JPS5918507B2 - 樹脂混入セメントミルク注入工法 - Google Patents

樹脂混入セメントミルク注入工法

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JPS5918507B2
JPS5918507B2 JP11089380A JP11089380A JPS5918507B2 JP S5918507 B2 JPS5918507 B2 JP S5918507B2 JP 11089380 A JP11089380 A JP 11089380A JP 11089380 A JP11089380 A JP 11089380A JP S5918507 B2 JPS5918507 B2 JP S5918507B2
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JP
Japan
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cement milk
injection
resin
cement
mixed cement
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JP11089380A
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JPS5736260A (ja
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英一 大多賀
忠男 内田
竜雄 青木
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は種々のりき、亀裂、目地等について施工する
場合に好適な樹脂混入セメントミルク注入工法の提供に
係わる。
例えば、モルタル左官工事において塗り付はモルタルの
故障は、左官技術の改良により年々中なくなっているが
残念ながら現在でも塗り付は施工面積の10〜15%は
”うき”、6亀裂”等の欠陥を生じる。
また、タイル張り、石張り工事においても経年に伴う“
うき”、6モルタルの充填不足すため雨水が流れ込み、
二次故障を生じることがある。
これ等欠陥については、充填材注入による補修工事が行
なわれる。
すなわち、タイル、モルタル、石張シ等の浮きの補修や
、モルタル間隙部の充填材として、従来から一般にエポ
キシ樹脂が多く使用されている。
これは、エポキシ樹脂の特性である接着性、硬化に伴な
う体積変化がない等優れた性質があるからであシ、その
信頼性は太きい。
しかし、施工部位の条件が悪いとせっかくの特性が充分
生かされず、付着耐力も小さくなる。
また、材料費が高いため、ともすると充分充填されない
まま施工されている例もある。
つまり、エポキシ樹脂は材料費が極めて高(、間隙の大
きな部分の注入剤としては不適当と思われる。
また、被着材が濡れている場合には所望の付着力は発現
されないし、注入孔を開ける際に生じる粉が間隙部分に
入シ簡単な清掃ではそれを取り除(ことが容易でない時
にはこの粉は樹脂をいわゆる“丸干”の態様にしてしま
い樹脂の充満を阻害するだけではな(、しいては充分な
る付着耐力が得られないものとしてしまうことがある。
本発明は叙上の実情に鑑みなされたもので、上述の如き
難点を全く解消する新規な注入材による工法の提案であ
る。
すなわち、本発明者は、先ず、その安価な面からセメン
トミルクをエポキシ樹脂の代替材として採用することを
考慮した。
セメントペースト状の無機質材料を主体とした注入材は
、個々に検討され実施されている例もあるが、その多く
は調合、施工法等に職人の感に頼るところが多(、当該
材料はセメントペーストのみではドライアウトや、硬化
に伴なう6やせ”を生じる他、流動性、保水性に劣り注
入充填材として好ましくない。
しかし、それらの欠点を補うためセメントにエマルジョ
ン樹脂、収縮防止材、減水剤、特殊混和剤、場合によっ
ては骨材等を混入したならば、エポキシ樹脂と同等の性
質を兼ね備えた注入材を開発することが出来ると考えた
この場合における特徴としては、材料費がエポキシ樹脂
に比べて著しく安い、被着面が濡れている場合でも施工
可能である、作業が容易で機器具の清掃が楽である等が
あげられる。
ちなみに、エポキシ樹脂とセメントミルク注入材の比較
を第1図の表−1に示す。
よよって、次記する如く材料組成の検討を行った。
1、基本組成 樹脂混入セメントミルクの基本組成は普通ポルトランド
セメントとアクリル・酢ビ共重合エマルジョン樹脂を基
にその他収縮防止剤、減水剤、流上改良特殊混和剤、そ
の他の混和剤を含むものとする。
2、各素材の詳細 l)セメント 一般的には、物性、材料価格等から普通ポルトランドセ
メントを使用するが、補修工期の短縮や、早期強度を必
要とする時は早強ポルトランドセメント、超早強ボルト
ランドセメントヲ使用する必要もある。
2)エマルジョン樹脂 エマルジョン樹脂の種類には、アクリル系、酢酸ビニル
系(以下酢ビ系とする)、SBR系、エチレン・酢ビ共
重合系、アクリル・酢ビ共重合系があシ、広く一般には
、アクリル系、エチレン酢ビ系およびアクリル酢ビ系が
多(使用されている。
これにより、流動性、粘着性、保水性を付与する。
3)収縮防止剤 セメントミルクの硬化乾燥に伴う収縮を少な(するため
、例えば、アルミ粉末又は酸化鉄系又は塩化カルシウム
系の混和剤を添加する。
4)減水剤 セメントミルクの流動性を失わず、混練水を減少させる
ための減水剤を用いる。
これはセメントミルク硬化後の強度増加と収縮を少なぐ
するためで、例えばバイフルード・サンフローPS’N
Tl0を添加する。
5)作業性改良特殊混和剤(流動性改良剤)施工時の作
業性と材料の粘着性等を良くするため特殊混和剤(作業
性改良剤)を混入する。
量は従来の左官工事に用−られているのと同じく、セメ
ント重最の0.1〜0.2%程度でよい。
6)骨材 間隙幅によって添加するとよい。
以上の各組成の実際の調合比率は例えば次記の如(であ
る。
セメント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・lエマルジョン樹脂・・・・・・・・・・
・・・・・0.3収縮防止剤・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・少量減水剤・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・f
/混和剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・1骨剤・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・−・・・・・・lこの注
入材を用いての施工は、特に在来に比して変更はなく、
あらかじめ6うき”間隙部分の範囲をハンマー等を用い
て確認し、1平方メートル当り20〜30の穴(径8m
m)を開け、その除虫じた粉を出来るだけ取り除(。
次に各々の穴よりエマルジョン樹脂な被着材の吸込みに
合わせて稀釈した樹脂液を流し込む。
この時、間隙内部に入り込んだ粉は他の穴より流れ出て
しまう。
水引き後、別に混練しておいたセメントミルクを注入機
械を用いて圧入し、間隙部分が完全にうまるまで充填す
る。
注入の方法は、一度で行なう方法と数回に分ける方法お
よび間隙部分から流込む方法がある。
叙上本発明による利点には次記する諸点がみられた。
1、材料費が安(経済的である。
2、作業性が良(、機械・器具等の清掃が容易である。
3、モルタルと同等の付着耐力があシ、経年に伴う強度
低下がない。
4、流動性が良い。
5、被着面が濡れている部分の施工も可能である。
6、被着面に粉か残存していても付着強度が得られる。
同、本発明はコンクリート打継用モルタル流し込みやP
Cコンクリート版、タイル打込用目地並に打継モルタル
にも応用施工可である。
次に本発明の性能の実験結果を次記する。
a、引張り付着強さ試験 セメントミルク注入材を注入するための試験用供試体は
、900X9000X■60朋のコンクリート板に、l
:2.5普通セメントモルタルを厚さ1crILに塗シ
付け、温度20±2℃、湿度65±5%RHの養生室内
に約4週間静置養生した後、供試体側面およびモルタル
表面に衝撃力を加え、強制的に゛浮き”を生じさせたも
のを用いた“浮き”の範囲は、小ハンマーの打診者で確
認したかぎυでは、仮全面の約80%であった。
また、板の中央部に幅0.2111711程度のクラッ
クも発生した。
注入孔は、径8朋のコンクリート用ドリルを用い、間幅
15〜20cIIL、1m2当シ25〜35箇所に穴を
開け、その除虫じたコンクリートの粉を電気掃除機で出
来るだけ取り除いた。
第2図に注入孔の位置と、注入孔間の実測値を示す。
各々の注入孔より、ベースメント樹脂lO倍稀釈液を間
隙部の全面に浸透するように注入した。
これは、注入材のドライアウトを防止するだけでなく、
間隙部に人シ込み、容易には取り除くことが出来ない粉
塵等を洗い流したシ、被着材表面に接着させる働きをす
る。
また、非常に狭い亀裂、空隙部分に注入材が流れ込みや
すいようにもする。
セメントミルクの調合は、セメント:樹脂:水:混和剤
=l : 0.3 : 0.3 :0.02 (重量比
)で、混線にはバンドミキサーを用いた。
尚、10倍液の浸透および注入材の充填状態を検討する
ため、各々に異なった色の顔料(マイン)を混入した。
注入材の注入は、グリスポンプを用いて、注入している
孔の周辺の孔から材料が出て来るまで圧入し、その孔に
栓をしてから隣シの孔に移シ、同様に圧入していく方法
で行なった。
引張り付着強さ試験は、若材令としてセメントミルク圧
入よシフ8目、長期材令として、同2ケ月目に各々6X
llcrrLの大きさにコンクリート面まで、コンクリ
ートカッターでカッティングを行ない、引張り用鋼板デ
ィスクなエポキシ樹脂で張9付け、建研式引張り付着試
験機を用いて試験を行なった。
試験の結果 引張シ付着強さ試験の材令7日及び2ケ月のサンプリン
グの箇所を剥離状態のマーク及び記号を第3図に示す。
付着強さの結果を第4図A、Bの表とグラフに示す。
【図面の簡単な説明】
第1図はエポキシ樹脂とセメントミルク注入材の性能比
較図表、第2図は引張シ付着強さ試験における注入孔の
位置と注入孔間の実測値を示す図、第3図は同試験にお
けるサンプリングの個所と剥離状態説明図、第4図A、
Bは、付着強さの結果の表とグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 セメントを主材とし、添加材としてエマルジョン樹
    脂、収縮防止材、減水剤、特殊混和剤、骨材等を混入し
    たところの注入材でもって、うき、亀裂、目地、等に注
    入するとしたことを特徴とする樹脂混入セメントミルク
    注入1法。
JP11089380A 1980-08-12 1980-08-12 樹脂混入セメントミルク注入工法 Expired JPS5918507B2 (ja)

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JP11089380A JPS5918507B2 (ja) 1980-08-12 1980-08-12 樹脂混入セメントミルク注入工法

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JP11089380A JPS5918507B2 (ja) 1980-08-12 1980-08-12 樹脂混入セメントミルク注入工法

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Publication Number Publication Date
JPS5736260A JPS5736260A (ja) 1982-02-27
JPS5918507B2 true JPS5918507B2 (ja) 1984-04-27

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JP11089380A Expired JPS5918507B2 (ja) 1980-08-12 1980-08-12 樹脂混入セメントミルク注入工法

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JPS58199764A (ja) * 1982-05-19 1983-11-21 日本鋼管株式会社 モルタル等壁の注入補修材
JPS5993022A (ja) * 1982-11-16 1984-05-29 Kao Corp ポリオ−ルエ−テル化合物およびその製造法ならびにこれを含有する化粧料
JPS6028944A (ja) * 1983-07-25 1985-02-14 Kao Corp 新規なポリオ−ルエ−テル化合物およびその製造方法ならびにこれを含有する化粧料
JP6232737B2 (ja) * 2013-05-08 2017-11-22 株式会社大林組 ひび割れ補修方法

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