JPH10319085A - 回路試験装置 - Google Patents

回路試験装置

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JPH10319085A
JPH10319085A JP9131267A JP13126797A JPH10319085A JP H10319085 A JPH10319085 A JP H10319085A JP 9131267 A JP9131267 A JP 9131267A JP 13126797 A JP13126797 A JP 13126797A JP H10319085 A JPH10319085 A JP H10319085A
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JP
Japan
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JP9131267A
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English (en)
Inventor
Akihiko Sumiyoshi
吉 昭 彦 住
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被試験回路に与える電圧や電流の条件および
被試験回路の被試験端子毎に、その安定までの待ち時間
を最適化し、実際の安定状態を検出した上で、測定を実
行することにより、無駄な待ち時間を解消し、半導体生
産における試験工程の効率化を可能にする。 【解決手段】 試験装置本体7の電圧供給源ユニット1
または電流供給源ユニット2から、被試験ユニット6に
与える電圧または電流を変化させる場合に、電流検出器
14または電圧検出器15により測定される電流または
電圧が、安定するのを安定状態検出回路9により判定
し、測定値が安定するのを待って、電圧電流測定器12
より測定結果を出力させるように制御ユニット4をプロ
グラムしておくことにより、被試験ユニット6の試験に
当たって、最適時間での測定が可能となり、測定時間を
大幅に短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路試験装置に係
り、特に、半導体デバイスの実力判定試験を効率的に実
施するに好適な、試験方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体装置の回路試験を行う
場合、その入出力端子から、試験信号を与え、それぞれ
の入出力端子の状態を測定することにより、回路ユニッ
トの動作が所期の条件を満たすか、否か、によってその
良否を判定していた。
【0003】回路試験は、回路の機能をチェックする機
能試験と、入出力端子の電気的特性をチェックする電気
試験に分かれる。この中で、電気試験を実施する場合、
入出力端子の動的な特性、例えば、立ち上がり時間、立
ち下がり時間、遅延時間などを試験する動特性試験と、
電圧特性、電流特性などの静的な特性を試験する静特性
試験を行うのが一般的である。
【0004】図2は、従来の回路試験装置のブロック図
であり、特に電気的な特性を測定する場合の基本的な構
成を示すものである。
【0005】図において示すように、試験装置本体7に
は、被試験ユニット6の入出力端子が接続され、その被
試験端子に所定の電圧および電流が供給されるように構
成される。つまり、被試験ユニット6の特定の端子に対
して、電圧ないし電流の特定の状態が付与されるように
構成される。
【0006】なお、試験装置本体7においては、電圧供
給源ユニット1から、スイッチ16を介して、被試験ユ
ニット6に対して一定の電圧が印加されるように構成さ
れており、この時に被試験ユニット6に流れる電流が、
電流検出器14で測定される。一方、電流供給源ユニッ
ト2からは、スイッチ17を介して、被試験ユニット6
に対して一定の電流が印加されるように構成されてお
り、この時の被試験ユニット6の電圧値が、スイッチ1
8を介して電圧検出器15で測定されるように構成され
ている。電流検出器14、電圧検出器15における電
圧、電流の検出値は、電圧電流測定ユニット3で数値化
され、測定結果出力端8から外部に導出される。なお、
スイッチ16、17、18の開閉および、電圧電流測定
ユニット3の測定動作は、制御ユニット4によってコン
トロールされる。なお、制御ユニット4には、タイマ5
が接続されており、被試験ユニット6の回路試験に当た
っての各種の設定時間を、制御ユニット4に与えてい
る。
【0007】以上述べたような構成において、図3の波
形図を参照しながら、その動作を説明する。
【0008】図3(A)は、電圧供給源ユニット1から
スイッチ16を閉じて被試験ユニット6に対して、所定
の電圧値を与えた場合の、被試験ユニット6における被
試験端子の電圧の変化状態を示すものである。このよう
な場合、電圧供給源ユニット1の内部インピーダンス
(極めて低く設定されるのはもちろんであるが)やその
動特性と、被試験ユニット6の負荷容量やインピーダン
スと、試験回路全体の回路特性の関係から、電圧が安定
するまで、ある程度の時間がかかるのは、やむを得ない
こととされている。したがって、この場合に、電流検出
器14で検出される電流も、過渡状態から安定状態にな
るまでは、ある程度の時間がかかることになる。
【0009】例えば、時刻t1で電圧を3Vから、5V
に変化させた場合、被試験ユニット6の試験端子で電圧
が5Vに安定するためには、時刻t2まで時間T1待た
なければならず、時刻t3で電圧を5Vから、3Vに変
化させた場合、被試験ユニット6の被試験端子で電圧が
3Vに安定するためには、時刻t4まで時間T2だけ待
たなければならない。また、電圧供給源ユニット1の電
圧を3Vから1Vに変化させる場合など、電圧が安定す
るまで、時刻t5から時刻t6までと、比較的長い時間
T3も待たなければならない場合もある。
【0010】図3(B)は、電流供給源ユニット2から
スイッチ17を閉じて被試験ユニット6に対して、所定
の電流値を与えた場合の、被試験ユニット6における被
試験端子の電圧の変化状態を示すものである。このよう
な場合も、電流供給源ユニット2の電流供給能力や内部
インピーダンスと、被試験ユニット6の負荷容量やイン
ピーダンスと、試験回路全体の回路特性の関係から、電
流が安定し、被試験ユニット6の被試験端子の電圧が安
定するまでには、ある程度の時間を要する。したがっ
て、この場合に、電圧検出器15で検出される電圧も、
過渡状態から安定状態になるまでは、ある程度の時間が
かかることになる。
【0011】例えば、5mAから3mAまで、電流値を
変化させる場合、電流値が安定するまでには、時刻t7
から時刻t8まで、時間T4だけ待つ必要がある。
【0012】したがって、図2に示した従来の回路試験
装置では、電圧供給源ユニット1、電流供給源ユニット
2において、電圧、電流を変化させた場合の、被試験ユ
ニット6の被測定端子での、電流、電圧の安定に必要な
時間、つまり時間T1、T2、T3、T4をカバーでき
るだけの余裕をもった時間を、予め、テストプログラム
に記述しておき、これをタイマ5に設定して、制御ユニ
ット4の動作を制御し、完全に安定した電圧、電流を電
圧電流測定ユニット3に取り込み、これを測定結果出力
端8から測定結果として出力させるように構成されてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の回路試験装置で
は、電圧供給源ユニット1、電流供給源ユニット2から
被試験ユニット6に与えた、電圧および電流の安定時間
を、予めプログラムするように構成されていたので、そ
れぞれの安定時間を予め見込んでおく必要があった。し
かし、電圧、電流の安定時間を決める要素は、複雑に絡
み合っており、一義的に決定するのは、非常に困難であ
る。このため、従来は、十分に余裕を持った待ち時間を
もって、電圧電流測定ユニット3による電圧、電流の測
定を実施していた。この待ち時間は、測定プログラム作
成時に、予め制御ユニット4に一定の値として、記述し
ておき、回路試験時には、無条件に、この待ち時間が適
用され、この待ち時間をタイマ5に設定して回路試験を
実施していた。
【0014】しかし、半導体の生産工程では、生産効率
の向上のために、回路の試験時間の短縮も大きな課題と
なっている。もちろん、被試験ユニット6の電気的な静
特性試験に当たっての、電圧、電流の安定までの待ち時
間も、測定時間の短縮化、試験効率化に当たっては、大
きな障害となっている。特に、被試験ユニット6の測定
項目が多い場合や、被試験ユニット6のピン数が数百ピ
ンに及ぶような大規模なものの場合は、この余裕時間の
占める割合が無視できない程に膨大となり、半導体生産
における生産効率を大幅に低減させる原因となってい
た。
【0015】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解消し、被試験ユニットに与える電圧や電流の条件お
よび被試験ユニットの被試験端子毎に、その安定までの
待ち時間を最適化し、実際の安定状態を検出した上で、
測定を実行することにより、無駄な待ち時間を解消し、
半導体生産における試験工程の効率化を可能とした回路
試験装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、回路試験装置として、被測定回路の端子
と、そこに与える電圧および電流の少なくとも一方と、
を含む条件および測定項目を予めプログラムされた制御
手段と、前記制御手段からの指令に基づき、被試験ユニ
ットに電圧、電流の少なくとも一方を含む、特定の状態
を与える状態付与手段と、前記端子の電圧および電流の
少なくとも一方の測定値を得るための検出手段と、前記
状態付与手段の付与状態の変化を起点として、前記測定
値の安定状態を検出して、安定状態検出信号を出力する
安定状態検出手段と、前記安定状態検出回路からの安定
状態検出信号に基づいて、前記検出手段からの測定値を
測定結果として出力する測定手段と、を備える回路試験
装置を提供するものである。
【0017】上記目的を達成するために、本発明は、回
路試験装置として、被測定回路の端子と、そこに与える
電圧および電流の少なくとも一方と、を含む条件および
測定項目を予めプログラムされた制御手段と、前記制御
手段からの指令に基づき、被試験ユニットに電圧、電流
の少なくとも一方を含む、特定の状態を与える状態付与
手段と、前記端子の電圧および電流の少なくとも一方の
測定値を得るための検出手段と、前記状態付与手段の付
与状態の変化を起点として、前記測定値の安定状態を検
出して、安定状態検出信号を出力する安定状態検出手段
と、前記安定状態検出回路からの安定状態検出信号に基
づいて、前記状態付与手段の付与状態の変化から前記安
定状態検出回路から安定状態検出信号が出力されるまで
の時間を計時して、これを最適待ち時間として格納する
ファイル手段と、前記制御手段を通じて、前記ファイル
手段からの最適待ち時間をセットされ、前記状態付与手
段の付与状態の変化から、最適待ち時間を計時するタイ
マ手段と、前記タイマ手段での計時結果に基づいて、前
記検出手段からの測定値を測定結果として出力させる測
定手段と、を備える回路試験装置を提供するものであ
る。
【0018】上記目的を達成するために、本発明は、回
路試験装置として、被測定回路の端子と、そこに与える
電圧および電流の少なくとも一方と、を含む条件および
測定項目を予めプログラムされた制御手段と、前記制御
手段からの指令に基づき、被試験ユニットに電圧、電流
の少なくとも一方を含む、特定の状態を与える状態付与
手段と、前記端子の電圧および電流の少なくとも一方の
測定値を得るための検出手段と、前記制御手段の制御条
件および前記状態付与手段からの付与条件の変化に対応
して、前記状態付与手段の付与状態の変化に対する、前
記検出手段による前記測定値の予測安定時間を、最適待
ち時間としてファイルしておくファイル手段と、前記制
御手段を通じて、前記ファイル手段からの最適待ち時間
をセットされ、前記状態付与手段の付与状態の変化か
ら、最適待ち時間を計時するタイマ手段と、前記タイマ
手段での計時結果に基づいて、前記検出手段からの測定
値を測定結果として出力させる測定手段と、を備える回
路試験装置を提供するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明する。
【0020】図1は、本発明の、実施形の回路試験装置
のブロック図であり、特に、図2の従来の構成に対し
て、電圧電流測定ユニット3の内部構造と、それに対し
ての外部回路の変更部分を示している。図において示す
ように、電圧電流測定ユニット3には、電圧値および電
流値を測定するための電圧電流測定器12と、安定状態
検出回路9が組み込まれており、電圧電流測定器12で
検出した電圧および電流が安定状態になったことを検出
して、安定状態検出信号線13を通じてこれを制御ユニ
ット4に通知するように構成される。一方、ファイル1
1は、各パラメータ毎に、最適時間をファイルしてお
き、制御ユニット4に与えるように構成される。また、
タイミングエッジゼネレータ10は、一定の時間間隔
で、パルス信号を制御ユニット4に与え、制御ユニット
4が時間カウントできるようにしている。
【0021】以上のような構成において、次にその動作
を説明する。
【0022】被試験ユニット6の特定の端子に電圧供給
源ユニット1から、付与状態として、一定の電圧を与
え、電流値を測定する場合、スイッチ16を閉じて、電
圧供給源ユニット1から所定の電圧値を与える。電圧値
を変更する場合は、電圧供給源ユニット1の設定電圧を
変更する。この間に、電流検出器14で、被試験ユニッ
ト6に流れる電流値を測定し、その測定結果を電圧電流
測定ユニット3の電圧電流測定器12に与える。
【0023】一方、被試験ユニット6の特定の端子に電
流供給源ユニット2から、付与状態として、一定の電流
を供給し、その場合の、被試験ユニット6の端子の電圧
値を測定する場合、スイッチ17、18を閉じて、電流
供給源ユニット2から所定の電流値を与える。電流値を
変更する場合は、電流供給源ユニット2の設定電流を変
更する。この間に、電圧検出器15で、被試験ユニット
6の測定端子の電圧値を測定し、その測定結果を電圧電
流測定ユニット3の電圧電流測定器12に与える。
【0024】いずれの場合も、電圧、電流の供給開始時
から、それぞれの測定値が安定するまでの間には、それ
ぞれの条件に応じた遅延時間が存在する。これらの遅延
時間は、それぞれの測定項目や、測定条件に応じて、異
なる。
【0025】本実施形においては、これらの測定項目お
よび測定条件毎に異なる回路動作の安定までの遅延時間
に対応して、それぞれ最適な待ち時間を与えて、回路試
験に当たっての無駄時間を排除している。
【0026】さて、本実施形では、最適な待ち時間を与
えるに当たり、実測モードとプリセットモードを採用し
ている。実測モードは、測定条件、電圧、電流などのパ
ラメータ変更後の、実際の電流値や電圧値の測定に当た
って、測定すべき電流、電圧が実際に安定したことを検
出して、測定結果を出力するモードである。一方、プリ
セットモードは、測定条件、電圧、電流などのパラメー
タ変更後の、実際の電流値や電圧値の測定に当たって、
これらの条件毎に予め設定されている、回路動作安定ま
での遅延時間に対応して、それぞれプリセットされてい
る待ち時間を与えて、測定結果を出力するモードであ
る。
【0027】ここで、安定状態検出回路9の動作につい
て、図4に基づいて説明する。
【0028】安定状態検出回路9を動作させる場合、予
め、制御ユニット4から、安定状態検出回路9に対し
て、安定状態検出のための、条件を与えておく。これ
は、電圧電流測定器12で検出された、電圧値および電
流値の、変動検出限界Lと安定検出までの時間Tを、安
定状態検出回路9に設定することにより行われる。
【0029】いま、安定状態検出回路9に与えられる電
圧電流測定器12の測定値が、図4(A)のように、時
刻t1から、レベルL1からレベルL2に向かって、変
化するものとする。これに対して、安定状態検出回路9
は、この測定値を微分演算し、同図(B)に示すよう
な、微分値を発生する。この微分演算値が一定の範囲
内、つまり変動検出限界Lの範囲内に入ると、同図
(C)に示すように、比較値を発生する。この比較値
が、予め設定された時間T以上に渡って継続した場合、
制御ユニット4に対して、同図(D)に示すように、時
刻t2から立ち上がる安定状態検出信号SDSを出力す
る。
【0030】具体的には、電圧電流測定器12からの測
定値を、一定の時間毎にサンプリングし、このサンプリ
ング毎に、その値を、直前のサンプリング時の値と引き
算し、その差分が、変動検出限界の範囲内に入った時点
から、引き続き測定されるサンプリング毎の差分が、変
動検出限界内にある場合に、安定状態と判定することに
より行われる。これらの演算は、アナログでもディジタ
ルでも可能であるが、基本的には、ディジタル演算で行
われる。
【0031】なお、アナログ演算の場合は、サンプリン
グする代わりに、微分器、比較器、タイマなどの組み合
わせで、回路が構成されることになる。これらの回路構
成は、周知の方式により、様々なバリエーションが適用
可能である。 (a) 実測モード さて、ここで実測モードについて、図5のフローチャー
ト、図4のタイミングチャートに基づいて、その動作を
説明する。
【0032】まず、ステップS1で、予め定められた試
験フローに基づいて、制御ユニット4から、条件設定を
行う。これは、被試験ユニット6の被測定端子の設定、
測定項目の設定、測定項目に対応して電圧供給源ユニッ
ト1または電流供給源ユニット2への電圧または電流の
設定、スイッチ16、17、18の設定、電圧電流測定
器12への測定項目の設定などの条件で与えられる。
【0033】続いて、ステップS2に移行して、制御ユ
ニット4から、安定状態検出回路9に対して、安定状態
検出のための、条件を安定状態検出回路9に与える。こ
れは、電圧値および電流値の、変動検出限界Lと、時間
Tを、設定することにより行われる。
【0034】続いて、ステップS3において、スイッチ
16、17、18のオン、オフ設定、電圧供給源ユニッ
ト1または電流供給源ユニット2のレベル変化設定など
により、時刻t1において、被試験ユニット6に対して
与える電圧や電流に変化を与え、測定開始する。
【0035】これは、例えば、電圧供給源ユニット1か
らの電圧を5Vから0Vにしたり、電流供給源ユニット
2からの電流を5mAから1mAに変化させるなどの形
で行われる。
【0036】その結果、当然、電流検出器14または電
圧検出器15で測定される電流や電圧が変化して、この
測定値は、電圧電流測定器12により量子化される。し
かし、測定開始直後は、先にも述べたように、測定値は
安定しない。この間ステップS4に示すように、安定状
態検出回路9において、安定状態の検出が行われる。そ
して、時刻t2において、安定状態検出回路9で測定結
果が安定したことが検出され、安定状態検出信号線13
に安定状態検出信号SDSが出力されると、ステップS
5に示すように、電圧電流測定器12から測定結果出力
端8を通じて、測定結果の出力がなされる。
【0037】続いて、ステップS6で、測定終了と判定
された場合は、そのまま測定を終了するが、別のパラメ
ータの測定がある場合は、再びステップS1に戻り、新
たに条件設定して次の項目の測定を行う。 (b) プリセットモード 次に、プリセットモードについて、図6のフローチャー
トおよび図7のタイミングチャートに基づいて、その動
作を説明する。
【0038】さて、ステップS1で、予め定められた試
験フローに基づいて、制御ユニット4から、条件設定を
行う。これは、被試験ユニット6の被測定端子の設定、
測定項目の設定、測定項目に対応して電圧供給源ユニッ
ト1または電流供給源ユニット2への電圧または電流の
設定、スイッチ16、17、18のオン、オフ設定、電
圧電流測定器12への測定項目の設定などの条件で与え
られる。
【0039】続いて、ステップS2に移行して、ステッ
プS1で設定された条件に対応する最適待ち時間TA
を、ファイル11から制御ユニット4に読み込み、これ
をタイマ5に設定する。
【0040】続いて、ステップS3において、スイッチ
16、17、18の設定、電圧供給源ユニット1または
電流供給源ユニット2のレベル変化設定などにより、時
刻t1において、被試験ユニット6に対して与える電圧
や電流に変化を与え、測定開始する。
【0041】その結果、当然、電流検出器14または電
圧検出器15で測定される電流や電圧が変化して、この
測定値は、電圧電流測定器12により量子化される。し
かし、測定開始直後は、先にも述べたように、測定値は
安定しない。この間ステップS4に示すように、タイマ
5において、最適待ち時間TAの時間カウントが行わ
れ、時刻t2において、タイムアップすると、ステップ
S5に示すように、電圧電流測定器12から測定結果出
力端8を通じて、測定結果の出力がなされる。
【0042】続いて、ステップS6で、測定終了と判定
された場合は、そのまま測定を終了するが、別のパラメ
ータの測定がある場合は、再びステップS1に戻り、新
たに条件設定して次の項目の測定を行う。
【0043】なお、ステップS1で測定条件の設定を行
い、この設定の結果、前回の条件による測定の場合と、
最適待ち時間TAに変化がないことが、予め判った場
合、ファイル11から最適待ち時間TAを読み出した
り、タイマ5に最適待ち時間TAを再設定するのを止め
てもよい。この場合、図8のフローチャートに示すよう
に、ステップS1に続く、ステップS12において、前
回の最適待ち時間TAと今回の最適待ち時間TAが同じ
かどうかを判定して、同じ場合のみ、ステップS2にお
いて、タイマ5に新たに最適待ち時間TAを設定する。
【0044】さて、プリセットモードの場合、ファイル
11に予め、それぞれの測定条件に応じて、最適待ち時
間TAをファイルしておく必要がある。次に、この最適
待ち時間TAのファイル11への設定動作について説明
する。
【0045】この動作に関しては、理論値または経験値
から、それぞれの測定条件毎に、予め最適待ち時間TA
が判っている場合、つまり、図9の図表に示すように、
電圧供給源ユニット1からの電圧、または電流供給源ユ
ニット2からの電流が、それぞれ変化した場合の、被試
験ユニット6の端子のグループA、Bに対応して、それ
ぞれ測定結果が安定するまでの、最適待ち時間TAを、
ファイル11に予め設定しておく。この場合、プリセッ
トしておく最適待ち時間TAに関しては、ある程度、余
裕をもった時間を設定しておくことは言うまでもない。
【0046】なお、ファイル11への設定動作に関し
て、これを実測してファイルしておくことも可能であ
る。
【0047】ここで実測によりファイル11を作成する
手順について、図10のフローチャートに基づいて、そ
の動作を説明する。
【0048】まず、ステップS1で、予め定められたフ
ァイル作成のフローに基づいて、制御ユニット4から、
条件設定を行う。これは、被試験ユニット6の被測定端
子の設定、測定項目の設定、測定項目に対応して電圧供
給源ユニット1または電流供給源ユニット2への電圧ま
たは電流の設定、スイッチ16、17、18の設定、電
圧電流測定器12への測定項目の設定などの条件で与え
られる。
【0049】続いて、ステップS2に移行して、制御ユ
ニット4から、安定状態検出回路9に対して、安定状態
検出のための、条件を安定状態検出回路9に与える。こ
れは、電圧値および電流値の、変動検出限界Lと、時間
Tを、設定することにより行われる。
【0050】続いて、ステップS3において、スイッチ
16、17、18の設定、電圧供給源ユニット1または
電流供給源ユニット2のレベル変化設定などにより、被
試験ユニット6に対して与える電圧や電流に変化を与
え、測定開始する。
【0051】併せて、ステップS4において、制御ユニ
ット4による、タイミングエッジゼネレータ10からの
パルス列の計数を開始する。
【0052】その結果、当然、電流検出器14または電
圧検出器15で測定される電流や電圧が変化して、この
測定値は、電圧電流測定器12により量子化される。し
かし、測定開始直後は、先にも述べたように、測定値は
安定しない。この間ステップS5に示すように、安定状
態検出回路9において、安定状態の検出が行われる。そ
して、安定状態検出回路9で測定結果が安定したことが
検出され、安定状態検出信号線13に安定状態検出信号
SDSが出力されると、ステップS6に示すように、制
御ユニット4による、タイミングエッジゼネレータ10
からのパルス列の計数が停止され、計時が終了する。
【0053】続いて、ステップS7において、制御ユニ
ット4から、測定条件と併せて、計時された結果が、フ
ァイル11に格納される。
【0054】次に、ステップS8において、ファイル作
成終了か否かの判定を行い、終了と判定された場合は、
そのまま測定を終了するが、別のパラメータでのファイ
ル作成の必要がある場合は、再びステップS1に戻り、
新たに条件設定して次の条件に対応したファイル作成作
業に入る。
【0055】なお、この実施形では、実測モードと、プ
リセットモードのふたつのモードを別々に説明したが、
第1回目の測定では、実測モードで回路測定を実行し、
この時に、制御ユニット4において、タイミングエッジ
ゼネレータ10からのパルス列を測定することにより、
最適待ち時間TAを計時し、これをファイル11に格納
することにより、ファイル11に最適待ち時間TAのプ
リセット値のファイルを作成し、2回目以降の測定で
は、ファイル11から最適待ち時間TAを呼び出しなが
ら、プリセットモードによる測定を行うようにしてもよ
い。
【0056】また、プリセットモードでは、前回の測定
時の最適待ち時間TAと、今回のそく提示の最適待ち時
間TAが予め同じであることが判っている場合、ファイ
ル11を呼び出したり、タイマ5に時間を設定する等の
動作を省略することができるので、その分、処理時間を
短縮することができる。
【0057】また、実測モードにおいて、安定状態検出
回路9における、安定状態を検出するまでの時間T、つ
まり微分値が変動検出限界L以下となってから、安定状
態検出信号SDS出力を判定するまでの待ち時間は、測
定条件、つまり電圧、電流、測定端子、測定項目など毎
に最適値を設定するようにしてもよい。もちろん、これ
は変動検出限界Lについても同様である。その結果、デ
リケートな測定を行う必要のある測定項目については、
変動検出限界Lを小さく、時間Tを長く設定することに
より、測定精度を高めることができる。一方、ラフな測
定で済む測定項目にすいては、変動検出限界Lを比較的
大きく、時間Tを比較的短く設定することにより、測定
時間を短縮することができる。
【0058】なお、これらの測定条件は、被試験ユニッ
ト6の種類、端子、測定項目によって異なってくるの
で、それぞれの要件に関しては、予めファイル11に格
納しておくことで、最適な安定状態検出回路9の動作条
件設定が可能である。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の回路試験装
置は、被試験ユニットに与える測定条件、測定項目毎
に、測定値が安定するまでの最適待ち時間を経過してか
ら、測定結果を出力するように構成したので、無駄な待
ち時間がなくなり、特に入出力端子の多い回路や、測定
項目が多い回路の場合に、試験時間を大幅に短縮するこ
とが可能となり、特に半導体生産工程における生産性を
格段に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形の回路試験装置のブロック図で
ある。
【図2】従来の回路試験装置のブロック図である。
【図3】図2の回路の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図4】安定状態検出回路の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図5】実測モードでの動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図6】プリセットモードでの動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】プリセットモードでの動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図8】プリセットモードにおけるタイマ設定に当たっ
ての別の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】プリセットモードでの、ファイル作成を説明す
る図表である。
【図10】プリセットモードにおいて用いるファイル
の、実測による方法を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 電圧供給源ユニット 2 電流供給源ユニット 3 電圧電流測定ユニット 4 制御ユニット 5 タイマ 6 被試験ユニット 7 試験装置本体 8 測定結果出力端 9 安定状態検出回路 10 タイミングエッジゼネレータ 11 ファイル 12 電圧電流測定器 13 安定状態検出信号線 14 電流検出器 15 電圧検出器 16、17、18 スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定回路の端子と、そこに与える電圧お
    よび電流の少なくとも一方と、を含む条件および測定項
    目を予めプログラムされた制御手段と、 前記制御手段からの指令に基づき、被試験ユニットに電
    圧、電流の少なくとも一方を含む、特定の状態を与える
    状態付与手段と、 前記端子の電圧および電流の少なくとも一方の測定値を
    得るための検出手段と、 前記状態付与手段の付与状態の変化を起点として、前記
    測定値の安定状態を検出して、安定状態検出信号を出力
    する安定状態検出手段と、 前記安定状態検出回路からの安定状態検出信号に基づい
    て、前記検出手段からの測定値を測定結果として出力す
    る測定手段と、 を備えることを特徴とする回路試験装置。
  2. 【請求項2】被測定回路の端子と、そこに与える電圧お
    よび電流の少なくとも一方と、を含む条件および測定項
    目を予めプログラムされた制御手段と、 前記制御手段からの指令に基づき、被試験ユニットに電
    圧、電流の少なくとも一方を含む、特定の状態を与える
    状態付与手段と、 前記端子の電圧および電流の少なくとも一方の測定値を
    得るための検出手段と、 前記状態付与手段の付与状態の変化を起点として、前記
    測定値の安定状態を検出して、安定状態検出信号を出力
    する安定状態検出手段と、 前記安定状態検出回路からの安定状態検出信号に基づい
    て、前記状態付与手段の付与状態の変化から前記安定状
    態検出回路から安定状態検出信号が出力されるまでの時
    間を計時して、これを最適待ち時間として格納するファ
    イル手段と、 前記制御手段を通じて、前記ファイル手段からの最適待
    ち時間をセットされ、前記状態付与手段の付与状態の変
    化から、最適待ち時間を計時するタイマ手段と、 前記タイマ手段での計時結果に基づいて、前記検出手段
    からの測定値を測定結果として出力させる測定手段と、 を備えることを特徴とする回路試験装置。
  3. 【請求項3】被測定回路の端子と、そこに与える電圧お
    よび電流の少なくとも一方と、を含む条件および測定項
    目を予めプログラムされた制御手段と、 前記制御手段からの指令に基づき、被試験ユニットに電
    圧、電流の少なくとも一方を含む、特定の状態を与える
    状態付与手段と、 前記端子の電圧および電流の少なくとも一方の測定値を
    得るための検出手段と、 前記制御手段の制御条件および前記状態付与手段からの
    付与条件の変化に対応して、前記状態付与手段の付与状
    態の変化に対する、前記検出手段による前記測定値の予
    測安定時間を、最適待ち時間としてファイルしておくフ
    ァイル手段と、 前記制御手段を通じて、前記ファイル手段からの最適待
    ち時間をセットされ、前記状態付与手段の付与状態の変
    化から、最適待ち時間を計時するタイマ手段と、 前記タイマ手段での計時結果に基づいて、前記検出手段
    からの測定値を測定結果として出力させる測定手段と、 を備えることを特徴とする回路試験装置。
  4. 【請求項4】前記ファイル手段が、理論値または実測値
    の少なくとも一方に基づいて、最適待ち時間を設定され
    る、請求項3の回路試験装置。
  5. 【請求項5】前記タイマ手段にセットされる最適待ち時
    間が、変化しない場合、ファイル手段からの最適待ち時
    間の読み出し動作および前記タイマ手段への最適待ち時
    間のセット動作の、少なくとも一方を実行しない、請求
    項3の回路試験装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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