JPH094312A - ヒンジ - Google Patents

ヒンジ

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JPH094312A
JPH094312A JP17822995A JP17822995A JPH094312A JP H094312 A JPH094312 A JP H094312A JP 17822995 A JP17822995 A JP 17822995A JP 17822995 A JP17822995 A JP 17822995A JP H094312 A JPH094312 A JP H094312A
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Fuorumentei Renaato
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Sugatsune Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な脱着操作性を有して部品の組立易度、
構造の嵩張り防止、外観の好体裁を確保することのでき
るヒンジを提供する。 【構成】 バネ材51の弾性片57をバネ掛け部42内
に挿入された脱着操作部材41が中間部材21の外側端
部内に嵌め込まれている。脱着操作部材41の被案内部
43a、43bが中間部材21の案内保持部28a、2
8b内にスライド自在に嵌まり込み、バネ材51の折曲
部52が中間部材21の外側端部を銜えてバネ材51の
被保持部56と中間部材21のバネ保持部26とが掛か
り合い、弾性片57が脱着操作部材41に対して外向き
の力を付与している。バネ材51と脱着操作部材41と
を組み付けられた中間部材21が基板22をヒンジ素子
1の裏面にあてがわれてヒンジ素子1にネジ止めされて
いる。中間部材21の支点部27a、27bと取付板6
1の支点保持部64a、64bとが掛け合い自在に対応
し、脱着操作部材41の脱着用突起44と取付板61の
突起保持部56とが掛け合い自在に対応している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家具、建築、その他の
分野において扉や蓋のごとき開閉部材を開閉自在に取り
付けるためのヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】最近みられるヒンジとしては、細長いチ
ャンネル形ヒンジ素子とカップ形ヒンジ素子とがこれら
の隣接端部にわたる二本の連結部材を介して相対回転自
在かつ相対屈伸自在に連結されたものが多く、これには
溝形の中間部材や取付板も組み合わされている。通常、
このタイプのヒンジは、扉や蓋を開閉自在に取り付ける
ときに用いられる。
【0003】上述したヒンジを用いて扉を扉取付枠(扉
用の開口部)に取り付けるときは、一例として、事前に
中間部材をチャンネル形ヒンジ素子の裏面にビス止めし
ておき、その後、カップ形ヒンジ素子を扉側にビス止め
し、取付板を取付枠側にビス止めし、チャンネル形ヒン
ジ素子内の中間部材を取付板上にビス止めする。このよ
うにして取り付けられた扉は、中間部材に対してチャン
ネル形ヒンジ素子を前後、左右、上下のうちの二方向な
いし三方向へ微調整することにより扉取付枠に適合した
取付状態に保持される。したがって、このタイプのヒン
ジには、複数本のネジを主体にした調整手段がチャンネ
ル形ヒンジ素子と中間部材とにわたり介在されている。
【0004】ヒンジに関して重要な事項の一つは、扉や
蓋を所定の位置に取り付けるときの作業が合理的に行な
えることである。より具体的には、扉や蓋の取り付けが
簡単かつ正確に行なえるものが望ましい。かかる要望を
満足させることのできるヒンジが、特公平5−7587
6号公報(国際公開番号WO86/02402)や実開
平1−168678号公報に開示されている。
【0005】これら公知技術のヒンジは、チャンネル形
ヒンジ素子に保持された中間部材が取付板に対するロッ
ク式の脱着構造を備えているから、チャンネル形ヒンジ
素子を取付板に取り付けるときに、扉を扉取付枠に押し
当てながら中間部材を取付板上に被せるだけでよい。し
たがって、扉取付枠に対する扉の取り付けが一名の作業
員で簡単に行なえ、その後の微調整も一名の作業員で正
確に行なえる。また、扉を扉取付枠から取り外すとき
も、脱着用の操作レバーを操作して中間部材を取付板か
ら離脱させるだけでよいから、この操作が簡単に行なえ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特公平5−75876
号公報に開示されたロック式脱着構造の場合は、脱着用
の操作レバーがピンを介して中間部材の一端部内に回転
自在に取り付けられており、その操作レバーにコイルス
プリングが装着されている。この脱着構造には脱着操作
上の難点はないが、操作レバーを中間部材にピン止めし
なければならないばかりか、コイルスプリングの装着や
保持も面倒であるために、部品の組み立てに多くの手数
を要する。
【0007】実開平1−168678号公報には、回転
自在な操作レバーを主体にした脱着構造のほかに、スラ
イド自在な操作レバーを主体にした脱着構造も開示され
ている。これら脱着構造のうち、操作レバーを回転させ
るタイプのものには前記と同様の課題が残されている。
また、操作レバーをスライドさせるタイプの脱着構造
は、中間部材を取付板から離脱させるときに操作レバー
をチャンネル形ヒンジ素子内から引き出さねばならない
ために、操作レバーを外側端部(摘み部分)を長くして
これに指掛け環を形成しなければならない。このような
操作レバーをもつヒンジは、局部的な構造の嵩張りや外
観の不体裁を生じる。それに、コイルスプリングの装着
や保持が面倒である点も改善されていない。
【0008】[発明の目的]本発明はこのような技術的
課題に鑑み、簡易な脱着操作性を有して部品の組立易
度、構造の嵩張り防止、外観の好体裁を確保することの
できるヒンジを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヒンジは、
所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴
とする。すなわち、
【0010】対をなす二つのヒンジ素子1、6と、その
一方のヒンジ素子1に保持される中間部材21と、中間
部材21に組み付けられる脱着操作部材41と、これら
中間部材21、脱着操作部材41にわたり装着される板
バネ製のバネ材51と、中間部材21、脱着操作部材4
1を受け止めて一方のヒンジ素子1を保持するための取
付板61とを備えていること、および、
【0011】相互に隣接して配置された二つのヒンジ素
子1、6が、これらの隣接端部にわたる連結部材12、
13と支点用の連結ピン14、15、16、17とを介
して相対回転自在かつ相対屈伸自在に連結されているこ
と、および、
【0012】基板22と両側板23a、23bとで形成
された溝形形状の中間部材21が、脱着操作部材41と
バネ材51とを組み付けられて一方のヒンジ素子1に保
持されていること、および、
【0013】取付板61が中間部材21の溝形空間内に
嵌まり込む凸形の隆起部62を有していること、およ
び、
【0014】取付板61の隆起部62上に被される中間
部材21が、脱着操作部材41を介して取付板61と脱
着自在に対応していることを前提としたヒンジにおい
て、
【0015】中間部材21の内側端部には、取付板61
の内側端部に突き合わされる支点部27a、27bが形
成され、中間部材21の外側端部には、脱着操作部材4
1を中間部材21の長さ方向沿いに案内するための案内
保持部28a、28bが形成され、中間部材21の表面
および/または裏面には、バネ材51の一部を保持する
ためのバネ保持部26が形成されていること、および、
【0016】脱着操作部材41には、これの表面側から
裏面側に向けてバネ材51の他の一部を挿入するための
空間をもつバネ掛け部42が形成され、脱着操作部材4
1の表面および/または両側面には、中間部材21の案
内保持部28a、28bと係合自在に対応する被案内部
43a、43bが形成され、脱着操作部材41の裏面に
は、その裏面から突出する脱着用突起44が形成されて
いること、および、
【0017】バネ材51が、上位片53と下位片54と
これら両片53、54間にわたる中間片55とを有して
溝形に折れ曲がった折曲部52と、中間部材21のバネ
保持部26に対応して折曲部52の上位片53および/
または下位片54に形成された被保持部56と、折曲部
52の下位片54端からその上位片53の反対方向へ伸
びた弾性片57とを有していること、および、
【0018】取付板61の内側端部には、中間部材21
の支点部27a、27bを保持するための支点保持部6
4a、64bが形成され、取付板61の隆起部62に
は、その表面の外側端寄りに脱着操作部材41の脱着用
突起44を掛けるための突起保持部65が形成されてい
ること、および、
【0019】中間部材21と脱着操作部材41とバネ材
51との相対関係において、バネ材51の弾性片57を
バネ掛け部42内に挿入された脱着操作部材41が中間
部材21の外側端部内に嵌め込まれて、脱着操作部材4
1の被案内部43a、43bが中間部材21の案内保持
部28a、28b内にスライド自在に嵌まり込み、バネ
材51の折曲部52が中間部材21の外側端部を銜えて
バネ材51の被保持部56と中間部材21のバネ保持部
26とが互いに掛かり合い、かつ、バネ掛け部42内に
挿入された弾性片57が脱着操作部材41に対して中間
部材21の外側端方向へ向かう力を付与していること、
および、
【0020】一方のヒンジ素子1と中間部材21との相
対関係において、バネ材51と脱着操作部材41とを組
み付けられた中間部材21が、これの基板22を一方の
ヒンジ素子1の裏面にあてがわれて当該ヒンジ素子1に
ネジ止めされていること、および、
【0021】一方のヒンジ素子1と取付板61との相対
関係において、該ヒンジ素子1側にネジ止め保持されて
いる中間部材21の支点部27a、27bと取付板61
の支点保持部64a、64bとが掛け合い自在に対応し
ているとともに、中間部材21にスライド自在に保持さ
れた脱着操作部材41の脱着用突起44と取付板61の
突起保持部65とが掛け合い自在に対応していることを
特徴とする。
【0022】
【作用】本発明に係るヒンジを介して扉を扉取付枠に取
り付けるときは、以下のようになる。はじめ、図4
(A)のようにヒンジ素子6を扉71側に取り付け、取
付板61を扉取付枠72側に取り付け、ヒンジ素子1を
取付板61と対面させる。つぎに、図4(B)のように
中間部材21の両支点部27a、27bを取付板61の
両支点保持部64a、64bに掛け、脱着操作部材41
の脱着用突起44を取付板61の突起保持部65にあて
がう。その後、脱着操作部材41の脱着用突起44を取
付板61の突起保持部65内に嵌め込んで、図4(C)
のごとく脱着用突起44と突起保持部65とを互いに掛
け合う。図4(C)の状態において、脱着用突起44を
中間部材21内に押し込んで脱着用突起44を突起保持
部65から外すと、ヒンジ素子6が取付板61から外れ
る。
【0023】
【実施例】本発明ヒンジの一実施例を示した図1〜図4
において、細長い溝形(チャンネル形)をなすヒンジ素
子1は基板2と両側板3a、3bとを備えている。基板
2の長さ方向中間部にはネジ孔4が形成されており、基
板2の外側端部には、その基板2の長さ方向に沿うスリ
ット5が形成されている。
【0024】図1、図4(A)を参照して明らかなよう
に、カップ形をなすヒンジ素子6は自明のカップ部7を
備えている。カップ部7における開放面側の外周部に
は、外形がほぼ四角形のフランジ8と外形がほぼ半円形
のフランジ9とが一体形成されている。フランジ8には
複数のビス孔10が形成されており、ビス11はこれら
ビス孔10に通されるものである。
【0025】一方のヒンジ素子1と他方のヒンジ素子6
とは、これらの内側端部が互いに隣接するように配置さ
れ、かつ、これらの隣接した端部にわたるリンク用の連
結部材12、13と支点用の連結ピン14〜17とを介
して相対回転自在かつ相対屈伸自在に連結されている。
より具体的には、互いに並列した関係にある両連結部材
12、13の一端部が二本の連結ピン14、15を介し
て両側板3a、3bの内側端部にピン止めされており、
両連結部材12、13の他端部が二本の連結ピン16、
17を介してカップ部7の内側端部にピン止めされてい
る。また、連結ピン14の外周には、図4(A)に示さ
れているように、コイル巻き形状のスプリング18が装
着されており、そのスプリング18の両端がヒンジ素子
1の裏面と連結部材11の表面に当たっている。
【0026】図1、図4を参照して明らかなように、一
方のヒンジ素子1内に保持される中間部材21も、基板
22と両側板23a、23bとが一体形成された溝形の
形状を有するものである。中間部材21はヒンジ素子1
よりも小さいのでヒンジ素子1内に納まる。基板22の
内側端部にはこれの長さ方向に沿うスリット24が形成
されており、基板22の外側端部寄りにはネジ孔25が
形成されている。さらに基板22において、その外側端
部とネジ孔25との間には細長い角孔状のバネ保持部2
6が形成されている。両側板23a、23bの内側端部
にある外角部には、内向きに曲がったフック形状の支点
部27a、27bが形成されている。両側板23a、2
3bの外側端部には、これら両側板23a、23bの長
さ方向に沿うスリット形状の案内保持部28a、28b
が基板22側に近接して形成されている。その他、両側
板23a、23bの外側端部寄りの縁辺部には突片状の
止部29a、29bが形成されている。
【0027】図1において、中間部材21をヒンジ素子
1内にネジ止めするための一方のネジ31は、ネジ部3
1aと頭部31cとの間に首部31bが介在されたもの
である。ネジ部31aはヒンジ素子1のネジ孔4と対を
なし、首部31bは中間部材21のスリット24内に嵌
め込むことのできる外径を有し、頭部31cはスリット
24の幅よりも大きな外径を有する。図1において、中
間部材21をヒンジ素子1内にネジ止めするための他方
のネジ32は、頭部32aとネジ部32bとを備えた通
常のビスからなる。この場合のネジ部32bは、ヒンジ
素子1のスリット5を通過することのできる外径を有し
ていて中間部材21のネジ孔25と対をなす。
【0028】図1〜図4を参照して明らかなように、脱
着操作部材41は扁平な直方体形状を有するものであ
る。脱着操作部材41には、これの表面側から裏面側に
向けて角孔状に開口されたバネ掛け部42すなわち空間
をもつバネ掛け部42が形成されている。脱着操作部材
41の両側面には中間部材21の両案内保持部28a、
28bと係合自在に対応する細長い突起状の被案内部4
3a、43bが形成されている。脱着操作部材41の裏
面には外向きに曲がったフック形状の脱着用突起44が
形成されている。
【0029】図1〜図4に示されたバネ材51は板バネ
からなる。バネ材51の折曲部52は、上位片53と下
位片54とこれら両片53、54間にわたる中間片55
とで形成された溝形形状を有する。折曲部52の上位片
53端には、中間部材21のバネ保持部26に掛けるた
めの被保持部56が一体形成されており、折曲部52の
下位片54端からは、脱着操作部材41のバネ掛け部4
2内に挿入される弾性片57が上位片53の反対方向へ
伸びている。
【0030】図1、図4を参照して明らかなように、取
付板61は凸形にして溝形の細長い隆起部62を有する
とともに、隆起部62の両側には翼状に張り出した一対
の固定部63a、63bを有する。取付板61の隆起部
62は中間部材21の溝形空間内に嵌め込むことができ
る。取付板61の内側端部は、中間部材21の支点部2
7a、27bを掛けるための支点保持部64a、64b
となる。取付板61の隆起部62において、その表面の
外側端寄りには、脱着操作部材41の脱着用突起44を
掛けるための孔状の突起保持部65が形成されている。
また取付板61の外側端寄りの部分において、隆起部6
2の両側部には、中間部材21の両止部29a、29b
を嵌め込むための孔状の受部66a、66bが形成され
ている。取付板61の固定部63a、63bには、細長
いビス孔67a、67bが形成されており、ビス68は
これらビス孔67a、67bに通されるものである。
【0031】脱着操作部材41を中間部材21に組み付
けるときは、図2を参照してつぎのようになる。図2の
仮想線が示すように、はじめ、バネ材51の弾性片57
を脱着操作部材41のバネ掛け部42内に挿入してバネ
材51の下位片54を脱着操作部材41の表面上に乗
せ、バネ材51の折曲部52を中間部材21の外側端部
に向ける。つぎに、中間部材21の外側端部において、
脱着操作部材41を内側端部から中間部材21内に押し
込みつつ脱着操作部材41の両被案内部43a、43b
と中間部材21の両案内保持部28a、28bとを位置
合わせし、脱着操作部材41を中間部材21内へさらに
押し込む。このようにすると、両被案内部43a、43
bを介して両案内保持部28a、28bの案内を受ける
脱着操作部材41が中間部材21内へと嵌まり込んでい
き、この過程でバネ材51の折曲部52が中間部材21
の基板22端を銜え込む。そしてバネ材51の上位片5
3側にある被保持部56が中間部材21のバネ保持部2
6にまで達したとき、当該被保持部56がバネ保持部2
6と掛かり合う。かくて脱着操作部材41は中間部材2
1に組み付けられ、バネ材51は中間部材21と脱着操
作部材41とにわたって装着されたものとなる。
【0032】上記の組付状態においては、脱着操作部材
41が中間部材21によりスライド自在に保持されてお
り、脱着操作部材41の外側端部が中間部材21外へ突
出している。このような脱着操作部材41に対してこれ
を中間部材21から離脱させる力(脱着操作部材41を
案内保持部28a、28b沿いに引き抜く力)が作用し
たとき、脱着操作部材41はその方向へ移動する。しか
し、脱着操作部材41が中間部材21から離脱する前
に、バネ材51の弾性片57が脱着操作部材41の孔内
面(バネ掛け部42の内面)と衝突し、その弾性片57
が前記引き抜く力に抗して脱着操作部材41の離脱を阻
止する。したがって、バネ材51の被保持部56を中間
部材21のバネ保持部26から外さないかぎり、脱着操
作部材41を中間部材21から取り外すことができな
い。
【0033】脱着操作部材41やバネ材51を保持した
中間部材21をヒンジ素子1に組み付けるときは、図4
(A)を参照してつぎのようになる。はじめ、ネジ31
のネジ部31aをヒンジ素子1にネジ孔4に捩込み、ネ
ジ31の頭部31c側をヒンジ素子1内に介入させてお
く。つぎに、中間部材21をヒンジ素子1内に納めつつ
中間部材21のスリット24内にネジ31の首部31b
を入れる。この状態のとき、ヒンジ素子1のスリット5
と中間部材21のネジ孔25とが互いに一致するから、
その後、ヒンジ素子1のスリット5側から中間部材21
のネジ孔25内にネジ32のネジ部32bを捩込む。か
くて中間部材21は、両ネジ31、32を介してヒンジ
素子1にネジ止めされる。
【0034】本発明に係るヒンジを介して扉71を扉取
付枠72に取り付けるときの具体的一例は、図4(A)
〜(C)を参照して以下のようになる。
【0035】はじめ図4(A)のように、ヒンジ素子6
はこれを扉71の一端部内面に埋め込んでビス11で固
定し、取付板61はこれをビス68にて扉取付枠72の
開口部内面に取り付ける。これらの作業を終えた後、扉
71を把持してヒンジ素子1を図4(A)のように取付
板61と対面させる。
【0036】ついで図4(B)のように、中間部材21
の両支点部27a、27bを取付板61の両支点保持部
64a、64bに掛け、脱着操作部材41の脱着用突起
44を取付板61の突起保持部65にあてがう。図4
(B)の状態においてヒンジ素子1の外側端部に矢印P
1 方向の力を加えると、脱着操作部材41が板バネ51
の弾性片57に抗して矢印P2 方向へ移動するために、
脱着用突起44が突起保持部65内に嵌まり込み、か
つ、これと同時に脱着操作部材41が矢印P3 方向へ復
帰するので、脱着用突起44が突起保持部65のエッジ
に掛かる。また、中間部材21の両止部29a、29b
も、取付板61の受部66a、66b内に嵌まり込む。
【0037】図4(C)は、中間部材21の両支点部2
7a、27bが取付板61の両支点保持部64a、64
bに、脱着操作部材41の脱着用突起44が取付板61
の突起保持部65にそれぞれ掛かり、中間部材21の両
止部29a、29bが取付板61の両受部66a、66
b内に嵌まり込んだ状態を示している。すなわち、ヒン
ジ素子6が取付板61により受け止められて扉71が扉
取付枠72に取り付けられた状態を示している。図4
(C)の状態において脱着用突起44の外側端部を矢印
2 方向に押して脱着用突起44を突起保持部65から
外し、この状態を保持しつつ脱着用突起44に矢印P1
方向の力を加えると、ヒンジ素子6が取付板61から外
れる。したがって、扉71を扉取付枠72から外すとき
は、このように操作すればよい。
【0038】本発明に係るヒンジは、上述した扉取付状
態において扉を互いに直交した三軸方向(X軸方向・Y
軸方向・Z軸方向)へ微調整することができる。X軸方
向の微調整に際しては、ネジ32を弛めた状態において
ヒンジ素子6を図4(C)のX−X方向へ移動させる。
Y軸方向の微調整に際してはネジ31を回してヒンジ素
子6を図4(C)のY−Y方向へ移動させる。Z軸方向
の微調整に際しては、ビス67を弛めて取付板61を図
4(C)のZ−Z方向(紙面と直交する方向)へ移動さ
せる。
【0039】本発明に係るヒンジは、蓋のような開閉体
をこれの取付枠に取りつける場合や二つの部材を相対回
転自在かつ相対屈伸自在に連結する場合にも適用するこ
とができる。取付板61を利用してヒンジ素子1を扉
(または蓋)に取り付け、ヒンジ素子6を扉(または
蓋)の取付枠に取り付けてもよい。
【0040】本発明に係るヒンジの構成材料としては、
この種の技術分野で周知のとおり、主に金属が用いられ
る。また、合成樹脂(FRP)製の部品と金属製の部品
とが組み合わされたり、ネジ類を除く他の部品が合成樹
脂からなる場合もある。
【0041】本発明に係るヒンジにおける各部品の内側
端部、外側端部とは、両ヒンジ素子1、6の連結部を基
準にした見方である。すなわち各部品について、両ヒン
ジ素子1、6の連結部に近い端部を内側端部、その反対
端部を外側端部という。本発明において「および/また
は」の語はつぎの例のような場合を意味する。すなわち
「Mおよび/またはN」というとき、「MおよびN」の
場合と「MまたはN」の場合との両方を含む。
【0042】本発明に係るヒンジにおいて、一方のヒン
ジ素子1は、これの裏面に中間部材21をあてがうこと
のできるものであれば溝形であることを要せず、基板2
を主体にした板状や厚みのあるブロック形状も採用する
ことができる。他方のヒンジ素子1も、カップ形以外の
任意形状を採用することができる。
【0043】本発明に係るヒンジにおいて、中間部材2
1の支点部27a、27bは図示例のフック形状に代え
てピンを採用することができる。支点部としてピンが採
用される場合、そのピンは、中間部材21の両側板23
a、23b間にわたって架設される。これに対する取付
板61には、支点部用のピンを掛けるために凹形の支点
保持部64a、64bが形成される。中間部材21にお
いて、両側板23a、23bの外側端部に形成されたス
リット形状の案内保持部28a、28bは細長い凹溝状
であってもよい。これら案内保持部28a、28bが細
長い突起により形成されることもある。突起タイプの案
内保持部28a、28bに対しては、脱着操作部材41
の被案内部43a、43bが細長い凹溝状に形成され
る。被案内部43a、43bが脱着操作部材41の表面
(図示の上面)に形成され、これに対応して案内保持部
28a、28bが中間部材21の裏面に形成されること
もある。被案内部および案内保持部は、それぞれ一つで
足りる場合があり、必要に応じてそれぞれ3つ以上形成
されることもある。案内保持部28a、28bまたは被
案内部43a、43bが突起からなる場合、複数の断片
的な突起が一定方向に並んだものでもよい。その他、中
間部材21の、両止部29a、29bが孔や窪みによっ
て形成されることもある。このような場合、取付板61
の受部66a、66bは突起により形成される。
【0044】本発明に係るヒンジにおいて、バネ材51
の被保持部56は、曲げられた片や打ち起こされた片の
ほかに、孔や窪みによって形成されることもある。した
がって、基板22側のバネ保持部26は、孔や窪みのほ
かに凸起によって形成されることもある。被保持部56
の形成される箇所は、バネ材51の上位片53および/
または下位片54である。したがって、バネ保持部26
も基板22の表面および/または裏面に形成される。
【0045】本発明に係るヒンジにおいて、取付板61
が裏面に空間を生じない充実した部材で形成されること
もある。このようなケースにおいて、中間部材21の支
点部27a、27bは取付板61の内側端面に単に当た
るだけでもよい。また、取付板61の突起保持部65
は、孔や窪みによって形成されてもよく、あるいは、取
付板61の表面から立ち上がる鈎形片によって形成され
てもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明に係るヒンジはつぎのような効果
を有する。
【0047】一方のヒンジ素子を取付板に被せるだけで
これら両者を合体することができ、脱着操作部材を押し
込むだけでこれら両者を分離することができる。すなわ
ち、ロック式の脱着構造を備えたヒンジとして、一方の
ヒンジ素子を取付板に対して簡易に脱着することができ
る。
【0048】脱着操作部材およびバネ材を中間部材に組
みつけるとき、バネ材の弾性片を脱着操作部材のバネ掛
け部内に挿入してこれら脱着操作部材、バネ材を中間部
材の外側端部内押し込むだけでよい。したがって、部品
相互の組み立てが簡易に行なえる。しかもバネ材は、中
間部材に対する自己の装着状態を保持するばかりか、脱
着操作部材が中間部材から離脱することをも防止するの
で、格別の保持具を要せずして部品相互の組み立て状態
が安定する。
【0049】バネ材が板バネ製の薄いものであり、これ
が部品間の隙間や空間を利用して巧みに装着されてい
る。バネ材が脱着操作部材の保持具を兼ねるので、その
ための部品を省略することができる。脱着操作部材を押
し込み操作式としているので、これの外側端部に摘みを
増設する必要がない。これらの相乗効果として構造の嵩
張りを防止することができる。
【0050】押し込み操作式の脱着操作部材であるか
ら、引張り操作式の脱着操作部材と比べ、これの外側端
部を一方のヒンジ素子外へ大きくはみ出させることがな
い。したがって、外観の好体裁を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒンジの一実施例を示した分解斜
視図である。
【図2】本発明に係るヒンジの一実施例において要部を
拡大かつ分解して示した斜視図である。
【図3】本発明に係るヒンジの一実施例において脱着操
作部材とバネ材とを裏面から見て示した斜視図である。
【図4】本発明に係るヒンジを用いた扉取付例において
その取付順序を段階的に示した断面図である。
【符号の説明】
1・6 ヒンジ素子 12・13 連結部材 14〜17 連結ピン 21 中間部材 22 基板 23a・23b 側板 26 バネ保持部 27a・27b 支点部 28a・28b 案内保持部 31・32 ネジ 41 脱着操作部材 42 バネ掛け部 43a・43b 被案内部 44 脱着用突起 51 バネ材 52 折曲部 53 上位片 54 下位片 55 中間片 56 被保持部 57 弾性片 61 取付板 62 隆起部 64a・64b 支点保持部 65 突起保持部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなす二つのヒンジ素子(1,6) と、そ
    の一方のヒンジ素子(1) に保持される中間部材(21)と、
    中間部材(21)に組み付けられる脱着操作部材(41)と、こ
    れら中間部材(21)、脱着操作部材(41)にわたり装着され
    る板バネ製のバネ材(51)と、中間部材(21)、脱着操作部
    材(41)をを受け止めて一方のヒンジ素子(1) を保持する
    ための取付板(61)とを備えていること、および、 相互に隣接して配置された二つのヒンジ素子(1,6) が、
    これらの隣接端部にわたる連結部材(12,13) と支点用の
    連結ピン(14,15,16,17) とを介して相対回転自在かつ相
    対屈伸自在に連結されていること、および、 基板(22)と両側板(23a,23b) とで溝形に形成された中間
    部材(21)が、脱着操作部材(41)とバネ材(51)とを組み付
    けられて一方のヒンジ素子(1) に保持されていること、
    および、 取付板(61)が中間部材(21)の溝形空間内に嵌まり込む凸
    形の隆起部(62)を有していること、および、 取付板(61)の隆起部(62)上に被される中間部材(21)が、
    脱着操作部材(41)を介して取付板(61)と脱着自在に対応
    していることを前提としたヒンジにおいて、 中間部材(21)の内側端部には、取付板(61)の内側端部に
    突き合わされる支点部(27a,27b) が形成され、中間部材
    (21)の外側端部には、脱着操作部材(41)を中間部材(21)
    の長さ方向沿いに案内するための案内保持部(28a,28b)
    が形成され、中間部材(21)の表面および/または裏面に
    は、バネ材(51)の一部を保持するためのバネ保持部(26)
    が形成されていること、および、 脱着操作部材(41)には、これの表面側から裏面側に向け
    てバネ材(51)の他の一部を挿入するための空間をもつバ
    ネ掛け部(42)が形成され、脱着操作部材(41)の表面およ
    び/または両側面には、中間部材(21)の案内保持部(28
    a,28b) と係合自在に対応する被案内部(43a,43b) が形
    成され、脱着操作部材(41)の裏面には、その裏面から突
    出する脱着用突起(44)が形成されていること、および、 バネ材(51)が、上位片(53)と下位片(54)とこれら両片(5
    3,54) 間にわたる中間片(55)とを有して溝形に折れ曲が
    った折曲部(52)と、中間部材(21)のバネ保持部(26)に対
    応して折曲部(52)の上位片(53)および/または下位片(5
    4)に形成された被保持部(56)と、折曲部(52)の下位片(5
    4)端からその上位片(53)の反対方向へ伸びた弾性片(57)
    とを有していること、および、 取付板(61)の内側端部には、中間部材(21)の支点部(27
    a,27b) を保持するための支点保持部(64a,64b) が形成
    され、取付板(61)の隆起部(62)には、その表面の外側端
    寄りに脱着操作部材(41)の脱着用突起(44)を掛けるため
    の突起保持部(65)が形成されていること、および、 中間部材(21)と脱着操作部材(41)とバネ材(51)との相対
    関係において、バネ材(51)の弾性片(57)をバネ掛け部(4
    2)内に挿入された脱着操作部材(41)が中間部材(21)の外
    側端部内に嵌め込まれて、脱着操作部材(41)の被案内部
    (43a,43b) が中間部材(21)の案内保持部(28a,28b) 内に
    スライド自在に嵌まり込み、バネ材(51)の折曲部(52)が
    中間部材(21)の外側端部を銜えてバネ材(51)の被保持部
    (56)と中間部材(21)のバネ保持部(26)とが互いに掛かり
    合い、かつ、バネ掛け部(42)内に挿入された弾性片(57)
    が脱着操作部材(41)に対して中間部材(21)の外側端方向
    へ向かう力を付与していること、および、 一方のヒンジ素子(1) と中間部材(21)との相対関係にお
    いて、バネ材(51)と脱着操作部材(41)とを組み付けられ
    た中間部材(21)が、これの基板(22)を一方のヒンジ素子
    (1) の裏面にあてがわれて当該ヒンジ素子(1) にネジ止
    めされていること、および、 一方のヒンジ素子(1) と取付板(61)との相対関係におい
    て、該ヒンジ素子(1)側にネジ止め保持されている中間
    部材(21)の支点部(27a,27b) と取付板(61)の支点保持部
    (64a,64b) とが掛け合い自在に対応しているとともに、
    中間部材(21)にスライド自在に保持された脱着操作部材
    (41)の脱着用突起(44)と取付板(61)の突起保持部(65)と
    が掛け合い自在に対応していることを特徴とするヒン
    ジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100455981B1 (ko) * 2002-04-15 2004-11-10 (주)베스트메탈라인 도어 클로저
KR20190119783A (ko) * 2018-04-13 2019-10-23 (주)문주하드웨어 개선된 마운팅플레이트를 구비하는 도어힌지장치
CN115977483A (zh) * 2023-02-09 2023-04-18 广东金利祥兴五金精密制造有限公司 可快速拆装的美式阻尼铰链

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KR100455981B1 (ko) * 2002-04-15 2004-11-10 (주)베스트메탈라인 도어 클로저
KR20190119783A (ko) * 2018-04-13 2019-10-23 (주)문주하드웨어 개선된 마운팅플레이트를 구비하는 도어힌지장치
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