JPH0947148A - 椎茸の人工栽培方法 - Google Patents
椎茸の人工栽培方法Info
- Publication number
- JPH0947148A JPH0947148A JP7202128A JP20212895A JPH0947148A JP H0947148 A JPH0947148 A JP H0947148A JP 7202128 A JP7202128 A JP 7202128A JP 20212895 A JP20212895 A JP 20212895A JP H0947148 A JPH0947148 A JP H0947148A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fermenting
- culture medium
- bacterium
- wood
- garbage
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 培養基を作る段階での殺菌作業を簡易に行
え、又、家庭から出る生ゴミ等を使用でき、しかも種菌
を簡便に作れる椎茸の人工栽培方法。 【解決手段】 木粉、木片、植物残さ、動物の糞尿、家
庭の生ゴミ等に発酵菌を加え、発酵熟成させることで培
養基をつくる、或いは木粉、木片、植物残さ、動物の糞
尿、家庭の生ゴミ等に火山岩系の多孔質石を加えた物に
磁力線を照射すると共に、その後に発酵菌を加え発酵熟
成させることで培養基をつくる。又、椎茸の種菌をつく
る過程で発酵菌を加える。
え、又、家庭から出る生ゴミ等を使用でき、しかも種菌
を簡便に作れる椎茸の人工栽培方法。 【解決手段】 木粉、木片、植物残さ、動物の糞尿、家
庭の生ゴミ等に発酵菌を加え、発酵熟成させることで培
養基をつくる、或いは木粉、木片、植物残さ、動物の糞
尿、家庭の生ゴミ等に火山岩系の多孔質石を加えた物に
磁力線を照射すると共に、その後に発酵菌を加え発酵熟
成させることで培養基をつくる。又、椎茸の種菌をつく
る過程で発酵菌を加える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は椎茸の人工栽培方法に
関する。
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来における椎茸の人工栽培方法は大き
く分けて３つの工程により行われる。第１の工程は米
糠、鋸屑、水から成る培養基を培養容器へ充填した上で
殺菌を行う準備工程。第２の工程は前記殺菌した培養基
に種菌を接種して菌糸を繁殖させる培養工程。第３の工
程は椎茸の子実体を発生させる発生工程である。
く分けて３つの工程により行われる。第１の工程は米
糠、鋸屑、水から成る培養基を培養容器へ充填した上で
殺菌を行う準備工程。第２の工程は前記殺菌した培養基
に種菌を接種して菌糸を繁殖させる培養工程。第３の工
程は椎茸の子実体を発生させる発生工程である。
【０００３】また、この従来の人工栽培方法を改良した
ものとして特公平３−３９６４３号がある。この特公平
３−３９６４３号は培養基に菌糸を蔓延させた後にｐ
Ｈ、含水率を一定範囲に調整することで良質の子実体の
生産を行うというものである。
ものとして特公平３−３９６４３号がある。この特公平
３−３９６４３号は培養基に菌糸を蔓延させた後にｐ
Ｈ、含水率を一定範囲に調整することで良質の子実体の
生産を行うというものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の椎茸の人工栽培
方法には以下のような問題点があった。
方法には以下のような問題点があった。
【０００５】 準備工程における殺菌方法としては蒸
熱殺菌が採られることが通常であるが手間がかかるこ
と。
熱殺菌が採られることが通常であるが手間がかかるこ
と。
【０００６】 椎茸菌は雑菌等に弱く種菌をつくりに
くい。
くい。
【０００７】 特公平３−３９６４３号に係る発明で
はｐＨ、含水率の綿密な管理を行うことが必要である
が、これを一般人が行うことは困難である。
はｐＨ、含水率の綿密な管理を行うことが必要である
が、これを一般人が行うことは困難である。
【０００８】本発明は上記のような問題点に鑑み、簡単
に殺菌ができ、また種菌を簡易につくることができ、し
かも安価で手軽に行える椎茸の人工栽培方法を提供する
ことを目的とする。
に殺菌ができ、また種菌を簡易につくることができ、し
かも安価で手軽に行える椎茸の人工栽培方法を提供する
ことを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では以下のような手段を講じた。
に本発明では以下のような手段を講じた。
【００１０】 木粉、木片、植物残さ、動物の糞尿、
家庭の生ゴミ等に発酵菌を加える。 椎茸の種菌をつくる段階で発酵菌を加える。
家庭の生ゴミ等に発酵菌を加える。 椎茸の種菌をつくる段階で発酵菌を加える。
【００１１】
【作用】 １、 木粉、木片、植物残さ、動物の糞尿、家庭の生ゴ
ミ等から成る培養基に発酵菌を加えることで雑菌を殺菌
する。また、培養基に火山岩系の多孔質石を加えるのは
発酵菌の繁殖を助けるためである。すなわち、多孔質で
あるが故に表面積が大きく発酵菌の格好のすみかになる
こと、及び火山岩系の多孔質石中に含まれる金属成分が
水と反応して酸素を放出し培養基が酸性となることを中
和できるので、酸性物質に弱い発酵菌の繁殖を助けるこ
とが可能となるのである。
ミ等から成る培養基に発酵菌を加えることで雑菌を殺菌
する。また、培養基に火山岩系の多孔質石を加えるのは
発酵菌の繁殖を助けるためである。すなわち、多孔質で
あるが故に表面積が大きく発酵菌の格好のすみかになる
こと、及び火山岩系の多孔質石中に含まれる金属成分が
水と反応して酸素を放出し培養基が酸性となることを中
和できるので、酸性物質に弱い発酵菌の繁殖を助けるこ
とが可能となるのである。
【００１２】２、 発酵菌を加える前の培養基に磁力線
を照射することで殺菌をより確実に行うことが可能とな
るのである。
を照射することで殺菌をより確実に行うことが可能とな
るのである。
【００１３】３、 椎茸の種菌をつくる段階で発酵菌を
加えることにより発酵菌が他の雑菌を殺し、しかも発酵
菌自体が椎茸菌のための栄養になるので簡易に椎茸の種
菌をつくることが可能となるのである。
加えることにより発酵菌が他の雑菌を殺し、しかも発酵
菌自体が椎茸菌のための栄養になるので簡易に椎茸の種
菌をつくることが可能となるのである。
【００１４】
１、 培養基をつくる工程 培養基をつくるための材料としては、木粉、木片、植物
残さ、動物の糞尿、家庭から出る生ゴミなどと、抗火石
・麦飯石・ゼオライト・シラス等の火山岩系の多孔質石
を使用する。これらの材料の比率は木粉・木片がおよそ
２０％、植物残さが約２５％、動物残さが約２５％、塩
分が約５％、火山岩系の多孔質石が約１５％、発酵菌が
約１０％程度が目安である。これらの材料を培養容器に
入れ、そこに発酵菌としてＮＳＦ菌を加え１４〜９０日
間発酵熟成させる。これにより雑菌を殺菌し核酸単一な
状態にするのである。また、発酵菌を加える前に材料を
入れた培養容器を磁力線に照射させれば更に殺菌効果を
高めることが可能となる。
残さ、動物の糞尿、家庭から出る生ゴミなどと、抗火石
・麦飯石・ゼオライト・シラス等の火山岩系の多孔質石
を使用する。これらの材料の比率は木粉・木片がおよそ
２０％、植物残さが約２５％、動物残さが約２５％、塩
分が約５％、火山岩系の多孔質石が約１５％、発酵菌が
約１０％程度が目安である。これらの材料を培養容器に
入れ、そこに発酵菌としてＮＳＦ菌を加え１４〜９０日
間発酵熟成させる。これにより雑菌を殺菌し核酸単一な
状態にするのである。また、発酵菌を加える前に材料を
入れた培養容器を磁力線に照射させれば更に殺菌効果を
高めることが可能となる。
【００１５】発酵菌として使用するものはＮＳＦ菌に限
らず乳酸菌や酵母菌でもよい。
らず乳酸菌や酵母菌でもよい。
【００１６】また、木粉・木片としてヒノキのチップを
使えば子実体にヒノキの香りが移り香味に富んだ椎茸が
得られる。尚、本発明は椎茸の人工栽培のみに限らず他
の食品例えばビ−ル、清酒、みそ、しょうゆの醸造或い
はお茶の生産、ぬか床の形成に活用でき、又、有機肥料
や有機飼料の材料に活用できる。
使えば子実体にヒノキの香りが移り香味に富んだ椎茸が
得られる。尚、本発明は椎茸の人工栽培のみに限らず他
の食品例えばビ−ル、清酒、みそ、しょうゆの醸造或い
はお茶の生産、ぬか床の形成に活用でき、又、有機肥料
や有機飼料の材料に活用できる。
【００１７】２、 椎茸の種菌をつくる工程 ４２〜４５℃の温水に乾燥椎茸を湯の量に対して１割程
度入れる。そこへ湯の量に対して１割程度のＮＳＦ菌を
発酵菌として入れる。５〜１０分間経過後その液を濾過
し、その濾過液を種菌として使用する。
度入れる。そこへ湯の量に対して１割程度のＮＳＦ菌を
発酵菌として入れる。５〜１０分間経過後その液を濾過
し、その濾過液を種菌として使用する。
【００１８】３、 １、で作った培養基と２、でつくっ
た椎茸の種菌を混合し１３〜２５℃の温度管理のもと３
〜４ケ月間培養し菌糸を繁殖させる。
た椎茸の種菌を混合し１３〜２５℃の温度管理のもと３
〜４ケ月間培養し菌糸を繁殖させる。
【００１９】４、 次に培養基表面の固形化作業を１〜
５日間菌糸が弱ったり休眠しない程度の乾燥下で行う。
５日間菌糸が弱ったり休眠しない程度の乾燥下で行う。
【００２０】５、 表面が固化した培養基を１３〜１８
℃の温度下におく。かかる状態で２〜４週間放置すると
子実体が発生する。
℃の温度下におく。かかる状態で２〜４週間放置すると
子実体が発生する。
【００２１】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に示すような効果を奏する。
で、以下に示すような効果を奏する。
【００２２】 培養基をつくる段階での殺菌作業が簡
易である。
易である。
【００２３】 種菌を簡便につくれる。
【００２４】 家庭から出る生ゴミを培養基として利
用できるので資源のリサイクルにつながる。
用できるので資源のリサイクルにつながる。
【００２５】 椎茸栽培を温度、湿度の簡単な調整の
みで多くの方に楽しんで頂ける。
みで多くの方に楽しんで頂ける。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成７年８月２５日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１５
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１５】発酵菌として使用するものはＮＳＦ菌に限
らず乳酸菌や酢酸菌や酵母菌でもよい。
らず乳酸菌や酢酸菌や酵母菌でもよい。
Claims (2)
- 【請求項１】（Ａ） 木粉、木片、植物残さ、動物の糞
尿、家庭の生ゴミ等に発酵菌を加え、発酵熟成させるこ
とで培養基をつくること （Ｂ） 椎茸の種菌をつくる過程で発酵菌を加えること
を特徴とする椎茸の人工栽培方法。 - 【請求項２】木粉、木片、植物残さ、動物の糞尿、家庭
の生ゴミ等に火山岩系の多孔質石を加えた物に磁力線を
照射すると共に、その後に発酵菌を加え発酵熟成させる
ことで培養基を製造することを特徴とする請求項１記載
の椎茸の人工栽培方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7202128A JPH0947148A (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | 椎茸の人工栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7202128A JPH0947148A (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | 椎茸の人工栽培方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0947148A true JPH0947148A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16452434
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7202128A Pending JPH0947148A (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | 椎茸の人工栽培方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0947148A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101065484B1 (ko) * | 2008-06-20 | 2011-09-21 | 임한솔 | 작물재배용 양액 및 그 제조방법 |
| CN104350953A (zh) * | 2014-11-19 | 2015-02-18 | 李志芳 | 一种血灵芝的培育方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0283287A (ja) * | 1988-09-20 | 1990-03-23 | Masakata Konno | マッシュルームの栽培用コンポストとマッシュルーム栽培法 |
| JPH02195822A (ja) * | 1989-01-24 | 1990-08-02 | Setsuo Hattori | ハラタケ目キノコ類栽培と培養増収技法 |
-
1995
- 1995-08-08 JP JP7202128A patent/JPH0947148A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0283287A (ja) * | 1988-09-20 | 1990-03-23 | Masakata Konno | マッシュルームの栽培用コンポストとマッシュルーム栽培法 |
| JPH02195822A (ja) * | 1989-01-24 | 1990-08-02 | Setsuo Hattori | ハラタケ目キノコ類栽培と培養増収技法 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101065484B1 (ko) * | 2008-06-20 | 2011-09-21 | 임한솔 | 작물재배용 양액 및 그 제조방법 |
| CN104350953A (zh) * | 2014-11-19 | 2015-02-18 | 李志芳 | 一种血灵芝的培育方法 |
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