JPH0940936A - 金属捕集剤及びその製造方法 - Google Patents
金属捕集剤及びその製造方法Info
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Abstract
作業範囲の拡大と作業の安全性向上に貢献できる、ジチ
オ酸基及び/又はジチオ酸塩基を官能基として有する金
属捕集剤及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 2級アミノ基を少なくとも2個有し、且
つ1級アミノ基を有さないポリアルキレンポリアミン及
び/又は芳香族ポリアミンと二硫化炭素とを反応させ
て、ポリアルキレンポリアミン及び/又は芳香族ポリア
ミンの2級アミノ基の窒素原子に官能基として導入し
た、ジチオ酸基及び/又はジチオ酸塩基を有することを
特徴とする金属捕集剤。
Description
製造方法に関する。
な水銀、カドミウム、亜鉛、鉛、銅、クロム等の金属に
対しては厳しい規制が設けられており、廃水等に含まれ
る金属を除去するための種々の方法が検討されてきた。
法としては、例えば中和凝集沈殿法、イオン浮選法、イ
オン交換法、電解浮上法、電気透析法、吸着法、逆浸透
法等が知られている。しかしながら、中和凝集沈殿法で
は、生成した大量の金属水酸化物スラッジを処理しなけ
ればならないという作業上の問題や、廃棄したスラッジ
中から金属イオンが河川、海水中等に再溶出して二次公
害を引き起こしたり、廃水中の金属イオン濃度を国が制
定する基準値以下にすることが容易でない等の問題があ
り、またイオン浮選法、イオン交換法、電解浮上法、電
気透析法、吸着法、逆浸透法等の場合には、金属の除去
率、操作性、ランニングコスト等に問題があった
集剤を用いて廃水中の金属を捕集除去する方法が広く利
用されるようになっており、金属捕集剤としては水銀や
鉛等に対して優れた吸着力を発揮する、ジチオ酸基やジ
チオ酸塩基を官能基として有する化合物が広く用いられ
ている。このような化合物としては、例えばジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン等や、ポリエチ
レンイミン等のポリアルキレンポリアミンと二硫化炭素
とを反応させ、ポリアルキレンポリアミンの窒素原子に
ジチオ酸基やジチオ酸塩基を導入した化合物が一般に用
いられている。
アルキレンポリアミンの窒素原子にジチオ酸基やジチオ
酸塩基を官能基として導入した金属捕集剤を、廃水のp
Hが低い状態で廃水に添加した場合、有毒な硫化水素ガ
スが発生する可能性があることが判明した。金属捕集剤
によって廃水を処理する場合、金属捕集剤が廃水中の金
属を捕集し易いように、通常、廃水のpHを7付近に調
整して処理を行っているが、近年廃水の種類の多様化に
伴い、酸性物質を多量に含む廃水も多くなっている。こ
のような低pHの廃水の処理を行う場合、アルカリを添
加してpHを調整してから金属捕集剤を添加するのが普
通であるが、廃水のpHを調整する前に誤って金属捕集
剤が添加された場合には、硫化水素ガスが発生する虞れ
があった。
ゴミ焼却場において発生する飛灰中の金属の処理や鉱山
から排出される鉱滓、或いは金属を含む汚泥、金属で汚
染された土壌等の処理にも用いられている。ところで飛
灰はゴミの焼却残留物であるから、飛灰中には種々の物
質が含有され、近年のゴミの多種類化に伴い、飛灰中に
多量の酸性物質が含有される場合もある。また鉱滓や汚
泥、汚染された土壌等の中にも酸性物質を含有するもの
が多く存在する。このような酸性物質を含む飛灰や鉱
滓、汚泥、土壌等に上記金属捕集剤を添加した場合にも
硫化水素が発生する可能性がある。更に、飛灰の処理を
行う際には種々の添加剤が併用され、中には酸性物質も
含まれている。このような酸性添加剤とともに金属捕集
剤を添加すると、飛灰自体に酸性物質が含有されていな
くても、局部的に酸性となって硫化水素ガスが発生する
可能性があることが判った。
たもので、pHの低い廃水に添加したり、酸性物質を含
む飛灰等を処理した場合でも、有毒な硫化水素ガスを発
生する虞れのない、ジチオ酸基やジチオ酸塩基を官能基
として有する金属捕集剤を製造する方法を提供すること
を目的とする。
は、2級アミノ基を少なくとも2個有し、且つ1級アミ
ノ基を有さないポリアルキレンポリアミン及び/又は芳
香族ポリアミンと二硫化炭素とを反応させて、ポリアル
キレンポリアミン及び/又は芳香族ポリアミンの2級ア
ミノ基の窒素原子に導入したジチオ酸基及び/又はジチ
オ酸塩基を官能基として有することを特徴とする。また
本発明の金属捕集剤は、少なくとも1個の1級アミノ基
を有し、且つ1級アミノ基、2級アミノ基を合計で2個
以上有するポリアルキレンポリアミン及び/又は芳香族
ポリアミンにハロゲン化炭化水素を反応させて得た、2
級アミノ基を少なくとも2個以上有し、且つ1級アミノ
基は有さないポリアルキレンポリアミン及び/又は芳香
族ポリアミンと二硫化炭素を反応させて、ポリアミンの
2級アミノ基の窒素原子に官能基として導入した、ジチ
オ酸基及び/又はジチオ酸塩基を有することを特徴とす
る。
は、少なくとも1個の1級アミノ基を有し、且つ1級ア
ミノ基、2級アミノ基を合計で2個以上有するポリアル
キレンポリアミン及び/又は芳香族ポリアミンに、該ポ
リアルキレンポリアミン及び/又は芳香族ポリアミンの
1級アミノ基1個当たりに対し、1〜1.5モルのハロ
ゲン化炭化水素を50℃以下の温度で反応させて、2級
アミノ基を少なくとも2個以上有し、且つ1級アミノ基
は有さないポリアルキレンポリアミン及び/又は芳香族
ポリアミンを得、次いでこのポリアミンと二硫化炭素を
反応させてポリアミンの2級アミノ基の窒素原子に、ジ
チオ酸基及び/又はジチオ酸塩基を官能基として導入す
ることを特徴とする
アミン、芳香族ポリアミンは、2級アミノ基を少なくと
も2個有し、且つ1級アミノ基を有さないポリアミン
(以下、このポリアミンを便宜上、“1級アミノ基非含
有ポリアミン”と呼ぶことがあある。)である。このよ
うな“1級アミノ基非含有ポリアミン”としては、例え
ば、N,N´−ジベンジルジエチレントリアミン、N,
N´−ジメチルブチレンテトラミン、N,N´−ジメチ
ルエチレンジアミン、N,N´−ジベンジルエチレンジ
アミン、N,N´−ジ(イソ)ブチル−1,6−ジアミ
ノヘキサン、N,N´−ジエチルエチレンジアミン、
N,N´−ジエチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,
N´−ジエチルヘキサメチレンジアミン、N,N´−ジ
エチル−1,4−ペンタンジアミン、N,N´−ジエチ
ル−1,3−プロパンジアミン、N,N´−ジメチル−
1,3−プロパンジアミン、N,N´−ジメチル−1,
4−ペンタンジアミン、N,N´−ジメチルヘキサメチ
レンジアミン、N,N´−ジフェニル−1,4−フェニ
レンジアミン、N,N´−ジイソプロピレンジアミン等
が挙げられる。また1級アミノ基と2級アミノ基とを有
する通常のポリアルキレンポリアミン及び/又は通常の
芳香族ポリアミン(以下、これらのポリアミンを、便宜
上“通常のポリアミン”と呼ぶことがある。)とハロゲ
ン化炭化水素とを反応させて、1級アミノ基を2級以上
のアミノ基としたものも用いられるが、これらは少なく
とも2個の2級アミノ基が残存していることが必要であ
る。
ばエチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、ジプロピレンジアミン、ジブチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、トリプロピレンテトラミン、ト
リブチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、テ
トラプロピレンペンタミン、テトラブチレンペンタミ
ン、ペンタエチレンヘキサミン、イミノビスプロピルア
ミン、モノメチルアミノプロピルアミン、メチルイミノ
ビスプロピルアミンやポリエチレンイミン、ポリ−2−
エチルエチレンイミン、ポリ−2,2−ジメチルエチレ
ンイミン、ポリプロピレンイミン、ポリ−2,3−ジメ
チルエチレンイミン、ポリ−2−メチルエチレンイミン
等が挙げられる。これらのポリアルキレンポリアミンは
2種以上を混合して用いることができる。ポリエチレン
イミンは、平均分子量が100〜500,000のもの
が好ましい。芳香族ポリアミンとしては、メタキシレン
ジアミン、1,3-ビスアミノシクロヘキサン、フェニレン
ジアミン等が挙げられる。
アルキル置換基、N−ヒドロキシアルキル置換基、N−
アシル置換基等の分岐鎖を有していても良い。N−ヒド
ロキシアルキル置換基は、上記ポリアルキレンポリアミ
ンとエポキシアルカンとを反応させることにより導入さ
れ、N−アシル置換基は、ポリアルキレンポリアミンと
脂肪酸類を反応させることにより導入さる。またN−ア
ルキル置換基はポリアルキレンポリアミンとハロゲン化
炭化水素を作用させることにより導入される。N−ヒド
ロキシアルキル置換基は、アルキル基の炭素数が2〜2
8であることが好ましく、N−アシル置換基は炭素数2
〜24であることが好ましい。またN−アルキル置換基
は炭素数2〜18であることが好ましい。更に、上記ポ
リアルキレンポリアミンの1種又は2種以上とエピハロ
ヒドリンとを反応させて架橋したものも、“通常のポリ
アミン”として使用することができる。
らず2級アミノ基とも反応し、2級アミノ基がハロゲン
化炭化水素と反応すると、二硫化炭素と反応しない不活
性な3級アミノ基になってしまうため、1級アミノ基が
1個のみの場合には、ハロゲン化アルキルと反応後に2
個以上の2級アミノ基が残存しなくなる虞れがある。こ
のため少なくとも2個の2級アミノ基が残存するように
するために、“通常のポリアミン”として、1級アミノ
基を2個以上有するものを用いることが好ましい。
は、塩化アルキル、フッ化アルキル、ヨウ化アルキル等
のハロゲン化脂肪族炭化水素類、塩化ベンジル、臭化ベ
ンジル等のハロゲン化芳香族炭化水素類等が挙げられる
が、塩化アルキルが好ましい。またハロゲン化脂肪族炭
化水素の場合、アルキル基の炭素数が1〜28のものが
好ましい。ハロゲン化炭化水素と、“通常のポリアミ
ン”との反応は、“通常のポリアミン”に、溶媒の存在
下又は非存在下に、ハロゲン化炭化水素を滴下し、50
℃以下の温度、好ましくは5〜50℃の低温で両者を反
応させる。上記溶媒としては水、アルコール類、エーテ
ル類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類等が挙げら
れる。
導入する場合にも、“通常のポリアミン”とハロゲン化
炭化水素とを反応させるが、この反応は、従来100℃
程度の温度で行われていた。本発明者等の研究による
と、このような高温で反応を行った場合、1級アミノ基
と2級アミノ基の両方にアルキル基が導入されるため、
反応に用いるハロゲン化炭化水素の量が少ないと、1級
アミノ基は完全にはなくならなず、1級アミノ基が一部
残存していることが判った。また多量のハロゲン化炭化
水素を反応に用いると、全ての1級アミノ基にアルキル
基を導入することはできるが、十分な量の官能基を導入
し得るだけの2級アミノ基が残存しなくなるという問題
があった。本発明者等は鋭意研究した結果、“通常のポ
リアミン”とハロゲン化炭化水素との反応を、50℃以
下という低温で行うことにより、主として1級アミノ基
にアルキル基を導入でき、2級アミノ基を残存させるこ
とができることが判った。更に、ハロゲン化炭化水素は
1〜20時間かけて“通常のポリアミン”に滴下して反
応させることが好ましい。
常のポリアルキレンポリアミン”との反応生成物が、2
級アミノ基を少なくとも2個有するようにするには、
“通常のポリアミン”として1級アミノ基を2個以上有
するものを用い、50℃以下という低温で行う方法が採
用することが好ましいが、例えこのような低温で反応を
行ったとしても、1級アルキル基の数に対し過剰のハロ
ゲン化炭化水素を使用した場合には、2級アミノ基を2
個以上残存させることが困難となる。またハロゲン化炭
化水素の使用量が1級アミノ基に対して当量未満である
と、1級アミノ基が残存することとなり好ましくない。
従って、“通常のポリアミン”の1分子中に存在する1
級アミノ基1個当たりに対し、1〜1.5モルのハロゲ
ン化アルキルを使用することが好ましい。
基非含有ポリアミン”と二硫化炭素とを反応させること
により、2級アミノ基の窒素原子に官能基としてジチオ
酸基が導入された金属捕集剤を得ることができる。また
この二硫化炭素との反応をアルカリの存在下に行うか、
反応終了後にアルカリで処理することにより、官能基と
してジチオ酸塩基を有する金属剤が得られる。
水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物や、水酸化カ
ルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物が使用できる
が、水酸化ナトリウムが好ましい。またアルカリの添加
量を調節することにより、ジチオ酸基とジチオ酸塩基の
両方を有する金属捕集剤を得ることもできる。
アミン”1分子に対し、少なくとも1個のジチオ酸基又
はジチオ酸塩基を導入し得る量を添加し、“1級アミノ
基非含有ポリアミン”が高分子量ポリアミンの場合、分
子中の2級アミノ基1個当たり、平均して0.05〜1
個のジチオ酸基又はジチオ酸塩基を導入することが好ま
しく、特に0.3〜1個のジチオ酸基又はジチオ酸塩基
を導入することが好ましい。“1級アミノ基非含有ポリ
アミン”と二硫化炭素とを反応させるには、“1級アミ
ノ基非含有ポリアミン”の温度を10〜100℃に保持
しながら、二硫化炭素を30分〜2時間かけて徐々に添
加し、添加終了後、30〜100℃で1〜15時間攪拌
下に反応させることが好ましい。
は、廃水中の金属の捕集の他に、排煙中に含まれるガス
状の金属の捕集、ゴミ焼却場等の焼却灰、鉱山等から排
出される鉱滓、排水処理の際の中和凝集沈殿処理や凝集
剤による沈殿処理によって生じる産業廃棄物としての汚
泥、汚染が進んだ土壌等の金属を含む固体状廃棄物中の
金属の固定化等の目的でも使用することができる。
明する。 実施例1〜7 表1に示す量のポリアルキレンポリアミン100g及び
純水170gを、攪拌機、温度計、滴下ロート及び冷却
器を付けた1リットルの四ツ口フラスコに仕込み、表1
に示す温度においてハロゲン化炭化水素を滴下ロートよ
り滴下し、更に滴下終了後、同温度にて反応系を10時
間攪拌保持した。ハロゲン化炭化水素の種類、滴下量を
表1に示した。次いでフラスコ内に表1に示す濃度の水
酸化ナトリウム水溶液を添加し、同表に示す温度にて同
表に示す量の二硫化炭素を滴下し、滴下終了後、更に9
0℃に加熱して3時間攪拌保持した。
し、硫化水素ガスの発生の有無を試験した。試験方法
は、500ミリリットルの枝付きフラスコに金属捕集剤
を固型分換算で2g採取し、フラスコの上部より50%
硫酸水溶液50ミリリットルを滴下した後、フラスコ内
に窒素ガスを供給しながらフラスコ内気体成分を2%酢
酸亜鉛水溶液中に導いた。硫化水素ガスの発生は、酢酸
亜鉛水溶液の白濁により確認される。結果を表2に示し
た。
た。試験には銅を15mg/リットル、水銀を5mg/
リットル、カドミウムを9mg/リットル、鉛を10m
g/リットル、亜鉛を12mg/リットル含む水溶液を
用い、この水溶液1リットルに、金属捕集剤を固型物換
算で0.2g添加して10分間攪拌した後、常温で静置
し、金属捕集剤が金属を捕集して生成したフロックが沈
降する時間を測定した。またフロックを分離除去した
後、水溶液中に残存する金属濃度を原子吸光分析によっ
て測定した。結果を表3に示す。
化水素を反応させることなく、表1に示す条件で二硫化
炭素を反応させて金属捕集剤を得た。得られた金属捕集
剤を酸性水溶液中に添加した際の硫化水素ガスの発生の
有無、及び金属捕集性能を実施例1〜7と同様にして測
定した。結果をそれぞれ表2、表3に併せて示す。
純水170gを、攪拌機、温度計、滴下ロート及び冷却
器を付けた1リットルの四ツ口フラスコに仕込み、表1
に示す温度においてハロゲン化炭化水素を滴下ロートよ
り滴下し、更に滴下終了後、同温度にて反応系を3時間
攪拌保持した。ハロゲン化炭化水素の種類、滴下量を表
4に示した。次いでフラスコ内に表4に示す濃度の水酸
化ナトリウム水溶液を添加し、同表に示す温度にて同表
に示す量の二硫化炭素を滴下し、滴下終了後、更に90
℃に加熱して3時間攪拌保持した。得られた各金属捕集
剤に実施例1〜7と同様にして酸性水溶液を添加し、硫
化水素ガスの発生の有無を試験した。結果を表5に示
す。
は、酸性の廃水に添加したり、酸性物質を含む飛灰、鉱
滓、汚泥、土壌等を処理する場合でも、有毒な硫化水素
ガスが発生する虞れがないため、本発明方法で得られた
金属捕集剤は利用範囲の拡大と、金属捕集剤による廃水
等の処理作業の安全性の飛躍的な向上とを図ることがで
きる効果がある。また本発明方法によれば、1級アミノ
基を有し,且つ1級アミノ基と2級アミノ基とを合計で
2個以上有するポリアミンから、2級アミノ基を少なく
とも2個以上有し、且つ1級アミノ基は有さないポリア
ミンを確実に製造し、上記優れた金属捕集剤を効率良く
製造できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 2級アミノ基を少なくとも2個有し、且
つ1級アミノ基を有さないポリアルキレンポリアミン及
び/又は芳香族ポリアミンと二硫化炭素とを反応させ
て、ポリアルキレンポリアミン及び/又は芳香族ポリア
ミンの2級アミノ基の窒素原子に官能基として導入し
た、ジチオ酸基及び/又はジチオ酸塩基を有することを
特徴とする金属捕集剤。 - 【請求項2】 少なくとも1個の1級アミノ基を有し、
且つ1級アミノ基、2級アミノ基を合計で2個以上有す
るポリアルキレンポリアミン及び/又は芳香族ポリアミ
ンにハロゲン化炭化水素を反応させて得た、2級アミノ
基を少なくとも2個以上有し、且つ1級アミノ基は有さ
ないポリアルキレンポリアミン及び/又は芳香族ポリア
ミンと二硫化炭素を反応させて、ポリアミンの2級アミ
ノ基の窒素原子に官能基として導入した、ジチオ酸基及
び/又はジチオ酸塩基を有することを特徴とする金属捕
集剤。 - 【請求項3】 少なくとも1個の1級アミノ基を有し、
且つ1級アミノ基、2級アミノ基を合計で2個以上有す
るポリアルキレンポリアミン及び/又は芳香族ポリアミ
ンに、該ポリアルキレンポリアミン及び/又は芳香族ポ
リアミンの1級アミノ基1個当たりに対し、1〜1.5
モルのハロゲン化炭化水素を50℃以下の温度で反応さ
せて、2級アミノ基を少なくとも2個以上有し、且つ1
級アミノ基は有さないポリアルキレンポリアミン及び/
又は芳香族ポリアミンを得、次いでこのポリアミンと二
硫化炭素を反応させてポリアミンの2級アミノ基の窒素
原子に、ジチオ酸基及び/又はジチオ酸塩基を官能基と
して導入することを特徴とする金属捕集剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20904495A JP3701057B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | 金属捕集剤及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20904495A JP3701057B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | 金属捕集剤及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0940936A true JPH0940936A (ja) | 1997-02-10 |
JP3701057B2 JP3701057B2 (ja) | 2005-09-28 |
Family
ID=16566335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20904495A Expired - Fee Related JP3701057B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | 金属捕集剤及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3701057B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004013219A1 (fr) * | 2002-07-24 | 2004-02-12 | Shandong Meilinya Bio-Tech Co. Ltd. | Composition de chelate de metaux lourds contenant des derives de chitosane et utilisations correspondantes |
JP2005089565A (ja) * | 2003-09-16 | 2005-04-07 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 重金属固定化処理剤及び固体状物質中の重金属固定化方法 |
-
1995
- 1995-07-25 JP JP20904495A patent/JP3701057B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004013219A1 (fr) * | 2002-07-24 | 2004-02-12 | Shandong Meilinya Bio-Tech Co. Ltd. | Composition de chelate de metaux lourds contenant des derives de chitosane et utilisations correspondantes |
JP2005089565A (ja) * | 2003-09-16 | 2005-04-07 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 重金属固定化処理剤及び固体状物質中の重金属固定化方法 |
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---|---|
JP3701057B2 (ja) | 2005-09-28 |
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