JPH1178532A - サンシェード取付具 - Google Patents

サンシェード取付具

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JPH1178532A
JPH1178532A JP23928297A JP23928297A JPH1178532A JP H1178532 A JPH1178532 A JP H1178532A JP 23928297 A JP23928297 A JP 23928297A JP 23928297 A JP23928297 A JP 23928297A JP H1178532 A JPH1178532 A JP H1178532A
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JP
Japan
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slider
sunshade
guide rail
bracket
rail
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Application number
JP23928297A
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English (en)
Inventor
Yasunobu Kodama
安信 児玉
Tatsuo Wakako
達夫 若子
Taichi Indo
太一 印藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Kogyo KK
Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Kogyo KK
Howa Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンシェードの操作荷重の調整とガイドレー
ルからの取り外しとを容易に行うことができるサンシェ
ード取付具を提供すること。 【解決手段】 サンシェード取付具1は、ブラケット2
をサンシェードに固着し、そのブラケット2に、コイル
バネ4を挟み込みつつ、スライダ3を係着して取り付け
られる。この取付具1はサンシェードの4隅に取り付け
られ、取付後のスライダ3をコイルバネ4に抗して摺動
させて、そのレール係合部3hにガイドレールを係合さ
せ、サンシェードをガイドレールに装着する。両者の装
着はコイルバネ4によりスライダ3がガイドレール方向
へ付勢されて行われているので、サンシェードの操作荷
重はコイルバネ4の付勢力を変更することにより容易に
調整できる。また、スライダ3をコイルバネ4に抗して
一杯に摺動させることにより、スライダ3とブラケット
2との係着状態を解除して、サンシェードをガイドレー
ルから容易に取り外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、車室天井部に設
けられた車両用サンルーフから車室内へ差し込む光量を
調節するためのサンシェードの取付具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 乗用車等のサンルーフは、車室天井部
に形成された開口を開閉自在な透明パネルと、その透明
パネルの下方であって車室内側に配設された遮光用のサ
ンシェードとを備えている。このサンシェードの両側に
は一対のガイドレールが配設され、サンシェードは、こ
のガイドレールに沿って、車室天井部の開口を開放する
開放位置と、これを閉鎖する閉鎖位置とに摺動自在にさ
れている。よって、サンシェードを摺動させて、そのサ
ンシェードの位置を変更することにより、車室天井部の
開口(サンルーフ)から車室内へ差し込む光量を調節す
ることができるのである。
【0003】サンシェードのガイドレールへの取り付け
は、2枚の取付プレートによりガイドレールを挟み込
み、これらをそれぞれサンシェードの上面(裏面)に雄
ねじによって螺着し固定することにより行われる。これ
らの取付プレートは2枚で1組となって、2組ずつサン
シェードの両側に(即ち、サンシェードの4隅に)、螺
着され固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、サン
シェードが損傷したり汚れたりした場合には、サンシェ
ードを交換するために、そのサンシェードをガイドレー
ルから取り外さなければならない。2枚の取付プレート
は、いずれも雄ねじによってサンシェードに螺着されて
いるので、これら全ての雄ねじを取り外さなければサン
シェードをガイドレールから取り外すことができず、そ
の取り外しが非常に困難であるという問題点があった。
また、サンシェードは、サンシェードに螺着された2枚
の取付プレートにガイドレールを挟持することによりガ
イドレールに取着されているので、サンシェードの開閉
時における操作荷重を所望の荷重に調整することが困難
であるという問題点があった。
【0005】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、サンシェードの操作荷重の調整と
ガイドレールからの取り外しとを容易に行うことができ
るサンシェード取付具を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載のサンシェード取付具は、前記サンシ
ェードに固着されるブラケットと、前記サンシェードの
開閉動作を案内するガイドレールに係合するレール係合
部を有し、そのガイドレール側及び反対側へ摺動可能な
状態で前記ブラケットに係着されるスライダと、そのス
ライダを前記ガイドレール側へ付勢して、前記レール係
合部を前記ガイドレールに係合させる付勢部材とを備え
るとともに、前記スライダには、そのスライダを前記付
勢部材に抗して前記ガイドレールの反対側へ摺動させ、
そのスライダを前記ブラケットから取り外すための取り
外し係合部が形成されている。
【0007】この請求項1記載のサンシェード取付具
は、サンシェードにブラケットを固着して、そのブラケ
ットに、付勢部材を挟み込みつつ、スライダを係着する
ことにより組み立てられる。スライダは付勢部材により
ガイドレール側へ付勢されるので、スライダのレール係
合部はガイドレールと係合する。よって、この取付具
を、例えばサンシェードの4隅に取着することにより、
サンシェードをガイドレールに沿って架設することがで
きる。
【0008】一方、ガイドレールに架設されたサンシェ
ードを取り外す場合には、スライダの取り外し係合部
に、例えば人の指やドライバなどを係合して、スライダ
を付勢部材に抗してガイドレールの反対側へ摺動させ
る。すると、スライダのブラケットへの係着が外れて、
スライダがブラケットから取り外される。取付具がサン
シェードに複数個取着されている場合には、この操作を
数回繰り返すことにより、サンシェードがガイドレール
から取り外される。
【0009】請求項2記載のサンシェード取付具は、請
求項1記載のサンシェード取付具において、前記取り外
し係合部は、前記スライダの反ブラケット面に凹設され
ている。よって、取り外し係合部をスライダに突設した
場合等に比べて、サンシェード取付具を薄型に形成する
ことができる。なお、取り外し係合部を貫通された孔状
に形成しても良い。
【0010】請求項3記載のサンシェード取付具は、請
求項1又は2に記載のサンシェード取付具において、前
記スライダに設けられたレール係合部の前記ガイドレー
ルとの当接面は円弧状に形成されている。よって、各部
品のバラツキや取付状態に拘わらず、レール係合部とガ
イドレールとをレール係合部の厚さ方向に線接触(又は
点接触)させることができる。
【0011】請求項4記載のサンシェード取付具は、請
求項1から3のいずれかに記載のサンシェード取付具に
おいて、前記ブラケットは前記付勢部材が挿入される挿
入凹部を備え、前記スライダはその挿入凹部の開口を閉
鎖する閉鎖壁を備えている。このようにブラケットの挿
入凹部に付勢部材が挿入されると、その挿入凹部の開口
はスライダの閉鎖壁により閉鎖されるので、ブラケット
内へ挿入された付勢部材の脱落が防止される。なお、挿
入凹部を貫通された孔状に形成しても良い。
【0012】請求項5記載のサンシェード取付具は、請
求項1から4のいずれかに記載のサンシェード取付具に
おいて、前記スライダは、その摺動方向に交差する2以
上の並設された係着部材を備え、その2以上の係着部材
により前記ブラケットと摺動可能に係着されている。
【0013】請求項6記載のサンシェード取付具は、請
求項1から5のいずれかに記載のサンシェード取付具に
おいて、前記スライダは樹脂により形成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の一実施例であるサンシェード取付具の分解斜視図で
ある。このサンシェード取付具は、車両用サンルーフの
サンシェードをガイドレールに装着するためのものであ
る。
【0015】図1に示すように、サンシェード取付具1
は、雄ねじ7によってサンシェード5に螺着され固定さ
れるブラケット2と、そのブラケット2に摺動可能に係
着されるスライダ3と、ブラケット2とスライダ3とに
より挟み込まれ、ブラケット2に対してスライダ3を一
方向(ガイドレール6方向)へ付勢するコイルバネ4と
を備えている。なお、ブラケット2は、雄ねじ7以外の
固着部材、例えばリベットや接着剤等により、サンシェ
ード5に固着しても良い。
【0016】ブラケット2は、樹脂を射出成形すること
により一体成形されており、平面視略円盤状に形成され
ている。円盤状の両側には、このブラケット2をサンシ
ェード5に固着するための一対の円孔2a,2aが形成
され、この円孔2a,2aに雄ねじ7,7を挿入し、そ
の雄ねじ7,7をサンシェード5へ螺入することによ
り、ブラケット2がサンシェード5に固着される。
【0017】一対の円孔2a,2aに挟まれた中央部分
には、矩形状に突設された面一の摺接面2bが形成され
ている。この摺接面2bはブラケット2に係着されるス
ライダ3の背板3aの下面と接触する面であり、摺接面
2bの厚さはブラケット2の他の部分の厚さに比べて薄
く形成されている。このように摺接面2bが薄く形成さ
れることにより、ブラケット2に係着されたスライダ3
の係着棒3c,3cを摺接面2bの裏面に収納できるよ
うにされている(図3(a)(b)参照))。なお、摺
接面2bの裏面は開放されているが、図3に示すよう
に、ブラケット2がサンシェード5に固着された状態で
は、この開放はサンシェード5のプレート5b上面によ
り閉鎖される。
【0018】摺接面2bの長手方向中央部には矩形状の
摺動溝2cが形成されており、その摺動溝2cには、こ
れと直交する2本の係着溝2dが形成されている。ま
た、摺動溝2cの一終端には円柱状の突起2eが形成さ
れ、この突起2eにコイルバネ4の一端が係止される。
一方、摺動溝2cの他終端は凹部2fとされ、この凹部
2fにブラケット2に係着されたスライダ3の摺動棒3
bの一部が載置される。
【0019】スライダ3は、ブラケット2と同様に、樹
脂を射出成形することにより一体成形されている。この
スライダ3は矩形長板状に形成された背板3aを備えて
おり、その背板3aの下面には四角柱状の摺動棒3bが
長手方向に横設されている。摺動棒3bはブラケット2
に係着されたスライダ3の摺動方向を案内する部材であ
り、この摺動棒3bの奥方には、その摺動棒3bの下面
に直交して2本の係着棒3c,3cが並設されている。
この2本の係着棒3c,3cをブラケット2の係着溝2
d,2d内へ挿入し、その後、スライダ3を図1の手前
方向に摺動させることにより、スライダ3がブラケット
2に係着されるのである。
【0020】摺動棒3b及び奥方の係着棒3cの奥面に
は、円柱状の突起3dが突設されている。この突起3d
は、ブラケット2の突起2eに係止されたコイルバネ4
の他端を係止するためのものであり、スライダ3をブラ
ケット2に係着させた場合に、そのブラケット2の突起
2eと対向して配置される。突起3dの奥方の背板3a
の下面には、突起3dに係止されたコイルバネ4と背板
3aの下面とが接触しないように、円弧状の凹部3eが
形成されている。この円弧状の凹部3eの終端は斜壁3
fに連設されている。
【0021】背板3aの上面であってレール係合部3h
の反対側には、矩形状に凹設された係合凹部3gが形成
されている。この係合凹部3gは、ブラケット2に係着
されたスライダ3を取り外す場合に使用されるものであ
る。例えば、図3(b)に示すように、この係合凹部3
gにドライバ8等の先端を係合し、スライダ3をコイル
バネ4に抗してレール係合部3hの反対側へ摺動させる
ことにより、図3(c)に示すように、スライダ3をブ
ラケット2から取り外すことができる。なお、ドライバ
8等を用いずに、人の指を係合凹部3gに係合すること
によっても、スライダ3をレール係合部3hの反対側へ
摺動させることができる。よって、ドライバ8等の工具
を用いずとも、スライダ3をブラケット2から取り外す
ことができるのである。
【0022】図1におけるスライダ3の手前側には、ガ
イドレール6と係合するレール係合部3hが形成されて
いる。このレール係合部3hは、一対の挟持壁3i,3
iと、その挟持壁3i,3iの中間部に形成された当接
壁3jとから構成されている。図2及び図3(a)に示
すように、挟持壁3iはガイドレール6の一辺を挟持し
て、スライダ3とガイドレール6とを係合させるもので
あり、その奥から外方へ向けて間隔が広がるように形成
されている。また、この挟持壁3iの両側にはRの面取
りが施されている。
【0023】当接壁3jは、挟持壁3i,3iに挟持さ
れたガイドレール6の先端面6aと接触する部分であ
り、円弧状に形成されている。よって、サンシェード5
やガイドレール6、ブラケット2、スライダ3等の各部
品自体に、或いは、これらの各部品の取付にバラツキが
あっても、常に、ガイドレール6の先端面6aと当接壁
3jとをその厚さ方向に線接触させることができる。従
って、これらのバラツキに関係なく、ガイドレール6に
装着されたサンシェード5の摺動時における操作荷重を
略一定に保つことができる。
【0024】次に、上記のように構成されたサンシェー
ド取付具1の組み付け方法について説明する。まず、サ
ンシェード5の上面、即ち、表皮5aを下側にしたプレ
ート5b側にブラケット2を固着する。この固着は、雄
ねじ7,7をブラケット2の円孔2a,2a内にそれぞ
れ挿入し、サンシェード5のプレート5bに螺入するこ
とにより行われる。
【0025】ブラケット2がサンシェード5に固着(螺
着)されると、その固着されたブラケット2に対して、
スライダ3が係着される。スライダ3の係着は、図1の
一点鎖線で示すように、コイルバネ4を挟み込みつつ行
われる。詳細には、ブラケット2とスライダ3の各突起
2e,3dにコイルバネ4を係止し、このコイルバネ4
を圧縮した状態で、スライダ3の2本の係着棒3c,3
cをブラケット2の2条の係着溝2d,2d内へ挿入
し、更に、スライダ3の摺動棒3bをブラケット2の摺
動溝2cへ嵌合させるのである。その後、スライダ3を
手放すと、スライダ3は、コイルバネ4によってレール
係合部3h側へ摺動され、ブラケット2に係着される。
このように、サンシェード取付具1は組み付けられるの
である。
【0026】なお、スライダ3には2本の係着棒3c,
3cが形成され、この2本の係着棒3c,3cがブラケ
ット2の摺接面2bの裏面に係合して、スライダ3とブ
ラケット2とが係着される。よって、スライダ3を揺動
させることなく、摺動溝2cに沿って、円滑に摺動させ
ることができるのである。ところで、1本の係着棒であ
っても、これを幅広に形成すれば、スライダ3の揺動を
抑えることができる。しかし、幅広の係着棒ではスライ
ダ3の係着操作が困難になるので、本実施例では幅の狭
い2本の係着棒3c,3cを用いている。
【0027】また、ブラケット2の摺動溝2c内へ挿入
されたコイルバネ4は、サンシェード取付具1が組み付
けられた状態において、その側方はブラケット2によ
り、下方はサンシェード5のプレート5b上面により、
上方はスライダ3の背板3a下面により、それぞれ閉鎖
されている。よって、サンシェード5のガイドレール6
への装着後、サンシェード5の開閉操作時などに、コイ
ルバネ4がブラケット2の摺動溝2cから脱落してしま
うことを防止することができる。
【0028】図2は、サンシェード5に組み付けられた
サンシェード取付具1とガイドレール6との係合状態を
示した図である。サンシェード取付具1のスライダ3
を、一旦、反付勢方向へ摺動させた状態で、レール係合
部3hの挟持壁3i,3i間にガイドレール6を挿入す
る。その後、反付勢方向へのスライダ3の摺動を解除す
ると、図2に示すように、サンシェード取付具1とガイ
ドレール6とが係合される。
【0029】このサンシェード取付具1は、例えば、サ
ンシェード5の4隅に、即ち、サンシェード5の対向す
る2辺に2組ずつ合計で4組固着される。車両用サンル
ーフには、車両の前後方向に向けて延びる一対のガイド
レール6が車幅方向の両側に配設されているので、この
4組のサンシェード取付具1を、その一対のガイドレー
ル6にそれぞれ係合させることにより、サンシェード5
をガイドレール6に対して摺動自在に装着することがで
きるのである。
【0030】なお、サンシェード5を金属製のガイドレ
ール6に対して摺動させても、スライダ3のレール係合
部3hは樹脂により形成されているので、その摺動時に
異音を発生することがない。よって、異音発生防止用の
防音部材、例えば、パイルなどをレール係合部3hに植
毛したりする必要がない。
【0031】図3(a)は、サンシェード5に固着さ
れ、ガイドレール6に係合されたサンシェード取付具1
の側断面図である。図3(a)に示すように、サンシェ
ード5のガイドレール6への装着は、サンシェード取付
具1のスライダ3がコイルバネ4によりガイドレール6
方向へ付勢されて、そのレール係合部3hとガイドレー
ル6とが係合することにより行われている。よって、サ
ンルーフの開口を開閉するためにサンシェード5を摺動
させる場合の操作荷重は、コイルバネ4の付勢力を変更
することにより、即ち、コイルバネ4自体を用途に合わ
せて変更することにより、容易に調整することができ
る。従って、サンシェード5の操作感覚(フィーリン
グ)を所望の感覚に容易に調整することができる。
【0032】また、上記のように、スライダ3をコイル
バネ4によりガイドレール6側へ付勢して、サンシェー
ド5をガイドレール6に装着しているので、サンシェー
ド5の装着時におけるガイドレール6方向のガタつきを
無くすことができる。更に、サンシェード5の開閉操作
を繰り返すことによりレール係合部3hの当接壁3jが
摩耗するが、レール係合部3hの当接壁3jとガイドレ
ール6の先端面6aとの圧接状態はコイルバネ4の付勢
力により保たれるので、かかる場合にも、サンシェード
5の操作荷重を大きく変化させることなく、安定した操
作荷重を維持することができる。
【0033】コイルバネ4を変更することによりスライ
ダ3の付勢力を調整することができるので、ブラケット
2とスライダ3とを共通部品化して、このサンシェード
取付具1を複数種類の車両に使用することができる。よ
って、ブラケット2やスライダ3を車両の種類毎に個別
に製造する場合に比べて、その製造コストを低減するこ
とができる。
【0034】次に、ガイドレール6に装着されたサンシ
ェード5を取り外す場合の操作について説明する。サン
シェード5が損傷したり汚れたりした場合には、サンシ
ェード5を取り外して交換しなければならない。本実施
例のサンシェード取付具1によれば、その取り外しを容
易に行うことができるのである。
【0035】サンシェード5がガイドレール6に装着さ
れている場合、図3(a)に示す状態となっている。こ
の状態のサンシェード5をガイドレール6から取り外す
ためには、図3(b)に示すように、サンシェード取付
具1のスライダ3に形成された係合凹部3gに、ドライ
バ8等の先端を係合して、スライダ3を矢印A方向へ摺
動させる。すると、スライダ3の2本の係着棒3c,3
cがブラケット2の2条の係着溝2d,2dの真下へ移
動し、図3(c)に示すように、スライダ3とブラケッ
ト2との係着が解除されて、スライダ3がブラケット2
から外されるのである。
【0036】スライダ3がブラケット2から外されるこ
とにより、スライダ3のレール係合部3hとガイドレー
ル6との係合も解除される。よって、上記の取り外し操
作を繰り返すことにより、サンシェード5をガイドレー
ル6から取り外すことができる。サンシェード取付具1
がサンシェード5の4隅に2組ずつ固着されている場合
には、一側に固着された2組のサンシェード取付具1に
ついて、上記操作を行えば、サンシェード5をガイドレ
ール6から取り外すことができる。即ち、ドライバ8等
を、単に2回操作するだけで、サンシェード5を取り外
すことができるのである。なお、ドライバ8等の工具を
用いずに、人の指によって、スライダ3をブラケット2
から取り外すようにすれば、サンシェード5の取り外し
を一層容易に行うことができる。
【0037】サンシェード5を取り外すためにスライダ
3に形成された係合凹部3gは、その名の通り、スライ
ダ3の背板3a上面に凹設されている。よって、かかる
サンシェード5の取り外し係合部を備えたスライダ3
を、薄型に形成することができるのである。従って、サ
ンシェード取付具1を薄型に形成することができ、サン
ルーフユニット全体の薄型化に貢献することができる。
【0038】なお、サンシェード5が取り外された後
も、ブラケット2はサンシェード5に固着されている。
しかも、上記取り外し操作が行われず、スライダ3の係
着が解除されていないサンシェード取付具1について
は、ブラケット2のみならず、スライダ3及びコイルバ
ネ4も装着されたままである。よって、一旦、ガイドレ
ール6から取り外されたサンシェード5を、再度、ガイ
ドレール6に装着する場合にも、その再装着を容易に行
うことができるのである。
【0039】また、本実施例のサンシェード取付具1
は、車幅方向の両側に配設された一対のガイドレール6
に向けてスライダ3を付勢し、そのガイドレール6にス
ライダ3のレール係合部3hを係合させることにより、
サンシェード5をガイドレール6に装着している。よっ
て、単に、サンシェード5を一方のガイドレール6側に
ずらすことによっても、そのサンシェード5をガイドレ
ール6から取り外すことができる。この取り外し操作
は、車室内からでも行うことができるのである。
【0040】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0041】例えば、本実施例では、サンシェード5を
ガイドレール6から取り外すための取り外し係合部は、
スライダ3の薄型化を図るために、係合凹部3gとし
て、スライダ3の背板3a上面に凹設された。しかし、
スライダ3の取付スペースに余裕がある場合には、かか
る取り外し係合部をスライダ3に突設するようにしても
良い。具体的には、レール係合部3hの反対側の背板3
a端部を上方へ湾曲させて、これを取り外し係合部とし
ても良い。一方、係合凹部3gを貫通された孔状に形成
しても良い。
【0042】
【発明の効果】 請求項1記載のサンシェード取付具に
よれば、単に、スライダを付勢部材に抗してガイドレー
ルの反対側へ摺動させるだけで、スライダをブラケット
から取り外すことができる。よって、この操作を複数の
取付具について繰り返すことにより、サンシェードをガ
イドレールから容易に取り外すことができるという効果
がある。また、スライダを取り外した後も、ブラケット
はサンシェードに固着されたままなので、ガイドレール
へのサンシェードの再取り付けをも容易に行うことがで
きるという効果がある。
【0043】サンシェードとガイドレールとの係合は、
付勢部材によりスライダをガイドレール側へ付勢して、
そのスライダのレール係合部をガイドレールと係合させ
ることにより行っている。よって、付勢部材の付勢力を
変更することにより、サンシェードを摺動させる場合の
操作荷重を容易に変更(調整)することができるという
効果がある。従って、サンシェードの操作感覚(フィー
リング)を自在に設定することができる。
【0044】このように付勢部材によりスライダをガイ
ドレール側へ付勢しているので、スライダのガイドレー
ル方向へのガタつきを無くすことができるという効果が
ある。また、使用によりサンシェードの開閉操作が繰り
返されて、スライダのレール係合部やガイドレールが摩
耗しても、摩耗量は一般に僅かであるので、サンシェー
ドの操作荷重を大きく変化させたり、ガイドレール方向
へガタつかせることなく、サンシェードとガイドレール
との係合を維持することができるという効果がある。更
に、付勢部材の付勢力を変更することにより、サンシェ
ードの操作荷重を容易に変更(調整)することができる
ので、単に付勢部材を変更するだけで、ブラケットとス
ライダとを共通部品化して、複数種類の車両のサンシェ
ード取付具として使用することができる。このようにブ
ラケットとスライダとを共通部品化することにより、そ
の製造コストを低減することができるという効果があ
る。
【0045】請求項2記載のサンシェード取付具によれ
ば、請求項1記載のサンシェード取付具の奏する効果に
加えて、取り外し係合部はスライダの反ブラケット面に
凹設されているので、サンシェード取付具を薄型に形成
することができる。よって、この取付具を使用した車両
用サンルーフ全体の厚さを薄くすることができるという
効果がある。
【0046】請求項3記載のサンシェード取付具によれ
ば、請求項1又は2に記載のサンシェード取付具の奏す
る効果に加えて、スライダに設けられたレール係合部の
ガイドレールとの当接面は円弧状に形成されているの
で、レール係合部とガイドレールとをレール係合部の厚
さ方向に線接触(又は点接触)させることができる。よ
って、各部品のバラツキや取付状態に拘わらず、サンシ
ェードの操作荷重を安定したものとすることができると
いう効果がある。
【0047】請求項4記載のサンシェード取付具によれ
ば、請求項1から3のいずれかに記載のサンシェード取
付具の奏する効果に加えて、付勢部材はブラケットに形
成された挿入凹部へ挿入されるとともに、その挿入凹部
の開口はスライダの閉鎖壁により閉鎖されるので、サン
シェード取付具が組み付けられた状態において、付勢部
材の脱落を防止することができるという効果がある。
【0048】請求項5記載のサンシェード取付具によれ
ば、請求項1から4のいずれかに記載のサンシェード取
付具の奏する効果に加えて、スライダは、その摺動方向
に交差する2以上の並設された係着部材により、ブラケ
ットと摺動可能に係着されている。よって、ブラケット
と係着状態にあるスライダの揺動を防止して、そのスラ
イダを円滑に摺動させることができるという効果があ
る。
【0049】請求項6記載のサンシェード取付具によれ
ば、請求項1から5のいずれかに記載のサンシェード取
付具の奏する効果に加えて、スライダは樹脂により形成
されているので、サンシェードの操作(摺動)時におけ
るスライダとガイドレールとの異音の発生を防止して、
操作性を向上することができるという効果がある。異音
を防止するためにパイルなどを植毛する必要が無く、そ
の分、製造コストを低減することができるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるサンシェード取付具
の分解斜視図である。
【図2】 サンシェードに固着されたサンシェード取付
具とガイドレールとの係合状態を示した斜視図である。
【図3】 (a)は、サンシェードに固着されガイドレ
ールに係合されたサンシェード取付具の側断面図であ
り、(b)は、(a)の状態からサンシェード取付具の
スライダを矢印A方向へ摺動させた状態を示した図であ
り、(c)は、(b)の状態の後、ブラケットとスライ
ダとの係着が解除された状態を示した図である。
【符号の説明】
1 サンシェード取付具 2 ブラケット 2c 摺動溝(挿入凹部) 3 スライダ 3a 背板(閉鎖壁) 3b 摺動棒 3c 係着棒(係着部材) 3g 係合凹部(取り外し係合部) 3h レール係合部 3j 当接壁 4 コイルバネ(付勢部材) 5 サンシェード 6 ガイドレール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室天井部に設けられた車両用サンルー
    フのサンシェード取付具において、 前記サンシェードに固着されるブラケットと、 前記サンシェードの開閉動作を案内するガイドレールに
    係合するレール係合部を有し、そのガイドレール側及び
    反対側へ摺動可能な状態で前記ブラケットに係着される
    スライダと、 そのスライダを前記ガイドレール側へ付勢して、前記レ
    ール係合部を前記ガイドレールに係合させる付勢部材と
    を備えるとともに、 前記スライダには、そのスライダを前記付勢部材に抗し
    て前記ガイドレールの反対側へ摺動させ、そのスライダ
    を前記ブラケットから取り外すための取り外し係合部が
    形成されていることを特徴とするサンシェード取付具。
  2. 【請求項2】 前記取り外し係合部は、前記スライダの
    反ブラケット面に凹設されていることを特徴とする請求
    項1記載のサンシェード取付具。
  3. 【請求項3】 前記スライダに設けられたレール係合部
    の前記ガイドレールとの当接面は円弧状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のサンシェー
    ド取付具。
  4. 【請求項4】 前記ブラケットは前記付勢部材が挿入さ
    れる挿入凹部を備え、前記スライダはその挿入凹部の開
    口を閉鎖する閉鎖壁を備えていることを特徴とする請求
    項1から3のいずれかに記載のサンシェード取付具。
  5. 【請求項5】 前記スライダは、その摺動方向に交差す
    る2以上の並設された係着部材を備え、その2以上の係
    着部材により前記ブラケットと摺動可能に係着されるこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のサン
    シェード取付具。
  6. 【請求項6】 前記スライダは樹脂により形成されてい
    ることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の
    サンシェード取付具。
JP23928297A 1997-09-04 1997-09-04 サンシェード取付具 Pending JPH1178532A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006264348A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Honda Motor Co Ltd サンシェード装置
CN104442318A (zh) * 2014-12-12 2015-03-25 安徽江淮汽车股份有限公司 一种汽车天窗总成以及汽车

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006264348A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Honda Motor Co Ltd サンシェード装置
CN104442318A (zh) * 2014-12-12 2015-03-25 安徽江淮汽车股份有限公司 一种汽车天窗总成以及汽车

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