JPH0941311A - 床面の表面処理方法 - Google Patents
床面の表面処理方法Info
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Abstract
ストにより型紙が損傷しているため、くっきりとした色
分け塗装することが困難である。 【解決手段】 床面の硬質表面に、上層材と下層材とを
有する型部材を載置し、その上からブラスト仕上げした
後、該上層材のみ除去し、次いで塗装材を塗布し、最後
に下層材を除去する。
Description
法に関するものである。ここでいう床面とは、一般にい
う建築物の床ばかりでなく、舗道の表面、法面等を含む
広い概念として使用する。
舗道とは、一般の舗装された道路(車道、歩道)だけで
なく、商店街、駅、デパート等の床面、ポーチ等人間が
その上を歩く場所すべてをいう。
(ここでいう平滑は地道のような窪みがないという程度
の意味)と安定化(ぬかるまない)であり、人間の歩
行、自動車等の運行に便利なようになされるものであっ
た。道路の舗装等がその典型的なものである。この表面
処理は、単に平滑にすればよいというものではなく、道
路等自体非常に過酷な条件の下で使用されるものである
ため、高度な耐候性、耐久性が求められる。よって、道
路等はコンクリート、アスファルト、レンガ、石等によ
って舗装されてきた。また、時代が進むにつれて、単に
平滑にするだけでなく、その美観が要求されるようにな
り、特にアーケードの下の舗道や、デパートの床面等は
その感が強い。
ね備えたものとして、従来は石が用いられてきた。即
ち、天然石(大理石や御影石等)を薄く板状にスライス
したものを敷設する方法である。また、天然石は高価で
あるため、(天然砂利や天然石を粉砕した)小石をセメ
ント等で固めて同様にスライスしたものや平板に成型し
表面を研磨したもの(テラゾー平板)を敷設したもの、
更には現場で前記材料を左官仕上げした後、研磨する所
謂「現場研ぎ出し工法」によるもの(これもここではテ
ラゾー平板と呼ぶ)等がある。前記したアーケード下の
舗道、デパート等の床面等はこのような方式のものが非
常に多い。
材が非常に多く使用されている。この石の美観を引き立
たせるため、石の表面は磨かれることが多い。なぜなら
ば、磨かないと天然石独特の光沢がなく、且つ供用時に
汚れやすく、高価な天然石を使用した美観的な意味がな
くなるためである。このため、表面が非常に平滑になり
(ここでいう平滑はミクロ的な平滑性であり、つるつる
という意味)人間や自動車、自転車等がスリップしやす
くなり、非常に危険である。
一部に切込みを設けたものや、凹凸を設けた石板を敷設
することよって、スリップを防止することも行われてい
る。しかし、石自体は非常に寿命の長いものであり10
年〜50年は使用できるものである。このように長期間
使用すると、石のように硬いものであっても、使用中に
表面が平滑化され、スリップの危険性がまた発生する。
実際に、最近ではこのスリップによる事故が多発してお
り、損害賠償問題にまで発展するケースがある。
用に耐えるものであるだけに、その色や模様に飽きるこ
とが多く、特にデパートやアーケード内では、新装(又
は改装)したいという要望が多い。
ブラスト仕上げすることを想起し、ブラスト仕上げ工法
を完成した。これは、床面の硬質表面に型紙を載置し
て、その上からブラスト仕上げを行なうもので、削られ
た所と平滑な部分とによって種々の模様が現出できるも
のである。
質表面をブラスト仕上げするだけでは、ブラストした部
分の表面に凹凸があるため、歩行や自動車によって、そ
れが摩耗したり欠ける場合がある。天然石は比較的硬度
があるためましであるが、セメント系等は脆く凹凸部が
摩耗したり欠ける可能性が高い。また、ブラストした部
分としない部分とは原則として同じ色であるため、模様
を現出する方法としては弱い。
も、ブラストした部分にのみ着色するのは非常に手間が
かかる。また、ブラスト部分の凹凸が摩耗したり欠ける
ことを防止することも簡単ではない。そこで、型紙を残
存した状態で、着色材や表面強化剤等を塗布することも
考えられる。しかし、ブラスト仕上げした後は、型紙自
体が変形したり、波打ったりしており、残存部が確実に
被覆されているとは限らない。よって、そのまま着色材
を塗布するとブラスト部分以外にも塗布されてしまうこ
ととなる。
吸収するためある程度厚みがある)を残存させたまま、
着色材等を塗布するとその型紙の影になる部分等が、確
実に塗布できないこととなる。
み、本発明者は鋭意研究の結果本発明方法を完成したも
のであり、その特徴とするところは、床面の硬質表面
に、上層材と下層材とを有する型部材を載置し、その上
からブラスト仕上げした後、該上層材のみ除去し、次い
で塗装材を塗布し、最後に下層材を除去する点にある。
の硬度を有している表面という意味であり、特別の硬度
を有する必要はない。硬質表面としては、天然石表面、
コンクリート表面、テラゾー表面、モルタル表面、樹脂
舗装表面等であるが、特に限定するものではなくブラス
ト仕上げできる表面であればよい。
バーとなるべきものであり、上層材と下層材とからな
る。上層材としては、ブラストの打撃に耐え、且つ下方
にその衝撃があまり伝わらないようなものである。例え
ば、弾性及び可撓性を有するものが良く、ゴムやプラス
チックが好適である。例えば、種々の板状ゴム、ポリ塩
化ビニル、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン等で
ある。弾性は、後述するブラストの粒子の打撃に耐える
ものであればよく、ブラストの打撃力、ブラスト装置の
移動速度、粒子のサイズ等によって適宜選択すればよ
い。また、可撓性は、被処理表面の凹凸に型部材を沿わ
せるためのもので、被処理表面が平滑であれば、可撓性
はなくともよい。上層材の厚みは、前記した弾性と同様
ブラストの打撃等との兼ね合いで設定すればよい。一般
的には、0.1 mm〜数mm程度であり中でも、1.0 〜1.5mm
が好適であった。しかし、上層材の打抜き部分が多い
(広い)ものは、取り扱い上厚いものが好ましい。
ラスチックフィルム等が好適であり厚みとしては0.1 mm
〜数mm程度であるが 0.2〜0.5mm が好適であった。しか
し、厚くても本発明自体は可能である。
でも、部分的に打抜きされている平面状のものもよい。
棒のような場合には、それを種々の形状 (煉瓦調、タイ
ル調等) に載置して用いる。また、打抜きしたもので
は、打抜き部分の形状によって、タイル貼り等の目地
様、モザイク様、動植物の図形、キャラクター図形等ど
のようなものでも可能である。
ではなく、その製造方式によって決定すればよい。即
ち、連続製造装置にする場合には、長尺ものでロール巻
きしたものを繰り出して使用する方法が便利であり、バ
ッチ式で所定の枚数を順次製造する場合には、その大き
さのものを用いればよい。
こととなるが、その時に接着剤を塗布しながら接着する
ことは手間であるため、裏面に接着剤が塗布され、その
上に剥離紙を貼着したものを使用し、剥離紙を剥がしな
がら被施工表面に載置していくのが便利である。
が、島状に回りが打ち抜かれた部分がある場合には、被
施工表面に貼付した後その打抜き部分を除去すればよ
い。また、両面に保持シートを打ち抜いた後に貼付して
おいてもよい。
ョットブラスト、グリッドブラスト等で表面処理するこ
とを言う。サンドブラストとは、砂を非常なスピードで
多数打ち付けて被施工面の表面を削り取るものであり、
一般に使用されている方法でよい。また、ショットブラ
ストやグリッドブラスト等は、打ち付ける粒子は砂でな
く、鉄球や鉄粉状のものである。勿論、ブラスト仕上げ
は、このような方法に限定するものではなく、小粒子を
多数打撃することによって被施工面の表面を削るもので
あればどのようなものでもよい。
が、直角に打ち付ける必要はない。ブラストによって、
被施工表面を削る深さは自由であるが、1mm前後が好適
である。また、ブラストでは、その粒子のサイズや投射
量及び移動速度等の調整によって、表面の平滑性を調整
できるため、粗い表面から比較的平滑な表面にまで自由
にできる。
であればどのようなものでもよく樹脂系が普通である
が、無機系のものでもよい。また、透明でも着色されて
いてもよい。例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等で
ある。塗布の方法は、吹付や刷毛塗り等どのような方法
でもよい。この塗装材は、着色して模様を強調してもよ
く、また汚れ防止や、摩耗、欠落防止を目的としてもよ
い。塗装材の種類や量は、これらの目的(複数でも可)
に応じて選択すればよい。また、塗装材は上層材を剥離
した後、即ち下層材のみ残存している状態で塗布するも
のである。
が載置されているため、型部材でカバーされている部分
は、ブラスト粒子が弾性によって跳ね返され、削られな
いで残ることとなる。このため、型部材の形状(模様)
と同様の形状が、残存することとなる。残存部分は、平
滑(つるつるしている)であり光沢があり、ブラストし
た部分は、細かい凹凸となり光沢がないため、型部材を
載置した部分と、そうでない部分とは明確に識別できる
こととなる。また、前記した通り型部材の形状(又は打
抜き部分)は、目地模様、ランダムな岩模様、動物等の
模様、モザイク模様等まったく自由に作成できるため自
由な模様のパネルが製造できる。
を、予め全体的にブラストすることも有意義である。こ
の場合には、型部材を載置した後のブラストと識別させ
る意味からも、表面を平滑にする目的で行なわれるた
め、打撃する粒子を小さくし、できれば、光沢がでる程
度まで平滑にすることが望ましい。勿論、前処理として
は、ブラスト方式ばかりでなく、その他の方法で平滑に
してもよい。
いて本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明方法
の概略を示す工程図である。図1(a)は、天然石の平
板を敷設した舗道1の断面を示す。図1(b)は、この
舗道1の表面に型部材2を接着したところを示す。型部
材2は、上層材3と下層材4とから構成されている。図
1(c)は、この上からブラスト仕上げしたところを示
す。即ち、鉄粒5を打撃し、平板1を削り取っていると
ころを示す。図1(d)は、ブラストが完了し、次いで
型部材2の上層材3のみを剥離したところである。図1
(e)は、この上から、塗装材6(着色剤入りのアクリ
ルエマルジョン)を吹き付けたところを示す。図1
(f)は、吹付が完了し、下層材4を除去した完成図で
ある。
利点がある。 ブラストによる打撃によって型部材が波打っていて
も、下層材が残っているため、塗装材を綺麗に塗布でき
る。 塗装材を塗布する時に、厚い型部材がないため、影
の部分等が減少し、塗装材の塗り残し部が少なくなる。 ブラスト仕上げした後、ブラスト部分のみ塗装材が
塗布されているため、模様が鮮明となり、且つブラスト
部の欠落、汚染防止もできる。 樹脂舗装表面等従来は毛羽立ちが生じてブラスト仕
上げできないとされていた部分にも、その部分のみ塗装
材が塗布又は含浸できるため、適用できるようになる。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 床面の硬質表面に、上層材と下層材とを
有する型部材を載置し、その上からブラスト仕上げした
後、該上層材のみ除去し、次いで塗装材を塗布し、最後
に下層材を除去することを特徴とする床面の表面処理方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21817095A JP3728539B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 床面の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21817095A JP3728539B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 床面の表面処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0941311A true JPH0941311A (ja) | 1997-02-10 |
JP3728539B2 JP3728539B2 (ja) | 2005-12-21 |
Family
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21817095A Expired - Fee Related JP3728539B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 床面の表面処理方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3728539B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008019575A (ja) * | 2006-07-11 | 2008-01-31 | Osada Giken Co Ltd | 舗道の処理方法 |
-
1995
- 1995-08-02 JP JP21817095A patent/JP3728539B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2008019575A (ja) * | 2006-07-11 | 2008-01-31 | Osada Giken Co Ltd | 舗道の処理方法 |
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JP3728539B2 (ja) | 2005-12-21 |
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