JPH0943671A - カメラシステム - Google Patents

カメラシステム

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JPH0943671A
JPH0943671A JP7194908A JP19490895A JPH0943671A JP H0943671 A JPH0943671 A JP H0943671A JP 7194908 A JP7194908 A JP 7194908A JP 19490895 A JP19490895 A JP 19490895A JP H0943671 A JPH0943671 A JP H0943671A
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light emission
strobe
photometry
circuit
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影レンズの絞りが絞り込まれた状態では正
確なプリ発光測光が行えない。TTL調光では、同じ露
出で連写することが難しい。プリ発光の後に撮影条件を
変更すると適正露光が得られない。 【解決手段】 ストロボのメイン発光の前にストロボを
プリ発光させて測光を行うカメラシステムにおいて、プ
リ発光を、撮影レンズの絞りを開放した状態で行う制御
手段(#26)を設ける。また、連続撮影における各回
の撮影を、1回目の撮影前のプリ発光による測光値に応
じたメイン発光により行う制御手段(#16,25)を
設ける。さらに、撮影条件が変更されたことを検出する
検出手段(#04)と、プリ発光の後メイン発光の前に
検出手段による検出が行われた場合は、改めてプリ発光
を行う再発光手段(#05,25)とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボを使用し
た状態で自動的に適正露光が得られるように、ストロボ
の発光量の調節を行うカメラシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上記のようなカメラシステムは従来種々
提案されており、このようなカメラシステムにおいて
は、露光時にフィルム面に到達する光のフィルム面反射
光を測定することにより適正発光量を得るいわゆるTT
L調光が一般的に用いられている。このTTL調光で
は、図9に示すように、撮影レンズ32およびハーフミ
ラーからなる主ミラー2を通してフィルム面9に結像し
た被写体像の反射光を、結像レンズ23を通して調光用
センサ24により測光する。そして、測光値の積分量が
所定量に達したときにストロボ発光を停止させ、発光量
の制御を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、TTL
調光では、フィルム面の拡散反射光を利用して、被写体
を間接的にぼんやりと画面内の特定の場所でのみ測光す
るため、被写体の大きさや構図の違いにより露出が安定
せず、同じ露出で連続撮影(連写)することが難しいと
いう問題がある。
【0004】さらに、特開平4−331935号公報に
は、ストロボのメイン発光の前にプリ発光させて測光
し、メイン発光時のTTL調光を補正する手法が提案さ
れているが、被写体深度の確認等のために撮影レンズの
絞りが絞り込まれた状態のままプリ発光を行うと、正確
な測光が行えず、その結果正しい補正をすることができ
なくなったり複雑な演算が必要になったりするという問
題がある。
【0005】また、プリ発光の後に、露出オーバー等を
心配してストロボ発光部の向きを被写体からずらしたよ
うな場合に、プリ発光時の測光値をそのまま使用したの
では、正しい補正をすることができない。
【0006】そこで、本発明の第1の目的は、プリ発光
時に正確な測光を行わせるようにしたカメラシステムを
提供することにある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、安定した露
出での連続撮影を行えるようにしたカメラシステムを提
供することにある。
【0008】さらに、本発明の第3の目的は、プリ発光
の後にストロボの向き等を変えた場合でも、適正な露出
が得られるようにしたカメラシステムを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、ストロボのメイン発光の前
にストロボをプリ発光させて測光を行うカメラシステム
において、プリ発光を、撮影レンズの絞りを開放した状
態で行う制御手段を設けている。すなわち、プリ発光前
にレンズ絞りを絞り込んだ場合でも、一旦絞りを開放状
態に戻した上でプリ発光および測光を行うようにして、
正確な測光を行う。また、本願第2の発明では、ストロ
ボのメイン発光の前にストロボをプリ発光させて測光を
行うカメラシステムにおいて、連続撮影における各回の
撮影を、1回目の撮影前のプリ発光による測光値に応じ
たメイン発光により行う制御手段を設けている。すなわ
ち、2回目以降の撮影時のメイン発光量を、1回目のメ
イン発光量と同じくして、連写の各駒において同じ露出
が得られるようにする。
【0010】また、本願第3の発明では、ストロボのメ
イン発光の前にストロボをプリ発光させて測光を行うカ
メラシステムにおいて、撮影条件が変更されたことを検
出する検出手段と、プリ発光の後メイン発光の前に検出
手段による検出が行われた場合は、改めてプリ発光を行
う再発光手段とを設けている。すなわち、例えば、最初
のプリ発光による測光値が固定された後に、ストロボの
向きや撮影モード等の撮影条件が変更されたような場合
は、改めてプリ発光を行った上でメイン発光することに
より、変更後の撮影条件に対応した正確な測光および適
正なメイン発光の制御を行うことができる。
【0011】なお、プリ発光は、発光強度をほぼ一定に
維持するフラット発光により行うのが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は本発明を1眼レフレックスカメ
ラに適用して実施したストロボ制御カメラシステムの主
に光学的な構成を説明した横断面図である。
【0013】1はカメラ本体であり、この中に写真撮影
に必要な光学部品、メカ部品、電気回路およびフィルム
などが収納されている。2は主ミラーであり、この主ミ
ラー2は観察状態と撮影状態に応じて撮影光路内に斜設
されたり撮影光路内からは退去されたりする。また、主
ミラー2はハーフミラーとなっており、撮影光路内に斜
設されているときも、後述する焦点検出光学系に被写体
からの光線の約半分を透過させている。
【0014】3は撮影レンズ12〜14の予定結像面に
配置されたピント板であり、4はファインダー光路変更
用のペンタダハプリズムである。また、5はファインダ
ーであり、撮影者はこのファインダー5を通してピント
板3を観察することで、撮影画面を観察することができ
る。6,7はそれぞれ、観察画面内の被写体輝度を測定
するための結像レンズと多分割測光センサであり、結像
レンズ6は、ペンタダハプリズム4内の反射光路を介し
てピント板3と多分割測光センサ7を共役に関係付けて
いる。
【0015】ここで、多分割測光センサ7の機能を詳細
に説明する。図2には、撮影画面上の測光エリアの分割
図を示している。40は撮影画面全体を表している。4
1は多分割測光センサ7の撮影画面上の測光するエリア
分割を表していて、E0,E1,E2,E3,E4,E
5のように撮影画面を6個のエリアに分割している。こ
のように撮影画面と共役に関係付けられた多分割測光セ
ンサ7は、撮影画面を分割してそれぞれの輝度値を測光
し出力することができる。
【0016】図1における8はシャッターである。9は
感光部材であり、銀塩フィルム等より形成されている。
25はサブミラーであり、このサブミラー25は、被写
体からの光線を下方に折り曲げて、焦点検出ユニット2
6の方に導いている。
【0017】焦点検出ユニット26内には、2次結像ミ
ラー27、2次結像レンズ28、焦点検出ラインセンサ
29等が配設されている。2次結像ミラー27および2
次結像レンズ28は、焦点検出光学系を形成しており、
この焦点検出光学系は、撮影光学系の2次結像面を焦点
検出ラインセンサ29上に結んでいる。焦点検出ユニッ
ト26は、後述の電気回路の処理により、既知の位相差
検出法により撮影画面内の被写体の焦点状態を検出して
撮影レンズの焦点調節機構を制御することにより自動焦
点検出装置を実現している。この自動焦点検出装置は、
画面内の所定の3点の焦点状態を検出するものである。
図2にその3点の位置を示している。測距点のP0,P
1,P2がその位置である。
【0018】10は公知のカメラとレンズとのインター
フェイスとなるマウント接点であり、11はカメラ本体
に据え付けられるレンズ鏡筒である。12〜14は撮影
レンズであり、12は1群レンズであり、この1群レン
ズ12は光軸上を左右に可動することで、撮影画面のピ
ント位置を調整する。13は2群レンズであり、この2
群レンズ13は、光軸上を左右に可動することで、撮影
画面を変倍させ、撮影レンズの焦点距離を変更させる。
14は3群固定レンズである。15は撮影レンズ絞りで
ある。
【0019】16は1群レンズ駆動モータであり、自動
焦点調節動作に従ってこのモータ16の作動を制御し、
1群レンズ12を左又は右に移動させることにより自動
的にピント位置を調整することができる。17はレンズ
絞り駆動モータであり、このモータ17の作動を制御す
ることにより撮影レンズ絞りを開放にしたり、絞ったり
することができる。
【0020】18は外付けストロボであり、このストロ
ボ18は、カメラ本体1に取り付けられ、カメラからの
信号に従って発光制御を行う。また、このストロボ18
は、発光部の向きを撮影レンズの光軸に無関係に変える
ことができる機能(バウンス機能)を有する。
【0021】19はキセノン管であり、このキセノン管
19は、電流エネルギーを発光エネルギーに変換する。
20,21はそれぞれ反射板とフレネルであり、これら
は発光エネルギーを効率良く被写体に向けて集光する役
目を有する。22はカメラ本体1と外付けストロボ18
とのインターフェースとなる公知のアクシュー接点であ
る。
【0022】30はグラスファイバーであり、このグラ
スファイバー30はキセノン管19が発光した光をモニ
タ用のセンサ(PD1)31に導いている。センサ(P
D1)31は、ストロボのプリ発光及びメイン発光の光
量を直接測光しているものであり、メイン発光量の制御
のために用いられる。32はキセノン管19が発光した
光をモニタするセンサ(PD2)である。センサ(PD
2)32の出力により、キセノン管19の発光電流を制
限してストロボをフラット発光させることができる。3
3は、バウンス機能による外部ストロボ18の発光部の
向きを検出するためのセンサである。
【0023】なお、図1では、本発明を実現するために
必要な部材の内、光学メカ部材のみ記しており、その他
に電気回路部材が必要となるが、ここでは省略してあ
る。
【0024】図3に、本実施形態のカメラシステムの電
気回路ブロック図を示しており、この図では、図1に示
した部材には同符号を付している。
【0025】MPU100は、発振器101で作られる
クロックをもとに所要の演算処理動作を行う。
【0026】EEPROM100bは、フィルムカウン
タその他の撮影情報を記憶する。A/D変換器100c
は、焦点検出回路105および測光回路106からのア
ナログ信号をA/D変換する。MPU100は、A/D
変換器100cからのA/D値を信号処理することによ
り各種状態を設定する。
【0027】MPU100には、焦点検出回路105、
測光回路106、シャッター制御回路107、モーター
制御回路108、フィルム走行検知回路109、スイッ
チセンス回路110およびLCD駆動回路111が接続
されている。また、MPU100は撮影レンズ内に配置
されたレンズ制御回路112との間でマウント接点10
を介して信号の伝達を行い、外付けストロボ18内に配
置されたストロボ制御回路102との間で、アクシュー
接点22を介して信号の伝達を行う。
【0028】ラインセンサ29は、前述したファインダ
ー上の3つの測距点に対応した3組のラインセンサLi
ne−L、Line−C、Line−Rから構成される
公知のCCDラインセンサである。焦点検出回路105
は、MPU100からの信号に従い、これらラインセン
サ29の蓄積制御と読み出し制御を行って、それぞれの
画素情報をMPU100に出力する。MPU100は、
この画素情報をA/D変換し、周知の位相差検出法によ
る焦点検出を行う。また、MPU100は焦点検出情報
により、レンズ制御回路112と信号のやりとりを行う
ことによりレンズの焦点調節を行う。
【0029】測光回路106は、画面内の各エリアの輝
度信号として、前述したように画面内を6個のエリアに
分割した多分割測光センサ7からの出力をMPU100
に出力する。測光回路106は、被写体に向けてストロ
ボ光をプリ発光していない定常状態とプリ発光している
プリ発光状態との双方の状態で輝度信号を出力する。M
PU100はこの輝度信号をA/D変換し、撮影の露出
の調節のための絞り値の演算とシャッタースピードの演
算および露光時のストロボメイン発光量の演算を行う。
【0030】シャッター制御回路107は、MPU10
0からの信号に従って、シャッター先幕(MG−1)、
シャッター後幕(MG−2)を走行させ、露出動作を制
御する。
【0031】モータ制御回路108は、MPU100か
らの信号に従ってモータMを制御することにより、主ミ
ラー2の斜設・退去(アップ・ダウン)、シャッターの
チャージおよびフィルムの給送を行わせる。
【0032】フィルム走行検知回路109は、フィルム
給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたか否かを検知
し、MPU100に信号を送る。
【0033】SW1は、不図示のレリーズボタンの第1
ストロークでONし、測光およびAFを開始させる。S
W2は、レリーズボタンの第2ストロークでONし、露
光動作を開始させる。SW1,SW2及びその他不図示
のカメラの操作部材からの信号は、スイッチセンス回路
110が検知し、MPU100に送っている。
【0034】液晶表示回路111は、図2に具体的に示
すファインダー内LCD24と具体的には図示しないモ
ニタ用LCD42の表示をMPU100からの信号に従
って制御している。
【0035】レンズ制御回路112は、レンズマウント
接点10を介してMPU100と通信し、1群レンズ駆
動モータ16及びレンズ絞りモータ17を動作させ、レ
ンズの焦点調節と絞りを制御している。35,36はそ
れぞれ光検出器とパルス板であり、光検出器35を介し
てレンズ制御回路112がパルス板36のパルス数をカ
ウントすることにより1群レンズの位置情報を得ること
ができ、レンズの焦点調節を行うことができる。また、
1群レンズの位置情報に基づいて、被写体の絶対距離情
報をMPU100に伝達する。
【0036】ストロボ制御回路200は、MPU100
からの信号に従って、被写体に向けてストロボ光を発光
させる回路であり、発光量の制御、フラット発光の発光
強度及び発光時間の制御等を行う。
【0037】201はDC/DCコンバータであり、こ
のコンバータ201は、ストロボ制御回路200の指示
により電池電圧を昇圧し、メインコンデンサC1に約3
00Vを蓄えることができる。
【0038】R1/R2はメインコンデンサC1の電圧
をストロボ制御回路200がモニタするために設けられ
た分圧抵抗である。ストロボ制御回路200は、分圧さ
れた電圧をA/D変換器202によりA/D変換するこ
とにより、コンデンサC1の電圧を間接的にモニタし、
DC/DCコンバータ201を止めて、昇圧をやめさせ
たり、現在の充電電圧をモニタしてMPU100に伝達
したりすることができる。
【0039】203はトリガ回路であり、露光時におい
て、MPU100の指示によりストロボ制御回路200
を介してトリガを出力する。このトリガによりメインコ
ンデンサC1に蓄えられた電荷エネルギがキセノン管1
9において放電され、ストロボ発光が開始される。
【0040】204は発光停止回路である。この発光停
止回路204は、前述のトリガ出力時はONして、キセ
ノン管19の発光を開始させ、コンパレータ205また
はコンパレータ206の出力及びストロボ制御回路20
0からの信号によりOFFして、キセノン管19の発光
を停止させる。
【0041】33は、前述のようにキセノン管19を含
む発光部の向きを検出するセンサであり、このセンサ3
3の出力は、ストロボ制御回路200を介して読み出す
ことができる。
【0042】次に、このストロボの動作を説明しながら
回路を詳しく説明する。
【0043】<フラット発光について>ストロボ制御回
路200は、D/A変換器207に所定の値を設定す
る。このときキセノン管19はまだ光り始めていないの
で、モニタセンサ32(PD2)の光電流は少なく、コ
ンパレータ206の反転入力端子に入力されるモニタ回
路209の出力は低い。よってコンパレータ206から
の発光停止回路204への出力はHIとなる。
【0044】そしてトリガを出力してキセノン管19が
発光を開始すると、すぐに発光強度が上昇し、モニタセ
ンサ32(PD2)の光電流が多くなってモニタ回路2
09の出力が上昇し、コンパレータ206の出力がLO
Wになる。
【0045】コンパレータ206の出力がLOWになる
と、発光停止回路204が働き、キセノン管19の放電
ループが断たれるが、ダイオードD1、コイルL1によ
り環流ループが形成され、発光強度は瞬時に落ちないで
徐々に落ちてくる。
【0046】発光強度が落ちてくると、モニタセンサ3
2(PD2)の光電流は少なくなるので再びコンパレー
タ206の出力はHIに転じ、キセノン管19の放電ル
ープが形成され発光強度が上昇してくる。このように、
コンパレータ206の出力により短い周期で発光強度が
増加減少を繰り返し、結果的にほぼ一定の発光強度で発
光を継続させるフラット発光制御が行われる。
【0047】フラット発光の終了は、ストロボ制御回路
200が直接発光停止回路204に信号が出力されるこ
とにより行われる。
【0048】また、フラット発光の発光強度は、D/A
変換器207に与えられるデジタル値に応じてコンパレ
ータ206の非反転入力端子に入力される電圧を異なら
せることで、モニタセンサ32(PD2)の光電流の動
作ポイントを変化させ、所望の値に制御される。発光時
間についても、所望の時間に制御される。
【0049】<プリ発光と積分について>プリ発光で
は、前述のフラット発光が所定の発光強度で所定時間行
われる。
【0050】このときモニタセンサ31(PD1)はキ
セノン管19の発光測光輝度を測定し、ストロボ制御回
路200は積分回路211に積分開始を指示し、積分回
路211はモニタ回路210からの出力によりプリ発光
の積分を開始する。なお、発光停止回路204には、反
転入力端子に積分回路211の出力が入力されているコ
ンパレータ205の出力が入力されているが、これはス
トロボ制御回路200からの信号により無視されるよう
に設定されていて、前述したフラット発光の制御を阻害
しないようになっている。
【0051】所定時間のプリ発光が終わると、ストロボ
制御回路200は、プリ発光を積分した積分回路211
の出力をA/D変換器202によりA/D変換し、積分
値をデジタル値として読み込む。
【0052】<メイン発光制御について>MPU100
は、前述のプリ発光の積分値、またプリ発光時の多分割
測光センサ7からの被写体反射光輝度値等から、メイン
発光量の適正積分値を求め、ストロボ制御回路200を
介してD/A変換器207にその適正積分値を設定す
る。次にMPU100は、積分回路211を初期状態に
して、トリガー回路203により発光を開始させる。
【0053】モニタセンサ31(PD1)により測光さ
れたキセノン管19の発光輝度は積分回路211によっ
て積分され、積分出力が設定された適正積分値まで到達
すると、コンパレータ205の出力がHIからLOWに
切り替わり、発光停止回路204によって発光のストッ
プがかかる。なお、このときはコンパレータ206の出
力はストロボ制御回路200からの信号により無視され
るように設定してある。このようにして、メイン発光の
発光量を演算で求めた適正な発光量に制御することがで
きる。
【0054】次に、図4を用いてMPU100の動作フ
ローを説明する。まず、図4(a)において、カメラの
動作が開始すると、ステップ1(#01)では、入出力
ポートの初期化や変数の初期化を行う。ステップ2(#
02)では、レンズ11より、焦点情報や開放Fナンバ
ー等のレンズ情報を読み出す。ステップ3(#03)で
は、ストロボ18よりガイドナンバーやストロボ状態等
のストロボ情報を読み出す。
【0055】次に、ステップ4(#04)では、ストロ
ボ情報中のセンサ33の出力に基づいて、バウンス機能
によるストロボ発光部の向きが変化したか否かを判別す
る。このとき、ストロボ発光部の向きが変化していれば
ステップ5(#05)に進んでFELK(FEロック)
フラグをクリア(=0)し、変化していなければステッ
プ6(#06)に進む。
【0056】ステップ6(#06)では、スイッチセン
ス回路110を介してSW1,SW2以外の不図示のカ
メラの各操作スイッチの状態を読み込み、シャッタース
ピードの決め方や絞りの決め方等様々な撮影モードの設
定を行う。
【0057】ステップ7(#07)では、レリーズボタ
ンの第1ストロークのスイッチSW1がONか否かを判
別し、OFFである場合はステップ8(#08)に進
む。ステップ8(#08)では、測光タイマ(SW1が
OFFしてから約6秒の間測光を続けるためのタイマ)
がカウント中か否かを判別する。カウント中であればス
テップ12(#12)に進み、カウントが終了していれ
ばステップ9(#09)に進む。
【0058】ステップ9(#09)では、SW1がOF
Fに変化した直後か否かを判別し、変化直後でない場合
はステップ11(#11)に進んで、FELKフラグを
クリアして、フローを終了する。一方、変化直後である
場合はステップ10に進んで、測光タイマのカウントを
開始させ、ステップ12(#12)に進む。
【0059】ステップ12(#12)では、画面上の6
つのエリアの被写体輝度値を測光回路106より得る。
【0060】ステップ13(#13)では、上記6つの
エリアの被写体輝度値より、周知のアルゴリズムにより
露出量を決定し、設定された撮影モードに従ってシャッ
タースピードの値と絞りの値とを決定する。
【0061】ステップ14(#14)では、FELKス
イッチがONか否かを判別し、OFFのときはそのまま
ステップ18(#18)に進み、ONのときはステップ
15(#15)に進む。
【0062】ステップ15(#15)では、プリ発光を
行って測光を行う。この処理の内容は後述する。
【0063】ステップ16(#16)では、FELKフ
ラグをセット(=1)する。
【0064】ステップ17(#17)では、レリーズボ
タンの第2ストロークのスイッチSW2がONであるか
否かを判別する。OFFのときはステップ18(#1
8)に進んで、焦点検出動作を行う。これは前述したよ
うに焦点検出回路105による周知の位相差検出法によ
るものである。さらに、このステップ18では、焦点検
出動作によって検出された焦点状態により、レンズ制御
回路112を制御し、レンズの焦点調節を行う。
【0065】焦点検出するポイントは、図2で説明した
ように画面上に3ポイントあるが、そのうちのどのポイ
ントの被写体にピントを合わせるかは、撮影者が任意に
設定できる方式でも良いし、近点優先を基本の考え方と
した周知の自動選択アルゴリズム方式でも良い。
【0066】ステップ18(#18)からはステップ2
(#02)に戻り、SW1がONであるか測光タイマが
カウント中である限り、ここまでのステップを繰り返
す。
【0067】ステップ17(#17)において、SW2
がONのときはステップ19(#19)に進む。
【0068】ステップ19(#19)では、プリ発光お
よび測光を行う。このステップ19は、ステップ15
(#15)と同じプリ発光測光処理用サブルーチンを用
いて実行される。
【0069】図4(b)に示す上記サブルーチンのステ
ップ25(#25)では、FELKフラグがセットされ
ているか否かを判別し、セットされているときはこのま
まサブルーチンを終了する。セットされていないとき
は、ステップ26(#26)に進み、レンズの絞りの開
放処理を行う。この開放処理を行うのは、被写体の深度
確認等の機能によりレンズの絞りが絞り込まれている場
合があるためである。このようにプリ発光に先立って絞
りを開放しておくことにより、後のプリ発光測光を正確
かつ簡単な演算で行うことができる。
【0070】ステップ27(#27)では、ストロボ制
御回路200からの情報伝達により現在のストロボのメ
インコンデンサC1の充電電圧情報を得るととともに、
制御回路112からの情報伝達により被写体のカメラか
らの絶対距離情報を得る。また、測光回路106からの
被写体輝度情報を得る。
【0071】ステップ28(#28)では、得られた充
電電圧情報、絶対距離情報、および被写体輝度情報に基
づいてプリ発光の発光量を決定する。
【0072】ステップ29(#29)では、決定された
プリ発光量になるように、ストロボ制御回路200に指
令を出して、フラット発光によるプリ発光を制御する。
【0073】ステップ30(#30)では、プリ発光と
同時に、被写体の反射光を多分割測光センサ7によって
測光する。このときの動作をさらに詳しく説明すると、
プリ発光の発光する直前にも多分割測光センサ7によっ
て被写体の輝度を測光し、プリ発光時の測光値とプリ発
光直前の測光値との差を計算することによって、プリ発
光の発光分のみの被写体からの反射光を得る。
【0074】なお、プリ発光を行っているとき、ストロ
ボ制御回路200は、キセノン管19の直接光をモニタ
センサ31(PD1)で測光し、積分回路211で積分
して、プリ発光終了時に積分値をA/D変換して読み込
む。そして、サブルーチンを終了する。
【0075】メインフローに復帰したステップ20(#
20)では、プリ発光の積分値、プリ発光の被写体反射
光測光値、および露出値等からメイン発光の適正積分値
を演算する。
【0076】ステップ21(#21)では、露光動作に
先立って主ミラー2をアップさせ、サブミラー25と共
に撮影光路より退去させる。
【0077】ステップ22(#22)では、決められた
露光量に基づく絞り値になるようにレンズ制御回路11
2に指令を出し、決められたシャッタースピード値にな
るようにシャッター制御回路107を駆動する。
【0078】ステップ23(#23)では、シャッター
の駆動に合わせて、露光中にストロボのメイン発光をス
トロボ制御回路200を介して制御する。このメイン発
光は、ステップ20(#20)の演算によって求められ
た発光量に抑制されることとなる。
【0079】こうして露光動作が終了すると、ステップ
24(#24)では、撮影光路から退去させていた主ミ
ラー2をダウンして撮影光路内に斜設させると同時に、
レンズ絞りの開放処理を行い、モータ制御回路108と
フィルム走行検知回路109とによりフィルムを1駒巻
き上げ、ステップ2(#02)に戻る。
【0080】なお、本実施形態では、FELKスイッチ
を操作しない場合は、露光動作の直前にレンズの絞りを
開放して、プリ発光および測光を行い、メイン発光量
(適正積分値)を決定した上でメイン発光および露光動
作を行うようにしている。このとき、SW2をONにし
たままにした場合は、連写となり、露光直前に毎回プリ
発光を行う。なお、毎回露光直前にプリ発光を行う発光
動作を一括発光モードと称する。
【0081】また、FELKスイッチを操作した場合
は、露光動作とは無関係に(すなわちレリーズスイッチ
の操作前に)レンズの絞りを開放して、プリ発光および
測光を行いメイン発光量(適正積分値)を決定し、その
後SW2をONにすると、決定された発光量でのメイン
発光および露光動作を行うようにしている。このとき、
SW2をONにしたままにした場合は、連写となるが、
露光直前の毎回のプリ発光は行わずメイン発光のみを行
い、連写中のメイン発光量をすべて同じに(言い換えれ
ば、2回目以降のメイン発光量が1回目のメイン発光量
と同じになるように)制御する。なお、このように始め
のプリ発光による測光値を固定して連写を行う動作をF
Eロックモードと称する。
【0082】さらに、本実施形態では、ステップ4およ
びステップ5から分かるように、FELKスイッチを操
作した後、バウンス機能によりストロボ発光部の向きを
変更した場合は、FEロックモードが解除され、一括発
光モードが設定される。
【0083】なお、FEロックモードから一括発光モー
ドへの変更は、ストロボ発光部の向きが変更された場合
に限られるものではなく、レンズの交換や撮影モードの
変更等、露出に影響ある撮影条件の変更によって行われ
るようにしても良い。
【0084】次に、図5を用いて、本カメラシステムに
おける適正メイン発光量の演算部分の演算式とフローに
ついて説明する。
【0085】ステップ1(S01)では、自然光下にお
ける被写体輝度を測光して、図示の式により、6つの測
光エリアの重み付け平均をとる。なお、このステップ1
は、図4におけるステップ12に相当するものである。
【0086】ここで、重み付け計数であるW(i)は、
ストロボ18のメイン発光制御の測光モードや自然焦点
検出の測距ポイントによって変化し、例えば、図8の表
図に示すように設定される。この表図から分かるよう
に、メイン発光制御の測光モードが重み付け平均測光モ
ードのときには、自動焦点検出の測距ポイントに重み付
けをおいた重み付け平均をとっている。また、測光モー
ドが部分測光モードのときは、測距ポイントを含む測光
エリアのみに重み付け係数をかけ、他の測光エリアをす
べて0にした重み付け平均の演算をしており、結果的に
は1つの測光エリアのEVb(i)がそのままEVbと
なっている。
【0087】また、重み付け平均を行う際には、各測光
エリアの輝度値をLOG圧縮した値EVb(i)を2の
べき乗をとって伸長したもので重み付け平均をとり、最
後に2の底でLOG圧縮するようにしている。
【0088】このようにして演算された値EVbは、後
述のステップ9(S09)においてメイン発光適正比を
演算する際に使用される。
【0089】ステップ2(S02)では、シャッター速
度優先モードや絞り優先モード等、撮影者の意思等によ
り選択された各撮影モードや制御値等を入力する。な
お、このステップ2は、図4のフローのステップ6に相
当するものである。
【0090】ステップ3(S03)では、ステップ2に
おいて入力された撮影モードや制御値と被写体輝度値E
Vb(i)とから、次式(1)を用いてシャッター速度
TVと絞り値AVからなる露出値EVsの決定を行う。
【0091】EVs=TV+AV …(1) なお、露出値EVsを求めるために、ステップ1で求め
た重み付け平均値EVbを用いても、周知の分割測光の
演算アルゴリズムを用いても良い。
【0092】ステップ4(S04)では、プリ発光直前
の被写体輝度を測光し、ステップ1と同様な演算式を用
いて重み付け平均値EVaを演算する。なお、このステ
ップ4は、図4のフローのステップ30に相当するもの
である。
【0093】ここで、ステップ1ですでに測光したにも
かかわらず、ステップ4において再び測光を行うのは、
SW1がONしたときの状態と、今まさに露光動作を始
めようとするSW2がONしたときの状態とで、撮影者
がフレーミングを変更する等して被写体の状態が変化し
ている可能性があるからである。
【0094】但し、ステップ4においては、後に続くプ
リ発光がエネルギの浪費を防ぐとともに撮影される側の
まぶしさを和らげるために短時間で行われるのに合わせ
て、短時間で測光を行う。具体的には、図6に示すよう
に、ステップ1(S01)では、蛍光灯の光源で撮影さ
れる場合のフリッカーの影響をなるべく少なくするため
に比較的長時間(例えば、10ms)の測光を行うが、
ステップ4(S04)では、その後に続くプリ発光時
(S08)の測光と同じ短い時間(例えば、1ms以
下)で測光を行う。
【0095】なお、ステップ4の測光とステップ8の測
光とは、ストロボ発光の有無を除く両者の測光条件をで
きるだけ一致させるため、時間的に近接させて行うのが
望ましい。
【0096】こうして演算された被写体輝度EVaは、
後述のステップ9におけるメイン発光適正比の演算に用
いられる。
【0097】次に、ステップ7(S07)では、プリ発
光の制御を行うが、プリ発光の発光量はステップ5(S
05)、ステップ6(S06)の手順で決定される。な
お、ステップ7は、図4のフローにおけるステップ29
に相当し、ステップ5は同ステップ27に相当する。ま
た、ステップ6は、同ステップ29に相当する。
【0098】ステップ5では、メインコンデンサC1の
充電電圧Vc、被写体輝度EVaおよび被写体距離Dis
t を入力する。そして、ステップ6では、次式(2)を
用いてプリ発光量Qを演算する。
【0099】 Q=k×F1(Vc)×F2(EVa)×F3(Dist )…(2) ここで、第1関数F1(Vc)の値は、図7(A)に示
すように、充電電圧Vcにほぼ比例して変化する。この
ため、充電電圧Vcが高いときにはプリ発光量Qを大き
くして測光のダイナミックレンジを大きくとる一方、充
電電圧Vcが低いときにはプリ発光量Qが小さくしてメ
イン発光時におけるエネルギ不足を防止することができ
る。
【0100】また、第2関数F2(EVa)の値は、図
7(B)に示すように、被写体輝度EVaがある程度低
い場合およびある程度高い場合を除き、被写体輝度EV
aにほぼ比例して変化する。このため、自然光下での被
写体輝度EVaが高いときにはプリ発光量Qを大きくし
て、プリ発光による被写体反射光が自然光下での輝度に
埋もれてしまうことを防止でき、被写体輝度EVaが低
いときにはプリ発光量Qを小さくして、プリ発光によっ
て被写体となる人がまぶしく感じることを防止できる。
なお、被写体輝度EVaがある程度低い場合およびある
程度高い場合に第2関数F2(EVa)の値を一定とし
ているのは、ハード的にプリ発光量の増減が難しいから
である。
【0101】さらに、第3関数F3(Dist )の値は、
図7(C)に示すように、被写体距離Dist がある程度
近い場合およびある程度遠い場合を除き、被写体距離D
istにほぼ比例して変化する。このため、被写体距離Di
st が遠いときにはプリ発光量Qを大きくして、プリ発
光の光が被写体に届かず反射光が得られなくなるのを防
止でき、被写体距離Dist が近いときにはプリ発光量Q
を小さくして、プリ発光によって被写体となる人がまぶ
しく感じることを防止できる。なお、被写体距離Dist
がある程度近い場合およびある程度遠い場合に第3関数
F3(Dist )の値を一定としているのは、第2関数と
同様の理由による。
【0102】ステップ8(S08)では、図6に示すタ
イミングでプリ発光時の被写体からの反射光輝度を測光
し、ステップ1,4と同様の演算式を用いて重み付け平
均値を演算する。なお、ステップ8は、図4のフローに
おけるステップ30に相当する。
【0103】ステップ9(S09)では、次式(3)を
用いて、プリ発光に対して適正なメイン発光の発光量を
演算する。
【0104】 r=ln2 (2EVs −2EVb )−ln2 (2EVf −2EVa )…(3) この式の第1項では、露出値(EVs)と被写体輝度測
光値(EVb)を2のべき乗数をとって伸長した上で前
者から後者を差し引き、最後に2の底でLOG圧縮して
いる。この項の演算により、自然光下での被写体輝度に
対して不足する露出量を演算することができる。つま
り、第1項では、自然光下の輝度にストロボ光下の輝度
を足して適正な露出を得るという考えで演算が行われ
る。また、第2項では、プリ発光時の露出値(EVf)
とプリ発光直前の被写体輝度の測光値(EVa)を2の
べき乗数をとって伸長した上で前者から後者を差し引
き、最後に2の底でLOG圧縮している。この項の演算
により、自然光下での被写体輝度を差し引いたプリ発光
のみの被写体反射光輝度を演算することができる。
【0105】そして、第1項から第2項を差し引くこと
により、総合露出として適正になるためには、メイン発
光の発光量をプリ発光に対してどれだけ増減させればよ
いかの比rを演算できる。
【0106】ステップ10(S10)では、プリ発光を
直接測光した積分値pre intを演算する。なお、
ステップ10は、図4のフローにおけるステップ30に
相当する。
【0107】ステップ11(S11)では、次式(4)
を用いて、メイン発光の適正積分値main intを
演算する。
【0108】 main int=pre int+r+TV−t pre+c…(4) なお、この式で用いられる変数は、すべてLOG圧縮し
た数である。この式および図6からから分かるように、
メイン発光(閃光発光)の発光量は、プリ発光の発光強
度(pre int−t pre)にステップ9で求め
た比rを足した値の発光強度(実際にはプリ発光のr倍
の発光強度)でシャッターの開いている時間(TV)の
間フラット発光させた場合の発光量に、撮影者によって
設定された調光補正量等の補正係数(c)を足した値と
同じに設定される。
【0109】ステップ12(S12)では、ステップ1
1で求められた適正積分値に基づいてメイン発光の発光
量を制御する。なお、このステップ12は、図4のフロ
ーにおけるステップ23に相当する。
【0110】このように本実施形態のカメラシステムで
は、プリ発光を可変にしているため、撮られる人にまぶ
しさを感じさせないプリ発光測光を実現することがで
き、また、ストロボの直接光を測光してメイン発光量が
適正積分値になるように制御しているため、被写体の状
況や構図の違いおよびフィルムの種類に左右されること
なく安定して適正露光を得られる。
【0111】また、FEロックモードを選択してレリー
ズボタンを押し続ければ、一定のストロボ発光量(つま
りは同じ露出)で連写することができる。
【0112】しかも、FEロックモードを選択した後露
出動作の前に撮影条件を変更する操作をした場合には、
一括発光モードに変更してプリ発光測光をやり直すよう
にしているので、変更後の撮影条件に対応した適正な露
光を得ることができる。
【0113】なお、本発明は、フィルム以外の画像記録
媒体を用いるカメラシステムにも適用でき、磁気以外の
方法で撮影情報が書き込める画像記録媒体を用いるカメ
ラシステムにも適用できる。
【0114】また、本発明は、以上の実施形態および変
形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせ
て用いてもよい。
【0115】しかも、本発明は、一眼レフカメラ、レン
ズシャッタカメラ、ビデオカメラ等、種々の形態のカメ
ラ、さらにはカメラ以外の光学機器やその他の装置、さ
らにはそれらカメラや光学機器やその他の装置に適用さ
れる装置またはこれらを構成する要素に対しても適用で
きる。
【0116】(実施形態と請求の範囲との関係)上記実
施形態におけるMPU100,ストロボ制御回路20
0,メインコンデンサC1,キセノン管19および発光
停止回路204等は、請求の範囲にいうプリ発光および
メイン発光を行うストロボを構成する。また、実施形態
における多分割測光センサ7および測光回路106は、
請求の範囲における測光を行う手段に相当する。
【0117】上記実施形態におけるセンサ33は、請求
項3にいう撮影条件の変更を検出する検出手段に相当す
る。また、上記実施形態における図4のステップ5(#
05)およびステップ12(#12)は、請求項3にい
う再発光手段に相当する。
【0118】なお、以上が本発明の各構成と実施形態の
各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施形態の
構成に限られるものではなく、請求項に示した機構また
は実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれば
どのようなものであってもよい。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明で
は、撮影レンズの絞りを開放状態した上でプリ発光およ
び測光を行うようにしている。このため本発明を用いれ
ば、プレビュー時にレンズ絞りを絞り込んだような場合
でも、プリ発光による測光を正確に行うことができる。
また、本願第2の発明では、連写する場合に、1回目の
撮影前のプリ発光による測光値に応じたメイン発光によ
り2回目以降の撮影を行うようにしている。このため本
発明を用いれば、連写の各駒において同じ露出を得るこ
とができる。
【0120】さらに、本願第3の発明では、プリ発光の
後メイン発光の前に撮影条件が変更された場合には、改
めてプリ発光を行うようにしている。このため、例え
ば、最初のプリ発光による測光値が固定された後に、ス
トロボの向きや撮影モード等の撮影条件が変更されたよ
うな場合でも、変更後の撮影条件に対応した正確な測光
および適正なメイン発光の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラシステムの
光学系概念図である。
【図2】上記カメラシステムのファインダーの図であ
る。
【図3】上記カメラシステムの電気回路のブロック図で
ある。
【図4】上記カメラシステムの制御フローチャートであ
る。
【図5】上記カメラシステムの制御フローチャートであ
る。
【図6】上記カメラシステムの動作概念図である。
【図7】上記カメラシステムの制御用関数を示すグラフ
図である。
【図8】上記カメラシステムにおける測光方法を示す表
図である。
【図9】従来のTTL調光の光学系概念図である。
【符号の説明】
7 多分割測光センサ 19 キセノン管 31 モニタセンサ C1 メインコンデンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボのメイン発光の前に前記ストロ
    ボをプリ発光させて測光を行うカメラシステムにおい
    て、 前記プリ発光を、撮影レンズの絞りを開放した状態で行
    う制御手段を有することを特徴とするカメラシステム。
  2. 【請求項2】 ストロボのメイン発光の前に前記ストロ
    ボをプリ発光させて測光を行うカメラシステムにおい
    て、 連続撮影における各回の撮影を、1回目の撮影前のプリ
    発光による測光値に応じたメイン発光により行う制御手
    段を有することを特徴とするカメラシステム。
  3. 【請求項3】 ストロボのメイン発光の前に前記ストロ
    ボをプリ発光させて測光を行うカメラシステムにおい
    て、 撮影条件が変更されたことを検出する検出手段と、 前記プリ発光の後前記メイン発光の前に前記検出手段に
    よる検出が行われた場合は、改めて前記プリ発光を行う
    再発光手段とを有することを特徴とするカメラシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記撮影条件が、前記ストロボの発光部
    の向きを含むことを特徴とする請求項3に記載のカメラ
    システム。
  5. 【請求項5】 前記プリ発光が、発光強度をほぼ一定に
    維持するフラット発光により行われることを特徴とする
    請求項1から4のいずれかに記載のカメラシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006243381A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Fuji Photo Film Co Ltd 撮影装置
JP2007047713A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
JP2010243952A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Nikon Corp カメラおよび照明装置
US9066020B2 (en) 2012-06-27 2015-06-23 Canon Kabushiki Kaisha Image capture apparatus and method for controlling the same

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