JPH07170982A - ワクチンおよびその製造方法 - Google Patents

ワクチンおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH07170982A
JPH07170982A JP6212523A JP21252394A JPH07170982A JP H07170982 A JPH07170982 A JP H07170982A JP 6212523 A JP6212523 A JP 6212523A JP 21252394 A JP21252394 A JP 21252394A JP H07170982 A JPH07170982 A JP H07170982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
vaccine
pathogen
sequence encoding
nucleotide sequence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP6212523A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniaki Nejime
国昭 根路銘
Mitsuru Chiba
充 千葉
Atsushi Endo
淳 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Nisshin Oil Mills Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Nisshin Oil Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd, Nisshin Oil Mills Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP6212523A priority Critical patent/JPH07170982A/ja
Publication of JPH07170982A publication Critical patent/JPH07170982A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Landscapes

  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 インフルエンザウイルスのHAタンパクの一
部または全長をコードする塩基配列と病原体由来物の一
部または全体をコードする塩基配列とが組み込まれたベ
クターであるワクシニアウイルスを含むワクチンおよび
その製造方法。病原体由来物をコードする塩基配列とし
て、例えば、HIVのエンベロープタンパクgp120 また
はgp160 をコードし少なくとも24塩基を含む塩基配列な
どを用いることができる。 【効果】 液性抗体の産生に加えて細胞性免疫による効
果も期待できるので種々の疾病の治療と予防に有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワクチンおよびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在使用されているウイルスワクチン
は、弱毒生ワクチンまたは不活化ワクチンである。しか
し、頻繁な変異を引き起こすHIV (human immunodefi
ciency virus) に対して用いた場合には、これらの従来
型のワクチンは効果に明らかに問題があった。この問題
を解決するために、サブユニットワクチン、ペプチドワ
クチン、そしてウイルス遺伝子の一部をベクターに組込
んだ組み換え型のワクチンが検討されている。
【0003】インフルエンザウイルスの血球凝集素(he
magglutinin, HA)をコードする塩基配列に、他の病原体
に由来する塩基配列を組合せて、ワクチンとして用いる
ことが可能なキメラタンパクを生産させることも知られ
ている(EP-546787-A)。また組み換えウイルスをワクチ
ンとして用いることについては、HIVのエンベロープ
(env) タンパクであるgp 160を発現する組み換えワクシ
ニアウイルスの使用(J. Clin. Immunol., 12, 429-43
6, 1992) および狂犬病ウイルスの表在タンパクを発現
する組み換えラクーンポックスウイルスの使用(Natur
e, 354, 520-522, 1991) が知られている。そのほか、
蛋白質・核酸・酵素 (37(3), 440-454, 1992) にワクチ
ンの開発についての解説がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、液性
免疫に加え、特に細胞性免疫を顕著に誘導する優れたワ
クチンを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく研究を重ねた結果、インフルエンザウイル
スHAタンパクをコードする遺伝子にHIV由来のペプ
チド等である病原体由来物をコードするDNAを挿入
し、さらにこの塩基配列を強力なプロモーターを有する
ベクター、特にワクシニアウイルスに組み込むことによ
り上記の課題を解決できることを見出した。本発明は上
記の知見を基に完成されたものである。
【0006】すなわち本発明は、インフルエンザウイル
スのHAタンパクの一部または全長をコードする塩基配
列と病原体由来物の一部または全体をコードする塩基配
列とが組み込まれたベクターであるワクシニアウイルス
を含むワクチンを提供するものである。
【0007】さらに、本発明の好ましい態様によれば、
上記のワクチンにおいて、病原体由来物をコードする塩
基配列がインフルエンザウイルスのHAタンパクのルー
プ領域をコードするDNAに挿入されたワクチン;病原
体由来物がHIV由来の抗原物質であるワクチン;およ
び病原体由来物をコードする塩基配列がHIVのエンベ
ロープタンパクgp120 またはgp160 をコードし少なくと
も24塩基を含む塩基配列であるワクチンが提供される。
【0008】また、本発明の別の態様によれば、上記の
ワクチンの製造方法、上記のワクチンで免疫し細胞性免
疫を誘導する方法;及び、(a) 上記のワクチンで免疫す
る工程と、(b) インフルエンザウイルスのHAタンパク
の一部または全部に対応する部分と免疫を所望する抗原
物質に対応する部分とを含みバキュロウイルスとカイコ
の系で発現させたキメラタンパクでさらに追加免疫を行
う工程とを含む免疫方法が提供される。
【0009】本発明のワクチンには、インフルエンザウ
イルスのHAタンパクの一部または全長をコードする塩
基配列が含まれる。本発明のワクチンに従えば、病原体
由来物の一部または全体をコードする塩基配列を、イン
フルエンザウイルスのHAタンパクのループ領域をコー
ドするDNAに挿入することが好ましい。血清学的にみ
て、インフルエンザウイルスのHAタンパクをコードす
る遺伝子(インフルエンザウイルスHA遺伝子)は14種
の亜型に分類される。これらの亜型内においても抗原変
異が認められるが、この傾向は、特にヒトで流行するウ
イルスにおいて顕著である。株間でのアミノ酸変異が頻
繁に起こる領域は、機能的制約の少ない領域であり、こ
の領域の一例としてHAのループ領域を挙げることがで
きる。そのループ構造をコードする遺伝子領域に外来遺
伝子を挿入し、外来遺伝子由来の抗原の免疫原性を高め
ることができる。
【0010】病原体由来物をコードするDNAとして
は、例えば、免疫を必要とする種々のウイルスや腫瘍由
来のDNA等を挙げることができる。より具体的には、
このようなDNAの例として、インフルエンザウイル
ス、ポリオウイルス、ヘルペスウイルス、HIV、B型
肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス由来のDNA、メラノ
ーマ等の腫瘍に由来するDNA、およびマラリア病原体
に由来するDNA(例えばプラスモジウムのメロゾイト
表面蛋白-1のエピトープ, Plasmodium merozoitesurfac
e protein-1 (MSP-1) epitopes: Journal of Immunolog
y, pp.3483-3490,1994) を挙げることができる。特に好
適なDNAは細胞性免疫により効果的に治療および予防
できる疾病のウイルス(すなわち、HIV、B型肝炎ウ
イルス、C型肝炎ウイルス等)をコードするDNAであ
る。
【0011】病原体由来物をコードするDNAは、免疫
を誘導するのに充分な長さを有していればよい。例え
ば、細胞性免疫を誘導するにはアミノ酸8個以上、体液
性免疫を誘導するにはアミノ酸13個以上をコードする塩
基を選択するのが適当である。それぞれの病原体につい
て予防または治療等の目的に応じて免疫の誘導に最も適
した部位及び長さを選択すべきである。
【0012】病原体由来物としてHIV由来の抗原物質
を用いる場合について本発明をさらに具体的に説明す
る。HIV由来の抗原物質として、例えば、HIVエン
ベロープタンパク(envelope glycoprotein)のgp160 や
gp120 等を用いることができ、このタンパクの一部また
は全長をコードするDNAをインフルエンザウイルスの
HAタンパクの一部または全長をコードする塩基配列と
組み合わせればよい。例えば、HIVのV3ループを前
記のHAタンパクのループ領域に挿入することにより、
HIVのエピトープを含むペプチド分子構造を崩さず
に、HA分子の表面にHIVのエピトープを有するタン
パク分子構造を構築することができる。このHIVルー
プのペプチドは、HIVの中和抗体や細胞傷害性T細胞
が主に認識する領域からなり、体液性免疫と細胞性免疫
の両方を誘導することが期待できるので好適である。
【0013】ウイルスベクターとしては、全身感染によ
り効果を挙げるワクシニアウイルスが最も適しており、
特に細胞性免疫の形成に有利である。また、アデノウイ
ルス等を利用することもできる。ワクシニアウイルスの
チミジンキナーゼ(TK)や血球凝集素(HA)をコードする領
域等のワクシニアウイルスに必須でない領域をコードす
る遺伝子座に上記の外来遺伝子を組込むのが適当であ
る。2種以上の外来遺伝子をウイルスベクターに組込む
ことにより多価ワクチンを製造することも可能である。
【0014】ワクシニアウイルスベクター、必要なプロ
モータ−、及びその組み換え方法等については種々知ら
れている(蛋白質・核酸・酵素, 35(14), 2432-2442, 1
990、同, 37(3), 440-454, 1992等を参照)ので、それ
ら公知の材料及び方法を使用すればよい。例えば、AT
CC等から入手できるワクシニアウイルスWR株、リス
ター株およびその温度感受性株、ウイルス粒子成熟欠損
変異株等を利用することができる。好ましいワクチニア
ウイルスベクターとして、ATI (cow pox A型封入
体)のプロモーターおよび1個から数個の p7.5 プロモ
ーターを有するワクシニアウイルストランスファーベク
ターpSFB類(Funahashi et al., J. Virology, 65, 5584
-5588, 1991 参照)は、強力なプロモーターとしての作
用が期待でき、よい効果が得られる。
【0015】組み換えウイルスを作製するには、ウイル
ス感受性細胞でウイルスDNAとウイルスベクターとの
相同組み換えを実施すればよい。そしてこの感受性細胞
へDNAを導入する手段として、リン酸カルシウム法や
エレクトロポレーション法を利用すればよく、効率よく
組み換え体を選出するためにウイルス粒子成熟に欠損の
ある変異株を用いることは有用である。組み換えワクシ
ニアウイルスの一次選択は、ワクシニアウイルスの赤血
球凝集能を利用したプラークアッセイで行うことがで
き、さらに限界希釈法と酵素抗体法等の通常のクローニ
ング手法により単一のウイルスを得ることができる。
【0016】本発明のワクチンを用いれば、種々の疾病
に対する液性抗体の産生を誘導することができ、それら
の疾病の治療及び予防効果が期待できる。さらに、細胞
傷害性T細胞の活性化によるウイルス感染細胞の障害や
排除を起こす細胞性免疫による治療と予防も期待できる
ことが大きな特徴である。ワクチンの接種は、例えば天
然痘ワクチンの経験に基づいて行えばよい。HIVに対
する予防的ワクチンは重要であるが、一般的に、激しい
抗原変異に対応したワクチンを開発することは困難であ
る。本発明によれば、PCR法等を利用して患者に感染
しているHIVの特異的な抗原部位をコードするDNA
領域を増幅し、このDNAから翻訳されたペプチドに対
応したワクチンを作製することができる。このようなワ
クチン、およびそれらを用いた治療方法は、本発明の重
要な実施態様である(実施例4参照)。
【0017】なお、組み換えウイルスワクチンを用いる
場合、同じワクチンを追加免疫に用いることは、一般的
に好ましくない。この際には、組み換えカイコ核多角体
病ウイルスを使用し、宿主として蚕を用いて大量のキメ
ラHAタンパクを産生させ、このキメラHAタンパクを
追加抗原として使用するのが有用である(特開平3-1084
80号公報参照)。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されること
はない。
【0019】実施例11a ) キメラ遺伝子(フラグメントB)の製造:HIV−
1のMN株のエンベロープ蛋白であるgp-120のV3領域
317〜323 番目の個々のアミノ酸(HIGPGRA)を
コードする塩基配列の前後に、インフルエンザウイルス
A/sw/Ehime/1/80 (H1N2)のHAのアミノ酸をコードする
塩基配列をつけ加えて12個のアミノ酸(PNHIGPG
RATAA)をコードするDNAフラグメントを合成し
た。5'末端にHaeIIIサイトが、3'末端にSphIサイトが位
置する様に二つのオリゴヌクレオチド 38mer(5'- CC
CAATCACATAGGACCAGGCAGAGCA
ACGGCAGCATG-3')と 34mer(5'- CTGCC
GTTGCTCTGCCTGGTCCTATGTGAT
TGGG- 3')を合成し(Applied Biosystems Model 3
81A DNA synthesizer)、これら2つのオリゴヌクレオチ
ドをアニールさせた。これで得たDNAフラグメントを
T4DNAキナーゼでリン酸化してフラグメントBとして
使用した。
【0020】1b) キメラ遺伝子含有プラスミドの構築:
インフルエウザウイルスA/sw/Ehime/1/80 (H1N2)のHA
遺伝子を組込んだプラスミドpEH-HA1 (FERM BP-2585)を
BamHI およびHaeIIIで切断し、HAの1〜452番目の塩
基配列を持つフラグメントAを分離した。同様に同じプ
ラスミドをSphIおよびAccIで切断し、HAの 492〜1776
番目の塩基配列を持つフラグメントCを分離した。T4D
NAライゲースを用いてフラグメントAとフラグメント
Bをライゲーションし、フラグメントA+Bを得た。さ
らにこのフラグメントをフラグメントCとT4DNAライ
ゲースでライゲーションさせ、次いでAcc I で処理して
余分な末端塩基を除去してキメラHA遺伝子HA−MN
を作出した。
【0021】このHA−MNの両接着末端(BamHIサイ
ト)をT4−DNAポリメラ−ゼを用いて平滑末端に変
換した。このHA−MN遺伝子と、あらかじめSmaIで切
断し、bacterial alkaline phosphataseによって脱リン
酸化したワクシニアウイルス・トランスファーベクター
pSFB 5(このトランスファーベクターは、京都大学ウイ
ルス研究所の志田博士より分与されたものである: Fun
ahashiet al., J.Virology, 65, 5584-5588, 1991 を参
照。このベクターは、ATI(cow pox A 型封入体)の
プロモーターとタンデムに並んだ5個の7.5-kDa 合成プ
ロモータ−、並びに、その下流に外来遺伝子挿入用制限
酵素サイトを含んでいる。)をライゲーションさせ、H
A−MN遺伝子を組込んだプラスミドpCE-1 を作出し
た。図1に上記の工程をスキームで示す。HA遺伝子(2
66〜287)に相当するプライマー( 5'-TTTGGGAA
ACCCAGAATGTGAA-3' )を用いて、ジデオ
キシ法でpCE-1 の塩基配列を確認した。
【0022】1c) 組み換えワクシニアウイルスEA−1
RVVの作製:キメラHA遺伝子を組込んだプラスミド
pCE-1 2μg とワクシニアウイルスWR株のDNA7.5
μg とをリン酸カルシウム法を用いて共沈させ、得られ
たDNAをCV−1細胞(大日本製薬株式会社製)にト
ランスフェクトしワクシニアウイルスIBTD 変異株
(Virology, 155, 97 〜105, 1986)共存下で相同組み換
えを行った。組み換え体のスクリーニングは、ワクシニ
アウイルスの赤血球凝集能を利用したプラークアッセイ
で行い、インフルエンザウイルスの赤血球凝集能は、特
異抗体(抗A/sw/HK/1/74ウサギ血清)でマスクし、赤血
球凝集能を有さないプラークを分離した。さらに、限界
希釈法と酵素抗体法によって単一なウイルスをクローニ
ングし、組み換えワクシニアウイルスEA1−RVVを
得た。
【0023】1d) キメラHA分子の発現とその生物学的
性状:ワクシニアウイルスによって発現されたキメラH
A分子を用いて、赤血球吸着試験、EA1−RVV感染
細胞での酵素抗体試験、間接蛍光抗体試験、免疫沈降試
験、EA1−RVVのマウスでの免疫応答試験 (HI試
験)を行った。赤血球吸着試験 : RK-13 (大日本製薬製)細胞にEA
1−RVVを m.o.i. 1で感染させ、37℃で24時間培養
後、細胞に1 % ニワトリ赤血球を吸着させた。細胞は陰
性を示した。
【0024】酵素抗体試験: RK-13 細胞 (3 ×105/di
sh) に 100 plaque/dishになるようにEA1−RVVを
感染させ、37℃、48時間培養した。精製インフルエンザ
ウイルス A/sw/HK/1/74 をフロイントの不完全アジュバ
ントとエマルジョンにして皮下および筋肉内投与したウ
サギから得た抗血清 (1:100 に希釈) を一次抗体、HRP
標識抗ウサギ IgG (H +L)抗体 (Cappel Laboratories,
1:100に希釈) を二次抗体、及び 4- クロロ -1-ナフト
ールを基質として用いてプラークを発色させた。その結
果、全てのプラークが紫青に染まり陽性を示した。
【0025】間接蛍光抗体試験: CV-1細胞(大日本製
薬製)を18×18 mm のカバーグラス上に培養し、これに
EA1−RVVを m.o.i. 10で感染させ、37℃、24時間
培養した。一次抗体として 100倍希釈の抗 A/sw/HK/1/7
4 ウサギ血清を用い、二次抗体として 200倍希釈のFITC
標識抗ウサギ IgG(H+L) (Cappel Laboratories) を用い
た。蛍光顕微鏡観察により、感染細胞の表面にはドット
状の強い蛍光所見が認められるので、キメラHA分子が
細胞表面に発現することが示された。この事実は、キメ
ラHA分子が正常に細胞膜へトランスポートされて、そ
の後、そのC末端に近傍する疎水部分が膜に埋没して固
定されることを示唆している。また、天然のインフルエ
ンザウイルスのHA分子と同様の生物活性を持つタンパ
クが発現していることを示唆している。
【0026】免疫沈降試験: CV-1細胞にEA1−RV
Vを m.o.i. 10で感染させた。4時間後、35S-メチオニ
ンを用いてウイルス構成タンパクを一晩培養してラベル
し、その後、感染細胞を界面活性剤で処理してそのライ
セートを抗 A/sw/HK/1/74 血清を用いて吸収した。吸収
されたキメラHA−抗体結合分子をProtein Aで免疫沈
降させた。SDS −ポリアクリルアミド電気泳動により沈
降物を分離し、オートラジオグラフィを行った。その結
果、分子量76 Kに相当する位置にバンドが検出された。
この 76 K の分子量は A/sw/HK/1/74 のHA分子の分子
量とほぼ一致しており、発現されたHAキメラ分子が天
然のインフルエンザウイルスHA分子と同等の大きさを
有していることが確かめられた。
【0027】マウスでの免疫応答試験: 4週令のメス
ddYマウス(n= 10)に 1×105 PFU/mouse のEA1−R
VVまたは対照としてワクシチニアウイルスを尾静脈よ
り投与して感染免疫した。マウス免疫血清のHI抗体価
は1週後に32、2週後に64、そして3週から4週後に 1
28であり、効率良い抗体の上昇が認められた。一方、野
性株のワクシニアウイルスを感染させた対照免疫マウス
のHI価は32以下であった。
【0028】以上の結果から、インフルエンザウイルス
HA遺伝子に外来遺伝子 (HIV-MN株V3領域の7つのア
ミノ酸をコードする遺伝子)を組み込むことが可能であ
り、赤血球凝集能以外はキメラHAタンパクがインフル
エンザウイルスのHAの生物学的性状と同様の性状を保
持していることが明らかとなった。赤血球凝集能が陰性
であったことは、挿入遺伝子から翻訳されるアミノ酸の
数及び配列により蛋白の三次構造に微妙な変化が惹起さ
れたものと推察される。
【0029】実施例22a ) キメラ遺伝子(フラグメントD)の製造:HIV I
IIB 株のエンベロープ蛋白 gp-120 のV3領域の315 〜
329 番目の15個のアミノ酸(RIQRGPGRAFVT
IGK)をコードする塩基配列の両端にHaeIIIおよびSp
hIの制限酵素サイトを加え、17個(PRIQRGPGR
AFVTIGKA)のアミノ酸をコードする53塩基のオ
リゴヌクレオチド(5'- CCCAGAATCCAGAG
AGGACCAGGCAGAGCATTTGTGACG
ATAGGTAAGGCATG- 3')および49塩基から
なる相補鎖(5'- CCTTACCTATCGTCACA
AATGCTCTGCCTGGTCCTCTCTGGA
TTCTGGG- 3')を合成し、さらに得られたヌクレ
オチドをアニールした。得られたDNAフラグメントを
T4DNAキナーゼでリン酸化してフラグメントDを得
た。
【0030】2b) 実施例1の1b) と同様にして、フラグ
メントDとインフルエンザウイルスのHA遺伝子とを含
むキメラHA遺伝子HA- III Bを組込んだプラスミド
を作出した。2c ) 1c) と同様にして、組み換えワクシニアウイルスE
A2−RVVを作出した。2d ) EA2−RVVによってキメラHA分子を発現さ
せ、このタンパクを赤血球吸着試験、EA2−RVV感
染細胞での酵素抗体試験、及び蛍光抗体試験に付した。
実施例1と同様な結果を得た。
【0031】本試験では、さらにEA2−RVVに挿入
されたHIV遺伝子の発現を合成ペプチド免疫血清を用
いた酵素抗体試験及び間接蛍光抗体試験で確認した。 合成ペプチド免疫血清の調製:挿入遺伝子フラグメント
DがコードするHIV由来の15個のアミノ酸と同一の配
列を有するペプチドを合成し、ヘモシアニン(KLH)
と該ペプチドとを共有結合させてコンジュゲートを作製
した。該コンジュゲートを 2.5 kg の雌ウサギに投与し
た。1回目の投与には完全フロイントアジュバントを用
い、 1.2 mg 相当量のKLHコンジュゲートペプチドを
皮内投与した。それぞれ1週後および2週後の2回目及
び3回目の各投与には、不完全フロイントアジュバント
を用いて1回目と同量のペプチドを皮内投与した。血清
試料を1回目の投与から1週間おきに採取し、ELIS
A法により抗体価の上昇を確認した。
【0032】挿入HIV遺伝子による発現タンパクの検
出:RK−13細胞にEA2−RVVを感染させた。ペ
プチド免疫により得られた血清(初回免疫3週後の血
清)を一次抗体、HRP標識抗ウサギIgG(H+L)抗体を二
次抗体、4-クロロ-1- ナフトールを基質として用いて、
形成されたプラークを反応に付した。その結果、全ての
プラークが紫青に染まり陽性を示した。また、正常ウサ
ギ血清である陰性コントロール、上記と同じ一次抗体、
及びFITC標識抗ウサギIgG 抗体である二次抗体を用
いて、間接蛍光抗体法による反応を行ったところ、感染
細胞の表面にペプチド免疫血清に対する特異的な蛍光が
認められた。
【0033】以上の結果から、インフルエンザウイルス
HA遺伝子に挿入されたHIV遺伝子は、抗原性を有す
るペプチドをEA2−RVV感染細胞で発現しているこ
とが確認された。
【0034】実施例3 細胞傷害性(細胞性免疫)試験:組み換えワクシニアウ
イルスEA2−RVVのCTL誘導能を高橋らの方法
(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 85, 3105-3109, 1988)
に準じて行った。3a ) EA2−RVVの感作:BALB/c(H-2d ) マウスを 1
07/PFU/mouseのEA2−RVVを尾静脈から投与して免
疫した。5週間後に脾臓からリンパ球を集め(5×106 ce
lls/ml) 、このリンパ球を、イン・ビトロで gp 160 遺
伝子を導入したBALB/c 3T3細胞 (2.5 ×105cells/ml)
と共に6日間培養することで二次刺激を与え活性化した
エフェクター細胞を得た。
【0035】3b) CTLアッセイ:ターゲット細胞とし
て、gp 160の遺伝子を導入したBALB/c 3T3細胞 (15-1
2)、HIV IIIB 株のV3領域(RIQRGPGRAF
VTIGK)の合成ペプチドでラベルした BALB/c 3T3
細胞 (18 IIIB)(Townsend ら、Cell, 44, 959-968, 198
6)、及び、コントロールとしてラベルしていないBALB/c
3T3細胞を用いた。これらのターゲット細胞((T):5
×103 cells/well)に上記のエフェクター細胞(E)を
加え(E/T比 20:1, 40:1, 80:1) 、その細胞障害性
51Cr- リリース法(Zweerinkら、Eur. J. Immunol.,
7, 630-635, 1977) によって測定した。その値は次式に
よって算出した。
【0036】
【0037】表1に示したように、EA2−RVVによ
り感作されたリンパ球(細胞障害性T細胞)は、HIV
のenv タンパクを提示した15-12 細胞あるいはペピチド
をラベルした 18 IIIB細胞に対して高い細胞障害活性を
示した。一方、該リンパ球は対照として用いたBALB/c 3
T3に対しては活性を示さなかった。この実験によって有
効性を示す本発明のワクチンは、感染細胞の排除により
疾病の発症阻止および治療に効果を有する。
【0038】
【表1】 EA2−RVVのCTL活性 ───────────────────────────── % specific lysis 免 疫 原 E/T比 ─────────────── 15-12 18IIIB 対照 ───────────────────────────── EA2−RVV 80:1 60.4 49.4 0.3 〃 40:1 56.7 45.0 3.0 〃 20:1 43.2 33.8 0.7 ─────────────────────────────
【0039】実施例4 外来遺伝子組み換え用ベクターの構築:PCR法等によ
って増幅されたエピトープ領域をコードするDNAを組
み込むことにより、HAキメラタンパクを発現させるこ
とができるべクターの製造を行った。プラスミドpUC119
(宝酒造)をKpn I およびSph I で消化し、得られたフ
ラグメントの両末端をT4DNAポリメラーゼで平滑末端
とした。これとは別に、プラスミドpEH-HA1(FERM-BP-25
85) をBamHI で消化してインフルエンザウイルスA/sw/
Ehime/1/80 (H1N2) のHA遺伝子を取り出し、その両末
端をT4DNAポリメラーゼで平滑末端とした。
【0040】得られた二種のDNA断片をライゲーショ
ンしてプラスミドpSK(-)となし、これにM13K07phage
を感染させて一本鎖DNAを調製した。この一本鎖DN
AにSma I サイトを有する合成オリゴヌクレオチドGA
TATTCCCCGGGACAAGTTCGをアニール
させ、次いでDNAポリメラーゼで処理して二本鎖環状
プラスミドpAC-1 を作出した。このプラスミドpAC-1 を
Sma I およびSph I で消化しT4DNAポリメラーゼで平
滑末端とすれば、プラスミドpAC-1 に種々の外来遺伝子
を挿入してキメラ遺伝子を含有したプラスミドとするこ
とができる。このプラスミドをPuv IIで処理すればキメ
ラ遺伝子を得ることができるので、ワクシニアウイルス
トランスファーベクターまたはバキュロウイルストラン
スファーベクターにキメラ遺伝子を導入するのに有用で
ある。
【0041】
【発明の効果】本発明のワクチンを用いれば、種々の疾
病の治療と予防に、液性抗体の産生による効果が期待で
きる。また、細胞性免疫による効果も期待できるので本
発明のワクチンは有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のワクチンの製造スキームの1例を示
す図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インフルエンザウイルスのHAタンパク
    の一部または全長をコードする塩基配列と病原体由来物
    の一部または全体をコードする塩基配列とが組み込まれ
    たベクターであるワクシニアウイルスを含むワクチン。
  2. 【請求項2】 病原体由来物をコードする塩基配列がイ
    ンフルエンザウイルスのHAタンパクのループ領域をコ
    ードするDNAに挿入された請求項1に記載のワクチ
    ン。
  3. 【請求項3】 病原体由来物がHIV由来の抗原物質で
    ある請求項1または2に記載のワクチン。
  4. 【請求項4】 病原体由来物をコードする塩基配列がH
    IVのエンベロープタンパクgp120 またはgp160 をコー
    ドし少なくとも24塩基を含む塩基配列である請求項3に
    記載のワクチン。
  5. 【請求項5】 ワクシニアウイルスにインフルエンザウ
    イルスのHAタンパクの一部または全長をコードする塩
    基配列と病原体由来物の一部または全体をコードする塩
    基配列とを組み込む工程を含むワクチンの製造方法。
  6. 【請求項6】 病原体由来物をコードする塩基配列をイ
    ンフルエンザウイルスのHAタンパクのループ領域をコ
    ードするDNAに挿入する工程を含む請求項5に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 病原体由来物がHIV由来の抗原物質で
    ある請求項5または6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 病原体由来物をコードする塩基配列がH
    IVのエンベロープタンパクgp120 またはgp160 をコー
    ドし少なくとも24塩基を含む塩基配列である請求項7に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    のワクチンで免疫する工程を含む細胞性免疫の形成方
    法。
  10. 【請求項10】 以下の工程: (a) 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のワクチン
    で免疫する工程;及び(b) インフルエンザウイルスのH
    Aタンパクの一部または全部に対応する部分と免疫を所
    望する抗原物質に対応する部分とを含みバキュロウイル
    スとカイコの系で発現させたキメラタンパクでさらに追
    加免疫を行う工程;を含む免疫方法。
JP6212523A 1993-09-09 1994-09-06 ワクチンおよびその製造方法 Ceased JPH07170982A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6212523A JPH07170982A (ja) 1993-09-09 1994-09-06 ワクチンおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24866093 1993-09-09
JP5-248660 1993-09-09
JP6212523A JPH07170982A (ja) 1993-09-09 1994-09-06 ワクチンおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07170982A true JPH07170982A (ja) 1995-07-11

Family

ID=26519287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6212523A Ceased JPH07170982A (ja) 1993-09-09 1994-09-06 ワクチンおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07170982A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002505300A (ja) * 1998-03-03 2002-02-19 メリアル 組換え生ワクチンおよび補助剤
JP2008512130A (ja) * 2004-09-13 2008-04-24 ワイス 出血性ネコカリシウイルス、カリシウイルスワクチンおよびカリシウイルス感染または疾患を予防するための方法
WO2012137071A2 (en) 2011-04-06 2012-10-11 Biovaxim Limited Pharmaceutical compositions for preventing and/or treating an hiv disease in humans

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002505300A (ja) * 1998-03-03 2002-02-19 メリアル 組換え生ワクチンおよび補助剤
JP2008512130A (ja) * 2004-09-13 2008-04-24 ワイス 出血性ネコカリシウイルス、カリシウイルスワクチンおよびカリシウイルス感染または疾患を予防するための方法
WO2012137071A2 (en) 2011-04-06 2012-10-11 Biovaxim Limited Pharmaceutical compositions for preventing and/or treating an hiv disease in humans
EP3000476A1 (en) 2011-04-06 2016-03-30 Biovaxim Limited Pharmaceutical compositions for preventing and/or treating an hiv disease in humans

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Hanke et al. Enhancement of MHC class I-restricted peptide-specific T cell induction by a DNA prime/MVA boost vaccination regime
HU211548A9 (en) Expression of specific immunogens using viral antigens
JPH03502687A (ja) レスピラトリイ・シンシチアル・ウイルス:ワクチンおよび診断法
HU229222B1 (en) Hbv core antigen particles with multiple immunogenic components attached via peptide ligands
EA012037B1 (ru) Поливалентные вакцины, содержащие рекомбинантные вирусные векторы
US20220054625A1 (en) Immunogenic composition
Gedvilaite et al. Segments of puumala hantavirus nucleocapsid protein inserted into chimeric polyomavirus-derived virus-like particles induce a strong immune response in mice
AU5948490A (en) Recombinant poxvirus and streptococcal m protein vaccine
US10548973B2 (en) Polypeptide carrier for presenting target polypeptide and uses thereof
RU2181379C2 (ru) Пептид (варианты) и способ его производства, фармацевтическое средство, антитело и способ его производства
JP2020534874A (ja) Cd4ヘルパーt細胞エピトープの融合ペプチドおよびそのワクチン
JPH10500009A (ja) Hcmvおよびhsv由来の融合糖蛋白質
Wang et al. Major immunodominant region of hepatitis B virus core antigen as a delivery vector to improve the immunogenicity of the fusion antigen ROP2-SAG1 multiepitope from Toxoplasma gondii in Mice
US6458362B1 (en) Recombinant VP2 parvoviral pseudo-particles encoding CTL or T-helper cell epitopes
US7235245B2 (en) Chimeric lyssavirus nucleic acids and polypeptides
Ogrina et al. Bacterial expression systems based on Tymovirus-like particles for the presentation of vaccine antigens
JPH07170982A (ja) ワクチンおよびその製造方法
Weijer et al. Induction of feline leukaemia virus-neutralizing antibodies by immunization with synthetic peptides derived from the FeLV env gene
EA025275B1 (ru) Способ, терапевтическая композиция, вакцинная комбинация и набор для терапевтического или профилактического лечения вич
WO1995007099A1 (fr) Vaccin et procede pour sa production
JP2006511211A (ja) ネコ白血病ウィルスによるネコ感染症のようなオンコウィルス感染症に対するワクチン
KR102711723B1 (ko) 약독화된 레오바이러스 기반의 백신 조성물 및 이의 용도
JP2002501369A (ja) Fivワクチン
JPS63500637A (ja) 組換えウイルス
KR102680105B1 (ko) 코로나19 바이러스 및 인플루엔자 h1n1 바이러스에 대한 바이러스 유사입자 및 이의 용도

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051026

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060626

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060802

A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20070110