JPH09500013A - カチオン性脂質による遺伝子免疫 - Google Patents

カチオン性脂質による遺伝子免疫

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JPH09500013A JP7501040A JP50104095A JPH09500013A JP H09500013 A JPH09500013 A JP H09500013A JP 7501040 A JP7501040 A JP 7501040A JP 50104095 A JP50104095 A JP 50104095A JP H09500013 A JPH09500013 A JP H09500013A
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ジェシー,ジョエル・エイ
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Abstract

(57)【要約】 遺伝子材料を用いた免疫法が開示される。カチオン性脂質およびポリヌクレオチドを含む遺伝子免疫のための組成物もまた開示される。ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体を産生させるための遺伝子免疫の使用方法も開示される。エピトープのマッピング法もまた開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 カチオン性脂質による遺伝子免疫 発明の技術分野 本発明は、免疫学の技術分野に関する。さらに詳しくは、本発明は、カチオン 性脂質および免疫原をコードするポリヌクレオチド分子からなる組成物を用いた 免疫方法に関する。本発明はまた、遺伝子で免疫した動物からポリクローナル抗 体およびモノクローナル抗体を製造する方法にも関する。本発明はさらに、タン パク質エピトープのマッピングのための遺伝子免疫の使用に関する。 発明の背景 従来の免疫法は、侵入してきた病原体と免疫反応する抗体の混合物を注射する か(すなわち受動免疫)、免疫系を刺激して病原体特異的な抗体を産生させるワ クチンによって行われている。外来性の抗体は受容者によって排除されるので、 受動免疫は一時的な防御を提供するにすぎない。ワクチンは一層長期間持続する 能動免疫を与える。 ワクチンが有効であるためには、ワクチンによって体液性および/または細胞 媒体性の免疫が生起され、その後の対応病原体への暴露による疾患の発症を防ぐ ことができなければならない。関連抗原決定基が天然の感染を擬態するような仕 方で免疫系に呈示される必要がある。従来のウイルスワクチンは、不活化ビルレ ント株かまたは生きた弱毒化株からなる(オールド(Old)ら、「遺伝子操作の 原理:遺伝子工学入門(Principles of Gene Manipulation:An Introduct ion to Genetic Engineering)、ブラックウエル・サイエンティフィック・パ ブリケーションズ」第4版、1989)。ウイルスを含むワクチンを用いること の一般的問題点は、多くのウイルス(B型肝炎ウイルスなど)は組織培養液中で 高力価まで増殖するように適合することができず、そのため充分な量で産生する ことができないことである(同上)。加えて、不活化ウイルスの使用は、増殖の 結果としてのワクチン関連疾患の潜在的可能性を提起する、すなわちコンピーテ ントなウイルスが接種物中に残存しているかもしれない。ヨーロッパにおける口 蹄疫 の発症は、このことが原因である(同上)。一方、弱毒化ウイルス株は、ワクチ ン中で複製する間にビルレントな表現型に逆戻りする可能性がある。この問題は 、生ポリオワクチンを受けた100万人当たりおよそ1回または2回生じている ことが報告されている(同上)。さらに、弱毒化ウイルスによる麻疹免疫の後に 脳炎が発症することがある(ロワ(Roit,I.M.)、免疫学概論(Essential Immunology)、ブラックウエル・サイエンティフィック・パブリケーションズ 、第6版、1988)。弱毒化株を用いることの他の欠点は、適当な冷貯蔵装置 を維持するのが困難で費用がかかることである(同上)。生ウイルスワクチンを 使用することに伴う主要な欠点は、先天的または後天的な免疫不全を有する個体 が重篤な感染症への危険にさらされることである。そのような個体には、栄養不 良および/またはウイルスもしくは寄生虫感染のためにしばしば免疫不全である 開発途上国の子供が含まれる(同上、オールドら、上記文献)。 分子生物学およびペプチド合成における近年の進歩の結果、免疫予防に使用す るために精製ウイルスタンパク質または合成ペプチドを製造することが可能であ る(ウイルス学(Virology)、フィールズ(Fields)ら編、レーブン・プレス 、ニューヨーク、349〜370頁(1985)中、マーフィー(Murphy)ら 、「ウイルスに対する免疫(Immunization against Viruses)」)。精製抗原 の製造は、当該病原体の表面抗原の免疫学的に重要なドメインを呈示するペプチ ドを合成することにより行うことができる。合成ペプチド法は、上記口蹄疫ウイ ルスの抗原決定基に用いられて成功している(同上)。この方法の一つの問題は 、合成ペプチドの抗原性が不充分であるため、実験動物において免疫応答を促進 するためにフロイントのアジュバントを使用する必要があることである(同上) 。フロイントのアジュバントはヒトには使用できないため、ヒトへの使用にも有 効なアジュバントを開発する必要がある(同上)。加えて、単一の抗原性部位は 耐性を誘発するには充分ではない。というのは、大きな表面の抗原は、通常、体 液性および/または細胞媒体性応答を引き起こす幾つかの異なる免疫学的ドメイ ンを含むからである(ブラシアル(Braciale)ら、J.Exp.Med.153:91 0〜923(1981);ウイリー(Wiley)ら、Nature、289:373〜 3 78(1981))。線状タンパク質分子の隣接しない部分によって形成される エピトープに対する免疫応答を剌激することもまた困難である(マーフィーら、 上記文献)。タンパク質決定基の大部分は不連続であって一次アミノ酸配列では 遠隔の位置にあるアミノ酸残基が関与するが、ペプチドの折り畳みによって隣接 して併置されるようになるという証拠が存在する(ロワ、上記文献)。 ワクチン用タンパク質の製造の別法には、適当なベクター中に挿入したクロー ニングウイルスDNAを使用することによって原核または真核細胞中でウイルス タンパク質を産生させることが含まれる(アルドビニ(Aldovini)ら、The N ew Vaccines、Technology Review、24〜31頁、1992年1月)。この 方法もまた幾つかの制限を有する。たとえば、組換え宿主細胞によって目的組換 えタンパク質を最適に産生させるための適当な条件を考案する必要がある。産生 されたタンパク質は培養系から単離および精製する必要があり、ワクチンとして 使用するために充分な量で得る必要がある。最後に、精製タンパク質の翻訳後修 飾(グリコシル化および/または融合タンパク質の開裂など)を行う必要がある かもしれない。 インビトロで組換え抗原を製造するための別法は、抗原をコードする核酸配列 をワクチンの細胞中に導入することである。この方法では、抗原はワクチンの細 胞によってインビボで産生され、免疫応答を引き起こす。タング(Tang)らは 、ヒト成長ホルモンのゲノム配列を含有するプラスミドをコーティングした金の マイクロ投射物(microprojectiles)を投射する(propelling)ことにより、ヒ ト成長ホルモンに対する免疫応答をマウスで起こさせることが可能であることを 示している(Nature、356:152〜154(1992))。その結果得ら れる抗体産生の変動性は、マイクロ投射装置の操作またはマイクロ投射物へのD NAのコーティングによるものであると仮定された。 さらに最近では、ウルマー(Ulmer)らは、インフルエンザA核タンパク質の 遺伝子を有するプラスミドをマウスの四頭筋中に注射した(Science、259: 1745〜1749(1993))。このマウスは核タンパク質抗体を産生した ので該遺伝子がマウス細胞中で発現されたことが示された。このマウスはまた核 タンパク質に特異的な細胞毒性のTリンパ球をも産生したが、該リンパ球はイン フルエンザAウイルスの異種株によるその後の攻撃からマウスを防御するのに有 効なものであった。同様に、ワング(Wang)らは、ヒト免疫不全ウイルス(H IV)1型のエンベロープDNA構築物のマウスへの筋肉内注射が抗原特異的な 細胞性および体液性の免疫応答を生じさせることを観察した(Proc.Natl.Aca d.Sci.USA)90:4156〜4160(1993))。加えて、接種した マウスからの脾臓リンパ球はHIV−エンベロープ−特異的な増殖性の応答を示 した。それゆえ、病原体抗原をコードするDNAの直接接種は、ウイルス、タン パク質またはペプチドの使用にとって代わることができるものである。 接種のために裸のDNAを使用することの一つの問題点は、細胞による取り込 みの効率が低いことである。たとえば、上記ワングらのプロトコールによれば、 100μgのDNA構築物の2週間毎の注射を全部で4回接種する必要がある。 本明細書に記載するように、DNA構築物の担体としてのカチオン性脂質の使用 は遺伝子免疫の一層効率的な手段を提供する。本発明によれば、遺伝子免疫はわ ずかに5μgのDNA構築物(カチオン性脂質と複合体を形成)を用いて達成す ることができる。 リポソームは、組織培養細胞のトランスフェクションにおいて遺伝情報の担体 として用いられている。中性またはアニオン性の脂質を含むリポソームを用いた リポソーム媒体トランスフェクションの基本的な問題点は、そのようなリポソー ムが一般に標的細胞表面と融合しないということである。融合する代わりにリポ ソームは食作用によって取り込まれ、ポリヌクレオチドはその後リソゾーム画分 の分解酵素の作用に供される(ストラウビンガー(Straubinger)ら、Methods Enzymol.101:512〜527(1983);マニーノ(Mannino)ら、B iotechniques、6:682〜690(1988))。従来のリポソーム法の他の 問題点は、DNAやRNAのような大きな巨大分子を収容するには通常のリポソ ームの水性空間では小さ過ぎることである。その結果、通常のリポソームは捕捉 効率が低い(フェルグナー(Felgner)、「リポフェクチンTM試薬を用いたカチ オン性リポソーム媒体トランスフェクション(Cationic Liposome−Mediated Transfection with LipofectinTM Reagent)」、Gene Transfer and Expr ession Protocols Vol.7、マレイ(Murray,E.J.)編、ヒューマナ・プ レス、ニュージャージー、81〜89頁(1991))。 カチオン性脂質を含むリポソームはDNAやRNAなどのポリアニオンと自発 的かつ迅速に相互作用し、その結果、該ポリヌクレオチドを100%取り込んだ リポソーム/核酸複合体を生成する(フェルグナーら、Proc.Natl.Acad.Sci .USA、84:7413〜7417(1987);フェルグナーら、Focus、 11:21〜25(1989))。さらに、生成したポリカチオン性複合体は、 負に荷電したまたは中性のリポソームに比べて約10倍から100倍の効率で組 織培養細胞のアニオン性表面によって取り込まれる(フェルグナーら、「リポフ ェクチンTM試薬を用いたカチオン性リポソーム媒体トランスフェクション」、G ene Transfer and Expression Protocols Vol.7、マレイ編、ヒューマナ ・プレス、ニュージャージー、81〜89頁(1991))。加えて、このポリ カチオン性複合体は細胞表面と融合し、その結果、ポリヌクレオチドが細胞内に 送達され、リソゾーム画分の分解酵素を回避することができる(デュツギュネス ルグナーら、Nature、337:387〜388(1989))。 インビトロで細胞をトランスフェクションするためにカチオン性脂質の種々の 調合物が用いられている(WO 91/17424;WO 91/16024;米 国特許第4,897,355号;米国特許第4,946,787号;米国特許第5, 049,386号;および米国特許第5,208,036号)。カチオン性脂質は また、外来ポリヌクレオチドをカエルまたはラット細胞中にインビボで導入する のにも用いられている(ホルト(Holt)ら、Neuron、4:203〜214(1 990);ハジンスキー(Hazinski)ら、Am.J.Respr.Cell.Mol.Biol.4 :206〜209(1991))。それゆえ、カチオン性脂質は一般に生物学的 活性物質を送達するための医薬担体として用いることができる(たとえば、WO 91/17424;WO 91/16024;およびWO 93/03709参 照)。それゆえ、カチオン性リポソームは、遺伝子免疫のために宿主細胞中に外 来ポリ ヌクレオチドを導入するための効率的な担体を提供する。 種々のカチオン性脂質が当該技術分野でよく知られている。よく知られたカチ オン性脂質の一つはN−[1−(2,3−ジオレオイルオキシ)プロピル]−N, N,N−トリメチルアンモニウムクロライド(DOTMA)である。DOTMA の構造は、下記の通りである。 DOTMAは、単独またはジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(DO PE)と1:1で組み合わせて標準法によりリポソームに調合することができる 。フェルグナーらは、かかるリポソームが培養細胞への核酸の効率的な送達を可 能とすることを示している(Proc.Natl.Acad.Sci.USA、84:7413 〜7417(1987))。DOTMA:DOPE(1:1)調合物はリポフェ クチンTM(LIPOFECTINTM)(GIBCO/BRL:ライフ・テクノロ ジーズ・インコーポレイテッド、ゲイサーバーグ、メリーランド州)の商品名で 販売されている。他の市販のカチオン性脂質は1,2−ビス(オレオイルオキシ )−3−3−(トリメチルアンモニア)プロパン(DOTAP)であり、これは オレオイル残基がプロピルアミンにエーテル結合ではなくエステル結合で結合し ている点がDOTMAと異なっている。DOTAPは標的細胞によって一層容易 に分解されると思われる。 関連する公知化合物群は、トリメチルアンモニウム基のメチル基の一つがヒド ロキシエチル基で置換されている点がDOTMAおよびDOTAPと異なってい る。このタイプの化合物は、プロピルアミン核にステアロイルエステルが結合し たホスホリパーゼAのローゼンタールインヒビター(ローゼンタール(Rosenth al)ら、J.Biol.Chem.235:2202〜2206(1960))と類似し ている。ローゼンタールインヒビター(RI)のジオレオイル類似体は一般に、 プロピルアミン核への脂肪酸残基の結合に応じてDORI−エーテルおよびDO RI−エステルと略する。ヒドロキシ基は、たとえばカルボキシスペルミンへの エス テル結合による官能化などのような、さらなる官能化のための部位として用いる ことができる。 他のクラスの公知化合物は、ベール(Behr)らによって記載されており(Pr oc.Natl.Acad.Sci.USA、86:6982〜6986(1989);EPO 公開第0394111号)、これはカルボキシスペルミンが2つのタイプの脂質 に結合したものである。5−カルボキシルスペルミルグリシンジオクタデシルア ミド(DOGS)の構造は下記の通りである。 ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン5−カルボキシスペルミルア ミド(DDPES)の構造は下記の通りである。 DOGSおよびDDPESの両者とも、プラスミドをコーティングし、効率的 なトランスフェクションを提供する脂質凝集複合体を形成させるのに用いられて いる。これら化合物は、ある種の細胞株をトランスフェクションするのにDOT MAより効率的であり、毒性も低いとされている。DOGSはトランスフェクタ ムTM(TRANSFECTAMTM)(プロメガ、マジソン、ウイスコンシン州) の商品名で市販されている。 カチオン性コレステロール誘導体(DC−Chol)が合成され、DOPEと 組み合わせてリポソームに調合されている(ガオ(Gao)ら、Biochim.Biophy s.Res.Comm.179:280〜285(1991))。この化合物の構造は下 記の通りである。 DC−Cholを用いて調合したリポソームは、DOTMA含有リポソームに 比べ、ある種の細胞株において一層効率的なトランスフェクションが可能であり 、毒性も低い。 リポポリリシンは、ポリリシンをDOPEに結合させることによって生成され る。この化合物は、血清の存在下でのトランスフェクションに特に有効であると 報告されている(ゾウ(Zhou)ら、Biochim.Biophys.Res.Comm.165:8 〜14(1991))。それゆえ、リポポリリシンは免疫のための有効な担体で ある。 加えて、ゲベイフ(Gebeyhu)らは、下記一般式で示される新規カチオン性脂 質を開発した(継続中の米国特許出願第07/937,508号;1992年8 月28日出願): (式中、R1およびR2は、それぞれ、または両者とも、C1〜23アルキルまたは −CO−C1〜23アルキルまたはアルケニル、qは1〜6、 Z1およびZ2は、それぞれ、または両者とも、Hまたは非分枝鎖アルキルC1〜6 、 X1は−(CH2nBr、Cl、FまたはI、n=0〜6または X2は−(CH2n−NH2、n=0〜6または X3は−NH−(CH2m−NH2、m=2〜6または X4は−NH−(CH23−NH−(CH24−NH2または X5は−NH−(CH23−NH−(CH24−NH−(CH23−NH2または (式中、pは2〜5、YはH、またはアミドもしくはアルキルアミノ基により結 合した他の基)または X9はポリアミン、たとえば、ポリリシン、ポリアルギニン、ポリブレン、ヒス トンまたはプロタミン、または X10はリポーター分子、たとえば、−NHCO−フルオレセイン、ビオチン、葉 酸またはPPD、または X11は多糖または置換多糖、または X12はタンパク質、または X13は抗体、または X14はアミンまたはハライド反応性基、または X15は−(CH2r−SH(式中、rは0〜6),または X16は−(CH2)−S−S−(CH2t−NH2(式中、sは0〜6、tは2〜 6))。 これら化合物は、単独または他の脂質凝集体形成成分(DOPEまたはコレス テロールなど)と組み合わせてリポソームまたは他の脂質凝集体に調合するのに 有用である。そのような凝集体はカチオン性であり、DNAやRNAなどのアニ オン性巨大分子と複合体を形成することができる。 発明の要約 本発明は、(a)少なくとも1種のカチオン性脂質を抗原決定基をコードする ポリヌクレオチドと混合してカチオン性脂質−ポリヌクレオチド複合体を形成さ せ、ついで(b)該脂質−ポリヌクレオチド複合体を動物に投与することを特徴 とする、動物において免疫応答を引き起こさせる方法に関する。 本発明はまた、(a)少なくとも1種のカチオン性脂質を、感染性疾患の病原 体である微生物の抗原決定基をコードするポリヌクレオチドと混合してカチオン 性脂質−ポリヌクレオチド複合体を形成させ、ついで(b)該脂質−ポリヌクレ オチド複合体を動物に投与して該感染性疾患に対する能動免疫を生じさせること を特徴とする、動物における感染性疾患に対する能動免疫を生じさせる方法に関 する。 本発明はまた、ポリヌクレオチドが免疫原をコードするDNA配列を含む発現 ベクターであり、該DNA配列の転写がプロモーターの制御下にある、遺伝子免 疫法に関する。 本発明はまた、ポリヌクレオチドが免疫原をコードするRNA分子である遺伝 子免疫法に関する。 本発明はまた、上記遺伝子免疫法を使用し、免疫した動物からポリクローナル 抗体を単離することを特徴とする、ポリクローナル抗体の製造方法に関する。 本発明はまた、 (a)少なくとも1種のカチオン性脂質を、免疫原をコードするDNA配列を含 むポリヌクレオチドと混合して脂質−ポリヌクレオチド複合体を形成させ、 (b)該脂質−ポリヌクレオチド複合体を少なくとも1のマウスに投与し、 (c)該免疫したマウスからBリンパ球を取り出し、 (d)該免疫したマウスからのBリンパ球をミエローマ細胞と融合させてハイブ リドーマを生成させ、 (e)これらハイブリドーマをクローニングし、 (f)抗免疫原抗体を産生する陽性クローンを選択し、 (g)該抗免疫原抗体を産生するクローンを培養し、ついで (h)抗免疫原抗体を培養液から単離する ことを特徴とする、モノクローナル抗体の製造方法に関する。 本発明はまた、タンパク質分子のエピトープをマッピングする方法であって、 (a)該タンパク質分子をコードするDNA分子をランダムに断片化し、 (b)これらDNA断片を発現ベクター中にサブクローニングし、 (c)少なくとも一つのカチオン性脂質を各発現ベクターサブクローンと混合し て各発現ベクターサブクローンとのカチオン性脂質−発現ベクター複合体を生成 させ、 (d)該カチオン性脂質−発現ベクター複合体をマウスに投与し、ついで (d)どのDNA断片がマウスにおいて抗体を産生させることができるかを決定 する ことを特徴とする方法に関する。定義 以下の記載において、組換えDNA法において使用される多数の術語が広範に 利用されている。そのような術語によって与えられるべき範囲を含め、明細書お よび請求の範囲の明確かつ一貫した理解が得られるよう、下記に定義を記載する 。 クローニングベクター: 宿主細胞中で自律複製することができ、ベクターの本質的な生物学的機能を損 なうことなく決定しうる仕方でDNA配列を切断しうるような1または少数の制 限エンドヌクレアーゼ認識部位を有することを特徴とし、DNA断片の複製およ びクローニングのためにDNA断片をスプライスしうる、プラスミドまたはファ ージDNAまたは他のDNA配列。クローニングベクターはまた、クローニング ベクターで形質転換された細胞の同定に使用するのに適したマーカーを含んでい てもよい。マーカーは、たとえば、テトラサイクリン耐性またはアンピシリン耐 性をもたらす。 発現ベクター: クローニングベクターと類似のベクターであるが、クローニングされた遺伝子 の発現を宿主中に形質転換した後に促進しうるベクター。クローニングされた遺 伝子は、通常、プロモーター配列などのある種の制御配列の制御下に置かれる( すなわち、機能的に連結している)。プロモーター配列は、構成的または誘導的 で あってよい。 組換え宿主: 一般に、組換え宿主とは、発現ベクターまたはクローニングベクター上の所望 のクローニング遺伝子を含む原核または真核微生物または細胞をいう。この術語 はまた、染色体またはゲノム中に所望の遺伝子を含むように遺伝子操作した微生 物をも包含する。 組換えベクター: 所望のクローニング遺伝子を含むクローニングベクターまたは発現ベクター。 宿主: 複製可能な発現ベクターまたはクローニングベクターの受容者である原核また は真核微生物または細胞。本明細書において使用する「宿主」なる語はまた、染 色体またはゲノム上に所望の遺伝子を含むように、よく知られた方法によって遺 伝子操作されうる原核または真核微生物または細胞をも包含する。そのような宿 主の例としては、マニアチス(Maniatis)らのモレキュラー・クローニング: ア・ラボラトリー・マニュアル(Molecular Cloning:A Laboratory Manua l)、コールドスプリングハーバーラボラトリー、コールドスプリングハーバー 、ニューヨーク(1982)を参照。 プロモーター: 開始コドンに近接して位置する、遺伝子の5’領域として一般に記載されるD NA配列。隣接する遺伝子の転写はプロモーター領域で開始される。プロモータ ーが誘導性プロモーターである場合には、転写速度は誘導因子に応答して増加す る。対照的に、プロモーターが構成的プロモーターである場合には、転写速度は 誘導因子によって制御されない。 遺伝子: ポリペプチドまたはタンパク質を発現するのに必要な情報を含有するDNA配 列。 構造遺伝子: メッセンジャーRNA(mRNA)に転写され、ついで特定のポリペプチドに 特徴的なアミノ酸の配列に翻訳されるDNA配列。 発現: 発現とは、ポリペプチドが構造遺伝子から製造されるプロセスである。このプ ロセスには、該遺伝子のmRNAへの転写、および該mRNAのポリペプチドへ の翻訳が含まれる。 トランスフェクション: トランスフェクションとは、DNAによる宿主細胞の形質転換をいう。組換え 宿主細胞は、トランスフェクションされたDNAによってコードされるタンパク 質を発現する。 エピトープ: 非免疫グロブリン抗原のうち抗体の可変領域が結合する部分。 抗原決定基: 1または2以上のエピトープを含むタンパク質またはペプチド。 免疫原: 1または2以上のエピトープの存在のために免疫応答を引き起こしうるタンパ ク質またはペプチド。 発明の詳細な説明 本発明は、カチオン性脂質−ポリヌクレオチド複合体(該ポリヌクレオチドは 抗原決定基をコードする)を投与することによる、動物において免疫応答を引き 起こさせる方法に関する。 本発明はまた、カチオン性脂質−ポリヌクレオチド複合体(該ポリヌクレオチ ドは感染性疾患の病原体である微生物の抗原決定基をコードする)を投与するこ とによる、動物における感染性疾患に対する能動免疫を生じさせる方法に関する 。 本発明はまた、ポリヌクレオチドが免疫原をコードするDNA配列を含む発現 ベクターであり、該DNA配列の転写がプロモーターの制御下にある、遺伝子免 疫法に関する。 本発明はまた、ポリヌクレオチドが免疫原をコードするRNA分子である遺伝 子免疫法に関する。 本発明はまた、上記遺伝子免疫法を使用し、免疫した動物からポリクローナル 抗体を単離することを特徴とする、ポリクローナル抗体の製造方法に関する。 本発明はまた、遺伝子免疫後のマウスからのBリンパ球を用いたモノクローナ ル抗体の製造方法に関する。 本発明はまた、遺伝子免疫を用いたエピトープのマッピング方法に関する。 I.カチオン性脂質: 従来より知られているいかなるカチオン性脂質も本発明の実施に用いることが できる。たとえば、フェルグナーら(Proc.Natl.Acad.Sci.USA84:7 413〜7417(1987));フェルグナーら(Focus11:21〜25( 1989));フェルグナー(「リポフェクチンTM試薬を用いたカチオン性リポ ソーム媒体トランスフェクション」、Gene Transfer and Expression Proto cols Vol.7、マレイ編、ヒューマナ・プレス、ニュージャージー、81〜 89頁(1991));WO 91/17424;WO 91/16024;米国 特許第4,897,355号;米国特許第4,946,787号;米国特許第5,0 49,386号;米国特許第5,208,036号;ベールら(Proc.Natl.Acad .Sci.USA86:6982〜6986(1989);EPO公開039411 1号);ガオら(Biochim.Biophys.Res.Comm.179:280〜285(1 991));ゾウら(Biochim.Biophys.Res.Comm.165:8〜14(19 91));およびゲベイチュ(Gebeychu)ら(継続中の米国特許出願第07/ 937,508号;1992年8月28日出願)(これらすべての文献を参照の ため本明細書中に引用する)を参照。 好ましいカチオン性脂質としては、N−[1−(2,3−ジオレオイルオキシ )プロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド(DOTMA)が 挙げられる。DOTMAの構造は、下記の通りである。 DOTMAは、単独またはジオレオイルホスファチジルエタノールアミン (DOPE)と1:1で組み合わせて標準法によりリポソームに調合することが できる。DOTMA:DOPE(1:1)調合物はリポフェクチンTM (LIPOFECTINTM)(GIBCO/BRL:ライフ・テクノロジーズ・ インコーポレイテッド、ゲイサーバーグ、メリーランド州)の商品名で販売され ている。 他の好ましい市販のカチオン性脂質は1,2−ビス(オレオイルオキシ)−3 −3−(トリメチルアンモニア)プロパン(DOTAP)であり、これはオレオ イル残基がプロピルアミンにエーテル結合ではなくエステル結合で結合している 点がDOTMAと異なっている。 関連する好ましいカチオン性脂質群は、トリメチルアンモニウム基のメチル基 の一つがヒドロキシエチル基で置換されている点がDOTMAおよびDOTAP と異なっている。このタイプの化合物は、プロピルアミン核にステアロイルエス テルが結合したホスホリパーゼAのローゼンタールインヒビター(ローゼンター ルら、上記文献)と類似している。ローゼンタールインヒビター(RI)のジオ レオイル類似体は一般に、プロピルアミン核への脂肪酸残基の結合に応じてDO RI−エーテルまたはDORI−エステルと略する。ヒドロキシ基は、たとえば カルボキシスペルミンへのエステル結合による官能化などのような、さらなる官 能化のための部位として用いることができる。 他のクラスの好ましいカチオン性脂質では、カルボキシスペルミンが2つのタ イプの脂質に結合している。5−カルボキシルスペルミルグリシンジオクタデシ ルアミド(DOGS)の構造は下記の通りである。 ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン5−カルボキシスペルミルア ミド(DDPES)の構造は下記の通りである。 DOGSはトランスフェクタムTM(TRANSFECTAMTM)(プロメガ、マ ジソン、ウイスコンシン州)の商品名で市販されている。 他の好ましいカチオン性脂質は、DOPEと組み合わせてリポソームに調合さ れているコレステロール誘導体(DC−Chol)である。この化合物の構造は 下記の通りである。 他の好ましいカチオン性脂質はリポポリリシンであり、これはポリリシンをD OPEに結合させることによって生成される。 他の好ましいカチオン性脂質は、一般式: (式中、R1およびR2は、それぞれ、または両者とも、C1〜23アルキルまたは −CO−C1〜23アルキルまたはアルケニル、qは1〜6、 Z1およびZ2は、それぞれ、または両者とも、Hまたは非分枝鎖アルキルC1〜6 、X1は−(CH2nBr、Cl、FまたはI,n=0〜6または X2は−(CH2n−NH2、n=0〜6または X3は−NH−(CH2m−NH2、m=2〜6または X4は−NH−(CH23−NH−(CH24−NH2または X5は−NH−(CH23−NH−(CH24−NH−(CH23−NH2または (式中、pは2〜5、YはH、またはアミドもしくはアルキルアミノ基により結 合した他の基)または X9はポリアミン、たとえば、ポリリシン、ポリアルギニン、ポリブレン、ヒス トンまたはプロタミン、または X10はリポーター分子、たとえば、−NHCO−フルオレセイン、ビオチン、葉 酸またはPPD、または X11は多糖または置換多糖、または X12はタンパク質、または X13は抗体、または X14はアミンまたはハライド反応性基、または X15は−(CH2r−SH(式中、rは0〜6),または X16は−(CH2)−S−S−(CH2t−NH2(式中、sは0〜6、tは2〜 6))。 これら化合物は、単独または他の脂質凝集体形成成分(DOPEまたはコレス テロールなど)と組み合わせてリポソームまたは他の脂質凝集体に調合するのに 有用である。そのような凝集体はカチオン性であり、DNAやRNAなどのアニ オン性巨大分子と複合体を形成することができる。 II.発現ベクター 遺伝子免疫のために用いることのできるポリヌクレオチドの一つの形態は、真 核細胞中で免疫原タンパク質を発現させるためのプラスミド発現ベクターである 。真核発現ベクターは4つの主要な成分を含む。第一に、プラスミドは細菌複製 起点および抗生物質耐性マーカーをコードする原核細胞配列を含んでいなければ ならない。これら原核細胞配列は、細菌宿主内でのプラスミドの増殖および選択 を可能にする。第二に、プラスミドは転写の開始を制御する真核細胞要素を含ん でいなければならない。これら要素にはプロモーターおよびおそらくエンハンサ ー配列が含まれる。第三に、プラスミドはポリアデニル化配列などの転写物のプ ロセシングに関与する配列を含んでいなければならない。第四に、プラスミドは 免疫原をコードするDNA配列を含んでいなければならない。これらDNAは、 ゲノムDNA配列であるか、または相補的DNA(cDNA)配列のいずれかで あってよい(発現ベクターの概説としては、オールドらの上記文献;サンブルッ クら、モレキュラー・クローニング:ア・ラボラトリー・マニュアル、第2版、 コールドスプリングハーバーラボラトリープレス、1989;ゴーマン(Gorma n)、「哺乳動物細胞中への高効率遺伝子導入(High Efficiency Gene Tran sfer into Mammalian Cells)」、DNA Cloning、VolumeII、グロバー( Glover,D.M.)編、IRLプレス、ワシントンDC、143〜190頁(19 85))。 免疫原をコードするDNAまたはcDNA分子は発現ベクター中に機能的に連 結させることができる。2つのDNA配列(プロモーター領域配列と免疫原コー ド配列など)の間の連結の性質が、(1)フレームシフト変異の導入をもたらさ ないか、(2)免疫原コード遺伝子配列の転写を指令するプロモーター領域配列 の能力を妨げないか、または(3)免疫原遺伝子配列がプロモーター領域配列に よって転写される能力を妨げない場合に、これら2つのDNA配列は機能的に連 結しているということができる。 免疫原分子をコードするDNA配列は、通常の技術(ライゲーションのための 平滑末端化または粘着末端化した末端、適当な末端を提供するための制限消化、 所望の場合の粘着末端の充填、望ましくない結合を回避するためのアルカリホス ファターゼ処理、および適当なリガーゼによるライゲーションを含む)に従って ベクターDNAと組み換えることができる。 宿主の性質に応じて広範囲の種々の転写および翻訳制御配列を用いることがで きる。哺乳動物宿主に対しては、転写および翻訳制御シグナルは、ウイルス源、 たとえばアデノウイルス、ウシパピローマウイルス、シミアンウイルスなどに由 来するものであってよく、その際、制御シグナルは高発現レベルを有する特定の 遺伝子を伴う。加えて、アクチン、コラーゲン、ミオシンなどの哺乳動物発現生 成物からのプロモーターを用いることができる。別法として原核細胞プロモータ ー(バクテリオファージT3 RNAポリメラーゼプロモーターなど)を用いる ことができ、その際、原核細胞プロモーターは真核細胞プロモーターによって制 御される(たとえば、ゾウら、Mol.Cell.Biol.10:4529〜4537( 1990);カウフマン(Kaufman)ら、Nucl.Acids Res.19:4485 〜4490(1991)参照)。遺伝子の発現を調節することができるように、 抑制または活性化を可能とする転写開始制御シグナルを選択することができる。 動物中で所望の免疫原分子を発現させるためには、真核細胞制御領域を用いる 必要がある。そのような領域には、一般に、RNA合成の開始を指令するに充分 なプロモーター領域が含まれるであろう。好ましい真核細胞プロモーターとして は、マウスメタロチオネインI遺伝子のプロモーター(ハマー(Hamer)ら、J .Mol.Appl.Gen.1:273〜288(1982));ヘルペスウイルスのT Kプロモーター(マックナイト(McKnight,S.)、Cell31:355〜36 5(1982));SV40初期プロモーター(ベノイスト(Benoist)ら、N ature(ロンドン)290:304〜310(1981));ラウス肉腫ウイル スプロモーター(ゴーマンら、上記文献);およびサイトメガロウイルスプロモ ーター(フェッキング(Foecking)ら、Gene45:101(1980))が挙 げられる。 広く知られているように、真核細胞のmRNAの翻訳は最初のメチオニンをコ ードするコドンから開始される。この理由から、真核細胞プロモーターと所望の 免疫原分子をコードするDNA配列との間の連結部はいかなる介在配列(メチオ ニン(すなわち、AUG)をコードしうる)も含まないのが好ましい。そのよう なコドンが存在すると、融合タンパク質が生成されるか(もしも該AUGコドン が所望のレセプター分子をコードするDNA配列と同じ読み取り枠にあるなら) 、またはフレームシフト変異(もしも該AUGコドンが所望のレセプター分子を コードする配列と同じ読み取り枠にないなら)のいずれかをきたす。 所望の免疫原分子をコードする配列および機能的に連結したプロモーターは、 非複製性のDNA(またはRNA)分子としてワクチンの細胞中に導入されてよ く、該分子は線状分子であるか、または一層好ましくは閉じた共有環状分子のい ずれかであってよい。そのような分子は自律複製することができないので、所望 のレセプター分子の発現は導入配列の一過性の発現によって起こる。別法として 、導入配列を宿主染色体中に組み込むことによって永久的な発現とすることがで きる。 導入配列は、受容細胞中で自律複製しうるプラスミドベクターまたはウイルス ベクター中に組み込むのが好ましい。この目的のために幾つかの可能なベクター 系が利用できる。かかるベクターの1クラスは、ウシパピローマウイルス、ポリ オーマウイルス、アデノウイルスまたはSV40ウイルスなどの動物ウイルス由 来の、自律複製しうる染色体外プラスミドを提供するDNA要素を利用する。第 二のクラスのベクターは、所望の遺伝子配列の宿主染色体中への組み込みに基づ く。mRNAの最適合成のためには別の要素も必要となるかもしれない。これら 要素には、スプライスシグナル、並びに転写プロモーター、エンハンサー、およ び終止シグナルが含まれる。これら要素を組み込んだcDNA発現ベクターには 、オカヤマ(Okayama)ら(Mol.Cell.Biol.3:280(1983))その 他に記載されているものが含まれる。 別法として、ポリヌクレオチド分子は所望の免疫原をコードするRNA分子で あってもよい。そのようなRNA分子は、インビトロ転写の後にRNA精製を行 うことによって充分な量で得ることができる。DNA依存性RNAポリメラーゼ を用いてクローニングDNA配列を転写する技術は当該技術分野でよく知られて いる(たとえば、サンブルックらの上記文献参照)。 本発明ではあらゆる免疫原コード配列を用いることができる。たとえば、その ような免疫原としては、単純ヘルペスウイルス糖タンパク質D、B型肝炎表面抗 原、インフルエンザウイルス赤血球凝集素、およびヒト免疫不全ウイルスエンベ ロープ抗原が挙げられる。加えて本発明はまた、以下に記載するように、同定さ れていないポリヌクレオチド配列のタンパク質産物を特徴付けるのにも用いるこ とができる。 III.脂質/ポリヌクレオチド複合体の使用 本発明によれば、脂質/ポリヌクレオチド複合体を用いてインビボトランスフ ェクションを行う。トランスフェクションした細胞は該ポリヌクレオチドによっ てコードされるタンパク質を発現し、細胞表面上に該外来タンパク質を呈示する 。その結果、宿主動物は該外来タンパク質、すなわち免疫原に対する免疫応答が 増大する。 それゆえ、脂質/ポリヌクレオチド複合体は能動免疫を誘発するためのワクチ ンとして用いることができる。そのような能動免疫はヒトにおいて誘発するのが 好ましいが、本発明はそのように限定されるものではない。本発明のワクチンの 有利な効果を受ける動物はすべて本発明に従って処置しうる動物の範囲に包含さ れる。 遺伝子免疫は、カチオン性脂質およびポリヌクレオチドを広範囲の投与量およ び広範囲の比率にて投与することによって行うことができる。有効投与量および 調合形態は種々の因子(ワクチンの被接種体の種など)に依存するであろうが、 当業者によって決定することができる。投与量、調合形態および投与方法の例に ついては以下に記載する。 カチオン性脂質−ポリヌクレオチド複合体の調製は、カチオン性脂質溶液を等 容量のポリヌクレオチド溶液と混合することによって行う。カチオン性脂質およ びポリヌクレオチドは、滅菌した生理学的に許容しうる水性担体中に溶解するこ とができる。カチオン性脂質およびポリヌクレオチドは滅菌食塩水(150mM NaCl)中に溶解するのが好ましい。これら溶液を周囲温度にて混合する。こ れら溶液は25℃にて混合するのが好ましい。混合後、カチオン性脂質−ポリヌ クレオチド複合体を室温にて好ましくは15〜45分間インキュベートする。 本発明の脂質/ポリヌクレオチド複合体の投与は、非経口、静脈内、筋肉内、 皮下、鼻内、または他の適当な手段により行うことができる。投与する特定の投 与量は、年齢、体重、もしあれば現在行っている治療の種類、および発現される であろう免疫原の性質に依存する。免疫原応答を促進させるため、最初の投与か ら約4週間後にブースター投与を行うことができる。 遺伝子免疫はまたワクチンの受容者において免疫原特異的な抗体の産生を生じ させるので、本発明はまた免疫原特異的な抗体の産生方法にも関する。当該技術 分野でよく知られた手順を用い、ワクチンを施した動物からポリクローナル抗体 を単離および精製することができる(たとえば、ハーロウ(Harlow)ら、アン チボディーズ:ア・ラボラトリー・マニュアル(Antibodies:A Laboratory Mannual)、コールドスプリングハーバーラボラトリープレス(1988)を参 照)。 本発明はまた、モノクローナル抗体を産生させるための遺伝子免疫の使用にも 関する。この方法によれば、マウスにカチオン性脂質/ポリヌクレオチド複合体 を注射し、該免疫マウスからBリンパ球を単離する。モノクローナル抗体は、ケ 6:495〜497(1975))に従って産生させる(たとえば、ハーロウら の上記文献参照)。簡単に説明すると、マウスをカチオン性脂質−ポリヌクレオ チド複合体で免疫し、血清試料を採取することによって抗体産生の存在を確認し 、脾臓を取り出してBリンパ球を得、該Bリンパ球をミエローマ細胞と融合させ てハイブリドーマを得、該ハイブリドーマをクローニングし、抗免疫原抗体を産 生する陽性クローンを選択し、該抗免疫原抗体産生クローンを培養し、該ハイブ リドーマ培養液から抗免疫原抗体を単離ことによってモノクローナル抗体を産生 させることができる。 既知の免疫原に対するモノクローナル抗体を産生させる代わりに、遺伝子免疫 はエピトープマッピングによってタンパク質中の抗原決定基を同定するのに用い ることができる。この方法によれば、該脂質/ポリヌクレオチド複合体中のポリ ヌクレオチドはタンパク質分子の一部をコードする。完全なタンパク質分子をコ ードするDNAのランダム断片を超音波処理(デイニンガー(Deininger)ら、 Anal.Biochem.129:216〜223(1983))または部分DNAアー ゼI消化(アンダーソン(Anderson)ら、Nucleic Acids Res.9:3015 〜3027(1981))によって生成させ、ついで発現ベクターの適当な部位 に平滑末端ライゲーションによってクローニングするのが好ましい。別法として 、エピトープマッピングのためのDNA断片はまた、1または2以上の制限エン ドヌクレアーゼで処理するか、または複製連鎖反応でDNA分子を合成すること によって得ることができる。免疫したマウスからの細胞によるモノクローナル抗 体の生成は、該タンパク質分子のどの部分が免疫原であるかを示すであろう。 加えて、本発明は、同定されていないDNAまたはRNA配列によってコード されるタンパク質産物を特徴付けるのにも用いることができる。たとえば、コス ミドベクター中でゲノムライブラリーを構築することができ、その際、クローニ ングされたDNA断片の発現はプロモーターによって制御される。ついで、サブ クローニングしたゲノム断片のタンパク質産物の免疫学的特徴付けを遺伝子免疫 法を用いて行うことができる。 上記で記載したように、裸のDNAを投与する遺伝子免疫プロトコールでは接 種当たり100μgのDNA構築物が必要である。対照的に、本発明に従ってカ チオン性脂質をDNA担体として用いると、わずか5μgのDNA構築物で遺伝 子免疫を行うことが可能となる。それゆえ、本発明は遺伝子免疫の一層効率的な 手段を提供するものである。 以上、本発明を一般的に記載したが、本発明は下記実施例を参照することによ って一層容易に理解されるであろう。これら実施例は例示のために掲げたもので あり、特に断らない限り本発明を限定するものではない。 実施例1 免疫プロトコールの評価 この一連の実験ではpSV2CATプラスミドを用いるが、該プラスミドはシ ミアンウイルス40プロモーターの制御下に細菌性クロラムフェニコールアセチ ルトランスフェラーゼ(CAT)遺伝子を有する(ゴーマン(SV;Gorman) 、「哺乳動物細胞中への高効率遺伝子導入」、DNA Cloning、VolumeII、グ ロバー編、IRLプレス、ワシントンDC、143〜190頁(1985))。 プラスミドDNAをアルカリ溶解法によって細菌細胞から単離し、セシウムクロ ライド/エチジウムブロマイド勾配中での等密度遠心分離によって精製する(マ ニアチスら、上記文献)。これら実験ではカチオン性脂質としてリポフェクタミ ンTM(LIPFECTAMINETM)(BRL)を用いた。リポフェクタミンTM は2,3−ジオレイルオキシ−N−[2(スペルミンカルボキサミド)エチル] −N,N−ジメチル−1−プロパンアンモニウムトリフルオロアセテート(DO SPA)からなり、これをジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(DO PE)と水中で3:1(W:W)の比率で調合する。これらカチオン性脂質およ びプラスミドを滅菌食塩水(150mM NaCl)中に溶解した。 脂質/DNA複合体をマウスに腹腔内(IP)または鼻内(IN)投与した。 IN投与用には、25μlのDNA溶液を25μlの脂質溶液と混合することに よって脂質/DNA混合物を調製した。IP投与用には、200μlのDNA溶 液を200μlの脂質溶液と混合することによって脂質/DNA混合物を調製し た。これら実験において、5μgのpSV2CATを0μg、15μg、30μ g、45μg、または60μgの脂質と混合した。混合後、投与前に脂質/DN A複合体を室温にて15〜45分間静置した。コントロールとして、幾匹かのマ ウスに完全フロイントアジュバント中のCATタンパク質(25μg)を皮下( SC)注射した。 マウス血清試料中のCAT抗体の存在を決定するため、CAT酵素結合イムノ アッセイ(ELISA)を用いた。マイクロウエルタイタープレートの各ウエル を0.1M炭酸ナトリウム緩衝液(pH9.5)中の1μg/mlのCATととも にインキュベートすることによって該プレートを調製した。これらプレートを4 ℃にて18時間インキュベートした。0.1%トゥイーン20を含有するリン酸 緩衝食塩水(PBS)(希釈緩衝液)中に溶解した0.2%卵アルブミンでウエ ルをブロックした。試料を希釈緩衝液中に希釈し、その200μlをプレート上 のウエルに加えた。プレートを密封し、ついで37℃で60分間インキュベート した。洗浄後、プレートを0.1μg/mlのヤギ抗マウスIgG−西洋ワサビ ペルオキシダーゼ(HRP)コンジュゲートとともにインキュベートした。プレ ートを密封し、ついで37℃で30分間インキュベートした。2回目の洗浄を行 った後、プレートを3,3',5,5'−テトラメチルベンジジン基質で室温にて発 色させた。2N硫酸を加えて反応を停止させた。 完全フロイントアジュバント中のCATタンパク質を投与することによって得 られる応答ほど大きくはなかったが、脂質/CATタンパク質で免疫したマウス は免疫応答を発色した。脂質/pSV2CATをIP注射した何匹かのマウスは 、弱いがバックグラウンドを明らかに上回る免疫応答を生じた。鼻内投与による 免疫で得られた結果はマウスによって変化したが、応答はIP投与で得られたも のよりも大きかった。 実施例2 DNA複合体形成剤としてのカチオン性脂質の比較 これらの実験では下記カチオン性脂質を比較した:リポフェクタミンTM、リポ フェクテースTM(LIPOFECTACETM)(BRL)、DORI−エーテル (バイカル(VICAL,Inc.)、サンジエゴ、カリフォルニア州)、DORI −エーテル/リゾ脂質(バイカル、サンジエゴ、カリフォルニア州)、およびブ ロモ脂質(1−プロパンアンモニウム,N−[2(2−ブロモ)エチル]−N,N −ジメチル−2,3−ビス(9−オクタデセニルオキシ)ブロマイド)。リポフ ェクテースTMは、ジメチルジオクタデシルアンモニウムブロマイド(DDAB) およびジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)の1:2.5 (W/W)リポソーム調合物である。このブロモ脂質は、継続中の米国特許出願 第07/937,508号(1992年8月28日出願)(参照のために本明細 書中に引用する)の記載に従って調製した。 免疫は、5μg、10μg、20μg、40μgまたは80μgのpSV2C ATをカチオン性脂質と1:4の比(W/W;pSV2CAT/カチオン性脂質 )で複合体を形成させてIP投与することによって行った。1匹のマウスには pSV2CATのみを与え、1匹のマウスにはCATタンパク質のみを与え、さ らに1匹のマウスには完全フロイントアジュバント中のCATタンパク質のみを 与えた。約14日の時点で選択したマウスにブースター投与を行った。 得られた結果をウエスタンブロット分析により分析した。精製CATタンパク 質をニトロセルロースに適用することにより(0.1μgCATタンパク質/c mニトロセルロース)ニトロセルロースシートを調製した。血清試料を希釈緩衝 液中に希釈し、その2mlを各ニトロセルロースストリップに加えた。これらス トリップを室温にて振動させながら90分間インキュベートした。洗浄後、スト リップを0.1μg/mlのヤギ抗マウスIgG−アルカリホスファターゼコン ジュゲートとともにインキュベートした。ついで、ストリップを室温にて30分 間インキュベートした。1mlのニトロブル−テトラゾリウム/5−ブロモ−4 −クロロ−3−インドリルホスフェートの安定な混合基質でストリップを発色さ せた。発色後にストリップを蒸留水で洗浄し、乾燥させた。 これら結果は、DNAおよび脂質で免疫したマウスが抗CAT抗体を産生する ことを示していた。ブースター投与は応答を大きく促進するとは思えなかった。 ウエスタンブロット分析は、ELISAの結果が免疫応答の強度が異なることを 示しはしたが、脂質−DNA複合体を注射したすべての動物で抗IgGが産生さ れたことを示した。 実施例3 免疫応答に対する異なるプロモーターの効果 これら実験ではカチオン性脂質としてブロモ脂質(実施例2に記載のもの)ま たはリポフェクテースTMを用いた。CATプラスミドには、サイトメガロウイル ス(CMV)プロモーター(フェッキングら、Gene45:101(1980) )、ラウス肉腫ウイルス(RSV)プロモーター(ゴーマン、「哺乳動物細胞中 への高効率遺伝子導入」、DNA Cloning、VolumeII、グロバー編、IRLプ レス、ワシントンDC、143〜190頁(1985))、またはSV40プロ モーター(上記)のいずれかが含まれていた。マウスを下記プロトコールに従っ て上記のようにIP免疫した。 1セット(すなわち、2匹のマウス)を用いて各プロモーターを試験した。コ ントロールとして、マウスに脂質なしでDNAのみを与えるか、完全フロイント アジュバント中のCATタンパク質を与えるか、または接種をしなかった。 ELISA分析の結果によると、SV40プロモーターが最良で、ついでCM Vプロモーター、ついでRSVプロモーターの順であった。ブロモ脂質ではリポ フェクテースTMに比べて免疫応答の生成において一層一定した結果が得られた。 ELISAで観察された陽性結果をウエスタンブロット分析により確認した。両 アッセイ形態とも、DNA−脂質免疫で得られた結果はDNA単独で観察された 結果よりも良好であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 48/00 8615−4C C07H 21/04 B // C07H 21/04 8517−4H C07K 16/44 C07K 16/44 9358−4B C12P 21/08 C12P 21/08 8310−2J G01N 33/53 S G01N 33/53 9455−4C A61K 37/22 ABD (72)発明者 ハール,ウイリアム・ジー アメリカ合衆国21044メリーランド、コロ ンビア、シーダー・レイン5728番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)少なくとも1種のカチオン性脂質を抗原決定基をコードするポリヌ クレオチドと混合してカチオン性脂質−ポリヌクレオチド複合体を形成させ、つ いで (b)該脂質−ポリヌクレオチド複合体を動物に投与する ことを特徴とする、動物において免疫応答を引き起こさせる方法。 2.該カチオン性脂質がリポフェクタミンTMである請求項1に記載の方法。 3.該カチオン性脂質がリポフェクテースTMである請求項1に記載の方法。 4.該カチオン性脂質が1−プロパンアンモニウム,N−[2(2−ブロモ) エチル]−N,N−ジメチル−2,3−ビス(9−オクタデセニルオキシ)ブロマ イドである請求項1に記載の方法。 5.該カチオン性脂質がDORI−エーテルである請求項1に記載の方法。 6.該カチオン性脂質がDORI−エーテルリゾ脂質である請求項1に記載の 方法。 7.該ポリヌクレオチドがRNA分子であり、該RNA分子が免疫原をコード する請求項1に記載の方法。 8.該ポリヌクレオチドが、 (a)プロモーター、および (b)免疫原をコードするDNA配列、その際、該DNA配列の転写は該プロモ ーターの制御下にある、 を含む組換えDNA分子である請求項1に記載の方法。 9.該ポリヌクレオチドが、 (a)プロモーター、および (b)免疫原をコードするRNA配列、その際、該RNA配列の発現は該プロモ ーターの制御下にある、 を含む組換えRNA分子である請求項1に記載の方法。 10.該組換えDNA分子が発現ベクターである請求項8に記載の方法。 11.該プロモーターがSV40プロモーターである請求項10に記載の方法 。 12.該プロモーターがRSVプロモーターである請求項10に記載の方法。 13.該プロモーターがCMVプロモーターである請求項10に記載の方法。 14.(a)少なくとも1種のカチオン性脂質を免疫原をコードするポリヌク レオチドと混合してカチオン性脂質−ポリヌクレオチド複合体を形成させ、 (b)該脂質−ポリヌクレオチド複合体を動物に投与し、ついで (c)該動物からポリクローナル抗体を単離する ことを特徴とする、動物において免疫原に対するポリクローナル抗体を製造する 方法。 15.(a)少なくとも1種のカチオン性脂質を、免疫原をコードするDNA 配列を含むポリヌクレオチドと混合して脂質−ポリヌクレオチド複合体を形成さ せ、 (b)該脂質−ポリヌクレオチド複合体を少なくとも1のマウスに投与し、 (c)該免疫したマウスからBリンパ球を取り出し、 (d)該免疫したマウスからのBリンパ球をミエローマ細胞と融合させてハイブ リドーマを生成させ、 (e)該ハイブリドーマをクローニングし、 (f)抗免疫原抗体を産生する陽性クローンを選択し、 (g)該抗免疫原抗体を産生するクローンを培養し、ついで (h)抗免疫原抗体を培養液から単離する ことを特徴とする、モノクローナル抗体の製造方法。 16.タンパク質分子のエピトープをマッピングする方法であって、 (a)該タンパク質分子をコードするDNA分子をランダムに断片化し、 (b)これらDNA断片を発現ベクター中にサブクローニングし、 (c)少なくとも一つのカチオン性脂質を各発現ベクターサブクローンと混合し て各発現ベクターサブクローンとのカチオン性脂質−発現ベクター複合体を生成 させ、 (d)該カチオン性脂質−発現ベクター複合体をマウスに投与し、ついで (e)どのDNA断片がマウスにおいて抗体を産生させることができるかを決定 する ことを特徴とする方法。 17.(a)少なくとも1種のカチオン性脂質を、感染性疾患の病原体である 微生物の抗原決定基をコードするポリヌクレオチドと混合してカチオン性脂質− ポリヌクレオチド複合体を形成させ、ついで (b)該脂質−ポリヌクレオチド複合体を動物に投与して該感染性疾患に対する 能動免疫を生じさせる ことを特徴とする、動物における感染性疾患に対する能動免疫を生じさせる方法 。
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