JPH0943315A - Ic試験装置 - Google Patents

Ic試験装置

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JPH0943315A
JPH0943315A JP7214053A JP21405395A JPH0943315A JP H0943315 A JPH0943315 A JP H0943315A JP 7214053 A JP7214053 A JP 7214053A JP 21405395 A JP21405395 A JP 21405395A JP H0943315 A JPH0943315 A JP H0943315A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 1つの被測定ICに対して複数のファンクシ
ョン試験を行う際の全体的な試験時間を短縮できるよう
にする。 【解決手段】 試験信号発生手段は被測定ICメモリ7
1のアドレスを指定する指定アドレスとこの指定アドレ
スに書込むべきパターンデータ等から構成される試験信
号を所定の条件に従って発生する。読み書き制御手段は
被測定ICメモリに対して試験信号に応じたパターンデ
ータを書き込み、書き込まれたパターンデータを指定ア
ドレスに応じて読み出す。判定手段は読み出されたデー
タを所定の基準データと比較判定し、パス又はフェイル
のデータを出力する。フェイルメモリ57はパス又はフ
ェイルのデータを指定アドレスによって指定されたアド
レスに取り込んで記憶する。制御手段はフェイルメモリ
に記憶されているパス又はフェイルのデータを読み出
し、被測定ICの電気的特性を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC(集積回路)
の電気的特性を検査するIC試験装置に係り、特にEP
ROM(Erasable Programmable
ROM)等のような書き込み回数に制限のあるメモリ
を高速で試験することのできるIC試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】性能や品質の保証されたICを最終製品
として出荷するためには、製造部門、検査部門の各工程
でIC製品の全部又は一部を抜き取り、その電気的特性
を検査する必要がある。IC試験装置はこのような電気
的特性を検査する装置である。IC試験装置は、被測定
ICに所定の試験用パターンデータを与え、それに応じ
て被測定ICから出力されるデータを読み取り、被測定
ICの基本的動作及び機能に問題が無いかどうかをその
出力データに基づいて解析し、電気的特性に関する検査
を行うものである。
【0003】IC試験装置における試験は直流試験(D
C測定試験)とファンクション試験(FC測定試験)と
に大別される。直流試験は被測定ICの入出力端子にD
C測定手段から所定の電圧又は電流を印加することによ
り、被測定ICの基本的動作に不良が無いかどうかを検
査するものである。一方、ファンクション試験は被測定
ICの入力端子にパターン発生手段から所定の試験用パ
ターンデータを与え、それによる被測定ICの出力デー
タを読み取り、被測定ICの基本的動作及び機能に問題
が無いかどうかを検査するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなIC試験装
置を用いてメモリを検査する場合に、所定のパターンデ
ータを書き込んでは読み出すという一連の処理を複数回
繰り返すことによって行っている。ところが、EPRO
M(Erasable Programmable R
OM)等のように書き込み回数に制限のあるメモリを検
査する場合には、検査時のデータ書き込み回数を極力少
なくした方がいい。そこで、従来は、高速テストモード
判定方法と呼ばれる方法を採用していた。すなわち、こ
の高速テストモード判定方法は、判定結果がパスPAS
Sになるまで、書き込み時間を延長し、所定の延長時間
内でパスPASSになった場合には直ちに次のアドレス
の判定に移り、所定の延長時間内でパスPASSになら
なかった場合にはそのアドレスはフェイルFAILであ
ると判定し、その判定後に次のアドレスの判定に移行す
るものである。具体的には、判定結果がパスPASSに
なるまで書込時間を所定周期(例えば20〜40ms)
毎に延長し、その延長した回数が所定数を越えた場合に
はそのアドレスはフェイルFAILであると判定し、所
定数内でパスPASSになった場合にはそれ以降の延長
書き込みは行わずに直ちに次のアドレスに移る。このよ
うにして従来のIC試験装置は、書込時間を短縮するこ
とによって、全体的な試験時間を短縮していた。
【0005】ところが、従来のIC試験装置では、まず
最初に簡単なファンクション試験を行い。この結果、フ
ェイルFAILと判定されたアドレスが存在する場合に
は、それが救済可能であるかどうかを判定し、救済可能
な場合に限り、第2回目以降のファンクション試験を行
っていた。従って、最初のファンクション試験でフェイ
ルFAILと判定されたアドレスに対しては、2回目以
降のファンクション試験を行う必要はないにもかかわら
ず、従来のIC試験装置では、前の判定結果とは無関係
にファンクション試験を行っていたため、全体的な試験
時間の短縮化を図ることができなかった。本発明は、1
つの被測定ICに対して複数のファンクション試験を行
う際の全体的な試験時間を短縮することのできるIC試
験装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るIC試験
装置は、被測定ICメモリのアドレスを指定するための
指定アドレス、この指定アドレスに書込むべきパターン
データ等から構成される試験信号を所定の条件に従って
発生する試験信号発生手段と、前記被測定ICメモリに
対して前記試験信号に応じたパターンデータを書き込
み、書き込まれたパターンデータを前記指定アドレスに
応じて読み出す読み書き制御手段と、この読み書き制御
手段によって読み出されたデータを所定の基準データと
比較判定し、その判定結果を示すパス又はフェイルのデ
ータを出力する判定手段と、前記パス又はフェイルのデ
ータを前記指定アドレスによって指定されたアドレスに
取り込んで記憶するフェイルメモリと、前記フェイルメ
モリに記憶されている前記パス又はフェイルのデータを
読み出し、前記被測定ICの電気的特性を検査する制御
手段と、前記被測定ICメモリに対してそれぞれ異なる
条件で複数の試験を行う場合に、前回の試験の判定結果
がフェイルであるアドレスに対しては今回の試験を行わ
ないように制御する高速テストモード判定手段とを具え
たものである。
【0007】従来は、被測定ICメモリに対してそれぞ
れ異なる条件で複数の試験を行う場合であっても、全て
のアドレスに対して試験を行っていたが、この発明で
は、高速テストモード判定手段によって、前回の試験の
判定結果がフェイルであるアドレスに対しては今回の試
験を行わないようにした。これによって、前回の試験で
フェイルと判定されたアドレスに対しては、今回の試験
は省略されるので、その分だけ試験時間が短縮される。
なお、請求項2に記載されているように、高速テストモ
ード判定手段は、フェイルメモリの指定アドレスに記憶
されているデータを読み出し、読み出されたデータがパ
スの場合には、所定周期毎の書き込み延長処理を所定回
数行い、その所定回数の書き込み延長処理を行っている
間に判定手段がパスのデータを出力したら次のアドレス
に進み、その所定回数の書き込み延長処理が終了しても
判定手段がパスのデータを出力しない場合にはそのアド
レスはフェイルであると判定し、フェイルメモリの指定
アドレスにフェイルのデータを新たに記憶し、読み出さ
れたデータがフェイルのデータの場合には、そのアドレ
スに対する試験を行わず直ちに次のアドレスに進ませ
る。これによって、異なる条件の試験を複数回行う場
合、後の試験では前の試験でフェイルと判定されたアド
レスに対する試験を行わなくてもよくなるので、全体的
な試験時間の短縮化を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図2は本発明に係るIC試験装置の
概略構成を示すブロック図である。IC試験装置は大別
してテスタ部50とIC取付装置70とから構成され
る。テスタ部50は制御手段51、DC測定手段52、
タイミング発生手段53、パターン発生手段54、ピン
制御手段55、ピンエレクトロニクス56、フェイルメ
モリ57、入出力切替手段58及び高速テストモード判
定回路65から構成される。実際のテスタ部50には、
この他にも種々の構成部品が存在するが本明細書中では
必要な部分のみが示してある。
【0009】テスタ部50とIC取付装置70との間
は、IC取付装置70の全入出力端子数(m個)に対応
する複数本(m本)の同軸ケーブル等から成る信号線に
よって接続され、端子と同軸ケーブルとの間の接続関係
は図示していないリレーマトリックスによって対応付け
られており、各種信号の伝送が所定の端子と同軸ケーブ
ルとの間で行なわれるように構成されている。なお、こ
の信号線は、物理的にはIC取付装置70の全入出力端
子数mと同じ数だけ存在する。
【0010】IC取付装置70は、複数個の被測定IC
71をソケットに搭載できるように構成されている。被
測定IC71の入出力端子とIC取付装置70の入出力
端子とはそれぞれ1対1に対応付けられて接続されてい
る。例えば、入出力端子数28個の被測定IC71を1
0個搭載可能なIC取付装置70の場合は、全体で28
0個の入出力端子を有することになる。制御手段51は
IC試験装置全体の制御、運用及び管理等を行うもので
あり、マイクロプロセッサ構成になっている。従って、
図示していないが、システムプログラムを格納するRO
Mや各種データ等を格納するRAM等を有している。
【0011】制御手段51は、DC測定手段52、タイ
ミング発生手段53、パターン発生手段54、ピン制御
手段55及びフェイルメモリ57にバス(データバス、
アドレスバス、制御バス)65を介して接続されてい
る。制御手段51は、直流試験用のデータをDC測定手
段52に、ファンクション試験開始用の信号をタイミン
グ発生手段53に、テストパターン発生用のデータ等を
パターン発生手段54に、期待値データ等をピン制御手
段55に、それぞれ出力する。この他にも制御手段51
は各種データをバスを介してそれぞれの構成要素に出力
している。また、制御手段51は、フェイルメモリ57
及びDC測定手段52から試験結果(フェイルデータ及
び直流データ)を読み出して種々のデータ処理及び解析
を行い、被測定IC71の良否を判定する。
【0012】DC測定手段52は、制御手段51からの
直流試験データを受け取り、これに基づいてIC取付装
置70の被測定IC71に対して直流試験を行う。DC
測定手段52は制御手段51から測定開始信号を入力す
ることによって、直流試験を開始し、その試験結果を示
すデータを内部レジスタ(図示せず)へ書込む。DC測
定手段52は試験結果データの書込みを終了するとエン
ド信号を制御手段51に出力する。DC測定手段52の
内部レジスタに書き込まれた試験結果を示すデータはバ
ス65を介して制御手段51に読み取られ、そこで解析
される。このようにして直流試験は行われる。また、D
C測定手段52は、ピンエレクトロニクス56のドライ
バ63及びコンパレータ64に対して基準電圧VIH,
VIL,VOH,VOLを供給する。
【0013】タイミング発生手段53は、ピン制御手段
55に所定のクロックを出力し、データセレクタ59、
フォーマッタ60、I/Oフォーマッタ61及びコンパ
レータロジック回路62の動作速度等を制御する。従っ
て、フォーマッタ60からピンエレクトロニクス56に
出力される試験信号P2、及びI/Oフォーマッタ61
から入出力切替手段58に出力される切替信号P6の出
力タイミングもタイミング発生手段53からの高速クロ
ックに応じて制御される。パターン発生手段54は、制
御手段51からパターンデータを入力し、それに基づい
たパターンデータをピン制御手段55のデータセレクタ
59に出力する。また、パターン発生手段54は、高速
テストモードの場合には、高速テストモード判定回路6
5からの次アドレス信号NAを割り込み信号として入力
し、この次アドレス信号NAを入力した時点でデータセ
レクタ59に出力するパターンデータの内容、すなわ
ち、現在の書き込みアドレスを次のアドレスに変更す
る。
【0014】ピン制御手段55はデータセレクタ59、
フォーマッタ60、I/Oフォーマッタ61及びコンパ
レータロジック回路62から構成される。データセレク
タ59は、各種の試験信号作成データ(アドレスデータ
・書込データ)P1、切替信号作成データP5及び期待
値データP4を記憶したメモリで構成されており、パタ
ーン発生手段54からのパターンデータをアドレスとし
て入力し、そのアドレスに応じた試験信号作成データP
1及び切替信号作成データP5をフォーマッタ60及び
I/Oフォーマッタ61に、期待値データP4をコンパ
レータロジック回路62にそれぞれ出力する。
【0015】フォーマッタ60は、フリップフロップ回
路及び論理回路が多段構成されたものであり、データセ
レクタ59からの試験信号作成データ(アドレスデータ
・書込データ)P1を加工して所定の印加波形を作成
し、それを試験信号P2としてタイミング発生手段53
からのタイミング信号(レート信号RATE又はエッジ
信号EDGE)に同期してピンエレクトロニクス56の
ドライバ63に出力する。I/Oフォーマッタ61もフ
ォーマッタ60と同様にフリップフロップ回路及び論理
回路の多段構成されたものであり、データセレクタ59
からの切替信号作成データP5を加工して所定の印加波
形を作成し、それを切替信号P6としてタイミング発生
手段53からのタイミング信号に同期して入出力切替手
段58に出力する。
【0016】コンパレータロジック回路62は、ピンエ
レクトロニクス56のコンパレータ64からの読出デー
タP3と、データセレクタ59からの期待値データP4
とを比較判定し、その判定結果をフェイルデータFD
(パスPASS又はフェイルFAIL)としてフェイル
メモリ57及び高速テストモード判定回路65に出力す
る。ピンエレクトロニクス56は、複数のドライバ63
及びコンパレータ64の組から構成される。ドライバ6
3及びコンパレータ64の組はIC取付装置70のそれ
ぞれの入出力端子に対して1個ずつ設けられており、入
出力切替手段58を介していずれか一方が接続されるよ
うになっている。入出力切替手段58は、I/Oフォー
マッタ61からの切替信号P5に応じてドライバ63及
びコンパレータ64のいずれか一方と、IC取付装置7
0の入出力端子との間の接続状態を切り替えるものであ
る。すなわち、IC取付装置70の入出力端子の数がm
個の場合、ドライバ63、コンパレータ64及び入出力
切替手段58はそれぞれm個で構成される。但し、メモ
リIC等を測定する場合には、アドレス端子やチップセ
レクト端子等に対してはコンパレータは必要ないので、
コンパレータ及び入出力切替手段の数が少ない場合もあ
る。
【0017】ドライバ63は、IC取付装置70の入出
力端子、すなわち被測定IC71のアドレス端子、デー
タ入力端子、チップセレクト端子、ライトイネーブル端
子等の信号入力端子に、入出力切替手段58を介して、
ピン制御手段55のフォーマッタ60からの試験信号P
2に応じたハイレベル“1”又はローレベル“0”の信
号を印加し、所望のテストパターンを被測定IC71に
書き込む。コンパレータ64は、被測定IC71のデー
タ出力端子から入出力切替手段58を介して出力される
信号を入力し、それを制御手段51からのストローブ信
号のタイミングで基準電圧VOH,VOLと比較し、そ
の比較結果をハイレベル“1”又はローレベル“0”の
読出データP3としてコンパレータロジック回路62に
出力する。
【0018】フェイルメモリ57は、コンパレータロジ
ック回路62から出力されるフェイルデータFDを記憶
するものであり、被測定IC71と同程度の記憶容量を
有する随時読み書き可能なRAMで構成されている。フ
ェイルメモリ57は、IC取付装置70のデータ出力端
子に固定的に対応するデータ入出力端子を有する。例え
ば、IC取付装置70の全入出力端子数が280個であ
り、その中の160個がデータ出力端子である場合に
は、フェイルメモリ57はこのデータ出力端子数と同じ
か又はそれ以上のデータ入力端子を有するメモリで構成
される。このフェイルメモリ57に記憶されたフェイル
データFDは制御手段51によって読み出され、図示し
ていないデータ処理用のメモリに転送され、解析され
る。このようにしてファンクション試験は行われる。ま
た、このフェイルメモリ57に記憶されているフェイル
データFD(パスPASS/フェイルFAIL)は高速
テストモード判定回路65によって順次読み出される。
【0019】高速テストモード判定回路65は、パター
ンデータの書き込み対象であるアドレスADに関するフ
ェイルデータFD(AD)をフェイルメモリ57から読
み出すと共にコンパレータロジック回路62から出力さ
れるフェイルデータFDを入力し、両データに基づいた
高速テストモード判定処理を行う。すなわち、フェイル
メモリ57から読み出されたフェイルデータFD(A
D)がパスPASSの場合には、従来と同様にコンパレ
ータロジック回路62からのフェイルデータがパスPA
SSになるまで、書き込み時間を延長し、所定の延長時
間内でパスPASSになった場合には直ちに次のアドレ
スの判定に移行するための次アドレス信号NAをパター
ン発生手段54に出力する。高速テストモード判定回路
65は、所定の延長時間内でパスPASSにならなかっ
た場合にはそのアドレスADはフェイルFAILである
と判定し、フェイルメモリ57の対応するアドレス位置
にフェイルFAILを書込み、次のアドレスの判定に移
るための次アドレス信号NAをパターン発生手段54に
出力する。所定のアドレスADに対応するフェイルデー
タFD(AD)がフェイルFAILの場合には、そのア
ドレスに対する書込みは行わず、直ちに次のアドレスの
判定に移行するための次アドレス信号NAをパターン発
生手段54に出力する。
【0020】以下、この高速テストモード判定処理の詳
細についてフローチャートを用いて説明する。図1はこ
の高速テストモード判定回路65が行う高速テストモー
ド判定処理の一例を示すフローチャート図である。この
処理は次のようなステップで順番に実行される。 ステップ11:フェイルメモリ57からアドレスADに
関するフェイルデータFD(AD)を読み出し、それが
フェイルFAILであるかどうかを判定し、フェイルF
AIL(YES)の場合はステップ18にジャンプし、
パスPASS(NO)の場合は次のステップ12以降の
処理を行う。
【0021】ステップ12:変数レジスタnに『0』を
格納する。この変数レジスタnは同一のアドレスに対し
て所定周期(例えば20〜40ms)毎の延長を何回行
ったかを計数するものである。この実施の形態では所定
周期毎の延長をX回まで行う。この所定周期毎の延長を
X回行ってもコンパレータロジック回路62からのフェ
イルデータFDがパスPASSにならなかった場合には
そのアドレスADはフェイルFAILだと判定し、その
アドレスADに関するフェイルデータFD(AD)にフ
ェイルFAILを書き込む。また、所定周期毎の延長を
X回行わないうちにコンパレータロジック回路62から
のフェイルデータFDがパスPASSになった場合には
そのアドレスADはパスPASSだと判定し、そのアド
レスADに関するフェイルデータFD(AD)にパスP
ASSを書き込む。以上の処理をステップ13〜ステッ
プ17で行う。
【0022】ステップ13:コンパレータロジック回路
62からのフェイルデータFDがパスPASSであるか
どうかを判定し、パス(YES)の場合はステップ17
に進み、フェイル(NO)の場合はステップ14に進
む。 ステップ14:変数レジスタnが所定回数Xに等しいか
どうか、すなわちステップ13〜ステップ15のループ
処理を所定回数X回行ったかどうかを判定し、YESの
場合は次のステップ16に進み、NOの場合はステップ
15に進む。 ステップ15:変数レジスタnの値を『1』だけインク
リメント処理し、ステップ13にリターンする。すなわ
ち、このステップ13〜ステップ15のループ処理に要
する時間が前述の所定周期に対応する。
【0023】ステップ16:前記ステップ14でYES
と判定されたということは、所定周期毎の延長を所定回
数X回行ってもコンパレータロジック回路62からのフ
ェイルデータFDがパスPASSにならなかった場合に
相当するので、ここでは、フェイルメモリ57のアドレ
スADに関するフェイルデータFD(AD)にフェイル
FAILを書き込む。 ステップ17:前記ステップ13でNOと判定されたと
いうことは、所定回数X回の延長を行う前にコンパレー
タロジック回路62からのフェイルデータFDがパスP
ASSになった場合に相当するので、ここでは、フェイ
ルメモリ57のアドレスADに関するフェイルデータF
D(AD)にパスPASSを書き込む。
【0024】ステップ18:アドレスADが被測定IC
71の最大アドレスMAXに達したかどうかを判定し、
達した(YES)場合には処理を終了し、達していない
(NO)場合にはステップ19に進む。 ステップ19:次のアドレスに対して同様の処理を行う
ためにアドレスADを『1』だけインクリメント処理
し、次アドレス信号NAをパターン発生手段54に出力
する。
【0025】以上のようにこの発明の実施の形態によれ
ば、1つの被測定IC71に対してファンクション試験
を行う際に前回のファンクション試験でフェイルFAI
Lと判定されたアドレスに対する判定を省略し、全体的
な試験時間をフェイルFAILの存在する数だけ短縮
し、試験時間の短縮化を図ることができる。
【0026】なお、上述の実施の形態では、フェイルメ
モリからフェイルデータを読み出し、それがパスPAS
SであるかフェイルFAILであるかに応じて高速テス
トを行うかどうかの判定を行う場合について説明した
が、フェイルFAILとなったアドレスを記憶してお
く、そのアドレスをスキップするようにしてもよいこと
はいうまでもない。また、上述の実施の形態では、高速
テストモード判定回路がソフト的にフェイルFAILと
なったアドレスをスキップする場合について説明した
が、同様の処理をハードウェアで構成してもよいことは
いうまでもない。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、1つの被測定ICに対
して複数のファンクション試験を行う際に前回のファン
クション試験でフェイルと判定されたアドレスに対する
判定を省略するようにしたので、全体的な試験時間をフ
ェイルの数だけ短縮することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2の高速テストモード判定回路が行う高速
テストモード判定処理の一例を示すフローチャート図で
ある。
【図2】 本発明に係るIC試験装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
50…テスタ部、51…制御手段、52…DC測定手
段、53…タイミング発生手段、54…パターン発生手
段、55…ピン制御手段、56…ピンエレクトロニク
ス、57…フェイルメモリ、58…入出力切替手段、5
9…データセレクタ、60,FM1,FM2…フォーマ
ッタ、61…I/Oフォーマッタ、62…コンパレータ
ロジック回路、63…ドライバ、64…コンパレータ、
65…高速テストモード判定回路、66…バス、70…
IC取付装置、71…被測定IC

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定ICメモリのアドレスを指定する
    ための指定アドレス、この指定アドレスに書込むべきパ
    ターンデータ等から構成される試験信号を所定の条件に
    従って発生する試験信号発生手段と、 前記被測定ICメモリに対して前記試験信号に応じたパ
    ターンデータを書き込み、書き込まれたパターンデータ
    を前記指定アドレスに応じて読み出す読み書き制御手段
    と、 この読み書き制御手段によって読み出されたデータを所
    定の基準データと比較判定し、その判定結果を示すパス
    又はフェイルのデータを出力する判定手段と、 前記パス又はフェイルのデータを前記指定アドレスによ
    って指定されたアドレスに取り込んで記憶するフェイル
    メモリと、 前記フェイルメモリに記憶されている前記パス又はフェ
    イルのデータを読み出し、前記被測定ICの電気的特性
    を検査する制御手段と、 前記被測定ICメモリに対してそれぞれ異なる条件で複
    数の試験を行う場合に、前回の試験の判定結果がフェイ
    ルであるアドレスに対しては今回の試験を行わないよう
    に制御する高速テストモード判定手段とを具えたことを
    特徴とするIC試験装置。
  2. 【請求項2】 前記高速テストモード判定手段は、前記
    フェイルメモリの前記指定アドレスに記憶されているデ
    ータを読み出し、読み出されたデータがパスの場合に
    は、所定周期毎の書き込み延長処理を所定回数行い、そ
    の所定回数の書き込み延長処理を行っている間に前記判
    定手段がパスのデータを出力したら次のアドレスに進
    み、その所定回数の書き込み延長処理が終了しても前記
    判定手段がパスのデータを出力しない場合にはそのアド
    レスはフェイルであると判定し、前記フェイルメモリの
    前記指定アドレスにフェイルのデータを新たに記憶し、
    読み出されたデータがフェイルの場合には、そのアドレ
    スに対する試験を行わず直ちに次のアドレスに進ませる
    ことを特徴とする請求項1に記載のIC試験装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004092755A1 (ja) * 2003-04-16 2004-10-28 Advantest Corporation 試験装置
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