JP3728539B2 - 床面の表面処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床面の表面処理方法に関するものである。ここでいう床面とは、一般にいう建築物の床ばかりでなく、舗道の表面、法面等を含む広い概念として使用する。
【0002】
【従来の技術】
ここでは、舗道を例にとって説明する。舗道とは、一般の舗装された道路(車道、歩道)だけでなく、商店街、駅、デパート等の床面、ポーチ等人間がその上を歩く場所すべてをいう。
【0003】
舗道の表面処理は、元来は表面の平滑化(ここでいう平滑は地道のような窪みがないという程度の意味)と安定化(ぬかるまない)であり、人間の歩行、自動車等の運行に便利なようになされるものであった。道路の舗装等がその典型的なものである。この表面処理は、単に平滑にすればよいというものではなく、道路等自体非常に過酷な条件の下で使用されるものであるため、高度な耐候性、耐久性が求められる。よって、道路等はコンクリート、アスファルト、レンガ、石等によって舗装されてきた。また、時代が進むにつれて、単に平滑にするだけでなく、その美観が要求されるようになり、特にアーケードの下の舗道や、デパートの床面等はその感が強い。
【0004】
そこで、平滑性、耐久性、美観の3つを兼ね備えたものとして、従来は石が用いられてきた。即ち、天然石(大理石や御影石等)を薄く板状にスライスしたものを敷設する方法である。また、天然石は高価であるため、(天然砂利や天然石を粉砕した)小石をセメント等で固めて同様にスライスしたものや平板に成型し表面を研磨したもの(テラゾー平板)を敷設したもの、更には現場で前記材料を左官仕上げした後、研磨する所謂「現場研ぎ出し工法」によるもの(これもここではテラゾー平板と呼ぶ)等がある。前記したアーケード下の舗道、デパート等の床面等はこのような方式のものが非常に多い。
【0005】
以上説明した如く、舗道の上層材として石材が非常に多く使用されている。この石の美観を引き立たせるため、石の表面は磨かれることが多い。なぜならば、磨かないと天然石独特の光沢がなく、且つ供用時に汚れやすく、高価な天然石を使用した美観的な意味がなくなるためである。このため、表面が非常に平滑になり(ここでいう平滑はミクロ的な平滑性であり、つるつるという意味)人間や自動車、自転車等がスリップしやすくなり、非常に危険である。
【0006】
このような危険性を軽減するため、表面の一部に切込みを設けたものや、凹凸を設けた石板を敷設することよって、スリップを防止することも行われている。しかし、石自体は非常に寿命の長いものであり10年〜50年は使用できるものである。このように長期間使用すると、石のように硬いものであっても、使用中に表面が平滑化され、スリップの危険性がまた発生する。実際に、最近ではこのスリップによる事故が多発しており、損害賠償問題にまで発展するケースがある。
【0007】
さらに、石やテラゾー平板等は長期間の使用に耐えるものであるだけに、その色や模様に飽きることが多く、特にデパートやアーケード内では、新装(又は改装)したいという要望が多い。
【0008】
そこで、本出願人はこのような硬質表面をブラスト仕上げすることを想起し、ブラスト仕上げ工法を完成した。これは、床面の硬質表面に型紙を載置して、その上からブラスト仕上げを行なうもので、削られた所と平滑な部分とによって種々の模様が現出できるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単に硬質表面をブラスト仕上げするだけでは、ブラストした部分の表面に凹凸があるため、歩行や自動車によって、それが摩耗したり欠ける場合がある。天然石は比較的硬度があるためましであるが、セメント系等は脆く凹凸部が摩耗したり欠ける可能性が高い。また、ブラストした部分としない部分とは原則として同じ色であるため、模様を現出する方法としては弱い。
【0010】
色分けを行い、模様を強調しようとしても、ブラストした部分にのみ着色するのは非常に手間がかかる。また、ブラスト部分の凹凸が摩耗したり欠けることを防止することも簡単ではない。そこで、型紙を残存した状態で、着色材や表面強化剤等を塗布することも考えられる。しかし、ブラスト仕上げした後は、型紙自体が変形したり、波打ったりしており、残存部が確実に被覆されているとは限らない。よって、そのまま着色材を塗布するとブラスト部分以外にも塗布されてしまうこととなる。
【0011】
更に、厚みのある型紙(ブラストの打撃を吸収するためある程度厚みがある)を残存させたまま、着色材等を塗布するとその型紙の影になる部分等が、確実に塗布できないこととなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以上のような現状に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果本発明方法を完成したものであり、その特徴とするところは、床面の硬質表面に、上層材と下層材とを有する型部材を載置し、その上からブラスト仕上げした後、該上層材のみ除去し、次いで塗装材を塗布し、最後に下層材を除去する点にある。
【0013】
硬質表面とは、ブラスト仕上げできる程度の硬度を有している表面という意味であり、特別の硬度を有する必要はない。硬質表面としては、天然石表面、コンクリート表面、テラゾー表面、モルタル表面、樹脂舗装表面等であるが、特に限定するものではなくブラスト仕上げできる表面であればよい。
【0014】
型部材とは、ブラスト仕上げする場合のカバーとなるべきものであり、上層材と下層材とからなる。上層材としては、ブラストの打撃に耐え、且つ下方にその衝撃があまり伝わらないようなものである。例えば、弾性及び可撓性を有するものが良く、ゴムやプラスチックが好適である。例えば、種々の板状ゴム、ポリ塩化ビニル、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン等である。弾性は、後述するブラストの粒子の打撃に耐えるものであればよく、ブラストの打撃力、ブラスト装置の移動速度、粒子のサイズ等によって適宜選択すればよい。また、可撓性は、被処理表面の凹凸に型部材を沿わせるためのもので、被処理表面が平滑であれば、可撓性はなくともよい。上層材の厚みは、前記した弾性と同様ブラストの打撃等との兼ね合いで設定すればよい。一般的には、0.1 mm〜数mm程度であり中でも、1.0 〜1.5mm が好適であった。しかし、上層材の打抜き部分が多い(広い)ものは、取り扱い上厚いものが好ましい。
【0015】
下層材は、薄いものが良く、紙、無延伸プラスチックフィルム等が好適であり厚みとしては0.1 mm〜数mm程度であるが 0.2〜0.5mm が好適であった。しかし、厚くても本発明自体は可能である。
【0016】
型部材の形状は、単なる棒のような直線状でも、部分的に打抜きされている平面状のものもよい。棒のような場合には、それを種々の形状 (煉瓦調、タイル調等) に載置して用いる。また、打抜きしたものでは、打抜き部分の形状によって、タイル貼り等の目地様、モザイク様、動植物の図形、キャラクター図形等どのようなものでも可能である。
【0017】
また、型部材の大きさは特に限定するものではなく、その製造方式によって決定すればよい。即ち、連続製造装置にする場合には、長尺ものでロール巻きしたものを繰り出して使用する方法が便利であり、バッチ式で所定の枚数を順次製造する場合には、その大きさのものを用いればよい。
【0018】
型部材は、接着剤で被施工表面に接着することとなるが、その時に接着剤を塗布しながら接着することは手間であるため、裏面に接着剤が塗布され、その上に剥離紙を貼着したものを使用し、剥離紙を剥がしながら被施工表面に載置していくのが便利である。
【0019】
型部材が打抜き部のみであれば問題はないが、島状に回りが打ち抜かれた部分がある場合には、被施工表面に貼付した後その打抜き部分を除去すればよい。また、両面に保持シートを打ち抜いた後に貼付しておいてもよい。
【0020】
ブラスト仕上げとは、サンドブラスト、ショットブラスト、グリッドブラスト等で表面処理することを言う。
サンドブラストとは、砂を非常なスピードで多数打ち付けて被施工面の表面を削り取るものであり、一般に使用されている方法でよい。また、ショットブラストやグリッドブラスト等は、打ち付ける粒子は砂でなく、鉄球や鉄粉状のものである。勿論、ブラスト仕上げは、このような方法に限定するものではなく、小粒子を多数打撃することによって被施工面の表面を削るものであればどのようなものでもよい。
【0021】
ブラストする方向は、通常上方からであるが、直角に打ち付ける必要はない。
ブラストによって、被施工表面を削る深さは自由であるが、1mm前後が好適である。また、ブラストでは、その粒子のサイズや投射量及び移動速度等の調整によって、表面の平滑性を調整できるため、粗い表面から比較的平滑な表面にまで自由にできる。
【0022】
塗装材とは、床面の表面に塗布できるものであればどのようなものでもよく樹脂系が普通であるが、無機系のものでもよい。また、透明でも着色されていてもよい。例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等である。塗布の方法は、吹付や刷毛塗り等どのような方法でもよい。この塗装材は、着色して模様を強調してもよく、また汚れ防止や、摩耗、欠落防止を目的としてもよい。塗装材の種類や量は、これらの目的(複数でも可)に応じて選択すればよい。また、塗装材は上層材を剥離した後、即ち下層材のみ残存している状態で塗布するものである。
【0023】
本発明では、ブラストする時には、型部材が載置されているため、型部材でカバーされている部分は、ブラスト粒子が弾性によって跳ね返され、削られないで残ることとなる。このため、型部材の形状(模様)と同様の形状が、残存することとなる。残存部分は、平滑(つるつるしている)であり光沢があり、ブラストした部分は、細かい凹凸となり光沢がないため、型部材を載置した部分と、そうでない部分とは明確に識別できることとなる。また、前記した通り型部材の形状(又は打抜き部分)は、目地模様、ランダムな岩模様、動物等の模様、モザイク模様等まったく自由に作成できるため自由な模様のパネルが製造できる。
【0024】
また、型部材を載置する前に、被施工表面を、予め全体的にブラストすることも有意義である。この場合には、型部材を載置した後のブラストと識別させる意味からも、表面を平滑にする目的で行なわれるため、打撃する粒子を小さくし、できれば、光沢がでる程度まで平滑にすることが望ましい。勿論、前処理としては、ブラスト方式ばかりでなく、その他の方法で平滑にしてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下図面に示す実施の形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。
図1は、本発明方法の概略を示す工程図である。図1(a)は、天然石の平板を敷設した舗道1の断面を示す。図1(b)は、この舗道1の表面に型部材2を接着したところを示す。型部材2は、上層材3と下層材4とから構成されている。図1(c)は、この上からブラスト仕上げしたところを示す。即ち、鉄粒5を打撃し、平板1を削り取っているところを示す。図1(d)は、ブラストが完了し、次いで型部材2の上層材3のみを剥離したところである。図1(e)は、この上から、塗装材6(着色剤入りのアクリルエマルジョン)を吹き付けたところを示す。図1(f)は、吹付が完了し、下層材4を除去した完成図である。
【0026】
【発明の効果】
本発明方法によると、次のような大きな利点がある。
▲1▼ ブラストによる打撃によって型部材が波打っていても、下層材が残っているため、塗装材を綺麗に塗布できる。
▲2▼ 塗装材を塗布する時に、厚い型部材がないため、影の部分等が減少し、塗装材の塗り残し部が少なくなる。
▲3▼ ブラスト仕上げした後、ブラスト部分のみ塗装材が塗布されているため、模様が鮮明となり、且つブラスト部の欠落、汚染防止もできる。
▲4▼ 樹脂舗装表面等従来は毛羽立ちが生じてブラスト仕上げできないとされていた部分にも、その部分のみ塗装材が塗布又は含浸できるため、適用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施工程を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 舗道
2 型部材
3 上層材
4 下層材
5 鉄球
6 塗装材

Claims (1)

  1. 床面の硬質表面に、上層材と下層材とを有する型部材を載置し、その上からブラスト仕上げした後、該上層材のみ除去し、次いで塗装材を塗布し、最後に下層材を除去することを特徴とする床面の表面処理方法。
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