JPH0945640A - 半導体ウェーハの枚葉化処理方法、その装置、および半導体ウェーハの分離装置、ならびに、半導体ウェーハ表面付着物の除去装置 - Google Patents

半導体ウェーハの枚葉化処理方法、その装置、および半導体ウェーハの分離装置、ならびに、半導体ウェーハ表面付着物の除去装置

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JPH0945640A
JPH0945640A JP21951495A JP21951495A JPH0945640A JP H0945640 A JPH0945640 A JP H0945640A JP 21951495 A JP21951495 A JP 21951495A JP 21951495 A JP21951495 A JP 21951495A JP H0945640 A JPH0945640 A JP H0945640A
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semiconductor wafer
semiconductor
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捷二 鶴田
Shigeo Kumabe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤソー切断ウェーハについて生産性を高
めた枚葉化処理装置を提供する。ワイヤソー切断ウェー
ハの処理での廃液量を低減する。短時間にスラリ除去を
行う。枚葉化処理装置を自動化する。 【解決手段】 ワイヤソーで切断した半導体ウェーハブ
ロック21をブロック状態のまま予備洗浄し、一定の研
削油等を除去する。へら22を連結部に打ち当ててカー
ボンベッド23から1枚ずつウェーハを剥離し、さらに
カーボン断片を取り除く。ウェーハ24は1枚ずつ、ブ
レード26,27でその表裏面をかくらんするし、砥粒
・油等の付着物を物理的に除去する。洗剤を噴霧したブ
ラッシングで表裏面からその他の有機物等を除き、洗剤
洗浄および温純水洗浄を施す。洗浄後は乾燥し、カセッ
トに収容して以後の面取り工程等に供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤソーで切
断された半導体ウェーハの枚葉化処理方法、および、そ
の装置、ならびに、枚葉化処理に使用される半導体ウェ
ーハの分離装置、さらには、分離された半導体ウェーハ
表面から付着物を除去する半導体ウェーハ表面付着物の
除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブロック切断された半導体インゴットを
半導体ウェーハに切断するには、ワイヤソーを用いる方
法が知られていた。この場合、切断された半導体ウェー
ハはベッド材に一部が連結されていた。そこで、この半
導体ウェーハをベッド材から剥離し、以下の工程(例え
ば面取り・ラップ等)に送ることとなる。このワイヤソ
ー切断を含む半導体ウェーハの枚葉化処理は、従来は、
以下のようにして行っていた。すなわち、ワイヤソー切
断後の半導体ウェーハは、ベッド材に一部が連結されて
いるが、このベッド材から1枚ずつ剥がすのが困難であ
るため、まず、連結された状態で半導体ウェーハを洗浄
液中に浸漬させていた。その後、作業者が1枚ずつ剥が
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来方法では、以下の課題を生じていた。第1に、
ワイヤソー切断後のブロック状態で洗浄液槽に投入する
ため、作業性が悪い。第2に、その洗浄液槽で油成分を
含むスラリを回収するため、洗浄液をリサイクルできな
い。すなわち、廃液の量が多い。第3に、スラリ除去に
長時間を要する。第4に、以上の結果、全体として自動
化に不適である。
【0004】
【発明の目的】そこで、この発明は、生産性を高めた枚
葉化処理を提供することを、その目的としている。ま
た、廃液量を低減することを、その目的としている。ま
た、短時間にスラリ除去を行うことを、その目的として
いる。さらに、枚葉化処理装置を自動化することを、そ
の目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、半導体ブロックにベッド材を接着し、ワイヤソーで
切断することにより、ベッド材に複数の半導体ウェーハ
の一部が連結された状態に加工するワイヤソー工程と、
各半導体ウェーハをベッド材から分離する工程と、スク
レーパでこれらの半導体ウェーハの表裏面からスラリ付
着物を除去する工程と、各半導体ウェーハの表裏面を洗
剤で洗浄する工程とを備えた半導体ウェーハの枚葉化処
理方法である。
【0006】請求項2に記載の発明は、ベッド材を固着
した半導体ブロックをワイヤソーで切断することにより
複数の半導体ウェーハの一部がベッド材に固着された状
態とした半導体ブロックにあって、各半導体ウェーハを
ベッド材から分離する分離手段と、この半導体ウェーハ
の表裏面から付着物を物理的に除去する除去手段と、こ
の半導体ウェーハの表裏面を洗浄する洗浄手段と、を備
えた半導体ウェーハの枚葉化処理装置である。
【0007】請求項3に記載の発明は、複数の半導体ウ
ェーハの一部がベッド材に固着された状態の半導体ブロ
ックにあって、各半導体ウェーハをベッド材から分離す
る半導体ウェーハの分離装置であって、上記固着された
状態の半導体ウェーハを保持する保持手段と、保持手段
に保持された半導体ウェーハのベッド材との連結部に打
ち込まれるくさび状部材と、を備えた半導体ウェーハの
分離装置である。
【0008】請求項4に記載の発明は、ワイヤソーで切
断された半導体ウェーハの表面の付着物を物理的に除去
する半導体ウェーハ表面付着物の除去装置であって、上
記半導体ウェーハの表面に接触して付着物を除去するブ
レードを備えた半導体ウェーハ表面付着物の除去装置で
ある。
【0009】
【作用】請求項1,2に記載の発明では、半導体ブロッ
クにベッド材を接着し、ワイヤソーで切断する。この結
果、この半導体ブロックは、ベッド材に複数枚の半導体
ウェーハの一部が連結された状態に加工される。そし
て、これらの半導体ウェーハをベッド材から分離する。
次に、例えばスクレーパを用いてこれらの半導体ウェー
ハの表裏面からスラリ付着物を物理的に除去する。そし
て、分離した各半導体ウェーハの表裏面を洗剤で洗浄す
る。この後、各半導体ウェーハは面取り等の工程に供さ
れる。
【0010】請求項3に記載の発明では、半導体ブロッ
クは例えばワイヤソーで切断されて複数の半導体ウェー
ハの一部がベッド材に固着された状態となっている。こ
の状態の半導体ブロックにあって、この固着された状態
の半導体ウェーハを例えば吸着パッドで吸着して保持す
る。そして、保持された半導体ウェーハのベッド材との
連結部にくさび部材を打ち込むことで、半導体ウェーハ
をベッド材から分離する。
【0011】請求項4に記載の発明では、ワイヤソーで
切断された半導体ウェーハの表面にブレードを接触させ
てこれから付着物であるスラリ等を物理的に除去する。
この場合、各半導体ウェーハはベッド材から分離してあ
るものとする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施例を図面を参
照して説明する。図1〜図7はこの発明に係る半導体ウ
ェーハの枚葉化処理装置の一実施例を示している。ま
ず、図1に示すように、この枚葉化処理装置は、例えば
CZ法で引き上げられたシリコンインゴットをワイヤソ
ーで切断した半導体ウェーハブロック(インゴットをブ
ロック切断してオリエンテーションフラットOFを形成
したものにカーボンベッドを接着しワイヤソー切断した
もの)の予備洗浄ステージ11、その枚葉剥離ステージ
12、カーボン剥離ステージ13、スクレーパステージ
14,15、ブラシステージ16,17、スクレーパス
テージ18、洗剤洗浄ステージ19、温純水洗浄ステー
ジ20で構成されている。
【0013】予備洗浄ステージ11は、ワイヤソー切断
後の半導体ウェーハブロック21に予備的な洗浄を施す
ものである。例えば、洗剤を圧縮空気でスプレーして半
導体ウェーハブロック21に吹き付ける。また、枚葉剥
離ステージ12では、図6に示すへら(くさび状部材)
22を用いてカーボンベッド23から半導体ウェーハ2
4を1枚ずつ剥離している。さらに、カーボン剥離ステ
ージ13では、上記へら22で剥離された半導体ウェー
ハ24の一部に付着したカーボン破片を半導体ウェーハ
24から除去している。なお、このステージではヒータ
と排気装置を使用している。
【0014】スクレーパステージ14,15は1枚ずつ
送られる半導体ウェーハ24の表裏両面に沈着したスラ
リ等を掻き落とすもので、図7に示すように、一対のゴ
ム製のブレード26,27で構成されている。また、ブ
ラシステージ16,17は、半導体ウェーハ24の表裏
面をブラッシングするものであり、この後スクレーパス
テージ18で付着物が完全に掻き落とされる。洗剤洗浄
ステージ19は洗剤を満たした洗浄液槽に半導体ウェー
ハ24を投入して、さらに超音波を印加することで半導
体ウェーハ24の表裏両面を洗浄する。さらに、温純水
洗浄ステージ20では洗剤洗浄後の半導体ウェーハ24
を超音波印加の下に温純水で洗浄するものである。な
お、洗剤洗浄ステージ19、温純水洗浄ステージ20で
使用された洗浄液はそれぞれフィルタ等を介して循環し
て使用される。
【0015】図2にはこの装置の概略の構成を示してい
る。図2において、31はカーボン切り欠き機構、32
は真空チャック部、33は半導体ウェーハ装着部、34
はカーボン剥離機構、35はウェーハ挿入部、36はス
クレーパ、37は油スプレー、38はローラ薬液スプレ
ー、50はドライブユニット、51はウェーハ搬送ロボ
ット、52はコンベア部、53はウェーハカセットを示
している。カーボン切り欠き機構31は、カーボンベッ
ド23から半導体ウェーハ24を1枚ずつ分離するへら
22を含んでおり、上記枚葉剥離ステージ12を構成し
ている。真空チャック部32は、カーボンベッド23か
ら剥離する際の半導体ウェーハ24を真空吸着する部分
である。また、カーボン剥離機構34(上記カーボン剥
離ステージ13を構成する)は、1枚ずつ分離された半
導体ウェーハ24の一部に付着したカーボン破片を剥離
・除去するものである。スクレーパ36は上記スクレー
パステージ14,15を構成するものである。油スプレ
ー37では、半導体ウェーハ24表面に沈着したスラリ
等を掻き落とし易くするため、新しい油をスプレーして
いる。ローラ薬液スプレー38は洗浄液のスプレーであ
る。
【0016】図3、図4はブロック切断、ブロック外径
研削、オリフラ加工等が施され、さらに、これにカーボ
ンベッド23を接着した半導体ブロック55を示してい
る。この半導体ブロックをワイヤソーで切断すると、各
半導体ウェーハ24は、図5のように、基端側がカーボ
ンベッド23に連結され、先端側で半導体ウェーハ24
同士が研削油等により接着された状態となる。
【0017】また、図6にはカーボン切り欠き機構31
の詳細を示している。この機構では、ワイヤソー切断後
の半導体ウェーハブロック21で半導体ウェーハ24の
ベッド側を真空吸着パッド56(保持手段)で吸着して
保持する。そして、へら22を図示のようにカーボンベ
ッド23の連結部に当てて所定の外力を加えることで、
半導体ウェーハ24をベッド23から1枚ずつ剥離す
る。
【0018】以上の構成に係る半導体ウェーハの枚葉化
処理装置では、ワイヤソーで切断した半導体ウェーハブ
ロック21は、まず、ブロック状態のまま予備洗浄ステ
ージ11に移され、この予備洗浄で一定の研削油等が除
去される。次に、枚葉剥離ステージ12で半導体ウェー
ハ24は枚葉毎に剥離され、さらにカーボン剥離ステー
ジ13でこの半導体ウェーハ24からカーボン断片も取
り除かれる。このようにして枚葉化された半導体ウェー
ハ24は1枚ずつスクレーパステージ14,15に送ら
れ、一対のブレード26,27によりその表裏面に沈着
したスラリ等が除去される。ブレード26,27でウェ
ーハ24の表裏面をかくらんすることで砥粒・油等の付
着物を物理的に除去するものである。さらに、洗剤を噴
霧したブラッシングで表裏面からその他の付着物(有機
物等)を除き、以後洗浄工程19,20で洗浄が施され
る。洗剤洗浄および温純水洗浄である。洗浄後は乾燥さ
れ、カセットに収容されて以後の面取りなどの工程に供
される。
【0019】そして、上記予備洗浄工程での洗浄液はタ
ンク、ポンプを介してサーキュレートされている。ま
た、スクレーパ工程ではウェーハに油を噴霧するがこの
油を含んで回収したスラリは、廃液として所定処理がな
される。このスラリ廃液は他工程の回収液と混合される
ことはない。また、その後のブラシ工程、およびスクレ
ーパ工程での回収液は、次の洗剤洗浄工程での回収液と
ともに、フィルタ・タンクで回収・濾過されて再使用さ
れている。温純水洗浄工程で使用される温純水も同様に
サーキュレートされて再使用に供されている。
【0020】このように、ブレード26,27で半導体
ウェーハ24の表裏面を機械的にかくらんする(表面を
あらす)ようにしたため、そのウェーハ表面層に沈着・
固着されたスラリ・有機物等を含む付着物を完全に除去
することができる。したがって、その後の洗浄工程での
洗浄時間を短縮することができる。
【0021】
【発明の効果】この発明では、枚葉化処理の生産性が高
められる。廃液量が低減される。短時間にスラリ等を除
去できる。枚葉化処理装置を自動化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る枚葉化処理を示す工
程模式図である。
【図2】この発明の一実施例に係る枚葉化処理装置を示
す平面図である。
【図3】この発明の一実施例に係るワイヤソー切断され
た半導体ブロックを示す正面図である。
【図4】この発明の一実施例に係るワイヤソー切断され
た半導体ブロックを示す側面図である。
【図5】この発明の一実施例に係るワイヤソー切断され
た半導体ウェーハブロックでの半導体ウェーハの密着状
態を示す模式図である。
【図6】この発明の一実施例に係るウェーハ剥離工程を
説明するための斜視図である。
【図7】この発明の一実施例に係るスクレーパ工程を説
明するための模式図である。
【符号の説明】
12 枚葉剥離ステージ、 14,15 スクレーパステージ、 19 洗剤洗浄ステージ、 21 半導体ウェーハブロック、 22 へら(くさび状部材,分離手段)、 23 カーボンベッド、 24 半導体ウェーハ、 26,27 ブレード(除去手段)、 56 吸着パッド(保持手段)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ブロックにベッド材を接着し、ワ
    イヤソーで切断することにより、ベッド材に複数の半導
    体ウェーハの一部が連結された状態に加工するワイヤソ
    ー工程と、 各半導体ウェーハをベッド材から分離する工程と、 スクレーパでこれらの半導体ウェーハの表裏面からスラ
    リ付着物を除去する工程と、 各半導体ウェーハの表裏面を洗剤で洗浄する工程とを備
    えた半導体ウェーハの枚葉化処理方法。
  2. 【請求項2】 ベッド材を固着した半導体ブロックをワ
    イヤソーで切断することにより複数の半導体ウェーハの
    一部がベッド材に固着された状態とした半導体ブロック
    にあって、各半導体ウェーハをベッド材から分離する分
    離手段と、 この半導体ウェーハの表裏面から付着物を物理的に除去
    する除去手段と、 この半導体ウェーハの表裏面を洗浄する洗浄手段と、を
    備えた半導体ウェーハの枚葉化処理装置。
  3. 【請求項3】 複数の半導体ウェーハの一部がベッド材
    に固着された状態の半導体ブロックにあって、各半導体
    ウェーハをベッド材から分離する半導体ウェーハの分離
    装置であって、 上記固着された状態の半導体ウェーハを保持する保持手
    段と、 保持手段に保持された半導体ウェーハのベッド材との連
    結部に打ち込まれるくさび状部材と、を備えた半導体ウ
    ェーハの分離装置。
  4. 【請求項4】 ワイヤソーで切断された半導体ウェーハ
    の表面の付着物を物理的に除去する半導体ウェーハ表面
    付着物の除去装置であって、 上記半導体ウェーハの表面に接触して付着物を除去する
    ブレードを備えた半導体ウェーハ表面付着物の除去装
    置。
JP21951495A 1995-08-03 1995-08-03 半導体ウェーハの枚葉化処理方法、および、半導体ウェーハの分離装置、ならびに、半導体ウェーハ表面付着物の除去装置 Expired - Fee Related JP3402345B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009054792A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Siltronic Ag シリコンウェハの洗浄方法
WO2012172910A1 (ja) * 2011-06-14 2012-12-20 株式会社新菱 ウエハの製造方法および製造装置

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