JPH0464894A

JPH0464894A - 熱交換器

Info

Publication number: JPH0464894A
Application number: JP17716490A
Authority: JP
Inventors: Soichi Kato; 宗一加藤
Original assignee: Zexel Corp
Current assignee: Bosch Corp
Priority date: 1990-07-04
Filing date: 1990-07-04
Publication date: 1992-02-28
Anticipated expiration: 2013-10-27
Also published as: JP2816750B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、主に車両用空調装置に用いられる熱交換器
に関する。

（従来の技術）従来、この種の熱交換器において、２枚の成形プレート
を接合させてチューブエレメントを構成するようにした
もの（所謂ラミネートタイプのチューブエレメント）が
周知である（例えば、特開平１−１８４３９９号公報参
照）。

しかし、この先行技術は、チューブエレメントにタンク
を一体に成形するものであったため、タンクを突き合わ
せるろう付は面が該タンクの通路抵抗となる不具合があ
った。

そこで、タンクの通路抵抗を低減させるためには、例え
ば実開昭６２−１３１２６８号公報に示されているよう
に、タンクとチューブエレメントとを別体に設けること
が望ましい。

（発明が解決しようとする課題）タンクとチューブエレメントとを別体に設ける熱交換器
において、ラミネートタイプのチューブエレメントを用
いる場合に問題となるのは、そのチューブエレメントの
組付である。即ち、チューブエレメントを構成する２枚
の成形プレートの接合に不備（例えば、接合にずれが生
じる）があると、チューブエレメントから熱交換媒体が
洩れたり、或いはチューブエレメント内に形成される熱
交換媒体連路の通路面積が縮小して連路抵抗が大きくな
ることがある。

また、タンクとチューブエレメントとはろう付けによっ
て接続されるわけであるが、その組付時にフィンがタン
クとチューブエレメントとの接合部分にきてしまうこと
がある。この状態でろう付けが行なわれると、ろう材が
フィンに流れ込み、タンクとチューブエレメントとの接
続が良好に行われなくなってしまう。

そこで、この発明は上記問題点に鑑み、成形プレートの
接合が良好に行なわれるチューブエレメントを提供する
と共に、該チューブエレメントとタンクとの接続が良好
になされるように図った熱交換器を提供することを目的
とする。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、この発明に係る熱交換器は
、熱交換媒体通路を形成したチューブエレメントをフィ
ンを介在して多段積層し、その−端側にタンク部を接続
して成る熱交換器において、前記チューブエレメントは
、２枚の成形プレートを最中合わせに接合して構成され
、その一方の成形プレートの熱交換媒体の流出入側に他
方の成形プレートに向けて突出する係止片を設けると共
に、他方の成形プレートの熱交換媒体の流出入側に前記
一方の成形プレートの係止片を係合する係合溝を設けて
、該係止片と係合溝とで一方の成形プレートと他方の成
形プレートとを位置決めすると共に、前記チューブエレ
メントの一方の成形プレートの係止片がチューブエレメ
ント間に突出したものである。

（作用）したがって、チューブエレメントは、一方の成形プレー
トの係止片を他方の成形プレートの係合溝に係合するこ
とで、容易に成形プレート同士の位置決めが行なわれる
。また、係止片がチューブエレメント間に突出するので
、チューブエレメントとタンクとの接続部分にフィンが
至らず、これらにより、上記課題を解決することができ
る。

（実施例）以下、この発明の実施例を図面により説明する。

第１図において、熱交換器１は、チューブエレメント３
とコルゲート状のフィン５とを交互に複数段積層すると
共に、その一端側であって図示上方の位置にタンク部７
を接続し、これらを炉中で一体にろう付けして組み付け
られている。

チューブエレメント３は、第２図に詳しく示されている
２枚の成形プレー）１０．１２を最中合わせに接合して
構成される、所謂ラミネートタイプのものである。

成形プレート１０．１２は、略矩形状のもので、長手方
向の一方の端部に一対の略半楕円形の凹部１４．１．６
が膨出形成されていると共に、該凹部１．４．１６の間
から他方の端部に向けて突条１８が延設され、該突条１
８の周縁には凹部１４，１６に通じる略し字状の溝部２
０が膨出形成されている。また、この成形プレートｌｏ
、１２の他方の端部には、チューブエレメント突当部２
２が外方に向けて突出形成されている。そして、この一
方の成形プレート■０の流出入側となる凹部１４１６の
間には、他方の成形プレート１２に向げて係止片２４が
突出形成されている。これに対して、他方の成形プレー
ト１２の流出入側となる凹部１４１６の間には、前記一
方の成形プレート１０の係止片２４を係合する保合溝２
６が切欠形成されている。

この２枚の成形プレート１０．１２を最中合わせに接合
することで、第３図に示されるようにチューブエレメン
ト３が構成されるわけであるが、この接合は、一方の成
形プレート１０の係止片２４を他方の成形プレート１２
の係合溝２６に係合させることで行なわれる。即ち、こ
の保合により成形プレー）１０．１２同士の位置決めが
簡易且つ正確になされ、チューブエレメント３が精度良
く構成される。そして、かかる如くに接合されて構成さ
れるチューブエレメント３の一端側では、互いの対向す
る凹部１４，１６から熱交換媒体の流出入口２８．３０
が構成され、その内部では、対向する溝部２０からＵ字
状の熱交換媒体通路３２が構成されると共に、該熱交換
媒体通路３２と流出入口２８．３０とは連通ずるように
なっている。

尚、このデユープエレメント３の流出入口２８３０の幅
ａは、熱交換媒体通路３２の通路幅すの１／２程度とな
っているが、その断面積は、熱交換媒体通路３２の断面
積とほぼ同じとなるように設定されており（略楕円形に
膨出形成しているため）、これによって流出入口２８．
３０と熱交換媒体通路３２との間に通路抵抗の差がない
ようになっている。

また、このチューブエレメント３において、保合溝２６
に係合された係止片２４は、第３図に示されるように、
所定の長さだけ突出し、この突出した部分に、後述する
如くにフィン５を係止する。

上述のチューブエレメント３は、隣接するチューブエレ
メント間で、その各チューブエレメント突当部２２を当
接させて積層され、その間の間隙のフィン５が介挿され
る。そして、積層された各チューブエレメント３の流出
入口２８．３０には、下記するタンク部７が接続される
ようになっている。

タンク部７は、入口バイブ３４を有する入口タンク３６
と、出口バイブ３８を有する出口タンク４０とにより構
成されている。

入口タンク３６及び出口タンク４０は、第４図に詳しく
示されているように、各々２つのタンク成形用部材４２
．４４を接合して構成される。

タンク成形用部材４２は、熱交換媒体の入口バイブ３４
または出口バイブ３８が突出形成されている。また、タ
ンク成形用部材４４は、そのチューブエレメント３が接
続される側に略楕円形の複数の流出入孔４６が所定の距
離を隔てて設けられている。

この２つのタンク成形用部材４２．４４を接合すること
で、入口タンク３６及び出口タンク４゜が各々構成され
、該入口タンク３６と出口タンク４０は並設されて積層
されたチューブエレメントの一端側に配され、その各タ
ンクの流出入孔４６には、各チューブエレメント３の流
出入口２８゜３０が挿入される（第５図参照）。ここで
、チューブエレメント３は、第５図に示されるように、
その流出入口２８．３０の間の面４８が各タンクの底部
に当接するようになっており、これにより該チューブエ
レメント３の流出入口２８．３０の各タンクへの挿入量
が規定されるようになっている。

次に、フィン５の取り付は構造について述べる。

フィン５は、各チューブエレメント３の間の間隙に配さ
れるものであるが、第５図乃至第７図に示されるように
、その長手方向の一端側がチューブエレメント３に設け
た係止片２４に係止されて位置決めがなされるようにな
っている。これにより、第５図乃至第７図に示されるよ
うに、フィン５はタンク部６（入口タンク３６及び出口
タンク４０）の底部に接触しないようになっている。

尚、第８図に示されているように、チューブエレメント
３の成形プレート１０．１２の側方に係止片５０．５２
を設けると、フィン５の横方向の位置決めも可能となる
。

斯る構成の熱交換器工は、人口バイブ３４がら入口タン
ク３６に流入された熱交換媒体が、各チューブエレメン
ト３の熱交換媒体通路３２内を流れ、その間外部の空気
との間で熱交換をなし、出口タンク４０に集められて出
口バイブ３８から排出されるようになっている。

而して、この熱交換器においては、上述した如く、チュ
ーブエレメント３を構成する一方の成形プレート１０に
係止片２４を設け、他方の成形プレート１２に該係止片
２４を係合する係合溝２６を設けて、係止片２４を係合
溝２６に係合させて両者の成形プレート同士を位置決め
するようにしたので、チューブエレメントの成形プレー
トの接合にずれが生じることがなく、従来のように熱交
換媒体が洩れたり、熱交換媒体通路の通路抵抗が増大す
るという問題が回避できるようになっている。

また、係止片２４がチューブエレメント３間に突出して
、フィン５と係合し、もって該フィン５がデユープエレ
メント３とタンク部７との接合部分に至らず、これによ
って該チューブエレメント３とタンク部７との接合部分
におけるろう材がフィン５に流れ込むことがなくなるの
で、チューブエレメント３とタンク部７とのろう付けを
良好に行なうことができる。

（発明の効果）以上述べたように、この発明によれば、チューブエレメ
ントを構成する２枚の成形プレートの間に、係止片と係
合溝とによる位置決め手段を設けて両者を接合するよう
にしたので、接合にずれが生じず、熱交換媒体の洩れや
通路抵抗の増大を回避することができるチューブエレメ
ントを提供することができ、もって熱交換器の信顧性を
向上することができる。

また、係止片がチューブエレメント間に突出するので、
フィンがチューブエレメントとタンク部との接続部分に
至らず、該チューブエレメントとタンク部とのろう付け
による接続が良好に行なえるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例に係る熱交換器の斜視図、第
２図はチューブエレメントの分解斜視図、第３図はチュ
ーブエレメントの斜視図、第４図は入口タンク及び出口
タンクの分解斜視図、第５図はチューブエレメントとタ
ンク部との接続状態を示す図、第６図及び第７図はフィ
ンの取付構造を示す図、第８図は他の実施例に係るフィ
ンの取付構造を示す図である。 ■・・・熱交換器、３・・・チューブエレメント、５・
・・フィン、７・・・タンク部、１０．１２・・・成形
プレート、２４・・・係止片、２６・・・係合溝、３２
・・・熱交換媒体通路、３６・・・入口タンク、４０・
・・出口タンク。特　許　出　願　人　　　ヂーゼル機器株式会社第図

Claims

【特許請求の範囲】　熱交換媒体通路を形成したチューブエレメントをフィ
ンを介在して多段積層し、その一端側にタンク部を接続
して成る熱交換器において、前記チューブエレメントは、２枚の成形プレートを最中
合わせに接合して構成され、その一方の成形プレートの熱交換媒体の流出入側に他方
の成形プレートに向けて突出する係止片を設けると共に
、他方の成形プレートの熱交換媒体の流出入側に前記一
方の成形プレートの係止片を係合する係合溝を設けて、
該係止片と係合溝とで一方の成形プレートと他方の成形
プレートとを位置決めすると共に、前記チューブエレメントの一方の成形プレートの係止片
がチューブエレメント間に突出したことを特徴とする熱
交換器。