JPH0950122A - 湿し水不要感光性平版印刷版 - Google Patents

湿し水不要感光性平版印刷版

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JPH0950122A
JPH0950122A JP20474295A JP20474295A JPH0950122A JP H0950122 A JPH0950122 A JP H0950122A JP 20474295 A JP20474295 A JP 20474295A JP 20474295 A JP20474295 A JP 20474295A JP H0950122 A JPH0950122 A JP H0950122A
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JP
Japan
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group
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photosensitive layer
monomer
photopolymerizable
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JP20474295A
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English (en)
Inventor
Noribumi Inno
紀文 因埜
Fumikazu Kobayashi
史和 小林
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 感度、網点再現性、耐刷性、及び耐傷性に優
れ、水系現像液で現像可能な水なし平版印刷版を提供す
る。 【解決手段】 基板上に、重合可能なエチレン性不飽和
基を有する光重合性モノマーを含有する光重合性感光
層、シリコーンゴム層をこの順に積層し、モノマーが分
子中に特定の基を2個以上有する化合物(A)と分子中
に少なくとも1個の一級あるいは二級アミンを含有する
化合物(B)との付加反応物である湿し水不要感光性平
版印刷版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板上に、光重合性
感光層、シリコーンゴム層をこの順に設け、感度、網点
再現性、耐刷性、及び耐傷性に優れ、水または水を主成
分とする有機溶剤の水溶液(以後、水系現像液と称す)
で現像可能な湿し水不要感光性平版印刷版(以後、水な
し平版印刷版と称す)に関する。
【0002】
【従来の技術】湿し水を用いないで平版印刷を行うため
の水なし平版印刷版に関しては種々のものが提案されて
いる。その中でも基板上に、感光層およびインキ反撥層
をこの順に塗設したものが極めて優れた性能を有してい
る。インキ反撥層としてシリコーンゴムを用いたものが
例えば、特公昭54−26923号、特公昭55−22
781号、特公昭56−23150号および特開平2−
236550号公報等に記載されている。ポジ型水なし
平版印刷版の場合、感光層としては、露光によって硬化
する光重合型感光性組成物が用いられてきた。画像部は
シリコーンゴム層を通して現像液を浸透させ、未硬化状
態の感光層組成物の一部または全部を現像液により溶解
せしめた後に、物理的な力でその上のシリコーンゴム層
を除去して形成される。非画像部は露光によって感光層
が硬化し、その上層のシリコーンゴム層との界面で光接
着して両層間を強固に結合させ、現像液による浸透及び
それに伴う感光層組成物の溶出を抑制して、シリコーン
ゴム層からなる非画像部を形成させる。
【0003】このようにして画像形成される水なし平版
印刷版の現像方法としては、特公昭56−23150
号、特開昭57−13448号、特開昭59−1460
54号および特開昭63−52145号公報等が開示さ
れている。しかしながら、これらの現像方法では処理液
の主成分が有機溶剤であるため、高価であり、引火の危
険性等から取扱いに特別の配慮を必要とした。この問題
点を解決するために特開平1−159644号公報では
水を主成分とする現像液が開示されている。このような
水系現像液を用いるためには、感光層中の光重合性モノ
マーとして親水性を持つ化合物を添加する必要があり、
ポリエチレンオキシド鎖もしくはポリプロピレンオキシ
ド鎖を持つモノマーが、特開平4−174437号、特
開平4−338954号、特開平5−94007号、特
開平5−224415号、特開平6−118629号公
報等に記載されており、これらのモノマーを用いること
で良好な画像を得ることができる。しかし、水系現像液
で現像される水なし平版印刷版において、実用上、感
度、網点再現性、耐刷性、及び耐傷性を全て満足する水
なし平版印刷版はこれまでに得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、感度、網点再現性、耐刷性、及び耐傷性に優れ、
水系現像液で現像可能な水なし平版印刷版を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、基板上
に、重合可能なエチレン性不飽和基を有する光重合性モ
ノマーを含有する光重合性感光層、シリコーンゴム層を
この順に積層し、該モノマーが分子中に下記一般式
(I)で表される基を2個以上有する化合物(A)と分
子中に少なくとも1個の一級あるいは二級アミンを含有
する化合物(B)との付加反応物であることを特徴とす
る水なし平版印刷版によって、上記本発明の目的を達成
するに至った。
【0006】
【化2】
【0007】ここで、 X:−COO−、−CONH−またはフェニレン基、 Y:炭素数1〜6の2価の有機基、a=0または1、 R1 :水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または塩素
原子、 である。
【0008】
【作用】本発明は、光重合性感光層に、分子中に上記一
般式(I)で表される基を2個以上有する化合物(A)
と分子中に少なくとも1個の一級あるいは二級アミンを
含有する化合物(B)との付加反応物である、重合可能
なエチレン性不飽和基を含有する光重合性モノマーを含
有せしめることにより、画像露光後、作用機構は不明確
であるが、水系現像液でも良好な画像形成能を有し、か
つ、非画像部のシリコーンゴム層と感光層との密着性が
向上することで感度、耐傷性及び耐刷性を向上すること
を見出し、本発明の目的を達成するに至った。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳しく説明す
る。 〔基板〕本発明の水なし平版印刷版は通常の印刷機にセ
ットできる程度のたわみ性を有し、同時に印刷時にかか
る荷重に耐えるものでなければならない。従って、代表
的な基板としては、コート紙、アルミニウムのような金
属板、ポリエチレンテレフタレートのようなプラスチッ
クフィルム、ゴムあるいはそれらを複合させたもの(例
えば、紙の上下をアルミニウムで挟んだ複合板)を挙げ
ることができ、より好ましくはアルミニウムおよびアル
ミニウム含有(例えば、珪素、銅、マンガン、マグネシ
ウム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニッケルなどの金
属とアルミニウムとの合金)合金である。このようなア
ルミニウム板の表面の圧延油を除去するために、酸水溶
液のシャワーリング又は浸漬等による脱脂処理が行われ
る。このとき用いられる酸は金属洗浄用の酸として知ら
れているものであれば何でもよいが、好ましくは硫酸又
は燐酸である。またこの酸処理の後、適当な時間水洗す
ることが好ましい。脱脂処理の後、直接感光層などの塗
膜を設けてもよいが、更に砂目立て、陽極酸化、珪酸ナ
トリウム又は珪酸カリウムなどの珪酸塩の水溶液による
処理(「シリケート処理」とも言う)といった表面処理
を行ってもよい。なかでもシリケート処理することが好
ましい。更に塗膜との密着性を向上させる目的でこの支
持体をシランカップリング剤で表面処理することもでき
る。
【0010】〔プライマー層〕本発明においては、支持
体と感光層との間にプライマー層を設けてもよい。本発
明に用いられるプライマー層としては、基板と光重合性
感光層間の接着性向上、ハレーション防止、画像の染色
や印刷特性向上のために種々のものを使用することがで
きる。例えば、特開昭60−22903号公報に開示さ
れているような種々の感光性ポリマーを感光層を積層す
る前に露光して硬化せしめたもの、特開昭62−507
60号公報に開示されているエポキシ樹脂を熱硬化せし
めたもの、特開昭63−133151号公報に開示され
ているゼラチンを硬膜せしめたもの、更に特開平3−2
00965号公報に開示されているウレタン樹脂とシラ
ンカップリング剤を用いたものや特開平3−27324
8号公報に開示されているウレタン樹脂を用いたもの等
を挙げることができる。この他、ゼラチンまたはカゼイ
ンを硬膜させたものも有効である。更に、プライマー層
を柔軟化させる目的で、前記のプライマー層中に、ガラ
ス転移温度が室温以下であるポリウレタン、ポリアミ
ド、スチレン/ブタジエンゴム、カルボキシ変性スチレ
ン/ブタジエンゴム、アクリロニトリル/ブタジエンゴ
ム、カルボキシ変性アクリロニトリル/ブタジエンゴ
ム、ポリイソプレン、アクリレートゴム、ポリエチレ
ン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等のポ
リマーを添加しても良い。その添加割合は任意であり、
フィルム層を形成できる範囲内であれば、添加剤だけで
プライマー層を形成しても良い。また、これらのプライ
マー層には前記の目的に沿って、染料、pH指示薬、焼
き出し剤、光重合開始剤、接着助剤(例えば、重合性モ
ノマー、ジアゾ樹脂、シランカップリング剤、チタネー
トカップリング剤やアルミニウムカップリング剤)、顔
料(例えば、TiO2)やシリカ粉末等の添加物を含有
させることもできる。また、塗布後、露光によって硬化
させることもできる。一般に、プライマー層の塗布量は
乾燥重量で0.1〜20g/m2の範囲が適当であり、好
ましくは1〜10g/m2である。
【0011】〔感光層〕本発明に用いる光重合性感光層
は、少なくとも分子中に一般式(I)で表される基を
2個以上有する化合物(A)と分子中に少なくとも1個
の一級あるいは二級アミンを含有する化合物(B)の付
加反応物である分子中に少なくとも1個の重合可能なエ
チレン性不飽和基を含有する光重合性モノマー、光重
合開始剤及び、フィルム形成能を有する高分子化合物
を含む。更に、必要に応じて、成分で表されるモノ
マー以外の重合可能なエチレン性不飽和基を含むモノマ
ー、またはオリゴマーを含んでいてもよい。
【0012】成分:化合物(A)と化合物(B)の付
加反応物である光重合性モノマー 本発明に用いることができる化合物(A)は、分子中に
一般式(I)で表される基を2個以上有する化合物であ
れば特に制限されない。一般式(I)において、Xは−
COO−、−CONH−またはフェニレン基であり、Y
は炭素数1〜6の2価の有機基であり、一般式(I)の
骨格中に存在してもよく(a=1)、存在しなくともよ
い(a=0)。また、R1 は水素原子、炭素数1〜4の
アルキル基または塩素原子である。化合物(A)は、例
えば、(i)多価アルコール類(例えば、グリセリン、
ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ソルビトール、トリエチレングリコー
ル、(ポリ)エチレングリコール、(ポリ)プロピレン
グリコール等、更にグリセリン、ヘキサンジオール、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビ
トール等のエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、またはそれらの混合付加物)のアクリル酸またはメ
タクリル酸エステル、(ii)アミン類(例えば、エチル
アミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、
ジエチレントリアミン、キシリレンジアミン、エタノー
ルアミン、アニリン等)とアクリル酸グリシジル、メタ
クリル酸グリシジルまたはアリルグルシジルとの反応生
成物、(iii)多価カルボン酸類(例えば、コハク酸、
マレイン酸、フタル酸等)とアクリル酸グリシジル、メ
タクリル酸グリシジルまたはアリルグルシジルとの反応
生成物、(iv)アミド誘導体(例えば、メチレンビスア
クリルアミド、キシリレンジアクリルアミド等)、など
を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
ない。本発明に用いることができる化合物(B)として
は、下記一般式(II)で示されるアミン化合物が挙げら
れる。
【0013】
【化3】
【0014】R2,R3,R4は、各々独立に、水素原子
または有機基を表し、R2,R3,R4のうち少なくとも
1つは水素原子であり、さらに、R2,R3,R4が同時
に水素原子になることはない。R2,R3,R4の有機基
としては、置換もしくは無置換のアルキル基、アリール
基、アラルキル基が挙げられ、R2,R3,R4のアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基の好ましい炭素数は、
1〜12であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェ
ニル基、ナフチル基、ベンジル基等が挙げられるが、こ
れに限定されるものではない。また、R2,R3,R4
置換アルキル基、置換アリール基、置換アラルキル基の
置換基としては、アルキル基、アリール基、アラルキル
基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アラルキロキシ
基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ
アリール基、シアノ基、カルボニル基、カルボキシル
基、ハロゲン原子の他、下記に示される一般式(III )
【0015】
【化4】
【0016】(R5,R6は、各々独立に、水素原子ある
いは、R2,R3,R4と同義の有機基を表し、R7は、置
換もしくは無置換のアルキレン基を表す。R7の置換ア
ルキレン基の置換基としては、R2,R3,R4の置換ア
ルキル基、置換アリール基、置換アラルキル基の置換基
と同じものが挙げられる。)等が挙げられ、さらに、エ
ステル結合、エーテル結合、チオエーテル結合を含有し
ても良い。さらに、R2,R3,R4のうち2つが連結し
て、例えば、モルホリノ基、チオモルホリノ基、ピペリ
ジノ基、ピペラジニル基、ピロリジニル基等の複素環式
基を形成しても良い。具体的には、エチルアミン、モノ
エタノールアミン、アニリン、ベンジルアミン等の一級
アミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、モルホ
リン、ピロリジン、ピペリジン、N−メチルアニリン等
の二級アミン及び以下に示すアミン化合物等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】成分の光重合性モノマーの化合物(A)
1モルに対する化合物(B)の付加モル数xは、化合物
(A)の1分子中に含まれる重合可能なエチレン性不飽
和基の数をn(但し、n≧2)とし、化合物(B)の1
分子中に含まれる窒素原子に結合する水素原子の数をm
(但し、m≧1)とする時、1/m≦x≦(n−1)/
mであり、成分の光重合性モノマーの具体例として
は、表1に示した付加反応物が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】また、成分の光重合性モノマーは、単独
で用いても2種以上を混合してもよく、全光重合性感光
層組成物中の含有量は、1〜80重量%であり、好まし
くは5〜60重量%であり、更に好ましくは10〜40
重量%である。
【0024】成分:光重合開始剤 本発明に用いられる光重合開始剤としては、増感系、非
増感系を問わず、光によりラジカルを発生する化合物で
あればよい。代表的な例として次のようなものをあげる
ことができるが、これらに限定されるものではない。 (a)ベンゾフェノン誘導体、例えば、ベンゾフェノ
ン、ジメチルアミノベンゾフェノン、ジエチルアミノベ
ンゾフェノン、キサントン、アンスロン、チオキサント
ン、アクリドン、2−クロロアクリドン、2−クロロ−
N−n−ブチルアクリドン、2,4−ジエチルチオキサ
ントン、フルオレノン等 (b)ベンゾイン誘導体、例えば、ベンゾイン、ベンゾ
インメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル等 (c)キノン類、例えば、p−ベンゾキノン、β−ナフ
トキノン、β−メチルアントラキノン等 (d)イオウ化合物、例えば、ジベンジルジサルファイ
ド、ジ−n−ブチルジサルファイド等 (e)アゾあるいはジアゾ化合物、例えば、2−アゾビ
スイソブチロニトリル、1−アゾ−ビス−1−シクロヘ
キサンカルボニトリル、p−ジアゾベンジルエチルアニ
リン、コンゴーレッド等 (f)ハロゲン化合物、例えば、四臭化炭素、臭化銀、
α−クロロメチルナフタリン、トリハロメチル−s−ト
リアジン系化合物、トリハロメチルオキサジアゾール系
化合物等 (g)過酸化物、例えば、過酸化ベンゾイル等 を挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、
組み合わせて用いてもよい。これらの光重合開始剤の添
加量は全光重合性感光層組成物に対して0.1〜25重
量%、好ましくは3〜20重量%である。
【0025】成分:フィルム形成能を有する高分子化
合物 本発明に用いられるフィルム形成能を有する高分子化合
物としては、次のようなポリマー、コポリマーを使用す
ることができる。 (1)ビニルポリマー、例えばポリ酢酸ビニル、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等、およ
びこれらのコポリマー。 (2)(メタ)アクリル酸エステルポリマーおよびアル
キル(メタ)アクリルアミドポリマー、例えばポリ(メ
タ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチ
ル、ポリt−ブチルアクリルアミド、ポリジアセトンア
クリルアミド等、およびこれらのコポリマー、および
(メタ)アクリル酸とのコポリマー。 (3)未加硫ゴム、例えば天然ゴム、ポリブタジエン、
ポリイソブチレン、ポリネオプレン等、およびこれらの
コポリマー。 (4)ポリエーテル、例えばポリエチレンオキシド、ポ
リプロピレンオキシド等。 (5)ポリアミド、次に示すモノマー類のコポリマー、
例えば、カプロラクタム、ラウロラクタム、ヘキサメチ
レンジアミン、4,4′−ビス−アミノシクロヘキシル
メタン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミ
ン、イソホロンジアミン、ジグリコール類、イソフタル
酸、アジピン酸、セバシン酸等。 (6)ポリエステル、例えばテレフタル酸、アジピン酸
等とエチレングリコール、1,4−ブタンジオール等と
の縮合物。 (7)ポリウレタン、例えばヘキサメチレンジイソシア
ネート、トルエンジイソシアネート、ナフタレン−1,
5−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等
とエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、2,
2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸、3,5−
ヒドロキシ安息香酸、ポリエステルジオール、ポリエー
テル等とのポリウレタン。また、鎖延長剤としてイソホ
ロンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等を用いても良
い。 更に、フィルム形成能を有する高分子化合物として、側
鎖に光重合可能な又は光架橋可能なオレフィン性不飽和
二重結合基を有する高分子化合物を使用することができ
るが、これらに限定されるものではない。また、これら
は単独で用いてもよく、組み合わせて用いてもよい。高
分子化合物は全光重合性感光層組成物に対して、10〜
90重量%、好ましくは25〜75重量%で含有させる
ことができる。
【0026】成分:成分で表されるモノマー以外の
重合可能なエチレン性不飽和基を含むモノマー、または
オリゴマー 本発明に用いることのできる上記モノマー、オリゴマー
としては、例えば、上記化合物(A)と同じものを挙げ
ることができる。更に具体的には、特公昭48−417
08号、特公昭50−6034号、特開昭51−371
93号公報に記載されているようなウレタンアクリレー
ト類、特開昭48−64183号、特公昭49−431
91号、特公昭52−30490号公報に記載されてい
るポリエステルアクリレート類、エポキシ樹脂と(メ
タ)アクリル酸を反応させたエポキシアクリレート類等
の多官能のアクリレートやメタクリレート、米国特許第
4540649号明細書に記載のN−メチロールアクリ
ルアミド誘導体を挙げることができる。更に、日本接着
剤協会Vol.20、No.7、300〜308ページ(19
84年)等に光硬化性モノマーおよびオリゴマーとして
記載されいるものも使用することができる。ただし、こ
れらに限定されるものではなく、多官能モノマーにおい
て、不飽和基はアクリル、メタクリル、アリル、ビニル
基等が混合して存在していてもよい。また、これらは単
独で用いてもよく、組み合わせて用いてもよい。これら
の成分の光重合性モノマーの添加量は全光重合性感光
層組成物に対して0〜50重量%、好ましくは0〜40
重量%、更に好ましくは3〜30重量%である。
【0027】その他の成分 以上の他に更に熱重合防止剤を加えておくことが好まし
く、例えばハイドロキノン、p−メトキシフェノール、
ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロール、t−
ブチルカテコール、4,4′−チオビス(3−メチル−
6−t−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2−メル
カプトベンゾイミダゾール等が有用であり、場合によっ
ては光重合性感光層の着色を目的として染料もしくは顔
料および焼きだし剤としてpH指示薬やロイコ染料を添
加することもできる。目的によっては更に光重合性感光
層中に少量のポリジメチルシロキサン、メチルスチレン
変性ポリジメチルシロキサン、オレフィン変性ポリジメ
チルシロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキ
サン、シランカップリング剤、シリコーンジアクリレー
ト、シリコーンジメタクリレート等のシリコーン化合物
を添加してもよい。塗布性向上のためにシリコーン系界
面活性剤、フッ素系界面活性剤を添加してもよい。更に
光重合性感光層とプライマー層との接着性を改善させる
ためにジアゾ樹脂を添加してもよい。その他、塗膜に柔
軟性を付与するための可塑剤(例えば、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、燐酸トリクレジ
ル等)、安定剤(例えば、燐酸等)を添加してもよい。
これらの添加剤の添加量は通常全光重合性感光層組成物
に対して10重量%以下である。場合によっては(メ
タ)アクリロイル基やアリル基含有シランカップリング
剤で処理した疎水性シリカ粉末を全光重合性感光層組成
物に対して10重量%以下の量添加してもよい。
【0028】本発明に用いる上述の光重合性感光層組成
物は、例えば、水、2−メトキシエタノール、2−メト
キシエチルアセテート、プロピレングリコールメチルエ
チルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル、エタノール、メチルエ
チルケトン、N,N−ジメチルアセトアミド、ピルビン
酸メチル、ピルビン酸エチル、3−メトキシプロピオン
酸メチル等の適当な溶剤の単独又はこれらの混合溶媒に
溶解して、基板上に塗布される。その塗布重量は乾燥後
の重量で0.1〜20g/m2の範囲が適当であり、好ま
しくは0.5〜10g/m2の範囲である。
【0029】〔インキ反撥層〕本発明に用いられるイン
キ反撥層としては、下記組成物A、またはBを硬化して
形成した皮膜であるシリコーンゴム層を使用できる。 〔組成物A(縮合型)〕 (a)ジオルガノポリシロキサン (数平均分子量が3,000〜200,000) 100重量部 (b)縮合型架橋剤 3〜70重量部 (c)触媒 0.01〜40重量部 前記成分(a)のジオルガノポリシロキサンは、下記式
(イ)で示されるような繰り返し単位を有するポリマー
で、R8およびR9は炭素数1から10のアルキル基、ビ
ニル基、アリール基であり、またその他の置換基を有し
ていても良い。一般的にはR8およびR9の60%以上が
メチル基、あるいはハロゲン化ビニル基、ハロゲン化フ
ェニル基などであるものが好ましい。
【0030】
【化7】
【0031】このようなジオルガノポリシロキサンは両
末端に水酸基を有するものを用いるのが好ましい。ま
た、成分(a)は数平均分子量が3,000〜200,
000であり、より好ましくは、5,000〜100,
000である。成分(b)は縮合型のものであればいず
れであってもよいが、次の一般式(ロ)で示されるよう
なものが好ましい。
【0032】
【化8】
【0033】一般式(ロ)において、R10は炭素数1〜
10のアルキル基、ビニル基またはアリール基を表し、
Zは水素原子、ハロゲン原子(Cl,Br,Iなど)、
−OH、−OCOR11,−OR11(ここでR11は前記R
10と同義)、または下記式に記載の基(ここでR12、R
13、R14、R15は炭素数1〜10のアルキル基を示す)
を表し、aは0、1または2を表し、bは2、3または
4を表し、a+bは4である。
【0034】
【化9】
【0035】成分(c)は錫、亜鉛、鉛、カルシウム、
マンガンなどの金属カルボン酸塩、例えば、ラウリン酸
ジブチル、オクチル酸鉛、ナフテン酸鉛など、あるいは
塩化白金酸等のような公知の触媒があげられる。 〔組成物B(付加型)〕 (d)付加反応性官能基を有するジオルガノポリシロキサン (数平均分子量が3,000〜200,000) 100重量部 (e)オルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜10重量部 (f)付加触媒 0.00001〜1重量部 前記成分(d)の付加反応性官能基を有するジオルガノ
ポリシロキサンとは、1分子中にケイ素原子に直接結合
したアルケニル(より好ましくはビニル)を少なくとも
2個有するオルガノポリシロキサン(数平均分子量が
3,000〜200,000)で、特願平4−2384
9号明細書に記載されたものを用いることができる。ア
ルケニルは分子両末端、中間いずれにあってもよく、ア
ルケニル以外の有機基としては、置換もしくは無置換の
炭素数1〜10のアルキル、アリールである。また、成
分(d)には水酸基を微量有することも任意である。成
分(d)は、数平均分子量が3,000〜200,00
0であり、より好ましくは、5,000〜100,00
0である。成分(e)としては、両末端水素基のポリジ
メチルシロキサン、α,ω−ジメチルポリシロキサン、
両末端メチル基の(メチルシロキサン)(ジメチルシロ
キサン)共重合体、環状ポリメチルシロキサン、両末端
トリメチルシリル基のポリメチルシロキサン、特開平4
−68353号公報に開示されている両末端トリメチル
シリル基の(ジメチルシロキサン)(メチルシロキサ
ン)共重合体などが例示される。成分(f)としては、
公知のものの中から任意に選ばれるが、特に白金系の化
合物が望ましく、白金単体、塩化白金、塩化白金酸、オ
レフィン配位白金などが例示される。
【0036】これらの組成物の硬化速度を制御する目的
で、テトラシクロ(メチルビニル)シロキサンなどのビ
ニル基含有のオルガノポリシロキサン、炭素−炭素三重
結合含有のアルコール、アセトン、メチルエチルケト
ン、メタノール、エタノール、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルなどの架橋抑制剤を添加することも可
能である。なお、シリコーンゴム層には必要に応じて、
シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタンなどの無機物の微
粉末、シランカップリング剤、チタネート系カップリン
グ剤やアルミニウム系カップリング剤などの接着助剤や
光重合開始剤、特開平1−179047号公報に開示さ
れるような芳香族置換ポリジメチルシロキサン、更に、
シリコーンオイルを添加しても良い。本発明において
は、シリコーンゴムの硬化性の点で付加型シリコーンゴ
ムを用いる方が好ましい。本発明におけるインキ反撥層
は、塗布重量が小さいとインキ反撥性が低下し、傷が入
りやすい等の問題点があり、塗布重量が大きい場合、現
像性が悪くなるという点から、厚みとしては0.5〜5
g/m2が好ましく、より好ましくは1〜3g/m2であ
る。ここに説明した水なし平版印刷版において、インキ
反撥層の上に更に種々のインキ反撥層を塗工しても良
い。また、光重合性感光層とインキ反撥層との間の接着
力を上げる目的、もしくはインキ反撥層組成物中の触媒
の被毒を防止する目的で、光重合性感光層とインキ反撥
層との間に中間層を設けても良い。
【0037】〔カバーフィルム〕更に、インキ反撥層の
表面保護のために、インキ反撥層上に透明なフィルム、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリ
エチレンテレフタレート、セロファン等をラミネートし
たり、ポリマーのコーティングを施してもよい。これら
のフイルムは延伸して用いてもよい。更に、このフイル
ムには画像露光時の焼き枠における真空密着性を改良す
るためマットを施してもよく、又、このフィルムの剥離
性向上のためフィルムのインキ反撥層との接触面にコー
ティングを施してもよい。
【0038】〔現像処理〕本発明による水なし平版印刷
版は透明原画を通して露光した後画像部(未露光部)の
感光層の一部あるいは全部を溶解、または、膨潤しうる
現像液、あるいは、インキ反撥層を膨潤しうる現像液で
現像される。この場合、画像部の感光層およびインキ反
撥層が除去される場合と画像部のインキ反撥層のみが除
去される場合があり、これは現像液の感光層に対する溶
解性の強さによって制御することができる。本発明にお
いて用いられる現像液としては、水なし平版印刷版の現
像液として公知のものが使用できるが、特に、水系現像
液が好適である。この水系現像液の公知のものとして
は、水(水道水、純水、蒸留水等)の他に、例えば下記
の極性有機溶剤を水に添加したり、界面活性剤等を用い
て水に可溶化したもの等が挙げられ、更にアルカリ剤
(例えば、炭酸ナトリウム、ジエタノールアミン、水酸
化ナトリウム等)を添加してもよいが、安全性および引
火性等を考慮すると、特に水のみによる現像が望まし
い。 ・アルコール類(メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ベンジルアルコール、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、2−エトキシエタノー
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチル
エーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールテトラエチレングリコー
ル等) ・ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等) ・エステル類(酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸ブチル、
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、
ジエチレングリコールアセテート、ジエチルフタレート
等) ・その他(トリエチルフォスフェート、トリクレジルフ
ォスフェート等) また、クリスタルバイオレット、ビクトリアピュアブル
ー、アストラゾンレッドなどの染料を現像液に加えて、
現像と同時に画像部の染色を行うことができる。現像
は、例えば現像用バットで上記のような現像液に版を浸
漬させながら版面をこすったり、現像液を版面に注いだ
後に水中にて現像ブラシでこするなど、公知の方法で行
うことができる。現像液温は任意の温度で現像できる
が、好ましくは10℃〜60℃である。これにより画像
部のインキ反撥層が除かれ、その部分がインキ受容部と
なる。
【0039】このようにして得られた刷版は、その画像
形成性を確認するため露出画像部を染色液で染色し、検
知しうるようにできる。現像液に露出画像部の染色のた
めの染料を含有しない場合には、現像後に染色液で処理
される。染色液を柔らかいパッドにしみこませ、画像部
を軽くこすることにより、感光層の露出した画像部のみ
が染色され、これによりハイライト部まで現像が十分に
行われていることを確認できる。染色液としては、水溶
性の分散染料、酸性染料および塩基性染料のうちから選
ばれる1種または2種以上を水、アルコール類、ケトン
類、エーテル類などの単独または2種以上の混合液に溶
解または分散せしめたものが用いられる。染色性を向上
させるために、カルボン酸類、アミン類、界面活性剤、
染色助剤、消泡剤等を加えることも効果的である。染色
液により染色された刷版は、次いで水洗し、その後乾燥
することが好ましく、これにより非画像部や版裏面に付
着した染料を取り除いたり、版面のべとつきを抑えるこ
とができ、刷版の取扱性を向上させることができる。ま
た、このように処理された刷版を積み重ねて保管する場
合には、刷版を保護するために合紙を挿入し挟んでおく
ことが好ましい。以上のような現像処理と染色処理、又
はそれに続く水洗、乾燥処理は、自動処理機で行うこと
が好ましい。このような自動処理機の好ましいものは、
特開平2−220061号公報に記載されている。
【0040】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0041】
【合成例】反応物1の合成 モノマー1(特開平5−224415号公報に開示され
たモノマー)362.9g(0.16モル)/プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル362.9gに、モル
ホリン20.9g(0.24モル)/プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル20.9gを室温で滴下した。
滴下終了後、室温で、8時間撹拌した。その後、高速液
体クロマトグラフィーにより、反応液中のモルホリンの
消失を確認し、反応物1のプロピレングリコールモノメ
チルエーテル50重量%溶液767.6gを得た。反応物5の合成 モノマー5(特願平6−328730号明細書に記載さ
れたモノマー)169.6g(0.2モル)/プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル169.6gに、ジエ
タノールアミン21.0g(0.2モル)/プロピレン
グリコールモノメチルエーテル21.0gを室温で滴下
した。滴下終了後、60℃で、8時間加熱還流した。そ
の後、高速液体クロマトグラフィーにより、反応液中の
ジエタノールアミンの消失を確認し、反応物5のプロピ
レングリコールモノメチルエーテル50重量%溶液38
1.2gを得た。同様にして、反応物2〜4、6〜8を
合成した。
【0042】
【実施例】
実施例1〜9、比較例1〜3 〔プライマー層〕通常の方法で脱脂した0.3mm厚のJI
S A 1050材アルミ板をアミノシランカップリング剤であ
るKBM603(信越化学(株)製)1%水溶液に浸漬
させた後、室温で乾燥させた。このアルミ板上に乾燥重
量で4g/m2となるように、下記のプライマー層を塗布
し、140℃、2分間加熱し乾燥させた。 ・ポリウレタン樹脂サンプレンIB1700D (三洋化成(株)製) 10重量部 ・p−ジアゾジフェニルアミンとパラホルムアルデヒドとの 縮重合物のヘキサフルオロリン酸塩 0.1重量部 ・TiO2 0.1重量部 ・MCF323(大日本インキ化学工業(株)製) 0.03重量部 ・プロピレングリコールメチルエーテルアセテート 50重量部 ・乳酸メチル 20重量部 ・純水 1重量部 その後、ヌアーク社製FT261V UDNS ULTRA-PLUS FLIPT0P
PLATE MAKER真空露光機を用いて、20カウント露光し
た。
【0043】〔感光層〕上記プライマー層を塗設したア
ルミ板上に、下記組成の光重合性感光液を、乾燥重量4
g/m2となるように塗布し、100℃、1分乾燥した。 ・ポリウレタン樹脂 1.5重量部 〔4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサ メチレンジイソシアネート/2,2−ビス(ジヒドロキ シメチル)プロピオン酸/ポリプロピレングリコール (分子量1000)〕 ・表1に記載された重合性モノマー 1.0重量部 ・m−キシリレンジアミン1モル/グリシジルメタクリレー ト4モル付加反応物 0.5重量部 ・エチルミヒラーズケトン 0.35重量部 ・2−クロルチオキサントン 0.10重量部 ・ビクトリアピュアブルーBOHのナフタレンスルホン酸塩 0.01重量部 ・MCF323(大日本インキ化学工業(株)製) 0.03重量部 ・メチルエチルケトン 10重量部 ・プロピレングリコールメチルエーテル 25重量部
【0044】〔インキ反撥層〕上記光重合性感光層上
に、下記のシリコーンゴム組成液を乾燥重量2g/m2
なるよう塗布し、140℃、2分間乾燥した。 ・α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサン(重合度約700) 9重量部 ・(CH3)3-Si-O-(SiH(CH3)-O)8-Si(CH3)3 0.5重量部 ・ポリジメチルシロキサン(重合度約8,000) 0.5重量部 ・オレフィン−塩化白金酸 0.2重量部 ・テトラシクロ(メチルビニル)シロキサン 0.3重量部 ・アイソパーG(エッソ化学(株)製) 140重量部 上記のようにして得られたシリコーンゴム層の表面に厚
さ12μmの片面マット化二軸延伸ポリプロピレンフィ
ルムをマット化されていない面がシリコーンゴム層と接
するようにラミネートし、本発明の水なし平版印刷版を
得た。これらの印刷版を1枚用意し、これを200線/
インチの網点画像を有するポジフィルムと光学濃度差
0.15であるグレースケール(G/S)を重ね、ヌア
ーク社製FT261V UDNS ULTRA-PLUS FLIPTOP PLATE MAKER
真空露光機を用いて50カウント露光した。その後、ラ
ミネートフィルムを剥し、直ちに下記現像処理を行っ
た。
【0045】〔現像処理〕印刷版を35℃の水に浸漬し
つつ、現像パッドによりこすって、未露光部のシリコー
ンゴム層を除去した。引き続き、下記組成の染色液にて
染色し、感度(G/Sクリア感度)、網点再現性(再現
可能なハイライトの網点面積、単位:%)を評価した。 (染色液) ・クリスタルバイオレット 0.1重量部 ・エチレングリコールモノエチルエーテル 15重量部 ・純水 85重量部 次いで、印刷前に予め、直径0.5mmのサフアイヤ針を
用いて非画像部の引掻き試験(HEIDON-14 引っ掻き試験
器、荷重100g〜500g)を行い、これらの版を用
いて、湿し水供給装置をはずしたハイデルベルグGTO
印刷機にて、東洋インク製TOYO KING ULTRA TUK アクア
レスG墨インキにより10万枚印刷し、非画像部の引掻
き傷が印刷物に現れはじめる傷の荷重(耐傷性)、及び
非画像部のシリコーンゴム層が破壊され、印刷物が汚れ
てくるまでの印刷枚数(耐刷性)を評価した。表2よ
り、本発明の水なし平版印刷版は、良好な感度、網点再
現性、耐刷性、耐傷性を示した。
【0046】
【表4】
【0047】
【発明の効果】本発明による水なし平版印刷版によれ
ば、画像露光後の非画像部のシリコーンゴム層と感光層
の密着性が向上し、高感度で、耐刷性、耐傷性に優れ、
かつ、水系現像液で現像したときの網点再現性が良好な
水なし平版印刷版が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、重合可能なエチレン性不飽和
    基を有する光重合性モノマーを含有する光重合性感光
    層、シリコーンゴム層をこの順に積層し、該モノマーが
    分子中に下記一般式(I)で表される基を2個以上有す
    る化合物(A)と分子中に少なくとも1個の一級あるい
    は二級アミンを含有する化合物(B)との付加反応物で
    あることを特徴とする湿し水不要感光性平版印刷版。 【化1】 ここで、 X:−COO−、−CONH−またはフェニレン基、 Y:炭素数1〜6の2価の有機基、a=0または1、 R1 :水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または塩素
    原子、 である。
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