JPH09235123A - 光学素子の成形法 - Google Patents

光学素子の成形法

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JPH09235123A
JPH09235123A JP4311696A JP4311696A JPH09235123A JP H09235123 A JPH09235123 A JP H09235123A JP 4311696 A JP4311696 A JP 4311696A JP 4311696 A JP4311696 A JP 4311696A JP H09235123 A JPH09235123 A JP H09235123A
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JP
Japan
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temperature
glass
glass material
mold
molding
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JP4311696A
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Kiyoshi Yamamoto
潔 山本
Nobuyuki Nakagawa
伸行 中川
Sunao Miyazaki
直 宮崎
Masashi Mashige
雅志 真重
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/12Cooling, heating, or insulating the plunger, the mould, or the glass-pressing machine; cooling or heating of the glass in the mould

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の形状精度を確保し、しかも、最短時間
で成形するための、最適な光学素子の成形条件を実現し
た光学素子の成形法を提供する。 【解決手段】 重量調整されたガラス素材を成形用型で
プレスして、光学素子を成形する方法において、室温以
上で、かつ、ガラス粘度が1013dPaSに相当する温
度以下にあるガラス素材を、ガラス粘度が108 〜10
13dPaSに相当する温度範囲の成形用型でプレスする
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学用の成形ガラ
ス素材をプレス成形して、例えば、回折光学素子のよう
な、光学素子を得る成形法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、所定の表面精度を有する成形用型
内に光学素子用の素材、例えば、ある程度の形状および
表面精度に予備成形されたガラスブランクを収容して、
加熱下でプレス成形することにより、研削及び研磨など
の後加工を必要としない高精度の光学機能面を有する光
学素子を製造する方法が開発されている。
【0003】このようなプレス成形法では、一般に成形
用上型部材と成形用下型部材とを、それぞれ、成形用胴
型部材内に摺動可能に対向配置し、これら上型部材、下
型部材及び胴型部材にて形成されるキャビティ内に成形
用ガラス素材を導入する。この場合、型部材の酸化防止
のために、雰囲気を非酸化性雰囲気、例えば窒素雰囲気
として、成形可能温度、即ち、成形用ガラス素材が、そ
のガラス粘度で108〜1012dPaSとなる温度ま
で、型部材を加熱する。そして、成形用型を閉じ、適宜
な時間、プレスして、型部材の表面形状(成形面)を成
形用ガラス素材の表面に転写し、型部材を、成形用ガラ
ス転移温度より十分に低い温度まで冷却し、プレス圧力
を除去し、成形用型を開いて、成形済みの光学素子を取
り出すのである。
【0004】なお、成形用ガラス素材を、型部材内に導
入する前に、適宜の温度まで予備加熱したり、あるい
は、成形可能温度まで加熱してから、型部材内に導入す
ることも既に行われている。さらに、型部材と共に成形
用ガラス素材を搬送しながら、それぞれの場所で加熱、
プレス、及び、冷却することで、連続成形を可能とし、
成形の高速化も果たすことも出来るようになっている。
【0005】以上のような光学素子プレス成形法とし
て、米国特許3,833,347号明細書、米国特許
3,844,755号明細書、特開昭58−84134
号公報などには、予め、ガラス素材を成形用型内に配置
して、型部材とガラス素材とを等温状態に加熱し、所定
温度でプレスする方法が示されている。また、特開昭5
9−203732号公報、特開昭62−27334号公
報などには、成形可能な温度に加熱したガラス素材を、
その温度より低温に保持した成形用型内に移送し、そこ
でプレスする方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この種の成形法におい
て、第1の課題となることは、成形された光学素子の形
状を、所望の精度に成形することであるが、ガラスは、
そのガラス粘度で1013dPaSに相当する温度以上で
は、柔らかくなると同時に、熱膨張係数が急激に大きく
なるため、型部材との膨張係数の差も大きくなるから、
その1013dPaSに相当する温度以上でプレスした場
合は、冷却中に、その1013dPaSに相当する温度を
通過するまで、型部材とガラスとの熱膨張係数の差によ
る応力が大きく、該応力が原因で、光学素子の形状精度
が悪化する虞がある。逆に、1013dPaSに相当する
温度未満では、ガラス素材は、まだ硬い状態であるた
め、変形が不可能であったり、変形に時間がかかり過ぎ
たりする。さらに、ガラス温度が108 dPaSに相当
する温度以上では、プレス後の冷却行程において、ヒケ
による形状の精度不良も発生し易く、また、型部材とガ
ラス素材とが融着する事態が多い。このような理由で、
光学素子の精密な形状精度を得ることが困難となってい
る。
【0007】また、第2の課題は、経済性の理由から加
熱、プレス、冷却の時間(成形サイクル)をできる限
り、短縮するのがよく、可能な限り低温で成形すること
が望ましい。然るに、従来例では、これらの点において
問題がある。即ち、特開昭58−84134号公報など
に示されている方法として、ガラス素材を予め成形用型
内に配置して、型部材とガラス素材とを等温状態に加熱
し、ガラス粘度で108〜1012dPaSとなる温度
で、プレス成形するのであるが、この場合、ガラス温度
がその1012dPaSに相当する温度以上であるため、
形状に関して、精度不良が発生し易い。また、ガラス全
体が十分変形できる温度域に到達してからプレス、冷却
を行うために、成形サイクルに長時間を要する。
【0008】また、特開昭59−203732号公報に
開示されている方法では、ガラス素材を保持部材に載せ
て、ガラス粘度で105.5 〜107 dPaSに相当する
温度に加熱し、そのガラス素材よりも100℃程度、低
温に保った成形用型を用いてプレスするのであり、ま
た、特開昭62−27334号公報に開示された方法で
は、ガラス素材を、106 〜108 dPaSに相当する
温度に、また、成形用型を、Tg〜(Tg−200)℃
にして、プレスする。これらの方法は、いずれもガラス
温度が108 dPaSに相当する温度以上であるため、
正確な形成精度を得ることが困難である。
【0009】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、所望の形状精度を確保し、しかも、最短時間で成
形するための、最適な光学素子の成形条件を実現した光
学素子の成形法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
重量調整されたガラス素材を成形用型でプレスして、光
学素子を成形する方法において、室温以上で、かつ、ガ
ラス粘度が1013dPaSに相当する温度以下にあるガ
ラス素材を、ガラス粘度が108 〜1013dPaSに相
当する温度範囲の成形用型でプレスすることを特徴とす
る。
【0011】換言すれば、本発明では、ガラスの温度が
1013dPaSに相当する温度以下でも、型部材と接触
することで、ガラスの表面温度が上昇するため、表面部
分での変形は可能となる。この場合、ガラス素材の内部
は低温の状態であるため、熱膨張係数が小さい状態であ
り、成形後の光学素子の形状精度を悪化させることはな
い。因みに、ガラス温度が1013dPaSに相当する温
度を超える場合は、上述の形状精度が悪化する。また、
型温度が1013dPaSに相当する温度未満では、ガラ
スが変形することができないし、108 dPaSに相当
する温度を越える場合は、型部材とガラス素材との融着
が発生し易いのである。従って、本発明のように、ガラ
ス素材からの変形量が小さい場合には、上述のような効
果が得られる。
【0012】また、上述のように、プレス開始から完了
に到る間に、プレス圧力を徐々に増して行くと、室温以
上で、しかも、1013dPaSに相当する温度以下のガ
ラス素材をプレスするために、いきなり高い圧力をかけ
た場合にガラスが破砕するという危険性を回避できる。
即ち、本発明では、仮に、室温のガラスであっても、型
部材からの熱伝導により、ガラス温度が上昇するのに伴
って、プレス圧力を増加して行く訳で、上述の破砕を防
止しながら、最短の時間で成形を行うことが可能にな
る。
【0013】また、本発明における成形法で、回折光学
素子を成形する場合、回折光学素子は、色分解効果を持
つ回折格子や、色収差を補正するバイナリーレンズや、
微細フレネルレンズなどのように、表面に微細なパター
ンを形成するによって、特有の効果を発揮する光学素子
であって、パターンの深さが、数ミクロン以下であるた
め、特に、プレス完了後、成形用型を冷却し、型温度が
ガラス粘度で1013dPaSに相当する温度以上の時
に、少なくとも回折光学素子の形状を形成する側の型部
材に対して成形品を離型させるのがよい。これは、10
13dPaSに相当する温度以下まで、成形品と型部材と
が接触していた場合、ガラスが成形用型のパターンに食
い込んだ状態で熱応力を受け、ガラスに亀裂が入る危険
性があるからである。
【0014】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]図1は本発明の好ましい実施の形
態を示すための装置の概略図である。符号1は上型(球
面)、符号2は下型(非球面)、3は開口部を持つ胴
型、4はヒーター、5は吸着ハンド、6はガラス素材で
ある。この装置は、成形チャンバー(図示せず)の中
で、N2 雰囲気下に置かれる。
【0015】そして、本発明の成形方法では、ガラス素
材6を加熱源(図示せず)にて、所定の温度まで加熱し
た後、吸着ハンド5で、ガラス素材を吸着し、所定の温
度に保たれた成形用型内に投入し、ハンド5が退避した
後、直ちに上型1を下降させて、プレスを行う。
【0016】なお、この実施の形態では、プレスをする
時、いきなり高い圧力をかけるとガラスが破砕するた
め、徐々に圧力を増加しながら、プレス成形を行うので
ある。ガラス素材を所定の肉厚まで変形した後は、成形
用型を冷却して、成形済みの非球面レンズ(光学素子)
を取り出す。 [第2の実施の形態]図2は、本発明の第2の実施の形
態を実現するための装置の概略図である。ここで、符号
7は上型(四角柱、プレス面が平面)、8は下型(四角
柱、プレス面が回折格子パターン)、9は開口部を持つ
胴型、10はヒーター、11はガラス素材である。この
装置は成形チャンバー(図示せず)の中にあって、N2
雰囲気下に置かれる。
【0017】特に、この実施の形態では、上記ガラス素
材から、30×30×5の平板に微細パターンを形成し
た回折格子を成形する。図3は、その回折格子の断面
を、また、図4は、その平面を示している。回折格子
は、光の回折と干渉を利用して光のスペクトルを得る素
子であり、色分解素子として使用される。その形状は、
図3のような、微細な段の繰り返しであり、一般的に
は、溝の深さも、高々、数ミクロン以下である。この段
の形状は、さらに複雑な階段形状にする場合もある。こ
れらのガラス素子は、光の回折効果を利用するため、
0.1ミクロン程度の精度を必要とので、加工コストが
高くなりがちであり、これを下げるために、本発明のよ
うに、時間短縮ができる製造プロセスが最適である。 [第3の実施の形態]図5は、本発明の第3の実施の形
態を示す装置の概略図である。ここで、符号13は上型
(四角柱、プレス面が回折格子パターン)、14は下型
(四角柱、プレス面が平面)、15は開口部を持つ胴型
であり、また、16はガラスを固定するための位置決め
板であり、これは胴型15の開口部部分にのみ取り付け
る。この位置決め板により、上型を離型した時、成形品
が下型上に必ず残すことができる。なお、図中、17は
ヒーター、18はガラス素材である。この装置は成形チ
ャンバー(図示せず)の中で、N2 雰囲気下に置かれ
る。 [第4の実施の形態]図6は、本発明の第4の実施の形
態を示す装置の概略図である。ここで、符号19は上
型、20は下型、21は胴型、22はヒーター、23は
ガラス素材である。この装置は成形チャンバー(図示せ
ず)の中で、N2 雰囲気下に置かれる。成形される光学
素子は、図7および図8に示す微細フレネルレンズであ
る。このレンズは、その曲面上に、光軸を中心として繰
り返される同心円の微細な溝が形成されており、光の回
折効果によって色収差を除去できる。成型用型に形成す
る微細なパターンは、フォトリソグラフィーとエッチン
グによっても形成できるが、この実施の形態では、切削
加工によって、微細パターンを型に形成する。溝の深さ
は132ミクロン、幅は約900ミクロンから約40ミ
クロンまで、中心から半径方向に向かって減少する構成
になっている。
【0018】
【実施例】
[実施例1]本発明の第1の実施の形態を具体的に実現
する実施例を以下に示す。ここでは、レンズ成形用ガラ
ス素材としては、LaK12(nd=1.66910,
νd=55.4,Tg=530℃,At=562℃)が
用いられる。先ず、予備成形で、これを、直径:14.
5mm、肉厚:4.6mm、レンズ面の曲率半径:R1
=16.4mm、R2=16.8mmの形状に加工し
て、ガラス素材とした。
【0019】そして、このガラス素材からR1=16.
45mm、R2=16.86mm(非球面)、肉厚=
4.5mm、外形=15mmの、両凸非球面レンズを最
終的に成形する。この際、非球面の、球面からのずれの
量は0.05mmであり、ガラス素材の変形量は0.1
mmであるから、ガラスの変形が少なく、非球面の形状
を転写することが十分に可能である。なお、以下にLa
K12の温度・粘度特性を示す。
【0020】
【表1】 本発明の成形方法は、第1の実施の形態において示した
通りである。この時の成形用型とガラス素材との温度条
件と成形結果を表2に示す。
【0021】
【表2】 なお、圧力は、初期圧力1kg(全圧)から徐々に増圧
し、最終的に100kgまで増圧した。これに反して、
いきなり10kg以上の圧力を加えると、ガラスが破砕
した。上記結果から、ガラス温度が20℃(室温)〜5
13℃(ガラス粘度で1013dPaSに相当)、型温度
が513℃(ガラス粘度で1013dPaSに相当)〜6
12℃(108 dPaSに相当)の時に、良好な光学素
子が得られることが解る。 [実施例2]次に、本発明の第2の実施の形態を具体的
に実現した実施例を説明する。ここでは、レンズ成形用
素材として、SK12(nd=1.58313,νd=
59.4,Tg=506℃,At=538℃)が用いら
れ、これを予備成形で、30×30、厚み=5mmの平
板状に加工してガラス素材とした。
【0022】第2の実施の形態で示したように、上記ガ
ラス素材から30×30×5の平板に微細パターンを形
成した回折格子を成形するが、ここでは、成形用型の成
形面に微細パターンを形成するため、フォトリソグラフ
ィー技術により、微細なパターニングを施した後、エッ
チングによって、表面を階段形状を形成した。階段形状
は深さ700nm、ピッチ2μmであり、この形状をガ
ラス素子に転写する。なお、SK12の温度・粘度特性
は以下の通りである。
【0023】
【表3】 本発明の成形方法は、上述の実施の形態で示す通りであ
り、ガラス素材11を上型7と下型8でプレスして、回
折格子を成形し、型温度が500℃(1013dPaS
に相当)迄、冷却して、成形品を取り出した。この時の
成形用型とガラス素材の温度条件、及び、成形結果は、
表4に示す。成形結果の評価方法では、成形された回折
格子の形状精度が、回折格子側で、深さ方向が±0.0
2ミクロン、ピッチ方向で±0.2ミクロンであり、平
面側で、ニュートンリング3本以下のものを良品(O
K)とした。
【0024】
【表4】 なお、圧力は、初期圧力1kg(全圧)から徐々に増圧
し、最終的に100kgまで増圧した。上記結果から、
ガラス温度が20℃(温度)〜500℃(ガラス粘度で
1013dPaSに相当)、型温度が500℃(ガラス粘
度で1013dPaSに相当)〜612℃(108 dPa
Sに相当)の時に、良好な回折格子が得られることが解
る。 [実施例3]この実施例は、実施例2と同様に、回折格
子(第3の実施の形態を参照)を成形する。プレス、冷
却後、上型を離型する時の温度条件と成形結果とは、表
5に示す。なお、プレスする時の成型用型の温度は、6
12℃、ガラス温度は20℃(室温)で行った。
【0025】
【表5】 その結果、500℃未満で離型した場合、成形品(回折
格子)の転写部分に亀裂が発生した。これは、ガラスが
そのガラス粘度で1013dPaSに相当する温度以下に
下がると、急激に流動性が無くなるためである。即ち、
成型用型とガラス素材との収縮率の差によって応力が発
生するために、ガラスに亀裂が発生するのである。
【0026】上記結果から、プレス完了後型を冷却し、
成型用型の温度が、そのガラス粘度で1013dPaSに
相当する温度以上の時に、少なくとも回折光学素子の形
状を形成する側の型部材に対して成形品を離型させるこ
とによって、良好な回折光学素子が得られることが解
る。 [実施例4]ここでは、第4の実施の形態において実現
した事例を具体的に示す。なお、光学素子成形用ガラス
素材としてBK7(nd=1.51636,νd=6
4.1,Tg=500℃,At=535℃)が用いられ
る。これを、直径:24.5mm、肉厚:6.1mm、
曲率半径:R1=50mm,R2=32mmの形状に加
工して、ガラス素材とした。
【0027】上記ガラス素材から、R1=50mm,R
2=32mm(微細パターン有り)、肉厚=6mm、外
径=25mmの微細フレネルレンズを成形するのであ
る。なお、BK7の温度・粘度特性を表6に示す。
【0028】
【表6】 本発明の成形方法では、実施例1と同様の工程で、ガラ
ス素材23を上型19と下型20でプレスして(第4の
実施の形態を参照)、微細フレネルレンズを成形する。
ここでは、型温度が485℃(1013dPaSに相
当)まで冷却して、離型し、成形品を取り出した。温度
条件と成形結果を表7に示す。
【0029】
【表7】 上記結果から、ガラス温度が20℃(室温)〜485℃
(ガラス粘度で1013dPaSに相当)、型温度が48
5℃(ガラス粘度で1013dPaSに相当)〜646℃
(108 dPaSに相当)の時に、良好な微細フレネル
レンズが得られることが解る。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようになり、重
量調整されたガラス素材を成形用型でプレスして光学素
子を成形する方法において、室温以上で、しかも、ガラ
ス粘度で1013dPaSに相当する温度以下のガラス素
材を、ガラス粘度で、108 〜1013dPaSに相当す
る温度の成型用型で、プレスすることにより、良好な品
質を持つ光学素子を、最短の時間で成形することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す装置の概略図
である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す装置の概略図
である。
【図3】同じく、ここで実現される回折格子の断面図で
ある。
【図4】同じく、回折格子の平面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す装置の概略図
である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示す装置の概略図
である。
【図7】同じく、ここで実現される微細フレネルレンズ
の平面図である。
【図8】同じく、微細フレネルレンズの断面図である。
【符号の説明】
1 上型(球面) 2 下型(非球面) 3 胴型 4 ヒーター 5 吸着ハンド 6 ガラス素材 7 上型(平面) 8 下型(回折格子パターン) 9 胴型 10 ヒーター 11 ガラス素材 12 回折格子 13 上型(回折格子パターン) 14 下型(平面) 15 胴型 16 位置決め板 17 ヒーター 18 ガラス素材 19 上型(球面) 20 下型(微細パターン) 21 胴型 22 ヒーター 23 ガラス素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真重 雅志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量調整されたガラス素材を成形用型で
    プレスして、光学素子を成形する方法において、室温以
    上で、かつ、ガラス粘度が1013dPaSに相当する温
    度以下にあるガラス素材を、ガラス粘度が108 〜10
    13dPaSに相当する温度範囲の成形用型でプレスする
    ことを特徴とする光学素子の成形法。
  2. 【請求項2】 プレス開始から完了に到る間に、プレス
    に対する圧力を徐々に増して行くことを特徴とする請求
    項1に記載の光学素子の成形法。
  3. 【請求項3】 ガラス素材を成形用型でプレスして成形
    される光学素子が、回折光学素子であり、プレス完了
    後、成形用型を冷却し、型温度がガラス粘度で1013
    PaSに相当する温度以上の時に、少なくとも、回折光
    学素子の回折部の形状を形成する側の型部材に対して成
    形品を離型させることを特徴とする請求項1もしくは2
    に記載の光学素子の成形法。
JP4311696A 1996-02-29 1996-02-29 光学素子の成形法 Pending JPH09235123A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003104734A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Olympus Optical Co Ltd 光学素子成形方法
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