JP2920594B2 - 人工芝施設 - Google Patents

人工芝施設

Info

Publication number
JP2920594B2
JP2920594B2 JP6156581A JP15658194A JP2920594B2 JP 2920594 B2 JP2920594 B2 JP 2920594B2 JP 6156581 A JP6156581 A JP 6156581A JP 15658194 A JP15658194 A JP 15658194A JP 2920594 B2 JP2920594 B2 JP 2920594B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
artificial turf
underlayer
static friction
slip
laid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6156581A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH083913A (ja
Inventor
和資 岩崎
浩 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP6156581A priority Critical patent/JP2920594B2/ja
Publication of JPH083913A publication Critical patent/JPH083913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2920594B2 publication Critical patent/JP2920594B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多目的に使用される人工
芝施設に関し、さらに詳しく言えば、下地層上に人工芝
を置き敷きしてなる球技場や競技場などに好適な人工芝
施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】種々のスポーツやその他の用途に使用さ
れる多目的の人工芝施設がある。この種の施設では、図
1に示されているように、下地層1の上に人工芝2を単
に置いただけの、いわゆる置き敷き工法が一般的に採用
されている。なお、砂入りの場合には、置き敷きした後
に人工芝2の各パイル間に目砂3が充填され、その重み
により人工芝2が押さえられる。この置き敷き工法によ
れば、人工芝2が傷んだ場合の補修が簡単であるため、
補修工期も短く、補修費用も安く済むという利点があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、置き敷
きであるが故に人工芝2にずれが生じ易いという問題が
ある。もっとも、下地層1がアスファルトコンクリート
によって形成されている場合には、その表層のアスファ
ルトの粘着力によりずれは生じにくい。特に、温度が上
昇してくると下地表面が軟化し、わずかではあるが人工
芝2の基布がその下地表面に跡として残るため、あえて
滑り止め加工を施さなくとも人工芝2のずれはより生じ
難くなる。
【0004】これに対して、下地層1の表面をセメント
モルタル仕上げした場合、特に金鏝仕上げの場合、下地
表面にアクリル系ペイントを塗布した場合、下地表面に
カーペット系敷物を敷設した場合、また、下地表面がゴ
ムチップ系、ウレタン系、EVA系、CRゴム系もしく
はアクリルウレタン系などの全天候型スポーツサーフェ
スなどによって形成されている場合などには、これらの
下地層1の上に人工芝2を置き敷きすると、ずれや伸び
の発生が経時的に多くなる。
【0005】そこで、下地層1がアスファルトコンクリ
ートの場合と、それ以外の上記種々の材質からなる場合
とで、その下地表面の静摩擦係数を測定してみると、ず
れが生じない前者の場合には下地表面の静摩擦係数は
0.79以上あり、ずれが生じる後者の場合には0.7
9未満であることが分かった。
【0006】このように、人工芝2のずれは下地表面の
静摩擦係数に依存するが、この静摩擦係数は経時的にも
変化する。特に、全天候型スポーツサーフェスにおいて
は、プレーヤの運動より下地表面の摩耗が他の施設の下
地表面よりも早く進行する。そこで、既存のスポーツサ
ーフェス上に新たに砂入り人工芝を置き敷きする場合、
摩耗している既存のスポーツサーフェスと人工芝との静
摩擦係数を0.79以上に確保することは困難であっ
た。
【0007】本発明は、このような認識に基づいてなさ
れたもので、その目的は、人工芝を置き敷きするにあた
って、人工芝のずれや伸びが経時的に多くなることのな
い人工芝施設を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、アスファルトコンクリート下地以外の
下地層上に人工芝を置き敷きし、その人工芝の芝目内に
目砂を充填してなる人工芝施設において、上記人工芝が
置き敷きされる上記下地層の表面と同人工芝の裏面との
間の静摩擦係数が0.79以上になるように、上記下地
層の表面に滑り止め加工が施されていることを特徴とし
ている。
【0009】この場合、滑り止め加工としては、滑り止
めのための細粒を混入した樹脂の塗布もしくはあらかじ
め塗布された樹脂に細粒を散布する、下地層の表面に凹
凸を形成する、もしくは下地層の表面に粘着剤を散布す
る、のいずれでもよい。また、人工芝の裏面に接着剤を
介して粒状物からなる滑り止め材を設けてもよい。
【0010】
【作用】上記の滑り止め加工によれば、下地表面と人工
芝裏面との間の静摩擦係数を0.79以上に設定するこ
とができる。これにより、経時的に下地表面が滑らかに
なったとしても、下地層全体を改修することなく、人工
芝のずれや伸びを抑えることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
人工芝施設の構造自体は上述の図1の従来例と相違しな
いので、その構成は同図を参照されたい。なお、各例に
おいて、静摩擦係数は下地層上に30cm×30cmの
砂入り人工芝を置き、これを引張ることによって測定し
た。すなわち、砂入り人工芝の重量をW、引張りに要す
る力をFとしたとき、F/Wが静摩擦係数となる。 《実施例1》下地層1をコンクリートで形成した後、そ
の下地表面に下記の組成からなる滑り止め材をレーキを
用いて厚さ0.3〜1mmに塗布した。
【0012】 アスファルトエマルジョン 100重量部 硅砂5号 100重量部 セメント 10重量部乾燥後に、 この下地表面の静摩擦係数を測定したとこ
ろ、0.80であった。 〈比較例1〉 実施例1と同じく、下地層1をコンクリートで形成し
た。そして、そのままの状態で下地表面の静摩擦係数を
測定したところ、0.76であった。 《実施例2》 下地層1として、透水性ゴムチップ製テニスコートを形
成し、その表面に下記の組成からなる滑り止め材をエア
スプレーで厚さ0.1〜0.2mmに塗布した。
【0013】 一液性ウレタン樹脂 100重量部 キシレン 15重量部 発泡ウレタン細粒(骨材) 3重量部樹脂が硬化した後に、 この下地表面の静摩擦係数を測定
したところ、0.81であった。 〈比較例2〉 実施例2で用いた透水性ゴムチップ製テニスコートに滑
り止め加工を施すことなく、その下地表面の静摩擦係数
を測定したところ、0.78に留まった。 《実施例3》 下地層1として実施例2と同様の透水性ゴムチップ製テ
ニスコートを使用し、その下地表面をメッシュ#40の
エメリー紙で研磨した。この下地表面の静摩擦係数は
0.80であった。 〈比較例3〉 これに対して、透水性ゴムチップ製テニスコートに滑り
止め加工を施さない場合の静摩擦係数は、比較例2と同
じく0.78であった。 《実施例4》 下地層1として、全天候ウレタンスポーツサーフェスを
形成し、その下地表面をメッシュ#40のエメリー紙を
使用してフロアーサンダーで研磨した。静摩擦係数を測
定したところ、0.81であった。 〈比較例4〉 実施例4で用いた透水性ゴムチップ製テニスコートに滑
り止め加工を施すことなく、その下地表面の静摩擦係数
を測定したところ、0.78であった。 《実施例5》 下地層1として、ニードルパンチカーペットを使用し
た。その表面に粘着剤(株式会社タイルメント社製のア
クリルエマルジョン樹脂CP6N)を厚さ0.3mmに
散布した。これによれば、1.0以上の静摩擦係数が得
られた。 〈比較例5〉 一方、実施例5のニードルパンチカーペットの表面加工
を施さない場合の静摩擦係数は0.78であった。 《実施例6》 下地層1をコンクリートで形成し、その下地表面にダイ
ヤモンドカッターで300mm間隔で幅2〜3mm、深
さ5mmの筋を切り込んだ。このときの下地表面の静摩
擦係数は079であった。 〈比較例6〉 コンクリート下地層1の滑り止め加工を施さない場合の
静摩擦係数は、比較例1と同じく0.76であった。 《実施例7》 下地層1をコンクリートで形成し、これに対して人工芝
2裏面のバッキング材ラテックスの表面に硅砂8号を散
布した。散布は人工芝製造時のラテックス塗布工程で未
乾燥状態のラテックスへ硅砂を散布した後、乾燥させ
た。このときの静摩擦係数は0.80であった。 〈比較例7〉 これに対して、コンクリート下地表面の静摩擦係数は、
比較例1および6と同様に0.76であった。
【0014】上記実施例のように、下地層1の表面もし
くは人工芝2の裏面に、滑り止め加工を施すことによ
り、両者の静摩擦係数を0.79以上とすることがで
き、これにより下地層1に対する人工芝2のずれが最小
限に抑えられる。
【0015】このような滑り止め加工(ノンスリップ加
工)としては、実施例1,2に示したように、エマルジ
ョン系樹脂、溶剤系樹脂、無溶剤系樹脂、セメント系樹
脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系
樹脂、エポキシ系樹脂、合成ゴム系樹脂、アスファルト
樹脂系やこれらの混合物に、砕石や天然砂などの硅砂、
鉱物細粒、煉瓦やセラミックの粒、ゴムや合成樹脂の
粒、ガラス玉やバルーン、木くず、胡桃くずなどの植物
の粒、貝殻や骨などの粒、あるいは金属の粒などのノン
スリップ材を混入したものを下地に塗布すればよい。
【0016】これらのノンスリップ材は、樹脂中に混入
するだけでなく、下地に樹脂を塗布した後、散布しても
よい。塗布は、たとえばローラー刷毛やスプレーを使用
すれば均一かつ簡単に塗布することができるが、特にこ
の方法に限定されるわけではない。
【0017】この滑り止め加工は、必ずしも下地層1と
人工芝2間の全面にわたって行う必要はなく、使用状態
に応じて、必要箇所に適宜施すだけでもよい。例えば、
テニスコートにおいては、プレーヤーが最もよく動くベ
ースライン付近のみに滑り止め加工を施すようにしても
よい。
【0018】また、滑り止め加工としては、実施例3の
ように下地表面をサンダー掛けしたり、実施例4のよう
にポリッシャー研磨して細かな凹凸を形成したり、実施
例5のように粘着剤を散布したり、実施例6のようにダ
イヤモンドカッターなどでカッティングして溝を形成し
たり、実施例7のように人工芝の裏面にノンスリップ剤
と塗布するといった方法が採用される。なお、参考まで
に上記各実施例および各比較例の比較結果を表1に示
す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下地層または人工芝のいずれか一方の面に滑り止め加工
を施して、下地層と人工芝との間の静摩擦係数を0.7
9以上としたことにより、人工芝のずれや伸びを抑制で
きる置き敷き式の人工芝施設を提供することができる。
球技場や競技場用などの人工芝は、通常、幅約3.6
m、長さ約40mのロール体として巻き取られて現場に
運搬され、そのロール体を転がしながら下地層上に敷設
されるが、請求項1〜4の発明によれば、下地層側に滑
り止め加工がなされるため、人工芝の裏面に接着剤や樹
脂などを塗布する必要がなく、したがって人工芝の裏面
に接着剤や樹脂などが塗布されているものに比べて、ロ
ール体を巻き解す際の労力が軽減され、取り扱い易いと
いうことができる。また、人工芝の裏面側に滑り止め加
工を行なうにしても、請求項の発明によれば、その滑
り止め材としての粒状物が接着剤を介して人工芝の裏面
に設けられるため、実質的に請求項1〜4と同様の効果
が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例および本発明の実施例に係る人工芝施設
の人工芝敷設部分の断面図。
【符号の説明】
1 下地層 2 人工芝 3 目砂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 13/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルトコンクリート下地以外の下
    地層上に人工芝を置き敷きし、その人工芝の芝目内に目
    砂を充填してなる人工芝施設において、上記人工芝が置
    き敷きされる上記下地層の表面と同人工芝の裏面との間
    の静摩擦係数が0.79以上になるように、上記下地層
    の表面に滑り止め加工が施されていることを特徴とする
    人工芝施設。
  2. 【請求項2】 上記滑り止め加工が、上記下地層の表面
    滑り止めのための細粒を混入した樹脂の塗布、もしく
    は上記下地層に塗布された樹脂上に散布した細粒により
    行なわれることを特徴とする請求項1に記載の人工芝施
    設。
  3. 【請求項3】 上記滑り止め加工が、上記下地層の表面
    に凹凸を形成することにより行なわれることを特徴とす
    る請求項1に記載の人工芝施設。
  4. 【請求項4】 上記滑り止め加工が、上記下地層の表面
    に粘着剤を散布することにより行なわれることを特徴と
    する請求項1に記載の人工芝施設。
  5. 【請求項5】 アスファルトコンクリート下地以外の下
    地層上に人工芝を置き敷きし、その人工芝の芝目内に目
    砂を充填してなる人工芝施設において、上記人工芝が置
    き敷きされる上記下地層の表面と同人工芝の裏面との間
    の静摩擦係数が0.79以上になるように、上記人工芝
    の裏面には、接着剤を介して接着された粒状物からなる
    滑り止め加工が施されていることを特徴とする人工芝施
    設。
JP6156581A 1994-06-15 1994-06-15 人工芝施設 Expired - Fee Related JP2920594B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6156581A JP2920594B2 (ja) 1994-06-15 1994-06-15 人工芝施設

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6156581A JP2920594B2 (ja) 1994-06-15 1994-06-15 人工芝施設

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH083913A JPH083913A (ja) 1996-01-09
JP2920594B2 true JP2920594B2 (ja) 1999-07-19

Family

ID=15630896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6156581A Expired - Fee Related JP2920594B2 (ja) 1994-06-15 1994-06-15 人工芝施設

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2920594B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101756950B1 (ko) * 2016-10-13 2017-07-11 최은희 물빠짐이 없는 패드 일체형 배수판

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5755364Y2 (ja) * 1979-12-11 1982-11-30
JPH072284Y2 (ja) * 1988-07-11 1995-01-25 トヨタ自動車株式会社 蒸発燃料流出防止装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101756950B1 (ko) * 2016-10-13 2017-07-11 최은희 물빠짐이 없는 패드 일체형 배수판

Also Published As

Publication number Publication date
JPH083913A (ja) 1996-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2376125C2 (ru) Способ ухода за твердой гладкой поверхностью
US8079775B2 (en) Non-slick surface-seeded aggregate concrete and method of forming
US7597503B2 (en) Method and system for repairing cracks in a paved surface
US7591967B2 (en) Method for the aesthetic surface treatment of a monolithic concrete floor and product of the method
JP2002535517A (ja) 汚れのないフローリング
JPS6059379B2 (ja) 床舗装構造体
EP1787751A2 (en) Tool for maintenance of hard surfaces, and a method for manufacturing such a tool
US2948201A (en) Pavement and method of producing the same
US2216250A (en) Stair tread and floor slab surfacing
JP2920594B2 (ja) 人工芝施設
US6860794B1 (en) Method of polishing concrete surfaces
US2010025A (en) Floor surface
JP3055004B2 (ja) コンクリート床表面形成工法
JP4018955B2 (ja) 弾性舗装材の製造方法および弾性舗装材の品質評価方法
JP2005320198A (ja) 人造石材およびその製造方法
JPH05247904A (ja) 弾性舗装材、人工芝付弾性舗装材、長尺状弾性舗装材の製造方法及び弾性舗装材の製造方法
JP3015802B2 (ja) 舗道の表面処理方法
JP3728539B2 (ja) 床面の表面処理方法
JP6744637B2 (ja) 構造体の製造方法及び構造体
JP2899603B2 (ja) 舗道の表面処理方法
JP2547081B2 (ja) 石板の床貼り工法
JP2922445B2 (ja) 超若材齢セメント質床下地の表層研削処理方法
JP2002021010A (ja) 弾性舗装材および弾性舗装体
JPH0579008A (ja) すべり路面とその築造方法
JP2009035855A (ja) 塗布床面形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990303

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees