JPH0948582A - 吊り具及びそれを用いた吊り上げ方法 - Google Patents

吊り具及びそれを用いた吊り上げ方法

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JPH0948582A
JPH0948582A JP20353895A JP20353895A JPH0948582A JP H0948582 A JPH0948582 A JP H0948582A JP 20353895 A JP20353895 A JP 20353895A JP 20353895 A JP20353895 A JP 20353895A JP H0948582 A JPH0948582 A JP H0948582A
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JP
Japan
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engaged
lifting
rotating member
hoisting
shaped steel
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JP20353895A
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Inventor
Yuji Tamagawa
祐司 玉川
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅の工業化に対応すべく、例えばH型鋼上
に結合部材を取付けた吊り上げ対象物をも吊り上げるこ
とができ、吊り上げ対象物と吊り具とを極めて簡単な作
業によって確実に保持することのできる吊り具及びそれ
を用いた吊り上げ方法を提供すること。 【解決手段】 吊り具10は、連結部12と、H型鋼の
ウエブ部に穿設される貫通孔に一方向より挿通して係合
可能な被係合部20と、連結部12より延設され上フラ
ンジ部の端縁に接触可能な傾斜アーム部14bと、傾斜
アーム部14bより被係合部20まで延設される水平ア
ーム部14aを有する。被係合部20は、ウエブ部の肉
厚より長く貫通孔の孔径より小さい小径部21を含み、
小径部21の挿通端側近傍にて回動自在に形成されて保
持時の離脱を防止する回動部材26と、回動部材26を
収納可能なスリット22を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊り具及びそれを
用いた吊り上げ方法に関し、特に板状部を有する鋼製の
吊り上げ対象物を吊り上げる場合の吊り具及びそれを用
いた吊り上げ方法に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
重量物例えば建築部材を吊り上げる場合において、クレ
ーンなどの吊り上げ機構が用いられている。このような
吊り上げ機構においては、その吊り上げ機構の昇降手段
と吊り上げ対象物との結合を行うための部材である吊り
具が必要である。
【0003】すなわち、吊り上げ機構の昇降手段が吊り
上げ対象物を確実に保持しておくことができるように、
何らかの部材によって吊り上げ対象物を確実に係止して
おく必要がある。
【0004】図5(A)には、建築部材特に鋼製部材で
あるH型鋼70を吊り上げる場合の例が示されており、
吊り上げ機構の昇降手段のフック部(図示せず)にロー
プ76を引っ掛け、さらにこのロープ76によって吊り
上げ対象物であるH型鋼70を保持するようにしてい
る。
【0005】本例では、ロープ76の両端にリング状部
分76aを形成しておき、この一端側のリング状部分7
6aに他端を挿通させることにより、H型鋼70を締め
付けるようにして持ち上げるものである。
【0006】しかしながら、ロープ76にて吊り上げる
場合、吊り上げ対象物を一旦持ち上げて、ロープ76を
下側に通す作業を行う必要があるので、非常に重量のあ
るものの場合、極めて煩雑な作業を行わなければならな
いという問題がある。
【0007】さらに、吊り上げ治具とロープとを用いる
従来形式においては、着脱に時間が掛り、多数の吊り上
げ対象物を持ち上げる場合には極めて不便であるという
問題があった。
【0008】したがって、このような吊り上げ治具は、
吊り上げ対象物を確実に保持し、かつ、吊り上げ対称物
と吊り具との着脱が容易であるものが好ましい。
【0009】上記問題点に鑑み、例えば、図5(B)に
示す特開平5-8985号公報のような吊り具の提案がなされ
ている。
【0010】図5(B)に示す従来の吊り具80は、上
下フランジ部72・73と上下フランジ部72・73を
連結する板状部74から構成されるH型鋼70(図5
(A)参照)に対して、コ字状型の狭持部材82により
H型鋼70の上フランジ部72を挟み、狭持部材82が
備える締め付けボルト84により、上フランジ部72を
押圧して、H型鋼70を保持するものである。
【0011】さらに、現場作業項目を減らす住宅の工業
化の観点から、例えば、本出願人が先に出願した特願平
7-46709号の図8等に示すような、H型鋼70の上フラ
ンジ部72上に亘って、図5(C)に示すような、予め
工場段階で結合部材90を取付搭載しておき、現場にて
H型鋼70を吊り上げることが考えられる。ただし、図
5(C)の結合部材90は、上フランジ部72上に隙間
のない状態で配設されている。
【0012】しかしながら、結合部材90が取り付けら
れたH型鋼70を吊り上げる場合に、上記提案の吊り具
80では、上フランジ部72が狭持しにくく、吊り上げ
対象物を確実に狭持できないという問題点が生じる。
【0013】また、上記のような提案に限らず、上フラ
ンジ部を狭持して使用する吊り具(例えば特願平7-4670
9号:図示せず:この例は、一対のアームによりフラン
ジを狭持する治具である)はすべて、結合部材が上フラ
ンジ部の狭持を妨げているために、上記のような施工方
法を行うにあたり適応しにくい。
【0014】さらに、上フランジ部又は下フランジ部に
て狭持を行うタイプの吊り具においては、吊り具の機構
として複雑な狭持手段を設けなければならず、吊り具を
大量に製造して使用する場合などは、コストがかかると
いう問題点が生じ、より手軽に吊り上げ対象物を保持で
きるような形状を有し、かつ、強固に保持できる手段を
備えた吊り具が望まれていた。
【0015】ところで、本出願人は、予め日本特許情報
機構(JAPIO)の先行技術調査(パトリス)によっ
て、検索式:B66C01/64にて先行技術を調査
し、特許16件、実用新案64件の調査結果を得た。こ
の結果から、上記問題点を解決するための技術を発見す
ることはできなかった。
【0016】本発明は、上記した従来技術の問題点を解
決することを課題としてなされたものであって、その目
的とするところは、住宅の工業化に対応すべく、例えば
H型鋼上に結合部材を取付けた吊り上げ対象物をも吊り
上げることができ、かつ、鋼製の吊り上げ対象物と吊り
具とを極めて簡単な作業によって確実に保持することの
できる吊り具及びそれを用いた吊り上げ方法を提供する
ことにある。
【0017】また、本発明の他の目的は、簡単な構造・
機構を有しながらも、吊り上げ対象物を極めて簡単な作
業によって確実に保持することのできる吊り具及びそれ
を用いた吊り上げ方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る吊り具は、吊り上げ機構により昇降される昇降手段
(例えば部材1)に取り付けられ、少なくとも鉛直方向
に延設される板状部(例えば部材46)を含む鋼製の吊
り上げ対象物(例えば部材40)を保持する吊り具(例
えば部材10)であって、アーム部(例えば部材14)
と、前記アーム部の一端に設けられて前記昇降手段に連
結される連結部(例えば部材12)と、前記アーム部の
他端に設けられて前記板状部に係合される被係合部(例
えば部材20)と、を含み、前記被係合部は、前記板状
部の一面側より前記板状部に穿設された貫通孔(例えば
部材47)に挿通される挿通部(例えば部材23)と、
前記板状部の他面側にて係合されるストッパー部(例え
ば部材26)と、を含むことをを特徴とする。
【0019】請求項1に記載の発明によれば、下記の作
用・効果を有する。
【0020】(1)吊り具に形成される被係合部を、鋼
製の吊り上げ対象物の板状部に穿設される貫通孔に挿通
させて、吊り具と吊り上げ対象物との保持を行うので、
吊り上げ対象物が例えばH型鋼に結合部材を設けたもの
であっても、従来の治具のように狭持できないという問
題が生じず、極めて手軽で簡単な作業によって確実に保
持することができる。
【0021】また、少なくとも貫通孔の穿設された板状
部を有する鋼製の吊り上げ対象物であれば、必ず吊り上
げることができる。
【0022】(2)従来の例えば実開平4-100185号公報
(図示せず)のような、2方向より上フランジ部を狭持
する吊り具に比べて、吊り具自体の機構が複雑でない
点、一方のアーム部にて保持でき吊り具自体の容積が2
方向に比べて小さくて済む点、上記機構の単純性により
吊り具を一体的な同一材料にて形成可能である点、によ
り、吊り具を製造する際に加工工程を少なくでき特に多
数製造時のコストダウン、使用材料の種類を一つに統一
でき材料費が削減できる、等の諸効果がある。
【0023】請求項2に記載の発明に係る吊り具は、請
求項1において、前記吊り上げ対象物は、上下フランジ
部と、該上下フランジ部を連結するウエブ部と、を有す
るH型鋼であることを特徴とする。
【0024】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
と同様の作用・効果を奏することができる。
【0025】請求項3に記載の発明に係る吊り具は、請
求項1において、前記被係合部は、前記アーム部の直径
より小さい小径部(例えば部材21)を有し、前記小径
部は、前記ウエブ部の肉厚より長い範囲に亘って形成さ
れていることを特徴とする。
【0026】請求項3に記載の発明によれば、被係合部
を貫通孔に挿入すると共に、小径部を貫通孔の周縁部分
に係合させることで、径が小さく形成された分の段差を
利用して、被係合部とウエブ部とを嵌め合わせることが
でき、より確実に保持状態を保てる。
【0027】請求項4に記載の発明に係る吊り具は、請
求項1又は3において、前記被係合部は、前記アーム部
の他端側を屈曲することで形成されるストッパー片(例
えば部材62)を含むことを特徴とする。
【0028】請求項4に記載の発明によれば、アーム部
の他端側を屈曲形成することで、ウエブ部に対して被係
合部の挿通する方向の角度を変えない状態では、確実に
鋼製の吊り上げ対象物を保持できる。そして、吊り具を
鋼製の吊り上げ対象物より着脱させる際には、前記角度
を変えるのみで実行できるので、作業性が向上する。
【0029】請求項5に記載の発明に係る吊り具は、請
求項1又は3において、前記被係合部は、前記貫通孔に
挿入された後に回転されて前記ウエブ部に係合する回動
部材(例えば部材26)を含むことを特徴とする。
【0030】請求項5に記載の発明によれば、被係合部
を貫通孔に挿通させる場合には、回動部材を回動しない
状態に維持しておき、ウエブ部に被係合部を係合させる
際には、挿通後、回動部材を回動させて挿通方向と直交
する位置にて静止させれば、ウエブ部と回動部材との干
渉により、吊り具を鋼製の吊り上げ対象物に確実に保持
することができる。
【0031】請求項6に記載の発明に係る吊り具は、請
求項5において、前記被係合部は、前記アームの他端側
の延在方向と平行な状態で前記回動部材を収容するスリ
ット(例えば部材22)と、該スリット内で前記回動部
材を回動自在に支持する軸部(例えば部材25)と、前
記スリットに連通するストッパー用凹部(例えば部材2
4)と、を有し、前記回動部材は、前記スリット内に収
納される位置にて、前記ストッパー用凹部に嵌合可能な
ストッパー用突起(例えば部材28)を有することを特
徴とする。
【0032】請求項6に記載の発明によれば、ストッパ
ー用突起により、回動部材をスリットに収納した際に、
回動部材の回動を防止でき、被係合部を貫通孔に対して
挿通させる際の挿通性が向上する。
【0033】請求項7に記載の発明に係る吊り具は、請
求項6において、前記回動部材には、前記回動部材の長
手方向を長手軸とする長穴(例えば部材27)が設けら
れ、前記長穴に前記軸部が挿通されていることを特徴と
する。
【0034】請求項7に記載の発明によれば、長穴によ
り、回動部材を挿通方向に対して直交させた状態にあっ
ては、回動部材の自重により軸に対して回動部材が係止
し、軸により回動部材が安定した状態で回動せずに静止
状態を維持でき、吊り具に対するH型鋼の離脱を確実に
防止すると共に、吊り具の保持状態を確実に維持でき
る。
【0035】請求項8に記載の発明に係る吊り上げ方法
は、吊り上げ機構により昇降される昇降手段に取り付け
られ、少なくとも板状部を含む鋼製の吊り上げ対象物を
保持する吊り具を用いた吊り上げ方法であって、請求項
1乃至請求項7に記載の吊り具を複数個用意し、前記ウ
エブ部の長手方向に沿って複数穿設された各貫通孔に、
前記吊り具の少なくとも一つを前記ウエブ部の一側面側
より挿通し(例えば図2(B)に示す矢印C方向)、他
の吊り具の少なくとも一つを前記ウエブ部の他側面側よ
り挿通させる(例えば図2(B)に示す矢印D方向)工
程と、各前記吊り具の被係合部を前記ウエブ部に係合さ
せて前記H型鋼を吊り上げる工程と、を含むことを特徴
とする。
【0036】請求項8に記載の発明によれば、吊り具を
簡単な作業によってH型鋼に係合させながらも、H型鋼
の長手方向に沿っての保持状態を確実に維持しつつ、吊
り上げ作業を行うことができる。
【0037】加えて、吊り上げる際には、吊り具をH型
鋼のウエブ部に対して、 (イ)挿通方向をウエブ部の一側面側と他側面側との少
なくとも2箇所を異ならせた状態 (ロ)吊り具のH型鋼に配設する箇所を少なくとも2箇
所(長手方向の両端側に存在する貫通孔) の上記(イ)(ロ)の各条件を満たすように配設され、
かつ、各吊り具の被係合部は一方向より貫通孔へ挿通さ
れることから、吊り具の、被係合部と昇降手段との間に
形成される部分が、H型鋼の幅を二分する中心線(ウエ
ブ部の部分)に対して対称して配置されるので、例えば
重心位置を偏位させるような部材を上フランジ部上に搭
載した状態で吊り上げても、重量面でのバランス化が図
れ、さらに、H型鋼の長手方向に沿っての保持状態の維
持を確実しながら、吊り上げを行うことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して具体的に説明する。
【0039】[実施の形態1]先ず、吊り上げ対象物に
ついて図2を用いて説明する。
【0040】鋼製の吊り上げ対象物としての例えばH型
鋼40は、図2(A)(B)に示すように、上下各フラ
ンジ部42・44と、該上下フランジ部42・44を連
結するウエブ部46と、を含み、上フランジ部42には
その長手方向に亘って結合部材48が予め工場段階で取
り付けられた、いわゆる結合部材付きのH型鋼である。
このようなH型鋼40は、例えば建築物の梁として使用
されるものである。
【0041】また、ウエブ部46には、長手方向に沿っ
て複数例えば好ましくは2〜10個の貫通孔47が穿設
され、後述する吊り具10の被係合部20が挿通可能に
なっている。
【0042】<吊り具について>次に、本発明の特徴的
な構成である吊り具10について図1及び図2を用いて
説明する。図1は、本発明に係る吊り具10の一実施の
形態を示す斜視図である。図2は、吊り具10を用いて
鋼製の吊り上げ対象物を吊り上げる際の吊り上げ方法を
示す図であり、(A)は吊り具10の取付手順を示す断
面図であり、(B)は斜視図である。
【0043】吊り具10は、図1に示すように、鋼製部
材にて一体的に形成され、図示しない吊り上げ機構例え
ばクレーンの昇降手段1例えばワイヤーに取り付けられ
て、H型鋼40を吊り上げる機能を有し、連結部12、
アーム部14及び被係合部20を含み構成される。
【0044】連結部12は、吊り具10自体と昇降手段
1とを連結する機能を有するリング状の鋼製部材であ
る。尚、昇降させる際に、例えば図2(B)に示すよう
に、昇降手段1と連結部12との間にリング部材30を
介在させておいてもよい。
【0045】アーム部14は、前記連結部12より延設
されて連結部12と後述する被係合部20とを連結する
機能を有し、断面略円型状の棒状の剛性部材を略L字状
に屈曲して、水平アーム部14a及び傾斜アーム部14
bを形成している。
【0046】水平アーム部14aは、後述する被係合部
20を貫通孔47に挿通可能とするように、被係合部2
0より直線的に延設される。尚、図2(A)に示すよう
に、水平アーム部14aの長さL1 は、H型鋼の上下各
フランジ部42・44の半分の長さlより長くなるのが
好ましい。これにより、被係合部20が貫通孔47と係
合した際に、傾斜アーム部14bが傾斜した状態で上フ
ランジ部42に当接できる。
【0047】傾斜アーム部14bは、連結部12より延
設される部分で、上フランジ部42の端縁に接触可能で
あり、少なくとも以下の(イ)(ロ)の機能を有する。
【0048】(イ)H型鋼40を搭載した後の吊り具1
0の中吊り状態での揺動によるH型鋼40の吊り具10
に対するズレを防止する機能。
【0049】(ロ)一方向挿入部材であるが故に、吊り
具10の、H型鋼40の重心を通る縦中心線より偏移す
る偏心形状によって、H型鋼40を搭載した吊り具10
の中吊り状態での、H型鋼40の吊り下げ重心と、吊り
具10の重心と、の重心位置の変動に伴うH型鋼40の
非水平状態を防止する機能。
【0050】被係合部20は、貫通孔46に一方向(例
えば図2(B)に示す矢印C又はD方向)より挿通して
係合可能に形成され、小径部21、スリット22及び回
動部材26を含み構成される。
【0051】小径部21は、図2(A)に示すように、
ウエブ部46の肉厚より長い長さL2 を有し、かつ、貫
通孔47の孔径より小さく形成されている。これによ
り、吊り具10を図2(A)の矢印Bのように上昇させ
た際に、小径部21の上部領域E(図2(A−2)参
照)に貫通孔47の周縁の上フランジ部42側が当接し
て、小径部21とウエブ部46とが嵌め合わさる。
【0052】スリット22は、図1に示すように、回動
部材26を収納する機能を有し、水平アーム部14aよ
り延設される棒状の部材が、その延設される延設端とな
る先端部分にて一対の支持片23a・23bに分岐配設
されることで、支持片23a・23b間に生じる空間部
分を利用することで形成される。尚、支持片23a・2
3bの前記小径部21となるべき領域は、径が小さく形
成されている。
【0053】また、支持片23a・23bは、断面略半
割円状に形成されるが、その全体の径は、前記水平アー
ム部14aの径とほぼ等しく形成される。
【0054】さらに、一対の支持片23a・23b間の
前記小径部21となるべき領域の先端側の近傍領域には
軸25が介在配設されている。この軸25は、例えば断
面略円型状であることが好ましいが、この限りではな
く、例えば楕円、四角、六角等の断面形状であってもよ
い。そして、一方の支持片23bには、その先端部分上
方にストッパー用凹部24が形成されている。
【0055】回動部材26は、図1に示すように、小径
部21の挿通端側近傍にて図1に示すθ1θ2方向に回動
自在に形成されて、図2(A)に示すように、貫通孔4
7に被係合部20を挿通させる場合には、スリット22
に収納されて被係合部20を挿通自在とし、H型鋼40
を保持する場合は、保持時のH型鋼40の離脱を防止す
る機能を有し、その先端部分にはストッパー用突起26
が形成され、かつ回動中心領域近傍に亘って長穴27が
形成される。
【0056】尚、収納時には、被係合部20全体の径
は、水平アーム部14aの径とほぼ等しくなるように形
成して、貫通孔47に挿通可能としている。
【0057】さらに、図1に示すZ12方向及びX12
方向にも長穴27の長径長さL3 分だけ微小距離移動可
能である。
【0058】ストッパー用突起28は、回動部材26の
収納時に先端部分となるべき一端の上部にて、回動部材
26より支持片23b側に屈曲延設して形成され、回動
部材26の収納時に回動が規制される機能を有する。
【0059】長穴27は、長円形状にて、軸25を中心
とする近傍領域に亘って軸25を挟むように回動部材2
6に穿設され、保持時にあっては、支持片23と直交す
る方向にて回動部材26の回動を規制する機能を有す
る。
【0060】詳しくは、長穴27の周縁の一部に軸25
を当接させて軸25に回動部材26の自重を受けさせる
ことで回動部材26の回動を規制することが可能とな
る。これにより、図2(A)に示すように、回動部材2
6がH型鋼40のウエブ部46と干渉することで、H型
鋼40に吊り具10を強固に保持させることが可能とな
る。
【0061】尚、回動部材26とスリット22との関係
は、本実施の形態においては、スリット22を溝状に形
成して、それに嵌合可能な面長状の回動部材26を形成
したが、要は、回動可能でスリット22に収納可能であ
れば、他の種々の変形した嵌合関係を有する形状であっ
てもよい。
【0062】<吊り上げ方法>次に、吊り具10を用い
た吊り上げ方法について図1及び図2を用いて説明す
る。
【0063】先ず、予め工場段階で、H型鋼40のウエ
ブ部46に複数の貫通孔47を形成しておき、かつ、上
フランジ部42に結合部材48を取付固定しておく。そ
して、建築現場にH型鋼40を輸送しておく。
【0064】建築現場にて、複数の吊り具10を用意
し、各吊り具10は回動部材26をスリット22内に収
納した状態にしておく。この時、回動部材26のストッ
パー用突起28が、ストッパー用凹部24に載置された
状態であるので、ストッパー用突起材26が回動するこ
とはない。また、図1に示す連結部12には、図2
(B)に示すリング部材30を介して昇降手段1に連結
した状態にしておく。
【0065】そして、貫通孔47に被係合部20をそれ
ぞれ一方向より挿通させる。この時、図2(B)に示す
ように、ウエブ部46の一側面側より被係合部20が挿
通される第1の方向(矢印C)と、ウエブ部46の他側
面側より被係合部20が挿通され第1の方向と逆方向の
第2の方向(矢印D)と、の少なくとも前記した2方向
より被係合部20を挿通させる。
【0066】さらにこの時、長手方向に沿ったH型鋼4
0の少なくとも両端の貫通孔47−1・47−2に、吊
り具10が配設される。尚、吊り具10の配設数は、貫
通孔47の数に応じて複数であってもよい。
【0067】そして、被係合部20を貫通孔47に挿通
させた後に、図2(A−1)及び図1に示すように、回
動部材26を図1に示す矢印θ1 のように回動させると
共に図1に示すX1 方向に移動させ、その回動部材26
が挿通方向(図1に示す矢印X12方向)と直交する位
置にまで移動させ、それと共に図1に示す矢印Z1 方向
に回動部材26が下方に落下するかたちで自動的に移動
することとなる。
【0068】この時、長穴27の長径方向の端縁が軸2
5と当接して、軸25に回動部材26の自重を受けさせ
ることで回動部材26の回動を規制し、図2(A−2)
に示すように、回動部材26が直交した状態、すなわち
ウエブ部46と平行な状態であっても、回動することが
なく、吊り具10とH型鋼40とを強固に保持すること
が可能となる。
【0069】また、被係合部20によるE領域(図2
(A−2))及び傾斜アーム部14bによるF領域(図
2(A−2))の2箇所にてH型鋼40を支持できるの
で、図2(A)に示す矢印A方向への、吊り具10に対
するH型鋼40のズレを防止することで、吊り上げ後、
H型鋼40を所望の位置へ載置しやすい状態となる。
【0070】次いで、クレーン等により昇降手段1を、
図2(B)に示すように上昇させる。この時、図2(A
−2)の矢印Bのように、小径部21が上昇して、貫通
孔47の周縁部分(特に小径部21の上方E領域)に当
接することで、径が小さく形成された分の段差を利用し
て、被係合部20とウエブ部46とが一義的に嵌め合わ
せることができ、より確実に保持状態を保てる。
【0071】以上のように本実施の形態の一例によれ
ば、以下の効果を有する。
【0072】(1)吊り具に形成される被係合部を、鋼
製の吊り上げ対象物のウエブ部に穿設される貫通孔に挿
通させて、吊り具と吊り上げ対象物との保持を行うの
で、吊り上げ対象物が例えばH型鋼に結合部材を設けた
ものであっても、従来の治具のように狭持できないとい
う問題が生じず、極めて手軽で簡単な作業によって確実
に保持することができる。
【0073】(2)従来の例えば実開平4-100185号公報
(図示せず)のような、2方向より上フランジ部を狭持
する吊り具に比べて、吊り具自体の機構が複雑でない
点、一方のアーム部にて保持でき吊り具自体の容積が2
方向に比べて小さくて済む点、上記機構の単純性により
吊り具を一体的な同一材料にて形成可能である点、によ
り、吊り具を製造する際に加工工程を少なくでき特に多
数製造時のコストダウン、使用材料の種類を一つに統一
でき材料費が削減できる、等の諸効果がある。
【0074】(3)傾斜アーム部にH型鋼の上フランジ
部を当接させることで、H型鋼に対して、傾斜アーム部
と被係合部との2箇所に係合部分を有することとなる。
したがって、吊り上げ中においてH型鋼をさらに強固か
つ確実に保持でき、吊り具に対するH型鋼のズレも防止
可能である。
【0075】(4)被係合部を貫通孔に挿入係合すると
共に、小径部を貫通孔の周縁部分(特に小径部の上方領
域)に係合させることで、径が小さく形成された分の段
差を利用して、被係合部とウエブ部とを嵌め合わせるこ
とができ、より確実に保持状態を保てる。
【0076】(5)被係合部を貫通孔に挿通させる場合
には、回動部材をスリットに収納させ、ウエブ部に被係
合部を係合させる際には、挿通後、回動部材を回動させ
て挿通方向と直交する位置にて静止させれば、ウエブ部
を回動部材との干渉により、吊り具を鋼製の吊り上げ対
象物に確実に保持することができる。
【0077】(6)ストッパー用突起により、回動部材
をスリットに収納した際に、回動部材の回動を防止で
き、被係合部を貫通孔に対して挿通させる際の挿通性が
向上する。
【0078】(7)長穴により、回動部材を挿通方向に
対して直交させた状態にあっては、回動部材の自重によ
り軸に対して回動部材が係止し、軸により回動部材が安
定した状態で回動せずに静止状態を維持でき、吊り具に
対するH型鋼の離脱を確実に防止すると共に、吊り具の
保持状態を確実に維持できる。
【0079】(8)吊り具を簡単な作業によってH型鋼
に係合させながらも、H型鋼の長手方向に沿っての保持
状態を確実に維持しつつ、吊り上げ作業を行うことがで
きる。
【0080】加えて、吊り上げる際には、吊り具をH型
鋼のウエブ部に対して、 (イ)挿通方向をウエブ部の一側面側と他側面側との少
なくとも2箇所を異ならせた状態 (ロ)吊り具のH型鋼に配設する箇所を少なくとも2箇
所(長手方向の両端側に存在する貫通孔) の上記(イ)(ロ)の各条件を満たすように配設され、
かつ、各吊り具の被係合部は一方向より貫通孔へ挿通さ
れることから、吊り具の、被係合部と昇降手段との間に
形成される部分が、H型鋼の幅を二分する中心線(ウエ
ブ部の部分)に対して対称して配置されるので、例えば
重心位置を偏位させるような部材を上フランジ部上に搭
載した状態で吊り上げても、重量面でのバランス化が図
れ、さらに、H型鋼の長手方向に沿っての保持状態の維
持を確実しながら、吊り上げを行うことができる。
【0081】(9)回動部材を挿通方向と直交する方向
にまで回動させることで、挿通を規制し、H型鋼に対し
て吊り具を確実に保持することが可能となる。
【0082】[実施の形態2]次に、本発明に係る実施
の形態2について図3及び図4に基づいて説明する。図
3は、実施の形態2も吊り具50を示す斜視図である。
図4は、吊り具10を用いてH型鋼40を吊り上げる際
の吊り具50の取付手順を示す断面図である。尚、前記
実施の形態1と実質的に同様の構成を有する部材に関し
ては、その詳細な説明を省略し、異なる部分について述
べる。
【0083】図3に示すように、本実施の形態2が上記
実施の形態1と異なるのは、吊り具50の被係合部60
の構造が異なる点である。
【0084】尚、共通部分の符号の対応は、実施の形態
1の吊り具10に対して、連結部12は52に対応し、
アーム部14は54に対応し、水平アーム部14aは5
4aに対応し、傾斜アーム部14bは54bに対応す
る。
【0085】被係合部60は、水平アーム部54aより
延設され、その延設端より直角に屈曲して保持時の離脱
を防止するストッパー片62を有し、その途中領域に
は、ウエブ部46の肉厚より長く貫通孔47の孔径より
小さく形成される小径部61を有する。
【0086】したがって、吊り具50をH型鋼40にて
保持する場合には、図4に示すように、被係合部60
は、ウエブ部46に対して直交する第1の方向(図4の
矢印G)からは貫通孔47に挿通できず、該第1の方向
に対して傾斜する傾斜角度を(図4の矢印Hのように)
変えれば貫通孔47に挿通できる構造である。
【0087】本実施の形態2における吊り上げ方法は、
貫通孔47に被係合部60を係合させる点を除いては、
上記実施の形態1と同様であるので、その点すなわち吊
り具50をH型鋼40に取り付ける際の取付方法につい
て図4を用いて説明する。
【0088】(A):図4(A)の状態は、H型鋼40
に被係合部60を挿入させる段階である。この時、被係
合部60は、ある程度の傾斜角度(H1 )にて傾斜状態
を維持しつつもその先端のL字状に屈曲されたストッパ
ー片62を矢印G1 方向に挿入させる。
【0089】(B):次いで、図4(B)の状態にあっ
ては、さらに、傾斜角度(H1 )よりややもどすような
状態で傾斜させ(H1−H2)、丁度L字状の角の先端部
分が貫通孔47のウエブ部46の上フランジ部側42に
当接しない程度に角度を調節すると共に矢印G2 方向に
挿入する。
【0090】(C):図4(C)の状態にあっては、前
記(B)の状態よりさらにもどすように所定角度
(H3)で回転させると共に、矢印G3方向に挿入する。
そして、小径孔部61が貫通孔47の位置に嵌合するよ
うな状態にして吊り具50とH型鋼40との係合が完了
する。
【0091】尚、吊り具をH型鋼より取り外す際には、
上記(A)→(B)→(C)と逆の工程(C)→(B)
→(A)を実行すれば良い。
【0092】本実施の形態2における効果は、前記実施
の形態1と全く同様の効果を期待できる。また、ウエブ
部46に対して被係合部60を挿通する方向の角度を変
えない状態では、確実にH型鋼40を保持できる。そし
て、吊り具50をH型鋼40より着脱させる際には、角
度を変えるのみで実行できるので、作業性が向上する。
また、ストッパー片62にて簡単に着脱できるので、実
施の形態1に比べてさらに、簡単な構造でありながら、
吊り上げ対象物であるH型鋼40を極めて簡単な作業に
よって確実に保持することができる。
【0093】尚、本発明に係る装置と方法はそのいくつ
かの特定の実施の形態に従って説明してきたが、当業者
は本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく本発明の
本文に記述した実施の形態に対して種々の変形が可能で
ある。例えば、鋼製の吊り上げ対象物はH型鋼に限ら
ず、例えばI型鋼、L型鋼、断面コ字状のもの等、少な
くともウエブ部を有する鋼製部材であれば、本発明の吊
り具が適用可能である。
【0094】また、吊り具にあっては、実施の形態2で
はストッパー片を下側に屈曲形成されるものとしたが、
上側に屈曲形成されるものであっても良い。
【0095】さらに、実施の形態1の回動部材は、他の
回動機構例えばラックアンドピニオン、バネ付勢された
ものを搭載したもの等を使用したものを用いても良い。
【0096】さらにまた、吊り具は、図6に示すよう
な、断面L字形状にて形成し、少なくとも図6に示す2
点M・Nにてウエブ部46を支持する吊り具100等を
使用したものを用いても良い。
【0097】
【発明の効果】請求項1及び2の各発明によれば、吊り
上げ対象物が例えばH型鋼に結合部材を設けたものであ
っても、極めて手軽で簡単な作業によって確実に保持す
ることができる。
【0098】請求項3の発明によれば、径が小さく形成
された分の段差を利用して、被係合部とウエブ部とを嵌
め合わせることができ、より確実に保持状態を保てる。
【0099】請求項4の発明によれば、吊り具を鋼製の
吊り上げ対象物より着脱させる際には、挿通方向の角度
を変えるのみで実行できるので、作業性が向上する。
【0100】請求項5の発明によれば、貫通孔に挿通さ
せる場合は回動させずに、係合させる際には、挿通後、
回動部材を回動させて挿通方向と直交する位置にて静止
させれば、ウエブ部を回動部材との干渉により、吊り具
を鋼製の吊り上げ対象物に確実に保持することができ
る。
【0101】請求項6の発明によれば、回動部材をスリ
ットに収納した際に、回動部材の回動を防止できる。
【0102】請求項7の発明によれば、長穴により回動
部材の自重により軸に対して回動部材が係止し、軸によ
り回動部材が安定した状態で回動せずに静止状態を維持
でき、吊り具の保持状態を確実に維持できる。
【0103】請求項8の発明によれば、吊り具を簡単な
作業によってH型鋼に係合させながらも、H型鋼の長手
方向に沿っての保持状態を確実に維持しつつ、吊り上げ
作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吊り具の一実施の形態を示す斜視
図である。
【図2】図1の吊り具を用いて鋼製の吊り上げ対象物を
吊り上げる際の吊り上げ方法を示す図であり、(A)は
吊り具の取付手順を示す断面図であり、(B)は斜視図
である。
【図3】本発明に係る吊り具の他の実施の形態を示す斜
視図である。
【図4】図3の吊り具を用いて鋼製の吊り上げ対象物を
吊り上げる際の吊り具の取付手順を示す断面図である。
【図5】従来の吊り具及びそれを用いた吊り上げ方法を
示す図であり、(A)は従来の吊り上げ方法を示す斜視
図、(B)は他の従来の吊り具を示す斜視図、(C)は
吊り上げ対象物の形態を示す斜視図をそれぞれ示す。
【図6】本発明に係る吊り具のさらに他の実施の形態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 昇降手段 10、50、80 吊り具 12、52 連結部 14、54 アーム部 14a、54a 水平アーム部 14b、54b 傾斜アーム部 20、60 被係合部 21、61 小径部 22 スリット 25 軸 26 回動部材 27 長穴 28 ストッパー用突起 62 ストッパー片

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り上げ機構により昇降される昇降手段
    に取り付けられ、少なくとも鉛直方向に延設される板状
    部を含む鋼製の吊り上げ対象物を保持する吊り具であっ
    て、 アーム部と、 前記アーム部の一端に設けられて前記昇降手段に連結さ
    れる連結部と、 前記アーム部の他端に設けられて前記板状部に係合され
    る被係合部と、 を含み、 前記被係合部は、 前記板状部の一面側より前記板状部に穿設された貫通孔
    に挿通される挿通部と、 前記板状部の他面側にて係合
    されるストッパー部と、 を含むことを特徴とする吊り具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記吊り上げ対象物は、上下フランジ部と、該上下フラ
    ンジ部を連結するウエブ部と、を有するH型鋼であるこ
    とを特徴とする吊り具。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記被係合部は、前記アーム部の直径より小さい小径部
    を有し、 前記小径部は、前記ウエブ部の肉厚より長い範囲に亘っ
    て形成されていることを特徴とする吊り具。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3において、 前記被係合部は、前記アーム部の他端側を屈曲すること
    で形成されるストッパー片を含むことを特徴とする吊り
    具。
  5. 【請求項5】 請求項1又は3において、 前記被係合部は、 前記貫通孔に挿入された後に回転されて前記ウエブ部に
    係合する回動部材を含むことを特徴とする吊り具。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記被係合部は、前記アームの他端側の延在方向と平行
    な状態で前記回動部材を収容するスリットと、該スリッ
    ト内で前記回動部材を回動自在に支持する軸部と、前記
    スリットに連通するストッパー用凹部と、を有し、 前記回動部材は、前記スリット内に収納される位置に
    て、前記ストッパー用凹部に嵌合可能なストッパー用突
    起を有することを特徴とする吊り具。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記回動部材には、前記回動部材の長手方向を長手軸と
    する長穴が設けられ、 前記長穴に前記軸部が挿通されていることを特徴とする
    吊り具。
  8. 【請求項8】 吊り上げ機構により昇降される昇降手段
    に取り付けられ、少なくとも板状部を含む鋼製の吊り上
    げ対象物を保持する吊り具であって、 請求項1乃至請求項7に記載の前記吊り具を複数個用意
    し、前記ウエブ部の長手方向に沿って複数穿設された各
    貫通孔に、前記吊り具の少なくとも一つを前記ウエブ部
    の一側面側より挿通し、他の吊り具の少なくとも一つを
    前記ウエブ部の他側面側より挿通させる工程と、 各前記吊り具の被係合部を前記ウエブ部に係合させて前
    記H型鋼を吊り上げる工程と、 を含むことを特徴とする吊り上げ方法。
JP20353895A 1995-08-09 1995-08-09 吊り具及びそれを用いた吊り上げ方法 Withdrawn JPH0948582A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100514138B1 (ko) * 2003-10-14 2005-09-08 아이앤아이스틸 주식회사 버티컬 롤의 이송구조
CN107869252A (zh) * 2017-11-30 2018-04-03 能诚集团有限公司 建筑构件及与建筑构件配合的吊具

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KR100514138B1 (ko) * 2003-10-14 2005-09-08 아이앤아이스틸 주식회사 버티컬 롤의 이송구조
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