JPH0943284A - Icテストシステムにおけるdut電源ピンのバイパス容量測定装置及びバイパス容量開閉スイッチのコンタクトチェック装置 - Google Patents

Icテストシステムにおけるdut電源ピンのバイパス容量測定装置及びバイパス容量開閉スイッチのコンタクトチェック装置

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JPH0943284A
JPH0943284A JP7210051A JP21005195A JPH0943284A JP H0943284 A JPH0943284 A JP H0943284A JP 7210051 A JP7210051 A JP 7210051A JP 21005195 A JP21005195 A JP 21005195A JP H0943284 A JPH0943284 A JP H0943284A
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JP
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dut
power supply
capacitance
switch
voltage
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JP7210051A
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Inventor
Yasuyoshi Noguchi
安由 野口
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Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、DUT電源ピンに接続されるバイ
パス容量値の測定を実現する。又、この測定手段でバイ
パス容量開閉スイッチのコンタクトチェック機能も実現
する。 【構成】 DUTへの供給電源に電流制限手段70を直
列に挿入する抵抗付加手段350を設け、電源電圧印加
により、被測定容量と電流制限手段で形成した電圧立ち
上がり時定数を測定し、この時定数から被測定容量の値
を算出する容量測定手段360設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ICテストシステム
において、DUT電源ピンに接続されるバイパス容量の
測定手段、及びバイパス容量の開閉スイッチのコンタク
トチェック手段に関する。
【0002】
【従来の技術】ICテストシステムでは、複数のプログ
ラマブル電源であるPPSを有していて、これからテス
トヘッドにあるDUT電源ピンに任意の電源電圧を供給
してデバイス試験に供している。
【0003】一個のPPSからDUTへ電源を供給する
電源供給系統図の一例を図5に示す。構成は、PPS3
00と、ケーブル240、250と、コンデンサC11
0、C120と、スイッチ150と、DUT100とで
成る。
【0004】PPS(programmable power supply)3
00は、任意の電源電圧を所望の精度でDUT電源ピン
に供給するものであって、原理回路構成は、パワーアン
プ3とスイッチ6とバッファアンプ4と帰還抵抗R9と
入力抵抗R8とDAコンバータ7と周波数特性補正部4
0とで成る。
【0005】DAコンバータ7は、外部からの電圧設定
データを受けて、基準のアナログ電圧信号を入力抵抗R
8の一端に与える。スイッチ6は、パワーアンプ3から
の電源供給を開閉する制御リレーの接点である。
【0006】周波数特性補正部40は、パワーアンプ3
の周波数特性を変えて出力の周波数特性を選択する位相
補正回路であり、DUTに印加する電源の電圧設定変更
直後から安定状態に達する迄のセットリングタイム(se
ttling time)を最適な短時間条件に切り替える位相補
正用コンデンサC1、C2、C3とスイッチSWc1、S
Wc2とで成る。
【0007】パワーアンプ3は、DUT電源ピン位置1
01での電圧が所望の一定電圧にするものであって、差
動増幅器による帰還ループを形成している。即ち、DU
Tへの電源電流によってケーブル240自体の電圧ドロ
ップによる影響を無くする為に、DUT電源ピン端の電
圧をセンシング(sensing)用の帰還ケーブル250を
設けてPPS側へ帰還し、この信号をバッファアンプ4
でバッファした後、帰還抵抗R9でパワーアンプ3の入
力端に与えている。
【0008】ところで、DUT電源ピン直近には、図5
に示すように高周波バイパス用の小容量コンデンサC1
10が接続され、更に低周波バイパス用の中容量コンデ
ンサC120がスイッチ150と直列に接続して設けて
ある。このスイッチ150は、制御リレーの接点であ
り、試験プログラムにより任意に制御可能である。この
バイパスコンデンサC120は、使用者がDUT品種に
応じて任意容量値のコンデンサ、例えば0.1μ〜30
μFを実装して使用する。
【0009】一方、DUT試験用のテストプログラムに
おいては、デバイス試験時間を最小にしてスルプット向
上を計る為に、バイパスコンデンサC120の値に応じ
て、PPS300のセットリング時間を最小とするよう
に、セットリングタイム設定制御文を使用者が記述して
使用に供する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、使用者が、
もしバイパスコンデンサC120の容量値を間違えて実
装してしまった場合、セットリングタイム設定制御文に
よるPPSに設定される周波数特性補正部40条件によ
っては、DUT電源ピンの電圧が不安定になったり、P
PS側が負荷変動に対するダイナミック特性であるロー
ド・レギュレーションが悪くなって、正常なデバイス試
験が出来ない場合が生じる。あるいは、バイパスコンデ
ンサC120の半田付け不良のままでデバイス試験を実
施してしまう場合も有りうる。この場合ではDUT電源
ピンのダイナミック電流によるリップル電圧を生じて、
測定結果が正常状態とは異なったデータとして得られる
場合がある。従来の構成においては、バイパスコンデン
サC120の測定は出来なかった。
【0011】また、スイッチ150は、制御リレーの機
械的な接点であり寿命がある。このスイッチを数百、数
千万回使用により接触不良を起こしたり、あるいは接点
が溶着する不具合の発生も有りうる。従来の構成では、
このスイッチ150のコンタクトチェックする検出手段
が無く行われていなかった。これら稀に発生する不具合
を知らずにデバイス試験を行うことは、本来の特性結果
からずれた測定値を得ることに成り、デバイス測定の品
質低下を招き、好ましくなく利用上の難点であった。
【0012】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、DUT電源ピンに接続されるバイパス容量値の測定
を実現する。又、この測定手段でバイパス容量開閉スイ
ッチのコンタクトチェック機能も実現することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1図は、本発明による
第1の解決手段を示している。上記課題を解決するため
に、本発明の構成では、DUTへの供給電源に電流制限
手段70を直列に挿入する抵抗付加手段350を設け、
電源電圧印加により、被測定容量と電流制限手段で形成
した電圧立ち上がり時定数を測定し、この時定数から被
測定容量の値を算出する容量測定手段360設ける構成
手段にする。第4図は、本発明による第2の解決手段を
示している。上記課題を解決するために、本発明の構成
では、DUTへの供給電源に定電流印加手段を直列に挿
入する抵抗付加手段350設け、電源電圧印加により、
被測定容量と定電流印加手段で形成した電圧立ち上がり
時定数を測定し、この時定数から被測定容量の値を算出
する容量測定手段360設ける構成手段にする。上記に
より、被試験デバイスDUT電源ピンにスイッチ150
と直列接続されたバイパス容量の測定を実現する。
【0014】抵抗付加手段350としては、電圧センシ
ング用帰還ケーブル250からの信号を遮断するスイッ
チSW21を設け、DUTへの供給電源に直列に挿入す
る電流制限手段70あるいは定電流印加回路手段80を
設け、前記電流制限手段70あるいは定電流印加回路手
段80をバイパスするスイッチSW22を設ける構成手
段がある。
【0015】電流制限手段70としては、少なくとも1
つの抵抗R31とこの抵抗R31をバイパスさせるスイ
ッチSW22、あるいは少なくとも1つの抵抗R31で
構成する手段がある。
【0016】容量測定手段360としては、立ち上がり
電圧を連続的にサンプリング測定するADコンバータ部
14を設け、前記で得た複数ポイントのサンプリングデ
ータを受けて、時定数τを算出する時定数測定手段を設
け、この時定数τと既知の直列抵抗Rxから被測定容量
Cx=τ/Rxを算出する制御部10を設ける構成手段が
ある。
【0017】時定数測定手段の第1としては、ADコン
バータ部14からの複数の測定電圧値を受けて、2ポイ
ント間を直線とした近似曲線、あるいは3ポイント間を
通過してカーブフィットする近似曲線により時定数曲線
82を求め、これから時定数τを算出する手段がある。
時定数測定手段の第2としては、DUT電源ピンの立ち
上がり電圧の2点間の時間を測定する立ち上がり時間測
定回路60を設け、この2点間の時間データから時定数
τを算出する演算部を設ける構成手段がある。
【0018】開閉スイッチ150のコンタクトチェック
は、次の実現手段がある。即ち、DUTへの供給電源に
電流制限手段あるいは定電流印加手段を直列に挿入して
設け、第1に、バイパス容量開閉スイッチ150を開の
状態で電源電圧の立ち上がりを測定し、第2にバイパス
容量開閉スイッチ150を閉の状態で電源電圧の立ち上
がりを測定するADコンバータ部14を設け、両測定デ
ータ列の対応するデータ同志の差分を求め、この差分デ
ータ列値の傾きからバイパス容量開閉スイッチ150の
開閉動作を判定するバイパス容量開閉スイッチ判定手段
を設ける構成手段がある。また、DUTへの供給電源に
電流制限手段あるいは定電流印加手段を直列に挿入して
設け、第1にバイパス容量開閉スイッチ150を開の状
態で電源電圧の立ち上がり時間を計数し、第2にバイパ
ス容量開閉スイッチ150を閉の状態で電源電圧の立ち
上がり時間を計数する立ち上がり時間測定回路60を設
け、両計数値の差により開閉スイッチ150の動作判定
を検出するバイパス容量開閉スイッチ判定手段を制御部
10に設ける構成手段がある。上記により、被試験デバ
イスDUT電源ピンのバイパス容量を開閉する制御スイ
ッチである開閉スイッチ150のコンタクトチェックを
実現できる。
【0019】
【実施例】本発明では、図2(b)、(c)の等価回路
に示すように、抵抗Rxと被測定容量Cx(即ちバイパス
コンデンサC120)とで電源電圧上昇カーブの時定数
τを形成させ、この時定数τを測定し、この時定数τと
既知の抵抗Rxから未知の容量値を、Cx=τ/Rxを求
める手法である。
【0020】(実施例1)実施例1では、ADコンバー
タを使用して電圧上昇経過の各ポイントの電圧を測定
し、この時定数特性曲線から時定数τを求める場合の例
である。図1は、従来構成に対して、抵抗付加手段35
0と容量測定手段360を追加した構成図である。
【0021】抵抗付加手段350は、電圧センシング用
帰還ケーブル250による帰還信号を遮断し、かつ電源
出力に直列に既知の抵抗Rxを挿入する。図1の例では
スイッチSW21、SW22と、抵抗R30と、電流制
限手段70とで成る。この電流制限手段70は、SW2
3と抵抗R31、R32とで成る。ここで、等価抵抗R
xとは、抵抗R31単独、あるいは抵抗R31、R32
を並列接続した抵抗値を意味する。この抵抗値は、DU
T接続時において、電圧印加して定常状態後の電圧ドロ
ップが大きくならない程度の抵抗値を使用し、例えばR
31=500Ω、R32=50Ωの抵抗値を使用する。
【0022】スイッチSW21、SW22、SW23
は、制御部10から制御可能なリレーや半導体スイッチ
素子の接点である。スイッチSW21は、時定数測定時
にOFFさせて、DUT電源ピン位置101からの帰還
信号を遮断し、パワーアンプ3出力端の信号を直接高抵
抗R30を介して帰還させる。スイッチSW22は、本
来のPPSとしてDUTへ電源を供給する場合にはクロ
ーズして抵抗R31をバイパスさせ、容量Cx測定時に
はオープンする。スイッチSW23は、抵抗値のレンジ
切り替え用であって、オープン時は抵抗Rx=R31で
あり、クローズ時は抵抗Rx=R31//R32の並列
抵抗値となる。
【0023】容量測定手段360は、ADコンバータ部
14と制御部10とで成る。ADコンバータ部14は、
DUT電源ピンの立ち上がり電圧を連続的にサンプリン
グ測定するものである。サンプリング間隔は、少なくと
も時定数τが算出できるように、抵抗Rxのレンジを適
切に切り替えて数ポイント以上をサンプリングできるよ
うにする。DUT電源ピンの立ち上がり電圧を一定間隔
で連続的にAD変換した後、この連続測定データを制御
部10に供給する。
【0024】制御部10は、測定系全体を制御し、第1
に、時定数τを算出し、これから未知のバイパスコンデ
ンサC120の容量値を算出する。第2に、スイッチ1
50のコンタクトチェックをする。図2(a)は、3種
の未知の容量値での電源電圧の立ち上がり曲線を示す。
この中で時定数曲線82の例で説明する。
【0025】第1に、バイパスコンデンサC120の容
量値の算出を説明する。先ず、ADコンバータ部14か
らの連続測定データを受けて、2ポイント間を直線とし
た直線補間手法、あるいは3ポイント間を通過してカー
ブフィット(curve fit)する近似曲線により時定数曲
線82を求める。
【0026】DUTが接続されていない未実装時のバイ
パスコンデンサC120の容量値の算出について説明す
る。この場合の等価回路は、図2(b)に示す単純なR
C直列回路である。よって、前記で得られた時定数曲線
82から、出力電圧63.2%点となる位置迄の時間τ
2を算出する。このτ2と既知の抵抗Rxから、未知の容
量Cx=τ2/Rxの計算によりバイパスコンデンサC1
20の容量値が求まることとなる。
【0027】次に、DUTが接続されている場合のバイ
パスコンデンサC120の容量値算出について説明す
る。DUTが接続されている場合には、DUT自身によ
る電源電流の影響を受け、これが定常状態における等価
回路を図2(c)に示す。DUTのインピーダンスZdu
tは、非線形素子である為、電源電圧により変化する
が、定常時のインピーダンス値と仮定する。このインピ
ーダンスは抵抗成分であるので時定数は、τ2=Cx・
(Rx//Zdut)の式になる。
【0028】DUTのインピーダンスZdutを求める。
PPS300自体には電源電流測定機能を有しているの
で、これを利用して定常状態での電流値Idutを得る。
また定常状態でのDUT電源ピンの電圧値VoutはAD
コンバータ部14で測定でき、このときの電圧値Vdut
を得る。両測定データから、インピーダンスZdutは、
Zdut=Vdut/Idutとして求まり既知となる。
【0029】次に図2(a)に示す縦軸の出力電圧10
0%の値は、供給電圧Vppsでは無く電圧ドロップした
電圧Vdutであるから、時定数τ2の位置は、(Vdut/
Vpps)×63.2%の計算で求める。この時定数τ2と
Zdutを、上記式に代入すれば未知のCx値が算出できる
こととなる。ただし、直列に挿入した抵抗による電圧ド
ロップが小さい場合には、DUTのインピーダンスZdu
tが無いものと見なして、上記DUT非接続の場合の説
明と同様の算出手段としても良い。
【0030】次に、第2のスイッチ150のコンタクト
チェックの良否判定について説明する。まず、スイッチ
150オープン条件とクローズ条件の両条件で各々測定
実施して、ADコンバータ部14からの測定データを得
る。次に、両データの対応するデータ同志の差分を求め
る。そして、この差分データの傾きが所望の傾き値以上
である場合には時定数τが変化していることになる。こ
の場合は、スイッチ150の接点の動作が正常と判断さ
れる。逆に所望の傾き未満であれば時定数τの変化が無
いことになり、接点の動作が不良と判定される。ここで
バイパスコンデンサC120の容量値の大小については
問わないが、少なくともADコンバータで差分が検出可
能な容量値(例えば0.01μF以上)が必要である。
このように、コンタクトチェックの良否判定の場合は、
時定数τの値を求める必要が無く、DUT実装の有無に
も関係無く、単に両時定数の相対的な変化が判れば判定
できる。
【0031】(実施例2)実施例2では、ウィンドウ・
コンパレータを使用して、立ち上がり電圧の下限から上
限迄の時間を測定し、これから未知の容量値を算出する
例である。図3は、実施例1の構成に対し、容量測定手
段360のADコンバータ部14代わりに立ち上がり時
間測定回路60を設け、これに対応した制御部10と
し、これにより、第1に被測定容量Cxであるバイパス
コンデンサC120の容量値を求め、第2にスイッチ1
50のコンタクトチェックを判定する構成図である。抵
抗付加手段350は、実施例1と同様である。
【0032】立ち上がり時間測定回路60の構成は、抵
抗R71、R72、R73と、コンパレータ61、6
2、63、とANDゲート64と、RSフリップフロッ
プ65と、カウンタ66と基準クロック67clkとで成
る。
【0033】抵抗R71、R72、R73は、ステップ
印加される電圧Vppsを分圧して、コンパレータ61、
62に上限/下限比較用の相対電圧値を供給する。本回
路構成では、DUT電源ピンの定常状態の電圧を測定出
来ない。一方、DUTは一般に1v未満では電源電流が
流れず高インピーダンスと見なせ、図2(b)とほぼ等
価となるので、この電圧領域で検出させる。例えば、印
加電圧Vpps=5.0vの場合、下限0.2v、上限
0.8vとなる分圧比を与える。これにより、DUT接
続の影響誤差を低減する。
【0034】コンパレータ61、62によりウィンドウ
・コンパレータを形成する。コンパレータ62は、立ち
上がり電圧の下限を検出する比較器であり、下限検出に
よりANDゲート64を経由してRSフリップフロップ
65をセットする。コンパレータ61は、立ち上がり電
圧の上限を検出する比較器であり、上限検出によりAN
Dゲート64でコンパレータ62側の信号を禁止し、R
Sフリップフロップ65をリセットする。これにより、
下限から上限区間迄の計数イネーブル信号をカウンタ6
6へ供給する。
【0035】カウンタ66は、基準クロック67clk
(例えば10MHz)のクロック数を計数する16ビッ
トカウンタであって、当初は、コンパレータ63により
クリア状態にある。測定開始後、前記計数イネーブル信
号を受けて、計数開始し、停止する。この計数値を読み
出すことで、電圧の傾きに逆比例した計数値66cntが
得られる。第1の被測定容量Cxであるバイパスコンデ
ンサC120の容量値を求める為に、制御部10は、前
記の計数値と既知の抵抗Rxから、Cx=K・66cnt/
Rxで算出する。ここでKは定数であり、抵抗R71、
R72、R73の分圧比に関連するので予め求めてお
く。
【0036】第2にスイッチ150のコンタクトチェッ
クの判定の為に、制御部10は、実施例1と同様にし
て、まず、スイッチ150オープン条件とクローズ条件
の両条件で各々測定実施して計数値66cntデータを得
る。次に、両データの差分値が所望の値以上である場合
には、スイッチ150の接点の動作が正常と判断され
る。逆に所望の差分値未満の場合には、接点の動作が不
良と判定される。この場合も実施例1同様にバイパスコ
ンデンサC120の容量値の大小については問わず検出
できる。
【0037】上記実施例1、2の説明では、SW23と
抵抗R31、R32とで成る電流制限手段70とした構
成例で説明していたが、所望によりSW23と抵抗R3
1のみで構成しても良い。
【0038】上記実施例1、2の説明では、電流制限手
段70を直列に挿入して時定数を付与する構成例で説明
していたが、この代わりに、図4に示す構成図のよう
に、定電流印加回路手段80を設けて置き換え、これに
対応する時定数算出手段を制御部10に設ける構成とし
ても良く、同様にして実施可能である。
【0039】上記実施例1、2の説明では、バイパスコ
ンデンサC120の容量値とコンタクトチェックの両方
を実施する場合で説明していたが、所望により、スイッ
チ150のコンタクトチェックのみの場合には、時定数
を算出すること無く、単にスイッチ150を開閉したと
きの両時定数の変化の有無を判定する判定手段のみを制
御部10に設ける構成手段としても良い。
【0040】上記実施例1、2の説明では、バイパスコ
ンデンサC120の容量値を求める場合で説明していた
が、高周波バイパス用の小容量コンデンサC110が未
接続時の当初の時定数τaを、予め同様の手法により求
め、これを記憶メモリに格納保存しておき、小容量コン
デンサC110の接続後の時定数τbを測定して、両者
の時定数値から増加した時定数τcを求め、これから小
容量コンデンサC110の容量を求めることも出来る。
また、これにより、小容量コンデンサC110の実装の
有無の判定として利用することも可能である。
【0041】上記実施例1、2の説明では、電流制限手
段70をバイパスするスイッチSW22を設ける構成例
で説明していたが、所望によりこのスイッチSW22を
削除した構成としても良い。また、この電流制限手段7
0をパワーアンプ3の出力保護用抵抗と兼用しても良
く、同様にして実施可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、下記に記載されるような効果を奏する。電
流制限手段70あるいは定電流印加回路手段は、未知の
容量Cxとで時定数を形成させることで、ステップ電圧
Vppsの印加を電圧の傾きに変換する作用を持ち、これ
によりADコンバータ部14あるいは立ち上がり時間測
定回路60により時定数を測定可能になる。
【0043】実施例1のADコンバータ部14と制御部
10とで成る容量測定手段360により、DUT電源ピ
ンの立ち上がり電圧Voutを連続的にサンプリング測定
し、電源電圧の立ち上がりの時定数曲線82を求め、こ
れから時定数τ2を求め、これからバイパスコンデンサ
C120の容量Cx=τ2/Rxとして値が得られる。ま
た、スイッチ150オープン条件とクローズ条件の両条
件で各々測定実施して、ADコンバータ部14からの測
定データを得て、両データの対応するデータ同志の差分
を求め、この差分データの傾きの有無により、スイッチ
150の接点の動作が正常/不良の判断をするコンタク
トチェックを実現できる。
【0044】実施例2の立ち上がり時間測定回路60と
制御部10とで成る容量測定手段360により、コンパ
レータ61、62によるウィンドウ・コンパレータを形
成して、2ポイント電圧区間の立ち上がり時間をカウン
タ66で計数測定することで、容量Cx=K・66cnt/
Rxで算出できる。また、スイッチ150オープン条件
とクローズ条件の両条件で各々立ち上がり時間をカウン
タ66で計数実施した測定データの差分を求め、この差
分データの有無から、スイッチ150の接点の動作が正
常/不良の判断をするコンタクトチェックを実現でき
る。
【0045】これらにより、バイパス容量開閉スイッチ
150に接続されているバイパス容量値の測定が実現で
き、また、この測定からバイパス容量開閉スイッチ15
0のコンタクトチェックを実現できる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、実施例1の抵抗付加手段350と容
量測定手段360を追加したバイパス容量測定、及びコ
ンタクトチェック装置構成図である。
【図2】本発明の、(a)直列抵抗Rxと被測定容量Cx
による電圧上昇特性図と、(b)DUT非接続時の抵抗
Rxと被測定容量Cxによる等価回路と、(c)DUT接
続時のDUT等価抵抗Zdutと抵抗Rxと被測定容量Cx
による等価回路である。
【図3】本発明の、実施例2の立ち上がり時間測定回路
60によるバイパス容量測定、及びコンタクトチェック
装置構成図である。
【図4】本発明の、定電流印加回路手段80に置き換え
た構成のバイパス容量測定、及びコンタクトチェック装
置構成図である。
【図5】従来の、PPSからDUTへ電源を供給する電
源供給系統図の一構成例である。
【符号の説明】
C1、C2、C3 位相補正用コンデンサ 3 パワーアンプ 4 バッファアンプ 7 DAコンバータ R8 入力抵抗 R9 帰還抵抗 10 制御部 14 ADコンバータ部 SWc1、SWc2 スイッチ SW21、SW22、SW23、6、150 スイッチ R30〜R31、R71〜R73 抵抗 40 周波数特性補正部 60 立ち上がり時間測定回路 61、62、63 コンパレータ 64 ANDゲート 65 RSフリップフロップ 66 カウンタ 66cnt 計数値 67clk 基準クロック 70 電流制限手段 80 定電流印加回路手段 82 時定数曲線 100 DUT 101 DUT電源ピン位置 C110、C120 コンデンサ 240、250 ケーブル 300 PPS 350 抵抗付加手段 360 容量測定手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被試験デバイス(DUT)電源ピンにス
    イッチ(150)と直列接続されたバイパス容量の測定
    において、 DUTへの供給電源に電流制限手段を直列に挿入する抵
    抗付加手段を設け、 電源電圧印加により、被測定容量と電流制限手段で形成
    した電圧立ち上がり時定数を測定し、この時定数から被
    測定容量の値を算出する容量測定手段設け、 以上を具備していることを特徴としたICテストシステ
    ムにおけるDUT電源ピンのバイパス容量測定装置。
  2. 【請求項2】 被試験デバイス(DUT)電源ピンにス
    イッチ(150)と直列接続された被測定容量の測定に
    おいて、 DUTへの供給電源に定電流印加手段を直列に挿入する
    抵抗付加手段設け、 電源電圧印加により、被測定容量と定電流印加手段で形
    成した電圧立ち上がり時定数を測定し、この時定数から
    被測定容量の値を算出する容量測定手段設け、 以上を具備していることを特徴としたICテストシステ
    ムにおけるDUT電源ピンのバイパス容量測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、2記載の抵抗付加手段は、 電圧センシング用帰還ケーブル(250)からの信号を
    遮断するスイッチを設け、 DUTへの供給電源に直列に挿入する電流制限手段ある
    いは定電流印加回路手段を設け、 前記電流制限手段あるいは定電流印加回路手段をバイパ
    スするスイッチを設け、 以上を具備していることを特徴としたICテストシステ
    ムにおけるDUT電源ピンのバイパス容量測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電流制限手段は、 少なくとも1つの抵抗(R31)とこの抵抗(R31)
    をバイパスさせるスイッチ(SW22)、あるいは少な
    くとも1つの抵抗(R31)で構成するICテストシス
    テムにおけるDUT電源ピンのバイパス容量測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2記載の容量測定手段は、 立ち上がり電圧を連続的にサンプリング測定するADコ
    ンバータ部を設け、 前記で得た複数ポイントのサンプリングデータを受け
    て、時定数τを算出する時定数測定手段を設け、 この時定数τと既知の直列抵抗Rxから被測定容量Cx=
    τ/Rxを算出する制御部を設け、 以上を具備していることを特徴としたICテストシステ
    ムにおけるDUT電源ピンのバイパス容量測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の時定数測定手段は、 ADコンバータ部(14)からの複数の測定電圧値を受
    けて、2ポイント間を直線とした近似曲線、あるいは3
    ポイント間を通過してカーブフィットする近似曲線によ
    り時定数曲線82を求め、これから時定数τを算出する
    ICテストシステムにおけるDUT電源ピンのバイパス
    容量測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の時定数測定手段は、 DUT電源ピンの立ち上がり電圧の2点間の時間を測定
    する立ち上がり時間測定回路(60)を設け、 この2点間の時間データから時定数τを算出する演算部
    を設け、 以上を具備していることを特徴としたICテストシステ
    ムにおけるDUT電源ピンのバイパス容量測定装置。
  8. 【請求項8】 被試験デバイス(DUT)電源ピンのバ
    イパス容量を開閉する制御スイッチを有して、この開閉
    スイッチのコンタクトチェックにおいて、 DUTへの供給電源に電流制限手段あるいは定電流印加
    手段を直列に挿入して設け、 第1に、バイパス容量開閉スイッチを開の状態で電源電
    圧の立ち上がりを測定し、第2にバイパス容量開閉スイ
    ッチを閉の状態で電源電圧の立ち上がりを測定するAD
    コンバータ部を設け、 両測定データ列の対応するデータ同志の差分を求め、こ
    の差分データ列値の傾きからバイパス容量開閉スイッチ
    の開閉動作を判定するバイパス容量開閉スイッチ判定手
    段を設け、 以上を具備していることを特徴としたICテストシステ
    ムにおけるバイパス容量開閉スイッチのコンタクトチェ
    ック装置。
  9. 【請求項9】 被試験デバイス(DUT)電源ピンのバ
    イパス容量を開閉する制御スイッチを有して、この開閉
    スイッチのコンタクトチェックにおいて、 DUTへの供給電源に電流制限手段あるいは定電流印加
    手段を直列に挿入して設け、 第1にバイパス容量開閉スイッチを開の状態で電源電圧
    の立ち上がり時間を計数し、第2にバイパス容量開閉ス
    イッチを閉の状態で電源電圧の立ち上がり時間を計数す
    る立ち上がり時間測定回路を設け、両計数値の差により
    開閉スイッチの動作判定を検出するバイパス容量開閉ス
    イッチ判定手段を制御部に設け、 以上を具備していることを特徴としたICテストシステ
    ムにおけるバイパス容量開閉スイッチのコンタクトチェ
    ック装置。
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