JP4105411B2 - シートベルト用ショルダーアジャスターのガイドレール取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートベルトにおける肩部の高さを調整可能としたシートベルト用ショルダーアジャスターのガイドレール取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両において、シートベルトにおける肩部の高さを座席に座る人の体型に応じて調整可能とした構造のシートベルト装置があり、ガイドレールの下端部に設けられた係止部を車体側に設けられた取付孔に係合させた状態で、ガイドレールの上端部をボルト締結してガイドレールを車体側に固定し、そのガイドレールにシートベルトを支持するアジャスタブルアンカが上下方向に沿って摺動自在で、かつ所定の調整位置で固定可能な構造とされていた。例えば、特開平9−76874号公報に開示の如くである。
【0003】
即ち、上記公報に開示のシートベルト装置のガイドレール取付構造によれば、図12および図13に示される如く、ガイドレール101の一方の端部としての下端部に屈曲状に折り曲げ形成された幅狭のネック部分102を介して幅広の係止部分103が形成され、ガイドレール101の他方の端部としての上端部にボルト挿通孔104が形成されている。
【0004】
一方、ピラー部の補強パネル等の車体105側には取付孔としてのスリット106が形成されており、該スリット106は、係止部分103の幅Laよりも長い上下方向の長さと、ネック部分102の幅Lbよりも長く、かつ係止部分103の幅Laよりも短い前後方向の幅とを有する細長状に形成されている。
【0005】
そして、図13の仮想線で示される如く、ガイドレール101を横向きに寝かせた状態で、スリット106の上下方向に係止部分103を合致させてスリット106内に係止部分103を差し込んだ後、ガイドレール101をネック部分102回りに90度回動させて起こし、上端部のボルト挿通孔104に固定ボルトを挿通して補強パネル等の車体側に取り付けられたナットに締結することによって、ガイドレール101を取付固定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来公報に開示のガイドレール取付構造によれば、車体の上下方向に沿って形成されたスリット106に対して、ガイドレール101における係止部分103の取付向きを正確に位置合わせしなければならず、組み付け時における取付角度の精度が要求され、面倒な作業となっていた。
【0007】
また、係止部分103を差し込んだ後において、ネック部分102、即ちスリット106部分を中心としてガイドレール101全体を90度回動させるため、ガイドレール101の移動範囲が大きくなり、取り付け難く、ピラー部等の取付部近辺にガイドレール101の広い回動許容スペースが必要とされ、取付可能な車両構造が制限されるという問題があった。
【0008】
さらに、スリット106の上下方向長さが、係止部分103の幅Laよりも長いので、スリット106に係止部分103を差し込んだ後、上端部側を固定させるまでの間に、スリット106と係止部分103との取付位置が合わさった場合に、スリット106から係止部分103が容易に外れるというおそれもあった。
【0009】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、取付作業が容易で、取付可能な車両構造の制限も緩和されると共に、取付孔からの不用意な離脱も有効に防止したシートベルト用ショルダーアジャスターのガイドレール取付構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するための技術的手段は、下端部が車体に設けられた取付孔に係合された状態で上端部が固定されるガイドレールと、該ガイドレールに沿って上下方向に摺動可能で、かつ所定の調整位置で固定可能な、シートベルトを支持するアジャスタブルアンカとを備えるシートベルト用ショルダーアジャスターのガイドレール取付構造において、前記ガイドレールの前記下端部に延設された懸架部と、該懸架部の延設端に備えられると共にガイドレールの長手方向に対する幅方向に懸架部両側より突出する一対の係止片を有する係止部とが一体成形され、前記係止部の幅方向に対応する車体の前後方向の、前記取付孔における前記幅方向の孔幅が、前記係止部の車体の前後方向の幅より幅狭で、かつ懸架部の車体の前後方向の幅より幅広に形成されると共に、いずれか一方の前記係止片を取付孔に差し込んだ状態で、前記孔幅方向の係止部の車体の前後方向の揺動により他方の係止片が取付孔内に差し込み操作可能に形成された点にある。
【0011】
また、前記取付孔は、前記係止部が前記差し込み操作されるスリット状の係止部差し込み部と、前記ガイドレールの固定状態で係止部が係合される係止部固定部とが備えられ、該係止部固定部は、係止部差し込み部の上側に連設されると共に、係止部差し込み部の孔幅よりも幅狭で、かつ懸架部の幅より幅広に形成された構造としてもよい。
【0012】
さらに、前記係止部固定部は、上方向に対して漸次幅狭となるテーパ状に形成された構造としてもよい。
【0013】
また、前記懸架部を前記ガイドレールに直交する方向に屈曲させた構造としてもよい。
【0014】
さらに、前記係止片の前記懸架部より突出する前記幅方向の突出長さが、前記懸架部から離れるに従って短く形成された構造としてもよい。
【0015】
また、少なくとも一方の前記係止片における前記懸架部より遠い先端側出隅部が切欠状に形成された構造としてもよい。
【0016】
さらに、少なくとも一方の前記係止片と前記懸架部との入隅部に、前記取付孔周縁部の厚みよりも幅広の凹部が形成された構造としてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1および図2に示される如く、シートベルト装置における肩部の高さを調整可能とするショルダーアジャスタ1は、鋼材等からなる細長板状のガイドレール2と、該ガイドレール2の長手方向に沿って摺動自在なアジャスタブルアンカ3とを備える。
【0018】
前記ガイドレール2は適宜プレス成形等されてなり、両側縁部には長手方向、即ち上下方向に沿ってレール部5をそれぞれ備えると共に、両レール部5間には上下方向に適宜間隔を有して複数の係合孔6が形成されている。
【0019】
また、ガイドレール2の下端部には、ガイドレール2に直交する方向に屈曲された懸架部7、即ち漸次幅狭状に延設されると共に車体の外側方向に略90度屈曲状とされた懸架部7と、懸架部7の延設端に備えられると共に長手方向に対する幅方向に懸架部7両側より突出する一対の係止片8aを有する係止部8とが一体成形されている。
【0020】
各係止片8aの懸架部7より突出する幅方向の突出長さは、懸架部7から離れるに従って漸次短く形成されており、本実施形態にあっては、懸架部7より遠い先端側出隅部が湾曲する切欠状として形成されている。
【0021】
さらに、ガイドレール2の上端部には、車体のピラー部等の補強パネル等に予め装着されたナットに螺合締結される固定ボルトが挿通されるボルト挿通孔9aが形成されたボルト固定部9が一体に形成されている。
【0022】
前記アジャスタブルアンカ3は、前記両レール部5に沿って摺動自在に支持される鋼材等からなるスライダ10および樹脂等で成形されたスライダガイド11と、スライダ10に装着されてスライダ10と共に移動操作される樹脂等で成形されたスライドカバー12とを備える。
【0023】
また、シートベルト13が摺動自在に支持されるサッシュガイド14は、支持ボルト15とナット体16との螺合締結により、スライダ10側に取付支持されている。
【0024】
前記スライドカバー12に備えられたガイドハウジング部12aには、コイルスプリング等からなる付勢バネ18およびロックピン19が支持され、ロックピン19の一端部両側に張り出し形成された各係止片部19aが、ガイドハウジング部12aをまたいで装着される樹脂等で成形された操作ノブ20の係止溝部20aにそれぞれ係止されている。そして、ロックピン19は、付勢バネ18の弾発力によりスライダ10およびスライダガイド11に形成されたピン挿通孔10a、11aを通じてガイドレール2側に突出状とされ、係合孔6に係脱自在に係合するように構成されている。
【0025】
また、支持ボルト15を覆うべく樹脂等で成形されたカバー体21がスライドカバー12に装着されている。
【0026】
そして、付勢バネ18の付勢力に抗して操作ノブ20を室内側に引き操作すれば、ロックピン19は係合孔6から離脱し、ここに、アジャスタブルアンカ3はガイドレール2に沿って上下方向に摺動自在となる。この摺動操作により所望の調整位置に到着した状態で、操作ノブ20に対する引き操作を解除すれば、付勢バネ18の弾発力によりロックピン19がガイドレール2側に突出操作され、調整位置における係合孔6内に侵入して係合したロック状態が得られる。
【0027】
また、ガイドレール2の下端部に備えられた係止部8が取り付けられる車体の補強パネル23側には、取付孔24が形成されており、図3にも示される如く、取付孔24は、係止部8の幅方向に対応する車体の前後方向の孔幅Saが、係止部8の前後方向の幅Taより幅狭で、かつ懸架部7の前後方向の幅Tbより幅広に形成されたスリット状の係止部差し込み部24aと、係止部差し込み部24aの上側に連設されると共に係止部差し込み部24aの孔幅Saよりも幅狭で、かつ懸架部7の幅Tbより僅かに幅広に形成された孔幅Sbの係止部固定部24bとから構成されている。なお、本実施形態においては、係止部固定部24bの孔幅Sbは懸架部7の幅Tbと略同じに構成されている。
【0028】
そして、ガイドレール2の車体側に対する取り付けに際しては、図4に示される如く、ガイドレール2下端部の係止部8における一方の係止片8aを係止部差し込み部24aから差し込んで、係止部差し込み部24aの一端部に懸架部7と係止片8aとで形成される入隅部を位置させ、この差し込み状態で、係止部差し込み部24aの孔幅Sa方向の係止部8の揺動により、図5に示される如く、他方の係止片8aを係止部差し込み部24a内に差し込んだ状態が得られる。
【0029】
次に、図6に示される如く、ガイドレール2を僅かに一側方に移動させて、懸架部7を係止部固定部24bに対応する位置まで移動させ、その後、ガイドレール2を上方に引き上げることにより、懸架部7は係止部固定部24bに位置決めされる。そして、この状態で、ガイドレール2上端部のボルト挿通孔9aに固定ボルトを挿通させて車体側に予め装着されたナットに螺合締結することにより、ガイドレール2が車体側に取付固定される。
【0030】
本実施形態は以上のように構成されており、車体側の取付孔24に対するガイドレール2下端部の係止部8の係合に際して、一方の係止片8aを係止部差し込み部24aに差し込むように車体の前後方向にガイドレール2を傾けるだけでよく、前記従来のように係止部分103とスリット106との向きを考えて位置合わせする必要がなく、取付作業が容易に行える。
【0031】
また、一方の係止片8aの差し込み後は、ガイドレール2を僅かのスペースで車体の前後方向に揺動操作するだけでよく、従来のように、ガイドレール101全体を90度回動操作する必要がないため、取付スペースの確保が容易で、取付可能な車両構造の制限が大きく緩和される。
【0032】
そして、取付孔24に対する係止部8の差し込み後は、取付孔24の孔幅Sa、Sbよりも係止部8の幅Taが広く形成されているので、補強パネル23の裏面側に係止片8aが常に接触するため、取付孔24からの係止部8の不用意な離脱が有効に防止できる。
【0033】
また、ガイドレール2上端部のボルト固定部9固定後は、懸架部7がより幅狭の係止部固定部24bに位置されているため、ガイドレール2下端部のがたつきが有効に防止できると共に、各係止片8aと補強パネル23との接触面積が増大して、シートベルト13に作用する引張力に対しても十分に対応でき、耐久性にも優れる。
【0034】
さらに、アジャスタブルアンカ3に大きな引張力が作用しても、係止部8は係止部差し込み部24aと反対側の係止部固定部24b方向に引き寄せられる構造であり、係止部8の取付孔24からの不用意な離脱がない。
【0035】
また、各係止片8aの先端側出隅部が湾曲状に形成されているため、係止部差し込み部24aに対する係止部8差し込み作業時における揺動中心部からの係止部8の移動軌跡における最長の長さを短くでき、差し込み作業がより容易に行え、作業性の向上が図れる。この際、係止片8aの幅方向に対する突出長さは変わらないため、取付孔24に対する係合力は何ら低下しない。
【0036】
図7は第2の実施形態を示しており、取付孔24における係止部固定部24bが上方向に対して漸次幅狭となるテーパ状に形成された構造とされている。また、その上端部は懸架部7の幅Tbよりも幅狭に構成されている。
【0037】
そして、テーパ状の係止部固定部24bに懸架部7が引き寄せられた状態で、ガイドレール2の上端部が固定される構造とすることによって、ガイドレール2の固定状態では、懸架部7が係止部固定部24bの両側縁部でいわゆる挟持状とされた状態となり、ガイドレール2における振動や異音の発生を有効に抑えることができる。
【0038】
図8は第3の実施形態を示しており、上記各実施形態においては両係止片8aおける先端側出隅部が湾曲状に形成された構造とされているが、本実施形態では、係止部8における係止片8aの一方の先端側出隅部が直線状に切欠形成された構造とされている。
【0039】
この場合、先端側出隅部が切欠状とされていない方の係止片8aを、係止部差し込み部24aに先に差し込み、他方の係止片8aを後から差し込めばよい。
【0040】
従って、少なくとも一方の係止片8aにおける先端側出隅部が切欠状とされていれば、差し込み時の取付作業が容易に行える。
【0041】
以上のように、ガイドレール2の取付は、ガイドレール2を車体取付状態と同じ向きに合わせて取付孔24に一方の係止片8aから差し込んだあと他方の係止片8aを差し込んで、そのままガイドレール2の上端部を車体に固定させている。この際、懸架部7を取付孔24方向に屈曲させているため、係止部8を取付孔24に対して揺動させるだけで差し込んだ状態が得られる。
【0042】
図9は第4の実施形態を示しており、一方の係止片8aと懸架部7との入隅部に、取付孔24における係止部差し込み部24a周縁部の補強パネル23の厚みよりも幅広の凹部26が形成された構造とされている。
【0043】
この場合、凹部26が形成された側の係止片8aを先に係止部差し込み部24aに差し込み、係止部差し込み部24aの幅方向の端部周縁部を凹部26内に入り込ませ、その入った状態で、他方の係止片8aを係止部差し込み部24a内に差し込んで係合させればよく、このように凹部26内に入り込ませることによって揺動中心部からの係止部8の移動軌跡における最長の長さをより短くでき、係止部差し込み部24aに対する係止部8の差し込み作業がより容易となる。
【0044】
図10および図11は第5の実施形態を示しており、屈曲状とされた懸架部7の延設端部でさらに上下方向に沿って90度屈曲状とされて、そこに係止部8が備えられた構造とされている。
【0045】
従って、ガイドレール2が補強パネル23側に取付固定された状態においては、補強パネル23の下面側に沿って両係止片8aが重合状に配置され、図11仮想線で示される如く、上記第1〜第4の実施形態の場合と比較して、取付固定位置におけるピラー部内等の奥行きを小さく構成することができる利点がある。
【0046】
また、各係止片8aは取付孔24周縁部の補強パネル23裏面側に面で接触されることとなり、取付孔24から不用意により外れ難くなる利点もある。
【0047】
なお、ガイドレール2に沿って摺動自在で位置調整自在なアジャスタブルアンカ3部分の構造は、上記構造に何ら限定されるものではなく、従来の各種構造が採用できる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明のシートベルト用ショルダーアジャスターのガイドレール取付構造によれば、ガイドレールの下端部に延設された懸架部と、該懸架部の延設端に備えられると共にガイドレールの長手方向に対する幅方向に懸架部両側より突出する一対の係止片を有する係止部とが一体成形され、係止部の幅方向に対応する車体の前後方向の、取付孔における前記幅方向の孔幅が、係止部の車体の前後方向の幅より幅狭で、かつ懸架部の車体の前後方向の幅より幅広に形成されると共に、いずれか一方の係止片を取付孔に差し込んだ状態で、孔幅方向の係止部の車体の前後方向の揺動により他方の係止片が取付孔内に差し込み操作可能に形成されたものであり、車体側の取付孔に対するガイドレール下端部の係止部の係合に際して、一方の係止片を取付孔に差し込むように車体の前後方向にガイドレールを傾けるだけでよく、また、係止片の差し込み後は、ガイドレールを僅かのスペースで車体の前後方向に揺動操作するだけでよく、取付作業が容易に行えると共に、取付スペースの確保が容易で、取付可能な車両構造の制限が大きく緩和され、取付孔からの係止部の不用意な離脱も有効に防止できるという利点がある。
【0049】
また、取付孔は、係止部が差し込み操作されるスリット状の係止部差し込み部と、ガイドレールの固定状態で係止部が係合される係止部固定部とが備えられ、係止部固定部は、係止部差し込み部の上側に連設されると共に、係止部差し込み部の孔幅よりも幅狭で、かつ懸架部の幅より幅広に形成された構造とすれば、ガイドレール固定後は、懸架部がより幅狭の係止部固定部に位置されているため、ガイドレールのがたつきが有効に防止できると共に、各係止片と取付孔周縁部の車体側との接触面積が増大して、シートベルトに作用する引張力に対しても十分に対応でき、耐久性にも優れ、さらには、アジャスタブルアンカに大きな引張力が作用しても、係止部は係止部差し込み部と反対側の係止部固定部方向に引き寄せられる構造であり、係止部の取付孔からの不用意な離脱がより有効に防止できるという利点がある。
【0050】
さらに、係止部固定部は、上方向に対して漸次幅狭となるテーパ状に形成された構造とすれば、ガイドレールの固定状態における振動や異音の発生がより有効に抑えることができる。
【0051】
また、懸架部をガイドレールに直交する方向に屈曲させた構造とすれば、ガイドレールの下端部を中心にしてガイドレール全体を回転させて、ガイドレール自体を車体の取付位置に合わせる必要がなく、ガイドレール取付時の取付動作範囲を最小限に抑えることができる。
【0052】
さらに、係止片の懸架部より突出する幅方向の突出長さが、懸架部から離れるに従って短く形成された構造や、少なくとも一方の係止片における懸架部より遠い先端側出隅部が切欠状に形成された構造を採用することによって、差し込み作業がより容易に行え、作業性の向上が図れるという利点があり、この際、係止片の幅方向に対する突出長さは変わらないため、取付孔に対する係合力は何ら低下しないという利点もある。
【0053】
また、少なくとも一方の係止片と懸架部との入隅部に、取付孔周縁部の厚みよりも幅広の凹部が形成された構造とすれば、取付孔に対する係止部の差し込み作業がより容易となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同組付け状態の断面側面図である。
【図3】取付孔に対するガイドレールにおける係止部の差し込み動作説明図である。
【図4】取付孔に対するガイドレールにおける係止部の差し込み動作説明図である。
【図5】取付孔に対するガイドレールにおける係止部の差し込み動作説明図である。
【図6】取付孔に対するガイドレールにおける係止部の差し込み動作説明図である。
【図7】第2の実施形態を示す要部斜視図である。
【図8】第3の実施形態を示す要部説明図である。
【図9】第4の実施形態を示す要部説明図である。
【図10】第5の実施形態を示す要部斜視図である。
【図11】同取付状態の要部断面図である。
【図12】従来例を示す要部斜視図である。
【図13】同差し込み動作説明図である。
【符号の説明】
1 ショルダーアジャスタ
2 ガイドレール
3 アジャスタブルアンカ
5 レール部
7 懸架部
8 係止部
8a 係止片
13 シートベルト
23 補強パネル
24 取付孔
24a 係止部差し込み部
24b 係止部固定部
26 凹部
Claims (7)
- 下端部が車体に設けられた取付孔に係合された状態で上端部が固定されるガイドレールと、該ガイドレールに沿って上下方向に摺動可能で、かつ所定の調整位置で固定可能な、シートベルトを支持するアジャスタブルアンカとを備えるシートベルト用ショルダーアジャスターのガイドレール取付構造において、
前記ガイドレールの前記下端部に延設された懸架部と、該懸架部の延設端に備えられると共にガイドレールの長手方向に対する幅方向に懸架部両側より突出する一対の係止片を有する係止部とが一体成形され、
前記係止部の幅方向に対応する車体の前後方向の、前記取付孔における前記幅方向の孔幅が、前記係止部の車体の前後方向の幅より幅狭で、かつ懸架部の車体の前後方向の幅より幅広に形成されると共に、いずれか一方の前記係止片を取付孔に差し込んだ状態で、前記孔幅方向の係止部の車体の前後方向の揺動により他方の係止片が取付孔内に差し込み操作可能に形成されたことを特徴とするシートベルト用ショルダーアジャスターのガイドレール取付構造。 - 前記取付孔は、前記係止部が前記差し込み操作されるスリット状の係止部差し込み部と、前記ガイドレールの固定状態で係止部が係合される係止部固定部とが備えられ、該係止部固定部は、係止部差し込み部の上側に連設されると共に、係止部差し込み部の孔幅よりも幅狭で、かつ懸架部の幅より幅広に形成されたことを特徴とする請求項1記載のシートベルト用ショルダーアジャスターのガイドレール取付構造。
- 前記係止部固定部は、上方向に対して漸次幅狭となるテーパ状に形成されたことを特徴とする請求項2記載のシートベルト用ショルダーアジャスターのガイドレール取付構造。
- 前記懸架部を前記ガイドレールに直交する方向に屈曲させたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のシートベルト用ショルダーアジャスターのガイドレール取付構造。
- 前記係止片の前記懸架部より突出する前記幅方向の突出長さが、前記懸架部から離れるに従って短く形成されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のシートベルト用ショルダーアジャスターのガイドレール取付構造。
- 少なくとも一方の前記係止片における前記懸架部より遠い先端側出隅部が切欠状に形成されたことを特徴とする請求項5記載のシートベルト用ショルダーアジャスターのガイドレール取付構造。
- 少なくとも一方の前記係止片と前記懸架部との入隅部に、前記取付孔周縁部の厚みよりも幅広の凹部が形成されたことを特徴とする請求項5または6記載のシートベルト用ショルダーアジャスターのガイドレール取付構造。
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