JPH0942530A - バルブ - Google Patents

バルブ

Info

Publication number
JPH0942530A
JPH0942530A JP19776995A JP19776995A JPH0942530A JP H0942530 A JPH0942530 A JP H0942530A JP 19776995 A JP19776995 A JP 19776995A JP 19776995 A JP19776995 A JP 19776995A JP H0942530 A JPH0942530 A JP H0942530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
valve body
fluid passage
spool
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19776995A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Asami
隆 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirose Valve Industries Co Ltd
Original Assignee
Hirose Valve Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hirose Valve Industries Co Ltd filed Critical Hirose Valve Industries Co Ltd
Priority to JP19776995A priority Critical patent/JPH0942530A/ja
Publication of JPH0942530A publication Critical patent/JPH0942530A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve Housings (AREA)
  • Preventing Unauthorised Actuation Of Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】液圧源から液圧シリンダに突発的に流体が流れ
込むことによって、その液圧シリンダを駆動源とする各
種装置に騒音や危険状態が発生するという課題を解決す
る。 【解決手段】ハウジング2に内設した流体通路1と、こ
の流体通路1に交叉する位置に形成した弁体保持孔3
と、この弁体保持孔3に進退可能に配設し内部に中空部
42を有するとともに先端部41にこの中空部42に連
通する流体圧導入孔43を開口させた弁体4と、この弁
体4を前進位置に向かって付勢するスプリング5とを備
え、弁体4の前進時にその先端部41で流体通路1を上
流側から流体圧導入孔43の開口位置に向かって漸次狭
小となるように閉塞し、後退時に中空部42に存在する
流体を流体圧導入孔43を通じて吐き出しながら弁体4
が移動するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、突発的な流体の流
れを緩和する上で有用となるバルブに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】リフターやテーブル、或いは簡易型の立
体駐車マシン等といった液圧駆動式の各種装置において
は、液圧源から液圧シリンダに急激に流体を供給する
と、リフターやテーブル等が突如として動き始め、不気
味なショック音を発生したり、装置の劣化を速める等の
不具合を生じるとともに、装置周辺を極めて危険な状態
におとしめる。
【0003】そこで、このような突発的な流体の流れを
緩和するために、従来、液圧源から液圧シリンダに向か
う流体流路に分岐路を形成してアキュムレータを接続
し、突発的な流体を一時的にアキュムレータに退避させ
たり、流体通路に連通する位置に戻り通路を形成して両
通路の交叉部分にリリーフ弁を配置し、突発的な流体を
このリリーフ弁から戻り通路を介してタンク等に逃がし
たりする手法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、何れの手法
によっても、流体通路とアキュムレータの間、あるいは
流体通路とタンク等との間を接続する配管が不可欠にな
る。このため、配管を始めとする周辺構造が大型、複雑
化し、これに伴い装置のスペースファクタやコストパフ
ォーマンスが低下するという不都合を生じる。特に、こ
のようなものは、既存装置に適用しようとする際に装置
の大改造が必要になるため、安易に採用できないという
欠点もある。
【0005】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、対象となる流体通路に容易に組み込
むことができて、突発的な流体の流れを効果的に緩和し
得るようにしたバルブを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成からなるバルブを採用
したものである。
【0007】先ず、第1には、ハウジングに内設した流
体通路と、この流体通路に交叉する位置に形成した弁体
保持孔と、この弁体保持孔に進退可能に配設し内部に中
空部を有するとともに先端部にこの中空部に連通する流
体圧導入孔を開口させた弁体と、この弁体を前進位置に
向かって付勢する弾性体とを具備してなり、弁体が前進
位置にあるときにその先端部が流体通路内に進入して流
路通路を上流側から流体圧導入孔の開口位置に向かって
漸次狭小となるように閉塞し、弁体が後退位置にあると
きにその先端部が流体通路から退避するように構成して
なることを特徴とする。
【0008】また、第2には、ハウジングに内設した流
体通路と、この流体通路を上流と下流に区成する位置に
形成したスプール保持孔と、このスプール保持孔に進退
可能で且つ弾性体によりオフセット可能に配設し該スプ
ール保持孔との間に圧力室を閉成してなるスプールとを
具備してなり、スプールのオフセット位置で上流と下流
をスプールにより遮断し、圧力室に流体が導入されたと
きにスプールが移行して上流と下流を連通させるように
構成するとともに、流体通路の上流と圧力室との間を絞
りを介して連通させてなることを特徴とする。
【0009】第1の構成において、流体通路に突発的に
流体が導入されると、最初は流体通路内に弁体の先端部
が進入して流体通路を閉塞しているため、流体は即座に
バルブを通過して下流側に流れることが阻止される。そ
して、このとき流体は弁体によって漸次狭小となるよう
に絞り込まれた流体通路部分に入り込み、そこから流体
圧導入孔を介して弁体の中空部に静圧を伝達するので、
弁体の中空部に形成された受圧面には前記と同様の静圧
が作用する。ところで、漸次狭小となる流路に入り込ん
だ流体は、次第に流速が速くなり、それに応じて漸次降
圧する圧力勾配が生じるので、流体圧導入孔の開口位置
から弁体の中空部に伝達される圧力は、流体圧導入孔よ
りも上流側から弁体に作用する圧力に対して相対的に低
くなる。したがって、弾性体による付勢力を適宜の大き
さに設定しておけば、弁体の先端部の外側に作用する液
圧が僅かに打ち勝って弁体を次第に後退方向に付勢して
移動させるように構成することができる。つまり、突発
的な流体の導入に対して、弁体により徐々に流体通路を
開成しながらその通過量を増大させていくことができ
る。なお、後退時に弁体は中空部内に存在する流体を流
体圧導入孔を介して吐き出しながら移動するので、その
際の移動速度は、流体圧導入孔の孔径を大きくすること
によって速く、小さくすることによって遅くなるように
調節することが可能である。
【0010】このため、このバルブをリフターやテーブ
ル等の駆動装置に適用すれば、突発的な流体の通過によ
る衝撃を和らげてスムーズな始動特性を得ることがで
き、これによりショック音を低減し、装置の耐久性を向
上させるとともに、装置周辺の安全性も有効に向上させ
ることができる。
【0011】一方、第2の構成において、流体通路に突
発的に流体が導入されると、最初は流体通路はオフセッ
ト位置にあるスプールによって上流と下流が遮断されて
いるため、流体は即座にバルブを通過して下流側に流れ
ることが阻止される。そして、このとき、流体は絞りを
通過して僅かづつ圧力室に流れ込み、圧力室の圧力を次
第に増大させる。これにより、圧力室からスプールに液
圧付勢力が作用して、スプールが徐々にオフセット位置
から移動し、上流と下流の間を次第に連通させて、流体
の通過量を増大させることになる。スプールの移動速度
は、スプリング力と、絞りの大きさとを通じて適宜に調
節することができる。
【0012】このため、このバルブをリフターやテーブ
ル等の駆動装置に適用しても、前記第1の構成と同様
に、スムーズな始動特性を得ることができ、これにより
ショック音を低減し、装置の耐久性を向上させるととも
に、装置周辺の安全性も有効に向上させることができ
る。
【0013】しかも、これらのバルブは、流体通路に対
して交叉し若しくは流体通路を上流と下流に区成する位
置に保持孔を穿孔して弁体やスプールを収容するだけで
構成することができ、流体通路内を流通する流体をアキ
ュムレータやタンクに向かって分流させるための流路を
一切必要としなくなる。このため、従来に比べて別途に
配管を引き回す必要がなくなり、これに伴い装置周辺の
構造を簡略化すると同時に、装置全体のスペースファク
タやコストパフォーマンスを有効に向上させることが可
能となる。
【0014】特に、第1の構成による場合には、流体通
路が形成されているハウジングに流体通路と交叉する弁
体保持孔を穿孔して弁体を組み込むだけで実現できるた
め、既存装置にも大幅な改造を伴うことなく極めて簡単
に適用することができ、実用的価値の高いものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。
【0016】<第1実施形態>図1に示すバルブは、流
体通路1を内有したバルブハウジング2に弁体保持孔3
を設け、この弁体保持孔3に弁体4を組み込んで構成さ
れるものである。
【0017】詳述すると、バルブハウジング2には、一
端面21から他端面22に向かって貫通する直線状の流
体通路1が穿設されており、この通路1の一方の開口端
11は例えばポンプ等の液圧源に接続され、他方の開口
端12はリフター等の液圧シリンダに接続される。弁体
保持孔3は、前記バルブハウジング2の両端面21、2
2に直交する端面23から前記流体通路1に向けて直角
に、そして交叉する位置にまで穿孔され、外方端の内周
に雌ねじ31を刻設されている。弁体4は、前記弁体保
持孔3の内径よりも僅かに小さい外径を有し、前記流体
通路1の内径よりも大径な部分球面状の先端部41を有
したもので、先端部41以外の部位に後端側に開口する
中空部42が形成され、この中空部42を外部に開放す
る流体圧導入孔43が軸心方向に沿ってその先端部41
に形成されている。
【0018】そして、この弁体4を前記弁体保持孔3に
挿入し、中空部42に弾性体であるコイルスプリング5
を収容して、外周に雄ねじ61を有したスプリングリテ
ーナ6を前記弁体保持孔3の雌ねじ31に螺合させ、こ
のスプリングリテーナ6の後端面に形成した係合部62
に図示しない六角レンチを係合させて適当な位置にまで
螺着することにより、その先端面によりスプリング5を
先端部41の内面44との間で圧縮状態にしている。
【0019】このようにして組み込まれた弁体4は、図
1及び図2に示す前進位置にあるときに、その先端部4
1が流体通路1内に進入して該通路11を上流側から流
体圧導入孔43の設けられた位置に向かって漸次狭小と
なるように閉塞し、且つ、図2及び図3に示すように、
弁体4の先端部41と流体通路1との間に僅かな初期隙
間Sが存在せしめられる。また、弁体4が後退したとき
にその先端部41は図5に示すように流体通路1からほ
ぼ完全に退避される。なお、弁体4の中空部42には、
流体圧導入孔43を介して流体が導入されるが、その流
体圧は先端部41の内面44及び後端面45に作用して
該弁体4に前進方向への液圧付勢力を作用させる。これ
らの先端部内面44及び後端面45が本発明の受圧面に
相当している。
【0020】このような構成において、図示しない液圧
源から開口端11を介して流体通路1に突発的に流体が
導入されると、最初は流体通路1内に弁体4の先端部4
1が進入して流体通路1を初期隙間S以外の部分で完全
に閉塞しているため、流体は即座に全量がこのバルブを
通過して下流側に流れることが阻止される。そして、こ
のとき流体は弁体4の先端部41の湾曲した球面と流体
通路1の内周面との間に漸次狭小となるように絞り込ま
れた流体通路部分に入り込み、そこから流体圧導入孔4
3を介して弁体4の中空部42に静圧を伝達する。この
ため、弁体4の中空部42に形成された受圧面44、4
5には前記と同様の静圧が作用する。つまり、図4に示
すように、弁体4に対して先端部41の外側に作用する
圧力と内側に作用する圧力とが拮抗状態となる。ところ
で、漸次狭小となる流路に入り込んだ流体は、次第に流
速が速くなり、それに応じて同図中矢印の長さに比例し
て漸次降圧する圧力勾配が生じるので、流体圧導入孔4
3の開口位置から弁体4の中空部42に伝達される圧力
は、流体圧導入孔43よりも上流側から弁体4の外面に
作用する圧力に対して相対的に低くなる。したがって、
スプリングリテーナ6の螺着位置を調節してコイルスプ
リング5による付勢力を適宜の大きさに設定しておけ
ば、弁体4の先端部41の外側に作用する液圧が僅かに
打ち勝って弁体4を次第に後退方向に付勢して移動させ
るように構成することができる。つまり、突発的な流体
の導入に対して、弁体4により徐々に流体通路1を開成
しながらその通過量を漸増させていくことができる。な
お、後退時に弁体4は中空部42内に存在する流体を流
体圧導入孔43を介して吐き出しながら移動するので、
その際の移動速度は、流体圧導入孔43の孔径を大きく
することによって速く、小さくすることによって遅くな
るように調節することが可能である。このような作用
は、逆に開口端12側から流体が流入しても全く同様に
営まれる。このバルブの機能は、一般的な油圧記号に準
じて図6のように表すことができる。
【0021】このため、このバルブをリフターやテーブ
ル等の駆動装置に適用すれば、突発的な流体の通過によ
る衝撃を和らげてスムーズな始動特性を得ることがで
き、これによりショック音を低減し、装置の耐久性を向
上させるとともに、装置周辺の安全性を有効に向上させ
ることができる。
【0022】しかも、このバルブは、流体通路1が形成
されているハウジング2に流体通路1と交叉する弁体保
持孔3を穿孔して弁体4、スプリング5及びスプリング
リテーナ6を組み込むだけで構成することができるた
め、流体通路1内を流通する流体を分流させるような流
路を一切必要としない上に、既存装置に適用するにして
も内部の改造を伴うことが殆どない。このため、内部構
造の複雑化や、別途に配管を引き回して装置周辺の構造
の複雑化をもたらすことなしに所期の目的を達成するこ
とができ、同時に装置全体のスペースファクタやコスト
パフォーマンスを有効に向上させることが可能となる。
【0023】なお、弁体の形状は上記形態以外に種々変
形して実施することができる。例えば、上記実施形態に
おいて、先端部41の径を流体通路1の径に近時させ、
前進位置で流体通路1に初期隙間が生じるように停止位
置を規定してもよい。また、図7に示す弁体104は、
先端部141が卵形をなしており、その卵形の長軸方向
の端部よりも短軸よりに流体圧導入孔143を開口させ
ている。このような形状の弁体104においては、前進
位置で先端部141を流体通路101の内周に当接させ
た状態で、流体通路101を弁体104の先端部141
の側方において上流から下流に向かって漸次狭小に閉塞
することになり、最も狭小となる初期隙間Sから圧力降
下した静圧が圧力導入孔143を介して中空部142に
導かれることになる。したがって、前記実施形態と同様
の作用効果を奏するものとなる。さらに、図8に示す弁
体204のように、先端部241が断面多角形状のもの
であっても、紙面に垂直な方向に向かって流体通路20
1を漸次絞り込むように湾曲していれば上記と同等の作
用効果が奏される。
【0024】<第2実施形態>図9に示すバルブは、流
体通路301a、301bを内有したバルブハウジング
302にスプール保持孔303を設け、このスプール保
持孔303にスプール304を組み込んで構成されるも
のである。
【0025】詳述すると、前記流体通路301a、30
1bは、バルブハウジング302の一端面321と他端
面322における互いに位相の異なる位置に平行に開口
しており、これらの流体通路301a、301bはスプ
ール保持孔303によって区成され、且つ、スプール保
持孔303の内周に形成した円環状のポート323、3
24に連通している。
【0026】スプール保持孔303に嵌合されるスプー
ル304は、長手方向中央部の外周にランド部341を
有し、その両側に一対の円環溝343、344を凹設さ
れており、長手方向両端がスプール保持孔303を閉塞
してシリンダ室345、346を閉成している。これら
のシリンダ室345、346にはスプール端部とスプー
ル保持孔303との間にスプリング345a、346a
が弾設されており、スプール304はこれらのスプリン
グ345a、346aによって中心位置にオフセットさ
れている。そのオフセット位置では、ランド部341が
バルブハウジング302の両ポート323、324の中
間に位置して、流路301a、301b間を遮断する
が、圧力室345又は346に圧液が導入されると、ス
プール304はその圧液に付勢されて例えば図10に示
すようにして右行又は左行し、円環溝343又は344
を介してポート323、324間を連通させるようにな
っている。
【0027】このような構成において、本実施形態は、
前記スプ−ル304の軸端部から軸心に沿って互いに連
通しない孔347、348を穿設し、かつ、これらの孔
347、348と円環溝343、344との間を本発明
の絞りとしての役割を担う細径な流路347a、348
aを介して連通させている。すなわち、一方の流体通路
301aとシリンダ室345との間が絞り347aを介
して連通され、他方の流体通路301bとシリンダ室3
46との間が絞り348aを介して連通されている。
【0028】このような構成において、例えば一方の流
体通路301aを液圧源に接続し、他方の流体通路30
1bをリフタ等の液圧シリンダに接続して、流体通路3
01aに突発的に流体を導入した場合を考えると、最初
は流体通路301aは図9に示すようにオフセット位置
にあるスプール304によって上流と下流が遮断されて
いるため、流体は即座に図示バルブを通過して下流側に
流れることが阻止される。そして、このとき、流体は絞
り347aを通過して僅かづつ圧力室345に流れ込
み、圧力室345の圧力を次第に増大させる。これによ
り、圧力室345からスプール304に図中右方向に向
かう液圧付勢力が作用して、スプール304が徐々にオ
フセット位置から移動し、図10に示すようにポート3
43、344の間、すなわち上流と下流の間をランド部
341において次第に連通させてゆき、流体の通過量を
漸増させることになる。スプール304の移動速度は、
スプリング力と、絞り348aの大きさとを通じて適宜
に調節することができる。
【0029】逆に、他方の流体通路301bに液圧源を
接続し、一方の流体通路301aをリフタ等の液圧シリ
ンダに接続した場合には、絞り348aを介してシリン
ダ室346に僅かづつ流体が流れ込み、スプール304
が図中を左行して、ランド部341を介して上流と下流
の間を次第に連通させて、流体の通過量を漸増させるこ
とになる。このバルブの機能は、一般的な油圧記号に準
じて図11のように表すことができる。
【0030】このため、このバルブをリフターやテーブ
ル等の駆動装置に適用しても、前記第1実施形態と同様
に、スムーズな始動特性を得ることができ、これにより
ショック音を低減し、装置の耐久性を向上させるととも
に、装置周辺の安全性も有効に向上させることができ
る。
【0031】しかも、このバルブも、流体通路301
a、301bを上流と下流に区成する位置にスプール保
持孔303を穿孔してスプール304を収容するだけで
構成することができ、アキュムレータやタンクに向かう
分岐路等を一切必要としないものとなる。このため、従
来に比べて別途に配管を引き回す必要がなくなり、これ
に伴い装置周辺の構造を簡略化すると同時に、装置全体
のスペースファクタやコストパフォーマンスを有効に向
上させることが可能となる。
【0032】なお、前記実施形態で、孔347、348
間に細径な孔を形成することによっても、シリンダ室3
45又は346における急激な圧力上昇を抑え、スプー
ル304を緩やかに移動させることができる。また、前
記実施形態では、流路301a、301bをスプール軸
心方向に偏位させて設けたが、図12に示すように流路
401が直線状をなしている場合には、その中央に、該
流路401を上流と下流に区成するようにしてスプール
保持孔403を設け、このスプール保持孔403にスプ
ール404を組み込んでもよい。また、このバルブで
は、バルブハウジング402の肉厚内に直接絞り効果を
奏する流路410を穿孔しており、このような構造は図
9に示したバルブにも同様に適用することができる。
【0033】以上、本発明のいくつかの実施形態につい
て説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形
態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、弁体が流体通路
を閉塞している状態の正断面図。
【図2】同平断面図。
【図3】同実施形態の要部拡大断面図。
【図4】同実施形態の弁体が後退する原理を説明する
図。
【図5】同実施形態の弁体が流路を開成している状態を
示す図1に対応した断面図。
【図6】同実施形態のバルブを油圧記号を用いて表した
図。
【図7】本発明の他の実施形態を示す図3に対応した断
面図。
【図8】本発明の更に他の実施形態を示す図3に対応し
た断面図。
【図9】本発明の第2実施形態を示し、スプールが流路
を遮断している状態の断面図。
【図10】同実施形態のスプールが流路を開成している
状態を示す図9に対応した断面図。
【図11】同実施形態のバルブを油圧記号を用いて表し
た図。
【図12】本発明の上記以外の実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
1、101、201…流体通路 2…ハウジング 3…弁体保持孔 4、104、204…弁体 5、345a、346a…弾性体(コイルスプリング) 41、141、241…先端部 42、142…中空部 43、143…流体圧導入孔 301a、301b、401…流体通路 302、402…ハウジング 303、403…スプール保持孔 304、404…スプール 345、346…圧力室 347a、348a、410…絞り

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングに内設した流体通路と、この流
    体通路に交叉する位置に形成した弁体保持孔と、この弁
    体保持孔に進退可能に配設し内部に中空部を有するとと
    もに先端部にこの中空部に連通する流体圧導入孔を開口
    させた弁体と、この弁体を前進位置に向かって付勢する
    弾性体とを具備してなり、弁体が前進位置にあるときに
    その先端部が流体通路内に進入して流路通路を上流側か
    ら流体圧導入孔の開口位置に向かって漸次狭小となるよ
    うに閉塞し、弁体が後退位置にあるときにその先端部が
    流体通路から退避するように構成してなることを特徴と
    するバルブ。
  2. 【請求項2】ハウジングに内設した流体通路と、この流
    体通路を上流と下流に区成する位置に形成したスプール
    保持孔と、このスプール保持孔に進退可能で且つ弾性体
    によりオフセット可能に配設し該スプール保持孔との間
    に圧力室を閉成してなるスプールとを具備してなり、ス
    プールのオフセット位置で上流と下流をスプールにより
    遮断し、圧力室に流体が導入されたときにスプールが移
    行して上流と下流を連通させるように構成するととも
    に、流体通路の上流と圧力室との間を絞りを介して連通
    させてなることを特徴とするバルブ。
JP19776995A 1995-08-02 1995-08-02 バルブ Pending JPH0942530A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19776995A JPH0942530A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 バルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19776995A JPH0942530A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 バルブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0942530A true JPH0942530A (ja) 1997-02-14

Family

ID=16380049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19776995A Pending JPH0942530A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 バルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0942530A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7764392B2 (en) 2006-01-31 2010-07-27 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image transmission apparatus
CN111379877A (zh) * 2018-12-28 2020-07-07 Smc株式会社 低噪声门阀

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7764392B2 (en) 2006-01-31 2010-07-27 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image transmission apparatus
CN111379877A (zh) * 2018-12-28 2020-07-07 Smc株式会社 低噪声门阀
CN111379877B (zh) * 2018-12-28 2024-02-27 Smc株式会社 低噪声门阀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4860788A (en) Metering valve
US6068013A (en) Counter balance valve
JP2001163234A (ja) 油圧サ─ボ操向装置用の操向ダンパ─
EP0280522A3 (en) Actuator with built-in pilot valve
JPH0942530A (ja) バルブ
JPS63149471A (ja) 油圧式動力伝達装置
JP2000227102A (ja) リリーフ弁
KR960029655A (ko) 유압식 동력전달 커플러
JPH09177705A (ja) アキュムレータ付きリリーフ弁
JP2007205445A (ja) 油圧脈動吸収装置
JP2002188604A (ja) 油圧制御バルブ
CN115280051A (zh) 滑阀
EP1070854A2 (en) Multiway valve
JPS6235987Y2 (ja)
JP3644883B2 (ja) 制振用オイルダンパー
JP4610116B2 (ja) 弁装置
JPH06341562A (ja) パイロットチェック弁
JP4082291B2 (ja) 低圧探し弁
JP7346037B2 (ja) 流量制御弁
JPH03629Y2 (ja)
JP7336836B2 (ja) 流量制御弁及び作業機械
JP2008039020A (ja) 油圧モータ駆動装置
JPH0519653Y2 (ja)
JPS647241B2 (ja)
JP2006038036A (ja) 油圧シリンダの緩衝装置