JPH0940337A - エレベータのかご床清掃装置 - Google Patents

エレベータのかご床清掃装置

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JPH0940337A
JPH0940337A JP18738195A JP18738195A JPH0940337A JP H0940337 A JPH0940337 A JP H0940337A JP 18738195 A JP18738195 A JP 18738195A JP 18738195 A JP18738195 A JP 18738195A JP H0940337 A JPH0940337 A JP H0940337A
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JP
Japan
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car
wiper
water
side wall
detection sensor
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Application number
JP18738195A
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Inventor
Hiroshi Matsuura
博 松浦
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清掃作業の負担の軽減ができ、エレベータ利
用者に清掃作業の迷惑をかけず、また、清掃後の排水処
理ができるエレベータのかご床清掃装置を得る。 【解決手段】 かご床に設けた穴の内部に設置され水滴
の有無を検出するセンサと、かごの外部に設けられ支持
部材を介してかごに支持されると共に電動機により回転
する主動滑車と、かごの外部に設けられ支持部材を介し
てかごに支持されると共に主動滑車の回転に同期して回
転する追従滑車、主動滑車の回転を追従滑車に伝える移
動ベルトと、移動ベルトの移動方向と垂直に移動ベルト
に固定部材を介して固定されかご床面上を摺動して水を
掃くワイパーと、かごの外部に設けられワイパーにより
掃き出された水を溜める水受けと、第1のかご側壁の位
置から第2のかご側壁の位置へワイパーが移動するよう
に電動機に運転指令を出力する制御装置と、水受けの水
に風を吹き付ける乾燥機を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータのか
ご床清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のエレベータのかご床の清
掃方法の説明図である。図8中、1は各乗場階の床、2
はエレベータのかご、3はかご2のかご床、4はかご2
の内部に設けたエレベータ操作盤、5はかご床を清掃す
るためのモップ、6はモップ5を用いてかご床3を清掃
する作業員、7は保守点検作業に使用するピット室、8
はピット室7の中央に設けられかご2が接触した場合に
衝撃を緩和するバッファである。
【0003】このように構成された従来のエレベータで
は、例えば、雨天時にかご2に乗り込んだ乗客が持ち込
む傘などにより、かご床3に水が溜まるので、かご2内
の乗客にとっては不快感を与えるだけでなく、かご2内
は不衛生になる。そのため、作業員6がエレベータの運
転を休止してかご2をどこかの乗場階に停止させ、そし
て、適宜、作業員6がかご2に乗り込み、モップ5を用
いてかご床3に溜まった水を拭き取る作業を行ってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベータのかご床の清掃作業では、以下のような問題点
があった。第1に、特に、梅雨時期においては清掃回数
が増大するので、作業員の作業労力が増大する。第2
に、かご床3に溜まった水の拭き取り作業を速やかに行
うため、通常、作業員6はエレベータの運転を休止して
清掃作業を行うので、作業中はエレベータの利用ができ
ず、利用者に迷惑をかける。第3に、清掃作業中、乗場
階床1とかご床3との隙間からピット室7の内部に水が
入り込み、ピット室7の内部に設けた設備機器等に錆が
発生する。
【0005】この発明はかかる問題点を解決するために
なされたもので、作業員にかかる清掃作業の負担が軽減
でき、また、エレベータ利用者に清掃作業の迷惑をかけ
ることなく、さらに、清掃後の排水の処理ができるエレ
ベータのかご床清掃装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるエレベ
ータのかご床清掃装置は、かご床に設けた孔の内部に設
置され水滴の有無を検出する水滴検出センサと、かごの
外部に設けられ支持部材を介してかごに支持されると共
に電動機により回転する主動滑車と、かごの外部に設け
られ支持部材を介してかごに支持されると共に主動滑車
の回転に同期して回転する追従滑車と、主動滑車の回転
を追従滑車に伝える移動ベルトと、移動ベルトに固定部
材を介して固定され移動ベルトの移動方向に沿って第1
と第2のかご側壁間のかご床面上を摺動してかご床面上
の水を掃くワイパーと、かごの外部に設けられかご側壁
の底部に設けた隙間を介してワイパーにより掃き出され
た水を溜める水受けと、水滴検出センサの出力に基づい
て第1のかご側壁の位置から第2のかご側壁の位置へワ
イパーが移動するように電動機に運転指令を出力する制
御装置と、水滴検出センサの出力に基づいて水受けに溜
まった水に風を吹き付ける乾燥機とを備えたものであ
る。
【0007】また、かご内の人の有無を検出する乗客検
出センサを設けると共に、制御装置は、乗客検出装置の
出力に基づいて電動機に運転指令を出力するようにした
ものである。
【0008】また、制御装置は、第1のかご側壁の位置
と第2のかご側壁の位置との間をワイパーが往復移動す
るように電動機に運転指令を出力するようにしたもので
ある。
【0009】また、第1のかべ側壁に設けられ第1のか
べ側壁にワイパーが近づいたことを検出するワイパー近
接スイッチを備えると共に、制御装置は、ワイパー近接
スイッチの出力に基づいてワイパーの移動方向を反転さ
せるようにしたものである。
【0010】また、第1のかご側壁に前記ワイパーが当
接して開く扉蓋を設けたものである。
【0011】また、制御装置を強制的に動作させる強制
運転指令手段を設けると共に、制御装置は、強制運転指
令手段の出力に基づいて前記電動機に運転指令を出力す
るようにしたものである。
【0012】
【作用】かご床に設けた孔の内部に設置され水滴の有無
を検出する水滴検出センサと、かごの外部に設けられ支
持部材を介してかごに支持されると共に電動機により回
転する主動滑車と、かごの外部に設けられ支持部材を介
してかごに支持されると共に主動滑車の回転に同期して
回転する追従滑車と、主動滑車の回転を追従滑車に伝え
る移動ベルトと、移動ベルトに固定部材を介して固定さ
れ移動ベルトの移動方向に沿って第1と第2のかご側壁
間のかご床面上を摺動してかご床面上の水を掃くワイパ
ーと、かごの外部に設けられかご側壁の底部に設けた隙
間を介して前記ワイパーにより掃き出された水を溜める
水受けと、水滴検出センサの出力に基づいて第1のかご
側壁の位置から第2のかご側壁の位置へワイパーが移動
するように電動機に運転指令を出力する制御装置と、水
滴検出センサの出力に基づいて水受けに溜まった水に風
を吹き付ける乾燥機とを備えることにより、水滴検出セ
ンサが水滴を検出し、乗客がかご内にいない間にワイパ
ーの動作によりかご床に溜まった水を排除するので、作
業員にかかる清掃作業の負担が軽減でき、エレベータ利
用者に清掃作業の迷惑をかけることがない。また、水受
けに溜まった水は乾燥機を用いて蒸発させるので、容易
に清掃後の排水の処理ができる。
【0013】また、かご内の人の有無を検出する乗客検
出センサを設けることにより、かご内の人の有無を検出
する乗客検出センサを設けると共に、制御装置は、かご
内に人がいないことを検出した乗客検出装置の出力に基
づいて電動機に運転指令を出力ようにしたので、かご内
の人に邪魔にならずにかご床の清掃を行うことができ
る。
【0014】また、制御装置は、一方のかご側壁の位置
と他方のかご側壁の位置との間をワイパーが往復移動す
るように電動機に運転指令を出力するようにしたので、
ワイパーは往復運動をしてかご床に溜まった水を掃き出
すことができ、入念な清掃作業を行うことができる。
【0015】また、かべ側壁に設けられかべ側壁にワイ
パーが近づいたことを検出するワイパー近接スイッチを
備えると共に、制御装置は、ワイパー近接スイッチの出
力に基づいてワイパーの移動方向を反転させるようにし
たので、かご側壁に近づいているワイパーはかご側壁に
接触する前に反転してかご側壁から離れる方向に移動す
るので、ワイパーはかご側壁へ衝突する事態を回避する
ことができる。
【0016】また、かご側壁にワイパーが当接して開く
扉蓋を設けたので、ワイパーが水を掃き出すときに扉蓋
は開くようにしたので、ワイパーが掃き出し作業を行っ
ていないときにかご内にゴミが逆に侵入することがな
い。
【0017】また、制御装置を強制的に動作させる強制
運転指令手段を設けたことにより、水滴検出センサの出
力が水滴を検出する出力レベルにまでに至らなくても、
保守点検員の判断により強制的にかご床を清掃できるの
で、入念な清掃を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図1、
図2に基づいて説明する。図1、図2は共にこの発明の
実施の形態1に示すエレベータのかご床清掃装置の構成
を示す図であり、図1はそれをかご乗降口方向から見た
図であり、図2はそれをかご乗降口方向とは垂直な方向
から見た図である。なお、図2中では後述する水受け及
び乾燥機は省略してある。
【0019】図1、図2中、前記従来例と同一又は相当
部分には同一の符号を付しその説明は省略する。図1
中、9はかご2の乗降口に設けたかご扉である。10は
かご床3と密着してかご床3に溜まった水を掃き出すワ
イパーである。ワイパー10はかご扉9の開閉方向と同
方向に往復運動することによりかご床3に溜まった水を
後述する水受け部に掃き出すようになっている。11は
エレベータのかご床清掃装置の運転を制御する制御装置
である。
【0020】12は制御装置11の運転指令に基づいて
駆動する電動機である。13は電動機12の回転軸に取
り付けられた駆動滑車である。14は駆動滑車13の回
転により後述する追従滑車の回転を同期させる例えば炭
素繊維で構成された移動ベルトである。15は移動ベル
ト14により駆動滑車13の回転と同期した回転を行う
追従滑車である。16はワイパー10を移動ベルト14
に固定する固定金具である。
【0021】ここでワイパー10の構成、及びワイパー
10を移動ベルト14へ固定する構造は図3、図4のよ
うになっている。図3はワイパー10の正面図、図4は
ワイパー11の側面図である。ワイパー10はワイパー
フレーム101とワイパーゴム102と下止め金具10
3とから構成されている。
【0022】図3に示すように、ワイパーフレーム10
1はその断面が略コ字型に構成され、その凹部101a
にワイパーゴム102が嵌合するようになっている。そ
して、ワイパーフレーム101とワイパーゴム102と
は、両者に数箇所設けた貫通孔にボルト104をそれぞ
れ貫通させ、それらのボルト104それぞれにナット1
05を締結させることより固定されるようになってい
る。従って、ワイパーゴム101が摩耗した場合はそれ
らのボルト104及びナット105を取り外すことによ
り、ワイパーゴム101の交換が可能なようになってい
る。
【0023】なお、下止め金具103の幅は後述する回
動が容易なように、凹部101aの幅よりの若干狭く形
成されている。
【0024】図4に示すように、一方、下止め金具10
2は移動ベルト14が挟まれる位置に湾曲した面からな
る凹部102aが形成されている。下止め金具103の
端部は、ワイパーフレーム101の凹部101aに係合
するようになっている。さらに、下止め金具103は、
両者に設けた貫通孔を側面から水平方向に貫通するピン
106によりワイパーフレーム101に回動可能に連結
するようになっている。
【0025】そして、下止め金具103はピン106を
回転中心として回動可能になっている。下止め金具10
3は、図4の点線に示す位置から実線に示す位置まで矢
印方向に回動することによって、ワイパーフレーム10
1の端部に形成された上止め部101bに対向するよう
になっている。下止め金具102の凹部102aと対向
する上止め部101bの位置には下止め金具102の凹
部102a凸部に対応して湾曲した面からなる凹部10
1cが形成されている。
【0026】また、上止め部101cの幅寸法は、ワイ
パーフレーム101の本体の外形幅よりも狭く、対向す
る下止め金具103に合わせて、下止め金具103と等
しい幅寸法に形成されている。
【0027】ワイパーフレーム101の凹部101cと
下止め金具102の凹部102aとの間に移動ベルト1
4を挟み、上止め部101bと下止め金具103とが対
向する位置で、両者に設けた貫通孔を上下に貫通するボ
ルト107にナット108を締結させることにより、ワ
イパー10は移動ベルト14に固定されるようになって
いる。
【0028】再び、図1、図2の説明に戻る。17はか
ご床3に複数設けられその内部に後述する水滴検出セン
サを設けてある穴(窪み)である。18は穴17の内部
に設けられ水滴の有無を検出する公知の技術で構成され
た水滴検出センサである。水滴検出センサ17の出力は
図示しない信号線により制御装置11に入力されるよう
になっている。19は駆動滑車12または追従滑車14
をかご床3に固定支持する固定アングルである。
【0029】20はかご側壁とかご床3との間に設けら
れワイパー10により掃き出された水を後述する水受け
部に導く隙間である。隙間20は両側のかご側壁の下部
に設けてある。21はかご側壁外部に設けられ隙間20
を介してかご床3からワイパー10により掃き出された
水を受ける水受け部である。水受け部21は例えばステ
ンレス薄板を折り曲げて構成してある。水受け部21も
また両側のかご側壁に設けた隙間20に対応してかご側
壁の両側に設けてある。
【0030】22はかご2の天井に設けられかご2の中
の乗客の有無を検出する例えば赤外線センサからなる乗
客検出センサである。乗客検出センサ22の出力は制御
装置11に入力するようになっている。24はワイパー
10より掃き出され水受け部21に溜まった水を熱風を
吹き付けることにより蒸発させる水受け部21の上部に
設けられた乾燥機である。
【0031】このように構成されたエレベータのかご床
清掃装置の運転動作について説明する。エレベータのか
ご床清掃装置がまだ運転していないときは、ワイパー1
0はかご側壁に近接してかご側壁に寄り添うような所定
の停止位置にある。
【0032】乗客が濡れた傘などをかご2内に持ち込む
ことにより、かご床3上に水滴がこぼれ、かご床3に複
数設けた穴17に水滴が入り込む。そして、いずれかの
穴17の内部に設けた水滴検出センサ18が水滴の存在
を検出し、制御装置11にその出力を送る。
【0033】その一方、かご天井に設けた乗客検出セン
サ22はかご2内に乗客がいるか否かを常時検出してお
り、その出力もまた制御装置11に入力される。さら
に、かご扉9が戸閉した状態を示す信号も、図示しない
公知の技術で構成されたエレベータの運転制御装置から
制御装置11に入力される。
【0034】そして、水滴検出センサ18が水滴の存在
を検出した信号、乗客検出センサ22がかご2内に乗客
がいないことを検出した信号、及びエレベータの運転制
御装置からのかご扉9が戸閉した状態を示す信号の入力
が制御装置11にあったときに、制御装置11は電動機
12に、ワイパー10がかご2の一方側のかご側壁の停
止位置から他方側のかご側壁まで移動してその位置で折
り返し、再びワイパー10の出発位置に帰着する1往復
の運動するよう運転指令を出力する。
【0035】この運転指令により、電動機12はワイパ
ー10を他方側のかご側壁まで前進させるべく、ワイパ
ー10がかご2の一方側のかご側壁の停止位置から他方
側のかご側壁まで移動する距離に相当する所定の回転数
回転し、その後ワイパー10を元の出発位置に戻すべく
その回転した所定の回転数の分逆に回転する。即ち、運
転指令を受けた電動機12は駆動滑車13をワイパー1
0がかご2の一方側のかご側壁から他方側のかご側壁ま
での間を往復運動するように回転する。
【0036】この電動機12の回転によって移動ベルト
14も移動し、移動ベルト14に固定されたワイパー1
0も移動ベルト14の移動に従って移動する。
【0037】従って、水滴検出センサ18は水滴の存在
を検出しても、乗客検出センサ22がかご2内に乗客が
いることを検出した場合は、かご2内にいる乗客のため
清掃作業はできないので、制御装置11は電動機12に
運転指令を出力しない。
【0038】また、エレベータのかご床清掃装置の運転
に際して、エレベータの運転制御装置からのかご扉9が
戸閉した状態を示す信号の入力を必要としたのは、清掃
作業中に人がかご2に乗り込むことを排除するためであ
る。即ち、清掃作業は、かご2内の全ての乗客がかご2
から退出してかご扉9が戸閉した状態で行われる。
【0039】電動機12への運転指令の出力と同時に、
制御装置11は乾燥機24を所定時間の間(例えば、5
分間)運転するよう乾燥機24にも運転指令を送る。そ
の結果、熱風が乾燥機24から水受け部21及びかご床
3に強制的に吹き付けられる。
【0040】電動機12の回転により移動ベルト14も
電動機12の回転と同期した移動を行う。そして、移動
ベルト14に固定金具16で固定されたワイパー10
は、移動ベルト15の移動と同期してかご床3の床面上
を移動してかご床3の上に溜まった水を掃き出す。ま
た、電動機12の回転により、移動ベルト14に連結さ
れた追従滑車13も電動機12の回転と同期した回転を
行う。
【0041】ワイパー10の往復運動により掃き出され
た水は、かご2とかご床3の隙間からかごの両側壁外部
に設けた水受け皿21a、21bに溜められる。水受け
皿21に溜められた水は、乾燥機24から前述した所定
時間の間吹き付けられる熱風により直ちに蒸発させられ
る。それと同時に水滴検出センサ18上の水滴もその所
定時間の間かご床3に吹き付けられる熱風により蒸発さ
せられる。
【0042】この清掃作業中に他の乗場階からかご呼び
があった場合は、エレベータの運転制御装置は、通常通
り、そのかご呼びのあった乗場階までかご2の走行を行
う。しかし、エレベータの運転制御装置は、かご2がそ
の乗場階に帰着しても清掃作業が終了するまではかご扉
9を戸開せずにかご2をその乗場階で待機させ、清掃作
業が終了した後かご扉9を戸開する。
【0043】実施の形態1によれば、かご床に設けた孔
の内部に設置され水滴の有無を検出する水滴検出センサ
と、かごの外部に設けられ支持部材を介してかごに支持
されると共に電動機により回転する主動滑車と、かごの
外部に設けられ支持部材を介してかごに支持されると共
に主動滑車の回転に同期して回転する追従滑車と、主動
滑車の回転を追従滑車に伝える移動ベルトと、移動ベル
トに固定部材を介して固定され移動ベルトの移動方向に
沿って第1と第2のかご側壁間のかご床面上を摺動して
かご床面上の水を掃くワイパーと、かごの外部に設けら
れかご側壁の底部に設けた隙間を介してワイパーにより
掃き出された水を溜める水受けと、水滴検出センサの出
力に基づいて第1のかご側壁の位置から第2のかご側壁
の位置へワイパーが移動するように電動機に運転指令を
出力する制御装置と、水滴検出センサの出力に基づいて
水受けに溜まった水に風を吹き付ける乾燥機とを備えた
ので、水滴検出センサが水滴を検出し、乗客がかご内に
いない間にワイパーの動作によりかご床に溜まった水を
排除することができるので、作業員にかかる清掃作業の
負担が軽減でき、また、エレベータ利用者に清掃作業の
迷惑をかけることがない。また、水受けに溜まった水は
乾燥機を用いて蒸発させることができるので、容易に清
掃後の排水の処理ができる。
【0044】また、かご内の人の有無を検出する乗客検
出センサを設けることにより、かご内の人の有無を検出
する乗客検出センサを設けると共に、制御装置は、かご
内に人がいないことを検出した乗客検出装置の出力に基
づいて電動機に運転指令を出力ようにしたので、かご内
の人に邪魔になることなくかご床の清掃を行うことがで
きる。
【0045】実施の形態2.実施の形態1において、図
5に示すように、一方のかご側壁から他方のかご側壁に
向かっているワイパー10が、この他方のかご側壁に接
近したことを検出する例えば赤外線センサで構成された
ワイパー近接検出センサ25を、この他方のかご側壁の
隙間20の上部にワイパー10の長さ方向にわたってか
ご側壁に埋め込むように数個設け、ワイパー近接検出セ
ンサ25は、ワイパー10のこの他方のかご側壁への接
近を検出し、その出力に基づいて制御装置11は電動機
12への反転運転の運転指令を出力するようにしてもよ
い。
【0046】図5は実施の形態2に示すエレベータのか
ご床清掃装置の構成を示す斜視図である。図5に示すよ
うに、一方のかべ側壁から他方のかご側璧に向かってワ
イパー10が移動する場合に、この他方のかべ側壁にワ
イパーが近づいたことを検出するワイパー近接スイッチ
25をこの他方のかべ側壁に設け、そして、制御装置1
1は、ワイパー近接スイッチ25の出力に基づいてワイ
パー10の移動方向を反転させるように運転指令を電動
機12に出力する。
【0047】実施の形態2によれば、他方のかべ側壁に
ワイパー10が近づいたことを検出するワイパー近接ス
イッチ25を他方のかべ側壁に設けると共に、制御装置
11は、ワイパー近接スイッチ25の出力に基づいてワ
イパー10の移動方向を反転させるようにしたので、か
ご側壁に近づいているワイパー10はかご側壁に接触す
る前に反転してかご側壁から離れる方向に移動するの
で、ワイパー10はかご側壁へ衝突する事態を回避する
ことができる。
【0048】実施の形態3.実施の形態1において、隙
間20には、通常は扉蓋を設け、水を掃き出すときに扉
蓋を解放して水を掃き出すようにしてもよい。図6は、
実施の形態3に示すエレベータのかご床清掃装置の構成
を示す斜視図である。図6中、前記従来例及び実施の形
態と同一又は相当部分には同一の符号を付しその説明を
省略する。
【0049】図6中、隙間20の高さはワイパー10の
高さよりも高くし、その隙間20に上部側が丁番26で
数箇所回動可能にかご側壁に支持された扉蓋27を設け
る。また、このとき、制御装置11から電動機12に出
力される運転指令に基づいてワイパー10が往復運動す
る際の折り返し点は、かご側壁内部に入り込む位置とす
る。
【0050】このように構成されたエレベータのかご床
清掃装置では、ワイパー10が一方側のかご側壁から他
方側のかご側壁から離れている通常状態では、扉蓋27
は閉じた状態にある。そして、ワイパー10が折り返し
点に近づいて他方側のかご側壁内部に入り込むときに扉
蓋27を押すので、扉蓋27は図7の点線に示すように
開放される。そのときワイパー10により掃き出された
水は、隙間20から水受け部21に流れ込む。そして、
ワイパー10は折り返して元の位置に戻るときに扉蓋2
7から離れると扉蓋27は再び閉じた元の閉じた状態に
なる。
【0051】実施の形態3によれば、一方側のかご側壁
にワイパー10が当接して開く扉蓋27を設けたことに
より、ワイパー10が水を掃き出すときに扉蓋27は開
くので、ワイパー10が掃き出し作業を行っていないと
きにかご2の内部にゴミが逆に侵入することがない。
【0052】実施の形態4.実施の形態1〜3におい
て、水滴検出センサ18の出力が水滴を検出する出力レ
ベルにまでに至らなくても、保守点検員の判断により強
制的にかご床3を清掃作業を行うようにしてもよい。図
7は実施の形態2に示すエレベータのかご床清掃装置の
構成図である。図7中、前記従来例及び実施の形態と同
一又は相当部分には同一の符号を付しその説明を省略す
る。
【0053】図7中、28は例えば保守点検員の操作に
より、水滴検出センサ18の出力に拘わらず、制御手段
11に強制的に動作指令を出力する強制運転指令手段で
ある。強制運転指令手段28はかご2内の操作盤4に設
けるだけでなく、例えば、エレベータ管理室に設けても
よい。また、強制運転指令手段28は有線型のものに限
らず無線型のものであってもよい。
【0054】このように構成されたエレベータのかご床
清掃装置では、制御装置11を強制的に動作させる強制
運転指令手段28を設けたことにより、水滴検出センサ
18による水滴の検出に拘わらず、保守点検員の判断に
より強制的にかご床3の清掃が行われる。
【0055】実施の形態4によれば、制御装置11を強
制的に動作させる強制運転指令手段28を設けると共
に、制御装置1は、強制運転指令手段28の出力に基づ
いて電動機12に運転指令を出力するようにしたので、
水滴検出センサ18の出力が水滴を検出する出力レベル
にまでに至らなくても、保守点検員の判断により強制的
にかご床3の清掃ができるので、入念な清掃を行うこと
ができる。
【0056】
【発明の効果】かご床に設けた孔の内部に設置され水滴
の有無を検出する水滴検出センサと、かごの外部に設け
られ支持部材を介してかごに支持されると共に電動機に
より回転する主動滑車と、かごの外部に設けられ支持部
材を介してかごに支持されると共に主動滑車の回転に同
期して回転する追従滑車と、主動滑車の回転を追従滑車
に伝える移動ベルトと、移動ベルトに固定部材を介して
固定され移動ベルトの移動方向に沿って第1と第2のか
ご側壁間のかご床面上を摺動してかご床面上の水を掃く
ワイパーと、かごの外部に設けられかご側壁の底部に設
けた隙間を介して前記ワイパーにより掃き出された水を
溜める水受けと、水滴検出センサの出力に基づいて第1
のかご側壁の位置から第2のかご側壁の位置へワイパー
が移動するように電動機に運転指令を出力する制御装置
と、水滴検出センサの出力に基づいて水受けに溜まった
水に風を吹き付ける乾燥機とを備えることにより、水滴
検出センサが水滴を検出し、乗客がかご内にいない間に
ワイパーの動作によりかご床に溜まった水を排除するの
で、作業員にかかる清掃作業の負担が軽減でき、エレベ
ータ利用者に清掃作業の迷惑をかけることがない。ま
た、水受けに溜まった水は乾燥機を用いて蒸発させるの
で、容易に清掃後の排水の処理ができる。
【0057】また、かご内の人の有無を検出する乗客検
出センサを設けることにより、かご内の人の有無を検出
する乗客検出センサを設けると共に、制御装置は、かご
内に人がいないことを検出した乗客検出装置の出力に基
づいて電動機に運転指令を出力ようにしたので、かご内
の人に邪魔にならずにかご床の清掃を行うことができ
る。
【0058】また、制御装置は、一方のかご側壁の位置
と他方のかご側壁の位置との間をワイパーが往復移動す
るように電動機に運転指令を出力するようにしたので、
ワイパーは往復運動をしてかご床に溜まった水を掃き出
すことができ、入念な清掃作業を行うことができる。
【0059】また、かべ側壁に設けられかべ側壁にワイ
パーが近づいたことを検出するワイパー近接スイッチを
備えると共に、制御装置は、ワイパー近接スイッチの出
力に基づいてワイパーの移動方向を反転させるようにし
たので、かご側壁に近づいているワイパーはかご側壁に
接触する前に反転してかご側壁から離れる方向に移動す
るので、ワイパーはかご側壁へ衝突する事態を回避する
ことができる。
【0060】また、かご側壁にワイパーが当接して開く
扉蓋を設けたので、ワイパーが水を掃き出すときに扉蓋
は開くようにしたので、ワイパーが掃き出し作業を行っ
ていないときにかご内にゴミが逆に侵入することがな
い。
【0061】また、制御装置を強制的に動作させる強制
運転指令手段を設けたことにより、水滴検出センサの出
力が水滴を検出する出力レベルにまでに至らなくても、
保守点検員の判断により強制的にかご床を清掃できるの
で、入念な清掃を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に示すエレベータのかご床清掃
装置の構成図である。
【図2】 実施の形態1に示すエレベータのかご床清掃
装置の構成図である。
【図3】 ワイパー10の構成を示す正面図である。
【図4】 ワイパー10の構成を示す側面図である。
【図5】 実施の形態2に示すエレベータのかご床清掃
装置の構成を示す斜視図である。
【図6】 実施の形態3に示すエレベータのかご床清掃
装置の構成を示す斜視図である。
【図7】 実施の形態4に示すエレベータのかご床清掃
装置の説明図である。
【図8】 従来のエレベータのかご床の清掃方法の説明
図である。
【符号の説明】
9 かご扉、10 ワイパー、11 制御装置、12
電動機、13 駆動滑車、14 移動ベルト、15 追
従滑車、16 固定金具、17 穴、18 水滴検出セ
ンサ、19 固定アングル、20 隙間、21 水受け
部、22 乗客検出センサ、24 乾燥機、25 ワイ
パー近接スイッチ、26 丁番、27 扉蓋、28 強
制運転指令手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かご床に設けた孔の内部に設置され水滴
    の有無を検出する水滴検出センサと、前記かごの外部に
    設けられ支持部材を介して前記かごに支持されると共に
    電動機により回転する主動滑車と、前記かごの外部に設
    けられ支持部材を介して前記かごに支持されると共に前
    記主動滑車の回転に同期して回転する追従滑車と、前記
    主動滑車の回転を前記追従滑車に伝える移動ベルトと、
    前記移動ベルトに固定部材を介して固定され前記移動ベ
    ルトの移動方向に沿って第1と第2のかご側壁間の前記
    かご床面上を摺動して前記かご床面上の水を掃くワイパ
    ーと、前記かごの外部に設けられかご側壁の底部に設け
    た隙間を介して前記ワイパーにより掃き出された水を溜
    める水受けと、前記水滴検出センサの出力に基づいて第
    1のかご側壁の位置から第2のかご側壁の位置へ前記ワ
    イパーが移動するように前記電動機に運転指令を出力す
    る制御装置と、前記水滴検出センサの出力に基づいて前
    記水受けに溜まった水に風を吹き付ける乾燥機とを備え
    たことを特徴とするエレベータのかご床清掃装置。
  2. 【請求項2】 前記かご内の人の有無を検出する乗客検
    出センサを設けると共に、前記制御装置は、前記乗客検
    出装置の出力に基づいて前記電動機に運転指令を出力す
    ることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのかご
    床清掃装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、前記第1のかご側壁の
    位置と前記第2のかご側壁の位置との間を前記ワイパー
    が往復移動するように前記電動機に運転指令を出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載のエ
    レベータのかご床清掃装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のかべ側壁に設けられ前記第1
    のかべ側壁に前記ワイパーが近づいたことを検出するワ
    イパー近接スイッチを備えると共に、前記制御装置は、
    前記ワイパー近接スイッチの出力に基づいて前記ワイパ
    ーの移動方向を反転させることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載のエレベータのかご床清掃装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のかご側壁に前記ワイパーが当
    接して開く扉蓋を設けたことを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載のエレベータのかご床清掃装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置を強制的に動作させる強制
    運転指令手段を設けると共に、前記制御装置は、前記強
    制運転指令手段の出力に基づいて前記電動機に運転指令
    を出力することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    に記載のエレベータのかご床清掃装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107089576A (zh) * 2015-05-08 2017-08-25 苏州鱼得水电气科技有限公司 一种带电梯自清洁功能的装置
CN109279481A (zh) * 2018-10-12 2019-01-29 佛山市高明区安承升降装备研究院 一种具有旋转底板的电梯
CN109335927A (zh) * 2018-10-12 2019-02-15 佛山市高明区安承升降装备研究院 一种旋转轿厢

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