JPH0941275A - コーティング布帛の製造方法 - Google Patents

コーティング布帛の製造方法

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JPH0941275A
JPH0941275A JP15040396A JP15040396A JPH0941275A JP H0941275 A JPH0941275 A JP H0941275A JP 15040396 A JP15040396 A JP 15040396A JP 15040396 A JP15040396 A JP 15040396A JP H0941275 A JPH0941275 A JP H0941275A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水性、透湿性に優れ、結露値、吸水値が低
く、表面滑性にすぐれた快適な着用感を与えるスポーツ
衣料用に適したコーティング布帛を得ることを目的とす
る。 【解決手段】 凝固価が6.0〜11.0(%水)であ
るポリウレタン樹脂の水混和性有機溶剤溶液と、この溶
液と相溶性を有する凝固価が1.5〜4.5(%水)で
あるポリウレタン樹脂以外の有機高分子樹脂の水混和性
有機溶剤溶液とからなる混合溶液を、予め撥水加工を施
した繊維基材の片面にコーティングし、次いで水中に浸
漬して水混和性有機溶剤を抽出した後、乾燥することに
よって防水性、透湿性に優れ、結露性、吸水性が小さ
く、布帛表面の滑性にすぐれたコーティング布帛を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコーティング布帛の製
造方法に係り、詳しくは防水性、透湿性を有し、且つ結
露性、吸水性が小さく、表面滑性にすぐれていてスポー
ツウエア等に用いて快適な着用感を与えることのできる
コーティング布帛の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその課題】従来、衣服を着用した時
の快適性に関しては、水分移動特性を中心として数多く
の研究がなされており、直接皮膚に接する肌着材料につ
いては、皮膚側外側の組成を着用快適性から論じた場
合、繊維組成において親水性、疎水性のどちらがより快
適性を有するかは、着用する季節から来る外的要因と運
動等から来る衣服内気候の変化により一定でないことが
論じられている(日本繊維製品消費科学会誌、第36
巻、60頁(1995)、日本繊維製品消費科学会発
行)。
【0003】また、機能性繊維材料としては、吸湿吸水
性の視点から繊維メーカー各社が発表した親水性繊維と
疎水性繊維からなる多層構造ニットの快適性に関する評
価が日本繊維製品消費科学会誌、第30巻、197頁
(1989)に報告されている。
【0004】一方、ポリウレタン樹脂を主体とした湿式
凝固法による透湿性防水布帛に関しては、その製造方法
を中心として透湿性能および耐水圧性能等の機能向上を
主目的とした検討が数多くなされている。
【0005】その代表的なものとしては、ポリウレタン
樹脂よりなる微多孔質皮膜を被覆した布帛があり、その
製造方法としては、繊維基材にポリウレタン樹脂の水混
和性溶媒溶液を塗布し、次いで水浴中に浸漬してポリウ
レタン樹脂よりなる微多孔質皮膜を形成する方法が知ら
れている(特公昭60−47955号公報)。
【0006】さらには、フッ素変性ポリウレタン樹脂あ
るいはフッ素変性ポリアミノ酸樹脂を用いたコーティン
グ布帛(特開平3−27184号公報)やフッ素変性ポ
リウレタン樹脂とフッ素樹脂溶液を用いたコーティング
布帛(特開平3−8874号公報)も知られているが、
性能面から見たとき、耐水圧が0.3kgf/cm2
度で透湿度が9000〜10000g/m2 ・24hr
s程度である。
【0007】また、ポリアミノ酸樹脂/ウレタン樹脂溶
液を用い、湿式凝固させたコーティング布帛において
は、耐水圧が0.3kgf/cm2 程度で透湿度が10
000g/m2 ・24hrs程度の性能を有するものが
知られている。
【0008】また、近年は、結露による不快感を取り除
くという観点から繊維/湿式凝固されたポリマー/繊維
の三層構造による快適素材の改良(日本繊維製品消費科
学会誌、第36巻、181頁(1995))、あるいは
親水化されたポリマーによる結露性の改良(繊維学会
誌、第48巻、411頁(1992)、繊維学会発行)
が報告されている。
【0009】スポーツウェア等の衣料素材に用いる湿式
凝固法による透湿性防水布帛では、その断面構成につい
て水分移動特性から論じた場合、皮膚側を疎水性の膜状
にすると好ましくないのは当然であるが、親水性であっ
ても発汗に伴う水分の吸水効果が逆に肌着等へ濡れ感を
与えることになり、さらには運動後の冷えによる不快感
をもたらすことを考えねばならない。従って、皮膚側を
疎水性ネット状態に、中間を親水性に、外側を疎水性に
することにより、積極的な水分移動を可能とし、吸汗速
乾機能を持った、即ち結露値、吸水値の低い衣料素材が
着用快適感を有して望ましいと考えられる。
【0010】また、上記の着用快適感を衣服着用時の身
体に対する衣服圧、即ち圧迫感あるいは滑性の観点から
みた場合には、成人が平常着用する衣服においては、そ
の衣服圧はおよそ5.6g/cm2 程度であるが、スポ
ーツウエア等にあっては、この衣服圧はさらに小さいこ
とが好ましいことから、綿製アンダーウエアとコーティ
ング布帛、あるいはコーティング布帛同志等の摩擦力
(動摩擦係数)の小さいものが望ましいと考えられる。
【0011】この発明は、上記した従来のコーティング
布帛とは全く異なった素材を用い、且つ異なった手段に
より耐水圧0.2kgf/cm2 程度で、かつ透湿度が
10000〜12500g/m2 ・24hrs以上とい
う従来にない高透湿性能を有し、さらに結露性、吸水性
が小さく、かつ加工表面の摩擦力が小さくて滑性にすぐ
れ、スポーツウェア等の衣料に用いた時に快適な着用感
を与えることのできるコーティング布帛を提供すること
を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明はポリウ
レタン樹脂溶液の湿式凝固法により得られるコーティン
グ布帛の透湿性の向上および結露性、吸水性を低減せし
め、かつ表面滑性の向上した布帛を得る手段として、請
求項1は凝固価が6.0〜11.0(%水)であるポリ
ウレタン樹脂の水混和性有機溶剤溶液と、この溶液と相
溶性を有する凝固価が1.5〜4.5(%水)であるポ
リウレタン樹脂以外の有機系高分子樹脂の水混和性有機
溶剤溶液とからなる混合溶液を、予め撥水加工を施した
繊維基材の片面にコーティングし、次いで水中に浸漬し
て水混和性有機溶剤を抽出した後、乾燥することを特徴
とするもので、これによって防水性、透湿性があって、
かつ結露性、吸水性が小さく、表面滑性にすぐれた快適
な着用感を与えるコーティング布帛を得んとするもので
ある。
【0013】また、請求項2は上記において、凝固価が
1.5〜4.5(%水)である有機系高分子樹脂として
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合樹脂、ポリ塩化ビニル−エチレン共重合樹脂のポリ塩
化ビニル系樹脂またはアクリル樹脂、アクリロニトリル
−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン共重合体のアクリル系樹脂から選ばれた少なく
とも1種を用いることを特徴とするものである。
【0014】さらに、請求項3は、請求項1におけるポ
リウレタン樹脂溶液と有機高分子樹脂溶液の混合比が樹
脂分比でポリウレタン樹脂60〜99重量%、有機高分
子樹脂40〜1重量%であることを特徴とするものであ
る。
【0015】
【作用】以下、この発明を詳細に説明する。まず、この
発明で使用するポリウレタン樹脂および有機系高分子樹
脂を規定する凝固価(Coagulation Val
ue)は、これら樹脂の親水性、疎水性の範囲を定める
ものである。この凝固価については、その定義と測定法
が高分子学会発行の高分子論文集、第39巻、535〜
542頁、(1982)に述べられているが、この発明
で使用するポリウレタン樹脂および有機系高分子樹脂
は、その溶液粘度が非常に高くて上記の測定法によるこ
とが困難であるため、次のような方法で測定した。
【0016】まず、合成したポリウレタン樹脂溶液ある
いは有機系高分子樹脂溶液をDMFで固形分濃度1重量
%に希釈し、この希釈溶液約30gを秤取した後、溶液
温度を30〜30.5℃に保ち、マグネチックスターラ
ーで撹拌しながら溶液中に非溶剤として水/DMF=4
0/60の混合液を滴下し、肉眼で判定した白濁開始点
と終点の中間点を非溶剤の滴下量とした。そして、この
操作を3回繰り返した滴下量の平均値を用いて次式によ
って凝固価を算出した。 凝固価(%水)=|0.4b/(a+b)|×100 (上式において、aはDMF希釈による1重量%濃度の
樹脂溶液のg数、bは滴下量(ml)×0.985から
算出されるg数である。)
【0017】上記にて測定の結果、この発明で使用する
ポリウレタン樹脂の凝固価(C.V.)は6.0〜1
1.0(%水)と親水性であり、また有機系高分子樹脂
の凝固価(C.V.)は1.5〜4.5(%水)と疎水
性であることが必要である。
【0018】この発明で、親水性のポリウレタン樹脂溶
液と、疎水性の有機系高分子樹脂とからなる混合溶液
を、予め撥水加工した疎水性繊維基材の片面にコーティ
ングし、水中に浸漬すると、繊維基材の撥水効果により
湿式凝固は、繊維面とは逆の湿式樹脂加工表面方向への
み進む、所謂片面凝固が進み、その結果有機系高分子樹
脂溶液の方がポリウレタン樹脂溶液より早く凝固沈積
し、水混和性有機溶剤が凝固表面に抽出される際、有機
系高分子樹脂が湿式樹脂加工表面方向に導かれ集中す
る。
【0019】そして、この発明でポリウレタン樹脂とと
もに用いる有機系高分子樹脂は、ポリウレタン樹脂に比
べて硬度が高く、かつ低伸度であるため、布帛の樹脂加
工最表面の硬度が上がり、これによって布帛表面で発生
する摩擦力のヒステリシス成分が減少して布帛の表面滑
性が向上するのである。
【0020】即ち、ポリウレタン樹脂/有機系高分子樹
脂からなる布帛の断面構造を親水性、疎水性で表現する
と、衣料素材となった場合、皮膚側となる湿式樹脂加工
表面が有機系高分子樹脂により表面滑性にすぐれた疎水
性ミクロネットを形成し、湿式樹脂内部はポリウレタン
樹脂比率が高く、より高い親水性を呈した多孔体構造を
形成し、外側となる繊維は疎水性繊維であるから、布帛
の断面は疎水性−親水性−疎水性の三層構造を形成した
ことになる。
【0021】上記のように、この発明のコーティング布
帛は、これをスポーツウエア等の衣料に加工して着用し
た時、皮膚側となる湿式樹脂加工表面において、有機系
高分子樹脂による表面滑性にすぐれた疎水性ミクロネッ
ト構造を形成させることが重要で、このミクロネット構
造の間隙から体内において発生した発汗等に伴う水蒸気
を、親水性であるポリウレタン樹脂がポンプアップ的に
吸湿吸水し、次いで疎水性繊維に移動して拡散し乾燥す
るという水分の移行が適正に行われる、即ち防水性、透
湿性を有し、且つ結露性、吸水性が小さくて、表面滑性
にすぐれた着用時の快適感を向上させる効果を奏するコ
ーティング布帛を得ることができる。また、この発明に
なるコーティング布帛においては、上述したようにポリ
ウレタン樹脂とともに用いる有機系高分子樹脂が硬度が
高いだけでなく、低伸度であるので、布帛最表面の硬度
があがり、布帛の表面滑性が向上するのであるが、この
表面滑性を摩擦力としての動摩擦係数からみた時、綿布
とコーティング布帛間では0.3〜0.7、コーティン
グ布帛同志では0.5〜1.0の範囲内が好ましい。
【0022】この発明において用いるポリウレタン樹脂
の構成成分としては、一般にポリウレタン樹脂、ポリウ
レタン尿素樹脂といわれるもので、分子量400〜40
00のポリアルキレンエーテルグリコールまたは末端に
水酸基を有するポリエステルポリオール、ポリε−カプ
ロラクトンポリオール、またはポリカーボネートジオー
ル等の単独あるいは混合物を有機ジイソシアネートと反
応させて得られるもので、必要に応じて2個の活性水素
を有する化合物で鎖延長させて得られるものが好まし
い。
【0023】ポリアルキレンエーテルグリコールとして
は、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリ
ンプロピレンオキシド付加物、末端にエチレンオキサイ
ドを付加したポリエーテルポリオール、ビニルモノマー
グラフト化ポリエーテルポリオール等がある。また、ポ
リエステルポリオールとしては、エチレングリコール、
ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチル
グリコール等のアルキレングリコール類とコハク酸、グ
ルタール酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フ
マール酸、フタル酸、トリメリット酸等のカルボン酸類
とを末端がヒドロキシル基となるように反応して与えら
れるものがよく、さらに必要であれば、アルキレングリ
コール類としてジメチロールプロピオン酸、アミノエタ
ンスルホン酸へのエチレンオキサイド付加物等の親水性
向上を可能とするグリコール類を併用してもよい。
【0024】次いで、有機イソシアネートとしては、
2,4−及び2,6−トルイレンジイソシアネート、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5
−ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート等の芳香族系イソシアネート、1,6−ヘキサメ
チレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−
4,4′−ジイソシアネート、3−イソシアネートメチ
ル−3,5,5′−トリメチルシクロヘキシルイソシア
ネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート
等の脂肪族イソシアネート類があり、これらは単独ある
いは混合して使用される。
【0025】さらに、鎖延長剤としては、ヒドラジン、
エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、水、ピペ
ラジン、イソホロンジアミン、エチレングリコール、ブ
チレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコール等、あるいはジメチロールプロピオン酸、アミ
ノエタンスルホン酸へのエチレンオキサイド付加物等の
親水性向上を可能とするグリコール類、ジアミン類が単
独または混合して使用される。
【0026】また、この発明におけるポリウレタン樹脂
としては、末端にイソシアネート基が残存せぬよう配
合、反応して平均分子量30000〜120000の範
囲としたものが望ましく、その凝固価は6.0〜11.
0(%水)、好ましくは9.5〜10.5(%水)であ
り、この範囲外では湿式凝固性が著しく低下する。
【0027】有機系高分子樹脂(ポリウレタン樹脂を除
く)としては、ポリ塩化ビニル系樹脂例えば、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、
ポリ塩化ビニル−エチレン共重合樹脂、ポリ塩化ビニル
とビニル重合可能な共重合樹脂あるいはアクリル系樹
脂、例えばアクリル樹脂、アクリロニトリル−スチレン
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共
重合体など水混和性有機溶剤溶液としてポリウレタン樹
脂と相溶性のある樹脂を単独あるいは混合して用いるこ
とができる。
【0028】そして、上記有機系高分子樹脂の凝固価
は、1.5〜4.5(%水)、好ましくは3.5〜4.
0(%水)であり、この範囲外では加工した布帛の断面
構造において、ミクロネット構造を形成せず、1.5
(%水)より低い場合は、湿式樹脂加工最表面で疎水化
フィルム形成の方向に進み、また4.5(%水)より高
い場合は、疎水性ミクロネットからポリウレタン樹脂へ
移るという傾斜構造をとらず、寧ろ均一系に近い方向に
進み、その結果、ともに結露防止効果が低下する。
【0029】その他、添加剤としては、コーティング基
材との接着性を向上させるために、多官能ポリイソシア
ネート(例えば、商品名コロネートEH、コロネートH
L、日本ポリウレタン工業社製)等を用いてもよい。ま
た湿式凝固における脱溶剤の速度調整剤としてノニオン
系界面活性剤の添加が有効である。
【0030】水混和性有機溶剤としては、代表的なもの
としてジメチルホルムアミド(DMF)があるが、この
他にジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等の単独またはそれらの
混合物を使用することもでき、ポリウレタン樹脂溶液と
有機系高分子樹脂溶液をこれらの溶剤で混和均一化した
混合溶液を水中に浸漬すると、溶剤のみが水に溶解し、
樹脂が水中にて凝固してくる。
【0031】この発明でポリウレタン樹脂溶液と有機系
高分子樹脂溶液を用いるに当たって、その混合比率とし
ては、樹脂分比でポリウレタン樹脂60〜99%、有機
系高分子樹脂40〜1%が透湿性、耐水圧が良好で、結
露性、吸水性の低い値の布帛を得る為に好ましい。最適
条件下で得られる布帛は、透湿度12500g/m2
4hrs、耐水圧0.19kgf/cm2 、結露値4.
6g/m2 hr、吸水値1.8g/m2 hr、また動摩
擦係数は加工布帛と綿布間で0.65、加工布帛の表面
同志では0.92を示し、不均一な塗工面も生じず、そ
の結果、上記性能は塗工面全面に亘って均一に得ること
ができる。
【0032】上記混合比率のポリウレタン樹脂溶液と有
機系高分子樹脂溶液の混合方法は、常温で均一となるま
で撹拌すればよいが、40〜60℃の加熱撹拌下で混合
してもよい。混合溶液を繊維基材に塗布するには通常の
コーティング法によればよく、その塗布厚は10〜30
0μmが適当である。
【0033】上記の厚さの樹脂皮膜を形成した繊維基材
を水中に浸漬する時の水温は、0〜30℃が好ましく、
30℃以上では樹脂皮膜の孔が大きくなり、耐水圧が低
下する。また、浸漬時間は30秒以上が必要である。3
0秒以下では樹脂の凝固が不十分となって好ましくな
い。なお、残留している有機溶剤を完全に除去するため
に、30〜80℃の温水中で3〜10分の湯洗を行って
もよい。また、湯洗後乾燥して得られたコーティング布
帛にさらに撥水剤を付与することにより、耐水圧の向上
をはかることができる。撥水剤としては、パラフィン
系、シリコーン系、フッ素系等の各種があり、用途に応
じて適宜選択すればよく、またその付与はバッティング
法、コーティング法、スプレー法等通常の方法で行えば
よい。
【0034】かくして得られるこの発明のコーティング
布帛は、ゴルフウエア、スキーウエア等のスポーツウエ
アに広く使用することができる。
【0035】
【実施例】次に、この発明を実施例により詳細に説明す
るが、この発明はこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、部数は全て重量部である。
【0036】実施例1 両末端にヒドロキシル基を有する平均分子量4000の
エチレンブチレンアジペート420部、エチレングリコ
ール36.9部、DMF806.7部を配合し、窒素気
流下で均一に混合した。そして、この混合物に4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)175
部を加え、加熱反応させた後DMFで希釈して22%D
MF溶液で95000cps/30℃の粘度を有するポ
リウレタン樹脂溶液を得た。このポリウレタン樹脂溶液
の凝固価(C.V.)を上述の方法で測定したところ、
9,9(%水)の値を得た。
【0037】次に、DMF900部を窒素気流下で撹拌
しながらポリ塩化ビニル樹脂粉末(平均重合度105
0)100部を徐々に加え、その後70℃まで加熱して
樹脂粉末を溶解し、ポリ塩化ビニル樹脂溶液を得た。こ
の溶液の凝固価は3.4(%水)であった。
【0038】上記で得たポリウレタン樹脂溶液409.
1部、ポリ塩化ビニル樹脂溶液100部、白色カラート
ーナー25部、DMF215.9部を混和均一化し、コ
ーティング溶液を調製した。
【0039】一方、疎水性繊維基材として、例えば、異
形(三角)断面を持つナイロンフィラメントの平織物
(縦糸、横糸ともに70d/34f、縦糸密度120本
/インチ、横糸密度95本/インチ)を用意し、フッ素
系撥水剤で撥水処理を行ってからカレンダー加工を行っ
た。この基材に上記で得たコーティング溶液をベーカー
式アプリケータを用いて150g/m2 (wet)塗布
した後、20℃の水浴中に2分間浸漬し、樹脂分を凝固
させた。その後、50℃の温水中に10分間浸漬し、D
MFを十分に抽出した。続いて乾燥を行ってこの発明の
コーティング布帛を得た。
【0040】実施例2 実施例1で得たポリウレタン樹脂溶液363.6部とポ
リ塩化ビニル樹脂溶液200部、白色カラートーナー2
5部、DMF161.4部を混和均一化し、コーティン
グ溶液を調製した。得られた溶液を用いて実施例1と同
じようにして基材に処理してコーティング布帛を得た。
【0041】実施例3 実施例1で得たポリウレタン樹脂溶液272.7部とポ
リ塩化ビニル樹脂溶液400部、白色カラートーナー2
5部、DMF52.3部を混和均一化し、コーティング
溶液を調製した。得られた溶液を用いて実施例1と同じ
ようにして基材に処理してコーティング布帛を得た。
【0042】実施例4 両末端にヒドロキシル基を有する平均分子量3000の
エチレン・ジエチレンアジペート197.1部、平均分
子量3000のポリテトラメチレンエーテルグリコール
197.1部、ジシクロヘキシルメタン4,4′−ジイ
ソシアネート39.3部を窒素気流下に均一混合し、加
熱反応後エチレングリコール46.2部、DMF100
0部、MDI203部を加えて加熱反応たのち、DMF
で希釈して22%DMF溶液で80000cps/30
℃の粘度を有するポリウレタン樹脂溶液を得た。この溶
液の凝固価は6.4(%水)であった。
【0043】次に、DMF900部を窒素気流下に撹拌
しながらポリ塩化ビニル/ポリ酢酸ビニル=95/5共
重合体粉末(平均重合度750)100部を徐々に加
え、その後70℃まで加熱、溶解してポリ塩化ビニル/
ポリ酢酸ビニル共重合体溶液を得た。この溶液の凝固価
は3.8(%水)であった。
【0044】上記で得たポリウレタン樹脂溶液363.
6部、ポリ塩化ビニル/ポリ酢酸ビニル共重合体溶液2
00部、白色カラートーナー25部、DMF161.4
部を混和均一化し、コーティング溶液を調製した。得ら
れた溶液を用いて実施例1と同じようにして基材に処理
してコーティング布帛を得た。
【0045】実施例5 DMF900部を窒素気流下に撹拌しながらポリ塩化ビ
ニル樹脂粉末(平均重合度1050)50部、およびア
クリロニトリル−スチレン共重合体粉末(ダイセル化学
工業社製、セビアン−N020)50部を徐々に加え、
その後70℃まで加熱、溶解して有機高分子樹脂溶液を
得た。この溶液の凝固価は3.45(%水)であった。
【0046】実施例1で得たポリウレタン樹脂溶液36
3.6部と上記で得た有機高分子樹脂溶液200部、白
色カラートーナー25部、DMF161.4部を混和均
一化し、コーティング溶液を調製した。得られた溶液を
用いて実施例1と同じようにして基材に処理してコーテ
ィング布帛を得た。
【0047】比較例1 実施例1で得たポリウレタン樹脂溶液のみを用い、この
溶液454.6部、白色カラートーナー25部、DMF
245.5部を混和均一化し、コーティング溶液を調製
した。得られた溶液を用いて実施例1と同じようにして
基材に処理してコーティング布帛を得た。
【0048】比較例2 実施例1で得たポリウレタン樹脂溶液227.3部とポ
リ塩化ビニル樹脂溶液500部、白色カラートーナー2
5部を混和均一化し、コーティング溶液を調製した。得
られた溶液を用いて実施例1と同じようにして基材に処
理してコーティング布帛を得た。
【0049】上記実施例1〜5および比較例1〜2で得
たコーティング布帛について、耐水圧、透湿度、結露
値、吸水値等の性能を測定したところ、表1の結果が得
られた。なお、透湿度の測定はJIS L 1099
A−1法に準拠して行い、耐水圧はJIS L 109
2 B法の静水圧法に準拠して測定した。また、結露
値、吸水値は次のような容器および算出法にて測定し
た。
【0050】即ち、口内径が6cmで容量が500cc
の円筒状ガラス瓶の外側に発泡スチロールを厚さ約1c
mに巻きつけ、この瓶内にその口上端から2cmまで4
0℃の水を入れて密封し、これを10℃×60%RHの
恒温室に1時間放置した時、瓶内の水温が30±1℃に
保温できる物を測定容器とした。
【0051】上記の容器に40℃の水を口上端から2c
mまで入れ、次いで容器の上部に上記実施例1〜5およ
び比較例1〜2で得たコーティング布帛からそれぞれ直
径10cmの円形に切り取った布帛試片の湿式樹脂加工
表面を水面に向けて載せ、周囲を留め具で固定した後、
10℃×60%RHの恒温室に1時間放置した。かくし
て放置前後の試片の重量変化から次式によって結露値、
吸水値を算出した。 結露値(g/m2 hr)=(m1 −m2 )/(0.032 π) 吸水値(g/m2 hr)=(m2 −m0 )/(0.032 π) 〔式中、m0 は予め測定しておいた布帛試片の乾燥重量
(測定前に120℃×10分乾燥)、m1 は測定直後の
布帛試片の重量、m2 はm1 測定直後の試片表面の結露
水を濾紙で吸い取った後の重量である。〕
【0052】また、得られたコーティング布帛における
表面滑性を摩擦力として判定するために動摩擦係数の測
定をJIS K 7125に規定されるプラスチックフ
ィルムの摩擦係数試験方法に準拠して行った。その結果
は表1に示した。即ち、試験片であるこの発明の布帛
と、相手材料として用いる綿布(JIS L0803に
規定される染色堅牢度試験用添付白布を使用)および加
工布帛は、23±2℃、50±2%RHの下で88時間
以上放置したものを用い、滑り片(接触力を与えるおも
り)の相手材料との相対速度100mm/minで移動
し、最初の最大荷重を過ぎて最低を示したところから摩
擦距離70mmまでの平均の荷重を動摩擦力とした。な
お、測定の際の上記滑り片には接触表面2.5cm×
7.5cm、重量47.4gのガラス板を用いた。そし
て、動摩擦係数は次式により算出した。 動摩擦係数μk =Fk /Fp (上式において、Fk は動摩擦力(kgf)を示し、F
p は接触力(kgf)を示す。)
【0053】
【表1】
【0054】表1から明らかなように、この発明の方法
により得られたコーティング布帛は、透湿度、耐水圧が
良好で、なおかつ、結露値、吸水値についても低い数値
を示し、透湿性能と低結露性、低吸水性の諸性能を兼ね
備えていることが認められ、比較例1、2のそれらと比
べて特に結露値、吸水値において良好な結果が得られ
た。また、布帛の表面滑性(動摩擦係数値)において
も、本実施例によるものは良好な結果を示した。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は特定し
た範囲の凝固価を有するポリウレタン樹脂と有機系高分
子樹脂の両者を特定の範囲で均一に混合した混合溶液を
用いてコーティング布帛を得たことによって、上記した
良好な性能を具備していることから、このコーティング
布帛をゴルフウエア、スキーウエア等のスポーツウエア
用途の衣料素材として用いたとき、発汗に伴う水分移行
性が良好で、肌着等へ濡れ感を与えることなく、そのた
めに運動後の冷えによる不快感もなく、かつ表面の滑性
にすぐれた快適な着用感を与えるという効果を奏するの
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凝固価が6.0〜11.0(%水)であ
    るポリウレタン樹脂の水混和性有機溶剤溶液と、この溶
    液と相溶性を有する凝固価が1.5〜4.5(%水)で
    あるポリウレタン樹脂以外の有機系高分子樹脂の水混和
    性有機溶剤溶液とからなる混合溶液を、予め撥水加工を
    施した繊維基材の片面にコーティングし、次いで水中に
    浸漬して水混和性有機溶剤を抽出した後、乾燥すること
    を特徴とする防水性、透湿性にすぐれ結露性、吸水性が
    小さく加工表面の滑性にすぐれたコーティング布帛の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 凝固価が1.5〜4.5(%水)である
    有機系高分子樹脂がポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニ
    ル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリ塩化ビニル−エチレン
    共重合樹脂のポリ塩化ビニル系樹脂またはアクリル樹
    脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニ
    トリル−ブタジエン−スチレン共重合体のアクリル系樹
    脂から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする
    請求項1記載のコーティング布帛の製造方法。
  3. 【請求項3】 ポリウレタン樹脂溶液と有機系高分子樹
    脂溶液の混合比が樹脂分比でポリウレタン樹脂60〜9
    9重量%、有機系高分子樹脂40〜1重量%であること
    を特徴とする請求項1記載のコーティング布帛の製造方
    法。
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