JP6662033B2 - 蓄電素子の抵抗の測定方法および測定装置 - Google Patents

蓄電素子の抵抗の測定方法および測定装置 Download PDF

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Description

本発明は、キャパシタ、充電池などの蓄電素子の抵抗測定技術に関する。
蓄電素子の一例としてキャパシタでは直流内部抵抗(DCIR)がキャパシタ性能を表すパラメータのひとつとして用いられる。このDCIRは搭載機器の性能を維持する上で極めて重要である。このDCIRは一定値ではなく、使用状態や使用時間によって劣化する。従って、DCIRは製造時に測定し、その良否の判定は不可欠であるが、搭載機器の性能を維持する上で搭載時ないし搭載後のDCIR特性の監視が求められている。
斯かるDCIRの測定に関し、キャパシタを定電流により所定電圧まで充電させ、その充電を停止した時点の端子間電圧と、開放状態に維持した所定時間後の端子間電圧との差電圧を一定電流で除すことにより抵抗が求められることが知られている(たとえば、特許文献1、特許文献2)。
特開平9−211041号公報 特開2001−242204号公報
ところで、このようなキャパシタのDCIR測定ではたとえば、定電流充電を用いた場合、その充電停止時点の電圧と、所定時間放置後の電圧を測定することが必要である。この電圧変化(差電圧)は非常に小さく、この電圧変化を正確に測定するため、分解能の高い高精度な測定器を用いるか、流す電流を大きくとっている。いずれにしても測定装置が高価になるという課題がある。
斯かる微小な電圧変化の検出では、測定装置を備えた実験室は可能であっても、キャパシタの製造ラインや、搭載機器で使用中のキャパシタの電圧変化を検出することは厄介であるという課題がある。
しかも、電圧測定の誤差が大きくなれば、その測定電圧から算出される抵抗値では誤差が大きく、求められた抵抗値の信頼性が低いという課題がある。
このような算出結果の誤差は、キャパシタの抵抗値変化が搭載機器の機能を損ない、期待する特性が得られないという課題がある。
そこで、本発明の目的は上記課題に鑑み、被測定蓄電素子の電圧変化の検出精度を高め、DCIR(直流内部抵抗)の算出結果の信頼性の向上を図ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の蓄電素子の抵抗の測定方法の一側面によれば、スイッチの切り替えによって、被測定蓄電素子を充電させまたは前記被測定蓄電素子の充電を停止して放電させ、前記被測定蓄電素子の電圧が所定電圧に到達したとき、前記スイッチを切り替えて前記被測定蓄電素子の充電または放電を停止し、前記スイッチの切り替えにより前記被測定蓄電素子の前記充電または前記放電が停止させると、前記被測定蓄電素子から電圧が加えられて前記被測定蓄電素子に追従して充電される電圧保持素子に、前記充電または前記放電の停止時点の前記被測定蓄電素子の電圧を保持し、前記電圧保持素子から加えられた、前記電圧保持素子が保持する前記充電または前記放電の停止時点の前記被測定蓄電素子の電圧と、前記被測定蓄電素子から加えられた、前記充電または前記放電の停止時点から所定時間後の前記被測定蓄電素子の電圧の差電圧を検出するとともに該差電圧を増幅し、前記差電圧を増幅した電圧を用いて前記被測定蓄電素子の抵抗を算出する、工程を含めば良い。
上記目的を達成するため、本発明の蓄電素子の抵抗の測定装置の一側面によれば、切り替えることで被測定蓄電素子を充電させまたは前記被測定蓄電素子の充電を停止して放電させるスイッチを備え、前記被測定蓄電素子の電圧が所定電圧に到達したとき、前記スイッチを切り替えて前記被測定蓄電素子の充電または放電を停止する充放電制御手段と、前記被測定蓄電素子から電圧が加えられて、前記被測定蓄電素子に追従して充電され、前記スイッチの切り替えにより前記被測定蓄電素子の前記充電または前記放電が停止させると、前記充電または前記放電の停止時点の前記被測定蓄電素子の電圧を保持する電圧保持素子と、前記電圧保持素子から前記電圧保持素子が保持する保持電圧と、前記被測定蓄電素子から前記充電または前記放電の前記停止時点から所定時間後の前記被測定蓄電素子の電圧とが加えられ、前記保持電圧と前記停止時点から所定時間後の前記被測定蓄電素子の電圧の差電圧を検出するとともに増幅する増幅手段と、前記増幅手段の出力電圧を測定する電圧測定手段と、前記電圧測定手段で測定される前記増幅手段の出力電圧を用いて前記被測定蓄電素子の抵抗を算出する演算手段とを含めばよい。
上記蓄電素子の抵抗の測定装置において、前記増幅手段は、前記充電または前記放電の停止時点の前記被測定蓄電素子の電圧を非反転入力で受け、かつ前記充電または前記放電の前記停止時点から所定時間後の電圧を反転入力で受け、前記差電圧の検出と増幅とを行う入力インピーダンスの高い差動増幅器でよい。
上記蓄電素子の抵抗の測定装置において、前記充放電制御手段の制御、前記増幅手段の出力電圧の測定、前記出力電圧および前記被測定蓄電素子の充電電流または放電電流を用いた前記被測定蓄電素子の抵抗の算出の何れか2以上を行う制御手段を備えてよい。
上記蓄電素子の抵抗の測定装置において、さらに、前記スイッチが前記電圧保持素子に前記被測定蓄電素子の電圧を転送またはその解除を行、または、前記スイッチに代え前記電圧保持素子を含むローパスフィルタを備えてよい。
本発明の蓄電素子の抵抗の測定方法または測定装置によれば、次のような効果が得られる。
(1) 所定電圧に充電または放電した被測定蓄電素子の電圧を検出して保持するとともに、その電圧と被測定蓄電素子の電圧の差電圧の検出と増幅を行い、増幅後の電圧を検出するので、検出電圧を大きく取ることができ、微小な電圧を直接測定することの測定誤差を低減できる。
(2) 増幅出力を用いて被測定蓄電素子の抵抗を算出するので、算出結果である抵抗値の信頼性を高めることができる。
(3) 前記差電圧の増幅出力を測定する測定機器は微小な電圧を直接測定することに比較し、比較的に簡易な測定機器でよく、高精度な機器を必要としない。蓄電素子の抵抗の測定を容易かつ安価に行える。
本発明の第1の実施例に係る蓄電素子の抵抗測定装置を示す図である。 Aは被測定蓄電素子の充放電電圧の変化を示す図、Bは差電圧の増幅出力電圧の変化を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る蓄電素子の抵抗測定装置を示す図である。 Aは被測定蓄電素子の充放電電圧の変化を示す図、Bは差電圧の増幅出力電圧の変化を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る被測定蓄電素子を放電させる電圧検出部を示す回路図である。
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態として、蓄電素子の抵抗の測定方法では、被測定蓄電素子を充電または放電させる工程、前記被測定蓄電素子の電圧が所定電圧に到達したとき、被測定蓄電素子の充電または放電を停止する工程、充電または放電の停止時点の前記被測定蓄電素子の電圧と前記充電または前記放電の停止時点から所定時間後の前記被測定蓄電素子の電圧との差電圧を検出するとともに該差電圧を増幅する工程、前記差電圧を増幅した電圧を用いて前記被測定蓄電素子の抵抗を算出する工程を含めばよい。
測定対象である被測定蓄電素子は電気二重層キャパシタ、ハイブリッドキャパシタなどのキャパシタに限定されず、蓄電池でもよい。
被測定蓄電素子の抵抗測定に用いる電圧は、充電によって得られたものに限定されず、被測定蓄電素子を充電した後の放電により得られる電圧であってもよい。
被測定蓄電素子の電圧を保持するには、被測定蓄電素子と同種の蓄電素子でよいが、他の蓄電素子や蓄電機能を備える回路装置であってもよい。たとえば、他の蓄電素子としては電解コンデンサが好ましい。電解コンデンサは充電停止後にも電圧の降下が小さく、電圧保持手段に有効である。また、検出した電圧情報をホールドするホールド回路や、電圧情報を記憶するメモリでもよい。
〔第2の実施の形態〕
本発明の第2の実施の形態として、蓄電素子の抵抗の測定装置では、被測定蓄電素子を充電または放電させ、前記被測定蓄電素子の電圧が所定電圧に到達したとき、被測定蓄電素子の充電または放電を停止する充放電制御手段と、前記充電または前記放電の停止時点の前記被測定蓄電素子の電圧と前記充電または前記放電の前記停止時点から所定時間後、前記被測定蓄電素子の電圧の差電圧を検出するとともに増幅する増幅手段と、前記増幅手段の出力電圧を測定する電圧測定手段と、前記電圧測定手段の出力電圧を用いて前記被測定蓄電素子の抵抗を算出する演算手段とを含めばよい。
この測定装置において、測定対象、被測定蓄電素子の抵抗測定に用いる電圧、および電圧保持は、既述のとおりであるので、その説明は割愛する。
増幅手段は、差電圧の検出と増幅は別個に行ってよいが、同時に行える入力インピーダンスの高い差動増幅器の利用は検出精度、増幅精度などの点で有益である。
被測定蓄電素子の抵抗の演算手段はコンピュータなどのディジタル化された情報処理手段でもよいが、アナログ値である電圧値および電流値を用いて被測定蓄電素子の抵抗を算出してもよい。
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例に係る被測定蓄電素子の抵抗測定装置を示している。図1に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この抵抗測定装置2には被測定キャパシタ4の充放電制御部6、電圧出力回路8、差動増幅器10、電圧測定器12および抵抗値演算部14が備えられる。
被測定キャパシタ4は、DCIRの測定対象である被測定蓄電素子の一例である。被測定キャパシタ4はたとえば、電気二重層キャパシタであり、他のキャパシタでもよく、また、蓄電池でもよい。
充放電制御部6は、被測定蓄電素子の充放電制御手段の一例であり、この実施例では被測定キャパシタ4を充電または放電させ、被測定キャパシタ4の電圧が所定電圧に到達したとき、被測定キャパシタ4の充電または放電を停止し、被測定キャパシタ4の充電または放電の停止時点の電圧検出に用いられる。この充放電制御部6には直流電源16、充電またはその停止を切り替えるスイッチ18が備えられる。
スイッチ18をオンすると、直流電源16から被測定キャパシタ4に一定電圧Vが加えられ、被測定キャパシタ4の定電流充電が行われ、被測定キャパシタ4の電圧(充電電圧)が上昇する。スイッチ18のオフにより、被測定キャパシタ4の充電を停止させる。DCIR測定に必要な電圧は、被測定キャパシタ4の定格電圧に到達する直前の電圧であればよい。したがって、その電圧に到達した時点を充電停止時点とすればよい。
電圧出力回路8は充電停止時点t1(図2のA)の被測定蓄電素子の充電または放電の停止時点の電圧を取り出す電圧取り出し手段の一例である。この電圧出力回路8では、一例として抵抗20および電解コンデンサ22からなるローパスフィルタ24が備えられる。電解コンデンサ22は被測定キャパシタ4の電圧を保持する電圧保持素子の一例である。この電圧出力回路8では、被測定キャパシタ4の充電または放電の停止時点の電圧が電解コンデンサ22に加えられており、被測定キャパシタ4の電圧に追従して電解コンデンサ22が充電される。したがって、スイッチ18をオフすると、この実施例では充電停止時点の被測定キャパシタ4の電圧を電解コンデンサ22に保持される。抵抗20はたとえば、高抵抗であり、これにより、電解コンデンサ22の充電電荷が保持される。
この電解コンデンサ22が保持する電圧をVd、被測定キャパシタ4の電圧をVcとすれば、充電停止時点t1では、被測定キャパシタ4の電圧Vcが電解コンデンサ22に保持されるので、その保持電圧Vdは、Vd=Vcである。
被測定キャパシタ4の充電の停止時点t1から被測定キャパシタ4が放電状態となり、時間の経過に従って電圧Vcが低下し、電圧変化を生じる。したがって、この電圧変化により、保持電圧Vdと電圧Vcの間には差電圧ΔVを生じる。この差電圧ΔVは、
ΔV=Vd−Vc ・・・(1)
であり、充電停止時点t1ではΔV=0から時間経過した時点t2では、ΔV>0となるが、極めて小さい値であることは既述の通りである。
そこで、保持電圧Vdおよび電圧Vcから差電圧ΔVを検出し、同時に増幅する増幅手段として差動増幅器10が備えられる。この差動増幅器10の非反転入力端子(+)には電解コンデンサ22の保持電圧Vd、その反転入力端子(−)には被測定キャパシタ4の電圧Vcを入力する。
この差動増幅器10の出力電圧をVo、増幅利得(ゲイン)をAとすると、

Vo=A×ΔV ・・・(2)
となり、差動増幅器10には差電圧ΔVがゲインA倍されて取り出される。
この出力電圧Voが電圧測定器12により測定される。その測定値は、差電圧ΔVを直接測定した場合に比較し、大きな値で測定される。この測定値は、抵抗値演算部14に加えられる。この抵抗値演算部14はたとえば、コンピュータで構成すればよい。
この抵抗値演算部14では、測定された出力電圧Voと被測定キャパシタ4の充電電流iを用いて、被測定キャパシタ4の内部抵抗rが算出される。この内部抵抗rは、式(2) および充電電流iを用いて、
r=ΔV/i=(Vo/i)×(1/A) ・・・(3)
により算出される。
図2のAは、被測定キャパシタ4の電圧Vc、電解コンデンサ22に保持される電圧Vdを示している。
図2のAに示すように、時点t=t0で被測定キャパシタ4の充電が開始され、定格電圧の手前に到達した時点を充電停止時点とし、この充電停止時点t1まで定電流充電を行う。
このとき、電解コンデンサ22では時点t0から僅かに遅れて充電が開始され、時点t=t1(充電停止時点)まで同様に定電流充電が行われる。
被測定キャパシタ4は充電停止時点t1から開放状態に移行するのに対し、電解コンデンサ22の電圧Vdには被測定キャパシタ4の充電停止時点t1の電圧Vc(≒Vd)が保持される。なお、図2ではVdとVcの最大値に差異があるように示しているが、その差は僅かであり、電圧Vc≒Vdとみなすことができる。
被測定キャパシタ4では図2のAに示すように、充電停止時点t1から開放状態に移行して時点t2まで急激に電圧Vcが低下する。これに対し、電解コンデンサ22の電圧Vdでは僅かに下降するものの、ほぼ一定の電圧値を呈する。
差動増幅器10の反転入力端子(+)には電圧Vdが加えられ、その反転入力端子(−)には電圧Vcが加えられる。差動増幅器10では、これら電圧Vd−Vc間の差電圧ΔVの検出が行われると同時に、この差電圧ΔVの増幅が行われる。
図2のBは、差動増幅器10の出力電圧Voを示している。この出力電圧Voは充電停止時点t1までは一定電圧であるのに対し、充電停止時点t1から所定時間の経過後の時点t2の間で大幅な増加傾向となり、時点t2から緩やかな減少傾向を呈する。
差増増幅器10のゲインをAとすれば、差電圧ΔVから出力電圧Voは、式(2) から求められ、
Vo=A×ΔV>ΔV ・・・(4)
となる。つまり、出力電圧Voは、差電圧ΔVのゲインA倍の値となり、差電圧ΔVに対して極めて大きな値となり、出力電圧Voが電圧測定器12に入力されて測定される。
<第1の実施例の効果>
(1) 差電圧ΔVを増幅して測定するので、測定誤差を低減させ、電圧測定精度を向上させることができる。
(2) 差電圧ΔVを増幅してDCIRを算出するので、演算誤差を低減させ、演算精度を向上させることができ、算出結果であるDCIRの信頼性を高めることができる。
(3) 差電圧ΔVの検出および増幅に差動増幅器10を用いたので、差電圧ΔVの検出とともにその増幅を同時に行うことができ、差電圧ΔVの検出と、増幅とを別個に行う構成に比較し、回路構成を簡略化できる。
(4) 差動増幅器10を用いれば、入力インピーダンスが高いので、被測定キャパシタ4および電解コンデンサ22の各電圧を直接入力しても、各電圧の放電を防止でき、差電圧ΔVの検出および増幅の精度を低下させることがない。この結果、測定精度を向上させることができる。
(第2の実施例)
図3は、本発明の第2の実施例に係る被測定蓄電素子の抵抗測定装置を示している。図3に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図3において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この第2の実施例では、制御装置26が備えられる。この制御装置26はたとえば、コンピュータで構成すればよい。したがって、制御装置26は記憶手段としてROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、制御手段としてプロセッサ{たとえば、CPU(Central Processing Unit )}を備える。
この制御装置26は、電圧測定器12で測定された出力電圧Voを用いて被測定キャパシタ4のDCIRを算出する演算手段の一例であり、この実施例ではスイッチ18、28の開閉機能、差動増幅器10のゲインコントロール、電圧測定器12の電圧測定値の取込み、DCIRの演算などの機能を含んでいる。
そこで、第1のスイッチとして、充放電制御部6のスイッチ18は制御装置26により開閉可能なリレーや電子スイッチを用いればよい。
電圧出力回路8には既述のローパスフィルタ24に代え、被測定キャパシタ4に第2のスイッチ28を介して電解コンデンサ22が接続されている。
その他の構成は第1の実施例と同様であるので、その説明を割愛する。
図4のAに示すように、時点t=t0でスイッチ18、28を同時にオンにし、被測定キャパシタ4、電解コンデンサ22の充電を開始する。このとき、電解コンデンサ22も時点t0から同時に充電を開始し、時点t=t1(充電停止時点)まで同様に定電流充電が行われる。
被測定キャパシタ4の定格電圧の手前に到達した時点を充電停止時点t1とし、この充電停止時点t1でスイッチ28をオフする。この充電停止時点t1の被測定キャパシタ4の電圧Vcが電解コンデンサ22に保持される。つまり、時点t1ではVd=Vcである。
この時点t1から間断なくスイッチ18をオフにし、被測定キャパシタ4の充電を停止させる。この時点t1から被測定キャパシタ4は開放状態に移行する。
被測定キャパシタ4では図4のAに示すように、時点t1から開放状態に移行して予め設定した時点t2まで急激にVcが低下する。これに対し、電解コンデンサ22の電圧Vdでは僅かに下降するものの、ほぼ一定の電圧値を呈する。
この実施例においても、差動増幅器10の反転入力端子(+)には電圧Vdが加えられ、その反転入力端子(−)には電圧Vcが加えられる。差動増幅器10では、これら電圧Vd−Vc間の差電圧ΔVの検出が行われると同時に、この差電圧ΔVの増幅が行われる。
図4のBは、差動増幅器10の出力電圧Voを示している。この出力電圧Voは充電停止時点t1から所定時間の経過後の時点t2の間で急激な電圧の増加傾向であるのに対し、時点t2から緩やかな増加傾向を呈する。
差増増幅器10のゲインをAとすれば、差電圧ΔVから出力電圧Voは、式(2) から求められる。出力電圧Voが、差電圧ΔVのゲインA倍の値となり、差電圧ΔVに対して極めて大きな値となり、出力電圧Voが電圧測定器12で測定され、その測定結果が制御装置26に入力されてDCIRの演算が制御装置26で実行される。
<第2の実施例の効果>
(1) この実施例においても、第1の実施例と同様の効果が得られる。
(2) この実施例によれば、制御装置26によってスイッチ18、28の開閉時点を正確に制御でき、迅速な測定処理を行うことができる。
(3) 制御装置26が演算機能を備えているので、電圧測定器12の測定結果を用いてDCIRを制御装置26で算出でき、信頼性の高い演算結果を得ることができる。
(第3の実施例)
図5は、本発明の第3の実施例に係る被測定蓄電素子の抵抗測定装置の充放電制御部6を示している。図5に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図5において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
第1および第2の実施例では、充放電制御部6が被測定キャパシタ4の充電回路、被測定キャパシタ4、スイッチ18、28で構成したが、この第3の実施例では充放電制御部6が被測定キャパシタ4の放電回路、被測定キャパシタ4、スイッチ18として構成する。
この抵抗測定装置2では、被測定キャパシタ4を充電した後、スイッチ18を閉じ、放電素子30を用いて被測定キャパシタ4の定電流放電を行う。
スイッチ18を閉じる放電停止時点t1の被測定キャパシタ4の電圧Vcが電圧Vdとして電解コンデンサ22に保持される。この電圧Vdが差動増幅器10の反転入力端子(+)に入力される。
そして、放電中の被測定キャパシタ4の電圧Vcを差動増幅器10の反転入力端子(−)に入力すればよい。
これにより、被測定キャパシタ4の放電モードで生じる差電圧ΔVを差動増幅器10で検出し、同時に増幅することにより、その出力電圧Voを用いて被測定キャパシタ4のDCIRを測定することができる。
<第3の実施例の効果>
第1および第2の実施例と同様に、充電された被測定キャパシタ4を放電させることにより、その放電電圧の変化を以てDCIRを測定でき、このDCIRの測定においても、放電における差電圧の検出と増幅とを同時に行い、電圧の測定精度を高め、DCIRの演算精度を高めることができる。これにより、信頼性の高い算出結果が得られることは、充電モードだけでなく放電モードにおいても同様である。
〔他の実施の形態〕
上記実施例のスイッチ18、28は、制御装置26で開閉が制御されるリレーおよびリレー接点を用いてよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、被測定蓄電素子の電圧変化を直接測定してのDCIRの演算に比較し、電圧変化の差動増幅により、差電圧の検出と増幅とを同時に行い、差電圧の検出精度を高め、DCIR(直流内部抵抗)の算出結果の信頼性の向上を図ることができ、有用である。
2 抵抗測定装置
4 被測定キャパシタ
6 充放電制御部
8 電圧出力回路
10 差動増幅器
12 電圧測定器
14 抵抗値演算部
16 直流電源
18 スイッチ
20 抵抗
22 電解コンデンサ
24 ローパスフィルタ
26 制御装置
28 スイッチ
30 放電素子

Claims (5)

  1. スイッチの切り替えによって、被測定蓄電素子を充電させまたは前記被測定蓄電素子の充電を停止して放電させ、
    前記被測定蓄電素子の電圧が所定電圧に到達したとき、前記スイッチを切り替えて前記被測定蓄電素子の充電または放電を停止し、
    前記スイッチの切り替えにより前記被測定蓄電素子の前記充電または前記放電が停止させると、前記被測定蓄電素子から電圧が加えられて前記被測定蓄電素子に追従して充電される電圧保持素子に、前記充電または前記放電の停止時点の前記被測定蓄電素子の電圧を保持し、
    前記電圧保持素子から加えられた、前記電圧保持素子が保持する前記充電または前記放電の停止時点の前記被測定蓄電素子の電圧と、前記被測定蓄電素子から加えられた、前記充電または前記放電の停止時点から所定時間後の前記被測定蓄電素子の電圧の差電圧を検出するとともに該差電圧を増幅し、
    前記差電圧を増幅した電圧を用いて前記被測定蓄電素子の抵抗を算出する、
    蓄電素子の抵抗の測定方法。
  2. 切り替えることで被測定蓄電素子を充電させまたは前記被測定蓄電素子の充電を停止して放電させるスイッチを備え、前記被測定蓄電素子の電圧が所定電圧に到達したとき、前記スイッチを切り替えて前記被測定蓄電素子の充電または放電を停止する充放電制御手段と、
    前記被測定蓄電素子から電圧が加えられて、前記被測定蓄電素子に追従して充電され、前記スイッチの切り替えにより前記被測定蓄電素子の前記充電または前記放電が停止させると、前記充電または前記放電の停止時点の前記被測定蓄電素子の電圧を保持する電圧保持素子と、
    前記電圧保持素子から前記電圧保持素子が保持する保持電圧と、前記被測定蓄電素子から前記充電または前記放電の前記停止時点から所定時間後の前記被測定蓄電素子の電圧とが加えられ、前記保持電圧と前記停止時点から所定時間後の前記被測定蓄電素子の電圧の差電圧を検出するとともに増幅する増幅手段と、
    前記増幅手段の出力電圧を測定する電圧測定手段と、
    前記電圧測定手段で測定される前記増幅手段の出力電圧を用いて前記被測定蓄電素子の抵抗を算出する演算手段と、
    を含む、蓄電素子の抵抗の測定装置。
  3. 前記増幅手段は、前記充電または前記放電の停止時点の前記被測定蓄電素子の電圧を非反転入力で受け、かつ前記充電または前記放電の前記停止時点から所定時間後の電圧を反転入力で受け、前記差電圧の検出と増幅とを行う入力インピーダンスの高い差動増幅器である、請求項2に記載の蓄電素子の抵抗の測定装置。
  4. 前記充放電制御手段の制御、前記増幅手段の出力電圧の測定、前記出力電圧および前記被測定蓄電素子の充電電流または放電電流を用いた前記被測定蓄電素子の抵抗の算出の何れか2以上を行う制御手段を備える、請求項2または請求項3に記載の蓄電素子の抵抗の測定装置。
  5. さらに、前記スイッチが前記電圧保持素子に前記被測定蓄電素子の電圧を転送またはその解除を行、または、前記スイッチに代え前記電圧保持素子を含むローパスフィルタを備える、請求項2ないし請求項4のいずれかの請求項に記載の蓄電素子の抵抗の測定装置。
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