JPH0942460A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0942460A
JPH0942460A JP7215441A JP21544195A JPH0942460A JP H0942460 A JPH0942460 A JP H0942460A JP 7215441 A JP7215441 A JP 7215441A JP 21544195 A JP21544195 A JP 21544195A JP H0942460 A JPH0942460 A JP H0942460A
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JP
Japan
Prior art keywords
sealing device
sealing
reinforcing ring
cylindrical portion
fixing member
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7215441A
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English (en)
Inventor
Junichi Nakamura
純一 中村
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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Publication of JPH0942460A publication Critical patent/JPH0942460A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密封装置を他部材を付勢する軸方向の力を発
生させながら取付ける方法において、簡易な取付け方法
を提供する。 【解決手段】 外筒10(ハウジング)の内周面に円周
方向に形成された凹溝12(環状嵌合部)と、バネ性を
有する補強環2の円筒部2aにより、密封装置1を外筒
10に固定すると共に、応力吸収部2dにより密封装置
1が固定されている状態で、ロッドガイド15(固定部
材)を密封方向に付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密封装置に関する。
特に、ハウジングに固定する際に、かしめやねじにより
固定することの不要な嵌め込み方式の密封装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本願発明に関わる密封装置は、例えば、
図4に示されるツインチューブ式ショックアブソーバ2
00(以後ショックアブソーバと称する。)に設けられ
る。
【0003】このショックアブソーバ200は、内筒2
03に往復動するロッド201とロッド201に設けら
れたピストン202と、ピストン202の上下に密封流
体L200を内包し、内筒203の外側に外筒204を
配置している。
【0004】内筒203の下端にはガスG200を封入
したリザーバ室207とピストン下室206とを結ぶ連
通路208が設けられている。
【0005】また、102はロッドガイドであり、ピス
トン上室205からロッド201とロッドガイド102
とのクリアランス209を通って流出した密封流体L2
00をリザーバ室207へ戻す連通路103がある。
【0006】ショックアブソーバ200は、ピストン2
02にバルブ部202aが設けられていることで、ロッ
ド201の往復行程においてピストン上室205とピス
トン下室206の密封流体L200の流通を制限して減
衰力を発生する。
【0007】密封装置100は上記のショックアブソー
バ200に装着されるもので、外筒204の上端部の内
周面に固定されて、ロッド201の摺動面を密封するメ
インシール部101を備えている。また、バネ105は
メインシール部101の緊迫力を付与するためにメイン
シール部101のリップ外周側に設けられている。
【0008】次に、上記に説明したように使用される密
封装置100の外筒204への取付け方法を図5及び図
6により説明する。
【0009】図5において、外筒204の上端部204
aは、密封装置100を取付ける前は筒状に伸びたもの
であり、ロッドガイド102、密封装置100、ワッシ
ャプレート106の順に外筒204の内周部に挿入し、
内筒203の上端部203aとロッドガイド102の当
接箇所及び前記各構成部材がしっかりと密接して密封流
体L200が漏れを防ぎかつ取付け後の軸方向のガタを
発生させないように、しかも取付け加工中に密封装置1
00の位置がずれたりカシメ止めにより加わる力により
取付け角度が変わらないように、図5の上方からワッシ
ャプレート106に一定の力(予圧)を加えながら上端
部204aを内側に曲げてカシメ止めを行っている。
【0010】また、図6の取付け方法は、予め密封装置
120を固定しておくシールケース121を準備して、
外筒204の上端部204bに形成されたネジ部にシー
ルケース121を回転させながら嵌め込んでいく方法で
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
取付け方法で、図5のカシメ止めにおいては、軸方向の
予圧を加えながらカシメ止めを行うことになり、取付け
工程が複雑でしかも予圧やカシメ止めの力の高精度な調
節が必要となる。
【0012】図6のシールケース121を使用して取付
ける方法は、軸方向の力はネジ込む際のトルクにより発
生させることが可能であるが、シールケース121を必
要とし、しかも複雑な形状であるので部品コストが高
い。
【0013】さらに、図5,6において、ワッシャプレ
ート106やシールケース121の重量が付帯されるこ
とで、ショックアブソーバ200の重量が重くなってし
まっていた。
【0014】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、密封装
置を他部材を付勢する軸方向の力を発生させながら取付
ける方法において、簡易な取付け方法を提供すること
と、使用する部品の削減と取付け工程の簡易化によるコ
スト低減を行うことと、密封装置が使用される対象物の
重量の軽量化を図ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、ハウジングの内周面に固定される
円筒部と、この円筒部から内側に伸長する径方向部とを
有する補強環と、前記補強環の径方向部内側と挿入され
る軸との間を密封するシール部とを備えた密封装置であ
って、前記ハウジングの内周面に円周方向に形成された
環状嵌合部と、バネ性を有する前記補強環の円筒部と、
該環状嵌合部に係合する前記円筒部の係合端部と、前記
補強環の円筒部の密封側端部に前記補強環と前記ハウジ
ングの内周面との間を密封する外周シール部とを備えた
ことを特徴とする。
【0016】また、前記補強環の径方向部の密封側側面
と当接する当接部を有し、前記ハウジングに対して前記
密封装置の密封側方向への移動を規制する固定部材と、
前記補強環の径方向部の略中央部よりも外周側に、前記
固定部材の当接部から受ける反力を吸収しつつ前記固定
部材を密封側方向へ付勢する応力吸収部とを備えること
も好適である。
【0017】さらに、前記補強環の円筒部に、複数本の
軸方向に平行なスリットを設けたことも好ましい。
【0018】上記のように構成された本発明において
は、ハウジングの内周面に円周方向に形成された環状嵌
合部にバネ性を有する前記補強環の円筒部の係合端部が
環状嵌合部に係合して密封装置を固定し、外周シール部
は前記補強環の円筒部の密封側端部と前記ハウジングの
内周面との間を密封する。
【0019】補強環の径方向部の略中央部よりも外周側
に設けられた応力吸収部は、密封装置が固定された際
に、固定部材の当接部に補強環の径方向部の密封側側面
が当接することで、前記固定部材の当接部から受ける反
力を吸収しつつ前記固定部材を密封側方向へ付勢する。
【0020】前記補強環の円筒部に、複数本の軸方向に
設けられた平行なスリットは、円筒部の剛性を弱めて直
径方向に容易に可動可能なようにする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明による密封装置を図
示の実施の形態に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明を適用した密封装置1を示
すもので、従来技術の項で説明したものと同様のツイン
チューブ式ショックアブソーバ(以後ショックアブソー
バと称する。)のハウジングとしての外筒10に固定さ
れて、軸20と外筒10の間を密封するものである。
【0023】また、軸20を支持する固定部材としての
ロッドガイド15をショックアブソーバの内筒11の上
端部にガタの発生しないように押えつける(矢印A1,
A2に示される軸方向の付勢力により)役割を担うもの
である。
【0024】ショックアブソーバ自体は、従来技術の項
で説明したものと同様の作用を働くものであり、内筒1
1の内部に密封される流体L1によりピストン21の往
復動を減衰させるものである。ロッドガイド15に設け
られた連通路15aは、ピストン上室からロッド20と
ロッドガイド15とのクリアランスを通って流出した密
封流体L1をリザーバ室10aへ戻すものである。
【0025】密封装置1は、外筒10の内周面に円周方
向に形成された環状嵌合部としての凹溝12に嵌め込ま
れて固定される円筒部2aと、この円筒部2aから内側
に伸長する径方向部2cとを有する補強環2と、補強環
2の径方向部2cの内側部と挿入される軸20との間を
密封するシール部3とを備えている。
【0026】また、図2はこの円筒部2aの部分を拡大
したもので、円筒部2aはバネ性を有するもので、矢印
A3の方向(直径方向)に前後に撓むことが可能であ
り、また、複数本の軸方向に平行なスリット2dが設け
られていることで、一層撓み易くなっている。2bは凹
溝12の非密封側の側面に係合して密封装置1を非密封
側へ移動することを防止する係合端部である。
【0027】4は補強環2の密封側端部に設けた外周シ
ール部であり、外筒10と円筒部2aの間から密封され
ている流体L1が漏れないようにシールするものであ
る。
【0028】以上の構成によると、ショックアブソーバ
に密封装置1を組み込む際に、外筒1の凹溝12にバネ
性を有する補強環2の円筒部2aの係合端部2bが係合
して密封装置1を固定する。外周シール部4は外筒10
の内周面に当接して補強環2の円筒部2aの密封側端部
と外筒10の内周面との間を密封する。
【0029】次に、図3により密封装置1が軸20を支
持する固定部材としてのロッドガイド15をショックア
ブソーバの内筒11の上端部にガタの発生しないように
押えつける構成を説明する。
【0030】ここで、ロッドガイド15は外筒10に固
定されて軸20を支持するものであるが、同時に密封装
置1を密封側へ移動することを規制する固定部材として
機能するものであり、内筒11の上端部により係止され
る。しかしながら、固定部材としてはロッドガイドに限
定されるものではなく、密封装置1を密封側へ移動する
ことを規制する部材であればよい。
【0031】図3(a)において、上記に説明したよう
に、密封装置1は補強環2の円筒部2aと凹溝12が嵌
り込んで固定されるものであるが、ロッドガイド15の
当接部15bと径方向部2cが当接するような位置関係
にあり、所定の力で密封側へ付勢しなければ係合端部2
bと凹溝12が完全に嵌り込まない状態である。
【0032】当接部15bは後述する応力吸収部2dを
機能させるために、径方向部2cの略中央部と当接して
おり、応力吸収部2dとは当接しないようにしている。
【0033】さらに図3(b)に示すように、補強環2
の径方向部2cの略中央部よりも外周側に、斜線で示す
領域の応力吸収部2dを設けることで、密封装置1が固
定された際に、当接部15bに径方向部2cの密封側側
面が当接し、前記固定部材の当接部から受ける反力を吸
収しつつロッドガイド15を密封側方向へ付勢する(矢
印A4)。
【0034】この応力吸収部2dは、補強環2全体が弾
性係数の高いバネ性を有する部材(例えば高張力鋼)で
製作されている場合には図3のように同一の厚みであっ
てもよいが、より撓み易くするために、応力吸収部2d
の厚みを薄くしたり、曲折部を設ける事も可能である。
但し、図3(b)は応力吸収部2dの変形状態を誇張し
て描いたものであるので、実際には形状の変化は目視で
は確認しにくいと考えられる。
【0035】また、ロッドガイド15の軸方向の高さ寸
法が寸法公差内で変化しても、径方向部2cの撓み量を
ロッドガイド15の軸方向の高さ寸法のばらつきよりも
大きくしておくことで、ロッドガイド15を常に矢印A
4の方向に付勢することが可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、密封装置をハウジングの内周面に容易に組み込
まれ、しかも外周シール部によりハウジングの内周面と
の密封性を保つことができる。
【0037】また、補強環の応力吸収部により固定部材
を密封側に付勢することが可能なものであり、同時に密
封装置及び固定部材のガタをなくすことができる。
【0038】補強環の円筒部に、複数本の軸方向に設け
られた平行なスリットは、円筒部の剛性を弱めて直径方
向に容易に可動可能であり、スムーズに補強環をハウジ
ングの内周面に組み込むことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を適用した密封装置の断面説明
図。
【図2】図2は補強環の拡大説明図。
【図3】図3は本発明を適用した密封装置の断面説明
図。
【図4】図4は従来のショックアブソーバの断面説明
図。
【図5】図5は従来の密封装置の取付け方法を説明する
断面説明図。
【図6】図6は従来の密封装置の取付け方法を説明する
断面説明図。
【符号の説明】
1 密封装置 2 補強環 2a 円筒部 2b 係合端部 2c 径方向部 2d スリット 3 シール部 4 外周シール部 10 外筒 10a リザーバ室 11 内筒 12 凹溝(環状嵌合部) 15 ロッドガイド 15a 連通路 15b当接部 20 軸 21 ピストン L1 密封される流体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内周面に固定される円筒部
    と、この円筒部から内側に伸長する径方向部とを有する
    補強環と、 前記補強環の径方向部内側と挿入される軸との間を密封
    するシール部とを備えた密封装置であって、 前記ハウジングの内周面に円周方向に形成された環状嵌
    合部と、バネ性を有する前記補強環の円筒部と、該環状
    嵌合部に係合する前記円筒部の係合端部と、 前記補強環の円筒部の密封側端部に前記補強環と前記ハ
    ウジングの内周面との間を密封する外周シール部とを備
    えたことを特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】 前記補強環の径方向部の密封側側面と当
    接する当接部を有し、前記ハウジングに対して前記密封
    装置の密封側方向への移動を規制する固定部材と、 前記補強環の径方向部の略中央部よりも外周側に、前記
    固定部材の当接部から受ける反力を吸収しつつ前記固定
    部材を密封側方向へ付勢する応力吸収部とを備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 【請求項3】 前記補強環の円筒部に、複数本の軸方向
    に平行なスリットを設けたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の密封装置。
JP7215441A 1995-07-31 1995-07-31 密封装置 Withdrawn JPH0942460A (ja)

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JP7215441A JPH0942460A (ja) 1995-07-31 1995-07-31 密封装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006098184A1 (ja) * 2005-03-16 2006-09-21 Nok Corporation 密封装置
JP2012087815A (ja) * 2010-10-15 2012-05-10 Nok Corp アブソーバ用シール

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021001