JPH11504215A - 免疫原性の高められた修飾ポリペプチド - Google Patents

免疫原性の高められた修飾ポリペプチド

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JPH11504215A JP8532179A JP53217996A JPH11504215A JP H11504215 A JPH11504215 A JP H11504215A JP 8532179 A JP8532179 A JP 8532179A JP 53217996 A JP53217996 A JP 53217996A JP H11504215 A JPH11504215 A JP H11504215A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、グリコシル−ホスファチジルイノシトール構造を含む、高められた免疫原性を示す組換えポリペプチドに関する。該ポリペプチドは、たとえば、寄生体ポリペプチドなどの抗原、とりわけ、サーカムスポロゾイトタンパク質(CSP)などのプラスモジウム・ファルシパルムポリペプチドである。本発明はさらに、該ポリペプチドを発現させるための組換えDNAベクター、該ポリペプチドの1またはそれ以上のエピトープに対して向けられた免疫応答を誘発する方法、および該ポリペプチドを含む修飾ポリペプチドワクチンの製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫原性の高められた修飾ポリペプチド 本発明は、高められた免疫原性を示す修飾ポリペプチド、とりわけ脂質構造に より修飾されたポリペプチドに関する。とりわけ、本発明は脂質構造により修飾 された寄生体ポリペプチド、さらに詳しくは、かかる脂質構造により修飾された プラスモジウム・ファルシパルム(Plasmodium falciparum)のサーカムスポロ ゾイト(circumsporozoite)タンパク質に関する。本発明はさらに、該修飾ポリ ペプチドに対する免疫応答を誘発する方法、該ポリペプチドを製造するための方 法、ベクターおよび宿主、および該ポリペプチドを含むワクチンに関する。 免疫系は複雑であり、完全には理解されていない。外来免疫原が宿主免疫系に より認識される仕方は部分的にしか解明されていない。外来タンパク質に暴露さ れた哺乳動物の免疫応答は非常に様々である。それゆえ、免疫原性の増大したポ リペプチドの調製方法は極めて関心が高く、さもなければ免疫原性の弱いエピト ープ部位を克服するものである。 組換えタンパク質を用いたワクチン接種を改善する一つの方法は、1または複 数の感染性因子由来の1を越えるタンパク質から複数のエピトープ部位を製造す ることであった。このアプローチは、より安価で多価でより効率的なワクチンを 得ることを可能とし、より簡単でより安全な免疫療法(regimens)へと導く。し かしながら、そのようなアプローチは各ポリペプチドが充分な量で産生されるこ とを意味しており、最適な量を確実にするために免疫に用いる各ポリペプチドの 特別の精製プロトコールが必要となる。特定のエピトープに対する強い免疫応答 は誘発されるが、ある種のインビボ状況下で観察されるように免疫原は非常に少 量であるかまたは他のポリペプチドの混合物中に存在するようなアプローチを見 出すことは、意欲をかきたてることである。 プラスモジウム・ファルシパルムは最もしばしばマラリアを引き起こす病因で あるが、昆虫およびヒト宿主中において種々の形態で見出されている。不活化し た寄生体の形態を哺乳動物でワクチンとして使用することは、有望な結果を示し ている。しかしながら、主たる限界は、スポロゾイトを培養することができず、 蚊の唾液腺から単離しなければならないという事実にあり、保護を得るための不 活化寄生体の使用が制限されている。 この問題を回避するために、種々のプラスモジウム形態の特定のタンパク質を コードしている遺伝子を異種組換え系で発現させ、潜在的な宿主保護抗原として 使用されているが、その成功は限られている。別のやり方として、該抗原の定め られた領域に対応するペプチドを保護試験に用いられているが、そのような免疫 の限界が示されている。サーカムスポロゾイトタンパク質(CSP)は、昆虫が 噛んで移した後に生物中に認められるプラスモジウム・ファルシパルムスポロゾ イトの表面に存在する抗原の一つである。このタンパク質は、プロセシング後に 除去されるアミノ末端のシグナル配列、種々のプラスモジウム種の間での保存配 列を含む領域Iおよび領域IIと称する領域によって両側でフランキングされた中 央の大きな繰り返しドメイン、および疎水性の末端カルボキシドメインからなる ポリペプチド前駆体として合成される。アミノ酸クラスター、アスパラギン−ア ラニン−アスパラギン−プロリンのタンデムリピート((ASN−ALA−AS N−PRO)n)からなる繰り返しドメインNANPは、プラスモジウム・ファ ルシパルムCSPの有効なB細胞エピトープであることが示されている。かかる 繰り返し配列を含む合成ペプチドが保護試験においてサブユニットワクチンとし て用いられているが、その成功は限られている。CSPタンパク質上のT細胞応 答配列は該繰り返しセグメントの外側にマッピングされている。これまでになさ れているいかなる実験も、多量の精製抗原を用いて免疫実験が行われている。 本発明の目的は、修飾タンパク質(プラスモジウム・ファルシパルムタンパク 質など)を提供することにあり、該修飾タンパク質はたとえ寄生体抗原が精製さ れていなくとも強い免疫応答を引き起こすことができる。このアプローチは、よ り安価だが有効な免疫療法を可能とする全細胞ワクチンを将来開発するうえで興 味深い。 本発明によれば、グリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)アンカー を抗原に付加することにより、該アンカーを用いない対応抗原に比べて一層高い 免疫応答が引き起こされることが今やわかった。 それゆえ、本発明は、アンカーを用いない対応ポリペプチドに比べて増大した 免疫応答を引き起こすためのグリコシル−ホスファチジルイノシトール構造を含 む、高められた免疫原性を示す組換えポリペプチドを提供する。このポリペプチ ドは、抗原、好ましくは寄生体抗原、たとえばプラスモジウム・ファルシパルム サーカムスポロゾイトタンパク質(CSP)またはその修飾形などのプラスモジ ウム・ファルシパルム抗原であってよい。 本明細書および請求の範囲において、「またはその修飾形」なる表現は、免疫 応答を誘発するに充分な免疫原性を示すサーカムスポロゾイトタンパク質のあら ゆる誘導体を包含する。それゆえ、完全なタンパク質のみならず、そのフラグメ ントまたは変異態様も包含される。 本発明をプラスモジウム・ファルシパルムのCSPタンパク質を参照しながら 説明する。しかしながら、本発明は、この特定の抗原に限られるものではない。 当業者であれば、CSPを他の所望の抗原と置き換えることによって不当な実験 を行うことなく本発明の利点を得ることは造作もないことであろう。本発明は、 GPI−アンカーをいかなるポリペプチドに付加しても該ポリペプチドの免疫原 性が高められるという考察に基づくものである。 CSPの発現は、異種組換え系(大腸菌、酵母、ワクシニアウイルス、バキュ ロウイルス、サルモネラ、ジクチオステリウム・ジスコイデウム(Dictyosteli um discoideum))で得られている。粘菌の種、ジクチオステリウムを組換えタ ンパク質の産生のための有効な真核発現系として用いることができることがわか った。さらに、他の発現系に比べ、完全で安定なCSPポリペプチドをジクチオ ステリウム中で産生することができる(ファセル(Fasel,N.)、ベクダディー ライス(Begdadi−Rais,C.)、バーナード(Bernard,M.)、ブロン(Bron ,C.)、コラディン(Corradin,G.)、およびレイモンド(Reymond,C.D.) 、(1992)Gene 111、157−163)。それゆえ、この系では一層強 力で一層長期にわたる免疫保護を得ることができる。なぜなら、完全なCSPは B−細胞およびT−細胞の各エピトープを有するからである。 さらに、ジクチオステリウムはバイオテクノロジーにおける可能性を有する。 ジクチオステリウムは固定せずに生活する生物であり、容易に増殖および維持さ れる。この株は、細菌ローン(bacterial Iawns)上では約3時間の倍増時間で 、細菌浮遊液中では高密度に(1リットル当たり1010細胞まで)、またはグル コース、ペプトンおよび酵母エキスを含有する半合成培地中では倍増時間が約1 2時間で増殖する。 ジクチオステリウムの生活環は、増殖期(growth phase)および発育期(deve lopmental phase)からなる。発育期は飢餓状態によって誘発され、以前は単一 の細胞であったものが凝集して多細胞生物を形成し、ついで該生物が分化して胞 子を形成することを特徴とする。細菌または富培地(rich medium)の存在下で は胞子は発芽して新たに増殖する。この発育サイクルの間に拡散性の因子が産生 され、該因子の少なくとも一つ(cAMP)について、その受容体への結合が一 連の特定遺伝子の転写を誘発する(ルーミス(Loomis)、ジクチオステリウム ・ジスコイデウムの発育(The Development of Dictyostelium discoideum) 、アカデミックプレス、1982)。ジクチオステリウム・ジスコイデウムの増 殖特性および形質転換能は外来タンパク質を発現する可能性を付与する。なぜな ら、細胞は細菌上で低コストで増殖でき、特定タンパク質の発現は簡単な培地中 での飢餓により厳密に制御されうるからである。最後に、ジクチオステリウム・ ジスコイデウムは、安全で非毒性で非病原性の固定して生活しない生物であり、 ヒトに対しては適用できなくとも少なくとも獣医学的用途のために全細胞ワクチ ンの開発の候補である。 それゆえ、ジクチオステリウム・ジスコイデウムは、該細胞を適当なベクター で形質転換し、該細胞を本発明の修飾ポリペプチドの発現を可能とする条件下で 培養し、ついで場合により該ポリペプチドを単離することによって、本発明の修 飾ポリペプチドを製造するために用いることができる。適当なベクターは該ポリ ペプチドをコードするDNA配列を含んでおり、該DNA配列は該配列の下流に 位置する糖脂質アンカー付加配列、およびそれに作動可能に連結した適当な転写 開始配列および転写停止配列に作動可能に連結している。該DNA配列は、寄生 体抗原、たとえばプラスモジウム・ファルシパルムサーカムスポロゾイトタンパ ク質(CSP)またはその修飾態様などのプラスモジウム・ファルシパルム抗原 をコードするのが好ましい。 種々の生物における多くの細胞表面タンパク質がグリコシルホスファチジルイ ノシトール(GPI)構造により膜の脂質二重層中に係留されている(anchored )。この複合構造は前駆体糖脂質として合成され、小胞体中の糖タンパク質に移 される。この前以て形成されたGPIアンカーの特定ポリペプチドへの移行は、 適当なシグナル配列(以下、「糖脂質アンカー付加配列」という)が標的タンパ ク質のC末端領域中に含まれている場合にのみ可能である。このシグナル配列は 、疎水性C末端配列の上流の一群の10〜12残基からなることが示されている 。ジクチオステリウムの場合は、特定のタンパク質がGPIによって係留される ことが示されている。C末端配列の抗原決定基がこれらタンパク質の一つについ て定められている、すなわちコンタクト部位A(Contact site A)(ノエゲル (Noegel,A.)、ゲリッシュ(Gerisch,G.)、スタッドラー(Stadler,J. )およびウェストファル(Westphal,M.)(1986)EMBO J.5、147 3−1476)。ポリペプチドに一旦移されたGPIアンカーは特定のホスホリ パーゼ(GPI−ホスホリパーゼCまたはD)により開裂することができ、特定 の界面活性剤、TX−114中での異なる分配によって検出されるように該タン パク質の疎水性の性質の修飾となる。 それゆえ、本発明によれば、組換えDNAベクターはジクチオステリウム・ジ スコイデウムコンタクト部位A由来の糖脂質アンカー付加配列を含む。 本発明はさらに、ポリペプチドの1またはそれ以上のエピトープに向けられた 抗体の製造方法を提供するものであり、該方法は適当な(たとえば、哺乳動物) 宿主を本発明のポリペプチドで免疫し、その後、製造された抗体を任意に単離す ることを含む。別法として全血清を用いることができる。免疫のためのポリペプ チドは、該ポリペプチドを発現する宿主細胞の全細胞溶解液の形態を取るのが好 ましい。 本発明において、一例として、グリコシルホスファチジルイノシトール係留 CSPを発現するジクチオステリウムの全細胞溶解液を注射することにより、マ ウスにおいて免疫応答が引き起こされた。さらに、CSPエピトープがGPIに 連結されている場合にのみ特異的な免疫応答が得られることから、免疫応答の強 化が示された。 さらに、本発明は、哺乳動物宿主の免疫のためのワクチンに関する。このワク チンは、適当な賦形剤とともに免疫保護量の本発明の修飾ポリペプチドを含む。 免疫保護量は、たとえば、該ポリペプチドおよび糖脂質アンカー付加配列をコー ドするベクターで形質転換した約1〜5×107、とりわけ2×107の宿主細胞 のポリペプチド含量を含む。 以下の実施例は本発明を説明するものであるが、本発明の範囲を制限すること を意図したものではない。実施例 1.導入 以下の実施例は、糖脂質アンカーの付加により修飾したプラスモジウム・ファ ルシパルムCSPのジクチオステリウム・ジスコイデウムでの製造および免疫療 法におけるその使用を教示する。さらに詳細には、リーダーペプチドおよびジク チオステリウムコンタクト部位A由来のグリコシル−ホスファチジルイノシトー ル(GPI)付加シグナル配列を融合することにより、CSPポリペプチドを粘 菌ジクチオステリウム・ジスコイデウム中で発現させた。 このGPI修飾ポリペプチドを発現するジクチオステリウム全細胞溶解液でマ ウスを免疫した。産生された抗体は、該ポリペプチドの2つの異なる領域を認識 した。それゆえ、GPI修飾ポリペプチドはジクチオステリウム細胞中で発現さ せることができる。単離形態のポリペプチドおよび該ポリペプチドを含む細胞の 両者とも、ワクチン接種、診断試験または基礎研究のための可能性を有する免疫 プロトコールに用いることができる。2.材料および方法 以下の実験においては、分子生物学、タンパク質化学および免疫学の分野にお ける当業者によく知られ利用可能な多くの技術を用いている。そのような方法は 、 必ずしも詳細には記載していない。 酵素は市販のものを入手し、供給者のプロトコールに従って用いた。 細菌培地および最近のクローニング技術はサンブルック(Sambrook)らによ って記載されている(モレキュラー・クローニング:ア・ラボラトリー・マニュ アル(Molecular Cloning:A Laboratory Manual)、CSHプレス198 9)。 モノクローナル抗体およびNANP50はシナグリア(F.Sinaglia)(ホフマ ン・ラ・ロシュ(Hoffman La Roche Ltd)、バーゼル)から得た。3.CS含有プラスミドの構築 3.1.pEDII−CS49 発現ベクターpEDI−CSは、ジクチオステリウムアクチン15転写単位の 制御下、原核細胞宿主中での増殖および維持に重要な要素(複製起点およびアン ピシリン耐性遺伝子)を含むpVEIIベクター(マニアク(Maniak)および ネレン(Nellen)、(1990)Nucl.Acids Res.18、5375)、およ び真核細胞にジェネチシン(G418)耐性を付与するネオマイシン耐性遺伝子 をコードするTn903から構成される。ジスコイジン(Dicoidin)1プロモ ーターの存在により下流配列の発現の発生制御(developmental control)が可 能となり、アクチン8配列はRNAの適切な停止を確実にする。 pEDI−CS発現ベクターの構築のため、まず、CS NF54遺伝子(カ スパーズ(Caspers,P.)、ゲンツ(Gentz,R.)、マチル(Matile,H.)、 ピンク(Pink,J.R.)、およびシニガグリア(Sinigaglia,F.)(1989 )Mol.Biochem.Parisitol.35、185〜189)の1161bpのHaeI II+RsaI制限断片をpVEIIのAsp718+BamHI部位中に、クレ ノウDNAポリメラーゼにより充填した後に挿入した。ついで、コンタクト部位 A(CsA)リーダーペプチドと3アミノ酸をコードする配列の両DNA鎖を、 アプライド・バイオシステム・モデル(Applied Biosystem Model)、380 B DNA合成機で合成した。この合成リーダーペプチドのヌクレオチド配列は 以下の通りであり、 平滑末端断片をM13mp18複製可能形態中にSmaI部位にて導入した後、 DNA配列決定することにより確認した。 ついで、このCsAリーダーペプチドを含むXbaI/BamHI制限断片を 単離し、該ベクター中に存在するXbaI/BamHI部位に挿入して発現ベク ターpEDII−CSを生成した。このpEDII−CS発現ベクターでは、C SPの天然のUAG停止コドンをUAA停止コドンで置換した。このことは、以 下の特定のオリゴヌクレオチド: 5'アンプリマー(amplimer)(CsAリーダーペプチドの下流に位置し、Ba mHI部位を含有): 3'アンプリマー(CSP遺伝子の最後のコドンに対応するが、UAA停止コド ンおよびSacI部位を含有): を用いて増幅したDNA断片によりCSPコード領域の殆どを置換することによ り行った。これらオリゴヌクレオチドは特定の制限部位、BamHIおよびSa cI、を有しており、これら制限部位はpEDII−CS中にも存在するためp EDII−CSのCSP遺伝子セグメントを置換するために用いた。この戦略を 用い、本発明者らは、元のC末端ポリペプチドを有するCSPタンパク質を産生 する発現ベクターpEDII−CS49を得た。 3.2.pERIV−CS CSPのGPI修飾形態を発現させるため、プラスミドpERIV−CSを構 築した。このプラスミドはpERIVに由来し、pERIV自体はpERII( pGEM3ベクター中のジクチオステリウムrasプロモーター断片、CsAシ グナルペプチド、アクチン6停止配列およびneoRカセットの組み合わせであ るプラスミド)に由来する。neoRカセット(ジクチオステリウムアクチン1 5プロモーター、細菌のTn903耐性遺伝子およびジクチオステリウムアクチ ン15停止配列を含む)は、EcoRVを用いてpDneo2(ウィトク(Wit ke,W.)、ネレン(Nellen,W.)、およびノエゲル(Noegel,A.) (1987)、EMBO J.6、4143〜4148)から単離し、pGEM3 (プロメガ(Promega corp.))中に挿入した。ついで、pERI−CS(ファ セルら、上掲)からのジクチオステリウムrasプロモーター−CsAシグナル ペプチド断片をEcoRI部位およびBamHI部位の間に挿入した。pDne o2から取り出したアクチン6停止配列は、まず、pGEM4(プロメガ)のH indIII部位中にクローニングして第二のBamHI部位を提供させ、ついで 再単離し、CsAシグナルペプチドの隣に位置するBamHI部位に挿入する必 要があった。アクチン6停止配列を適切な方向で含む構築物をpERIIと称し た。このプラスミドをEcoRV+XhoIにより消化し、グリコシルホスファ チジルイノシトールアンカー付加配列をコードする領域の増幅により得られたD NA断片を適当な部位を用いて挿入した。この増幅に用いた2つのオリゴヌクレ オチドは以下の配列を有している: 5'アンプリマー(EcoRV部位を含有): 3'アンプリマー(XhoI部位を含有): pERIVプラスミドをAsp718+EcoRVにより消化し、CSP NF 54アレルを挿入した。CSP遺伝子を含むがN末端のシグナルペプチドおよび C末端の疎水性CSPコードセグメントを含まないCSP DNAは、以下のア ンプリマーを用いて増幅することにより得た: 5'アンプリマー(Asp718部位を含有): 3'アンプリマー(EcoRV部位に融合しうるHaeIII部位を含有): 増幅したDNAを、Asp718およびHaeIIIで消化した後にpERIVの Asp718とEcoRV部位との間に挿入した。4.ジクチオステリウム細胞の培養、形質転換および発現 ジクチオステリウム細胞をHL−5培地中で振盪浮遊培養により5×106細 胞/mlまで培養し、PDF(パッド希釈液(Pad Dilution Fluid))(サ スマン(Sussman,M.)(1987)Methods in Cell Biology(スプーディ チ(Spudich,J.A.)編)pp9〜29、アカデミックプレス、オーランド、 フロリダ)中で飢渇させた。種々のベクターをエレクトロポレーションにより導 入し、発現細胞を記載に従って選択した(ネレンおよびファーテル(Firtel,R .A.(1985)Gene39、155〜163;ハワード(Howard,P.K.)、 アハーン(Ahern,K.G.)、およびファーテル(1988)Nucleic Acids Res .16、2613〜1623)。 ジスコイジンIプロモーターに依存した発現のためには、特に指示のない限り 、ジスコイデウム細胞をPDF中で振盪浮遊培養により4時間、5×106細胞 /mlの密度にて飢渇させた(ファセルら、上掲)。 rasプロモーター構築物のためには、特に断らない限り、細胞をPDF中で 約5×106/mlにて6時間飢渇させ、200μM cAMPおよび10nMD IF(分化誘導因子)(モリス(Morris,H.R.)、テーラー(Taylor,G.W. )、マセント(Massento,M.S.)、ジャーミン(Jermyn,K.A.)、ケイ(K ay,R.R.)(1987)Nature328、811〜814)を加えて1時間、転 写を誘発させた(ルビオン(Louvion,J.F.)、ショルダー(Scholder,J.C .)、ピノー(Pinaud,S.)、およびレイモンド(Reymond,C.D.)(199 1)Nucleic Acids Res.19、6133〜6138)。5.タンパク質分析 1×レムリ緩衝液中で5分間沸騰させた2×106細胞(4mm幅スロット当 たり)からのタンパク質を10%SDS−PAGE(サンブルック(Sambrook, J.)、フリッチュ(Fritsch,E.F.)、およびマニアチス(Maniatis,T.) (1988)モレキュラー・クローニング:ア・ラボラトリー・マニュアル、第 2版、コールドスプリングハーバーラボラトリー、コールドスプリングハーバー 、ニューヨーク)により分離した。タンパク質をニトロセルロース(イムノブロ ッツ(Immunoblots))に電気的に移した。フィルターに1ml当たり50μg の抗NANPモノクローナル抗体(Sp3E9)(ブランガー(Boulanger,N. )、 マチル(Matile,H.)、およびベッチャート(Betschart,B.)(1988)Acta.Tropica 45、55〜65)を加え、室温にて一夜インキュベートした。 プロテインAにコンジュゲートしたアルカリホスファターゼおよび化学ルミネセ ンス反応(アマーシャム(Amersham))を用いて抗NANP結合を検出した。6.GPI−ホスホリパーゼDアッセイ 凍結と解凍のサイクルを4回繰り返してpERIV−CS細胞を20mMトリ ス/HCl pH7.5、0.1M CaCl2、0.008%TX−100中で溶解 することにより、GPIで修飾したCSPのGPI−PLD感受性を試験した。 1または5単位のGPI−PLD酵素(ベーリンガー・マンハイム(Boehrsing er Mannheim))を加え、抽出物を37℃にて1時間インキュベートした。つい で、1mM EDTAを含有する1×TBS中のTX−114を最終濃度1%に て加え、水相と界面活性剤相とを分離した。試料を10%SDSポリアクリルア ミドゲル上で解離し、上記Sp3E9モノクローナル抗体を用いたイムノブロッ ティングにより分析した。7.ELISA N末端(アミノ酸22〜125)、NANP繰り返しペプチド、またはC末端 (アミノ酸289〜390)セグメントペプチドに対して産生された血清および モノクローナル抗体をELISAによりアッセイした。簡単に説明すると、ビニ ルプレートを種々のペプチドでコーティングし、洗浄し、PBS中の1%BSA でブロックした。モノクローナル抗体または血清抗体を0.05%トゥイーン2 0を含有する1%BSA/PBS中で系列希釈した。希釈した血清を抗原をコー ティングしたウエルに加え、室温にて1時間インキュベートした。プレートを0 .05%トゥイーン20を含有するPBSで洗浄し、ペルオキシダーゼをコンジ ュゲートした種特異的抗IgGの適当な希釈液を加え、室温にて1時間インキュ ベートした。各ウエルに100μlのペルオキシダーゼ基質溶液を加え、A41 0を測定した。マウス血清のELISA力価の終点は、対照マウスの平均に比べ て吸光度の値が2SD大きい血清希釈となるように設計した。8.動物の免疫および抗血清の分析 不完全フロイントアジュバントと2×107細胞との1:1混合物で超音波処 理したものを、25μlで2回かまたは50μlで1回にてBalb/cマウス にそれぞれ皮下または腹腔内のいずれかにて注射した。4週間後、同じ物質でブ ースター投与を行い、それから10日後に血清を回収し、ELISAにより分析 した。9.結果 生ワクチンの開発のため、または診断試験のため、GPIにより修飾したCS Pを発現させた。それゆえ、CSP−末端疎水性セグメント(最後の23アミノ 酸)は、GPI係留ドメインを含むコンタクト部位A(CsA)ポリペプチド( ノエゲルら、上掲)(図1Aおよび図1B)の少なくとも49アミノ酸により置 換されていた。CSP/CsA融合遺伝子をrasプロモーター(ルビオンら、 上掲、ファセルら、上掲)の制御下で挿入した。この構築物をジクチオステリウ ム・ジスコイデウム細胞(pERIV−CS)中に導入した。抗CSP抗体を用 いたイムノフルオレセンスを用い、pERIV−CS細胞の表面のCSPの存在 を確認した(データは示していない)。rasプロモーターを使用しているため 、20〜40%の誘導細胞のみが発現を示し、これら細胞はプレストーク(pres talk)細胞に分化した細胞であった(レイモンド(Reymond,C.D.)、ゴマー (Gomer,R.H.)、メーディ(Mehdy,C.)、およびファーテル(Firtel,R. A.)(1984)Cell39、141〜148)。 ジクチオステリウム・ジスコイデウム中に産生されたCSP/CsA融合タン パク質は、GPI修飾タンパク質に期待されるように両親媒性を有する(ボーデ ィエ(Bordier,C.)(1981)J.Biol.Chem.256、1604〜160 7、コンツェルマン(Conzelmann,A.)、スピアッツィ(Spiazzi,A.)、ハ イマン(Hyman,R.)、およびブロン(Bron,C.)(1986)EMBO J. 5、3291〜3296)。なぜなら、この融合タンパク質はTX−114界面 活性剤相に分配されるからである(図2)。CSP−CsA融合タンパク質上に GPIアンカーが存在することを確認するため、細胞を0.008%TX−10 0中で凍結と解凍のサイクルを3回繰り返すことにより溶解し、細胞溶解液を1 または 5単位のGPI−PLDで1時間処理した。5単位のGPI−PLDによるCS P/CsAの脂質部分の除去はその疎水性特性を変え、水相への分配を引き起こ したが(図2)、一方、1単位のインキュベーションでは効果は限られていた。 これら結果はジクチオステリウム細胞中で発現されたCSP上にGPI構造が存 在することを示しており、それゆえ、ジクチオステリウム・ジスコイデウムが異 種寄生体タンパク質を産生し、プロセシングし、GPIアンカーを付加すること により修飾しうることを示している。 GPI修飾したCSPが免疫応答を誘発する能力を評価するため、8匹のBa lb/cマウスを不完全フロイントアジュバントを混合した2×107全細胞で 皮下または腹腔内にて免疫した。第二の注射から10日後に、CSPの種々の領 域からの合成ペプチドに対するELISAにより体液免疫応答を分析した(表1 )。抗体は、免疫優勢な(immunodominant)NANP繰り返し領域に対して、お よびC末端の非繰り返し領域(アミノ酸289〜390)に対しては検出された が、N末端の22〜125合成ペプチドに対しては検出されなかった。興味深い ことに、特定の抗体の存在および抗体力価は注射の経路により影響されなかった (表1)。対照実験として、pEDII−CS49により合成されたCSPを発 現するジクチオステリウム細胞でマウスを注射した。この場合、CSPは元のペ プチドC末端セグメントを有しており、GPIアンカーにより修飾されていない 。CSPの種々のセグメントに対して向けられた抗体はELISAにおいて検出 されなかった(表2)。10.図面の説明 図1 サーカムスポロゾイトタンパク質(CSP)発現ベクター A.これら2つのベクターの作成の詳細な説明は本明細書中に記載してある。簡 単に説明すると、最初の18アミノ酸を欠くCSPをCsAリーダーペプチドに インフレームで融合させてpEDII−CSとし、元のプラスモジウム・ファル シパルムUAGをUAAに置換して構築物pEDII−CS49とした。 pERIV−CSは、アクチン15プロモーターと停止配列との間にTn5ne oR遺伝子を含むpERII(本明細書を参照)から得た。CsAタンパク質の GPI 係留ドメインをCSPのC末端にインフレームにて置いた(パネルB参照)。符 号:「ジスコイジンI」および「ras」はジクチオステリウムにおける転写を 促進する配列である。矢印は転写の開始部位を示す。I、IIおよびIIIはCSP の高度に保存されたドメインを示す。 B.pERIV−CSにおいて、CSP疎水性ドメインをCsAタンパク質の最 後の49アミノ酸で置換した。クローニングの間に余分のプロリン(P)をCS P配列(下線を引いてある)とCsA配列との間に加えた。 図2.ジスコイデウム細胞中で発現したCSPのリン脂質修飾 約2×106細胞から抽出したタンパク質を1単位(レーン1)または5単位 (レーン5)のGPI−PLDにより1時間処理し、TX−114相分離(ボル ディエ、上掲)に供し、イムノブロッティングにより分析した。簡単に説明する と、安定に形質転換した細胞を溶解し、SDS PAGEにより分離し、タンパ ク質をニトロセルロースに移した。(NANP)50モノクローナル抗体Sp3E 9を用いた免疫検出によりCSPを検出した。CSPの見かけの分子量(62k Da)を分子量標準を用いて推定した。分子量標準は以下の通りであった:ホス ホリラーゼb(97kDa)、ウシ血清アルブミン(66kDa)、卵白アルブ ミン(42.7kDa)。Aq:水相、Tx:TX−114界面活性剤相。0: GPI−PLDで処理しなかった試料。11.表
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C12P 21/02 C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.グリコシル−ホスファチジルイノシトール構造を含む、高められた免疫原性 を示す組換えポリペプチド。 2.抗原である請求項1に記載のポリペプチド。 3.該抗原が寄生体ポリペプチドである、請求項2に記載のポリペプチド。 4.該寄生体抗原がプラスモジウム・ファルシパルムポリペプチドである、請求 項3に記載のポリペプチド。 5.該プラスモジウム・ファルシパルム抗原がサーカムスポロゾイトタンパク質 (CSP)またはその修飾形である、請求項4に記載のポリペプチド。 6.請求項1〜5のいずれかに記載のポリペプチドを発現させるための組換えD NAベクターであって、該ポリペプチドをコードするDNA配列であって該配列 の下流に位置する糖脂質アンカー付加配列に作動可能に連結したもの、適当な転 写開始配列および転写停止配列および任意にリーダーペプチド配列を含み、これ ら配列がすべて作動可能に連結されているベクター。 7.該DNA配列が寄生体抗原をコードする、請求項6に記載の組換えDNAベ クター。 8.該寄生体抗原がプラスモジウム・ファルシパルム抗原である、請求項7に記 載の組換えDNAベクター。 9.該プラスモジウム・ファルシパルム抗原がサーカムスポロゾイトタンパク質 (CSP)またはその修飾形である、請求項8に記載の組換えDNAベクター。 10.該糖脂質アンカー付加配列がジクチオステリウム・ジスコイデウムコンタ クト部位Aに由来するものである、請求項6〜9のいずれかに記載の組換えDN Aベクター。 11.請求項6〜10のいずれかに記載の組換えDNAベクターを含む組換え宿 主細胞。 12.ジクチオステリド宿主である、請求項11に記載の組換え宿主細胞。 13.該ジクチオステリド宿主がジクチオステリウム種、とりわけジクチオステ リウム・ジスコイデウムである、請求項12に記載の組換え宿主細胞。 14.ポリペプチドの1またはそれ以上のエピトープに対して向けられた免疫応 答の誘発方法であって、哺乳動物宿主を請求項1〜5のいずれかに記載のポリペ プチドで免疫し、ついで、かくして産生された抗体を分離することを含む方法。 15.免疫のためのポリペプチドが、該ポリペプチドを発現する宿主細胞の全細 胞溶解液の形態である、請求項14に記載の方法。 16.請求項1〜5に記載の修飾ポリペプチドの製造方法であって、請求項6〜 10に記載の適当なベクターで適当な宿主細胞を形質転換し、該細胞を該ポリペ プチドの発現が可能となる条件下で培養し、ついで場合により該ポリペプチドを 単離することによる方法。 17.適当な賦形剤とともに免疫保護量の請求項1〜5のいずれかに記載のポリ ペプチドを含むワクチン。 18.該免疫保護量が、約1〜5×107細胞、とりわけ2×107細胞の請求項 11〜13に記載の宿主細胞のポリペプチド含量を含む、請求項17に記載のワ クチン。
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