JPH07313187A - 抗体作製法 - Google Patents

抗体作製法

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JPH07313187A
JPH07313187A JP10932994A JP10932994A JPH07313187A JP H07313187 A JPH07313187 A JP H07313187A JP 10932994 A JP10932994 A JP 10932994A JP 10932994 A JP10932994 A JP 10932994A JP H07313187 A JPH07313187 A JP H07313187A
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Masashi Kato
誠志 加藤
Sumio Sugano
純夫 菅野
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Sagami Chemical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗原蛋白質の精製を必要としない抗体作製法
を提供する。 【構成】 蛋白質に対して抗体を作製するにあたって、
該蛋白質をコードするDNAを、動物細胞由来のプロモ
ーターを含む発現ベクターに組換え、次いで得られた発
現ベクターを動物に注射することを特徴とする、該蛋白
質に対する抗体の作製方法。 【効果】 上記の方法により、蛋白質をコードするDN
Aを用いて容易に抗体を作製することが可能であり、得
られる抗体は医薬、診断薬、研究試薬等として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗原蛋白質の精製を必
要としない抗体作製法に関する。この方法により、医
薬、診断薬、研究試薬として有用な抗体を容易に作製す
ることができる。
【0002】
【従来技術】抗体は、特定の蛋白質を認識して結合する
性質を有するため、蛋白質の検出、精製、除去、活性阻
害等の目的で、研究試薬として広く利用されている。最
近では、研究用試薬としてのみならず、医薬・診断薬と
しての用途も広がっている。抗体を作製するには、抗原
となる蛋白質を大量に精製した後、ウサギやマウスなど
の動物に注射し、血清中に産生される抗体を得るという
方法が取られてきた。しかし、精製抗原蛋白質を大量に
得るには、多くの時間と労力を要した。そこで、より簡
便な抗体作製法が望まれている。
【0003】最近、インフルエンザウイルス核蛋白質を
コードする遺伝子を発現ベクターに組み込んで、これを
DNAのままマウスの筋肉に注射すると、マウス体内で
ウイルス核蛋白質が生産され、しかも血清中にこの蛋白
質に対する抗体が産生されることが報告された(Ulm
er et al.、Science 259:174
5−1749、1993;Ginsbert et a
l.、”Vaccines 93”)。その結果、マウ
スがウイルスに対する免疫能を獲得することから、この
発現ベクターは新型のワクチン、すなわちDNAワクチ
ンとして注目を集めている。
【0004】これらの例で使用されている発現ベクター
のプロモーターは、ラウス肉腫ウイルスやサイトメガロ
ウイルスなどのウイルス由来のプロモーターであり、ま
た発現させた遺伝子も細胞外に放出されてくるウイルス
の外被蛋白質をコードする遺伝子である。ウイルス以外
のプロモーターを用いた場合、あるいは細胞内で発現す
るウイルス蛋白質を発現させた場合、あるいはウイルス
以外の遺伝子を発現させた場合、同様の抗体産生が認め
られるかどうかは不明である。また、一般に抗体産生
は、血液やリンパ液などの細胞外液に存在する抗原をマ
クロファージが貪食作用によって取り込み、抗原提示を
行なった後、行なわれることが知られていることから、
非分泌蛋白質を発現させた場合には、抗体産生は困難で
あると考えられている。
【0005】また、分泌蛋白質であるヒト成長ホルモン
やヒトα1−アンチトリプシンの遺伝子をヒトβ−アク
チンプロモーターやサイトメガロウイルスプロモーター
の下流に連結した発現ベクターを作製し、このプラスミ
ドでコートした金粒子をマウスの皮膚にパーティクルガ
ンで打ち込むことによって細胞内にプラスミドを導入し
たところ、マウスの血液中にこれらの蛋白質に対する抗
体が生産されたという報告がある(Tang et a
l.、Nature 356:152−154、199
2)。しかし、この報文には、該プラスミドを注射して
も、抗体の産生は認められなかったと記載されている。
また、この場合も非分泌蛋白質については検討されてい
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗原
蛋白質の精製を必要としない簡便な抗体作製法を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、動物細胞内で働くプロモーターを有する発現ベク
ターに、細胞内で発現するウイルス蛋白質、あるいはヒ
ト蛋白質をコードするDNA等を組換えて動物体内に注
射すると、血清中に該蛋白質に対する抗体を産生するこ
とを見いだし、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、蛋白質に対して抗体
を作製するにあたって、該蛋白質をコードするDNA
を、動物細胞由来のプロモーターを含む発現ベクターに
組換え、次いで得られた発現ベクターを動物に注射する
ことを特徴とする、該蛋白質に対する抗体の作製方法を
提供する。
【0009】さらに本発明は、ウイルス以外の蛋白質に
対して抗体を作製するにあたって、該蛋白質をコードす
るDNAを、動物細胞内で働くプロモーターを含む発現
ベクターに組換え、次いで得られた発現ベクターを動物
に注射することを特徴とする、該蛋白質に対する抗体の
作製方法を提供する。
【0010】本発明において蛋白質とは、ウイルス、細
菌、植物、動物等の生物の遺伝子によってコードされて
いる蛋白質すべてを含む。これらの蛋白質は、大きく分
泌蛋白質と非分泌蛋白質に分類できる。さらに非分泌蛋
白質は細胞内の存在部位によって、膜蛋白質、細胞質蛋
白質、核蛋白質、オルガネラ蛋白質等に分類される。分
泌蛋白質としては、血液やリンパ液などの細胞外液の構
成成分、サイトカイン、細胞外マトリックスなどが例示
できる。膜蛋白質としては、レセプター、トランスポー
ター、イオンチャンエルなどが例示できる。細胞質蛋白
質としては、細胞骨格、代謝酵素、シグナル伝達因子、
蛋白質合成関連蛋白質(リボソームなど)、蛋白質分解
関連蛋白質(プロテアソームなど)、例示できる。核蛋
白質としては、核骨格、転写因子、複製因子等が例示で
きる。オルガネラ蛋白質としては、ミトコンドリア、リ
ソソーム、ペルオキシソーム、ミクロソームなどを構成
する各種蛋白質(電子伝達系、分解酵素など)が例示で
きる。さらに人工的にデザインされた合成遺伝子によっ
てコードされる人工蛋白質も本発明の蛋白質の範疇に含
まれる。
【0011】目的蛋白質をコードするDNAとしては、
ゲノムDNA、cDNA、合成DNAなどいかなるDN
Aでもよい。ただし、いずれも開始コドンから終止コド
ンまでのオープンリーディングフレームを含んでいる必
要がある。
【0012】動物細胞内で働くプロモーターとしては、
例えば、ウイルス由来のもの、動物細胞由来のものな
ど、いかなるものでもよい。ウイルス由来のプロモータ
ーとしては、SV40の初期プロモーターや後期プロモ
ーター、アデノウイルスの後期プロモーター、レトロウ
イルスのLTR、ラウス肉腫ウイルスのプロモーター、
サイトメガロウイルスのプロモーターなどが例示でき
る。動物細胞由来のプロモーターとしては、チミジンキ
ナーゼのプロモーター、メタロチオネインのプロモータ
ー、β−アクチンのプロモーター、延長因子−1αのプ
ロモーター、リボソーム蛋白質のプロモーター等が例示
できる。
【0013】目的蛋白質をコードするDNAの上記プロ
モーターを含む発現ベクターへの組換えは、公知の遺伝
子工学技術を用いて行なうことができる。
【0014】目的遺伝子を含む発現ベクターとしては、
環状二本鎖DNA、環状一本鎖DNA、線状二本鎖DN
A、およびこれらのDNAを含むファージ粒子等いかな
る態樣をとってもよい。これらの発現ベクターDNAの
注射にあたっては、DNAをそのまま生理食塩水や緩衝
液に溶解あるいは懸濁したもの、あるいはリポソームに
封入したものなど、いかなる形態の試料でもよい。
【0015】動物としては、マウス、ラット、ウサギな
どの哺乳動物類、ニワトリなどの鳥類など、一般に抗体
作製に使用される動物が適している。動物体内へのDN
Aの注射は、通常、DNA試料を注射器を用いて、筋肉
中、腹腔中、静脈中等に注射することによって行なわれ
る。DNAの注射量は動物によって異なるが、通常、一
匹当たり0.1ng〜1gの範囲内が用いられる。DN
A試料の注射は、一回でもよいが、抗体生産を確実にす
るために一定間隔を置いて二回以上行なうことが望まし
い。
【0016】抗体産生の有無は、血液を採取後血清を分
離し、抗原蛋白質との結合反応を調べることによって行
なう。例えば、免疫沈降、酵素免疫アッセイ、抗体染色
など公知の方法を用いることができる。これらの方法で
血清中での抗体産生を確認したのち、血清をそのままポ
リクローナル抗体試料として用いることもできるし、ア
フィニティカラムクロマトグラフィーなどにより精製し
た後、用いることもできる。また免疫能を獲得した動物
から脾臓を摘出し、常法によりモノクローナル抗体を作
製することもできる。
【0017】
【実施例】次に実施例により発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0018】実施例1 SV40T抗原に対する抗体の
作製 ヒト延長因子−1αのプロモーターの下流にSV40T
抗原の翻訳領域を組換えた発現ベクターpEF204−
T(図1、Kim et al.、Gene91:21
7ー223、1990に記載)を用いた。発現ベクター
pEF204−Tを大腸菌内で増幅し大量に調製した
後、CsCl平衡密度勾配遠心分離法により精製した。
得られたプラスミドを2μg/μlになるようリン酸緩
衝液(PBS:145mMNaCl、2.68mMKC
l、8.09mMNa2HPO4、2mMKH2PO4、p
H7.2)に溶解した。
【0019】6〜8週令のマウスBALB/Cのメス、
6匹を用意した。各個体の目からガラス管で対照血液と
して約200μlの採血を行なった。ついでマウス3匹
の左右の大腿四頭筋に、先に調製したプラスミドのPB
S溶液25μlづつ計50μlを26ゲージの注射針を
用いて注射した。残りのマウス3匹の腹腔内に、プラス
ミドのPBS溶液50μlを同様に注射した。なお、本
実験はP2レベルの動物実験施設を用いて行なわれた。
【0020】3週間後、目から約200μlの採血を行
なった後、前回と同じようにプラスミドのPBS溶液の
注射を行なった。さらに3週間後、最後の採血を行なっ
た。採血した血液は4℃で一晩保存し、血液を凝固させ
た後、8,000gで5分間遠心し、上澄をとった。こ
の上澄にNaN3を0.01%になるように添加し、4
℃で保存した。
【0021】SV40T抗原を発現しているサル腎臓細
胞株COS7細胞をカバーグラス上で培養した。ほぼ集
密状態になったところで、−20℃に冷却したエタノー
ル−アセトン(1:1)中にカバーグラスごと入れ、1
5分間放置して細胞を固定した後、室温で乾燥し、つい
でこれをPBSにつけた。マウスから採血した血清を
0.5%牛血清アルブミンを含むPBSで希釈した液
を、PBSから取り出したカバーグラスの細胞上に乗せ
た。乾燥しないようにタッパー中で一時間放置した後、
血清をPBSで充分洗浄した。ついで、0.5%牛血清
アルブミンを含むPBSで200倍に希釈したFITS
標識抗マウスIgG抗体(DAKO製)を細胞上に乗
せ、室温で一時間放置した。充分PBSで洗浄後、蛍光
顕微鏡で観察し、SV40T抗原が特異的に発現してい
る核が蛍光を発しているかどうかを調べた。その結果、
表1に示すように、筋肉内に注射した場合にはすべての
個体で、一回の注射でSV40T抗原に対する抗体の産
生が認められた。二回注射によって抗体価は約10倍上
昇した。一方、腹腔内に注射したものは、一匹のみに抗
体の産生が認められた。
【0022】
【表1】 表1. 抗体産生試験結果 ─────────────────────────── マウス 前採血 3週間後 6週間後 ─────────────────────────── 筋肉注射 A − ++ ++++ B − + +++ C − ++ ++++ ─────────────────────────── 腹腔内注射 A − − − B − − − C − + ++ ─────────────────────────── +: 10倍希釈で核の特異的染色 ++: 30倍希釈で核の特異的染色 +++: 90倍希釈で核の特異的染色 ++++: 270倍希釈で核の特異的染色
【0023】実施例2 ヒトCD44抗原に対する抗体
の作製 ヒトリンホーマ細胞株U937cDNAライブラリー
(特開平4ー117292に記載)から任意に選択した
クローンの塩基配列決定の結果、ヒトCD44抗原の完
全長cDNAを含むクローンpKA1−CD44が得ら
れた。約1.4kbpからなるcDNAインサートの全
塩基配列を決定したところ、得られた塩基配列は文献記
載の配列(Screaton et al.、Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA 89:12
160ー12164、1992)と一致していた。CD
44は、選択スプライシングによって多くの分子種を形
成することが知られているが、ここで得られたものは、
造血細胞型のCD44であった。
【0024】pEF321−T(Kim et a
l.、Gene 91:217ー223、1990に記
載)をSphIとEcoRIで消化した後、ヒト延長因
子−1αのプロモーター約1.2kbpの断片をアガロ
ースゲル電気泳動後、ゲルから切り出した。pKA1−
CD44をSphIとEcoRIで消化した後、cDN
Aを含む長い断片を同様にゲルから切り出した。両断片
をライゲーション後、ヒトCD44抗原の動物細胞内発
現ベクターpEF321−CD44(図2)を構築し
た。
【0025】上記のヒトCD44抗原cDNA発現ベク
ターpEF321−CD44の100μgをPBS溶液
として実施例1と同様の条件でマウスに筋肉内注射を行
なった。3週間隔で二回注射後、採血を行ない、血清を
調製した。
【0026】pKA1−CD44を鋳型として用いて、
ウサギ網状赤血球溶解物(プロメガ社製TNTインビト
ロ転写/翻訳キット)によるインビトロ翻訳を行なっ
た。この際、[35S]メチオニン(アマーシャム社製)を
添加し、発現産物をラジオアイソトープで標識した。反
応条件はキットに付属のプロトコールに従った。インビ
トロ翻訳産物を含む反応溶液4μlを上記血清20μ
l、NETゲル緩衝液(50mMトリス塩酸、pH7.
5、150mMNaCl、0.1%NP−40、1mM
EDTA、0.25%ゲラチン、0.02%NaN3
200μlと混合し、氷上で一時間静置した。これにプ
ロテインAセファロースCLー4B(ファルマシア社
製)10mgを加え、4℃で1時間放置した。遠心後ゲ
ルをNETゲル緩衝液1mlで2回洗浄後、さらに10
mMトリス緩衝液(pH7.5)1mlで2回洗浄し
た。ゲルにサンプリング緩衝液(50mMトリス塩酸、
pH6.8、100mMDTT、2%SDS、0.1%
ブロモフェノールブルー、10%グリセロール)20μ
lを添加して100℃、5分間加熱した。遠心後、上澄
をSDSーポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけた
後、オートラジオグラフィーを行ない、免疫沈降産物の
有無を確認した。その結果、プラスミドを注射したマウ
スの血清と反応させたもののみから、分子量約46kD
aの位置にCD44のバンドが認められ、抗体の産生が
確認できた。
【0027】
【発明の効果】本発明により、煩雑な操作と長時間を要
する抗原蛋白質の精製を必要としない、簡便な抗体作製
法が提供される。本発明の方法を用いることにより、蛋
白質をコードするDNAさえあれば、容易に該蛋白質に
対する抗体を作製することができる。得られた抗体は、
医薬、診断薬、研究試薬等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヒト延長因子−1αのプロモーターを含むS
V40T抗原発現ベクターpEF204ーTの構造を表
す。
【図2】 ヒト延長因子−1αのプロモーターを含むヒ
トCD44抗原発現ベクターpEF321ーCD44の
構造を表す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛋白質に対して抗体を作製するにあたっ
    て、該蛋白質をコードするDNAを、動物細胞由来のプ
    ロモーターを含む発現ベクターに組換え、次いで得られ
    た発現ベクターを動物に注射することを特徴とする、該
    蛋白質に対する抗体の作製方法。
  2. 【請求項2】 ウイルス以外の蛋白質に対して抗体を作
    製するにあたって、該蛋白質をコードするDNAを、動
    物細胞内で働くプロモーターを含む発現ベクターに組換
    え、次いで得られた発現ベクターを動物に注射すること
    を特徴とする、該蛋白質に対する抗体の作製方法。
  3. 【請求項3】 動物細胞内で働くプロモーターが動物細
    胞由来のプロモーターである、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 蛋白質が非分泌蛋白質である、請求項1
    から請求項3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 プロモーターがヒト延長因子−1αのプ
    ロモーターである、請求項1から請求項4のいずれかに
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 該蛋白質をコードするDNAがヒトcD
    NAである、請求項1から請求項5のいずれかに記載の
    方法。
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