオレイルアミドの合成 500mlの三つ口丸底フ ラスコに、温度計、冷却器付きDean-Starkトラップ、機械攪拌、および窒素を反 応混合物に通じる置換チューブを取り付ける。反応容器に、サルコシン(8.0 g、0.09モル)、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(23.3g、 0.108モル)、およびメタノール(80ml)を加える。反応を15分間還 流してサルコシンを中和した後、メタノールをDean-Starkトラップを用いて留去 する。次いで、反応混合物を160℃に加熱し、70%オレイン酸メチル(40 .0g、0.094モル)を加える。反応を180℃に10時間保持し、この間 にメタノールをDean-Starkトラップに集める。反応物を冷却し、所望の生成物で ある透明な固形物(49.8g)が得られる。 実施例IV タウリンナトリウム塩のミリスチルアミドの合成 500mlの三つ口丸底フ ラスコに、温度計、冷却器付きDean-Starkトラップ、機械攪拌、および窒素を反 応混合物に通じる置換チューブを取り付ける。反応容器に、タウリン(12.0 g、0.096モル)、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(24.9g 、0.115モル)、メタノール(150ml)、およびプロピレングリコール (34g)を加える。反応を15分間還流してタウリンを中和した後、メタノー ルをDean-Starkトラップを用いて留去する。次に、反応混合物を160℃に加熱 し、ミリスチン酸メチル(24.7g、0.10モル)を加える。反応を160 ℃に1.0時間保持し、この間にメタノール(7ml)をDean-Starkトラップに 集める。反応を冷却し、アセトン(300ml)を加え、混合物を10℃に冷却 する。沈澱を濾過によって回収し、冷アセトン(200ml)で洗浄し、60℃ のオーブンで乾燥すると、所望な生成物を白色固形物(33.0g)として得る 。 エステル化実施例V〜VIII 8アミドカプロン酸フェニルエステルの合成 100mlの三つ口丸底フラ スコに、温度計、冷却器付きDean-Starkトラップ、磁力攪拌棒、および窒素を反 応混合物に通じる置換チューブを取り付ける。反応容器に、C8酸塩化物および アミノカプロン酸から製造したC8アミド酸(10g、0.037モル、1モル 当量)フェノール、98%硫酸、およびホウ酸を加える。反応を、205〜21 0℃に保持した高温油浴を用いて、連続的に窒素置換しながら180〜195℃ に4時間保持する。フェノールの幾らかは、場合によってはDean-Starkトラップ を用いて留去する。4時間反応時間の後、反応混合物をGC(GC分析法参照) によって分析し、C8アミドカプロン酸からC8アミド酸フェニルエステルへの転 換%を測定する(第6表参照)。形成した他の生成物は、カプロラクタム、オク タン酸、オクタン酸フェニルエステル、6−アミノカプロン酸である。4時間後 に、反応混合物の色を記録する。 実施例IX 8アミドカプロン酸フェニルエステルのスケール・アップ合成 250ml の三つ口丸底フラスコに、温度計、冷却器、磁力攪拌棒、および窒素を反応混合 物に通じる置換チューブを取り付ける。反応容器に、C8アミドカプロン酸(実 施例17の生成物、20.8g、0.081モル)、フェノール(152.3g 、1.62モル)、98%硫酸(2.03g、0.02モル)、およびホウ酸( 0.35g、0.0057モル)を加える。反応を、高温油浴を用いて、連続的 に窒素置換しながら200℃に4時間保持する。反応時間の最初の1時間中に、 フェノール50mlは、Dean-Starkトラップを介して留去される。4時間の反応 時間の後、反応混合物をGCによって分析し、C8アミドカプロン酸からC8アミ ド カプロン酸フェニルエステルへの転換%を決定する(第5表参照)。反応混合物 は、4時間後には褐色である。フェノールを真空蒸留(90〜100℃、4.3 mm)によって除去すると、所望なC8アミド酸フェニルエステルを褐色溶液と して(31.6g)第7表に示した分析値で得られる。 スルホン化実施例X 8アミドカプロン酸フェニルエステルスルホネートの合成8アミドカプロ ン酸フェニルエステル(22.00g、0.0634モル)を、フラスコの底に 達する硝子チューブと通気装置に接続した冷却器とを備えた100mlの二つ口 丸底フラスコに入れる。このフラスコを油浴で50℃まで加熱して、フェニルエ ステルを融解する。窒素で希釈した三酸化硫黄(5.0g、2.6ml、0.0 634モル)蒸気を、硝子チューブを介して1時間かけて反応物に加える。[硝 子チューブはテフロンチューブを介して、液状の三酸化硫黄が入れてある65℃ に加熱した別のフラスコ接続されている。窒素を液状三酸化硫黄中に通気して、 ガス混合物を得る。]次に、三酸化硫黄を添加した後、反応物を50℃で更に3 0分間加熱する。反応物を室温まで冷却した後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液に 投入する。生成物が白色固形物として沈澱し、真空濾過によって回収する。乾燥 すると、生成物(17.7g)が65%の収率で得られる。 エステル交換実施例XI 10アミドカプロン酸フェニルエステルの合成 アミド酸(1.00g、0. 0039モル)、酢酸フェニル(1.59g、0.012モル)、および酢酸ナ トリウム(0.032g、0.00039モル)を冷却器を備えた100ml丸 底フラスコに入れる。溶液を、窒素下にて210℃で0.5時間加熱する。次い で、酢酸および過剰の酢酸フェニルを、球入り冷却装置で真空蒸留によって除去 する。生成物(1.10g)が、未反応のアミド酸および過剰の酢酸フェニルを 含む白色固形生成物として得られる。粗製反応混合物のHNMRは、約75%の 収率を示している(2.58ppmでの共鳴C2 C(=O)OPh対3.16 での共鳴C(=O)NHC2 の積分比による)。 エステル交換実施例XII 10アミドカプロン酸フェニルエステルスルホネートの合成 窒素置換用チュ ーブ、磁気攪拌装置、冷却器付きDean-Starkトラップ、および温度計を備えた1 00mlの三つ口丸底フラスコに、C10アミド酸(48.5g、0.17モル) 、アセトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(15g、0.057モル)、およ び酢酸ナトリウム(0.94g、0.114モル)を加える。反応を、205〜 210℃に保持された高温油浴を用いて、連続的に窒素置換しながら200℃に 3時間保持する。蒸留物(7ml)をDean-Starkトラップに集める。反応物を乳 鉢に熱時投入し、冷却した後、粉砕して粉末とする。粗製反応混合物のHNMR は、約90%の収率を示している(2.58ppmでの共鳴C2 C(=O)O PhSO3Na対3.16での共鳴C(=O)NHCH2の積分比による)。反応 混合物をメタノール(370ml)から再結晶して、所望な生成物の第一の再結 晶生成物(15.1g)および第二の再結晶生成物(4.7g)を得た(75% 、アセトキシベンゼンスルホン酸ナトリウムに基づいた再結晶収率)。 エステル化実施例XIII 10アミドカプロン酸フェニルエステルスルホネートの合成 窒素置換用チュ ーブ、磁気攪拌装置、、冷却器付きDean-Starkトラップ、および温度計を備えた 100mlの三つ口丸底フラスコに、C10アミド酸(3.5g、0.0123モ ル)、無水酢酸(0.46g、0.0045モル)、およびメタンスルホン酸( 0.002g、0.00002モル)を加える。反応混合物を100℃に2時間 加熱し、アミド酸無水物を生成する。次に、無水のフェノールスルホン酸ナトリ ウム(0.80g、0.0041モル)、および酢酸ナトリウム(0.017g 、0.0002モル)を加え、反応物を180℃に1.5時間加熱する。開始時 は、反応は流動性であるが、終了時には、これは粘稠なペースト 状である。粗製反応混合物のHNMRは、約70%の収率を示している(2.5 8ppmでの共鳴C2 C(=O)OPh対3.16での共鳴C(=O)NHC2 の積分比による)。 エステル化実施例XIV 8アミドカプロン酸フェニルエステルスルホネートの合成 窒素置換用チュ ーブ、磁気攪拌装置、、冷却器付きDean-Starkトラップ、および温度計を備えた 250mlの三つ口丸底フラスコに、C8アミドカプロン酸(10.0g、0. 039モル)、無水酢酸(17.9g、0.175モル)、酢酸ナトリウム(0 .16g、0.002モル)、およびイミダゾール(0.13g、0.002モ ル)を加える。反応混合物を、窒素置換しながら110℃で3時間加熱し、蒸留 物10mlをDean-Starkトラップに集める。次に、酢酸および過剰の無水酢酸を 真空蒸留によって除去して、アミド酸無水物を得る。粗製のアミド酸無水物をエ ーテル(60ml)に分散し、濾過して、乾燥すると、ほぼ純粋なアミド酸無水 物(HNMRによって示される)が白色固形物(8.6g)として得られる。 窒素置換用チューブ、磁気攪拌装置、冷却器、および温度計を備えた100m lの三つ口丸底フラスコに、純粋なアミド酸無水物の一部(3.5g、0.00 71モル)、無水フェノールスルホン酸ナトリウム(1.11g、0.0056 モル)、酢酸ナトリウム(0.029g、0.0004モル)、およびトルエン (12ml)を加える。反応物を、180℃で3時間還流する。反応混合物の少 量の均質な部分を採取して、蒸発させ、HNMR分析を行なう。HNMRは、フ ェノールスルホン酸ナトリウムに基づいた収率が75%であることを示している (2.58ppmでの共鳴C2 C(=O)OPh対3.16での共鳴C(=O )NHC2 の積分比による)。次に、追加のトルエン(50ml)を加え、反 応混合物を熱時濾過し、沈 澱を乾燥すると、所望な生成物が白色固形物(2.6g)として得られ、これは HNMRによれば54%の純度である(2.58ppmでの共鳴C2 C(=O )OPh対3.16での共鳴C(=O)NHC2 の積分比による)。残りの物 質は、アミド酸、フェノールスルホン酸ナトリウム、およびアセトキシベンゼン スルホネートである。 下記に、他の通常の消費者商品での本発明のアミド酸および漂白活性剤の使用 を例示するが、制限しようとするものではない。 実施例XV マイルドで滑らかな石鹸バー組成物を、通常の押出装置で下記のようにして製 造する。このバーは、乾燥ひび割れおよび湿時汚れを防止する。成分 百分率(重量)16〜18脂肪酸石鹸* 78.0 アミド酸** 6.0 NaCl/KCl(1:1、重量) 0.5 C1233C(O)N−メチルグルカミド 8.0 水および少量成分 残部* 1:1(重量)NaおよびK石鹸の混合物。** 前記の実施例Iによる。 実施例XVI 単独で、または通常の顆粒状の洗濯洗剤と混合して使用するのに好適な洗濯用 漂白系は、下記の通りである。成分 百分率(重量) 過炭酸ナトリウム 90.0 漂白活性剤* 10.0* 前記の実施例XXVIIによる。 前記の組成物を水に100ppm以上の濃度で加え、布帛漂白作用を提供する ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07C 303/22 7419−4H C07C 303/22 303/32 7419−4H 303/32 309/42 7419−4H 309/42 C11D 3/395 9546−4H C11D 3/395

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a) 下記の式を有するカルボン酸エステルを、 下記の構造を有するアミノ酸塩 (式中、RおよびR2は、独立にC1以上のヒドロカルビル置換基であり、R1は C1〜C10のヒドロカルビレン置換基であり、Mはアルカリ金属塩である)と反 応させ、 (b) 場合によっては、段階(a)で形成されたアミド酸塩を中和してアミド酸(こ こでMは式IAおよびIBでは水素である)を形成させる 段階からなることを特徴とする、式 (式中、R、R1およびR2は前記で定義した通りであり、Mはアルカリ金属塩お よび水素から選択されたカチオン性残基である)を有するアミド酸およびその塩 の製造法。 2. 式 を有するアミド酸フェニルエステルの製造法であって、 (a) 式 (式中、Mは水素である)を有するアミド酸を、請求の範囲第1項に記載の方法 に従って製造し、 (b) 段階(a)のアミド酸を、強酸触媒およびホウ酸の存在下にて、フェノールと 反応させ、 前記式のそれぞれにおいて、RおよびR2は独立にC1以上のヒドロカルビル置 換基であり、R1はC1〜C10のヒドロカルビレン置換基である、方法。 3. 酸性触媒が、硫酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、トリフル オロメタンスルホン酸、ホスホン酸、およびそれらの混合物からなる群から選択 されるメンバーである、請求の範囲第2項に記載の方法。 4. ホウ酸対酸性触媒のモル比が少なくとも1:1である、請求の範囲第2 項または第3項に記載の方法。 5. 式 (式中、RおよびR2は独立にC1以上のヒドロカルビル置換基であり、R1はC2 〜C10ヒドロカルビレン置換基であり、スルホネート基がオルトまたはパラ置換 されており、Mはカチオン残基である)を有するアミド酸フェニルエステルスル ホネートである漂白活性剤の製造法であって、前記方法が請求の範囲第2〜4項 のいずれか1項に記載の方法によって製造した式IIのアミド酸フェニルエステル をスルホン化して、中和することを含む、方法。 6. 式 を有するアミド酸フェニルエステルの製造法であって、 (a) 式 (式中、Mは水素である)を有するアミド酸を請求の範囲第1項に記載の方法従 って製造し、 (b) 段階(a)のアミド酸を、塩基性触媒の存在下にて、低分子量カルボン酸残基 のフェノールエステルと反応させることからなり、 前記式のそれぞれにおいて、RおよびR2は独立にC1以上のヒドロカルビル置 換基であり、R1はC2〜C10ヒドロカルビレン置換基である、方法。 7. 式 (式中、RおよびR2は独立にC1以上のヒドロカルビル置換基であり、R1はC2 〜C10ヒドロカルビレン置換基であり、スルホネート基がオルトまたはパラ置換 されており、Mはカチオン残基である)を有するアミド酸フェニルエステルスル ホネートである漂白活性剤の製造法であって、前記方法が請求の範囲第6項に記 載の方法で製造した式IIのアミド酸フェニルエステルをスルホン化して、中和す ることを含む、方法。 8. 式 (式中、Mはカチオン性残基である)を有するアミド酸フェニルエステルスルホ ネートである漂白活性剤の製造法であって、 (a) 式 (式中、Mはアルカリ金属塩および水素から選択されたカチオン性残基である) を有するアミド酸またはその塩を請求の範囲第1項に記載の方法に従って製造し 、 (b) 段階(a)のアミド酸または塩を、式 (式中、Mはカチオン性残基である)を有するフェノールスルホン酸または塩エ ステル誘導体と反応させ、 前記式のそれぞれにおいて、RおよびR2は独立してC1以上のヒドロカルビル 置換基であり、R1はC2〜C10ヒドロカルビレン置換基であり、R3は酸残基で ある、方法。 9. 段階(b)において、アミド酸を、1価金属塩および2価金属塩から選択 されるカチオン性残基であるMを有するフェノールスルホン酸塩と反応させ、R3 が低分子量カルボン酸残基である、請求の範囲第8項に記載の方法。 10. 式 (式中、Mはカチオン性残基である)を有するアミド酸フェニルエステルスルホ ネートである漂白活性剤の製造法であって、 (a) 式 (式中、Mは水素である)を有するアミド酸を請求の範囲第1項に記載の方法に 従って製造し、 (b) 段階(a)のアミド酸を、低分子量カルボン酸無水物と反応させて、アミド酸 無水物を形成させ、 (c) 段階(b)のアミド酸無水物をフェノールスルホン酸塩と反応させて、アミド 酸フェニルエステルスルホネートを形成する段階を含んでなり、 前記式のそれぞれにおいて、RおよびR2は独立してC1以上のヒドロカルビル 置換基であり、R1はC2〜C10ヒドロカルビレン置換基である、方法。 11. 低分子量カルボン酸無水物が無水酢酸である、請求の範囲第9項に記 載の方法。 12. 段階(b)において、アミド酸無水物をフェノールスルホン酸ナトリウ ム塩と反応させる、請求の範囲第10項または第11項に記載の方法。 13. RがC6〜C17であり、R1が−(CH2)x−であり、xは2〜10であ る、請求の範囲第1〜12項のいずれか1項に記載の方法。 14. カルボン酸が、C6〜C17としての置換基Rを有する、請求の範囲第 1〜13項のいずれか1項に記載の方法。 15. RがC6〜C17であり、R1がC1〜C5であり、R2が水素またはメチ ルである、請求の範囲第1〜14項のいずれか1項に記載の方法。 16. RがC8〜C14であり、R1が(CH2)xであり、xは1〜5であり、R2 が水素である、請求の範囲第1〜15項のいずれか1項に記載の方法。 17. 式 を有するアミド酸フェニルエステルの製造法であって、 式 を有するアミド酸を強酸触媒およびホウ酸の存在下にて、フェノールと反応させ ることからなり、 前記式のそれぞれにおいて、RおよびR2は独立にC1以上のヒドロカルビル置 換基であり、R1はC1〜C10ヒドロカルビレン置換基であり、Mは水素である、 方法。 18. 式 を有するアミド酸フェニルエステルの製造法であって、 式 を有するアミド酸を塩基性触媒の存在下にて、低分子量カルボン酸残基のフェノ ールエステルと反応させることからなり、 前記式のそれぞれにおいて、RおよびR2は独立にC1以上のヒドロカルビル 置換基であり、R1はC2〜C10ヒドロカルビレン置換基であり、Mは水素である 、方法。 19. 式 (式中、Mはカチオン性残基である)を有するアミド酸フェニルエステルスルホ ネートである漂白活性剤の製造法であって、 式 (式中、Mは、アルカリ金属塩および水素から選択されるカチオン性残基である )を有するアミド酸またはその塩を、式 (式中、Mはカチオン性残基である)を有するフェノールスルホン酸または塩の エステル誘導体と反応させ、 前記式のそれぞれにおいて、RおよびR2は独立してC1以上のヒドロカルビル 置換基であり、R1はC2〜C10ヒドロカルビレン置換基であり、R3は酸残基で ある、方法。 20. 式 (式中、Mはカチオン性残基である)を有するアミド酸フェニルエステルスルホ ネートである漂白活性剤の製造法であって、 (a) 式 (式中、Mは水素である)を有するアミド酸を、低分子量カルボン酸無水物と反 応させて、アミド酸無水物を形成させ、 (b) 段階(a)のアミド酸無水物をフェノールスルホン酸塩と反応させて、アミド 酸フェニルエステルスルホネートを形成する段階を含んでなり、 前記式のそれぞれにおいて、RおよびR2は独立にC1以上のヒドロカルビル置 換基であり、R1はC2〜C10ヒドロカルビレン置換基である、方法。
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