JPH0948621A - 光学素子の成形方法 - Google Patents

光学素子の成形方法

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JPH0948621A
JPH0948621A JP7199533A JP19953395A JPH0948621A JP H0948621 A JPH0948621 A JP H0948621A JP 7199533 A JP7199533 A JP 7199533A JP 19953395 A JP19953395 A JP 19953395A JP H0948621 A JPH0948621 A JP H0948621A
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glass
temperature
glass material
mold
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Kiyoshi Yamamoto
潔 山本
Takeshi Nomura
剛 野村
Sunao Miyazaki
直 宮崎
Masashi Mashige
雅志 真重
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B2215/46Lenses, e.g. bi-convex
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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス成形品に割れや成形不良が発生しない
で、しかも、成形サイクルを短縮でき、経済性に寄与す
るための最適な成形条件での光学素子の成形方法を提供
する。 【解決手段】 重量調整されたガラス素材を成形用型内
に投入後に加熱、軟化し、成形用型でプレスして、光学
素子を成形する方法において、105 〜107 dPaS
の粘度になるように加熱したガラス素材を、そのガラス
素材の109 〜1011dPaSの粘度に相当する温度の
成形用型で、プレス成形することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形用型内におい
て、ガラス素材を加熱、軟化し、その後、プレス成形す
る、光学素子の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、所定の表面精度を有する成形用型
内に光学素子用のガラス素材、例えば、或る程度の形状
及び表面精度に予備成形されたガラスブランクを収容し
て、加熱下でプレス成形することにより、従来のよう
な、研削及び研磨などの後加工を必要としない、高精度
の光学機能面を有する光学素子を製造する方法が開発さ
れている。
【0003】このようなプレス成形法では、一般に、成
形用上型部材と成形用下型部材とをそれぞれ、成形用胴
型内において摺動可能な状態で、互いに上下に対向して
配置し、これら上型部材、下型部材および胴型部材によ
り形成されるキャビティ内に成形用ガラス素材を導入
し、成形するのに適した所定温度、即ち、材質により異
なるが、成形用ガラス素材が108 〜1012dPaSの
粘度となる相当温度まで、型部材を加熱し、成形用型を
閉じ、適宜な時間、プレスして、型部材の成形面の形状
を成形用ガラス素材の表面に転写する。この場合、成形
を行う際、型部材の酸化防止のために、雰囲気を非酸化
性雰囲気、例えば、窒素雰囲気とする。
【0004】そして、型部材を、成形用ガラス素材の転
移温度に十分に近い温度まで、冷却し、その後、プレス
圧力を除去し、成形用型を開いて、成形済みの光学素子
を取り出すのである。
【0005】なお、成形用型内に導入する前に、成形用
ガラス素材を、適宜の温度まで予備加熱したり、あるい
は、成形に適した温度まで加熱してから、成形用型内に
導入することもなされている。さらに、型部材と共に成
形用ガラス素材を、プレス機に搬送しながら、それぞ
れ、所定の場所で加熱し、上記プレス機でプレス成形
し、また、冷却を行うような、連続成形も行われてお
り、これによって、成形の高速化も実現されている。
【0006】以上のような光学素子プレス成形法とし
て、米国特許第3,833,347号明細書、米国特許
第3,844,755号明細書、特開昭58−8413
4号公報などには、予め、ガラス素材を成形用型内に配
置して、成形用型部材とガラス素材とを等温状態になる
ように加熱して、所定温度で、プレス成形する方法が開
示されている。また、特開昭59−203732号公
報、特開昭62−27334号公報などには、成形に適
した温度に加熱したガラス素材を、その温度より低温に
保持した成形用型内に移送して、そこで、プレス成形す
る方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
述の従来例には、次のような問題点がある。まず、特開
昭58−84134号公報などに示されている方法につ
いて述べると、予め、成形用型内にガラス素材を配置し
て、そこで、成形用型部材とガラスとを、等温状態に加
熱する場合、ガラス粘度で109 〜109.5 dPaSに
相当する温度が、プレス成形の適温域である。
【0008】その理由は、109.5 dPaS相当以下の
温度では、ガラスが破砕するか、または、プレス成形の
際の変形に長時間を要するため、生産性の上で現実的で
ないからであり、また、逆に、109 dPaS相当以上
の温度では、型表面に対する融着や、転写面での曇りな
どの不具合が発生し易いからである。従って、通常のプ
レス時間は30秒から10分程度であり、プレスによる
ガラス素材の変形が完了した後、その形状の変化しない
温度域まで、ガラスを冷却し、それから離型するため
に、サイクルタイムが、相当に長いものとなる。
【0009】また、特開昭59−203732号公報で
は、ガラス素材を保持部材に載せて、そのガラス素材の
105.5 〜107 dPaSの粘度に相当する温度に加熱
し、そのガラス温度よりも100℃ほど低温に保った型
部材によって、プレス成形する方法を開示している。
【0010】しかし、保持部材上でガラス素材を、上記
のような温度まで加熱すると、ガラスが変形して、成形
に際して、不適当な形状になってしまい、プレス成形し
た時に、成形面にガス残りが発生したり、また、保持部
材がガラスに喰い込んで、それが原因で、光学素子とし
ての精度が得られなくなったり、また、加熱したガラス
素材を成形用型内に移し変える時、ガラスの温度が低下
して、プレス成形できなくなるなどの不具合が発生す
る。
【0011】さらに、保持部材によって保持されている
ガラス素材の周辺部分は、上記保持部材と接触している
ため、表面が荒れて、光学機能面として使用不可能であ
り、また、保持部材に載せた状態で、ガラスをプレス成
形するため、位置合わせが難しく、成形品には、ばりが
出やすく、また、取り出しに際しても、保持部材に成形
品が付着するため、取り出せないなどの問題もある。こ
れは、形状の関係で、凸レンズの場合に、更に困難度を
増すことになる。
【0012】次に、特開昭62−27334号公報で
は、ガラス素材を、106 〜108 dPaSの粘度に相
当する温度に、また、成形用型部材を、Tg〜Tg−2
00℃にして、プレス成形する方法が開示されている。
しかし、型温度が低すぎるために、プレス成形した際
に、ガラスの温度が急激に下がりすぎて、成形品に必要
な精度が得られないばかりか、所定の肉厚までプレスで
きなかったり、あるいは、ガラスが割れたり、急激な温
度降下で、ガラス内に温度分布のばらつきを生じ、これ
によって、成形品の表面にしわが発生したりする。加え
るに、これにも、保持部材に載せた状態で、プレス成形
する際の不具合は、前記公知例と同様に、発生すること
になる。
【0013】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、ガラス成形品に割れや成形不良が発生しないで、
しかも、成形サイクルを短縮でき、経済性に寄与するた
めの最適な成形条件での光学素子の成形方法を提供する
ことを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
重量調整されたガラス素材を成形用型内に投入後に加
熱、軟化し、成形用型でプレスして、光学素子を成形す
る方法において、105〜107 dPaSの粘度になる
ように加熱したガラス素材を、そのガラス素材の109
〜1011dPaSの粘度に相当する温度の成形用型で、
プレス成形することにより、上記問題を解決するのであ
る。
【0015】この場合、上述のガラス粘度の範囲を特定
する根拠は、ガラス素材が105 dPaSの粘度に相当
する温度を越える場合は、加熱中にガラス素材が変形し
て、プレス成形に不適当な形になったり、プレスを開始
した直後のガラスの中心と表面との温度差が、大きすぎ
て、ひけが除去できないレベルとなり、形状精度が得ら
れないこと、および、107 dPaSの粘度に相当する
温度に満たない場合は、プレス中にガラス温度が下がり
すぎて、所定の肉厚まで変形しなかったり、形状精度が
得られなかったりすることに由来する。
【0016】成形用型部材の温度が、プレス成形するガ
ラス素材の109 dPaSの粘度に相当する温度を超え
る場合は、型部材の成形面とガラスとの融着が発生し易
く、1011dPaSの粘度に相当する温度に満たない場
合は、プレスした際にガラスの温度が急激に下がりすぎ
て、成形品に必要な精度が得られないばかりか、所定の
肉厚までプレスできなかったり、あるいは、ガラスが割
れたり、急激な温度降下により、ガラス内の温度分布に
ばらつきが生じ、これによって、成形品の表面にしわが
発生したりする。
【0017】そこで、前記温度条件に設定することで、
これらの問題を解決したのであるが、更に、具体的に述
べれば、重量調整されたガラス素材を、予め、別の場所
で1011dPaSの粘度に相当する温度以下の温度ま
で、予備加熱してから、成形用型に投入しても良い。こ
れによって、ガラス素材の加熱に要する時間を短縮する
ことが可能である。ただし、ガラス屈伏点(1011dP
aS)を超える温度まで、予備加熱をすると、予備加熱
中に保持部材がガラスにくい込んだり、ガラスを成形用
型に投入する際の搬送部材がガラスにくい込んだりし
て、ガラス素材の表面が劣化してしまう。
【0018】また、ガラス素材のプレス成形に際し、そ
の変形開始と同時に、成形用型部材の冷却を開始するこ
とによって、従来、変形が完了してから冷却を行ってい
た時よりも、成形サイクルの短縮が可能となった。ま
た、本発明の型温度は、109〜1011dPaSの粘度
に相当する範囲にあるが、該範囲の中でも、109 dP
aS付近の場合、ガラス温度が105 〜107 dPaS
の粘度に相当する温度のガラスを、プレス成形して、長
時間保持すると、型部材の成形面での融着が発生しやす
いが、プレス開始と同時に、成形用型部材を冷却させる
ことによって、融着を防止することが可能である。
【0019】また、ガラス素材のプレス成形に際し、そ
の変形開始から所定の肉厚になるまで、5秒以内でプレ
スさせることによって、満足な形状精度を得ることが可
能である。因みに、プレス機のプレス荷重が低いなどの
理由により、変形完了までに5秒を超えてしまうと、ガ
ラスの温度が下がりすぎて、所定の肉厚まで変形できな
くなるおそれがある。
【0020】また、成形されたガラスの内部の粘度が1
11〜1013dPaSになるまで、ガラスに圧力をかけ
た状態で冷却し、その後、離型することにより、高精度
な光学素子が得られる。すなわち、直径の小さなレンズ
では、1011dPaS相当温度以上で離型しても、形状
精度が得られる場合もあるが、大きなレンズでは10 11
〜1013dPaSまで圧力をかけて、冷却してから、離
型した方が優れた形状精度が得られる。
【0021】また、本発明では、ガラス保持部材を使用
しないために、ばりや、保持部材への付着などの問題が
発生しない。
【0022】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕図1は、本発明の成形方法を実施する
ための装置の概略図であり、図中、符号1は上型、2は
下型、3は開口部を持つ胴型、4は型ヒーター、5はガ
ラスヒーター、6はガラス素材、7はガラス素材および
成形品を成形用型に出し入れするための吸着ハンド、8
は成形用型への投入前のガラス素材を予備加熱するため
の予備加熱台、9はガラス素材を示している。なお、図
2は、光学素子を成形した後の状態を示す図であり、符
号10は成形品を示している。
【0023】図1に示すプレス成形装置は、成形チャン
バー(図示せず)の中で、N2 雰囲気下に置かれる。こ
の実施の形態の具体例としては、レンズ成形用に、SK
12(nd=1.58313、νd=59.4、Tg=
506℃、At=538℃)のガラス素材が用いられて
おり、上述の装置において、これを直径:12mm、中
心厚:7mmのゴブ(ガラス塊)に成形する。この際の
成形品は、上記ガラス素材からR1=16.45mm、
R2=16.86mm、中心厚=4.5mm、光線有効
径=φ12.5mm、外径=φ15mmの、両凸レンズ
である。なお、SK12の温度粘度特性を表1に示す。
【0024】
【表1】 図3は、本実施例の中の1つの条件における成形用型と
ガラスの温度変化を示す図である。成形工程では、ま
ず、重量調整されたガラス素材6を吸着ハンド7で下型
2上に投入する。この時、上型1と下型2の温度は50
0℃である。次に、ヒーター5を上下型の間、ガラス素
材の近傍に挿入し、ガラス素材を急速に加熱する。
【0025】ガラス素材投入と同時に、型温度を上昇さ
せ、17秒後で、535℃(粘度:1011dPaS相
当)とした。また、32秒後において、そのガラス素材
の中心温度が642℃(粘度:107 dPaS相当)と
なったところで、ヒーター5を退避させ、上型1を10
0kgの荷重で下降させて、プレス成形を行った。ガラ
ス素材を、その変形開始から所定の肉厚にプレスするま
での時間は、4秒であった。また、プレス開始と同時
に、1℃/秒の速度で、成形用型を冷却し、35秒後に
500℃になったところで、上型1を上昇させ、離型さ
せた。
【0026】ガラスは、その表面がプレスした瞬間に、
成形用型の温度まで冷却されるが、その中心は、遅れて
冷却されるので、15秒で表面温度と一致した。成形さ
れた光学素子10は、形状精度がニュートンリングで、
クセ1本の良好なものであった。また、離型後、成形品
を取り出し、新しいガラス素材を投入して、連続的に成
形を行うことができた。この連続成形の1サイクルに必
要な時間は、80秒であった。
【0027】図4は、別の条件における成形用型とガラ
スの温度変化を示す図である。型温度が584℃(粘
度:109 dPaS相当)で、ガラス素材が720℃
(粘度:105 dPaS相当)でプレスを行い、535
℃で離型した。サイクルタイムは98秒であった。さら
に、成形用型とガラスの温度を、各種、変化させて実験
した結果、その時の成形の成績を表2に示す。
【0028】
【表2】 上記結果から、ガラス温度が粘度:105 〜107 dP
aSに相当する温度、成形用型温度が粘度:109 〜1
11dPaSに相当する温度の時に、良好な光学素子が
得られることが判る。 〔実施の形態2〕実施の形態1と同じ型装置を使用し
て、成形条件を変えて実験した結果、この内容を検討し
た。ここでは、図1に示す予備加熱台を用い、予め、ガ
ラス素材を535℃(粘度:1011dPaS相当)に加
熱してから、成形用型内に投入した。さらに、プレス工
程において、次のガラス素材を予備加熱して、予熱によ
るサイクル延長を回避した連続的成形を実現した。
【0029】図6は、本実施の形態における具体例とし
て、成形用型とガラスの温度変化を示したものである。
型温度が500℃で、535℃に予備加熱されたガラス
素材を、その成形用型内に投入し、ヒーター5を成形用
型内に挿入して、ガラスの加熱を行った。同時に、成形
用型の加熱も行い、17秒後に成形用型が535℃、ガ
ラスが642℃とし、この状態において、プレス圧力:
100kgでプレス成形を行った。
【0030】なお、ガラス素材の変形開始から所定の肉
厚にプレスできるまでの時間は、4秒であった。また、
プレス開始と同時に、1℃/秒の速度で、成形用型を冷
却し、35秒後に500℃になったところで、上型1を
上昇させ、離型させた。このようにして、成形された光
学素子10は、形状精度がニュートンリングで、クセ1
本の良好なものであった。また、サイクルタイムは65
秒で、実施例1において同一条件で予備加熱なしにて、
プレス成形した場合のサイクルよりも15秒も短縮され
た。
【0031】また、同一温度条件で、プレス圧力を変化
させて、成形を行った結果を表3に示す。
【0032】
【表3】 上記結果から、5秒を超えて変形させようとすると、ガ
ラスの温度が下がり過ぎるため、変形不能となり、所定
の肉厚にならないことが判る。 〔実施の形態3〕図7は、本発明の第3の実施の形態を
説明するための装置の概略図である。ここで、符号11
は上型、12は下型、13は開口部を持つ胴型、14は
型ヒーター、15はガラスヒーター、16はガラス素材
を示している。また、図8は光学素子を成形した後の状
態を示す図であり、符号17は成形品を示している。
【0033】レンズ成形用ガラス素材としては、LaK
12(nd=1.66910、νd=55.4、Tg=
530℃、At=562℃)が用いられ、これを用い
て、直径:12.7mm、中心厚:6mm、片面が凹の
ゴブを製作した。
【0034】ここでは、上記ガラス素材から、R1=1
7.58mm、R2=37.377mm、中心厚=1.
3mm、光線有効径=12.5mm、外径=φ14mm
の両凹レンズを成形する。なお、LaK12の温度粘度
特性を表4に示す。
【0035】
【表4】 図9は、本実施例の中の1つの条件における成形用型と
ガラスの温度変化を示す図である。成形工程では、53
5℃の成形用型に、予め、予備加熱台で513℃(粘
度:1013dPaS相当)に予熱したガラス素材を投入
し、ヒーター15を挿入して、ガラス素材を加熱する。
同時に、型温度を549℃(粘度:1011dPaS相
当)に上昇させ、ガラスが636℃(粘度:107 dP
aS相当)になったところで、ヒーター15を退避さ
せ、上型11をプレス圧:80kgで、下降させ、プレ
スを行った。
【0036】また、プレス開始と同時に、1℃/秒の速
度で、成形用型を冷却し、15秒後に535℃になった
ところで、上型11を上昇させ、離型させた。ガラス
は、その表面がプレスした瞬間に型の温度まで冷却され
るが、最も肉の厚い部分は、遅れて冷却され、14秒で
表面温度と一致した。このようにして、成形された光学
素子17は、形状精度がニュートンリングで、クセ1.
5本の良好なものであった。また、離型後、成形品を取
り出し、新しいガラス素材を投入して、連続的に成形を
行うことができた。このサイクルタイムは38秒であっ
た。
【0037】更に、成形用型とガラスの温度を、各種変
化させて、その時の成形の結果を表5に示す。
【0038】
【表5】 上記結果から、ガラス温度が粘度:105 〜107 dP
aSに相当する温度、成形用型の温度が粘度:109
1011dPaSに相当する時に、良好な光学素子が得ら
れることが判る。 〔比較例〕実施の形態1と同じ型の装置を使用して、従
来の成形プロセスを比較例として、以下に示す。即ち、
図5は、従来例における成形用型とガラスの温度変化を
示す図である。型温度が500℃の時にガラス素材(S
K12)を投入し、それを起点として42秒後に成形用
型、ガラスが共に584℃(粘度:109 dPaSに相
当)になった時点で、上型を下降させ、プレスを行う。
この際、変形が完了するまで、65秒を要した。その
後、1℃/秒の速度で、成形用型を冷却し、84秒後に
500℃になったところで、上型を上昇させ、離型させ
た。離型後、成形品を取り出して、新しいガラス素材を
投入し、連続的に成形を行った。サイクルタイムは20
4秒を要し、本発明の実施の形態で示すサイクルタイム
に比較して著しく長い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、重量調整されたガ
ラス素材を成形用型内に投入した後、加熱軟化し、成形
用型でプレスして光学素子を成形する方法において、1
5 〜107 dPaSの粘度になるようにガラス素材を
加熱し、そのガラス素材の10 9 〜1011dPaSの粘
度に相当する温度に加熱した成形用型で、プレスするこ
とにより、良好な品質を持つ光学素子を、従来よりも短
い時間で成形することができ、経済性の向上に寄与する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形方法の実施の形態を示す装置の一
例の概略図である。
【図2】図1の装置におけるプレス成形後の状態を示す
図である。
【図3】実施の形態1における1つの条件についての成
形用型とガラスの温度変化を示す図である。
【図4】同じく、別の条件についての成形用型とガラス
の温度変化を示す図である。
【図5】従来の成形方法における成形用型とガラスの温
度変化を示す図である。
【図6】実施の形態2における成形用型とガラスの温度
変化を示す図である。
【図7】実施の形態3における成形方法を実施するため
の装置の概略図である。
【図8】図7の装置におけるプレス成形後の状態を示す
図である。
【図9】実施の形態3における1つの条件についての成
形用型とガラスの温度変化を示す図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 胴型 4 型ヒーター 5 ガラスヒーター 6 ガラス素材 7 吸着バンド 8 予備加熱台 9 ガラス素材 10 成形品 11 上型 12 下型 13 胴型 14 型ヒーター 15 ガラスヒーター 16 ガラス素材 17 成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真重 雅志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量調整されたガラス素材を成形用型内
    に投入後に加熱、軟化し、成形用型でプレスして、光学
    素子を成形する方法において、105 〜10 7 dPaS
    の粘度になるように加熱したガラス素材を、そのガラス
    素材の109〜1011dPaSの粘度に相当する温度の
    成形用型で、プレス成形することを特徴とする光学素子
    の成形方法。
  2. 【請求項2】 重量調整されたガラス素材を、予め、1
    11dPaSの粘度に相当する温度以下の温度まで予備
    加熱し、その後に成形用型内に投入し、所定の温度まで
    加熱軟化し、成形用型でプレス成形することを特徴とす
    る請求項1に記載の光学素子の成形方法。
  3. 【請求項3】 プレス成形に際して、ガラス素材の変形
    開始と同時に、成形用型の冷却を開始することを特徴と
    する請求項1に記載の光学素子の成形方法。
  4. 【請求項4】 プレス成形に際して、ガラス素材の変形
    開始から所定の肉厚になるまでを、5秒以内で行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の光学素子の成形方法。
  5. 【請求項5】 プレス成形に際して、ガラス素材の変形
    開始から所定の肉厚になるまでを、5秒以内で行い、次
    に、成形されたガラスの内部の粘度が1011〜1013
    PaSになるまで、ガラスにプレス圧力をかけた状態で
    冷却し、その後に離型することを特徴とする請求項1に
    記載の光学素子の成形方法。
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