JPS5845437Y2 - 採光板取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、建造物の大型新版屋根の傾斜面の適宜な個所
に、簡易且つ迅速に採光板を取付けることができ、採光
板裏面に発生した結露を外部に流出させるようにした採
光板取付装置に関する。

従来より、住宅、工場等の建造物の内部に、太陽の光を
とり入れる採光窓を屋根に取付けたものが種々存在して
いる。

ところが、その採光窓の採光板裏面に生ずる結露の処理
が良好に行なわれず、この結露が室内に落下して、内部
または天井板を汚したりする欠点か゛あった。

また、結露防止しようとしたものは、その構成が極めて
複雑となり、その施工費が高価となる欠点があった。

そこで本考案は、建造物上の大型折版屋根の傾斜面の適
宜な個所に開口部を設け、その開口部内に嵌合する大き
さの枠部の後部周囲を内方に屈曲して突条を形成し、そ
の枠部の前部周囲を外方に屈曲して取付架を設け、且つ
、下辺個所の枠部、突条、取付架に亙って外部面の上下
方向に連続する溝部を形成し、突条の下辺部の上端辺よ
り後部側に斜上昇する上部傾斜部を形成した採光窓枠の
枠部を、前記の開口部に嵌合固着し、その枠部、突条内
に採光板９の周囲に嵌合したガスケット枠を嵌入し、取
付架に押え枠板を取付け、ガスケット枠の外面と取付架
の外面を押圧するようにしたことにより、その採光板裏
面に発生した結露はその溝部を伝わって外部に流出させ
ることができ、内部に落下せず、内部または天井板を汚
さないようにできるし、その構成を簡単にし、施工性を
良好にでき、安価に提供でき前記の欠点を解消したもの
である。

その構造を図面について説明する。

１は開口部であって、建造物上の大型折版屋根の傾斜面
の適宜な個所に開口されている。

２は採光窓枠であって、その開口部１と略同等の大きさ
で、少しの奥行きの枠部３の後部周囲を内方に屈曲して
突条４が形成されている。

この突条４の幅は略一定に形成されている。

その突条４の下辺部の上端辺より、後部側に上昇する上
部傾斜部５が形成されている。

６は板状の取付架であって、枠部３の前側周囲の外方に
一体形成されている。

この取付架６には複数ボルト取付孔が穿設されている。

その取付架６の下辺部の一部（略中央側）の下端辺より
、前側が斜めに下降する下部傾斜部７が形成されている
。

８は溝部であって、上部傾斜部５、下部傾斜部７及び枠
部３、突条４、取付条６に亙って下辺個所の外方側に、
これらを上下方向に連続して複数形成されている。

この枠部３、突条４、上部傾斜部５、取付条６、下部傾
斜部７、溝部８にて一体成形される採光窓枠２は一枚の
金属板がプレス加工等にて製品化されている。

この採光窓枠２の枠部３が、前記の開口部１に挿入され
、その取付条６がその開口部１の外周壁にボルト・ナツ
ト等にて固着されている。

１０は断面コ字状の合成ゴム製等のガスケット枠で、こ
のガスケット枠１０内には、透明または半透明の採光板
９が嵌入され、この採光板８を嵌合したガスケット枠１
０が、採光窓枠２の枠部３内に挿入される。

そして、押え枠板１１でガスケット枠１０と取付条６を
押圧して押え枠１１を取付条６に固着されている。

このような取付で、その溝部８は採光板３の表面側と裏
面側と連通している。

次に作用効果について説明する。

本考案においては、建造物の大型折版屋根の傾斜面の適
宜な個所に開口部１を設け、枠部３の後部周囲の内方に
突条４を形威し、その枠部３の前側周囲の外方に取付条
６を設け、且つ枠部３、突条４、取付条６夫々の下辺個
所に、上下方向に連続する溝部８を形成した採光窓枠２
の枠部３を前記の開口部１に嵌合固着し、その枠部３、
突条４内にガスケット枠１０を介して採光板９を嵌入し
、取付条６に押え枠板１１を取付けたことにより、外気
の温度変化に応じて採光板９の裏面側（内側面）に結露
が生じても、突条４の下辺部の上端辺には上部傾斜部５
が設けられているので、下降する結露は確実に受止めて
その内部に導き、そしてその結露は突条４、枠部３個所
の溝部８を伝わって表側の取付条６の溝部８から外部に
流出する。

従って、裏面側から表側に溝部８を設けたという極めて
簡単な構成の採光窓枠２にて結露対策を極めて良好にで
きる。

このため結露が室内に落下せず、内部または天井板を汚
さないようにできる。

そして溝部８は細いものであり、建物内外の空気の流通
は殆んどなく、暖冷房には害のないものである。

さらに、本考案では、採光窓枠２にガスケット枠１０を
介して採光板９に固着し、同時にその取付条６を開口部
１壁に固着したものであり、全体の構成が簡易であり、
その取付施工も迅速にできるし、施工費を安価に提供す
ることができる。

また、本考案の取付装置では、その採光窓枠２の取付条
６を、開口部１壁に覆うようにして固着したので、採光
窓枠２と開口部１壁間の雨仕舞を良好にできる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の一実施例を示すものであって、その第
１図は本考案の全体斜視図、第２図は本考案の縦断斜視
図、第３図は採光窓枠を裏面がらみた斜視図である。 １・・・・・・開口部、２・・・・・・採光窓枠、３・
・・・・・枠部、４・・・・・・突条、５・・・・・・
上部傾斜部、６・・・・・・取付条、８・・・・・・溝
部、９・・・・・・採光板、１０・・・・・・ガスケッ
ト枠、１１・・・・・・押え枠板である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建造物上の大型折版屋根の傾斜面の適宜な個所に開口部
   １を設け、その開口部１内に嵌合する大きさの枠部３の
   後部周囲を内方に屈曲して突条４を形成し、その枠部３
   の前部周囲を外方に屈曲して取付架６を設け、且つ、下
   辺個所の枠部３、突条４、取付架６に亙って外部面の上
   下方向に連続する溝部８を形成し、突条４の下辺部の上
   端辺より後部側に上昇する上部傾斜部５を形成した採光
   窓枠２の枠部３を前記の開口部１に嵌合固着し、その枠
   部３、突条４内に、採光板９の周囲に嵌合したガスケッ
   ト枠１０を嵌入し、取付架６に押え枠板１１を取付け、
   ガスケット枠１０の外面と取付架６の外面を押反しする
   ようにしたことを特徴とした採光板取付装置。