JP2575021Y2 - アルミニウム材製熱交換器 - Google Patents
アルミニウム材製熱交換器Info
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- aluminum
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- brazing material
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- Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
Description
熱交換器は、アルミニウム、或はアルミニウム合金(本
明細書では、これらを総称してアルミニウム材とす
る。)製の板材により造られ、例えばエバポレータとし
て利用される。
せ、外部を流通する空気を冷却するエバポレータが組み
込まれている。この様な、空気調和装置に組み込まれ、
エバポレータとして使用される熱交換器として従来か
ら、例えば特開昭61−49995号公報等には、図2
〜3に示す様な積層型エバポレータが開示されている。
に間隔をあけて1対の突出部1a、1bを形成した素板
2の片面に倒立U字形の凹部3を、この凹部3の両端を
上記1対の突出部1a、1bの端縁に迄連続させた状態
で形成している。上記凹部3の内側には多数の突起4、
4を形成し、凹部3により構成される折り返し流路の内
側を流れる冷媒の流れを乱し、この冷媒と素板2との間
の熱交換が効率良く行なわれる様にする。
型エバポレータの場合、この素板2、2を2枚1組と
し、互いの凹部3、3同士を対向させた状態で最中状に
重ね合わせて互いに液密に接合する事により、倒立U字
形の折り返し流路と、この流路の両端に位置して端縁部
から突出した1対の挿入部5a、5bとを有する伝熱管
ユニット6、6とする。
れぞれの挿入部5a、5bを、第一、第二のタンク7、
8の上面にそれぞれ形成した、スリット状の接続孔9、
9に挿入すると共に、各挿入部5a、5bの外周面と各
接続孔9、9の内周縁とを互いに液密にろう付け接合す
る。各タンク7、8は、それぞれ図3に示す様な座板1
0とタンク本体11とを最中状に組み合わせて中空容器
状とし、これら座板10とタンク本体11とを互いに液
密にろう付けする事で構成されている。上記接続孔9、
9は、座板10に形成されている。又、隣り合う伝熱管
ユニット6、6の間には、フィン12、12を設けてい
る。
定した隔壁13により仕切る事で、入口室14と出口室
15とに分割し、入口室14の側に冷媒送り込み口16
を、出口室15の側に冷媒取り出し口17を、それぞれ
設けており、冷媒送り込み口16から送り込まれた冷媒
が、各伝熱管ユニット6、6内の折り返し流路を流れ
て、冷媒取り出し口17から取り出される迄の間に蒸発
する様にしている。
ニウム材製熱交換器を造る場合、アルミニウム材製の伝
熱管ユニット6、6及び第一、第二のタンク7、8と、
同じくアルミニウム材製のフィン12、12とを組み合
わせた状態で、これら各部材6、7、8、12を加熱炉
中で加熱し、予め各部材6、7、8、12の当接面間に
介在させたろう材を溶融させて、このろう材により伝熱
管ユニット6、6とフィン12、12とをろう付けす
る。又、各伝熱管ユニット6、6を構成する素板2、2
同士の突き合わせ部、並びに第一、第二のタンク7、8
を構成する座板10とタンク本体11との接触部、座板
10及びタンク本体11の内面と隔壁13の外周縁との
接触部も、併せてろう付けする。
に従来から、上記素板2、2、座板10、タンク本体1
1を、JIS3003材等のアルミニウム材製の芯材1
8の両面に、JIS4045材等のろう材19、19
(図5参照)を積層した、所謂クラッド材により構成し
ていた。これらクラッド材により構成された各部材2、
10、11は、ろう付け作業時には、図4〜5に示す様
に組み合わされ、素板2を上に、タンク本体11を下に
して、加熱炉中で加熱してろう付けする。前記隔壁13
は、この隔壁13自体の両面、並びに座板10及びタン
ク本体11の内面側のろう材19により、所定部分にろ
う付けされる。
材製熱交換器は、ろう付け作業の際、各伝熱管ユニット
6、6の挿入部5a、5bの外周面と各接続孔9、9の
内周縁との間に十分量のろう材を滞留させる事で、各挿
入部5a、5bと座板10との接合部のろう付け性を確
保するものである。
ろう材19、19を積層したクラッド材により各構成部
材2、10、11を造り、これら各構成部材2、10、
11を図2〜5に示す様に組み合わせた状態でろう付け
作業を行なった場合、各素板2、2に積層されたろう材
と座板10に積層されたろう材19、19とが、上記接
合部に集まり、この接合部のシール性を保持する。
部のろう付けに寄与するろう材の量が不足し、この接合
部のろう付けが不良となる場合がある。ろう付け不良が
発生したアルミニウム材製熱交換器は使用に堪えないの
で、廃棄しなければならず、歩留まりを悪化させて製作
費を高騰させる原因となる為、好ましくない。
原因に就いて本考案者が研究したところ、ろう付け時に
座板10の表面がろう材により濡れている為である事が
解った。即ち、座板10が芯材18の両面にろう材1
9、19を積層したものであると、ろう付けの為の加熱
時にこの座板10の両面が、溶融したろう材により濡
れ、上記各素板2、2から流下して上記接合部に達した
ろう材が、上記座板10の表面を伝って更に下方に迄流
下し易くなる。
滞留しにくくなって、この接合部のろう付けが不良にな
り易くなる。本考案のアルミニウム材製熱交換器は、上
述の様な事情に鑑みて考案されたものである。
熱交換器は、前述した従来のアルミニウム材製熱交換器
と同様、例えば図2〜4に示す様に、それぞれが2枚の
素板2、2を組み合わせて成り、内側に流路を、端部に
挿入部5a、5bを、それぞれ有する複数の伝熱管ユニ
ット6、6と、タンク本体11と座板10とを中空容器
状に組み合わせて成るタンク7とを備えている。
状の接続孔9、9に上記挿入部5a(5b)を挿入した
状態で、各挿入部5a(5b)の外周面と各接続孔9、
9の内周縁とをろう付けしている。
に於いては、上記各素板2、2とタンク本体11とを、
図1に示す様に(素板2、2は省略)、アルミニウム材
製の芯材18の両面にろう材19、19を積層したクラ
ッド材により造り、上記座板10を、何れの面にもろう
材を積層しないアルミニウム材製の板材により造った事
を特徴としている。
製熱交換器が、各伝熱管ユニット6、6内を流れる冷媒
等の流体と、各伝熱管ユニット6、6外を流れる空気等
の流体との間で熱交換を行なわせる際の作用自体は、前
述した従来のアルミニウム材製熱交換器の場合と同様で
ある。
の場合、上記各伝熱管ユニット6、6の挿入部5a、5
bを接合する為の座板10を、ろう材を積層しない、単
なるアルミニウム材製の板材により造っている為、ろう
付けの為の加熱時に、この座板10の表面が溶融したろ
う材により濡れる事がなく、乾いたままの状態となる。
成する素板2、2から、各挿入部5a、5bと座板10
との接合部に流下したろう材が、この接合部にそのまま
滞留し易くなって、この接合部のろう付け性が確保され
る。座板10の両面にろう材を積層しない事によるろう
材の減少分は、素板2、2や隔壁13に積層するろう材
の量を多くする事で、十分に補償出来る。
以上に述べた通り構成され作用する為、各伝熱管ユニッ
トの挿入部と座板との接合部のろう付け不良を防止し
て、製品の歩留まりを向上させ、製作費の低廉化を図れ
る。
の1例を示す斜視図。
Claims (1)
- 【請求項1】 それぞれが2枚の素板を組み合わせて成
り、内側に流路を、端部に挿入部を、それぞれ有する複
数の伝熱管ユニットと、タンク本体と座板とを中空容器
状に組み合わせて成るタンクとを備え、座板に形成した
スリット状の接続孔に上記挿入部を挿入した状態で、各
挿入部の外周面と各接続孔の内周縁とをろう付けしたア
ルミニウム材製熱交換器に於いて、上記各素板とタンク
本体とを、アルミニウム材製の芯材の両面にろう材を積
層したクラッド材により造り、上記座板を、何れの面に
もろう材を積層しないアルミニウム材製の板材により造
った事を特徴とするアルミニウム材製熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992092194U JP2575021Y2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | アルミニウム材製熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992092194U JP2575021Y2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | アルミニウム材製熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655073U JPH0655073U (ja) | 1994-07-26 |
JP2575021Y2 true JP2575021Y2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=14047641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992092194U Expired - Lifetime JP2575021Y2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | アルミニウム材製熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575021Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2805606B1 (fr) * | 2000-02-24 | 2002-07-05 | Valeo Thermique Moteur Sa | Boite collectrice a tubulure integree pour echangeur de chaleur |
JP2002213893A (ja) * | 2001-01-16 | 2002-07-31 | Zexel Valeo Climate Control Corp | 熱交換器 |
EP1359384B1 (en) * | 2001-01-16 | 2010-03-10 | Zexel Valeo Climate Control Corporation | Heat exchanger |
-
1992
- 1992-12-22 JP JP1992092194U patent/JP2575021Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0655073U (ja) | 1994-07-26 |
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