JPH094892A - 屋外フード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置決めしやすい屋外フードを提供すること
を目的とする。 【構成】 建物の外壁１を貫通して形成された開口部に
連通する通気口３を設け、開口部２周辺に取り付けられ
るフランジ部４に連設し下面に吐出口５を形成し通気口
３を覆うフード部６を設け、フランジ部４の室内側に室
内側に向け突出する複数の案内部７を設け、案内部７を
開口部２の内面に当接して位置決めさせる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は建物の外壁に形成された
開口部の室外側に設置され室内への風雨の浸入を防止す
るための屋外フードに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、室内環境の良化を図るため、室内
の汚染空気を室外に換気するのに風雨が室内に浸入しな
いように室外側に屋外フードを設置することが多くなっ
てきており屋外フードの取付時における位置決めが容易
にできる構成の要求が高まってきている。

【０００３】従来のこの種の屋外フードについて図７を
参照しながら説明する。図に示すように、建物の外壁１
０１を貫通するように木枠１０２を埋設して開口部１０
３を形成し、開口部１０３に連通する通気口１０４を有
し、開口部１０３を形成する木枠１０２の室外側に当接
して取り付けられるフランジ部１０５と連設し、下面に
吐出口１０６を設け、通気口１０４を覆う形状にフード
部１０７を形成して屋外フードを構成する。

【０００４】そして、開口部１０３の室内側に換気扇１
０８を設け、室外側には屋外フードのフード部１０７を
フランジ部１０５が開口部１０３の周辺に位置するよう
に支持しながらフランジ部１０５をねじ（図示せず）を
用いて木枠に取り付けていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の屋外
フードの構成では、建物の壁１０１に設けられる開口部
１０３は一般に天井付近に換気扇が設けられる関係から
高所となり、はしごや脚立などに登って屋外フードを取
り付けなければならないので、不安定で片手で屋外フー
ドを支持しながらフランジ部１０５の位置を決めて固定
する必要があり、作業性が悪く取り付けに時間がかかっ
たり屋外フードのフランジ部１０５の通気口１０４が壁
１０１の開口部１０３に対してずれたまま取り付くとい
う課題があった。

【０００６】本発明は上記課題を解決するもので、外壁
の開口部に対する位置決めがしやすい屋外フードを提供
することを第１の目的とする。

【０００７】第２の目的は簡単な構造で位置決めを容易
にすることにある。第３の目的は屋外フードのフランジ
部が外壁の開口部に対して傾いてずれることなく確実に
開口部側面および天面に沿って固定できるようにするこ
とにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の屋外フードは上
記第１の目的を達成するために、第１の手段は建物の外
壁を貫通して形成された開口部に連通する通気口を設
け、室外側の開口部周辺に取り付けられるフランジ部
と、このフランジ部に連設し下面に吐出口を形成するよ
うに前記通気口を覆うフード部と、前記フランジ部に室
内側に向け突出し設けられる複数の案内部とを備え、前
記案内部を前記開口部の内面に当接して位置決めさせる
構成とする。

【０００９】また、第２の目的を達成するために、第２
の手段は建物の外壁に形成された開口部の天面と側面に
より形成される隅部に内設する棒状の案内部をフランジ
部の室内側の左右に突出して設けた構成とする。

【００１０】また、第３の目的を達成するために、第３
の手段は建物の外壁に形成された開口部の天面に当接す
る水平当接板と前記開口部の側面に当接する垂直当接板
を逆Ｌ字状に形成した案内部をフランジ部の室内側の左
右に突出して設けた構成とする。

【００１１】

【作用】本発明は上記した第１の手段の構成により、屋
外フードのフランジ部を外壁と平行になるように対向さ
せフランジ部の突起状の複数個の案内部を外壁の開口部
の天面、側面に沿うようにあてがい屋外フードを位置決
めし外壁の開口部を覆うように嵌挿し屋外フードのフラ
ンジ部と外壁を合致させ取り付けることができることと
なる。

【００１２】また、第２の手段の構成により、屋外フー
ドのフランジ部を外壁と平行になるように対向させフラ
ンジ部の突起状の案内部が外壁の開口部の隅部に当接す
るように対向させて位置決めを行いフランジ部の案内部
を外壁の開口部の隅部を摺動させながら外壁の開口部を
覆うように嵌挿し屋外フードのフランジ部と外壁を合致
させ取り付けることができることとなる。

【００１３】また、第３の手段の構成により、屋外フー
ドのフランジ部を外壁と平行になるように対向させフラ
ンジ部に設けた水平当接板を外壁の開口部の天面に当接
するように、またフランジ部に設けた垂直当接板が開口
部の側面に当接するようにして位置決めを行いフランジ
部に設けた水平当接板と垂直当接板を開口部の天面と側
面に摺動させながら外壁の開口部を覆うように挿嵌し屋
外フードのフランジ部と外壁を合致させ取り付けること
ができることとなる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の第１実施例について図１およ
び図２を参照しながら説明する。

【００１５】図に示すように、建物の外壁１を貫通した
木枠２ａにより形成された開口部２に連通する通気口３
を設け、室外側の開口部２周辺に取り付けられるフラン
ジ部４を設け、フランジ部４と連設し、下面に吐出口５
を形成するように前記通気口３を覆うフード部６を設
け、フランジ部４の室内側に開口部２の内面に当接して
位置決めされる室内側に向け突出し設けられる板状の複
数の案内部７を設け屋外フード８を構成する。

【００１６】そして、開口部２の室内側には換気扇本体
９が装着される。上記構成において、屋外フード８を取
り付けるときには、建物の外壁１に形成された開口部２
の室外側より屋外フード８のフランジ部４に設けた複数
の案内部７を開口部２に嵌挿し、一部の案内部７を開口
部２の天面に当接させて位置決めを行ったのち、フラン
ジ部４をねじ（図示せず）により開口部２の周辺に取り
付ける。

【００１７】このように本発明の第１実施例の屋外フー
ド８によれば、建物の外壁１に形成された開口部２の内
面に当接し嵌挿される複数の案内部７をフランジ部４に
設け、屋外フード８を取り付けるときに、複数の案内部
７が開口部２の内面に当接して位置決めとなるので、屋
外フード８の取付時における位置決めが容易となり取付
作業性が向上するとともに屋外フード８を正確な位置に
取り付けることができる。

【００１８】つぎに本発明の第２実施例について、図３
および図４を参照しながら説明する。

【００１９】なお、第１実施例と同一部分には同一符号
を付けて以下各実施例とも詳細な説明は省略する。

【００２０】図に示すように、建物の外壁１に形成され
た開口部２の天面と側面により形成される隅部１０に内
設する棒状の案内部１１をフランジ部４Ａの室内側の左
右に室内側に向け突出して設け屋外フード８Ａを構成す
る。

【００２１】上記構成において、屋外フード８Ａを取り
付けるときには、建物の外壁１に形成された開口部２に
嵌挿し、開口部２の隅部１０に案内部１１を当接させて
位置決めを行ったのち、フランジ部４Ａをねじにより開
口部２の周辺に取り付ける。

【００２２】このように本発明の第２実施例の屋外フー
ド８Ａによれば、建物の外壁１に形成された開口部２の
天面と側面により形成される隅部１０に当接して位置決
めとしているので、屋外フード８Ａの左右と上下の取付
位置が棒状の案内部１１により同時に位置決めされると
ともに、案内部１１を簡単に構成することができる。

【００２３】つぎに本発明の第３実施例について、図５
および図６を参照しながら説明する。

【００２４】図に示すように、建物の外壁１に形成され
た開口部２の天面に当接する当接面積の大きい水平当接
板１２ａと、開口部２の側面に当接する当接面積の大き
い垂直当接板１２ｂを逆Ｌ字状に形成した案内部１２を
フランジ部４Ｂの室内側の左右に室内側に向け突出して
設け屋外フード８Ｂを構成する。

【００２５】上記構成において、屋外フード８Ｂを取り
付けるときには、建物の外壁１に形成された開口部２の
室外側より屋外フード８Ｂのフランジ部４Ｂに設けた逆
Ｌ字状に形成された案内部１２を開口部２に嵌挿し、案
内部１２の水平当接板１２ａを開口部２の天面に当接
し、垂直当接板１２ｂを開口部２の側面に当接させて位
置決めを行ったのち、フランジ部４Ｂをねじにより開口
部２の周辺に取り付ける。

【００２６】このように本発明の第３実施例の屋外フー
ド８Ｂによれば、建物の外壁１に形成された開口部２の
天面に当接する当接面積の大きい水平当接板１２ａと開
口部２の側面に当接する当接面積の大きい垂直当接板１
２ｂを逆Ｌ字状に形成した案内部１２をフランジ部４Ｂ
の左右に室内側に向け突出して形成し、屋外フード８Ｂ
を取り付けるときに、案内部１２を開口部２の天面と側
面に当接して位置決めとしているので、屋外フード８Ｂ
を取り付けたときに案内部１２を形成する水平当接板１
２ａにより屋外フード８Ｂの前後の傾きが調整され、垂
直当接板１２ｂにより左右の傾きが調整され正確に取り
付けられる。

【００２７】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば建物の外壁を貫通して形成された開口部に連
通する通気口を設け、室外側の開口部周辺に取り付けら
れるフランジ部と、このフランジ部に連設し下面に吐出
口を形成するように前記通気口を覆うフード部と、前記
フランジ部に室内側に向け突出し設けられる複数の案内
部とを備え、前記案内部を前記開口部の内面に当接して
位置決めさせる構成としているので、外壁の開口部に対
して位置決めされて容易に取り付けられる屋外フードを
提供できる。

【００２８】また、建物の外壁に形成された開口部の天
面と側面により形成される隅部に内設する棒状の案内部
をフランジ部の室内側の左右に室内側に向け突出して設
けたので簡単な構造で位置決めをすることができる。

【００２９】また、建物の外壁に形成された開口部の天
面に当接する水平当接板と前記開口部の側面に当接する
垂直当接板を逆Ｌ字状に形成した案内部をフランジ部の
室内側の左右に室内側に向け突出して設けたので、外壁
に形成した開口部に対し傾き、ずれることなく確実に屋
外フードが取り付けられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の屋外フードの設置状態を
示す断面図

【図２】同第１実施例の屋外フードの斜視図

【図３】同第２実施例の屋外フードの設置状態を示す断
面図

【図４】同第２実施例の屋外フードの斜視図

【図５】同第３実施例の屋外フードの設置状態を示す断
面図

【図６】同第３実施例の屋外フードの斜視図

【図７】従来の屋外フードの設置状態を示す断面図

【符号の説明】

１ 外壁 ２ 開口部 ３ 通気口 ４ フランジ部 ４Ａ フランジ部 ４Ｂ フランジ部 ５ 吐出口 ６ フード部 ７ 案内部 ８ 屋外フード ８Ａ 屋外フード ８Ｂ 屋外フード １０ 隅部 １１ 案内部 １２ 案内部 １２ａ 水平当接板 １２ｂ 垂直当接板

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 建物の外壁を貫通して形成された開口部
   に連通する通気口を設け、室外側の開口部周辺に取り付
   けられるフランジ部と、このフランジ部に連設し下面に
   吐出口を形成するように前記通気口を覆うフード部と、
   前記フランジ部に室内側に向け突出し設けられる複数の
   案内部とを備え、前記案内部を前記開口部の内面に当接
   して位置決めさせる構成とした屋外フード。
2. 【請求項２】 建物の外壁に形成された開口部の天面と
   側面により形成される隅部に内設する棒状の案内部をフ
   ランジ部の室内側の左右に室内側に向け突出して設けた
   請求項１記載の屋外フード。
3. 【請求項３】 建物の外壁に形成された開口部の天面に
   当接する水平当接板と前記開口部の側面に当接する垂直
   当接板を逆Ｌ字状に形成した案内部をフランジ部の室内
   側の左右に室内側に向け突出して設けた請求項１記載の
   屋外フード。