JP2007153555A - 重量資材の吊下補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吊下されている板状重量資材20aや箱状重量資材20bの、屋外での位置合わせや水平合わせを簡単に行うことのできる吊下補助装置を簡単な構造によって提供すること。
【解決手段】クレーン30のフック31と、板状の重量資材20aとの間に配置されて、フック31に吊下されるとともに、板状重量資材20aを吊下する吊下補助装置10aであって、フック31が上部に掛装されることになる装置本体11と、この装置本体11に揺動自在に連結されて、ピストンロッドの先端側が板状重量資材20aに連結される少なくとも1本のシリンダ12とにより構成したこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、クレーン(車)のフックと重量資材との間に配置される吊下補助装置に関し、特に、重量資材の位置調整を行いながらその積み降ろしや設置作業を行えるようにした吊下補助装置に関するものである。
建築工事や土木工事においては、それぞれの工事に必要な材料を施工現場に搬入しなければならないが、使用される材料は、工場で前もって製造される所謂「プレキャスト」製品化されていることが多い。しかも、これらのプレキャスト製品は、コンクリートパネルや壁パネルまたは側面がL字状となっている擁壁(以下、板状重量資材20aという)、あるいはユニットハウスやユニットバス(以下、箱状重量資材20bという)などのように、「トン」を単位とする非常に重量のあるものとなっている。
これらの重量資材は、これを施工現場で組み立てるだけでよいため、近年の土木工事や建築工事において多用されてきているものであるが、重量のあるものであることから、その運搬や設置、あるいは施工、そして運搬車両への積み込みや積み降ろしも当然「重機」を使用してなされるものである。この板状重量資材20aの積み込みや吊下については、図5または図6に示したように、縦にした状態でその上辺の2点で行われることが一般であり、箱状重量資材20bについては、図1に示したように、四隅つまり4点での吊下を行うことが一般的である。
以上のような重量資材を取り扱う場合に重要なことは、重量資材を安定させることは勿論、「水平状態」を確認しながら行うことである。何故なら、これらのプレキャスト製品である重量資材は、その殆どが水平に設置されることを前提にして作られているからであり、水平線に対して如何に位置合わせを行うかが重要となっているからである。
重量資材を安定的に、かつ水平状態を維持しながら運搬や設置を行うようにした技術としては、例えば特許文献1に示されているような「天井走行クレーン並びにクレーンの資材把持装置」がある。この特許文献1に記載されている発明は、当該文献1の段落0002〜同0004に記載されているように、
「従来、大規模建築の建設現場では既設鉄骨躯体の上部に天井走行クレーンを設置し、この天井走行クレーンによって地上から鉄骨柱や梁等の資材を引揚げて順次上層階を構築する。資材を揚重する際は、資材にワイヤを玉掛けしてクレーンのフックをワイヤに掛けた後にウインチにより引揚げている。」
としながら、このような従来技術であると、
・揚重すべき資材にワイヤを玉掛けしてこのワイヤにクレーンのフックを掛けているが、ワイヤの装着作業が煩雑であり、且つ、資材の重心とフックの係止位置とを一致させることが困難である
・従って、吊り上げ時に重心の偏りによって資材の姿勢が傾斜し、荷揺れが発生して危険な場合がある
・また、姿勢の傾斜や荷揺れによって資材を所定の位置に据付ける際の位置決めが容易ではなく、揚重作業並びに据付作業の危険性も高いという問題がある
として、「天井走行クレーンによる建築資材の建入れ作業の能率と安全性の向上を図る」ことを目的してなされたものである。
そして、この特許文献1の発明は、図7及び図8に示すように、「天井走行クレーン1のワイヤ11にて資材把持装置31を吊下げる。資材把持装置31は、送り機構によって拡縮するL字形フック58,58,…によって資材を把持する。走行台車2から4本のワイヤ16,16,…によって連結ベース17を吊下げる。連結ベース17は連結ベースウインチ装置によって昇降される。巻取りドラム15,15,…の間隔は連結ベース17のワイヤ係止点間の距離より大となっている。連結ベース17と資材把持装置31はロックピン39,39,…によって結合できる。連結ベース17を引揚げて走行台車2に固定しておき、揚重ウインチによって資材59を引揚げ、連結ベース17へ資材把持装置31を圧接させると資材59は水平にセットされる。資材把持装置31と連結ベース17を結合して一体的に巻下げると資材59は揺動することなく下降される」といった構成を有しているものである。
特開平7−61765号公報、要約、代表図、段落0002〜0004
しかしながら、この特許文献に示された装置では、図7及び図8に示すように、「天井走行クレーン1のワイヤ11にて資材把持装置31を吊下げる」ものであって工場内での作業を対象としており、例えば、図5に示すような野外にある法面上に、擁壁である板状重量資材20aを搬入及び設置することはできない。勿論、ユニットハウスやユニットバス等の箱状重量資材20bの設置も行うことはできない。
つまり、擁壁やコンクリートパネルあるいは壁パネル等の板状重量資材20a、そして、ユニットハウスやユニットバス等の箱状重量資材20bは屋外で設置されるものであり、その場合には、当然に「天井走行クレーン」は存在しない。そのため、現状では、図1等に示したクレーン(車)30を使用して板状重量資材20aや箱状重量資材20bを直接吊下し、位置合わせや水平合わせを人が補助をしながら、チェーンブロックを使用して行っているのであるが、この作業は非常に危険を伴うものとなっている。
以上のような、クレーン30に吊下されている板状重量資材20aや箱状重量資材20bの、屋外での位置合わせや水平合わせは、これらの板状重量資材20aや箱状重量資材20bが文字通り非常に重量のあるものであるため簡単には行えないだけでなく、上述したように危険をも伴うものであることから、非常に手間と時間の掛かるものとなっている。
そこで、本発明者等は、クレーン30に吊下されている板状重量資材20aや箱状重量資材20bの、屋外での位置合わせや水平合わせを簡単に行うようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、吊下されている板状重量資材20aや箱状重量資材20bの、屋外での位置合わせや水平合わせを簡単に行うことのできる吊下補助装置を簡単な構造によって提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「クレーン30のフック31と、板状重量資材20aまたは箱状の重量資材20bとの間に配置されて、フック31に吊下されるとともに、板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bを吊下する吊下補助装置10であって、
フック31が上部に掛装されることになる装置本体11と、この装置本体11に揺動自在に連結されて、ピストンロッド12aの先端側が板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bに連結される少なくとも1本のシリンダ12と、装置本体11に揺動自在に設けた少なくとも1個の滑車13に掛装されて、両端側が板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bに連結される少なくとも1本のワイヤ14とにより構成するとともに、
滑車13を、装置本体11に対してヒンジ13aを介して揺動自在に連結したことを特徴とする吊下補助装置10
である。
すなわち、この請求項1の吊下補助装置10は、図1に示すように、上述した板状重量資材20aは勿論、ユニットハウスやユニットバス等の箱状重量資材20bの吊下や設置を行う際に使用するものであり、クレーン30のフック31と、板状の重量資材20aまたは箱状重量資材20bとの間に配置されて、フック31に吊下されるとともに、板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bを吊下するものである
して、この吊下補助装置10の基本的構成は、フック31が上部に掛装されることになる装置本体11と、この装置本体11に揺動自在に連結されて、ピストンロッド12aの先端側が板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bに連結される少なくとも1本のシリンダ12とにより構成したものであり、図2に示したように、装置本体11に対してヒンジ13aを介して揺動自在に設けた少なくとも1個の滑車13を有したものである。
この吊下補助装置10は、図1に示すように、クレーン30のフック31と、板状の重量資材20aとの間に配置されるものであり、フック31に吊下されるとともに、板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bを吊下するものである。そして、この吊下補助装置10は、図1〜図4に示すように、フック31が上部に掛装されることになる装置本体11と、この装置本体11に揺動自在に連結されて、ピストンロッド12aの先端側が板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bに連結される少なくとも1本のシリンダ12とにより構成したものである。
この請求項1の吊下補助装置10は、板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bを対象としているものであり、箱状重量資材20bの場合は当然に、また板状重量資材20aが比較的厚いものである場合には、吊下すべき点が4つある。これらの4つの点の全てを4本のシリンダ12によって吊下することは当然考えられるが、シリンダ12は比較的高価なものであり、しかも4つを同時に制御してその各ピストンロッド12aの伸縮量を制御することは大きな制御装置を必要とする。そうなると、この種の吊下補助装置10としてのコストが高くなり、実際的なものとはならない。そこで、この請求項1の吊下補助装置10では、4つの吊下点の一部については、ワイヤ14を使用するものであり、このワイヤ14の位置を滑車13によって簡単に調整できるようにしたものである。
後述する最良形態では、板状重量資材20aの上部にある吊下のための4点の内の2点については、一本のワイヤ14の各端部を連結するようにしている。このとき、当該ワイヤ14の長さについては、その吊下途中あるいは吊下中では変更することはないが、その吊下場所は滑車13によって自由に変えられるようになっている。つまり、この請求項1の吊下補助装置10は、装置本体11に滑車13をも設けたものである。
この吊下補助装置10を構成している装置本体11は、後述するシリンダ12やワイヤ14の連結、及び板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bとともにクレーン30によって吊下する際に掛かる重力に十分耐えることのできる剛性を有したものであり、中に、例えば請求項2で述べるように、油圧制御装置16や、油圧供給源、そして電源が収納されることもあるものである。
シリンダ12は、装置本体11内に収納したり、クレーン30自体が有するもの、あるいは別に装置化して施工現場に設置した油圧制御装置16によって制御される油圧によって作動するものであり、そのピストンロッド12aが吊下される板状重量資材20aまたは箱状重量資材20b側に向けて突出するものである。また、このシリンダ12は、装置本体11に揺動自在に連結されるものであり、装置本体11の一側だけに1本、あるいは装置本体11の両側に合計2本使用されるものである。そして、各シリンダ12のピストンロッド12aの先端には、直接あるいはワイヤを介して板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bの上端部が連結されるものである。
図1には1本のシリンダ12を使用した例が示してあり、この場合、シリンダ12が連結されない板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bの上端部にはワイヤ14の一端が連結され、このワイヤ14の他端は、図4の(a)に示すように、上述した装置本体11側に連結される。勿論、装置本体11に2本のシリンダ12を連結しておき、これら2本のシリンダ12の各ピストンロッド12aを板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bの上部両端に連結することもある。
滑車13は、図2及び図3に示すように、装置本体11に対してヒンジ13aを介して連結したものであり、このヒンジ13aによって、図3に示したように、当該装置本体11に対して揺動自在にしたものである。これにより、この滑車13は、これに掛装してあるワイヤ14から受ける力の方向によって揺動し、箱状重量資材20b等の吊下時の力の向きをフック掛け11a側に集中させるものとなっているとともに、ワイヤ14の位置調整時の移動を安定して行えるようにしているものである。なお、後述する最良形態では、図2に示すように、当該滑車13に対向する補助滑車13bを設けてお
いて、これらの滑車13と補助滑車13bとの間にワイヤ14を挿通するようにして、ワイヤ14の噛み込みが防止できるようにしてある。
以上のような滑車13は、一本のワイヤ14を案内するものであるから、その一端を箱状重量資材20bに連結するようにするとともに、他端に使用している2本のシリンダ12とは別のシリンダ12を連結するようにしてもよい。また、このワイヤ14としては、当該箱状重量資材20bを運搬車両40に玉掛けしてきたワイヤを利用するようにしてもよい。勿論、この滑車13を2個以上使用して、一本のワイヤ14の同時案内を行うようにしてもよい。
一方、箱状重量資材20b等の他端に使用している2本のシリンダ12については、その内の一本を省略するようにして、請求項1の場合のように、シリンダ12を省略した点の吊下をワイヤ14によって行うように実施してもよいものである。
さて、この請求項1の吊下補助装置10によって箱状重量資材20b等を吊下する場合の作業基本は、上記請求項1の吊下補助装置10の場合と同様であるが、箱状重量資材20bの水平は、その上端の4点の位置関係で調整されなければならないから、次のようにして行う。まず、滑車13に掛装されるワイヤ14の長さを、2本のシリンダ12の調整可能範囲に予め決めておく。そして、箱状重量資材20bを運搬車両40上から吊下して取り出す際、そして水平状態を調整する際に、各シリンダ12のピストンロッド12aの伸縮量を調整することにより箱状重量資材20bの水平状態を確保する。この場合、吊下補助装置10内に油圧制御装置16が装備されていれば、図1に示すように、コントローラ15のアンテナ15bから発信される制御信号によって運搬車両40やクレーン30の近傍で作業が行える。
箱状重量資材20bの4点の内の3点(一本のシリンダ12しか使用しない場合)あるいは2点(二本のシリンダ12を使用する場合)は、ワイヤ14の長さを予め調整しておくことにより、予め簡単に調整できるから、後は各シリンダ12のピストンロッド12aの伸縮量を調整することにより、当該箱状重量資材20bの上面の水平状態は簡単に調整できる。つまり、ワイヤ14の滑車13に当接している部分は、シリンダ12のピストンロッド12aの伸縮に応じて簡単に変わるのであり、少なくとも1本のシリンダ12の調整だけmlで、箱状重量資材20b上面の水平状態が簡単に調整できる。
なお、以上のように構成した吊下補助装置10によって板状重量資材20aを吊下し、施工現場への水平合わせを行う作業について説明すると、図1、図5及び図6に示すように、まず、1本のシリンダ12のピストンロッド12aとワイヤ14とを、板状重量資材20aの両上端部に掛けるのであるが、この場合、多数の板状重量資材20aを運搬車両40に固定していた玉掛けワイヤを利用することもある。また、シリンダ12からのピストンロッド12aの突出量を、一方に掛けてあるワイヤ14との関係で、板状重量資材20aを吊り上げたときにその両端辺が概略水平になるように見込んだ調整をしておく。
そして、図1に示すように、この吊下補助装置10のフック掛け11aにクレーン30のフック31を掛けて、当該吊下補助装置10をクレーン30によりある程度つり上げる。このとき、作業者は、コントローラ15を操作することによってシリンダ12のピストンロッド12aの突出量をさらに微調整して、板状重量資材20aが水平状態で持ち上げられるようにする。このとき、シリンダ12が2本であれば、各シリンダ12のピストンロッド12aの突出量を一方は長く他方は短く変えることにより、1本の場合に比較して、各ピストンロッド12aの伸縮量をそれぞれ半分で行える。
以上のようにして、運搬車両40からつり上げた板状重量資材20aを、図5に示すように、施工現場にクレーン30によって運び入れる。ここで、今運び入れた板状重量資材20aが完全な水平位置となるように、さらにシリンダ12のピストンロッド12aの突出量を調整して、もう既に設置してある板状重量資材20aに対して、当該板状重量資材20aを設置するのである。
ここで、板状重量資材20aが、図6の(a)に示すように、側面形状がL字状の擁壁である場合、運搬車両40には運搬時の安定化を図るためにその広い面が荷台上になるように積み込まれるが、擁壁としての設置あるいは施工は、図6の(b)に示すように、荷台上に積み込んだのとは異なった方向でなされる。
このため、板状重量資材20aを運搬車両40から吊り上げたときに、この板状重量資材20aがそのまま設置すればよい状態にはなかなかならない(例えば運搬車両40の施工面に対する位置角度や、荷台に積んであったときの位置角度等の影響)が、この吊下補助装置10を使用することにより、次のように、このL型擁壁である板状重量資材20aの施工位置及び角度を簡単に調整できる。
つまり、まず、吊下補助装置10のフック掛け11aにクレーン30のフック31を掛け、板状重量資材20aの上側になる部分に各シリンダ12のピストンロッド12aやワイヤを掛けて、図6の(a)に示すように、当該吊下補助装置10をクレーン30によりある程度つり上げる。このとき、作業者は、コントローラ15を操作することによってシリンダ12のピストンロッド12aの突出量をさらに微調整して、板状重量資材20aが水平状態で持ち上げられるようにすることは上述した通りである。
次に、図6の(b)に示すように、当該板状重量資材20aをこれが施工されるべき箇所にクレーン30を操作して移動させ、最終的な水平状態になるように各シリンダ12による調整を行うとともに、斜面に対する位置角度を作業者がさらに調整する。このとき、シリンダ12が2本であれば、各シリンダ12のピストンロッド12aの突出量を一方は長く他方は短く変えることにより、1本の場合に比較して、各ピストンロッド12aの伸縮量をそれぞれ半分で行える。
最後に、この板状重量資材20aをそのまま下ろせば、当該板状重量資材20aは、その上辺が水平になった状態で施工場所に設置されるのである。
以上の各水平調整は、当該吊下補助装置10のみで簡単に行えるのであり、設置作業については、当該吊下補助装置10の水平調整と合わせながら、クレーン30との共同で行えるのであり、安全でしかも非常に短時間内で行えるのである。
従って、この請求項1の吊下補助装置10は、クレーン30に吊下されている板状重量資材20aや箱状重量資材20bの、屋外での位置合わせや水平合わせを簡単に行えるものとなっているのである。
そして、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の吊下補助装置10について、
「装置本体11内に、シリンダ12への圧油の供給を制御する油圧制御装置16を組み込んだこと」
である。
すなわち、この請求項2の吊下補助装置10は、装置本体11内に油圧制御装置16を収納して当該装置本体11を有効に活用したものであり、この油圧制御装置16の制御は、図1に示した例では、コントローラ15に接続したコード15aを介して、また図1に示した例では、コントローラ15のアンテナ15bから発信される制御信号によって、各シリンダ12の制御を行うようにしたものである。勿論、装置本体11内に、電源や油圧ポンプを組み込んでもよいものであり、そうでなければ、外部の電源からの電力及び油圧ポンプからの圧油を各シリンダ12に送り込むようにすればよい。
いずれにしても、各シリンダ12の制御を装置本体11内に組み込んだ油圧制御装置16によって行うようにすれば、作業者は地上において各シリンダ12の制御を簡単に行うことができ、板状重量資材20aや箱状重量資材20bの吊下作業及び水平合わせ作業を短時間内で簡単に行うことができるのである。
以上、説明した通り、本発明においては、
「クレーン30のフック31と、板状重量資材20aまたは箱状の重量資材20bとの間に配置されて、フック31に吊下されるとともに、板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bを吊下する吊下補助装置10bであって、
フック31が上部に掛装されることになる装置本体11と、この装置本体11に揺動自在に連結されて、ピストンロッド12aの先端側が板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bに連結される少なくとも1本のシリンダ12と、装置本体11に揺動自在に設けた少なくとも1個の滑車13に掛装されて、両端側が板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bに連結される少なくとも1本のワイヤ14とにより構成するとともに、
滑車13を、装置本体11に対してヒンジ13aを介して揺動自在に連結したこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、クレーン30に吊下されている板状重量資材20aや箱状重量資材20bの、屋外での位置合わせや水平合わせを簡単に行える吊下補助装置10を簡単な構成によって提供することができるのである。
また、本発明に係る吊下補助装置10は、装置本体11に対してヒンジ13aを介して揺動自在に連結した滑車13を有しているので、この滑車13が、これに掛装してあるワイヤ14から受ける力の方向によって揺動し、箱状重量資材20b等の吊下時の力の向きをフック掛け11a側に集中させることができるとともに、ワイヤ14の位置調整時の移動を安定して行うことができるのである。
次に、以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良形態に係る吊下補助装置10について説明するが、図1〜図4には、主として請求項1に係る吊下補助装置10の実施例が示してある。この吊下補助装置10は、図1に示したように、クレーン30のフック31と、板状の重量資材20aまたは箱状重量資材20bとの間に配置されて、フック31に吊下されるとともに、板状重量資材20aまたは箱状重量資材20bを吊下するものである。
装置本体11は、板状重量資材20aや箱状重量資材20bを吊下したときの力に十分耐えることができるように形成したものであり、その上面には、図1〜図4に示したように、クレーン30側のフック31が掛装されるフック掛け11aが形成してある。なお、この装置本体11の下部には、後述するシリンダ12の揺動を自在にするための空間を設けておくとよい。
また、この装置本体11内には、図1中の点線で示したように、油圧制御装置16が収納されるものである。勿論、この装置本体11内には、油圧制御装置16の他に、油圧ポンプやこれを起動するモータ類、さらには電源も収納されることがある。
このような装置本体11に連結されるシリンダ12としては、種々なものが適用できるが、これを動かすための圧油は、地上等に置いた油圧ポンプは勿論、上述したように、装置本体11内に内蔵した油圧ポンプから導入されるものであり、その圧油の制御は、装置本体11内の油圧制御装置16あるいは地上の油圧ポンプが有するものを使用すればよい。勿論、この種のシリンダ12としては、油圧制御装置16が一体化されたものも存在するから、そのようなものを採用してもよい。
また、各シリンダ12は、装置本体11に対してある程度の範囲で揺動自在となっていなければならないが、そのようにする構造としては、例えば図2及び図3に示したように、各シリンダ12の取付部を装置本体11側に連結するに当たって、この取付部による揺動方向に直交する方向の揺動を可能にするヒンジ12bを使用すればよい。また、図4に示したように、まず、ヒンジ12bを装置本体11の側面に揺動自在に連結しておいて、このヒンジ12bに対して各シリンダ12を揺動自在に連結して実施してもよい。
勿論、各吊下点の全てにシリンダ12を連結してもよいが、図1に示した最良形態では、2点目についてはワイヤ14を使用して、板状重量資材20aと装置本体11とを連結するようにしている。このことは、図1に示した吊下補助装置10についても同様に適用できる。
また、これらのシリンダ12は、図1に示したように、水平合わせ作業を行う人によって操作されるコントローラ15からの信号によって制御される。このコントローラ15には、図1に示した例ではコード15aが接続してあって、このコード15aを通してシリンダ12側に送られる電気的信号によって各シリンダ12の制御が行え、また図1に示した例ではコントローラ15がアンテナ15bを有していて、このアンテナ15bから発せられる電波によって各シリンダ12の制御が行われるものである。なお、このシリンダ12のロッド12aに対してはワイヤが連結されるのであるが、このワイヤとしては、前述したように、箱状重量資材20bを運搬車両40に固定していた玉掛けワイヤをそのまま利用してもよい。
図1図3に示した請求項1に係る吊下補助装置10については、図示したように、装置本体11の一側面に滑車13を取り付けるようにしている。この滑車13は、一本のワイヤ14を掛装するものであり、この滑車13に掛装したワイヤ14の各端は、箱状重量資材20bの2つの吊下点に連結されるものである。
この滑車13については、図2及び図3に示したように、ヒンジ13aを介して装置本体11に連結するようにしている。この滑車13は、吊下補助装置10を吊下したときに吊下補助装置10の大きさ等に応じた揺動をするものであり、その揺動を許容しないとワイヤ14の方向と滑車13の案内溝との方向が一致しなくなり、当該滑車13に無理な力が掛かることになる。そこで、本最良形態では、ヒンジ13aを使用することによってその揺動を可能にしているのである。
また、本最良形態の滑車13では、図2及び図3に示したように、これに対向する補助滑車13bを使用するようにしている。この補助滑車13bは、当該滑車13との間にワイヤ14の挿通空間を構成して、ワイヤ14の移動を確実に行えるようにしているものであり、ワイヤ14の噛み込みを防止しているものである。
各シリンダ12の油圧供給制御を行う油圧制御装置16は、クレーン30のそれを使用してもよいが、本最良形態では、装置本体11内に収納しておかれるものである。そして、この油圧制御装置16の制御は、上述したコントローラ15からの電気信号あるいは電波によって行えるようにしている。
箱状重量資材に適用できる本発明に係る吊下補助装置を使用している状態を示す斜視図である。 同吊下補助装置を示す拡大正面図である。 同吊下補助装置を示す側面図である。 同吊下補助装置の他の例を示すもので、(a)は拡大正面図、(b)は側面図である。 同吊下補助装置を使用して板状の擁壁を法面に設置している様子を示す断面図である。 同吊下補助装置を使用して側面L字状の擁壁を法面に設置している様子を示すもので、(a)は運搬車両の背面図、(b)は施工面の断面図である。 従来の技術を示す部分断面図である。 図7の部分拡大図である。
符号の説明
10 吊下補助装置
11 装置本体
11a フック掛け
12 シリンダ
12a ピストンロッド
12b ヒンジ
13 滑車
13a ヒンジ
13b 補助滑車
14 ワイヤ
15 コントローラ
15a コード
15b アンテナ
16 油圧制御装置
20a 板状重量資材
20b 箱状重量資材
30 クレーン
31 フック
40 運搬車両

Claims (3)

  1. クレーンのフックと、板状の重量資材との間に配置されて、前記フックに吊下されるとともに、前記板状重量資材を吊下する吊下補助装置であって、
    前記フックが上部に掛装されることになる装置本体と、この装置本体に揺動自在に連結されて、ピストンロッドの先端側が前記板状重量資材に連結される少なくとも1本のシリンダとにより構成したことを特徴とする吊下補助装置。
  2. クレーンのフックと、板状重量資材または箱状の重量資材との間に配置されて、前記フックに吊下されるとともに、前記板状重量資材または箱状重量資材を吊下する吊下補助装置であって、
    前記フックが上部に掛装されることになる装置本体と、この装置本体に揺動自在に連結されて、ピストンロッドの先端側が前記板状重量資材または箱状重量資材に連結される少なくとも1本のシリンダと、前記装置本体に揺動自在に設けた少なくとも1個の滑車に掛装されて、両端側が前記板状重量資材または箱状重量資材に連結される少なくとも1本のワイヤとにより構成したことを特徴とする吊下補助装置。
  3. 前記装置本体内に、前記シリンダへの圧油の供給を制御する油圧制御装置を組み込んだことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吊下補助装置。
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