JP2922445B2 - 超若材齢セメント質床下地の表層研削処理方法 - Google Patents

超若材齢セメント質床下地の表層研削処理方法

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JP2922445B2 JP6486295A JP6486295A JP2922445B2 JP 2922445 B2 JP2922445 B2 JP 2922445B2 JP 6486295 A JP6486295 A JP 6486295A JP 6486295 A JP6486295 A JP 6486295A JP 2922445 B2 JP2922445 B2 JP 2922445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木建築の分野で、床
面を仕上げ形成するため、その超若材齢期にコンクリー
ト、モルタルなどセメント質の床下地の表層部を研削す
る下地処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術と解決課題】床仕上げ面の形成には、打設
後乾燥程度が進行した比較的長材齢期のモルタルやコン
クリートの床下地面に、各種床仕上げ材を施工してなさ
れるが、従来の施工方法は、仕上げ施工に先立って、打
設後充分に乾燥硬化した下地に表層研削作業を行い、こ
の平滑になった研削表面に、直接に又はプライマーを介
装して、塗り床材の塗着や貼り床材の貼着を行って仕上
げていた。この表層研削処理は通常、研磨紙を回転盤に
装着して回転研磨によって簡便かつ効果的に実施されて
いた。
【0003】しかし、打設後仕上げ時期を早めようとす
る場合には、床下地の表層研削作業を打設後早期に行う
必要があるが、例えば打設後の経過日数が僅か1日程度
といった超若材齢期にあるコンクリート床下地に対して
この種の手法を適用して下地の表層研削をしようとして
も、研磨紙の目詰まりと下地表面組織の目詰まりとを招
いて、平滑面が得られず、さらには、研磨紙の回転抵抗
の激増で回転装置が暴転するなど研削の目的を達するこ
とが不可能であった。これは、下地のコンクリート等の
強度発現が不十分なうえ、表層に形成したレイタンス層
も未だ極めて脆弱であるため、これらが研磨紙の回転と
ともに容易に下地表面を攪拌泥状化してしまうためであ
った。
【0004】本発明は、超若材齢期のセメント質床下地
に対して回転研磨機を使用して下地表層や研磨紙の目詰
まりなどの不都合を排除し、セメント打設後早期の効率
的な研削作業を可能とした超若材齢セメント質床下地の
表層研削処理方法を提供せんとするものである。
【0005】
【解決手段とその作用】本発明の表層研削処理方法は、
打設後少なくとも人が作業できうる程度の発現強度の超
若材齢期におけるセメント質床下地に研削粒材を散布
し、次いで回転研磨機を使用して該研削粒材により該下
地表層を研削することを特徴としている。
【0006】本発明において、表層研削の方法は、回転
研磨機の回転盤に研磨紙を貼着ないし添着し、床下地上
に散布した研削粒材上に押し当てて、前後左右に移動さ
せながら回転させる方法が採用される。
【0007】下地表面上へ予め散布された研削粒材は、
回転する研磨紙との接触摩擦作用により研磨紙に拘束さ
れて下地面で転動し、軟質の下地表層を効果的に研削
(目荒し)して、脆弱なレイタンス層を除去する。この
場合、セメント質下地が超若材齢期にあってまだ軟質で
あっても、研削粒材による摩擦力は下地表面の極く浅い
表層部だけに及ぶので、下地の深部まで攪拌され引掻か
れることがなく、しかも回転する研磨紙自体は研削粒材
を介在して下地面から離間しているので、下地の深部ま
で掻き回されたり攪拌されることはない。さらに研削が
研削用粒材自体の転動作用によって進められることか
ら、研削屑が下地面へ押圧されず、表面から遊離した状
態になるので、下地表層組織を閉塞することがなく、次
工程の床仕上げに適した平坦で且つ平滑な下地面とする
ことができる。
【0008】研削粒材としては、ザクロ石、鋼玉、エメ
リー、セン晶石、ケイ砂などの天然鉱物質系のものと、
コランダム(アランダム)、炭化ケイ素、炭化チタンな
どで代表される人造鉱物質系のものが使用できる。研削
粒材には、工業用の研磨材、例えば上記のコランダムや
エメリーをそのまま利用してもよい。しかしながら、本
発明が発現強度が低い段階の超若材齢セメント質床下地
面を研削するので、硬度と廉価性の両面から天然ケイ砂
が最も適切である。
【0009】研削粒材は、粒径が概ね0.4mm(35
メッシュ)から1.2mm(14メッシュ)程度の範囲
のものが利用できる。上記の天然ケイ砂の場合は、4号
ないし5号ケイ砂粒がこの範囲に当たる。この範囲より
粒径が大きいと、研削粒の転動が困難になり、研削効率
が低下し、他方、この範囲より粒径が小さいと、研削粒
自体が下地内に埋没し、また、回転研磨機の回転盤が下
地表面と接触して目詰まりを起こし易いので、研削効率
が低下し或いは研削不能となる。
【0010】研削粒材の散布量は、研削効率を向上させ
る観点から200〜800g/m2程度とするのがよ
い。この量より過大だと散布した研削粒材が層を形成し
て回転盤の空転を招き易く、他方この量より過少だと、
下地の軟弱なセメント質による研磨紙の目詰まりを生じ
易くなり、研削効率を損なうことになる。
【0011】表層研削の時期は、セメント質床下地が、
打設後少なくとも人が作業できうる程度の強度を発現し
た以降であれば、何時にても行うことができ、通常は、
打設後20時間程度で研削を行う。これにより、仕上げ
施工全体の時期を早めることが可能となる。
【0012】下地面の研削後は、研削屑や研削粒材を除
去して、速やかに次工程の床仕上げに移ることができ
る。研削後の下地研削面は種々の床仕上げ施工をして、
塗り床や貼り床、その他、煉瓦貼り床やタイル貼り床な
どに利用される。
【0013】
【実施例】コンクリート床下地面へエポキシ樹脂系ペー
ストタイプ塗り床材を仕上げるに先立ち、以下の如く表
層研削を行った。
【0014】(1)床版コンクリートの打設 建屋外周の既設犬走りコンクリート領域の一部を巾2m
×延長2mの四方形に撤去し、この部分に生コンクリー
ト(普通ポルトランドセメント:315kg/m3
水:189kg/m3 、水・セメント比:60%、細骨
材:801kg/m3 、細骨材率:46.8%、粗骨
材:939kg/m3 、混和剤:0.788kg/
3 、スランプ:18cm、設計圧縮強度:210kg
f/cm2 )を既設部床版面と天端が一致するように打
設し、表面を木鏝で均して、そのまま20時間維持して
人の歩行可能な程度まで硬化させた。
【0015】(2)表層研削処理 打設床版コンクリート面を延長方向に沿って長さ1m毎
に区分けし、第1区画面へは天然ケイ砂粒(藤岡産4号
ケイ砂粒、粒径0.2〜1.2mm)を400g/m2
の割合でほぼ均等に散布し、他の第2区画面は比較例と
してそのままの状態とした。次に、上記コンクリート打
設後20時間経過した時点で、両区画面に亘って表層研
削を行った。表層研削は、研磨紙(戸田研磨紙工業
(株)製、商品名:トダ・フロアーCC−30)を回転
式研磨装置(岡田ペーパー(株)製造「タフポリッシャ
ーTD−12」)の回転盤に装着して、コンクリート面
上で研磨紙を回転させて行った。
【0016】この研削処理により、天然ケイ砂粒材を散
布した第1区画域のコンクリートでは、レイタンス層を
含む表面の脆弱層が脱皮・除去されて平滑面が得られ、
後工程における塗り床仕上げ材の施工に全く支障のない
程度の素地面にできた。これに対して、研削粒材を散布
しなかった比較例の第2区画では、研削屑により研磨紙
に目詰まりを起こし、研削下地面の泥状化が甚だしいば
かりか研磨装置の暴転が見られ、所期の研削効果が得ら
れなかった。また、下地面は、部分的に表面のセメント
が内部に擦り込まれて、レイタンス層が部分的に残り、
平滑面にはならなかった。
【0017】(3)床仕上げ材施工 新設コンクリートの全域へ(但し、第2区画面の研削処
理領域を除いて)箒掛け、真空掃除機を適用して除塵し
たのち、二液型水溶性エポキシ樹脂系のプライマー(中
外商工(株)製、品名:SEプライマー)を0.2kg
/m2 の割合で塗布した。プライマー塗膜の乾燥後、エ
ポキシ樹脂系ペーストタイプ塗り床材(中外商工(株)
製、品名:アートフロアーEP)を厚み1mmになるよ
う金鏝で塗布し、そのまま1週間養生硬化させた。
【0018】(4)床仕上げ材施工後の状況 実施例の床仕上げ材施工前に天然ケイ砂粒材による表層
研削処理を施した第1区画面での塗り床仕上げ硬化塗膜
は、下地面と完全一体化して接着しており、ふくれ、ひ
び割れ、剥離等の塗膜欠陥が全く生じることがなく、ま
た金具打撃によっても浮き箇所が観察されず、その後1
年間の作業員の歩行や重量リフトの走行に充分に耐え、
床材として十分に機能している。
【0019】他方、比較例の天然ケイ砂粒材の散布をし
なかった第2区画では、仕上げ塗膜は一見して健全であ
るかのように観察されたが、金具による外力作用によっ
て硬化塗膜が容易に剥離するなど、仕上げ材の下地コン
クリート面への接着が極めて悪いことが判明した。これ
は、比較例の下地の研削表面には、レイタンス層が削除
されないまま部分的に残っており、レイタンス層は脆弱
でありこの部分のプライマー層との接着力が悪いので、
簡単に剥離が生じたからである。
【0020】
【発明の効果】本発明の超若材齢セメント質床下地の表
層研削処理方法は、打設後、セメント質下地が少なくと
も人が作業できうる程度の強度が発現した超若材齢期か
ら速やかに表層研削がなされるので、引き続きプライマ
ー施工と速やかに乾燥ができ、仕上げ時期の短縮に有効
であり、形成した仕上げ材の下地に対する接着強度も優
れ、仕上げ材のふくれや剥離その他の欠陥のない優れた
仕上げ面とすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 15/12 E04F 21/24 E04G 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打設後少なくとも人が作業できうる程度
    の発現強度の超若材齢期におけるセメント質床下地に研
    削粒材を散布し、次いで回転研磨機を使用して該研削粒
    材により該下地表層を研削することを特徴とした超若材
    齢セメント質床下地の表層研削処理方法。
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