JPH0942882A - チューブエレメント及びそれを用いた積層型熱交換器 - Google Patents

チューブエレメント及びそれを用いた積層型熱交換器

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JPH0942882A
JPH0942882A JP18740995A JP18740995A JPH0942882A JP H0942882 A JPH0942882 A JP H0942882A JP 18740995 A JP18740995 A JP 18740995A JP 18740995 A JP18740995 A JP 18740995A JP H0942882 A JPH0942882 A JP H0942882A
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JP
Japan
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tube element
rib
partition
heat exchanger
height
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18740995A
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English (en)
Inventor
Tamayoshi Oikawa
玲伊 及川
Toshiji Niimura
利治 新村
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リブを確実にろう付けすることが可能なチュ
ーブエレメント及びそれを用いた積層型熱交換器を提供
すること。 【解決手段】 一対の略トレー状の成形プレート20を
互いに接合して成るチューブエレメントであって、成形
プレート20の周縁部にフランジ部23が形成され、更
にこのフランジ部23の内側に仕切り24及びリブ25
が形成されているチューブユニットにおいて、フランジ
部23及び仕切り24の高さが、リブ25の高さよりも
僅かに低く設定されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
空調装置に用いられる積層型熱交換器、及び積層型熱交
換器の構成部品であるチューブエレメントに属する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱交換器には、チューブエレメン
トとフィンとを交合に積層し、これらのチューブエレメ
ントを、チューブエレメント自体に構成したタンク部、
或いはチューブエレメントと別体に構成したタンクを介
して互いに連通させて成る積層型の熱交換器が存在する
(例えば、特開昭62−5097号公報参照)。
【0003】この積層型熱交換器のチューブエレメント
は、一対の成形プレートから成る。成形プレートは、両
面にろう材を予めクラッドしたクラッド材を略トレー状
に成形して成り、一般的に、中央に仕切りを突設すると
共にその両側に仕切りと同方向にリブを突設した底板
部、この底板部の周縁に、リブの突出方向と同方向に立
設された側板部、及びこの側板部の上縁に設けられ、底
板部と平行に延在するフランジ部を有している。仕切り
はチューブエレメント内に構成される流体通路をU字状
にし、またリブはチューブエレメント内の流体の流れを
複雑にして熱交換率を向上させると共に成形プレートに
強度を与えるものである。従来のチューブエレメントを
構成する成形プレートにおいては、フランジ部、仕切
り、及びリブの高さは、全て同じ高さに設定されてい
る。また、チューブエレメントは、一対の成形プレート
を炉中ろう付けにより、フランジ部同士、仕切り同士、
及びリブ同士を接合することによって構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の積層型熱交換器
では、一対の成形プレートを突き合わせただけのチュー
ブエレメントとフィンとを交互に積層し、リブ同士、仕
切り同士、及びフランジ部同士を炉中ろう付けするよう
に成っているが、この炉中ろう付けを確実にするため
に、ろう付けの前にチューブエレメント及びフィンを、
それらの積層方向で加圧し、治具にて仮固定する必要が
ある。しかし、強く加圧した状態で仮固定すると、ろう
付けした後に積層したフィンが座屈することがあり、反
対に強く加圧しない状態で仮固定すると、フランジ部、
仕切り、或いはリブの接合面においてろう付け不良が発
生する。フランジ部及び仕切りのろう付け不良は、チュ
ーブエレメントの漏洩検査で発見されるが、フランジ部
及び仕切りのろう付けが完全な場合、リブのろう付け不
良は、チューブエレメントの漏洩検査では発見されな
い。このように、リブのろう付け部分に不完全な部分が
あると、チューブエレメントの耐圧性等が低下してしま
う。従って、最悪の場合、リブのろう付けが不完全なチ
ューブエレメントを用いた積層型熱交換器が市場に出
て、使用時に積層型熱交換器が破損する虞があった。
【0005】それ故に、本発明の課題は、リブを確実に
ろう付けすることが可能なチューブエレメント及びそれ
を用いた積層型熱交換器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、一対の略トレー状の成形プレートを互いに接合し
て成るチューブエレメントであって、前記成形プレート
の周縁部にフランジ部が形成され、該フランジ部の内側
に仕切り及びリブが形成されているチューブユニットに
おいて、前記フランジ部及び前記仕切りの高さが、前記
リブの高さよりも僅かに低く設定されていることを特徴
とするチューブエレメントが得られる。
【0007】請求項2記載の発明によれば、前記フラン
ジ部及び仕切りの高さが、前記リブの高さよりも0.0
1〜0.20mm低く形成されていることを特徴とする
請求項1記載のチューブエレメントが得られる。
【0008】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は請求項2記載のチューブエレメントと、フィンとを交
互に積層したことを特徴とする積層型熱交換器が得られ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態の
チューブエレメントを構成する成形プレートの斜視図で
ある。図1を参照して、この成形プレート20は、底板
部21、側板部22、及びフランジ部23を有してお
り、略トレー状に成っている。
【0010】底板部21の中央には、仕切り24が突設
され、この仕切り24によりチューブエレメント内に構
成される流体通路が略U字状になるように成っている。
また、底板部21には、リブ25が仕切り24と同方向
に突設されている。このリブ25は、棒杆状であり、そ
の長手方向は、底板部21の長手方向に対して交差して
いる。また、底板部21の長手方向一端部は、仕切り2
4と反対方向に膨出する一対のタンク部21aと成って
いる。
【0011】側板部22は、底板部21の周縁に、リブ
25の突出方向と同方向に立設されている。
【0012】フランジ部23は、側板部22の上縁に連
設され、底板部21と平行に延在している。このフラン
ジ部23の高さ(底板部21のリブ突設面からフランジ
部23の接合面までの高さ)、及び仕切り24の高さ
(底板部21のリブ突設面から仕切り24の接合面まで
の高さ)は、リブの高さ(底板部21のリブ突設側面か
らリブの上端面までの高さ)よりも、低く設定されてい
る。尚、フランジ部23と仕切り24の高さは同じであ
る。このようにフランジ部23及び仕切り24の高さを
リブ25の高さよりも低く設定してあるので、炉中ろう
付けの際、リブ25の方がフランジ部23及び仕切り2
4よりも確実にろう付けされる。従って、フランジ部2
3及び仕切り24が完全にろう付けされていれば、リブ
25は全て完全にろう付けされていることになる。フラ
ンジ部23及び仕切り24のろう付けが完全に行われて
いるかどうかは、チューブエレメントの漏洩検査で分か
る。この結果、リブのろう付けが不完全なチューブエレ
メント、及びそれを用いた積層型熱交換器が市場に出回
ることはない。
【0013】尚、本実施形態では、平坦な底板部21の
周縁に側板部22を立設することにより、チューブエレ
メントの横断面形状が略方形に成るようにしたが、チュ
ーブエレメントの横断面形状は略方形に限らず、楕円
形、紡錘形にしても良い。これらの場合、成形プレート
の横断面形状は、略円弧状になり、湾曲した底板部の周
縁に直接フランジ部が連設されることに成り、側板部は
存在しないことになる。
【0014】図2は図1に示す成形プレートから成るチ
ューブエレメントを用いた熱交換器の斜視図である。図
2を参照して、この積層型熱交換器1は、チューブエレ
メント2と、コルゲートフィン3とを有している。
【0015】チューブエレメント2は、図1に示す成形
プレート20を2枚互いに接合して成る。このチューブ
エレメント2とコルゲートフィン3とを交合に積層して
積層型熱交換器1を構成してある。
【0016】図3は本発明の第2の実施形態のチューブ
エレメントを構成する成形プレートの斜視図である。図
3を参照して、この成形プレート20は、図1に示す成
形プレート20と略同構成であり、底板部21、側板部
22、及びフランジ部23を有しており、略トレー状に
成っている。
【0017】底板部21の中央には、仕切り24が突設
され、また、底板部21には、リブ25が仕切り24と
同方向に突設されている。このリブ25は、略円板状で
ある。本実施形態では、第1の実施形態と異なり、底板
部21の長手方向一端部は、タンク状に成っておらず、
単純な舌片部21bに成っており、この部分は、成形プ
レート20を2枚互いに接合した場合に、チューブエレ
メントと別体のタンクに接続される冷媒入口及び冷媒出
口と成る。
【0018】側板部22は、底板部21の周縁に、リブ
25の突出方向と同方向に立設されている。
【0019】フランジ部23は、側板部22の上縁に連
設され、底板部21と平行に延在している。このフラン
ジ部23の高さ及び仕切り24の高さは、リブ25の高
さよりも、低く設定されている。
【0020】図4は図3に示す成形プレートから成るチ
ューブエレメントを用いた熱交換器の斜視図である。図
4を参照して、この積層型熱交換器1は、チューブエレ
メント2と、コルゲートフィン3と、第1及び第2のタ
ンク4,5とから成る。
【0021】チューブエレメント2は、図3に示す成形
プレート20を2枚互いに接合して成る。このチューブ
エレメント2とコルゲートフィン3とを交合に積層し、
更に各チューブエレメント2の上述した冷媒入口及び冷
媒出口を第1及び第2のタンク4,5にそれぞれ接続す
ることにより積層型熱交換器1を構成してある。
【0022】
【実施例】第1及び第2の実施形態において、フランジ
部23及び仕切り24の高さを、リブ25の高さより
も、0.01〜0.20mm低く設定すると良い。
【0023】
【発明の効果】本発明のチューブエレメント及び積層型
熱交換器は、リブを確実にろう付けすることができる。
また、リブが確実にろう付けされなかった場合、フラン
ジ部或いは仕切りのろう付け不良が起きるように成って
いるので、チューブエレメントの漏洩検査でリブのろう
付けが不完全なものを排除することができる。この結
果、リブのろう付けが不完全なチューブエレメント及び
積層型熱交換器が市場に出回るのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のチューブエレメント
を構成する成形プレートの斜視図である。
【図2】図1に示す成形プレートから成るチューブエレ
メントを用いた熱交換器の斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態のチューブエレメント
を構成する成形プレートの斜視図である。
【図4】図3に示す成形プレートから成るチューブエレ
メントを用いた熱交換器の斜視図である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 チューブユニット 3 コルゲートフィン 20 成形プレート 21 底板部 22 側板部 23 フランジ部 24 仕切り 25 リブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の略トレー状の成形プレートを互い
    に接合して成るチューブエレメントであって、前記成形
    プレートの周縁部にフランジ部が形成され、該フランジ
    部の内側に仕切り及びリブが形成されているチューブユ
    ニットにおいて、前記フランジ部及び前記仕切りの高さ
    が、前記リブの高さよりも僅かに低く設定されているこ
    とを特徴とするチューブエレメント。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部及び仕切りの高さが、前
    記リブの高さよりも0.01〜0.20mm低く形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のチューブエレ
    メント。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のチューブエ
    レメントと、フィンとを交互に積層したことを特徴とす
    る積層型熱交換器。
JP18740995A 1995-07-24 1995-07-24 チューブエレメント及びそれを用いた積層型熱交換器 Withdrawn JPH0942882A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1058079A3 (en) * 1999-05-31 2001-04-11 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Heat exchanger and method of making it
KR100819010B1 (ko) * 2001-08-29 2008-04-02 한라공조주식회사 열교환기

Cited By (3)

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