JPH0768757B2 - セルフレベリング材に貧調合モルタルを併用する床構成工法 - Google Patents

セルフレベリング材に貧調合モルタルを併用する床構成工法

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JPH0768757B2
JPH0768757B2 JP26077386A JP26077386A JPH0768757B2 JP H0768757 B2 JPH0768757 B2 JP H0768757B2 JP 26077386 A JP26077386 A JP 26077386A JP 26077386 A JP26077386 A JP 26077386A JP H0768757 B2 JPH0768757 B2 JP H0768757B2
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勝実 松村
良一 稲沢
辰幸 辻
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Shimizu Corp
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Shimizu Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、床構成工法、特に貧調合モルタルでセルフレ
ベリング材の下地を形成することによって、水平精度の
向上及びコストの低減を実現した、セルフレベリング材
に貧調合モルタルを併用する床構成工法に関する。
(従来の技術) 従来より、水平のコンクリートスラブを得るための施工
方法として、打設したコンクリート表面に対して硬化前
に定規ズリ、木ゴテ当て、金ゴテ当てを行って均してゆ
くというモノリシック工法が行なわれているが、最近、
熟練を要することなしに、高能率で水平なスラブ面を得
る方法として、いわゆるセルフレベリング工法が行なわ
れるようになって来た。
そのセルフレベリング工法はコンクリート水平面等の不
陸床面に、流動性の良い水硬性混合物を流し込むことに
よって、その混合物の自重による自然流動を利用して水
平な床面を形成しようとするものである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら上記セルフレベリング工法は、その長所を
生かして手間と時間を節約するために、下地コンクリー
トの表面がモノリシック工法の場合に比べかなり不陸に
なっており、このため、水平精度を高めるために必要な
セルフレベリング材の量の管理が非常に困難なものとな
っている。
さらに、このようなセルフレベリング工法の水平精度を
向上させるためには、セルフレベリング材の塗厚を大き
くすればよいわけであるが、経済性及び施工後の養生、
硬化時間の短縮化の点からみれば、セルフレベリング材
の使用量は、できるだけ少ない方が好ましいという、相
反する問題がある。
一方、スラブコンクリートの上に普通のモルタル塗を行
うことによって水平なコンクリートスラブを形成するこ
とも以前から行なわれている。
そこで、こうした普通のモルタル塗を目的として打設し
たスラブコンクリート上に普通モルタルに代えてセルフ
レベリング材を塗布することも考えられるが、その場合
は下地コンクリートにかなりの不陸があることから、水
平精度を向上させるためにはセルフレベリング材の30m/
m前後の塗厚が必要となり、コストも非常に高くなる。
また、スラブコンクリート面に普通のモルタル下地を形
成してからその上にセルフレベリング材を施工すること
も行なわれているが、普通モルタルは乾燥時に収縮ひび
割れを起こすことがあって、好ましいものではない。そ
して、セルフレベリング材の量を減らすことができて
も、モルタルのコストもそれほど安いものではなく、そ
の下地形成の手間を考え合わすと、あまりコストダウン
の効果は望めない。
さらにその普通モルタルの上にセルフレベリング材が施
工できるようになるまでには乾燥十分になるまで1〜3
週間以上のかなりの養生期間を要するので、この方法は
工期短縮の面からもあまり好ましいものではない。
(問題点を解決するための手段) そこで本発明者らは、以上のような問題点を解決し、低
コストで、しかも水平精度の優れたコンクリート面を得
るための工法を得るべく研究を重ねた結果、貧調合モル
タル(「バサモルタル」ともいう。)による下地を形成
してからセルフレベリング材を流布することによって、
水平精度の向上及び材料・施工原価の低減の両方を実現
できることを見出だし、本発明を完成した。
本発明はすなわち、スラブコンクリート打設後、その上
に貧調合モルタルを打ち込んで下地形成をし、その後そ
の下地上にセルフレベリング材を流布することを特徴と
するセルフレベリング材に貧調合モルタルを使用する床
構成工法である。
さらに本発明では、必要に応じてコンクリート表面の清
掃後、高分子エマルジョンによるプライマー処理を行っ
てから貧調合モルタルを打ち込むものである。
次に、本発明を添付図面を参照しながらさらに詳しく説
明する。
第1図(a)〜(e)は、本発明の実施例の工程を説明
する略式工程図である。
なお、本発明で使用する貧調合モルタルとは、単位セメ
ント量が少なく、水/セメント比も極端に小さいモルタ
ルであって、その詳細については後に詳しく説明する。
本発明のセルフレベリング材に貧調合モルタルを併用す
る床構成工法を行うには、好ましくはまず、スラブコン
クリートの打設現場にコンクリートを打設し、その表面
を清掃する(第1図(a))。このコンクリート表面の
清掃は、表面のレイタンス層やホコリを除去することに
よって、この上に施工する貧調合モルタルの接着を良好
にするためになされるものであり良好な被接着面を露出
させ得るものであればその清掃方法等、特に限定される
ものではない。
次に、必要に応じて貧調合モルタルの打ち込みに先立っ
て、清掃したコンクリート面に対して高分子エマルジョ
ンによるプライマー処理を行うことが好ましい(第1図
(b))。このプライマー処理は、貧調合であるために
接着性の小さい貧調合モルタルを、下地コンクリートに
強固に接着させることを目的とするものである。この処
理方法としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル系高分
子エマルジョン(ハイフレックス、スタッコプライマ
ー、ハイモルエマルジョン等:商品名)の2〜3倍溶液
を塗布して接着性被膜を形成する方法等が挙げられる。
ただし、このプライマー処理の必要性は、使用する貧調
合モルタルと下地コンクリートとの接着性に依存するも
のであって、貧調合モルタルの調合によって充分な接着
性が得られるばあいにはプライマー処理は行わなくても
よく、本発明は特にプライマー処理の有無によって限定
されるものではない。
次いで、このコンクリート上に貧調合モルタルを打ち込
みする(第1図(c))。
本発明において使用する貧調合モルタルは、既に述べた
ように、単位セメント量が少なく、水/セメント比も極
端に小さいモルタルであって、セメント量は、例えば普
通ポルトライドセメント:中目川砂=1:3〜1:4(容積
比)が好ましく、水分量はモルタルが湿る程度、例えば
水/セメント比で30%程度が好ましく、さらにこれを、
例えば機械練りによってセメントペーストが全体に分散
するよう混練する。
このような貧調合モルタルを、コンクリート表面に好ま
しくは20〜35mm厚になるように打ち込み、レベルチェッ
クしながら均す。この時、本発明で使用する貧調合モル
タルは、その特殊な調合のためにバサバサで扱い易く、
叩いて締め固めたり、スキ取ったり、それを散布する等
の操作ができる。このため、容易に高精度でその表面を
均すことができ、結局このような貧調合モルタルの打ち
込みによってスラブコンクリート全体の水平精度が向上
し、後工程のセルフレベリング材の使用量が正確に把握
できるわけである。
こうして打ち込んだ貧調合モルタルの養生期間は、通常
1〜2日であるが、形成するコンクリートスラブが小面
積の場合には、貧調合モルタルの打ち込みに引き続い
て、直ちにセルフレベリング材を流布することもでき
る。また、貧調合モルタルの表面は、貧調合のわりには
圧縮強度が高いものであって、打設後は人間が上がって
も容易に変形しない程度の強度があるため、後工程の作
業も非常に行い易い。
こうして貧調合モルタルによる下地の形成を行った後
に、その上からセルフレベリング材を流布する(第1図
(d))。使用するセルフレベリング材は、通常用いら
れているものでよいが、石膏分の少ないセメント系のセ
ルフレベリング材が好ましく、例えばフロー値220±5mm
のものが挙げられるが、凝結時間が比較的短く、高強度
のものがよく、必要に応じて各種添加剤、例えば強化
剤、膨張剤、流動化剤、保水剤、混和剤等を添加しても
よい。
塗厚は、下地である貧調合モルタルの水平精度に依存す
るが、本発明の施工方法を行った場合、セルフレベリン
グ材の使用量は、5〜10mm程度の塗厚になるようにすれ
ば充分な水平精度が得られるものである。なお、下地で
ある貧調合モルタルの表面は粗面であるために、セルフ
レベリング材の接着性も非常に良い。さらに、従来のセ
ルフレベリング工法の場合では、下地コンクリート面か
らの空気が移動してセルフレベリング材層中に気泡とな
って残りやすいのに比べ、本発明の場合は、貧調合モル
タルに通気性があるので、流動供給されるセルフレベリ
ング材によって、下地貧調合モルタル中の空気は順々に
側方へ追いやられるため、気泡がセルフレベリング材に
取り込まれることもなく、よってコンクリートスラブ表
面の仕上がりもよくなる(第1図(e))。
こうして得られたコンクリートスラブは、1日程度の養
生で通常の仕上げ、例えば床タイル等を貼って仕上げを
行うこともできる。
既に述べたように、本発明で使用する貧調合モルタル
は、充分な強度がある上さらに、流布されたセルフレベ
リング材でその粒子間隙が充填、接合されるために非常
に強度も増大することとなり、本発明の工程によって得
られたコンクリートスラブは、通常の荷重条件に対して
十分に使用することができる。またそのモルタルは表面
が粗面なので、セルフレベリング材が物理的にもよく着
き、接着力が大きいという利点を有している。
本発明の実施例によればモルタルとセルフレベリング材
との間のその接着力は6.4kg/cm2(7日材令)という値
が得られた。勿論、破断は全て貧調合モルタル内部から
であり、界面ではない。
そして、本発明の工法はコスト面でも非常に優れてお
り、例えば、貧調合モルタルを塗厚40mm、セルフレベリ
ング材を塗厚5mmになるように施工する本発明工法によ
って水平精度の優れたコンクリートスラブを得る場合の
コストを1とした場合、これと同コストでセルフレベリ
ング材のみを施工すると塗厚約15mmにしなければならな
いが、この塗厚では充分な水平精度を得ることはできな
い。
また、本発明工法と同程度の水平精度を得るためには、
セルフレベリング材のみでは30mm程度の塗厚が必要で、
この場合のコストは本発明工法のコストの1.7倍近い値
となり、また下地として普通モルタルを使用した場合に
はそのコストは本発明工法に比べ1.5倍近い値になり、
しかも水平精度は本発明工法に比べ不充分にしか得るこ
とができない。こうしたことから判るように、本発明の
工法は従来の工法と比べ非常に有効である。
(発明の効果) 以上の説明より明らかなように、本発明の工法によれば
水平精度の高いコンクリートスラブを、従来に比べて容
易に、かつ低コストで構築することができるものであ
る。特に、本発明に使用する貧調合モルタルは水/セメ
ント比が極端に小さいことから、この貧調合モルタル下
地は、収縮が少なく、ひび割れが入らないのでセルフ
レベリング材と完全に密着されると共にセルフレベリン
グ材層を浮かせるようなこともない。単位セメント量
が少ないわりに圧縮強度が大きく、かつさらに流布され
るセルフレベリング材でその粒子間隙が充填、接合され
るために得られるコンクリート床の強度を普通荷重条件
に十分に耐えるほどに増大する、粗面であるため、セ
ルフレベリング材が物理的にもよく付き、それとの接着
力が大きくなる、通気性があるので、セルフレベリン
グ材中へ気泡が入ることもなく、セルフレベリング材層
の仕上がりもよい、バサバサで扱い易く、叩いて締め
固めたり、スキ取ったり、それを散布する等の操作がで
きるので、容易に高精度でその表面を均すことができ、
その後のセルフレベリング材の流布量が少なくてすみ、
かつ容易に水平精度のよいセルフレベリング材層が得ら
れる等の優れた特性を有するものである。
すなわち、本発明のセルフレベリング材に貧調合モルタ
ルを使用する床構成工法は、水平精度及びコスト面で優
れている上に、強度的にも優れた性質を有するコンクリ
ートスラブを容易に得ることのできる非常な有用な工法
である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜第1図(e)は、本発明の実施例の工程
を説明する略式工程図である。 1:スラブコンクリート 2:高分子エマルジョン 3:貧調合モルタル 4:セルフレベリング材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スラブコンクリート打設後、その上に貧調
    合モルタルを打ち込んで下地形成をし、その後その下地
    上にセルフレベリング材を流布することを特徴とするセ
    ルフレベリング材に貧調合モルタルを併用する床構成工
    法。
JP26077386A 1986-11-04 1986-11-04 セルフレベリング材に貧調合モルタルを併用する床構成工法 Expired - Lifetime JPH0768757B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26077386A JPH0768757B2 (ja) 1986-11-04 1986-11-04 セルフレベリング材に貧調合モルタルを併用する床構成工法

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JPS63118455A JPS63118455A (ja) 1988-05-23
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JP26077386A Expired - Lifetime JPH0768757B2 (ja) 1986-11-04 1986-11-04 セルフレベリング材に貧調合モルタルを併用する床構成工法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009518564A (ja) * 2005-12-06 2009-05-07 スカンスカ スヴェーリェ エービー コンクリート床装置
JP2011052489A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Ohbayashi Corp 床構造の構築方法、床構造、床構造の改修方法

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