JP2004161462A - 展望用エレベータの外装窓ガラス清掃装置 - Google Patents

展望用エレベータの外装窓ガラス清掃装置 Download PDF

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Abstract

【課題】外装窓ガラス内面の清掃作業を人手に頼ることなく完全に自動化し、もって作業者の労力を大幅に軽減すると共に、安全管理上からも好ましい、展望用エレベータの外装窓ガラス清掃装置を提供すること。
【解決手段】清掃運転を行う場合、最下階から最上階までかご2は、障害物センサ23のアンテナ部23aを突出させた状態で低速上昇し、障害物の有無を予め検出しておく。その後、上部清掃ユニット5A及び下部清掃ユニット5Bの清掃部材22を突出させて外装窓ガラス3の内面に当接させた状態で、かご2は最上階から最下階まで低速下降し清掃作業を行う。もし障害物があれば、清掃作業中に接近したときはその都度清掃部材22を引っ込める。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、展望用エレベータの外装窓ガラス清掃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
展望用エレベータとは、昇降路の建物外部に面した側面をガラス張りにして、かご内に居る利用者が建物外部の景色を展望できるようにしたエレベータであり、最近、都市部のビルにおいて次第に多く採用されてきている。これは、展望用エレベータが、かごに乗ったエレベータ利用者の目を楽しませるだけでなく、かごが昇降路を移動する様子を街行く人々が外部から眺めることができ建物自体を印象づけることができるので、単なる移動手段としてだけでなく個性的な都市空間を演出する手段としても有効なエレベータであると考えられているからである。
【0003】
このような展望用エレベータは、昇降路の一部を形成する外装窓ガラスが汚れた状態ではその価値を半減させてしまうので、常に外装窓ガラスの清掃を怠らないようにして美観を維持する必要があるが、従来から清掃作業は一般に次のようにして行われていた。すなわち、外装窓ガラスの外面を清掃する場合、ビルの屋上から吊された清掃ゴンドラに作業者が乗り込み、この作業者が手作業によりガラス外面の汚れ除去作業を行っていた。また、外装窓ガラスの内面を清掃する場合は、かごの天井部外側に清掃作業者及びかご操縦者の2名が乗り、手作業で清掃を行いながらかごを低速で移動させていた。
【0004】
しかし、外装窓ガラスの内面を清掃する場合、かごの天井部外側に作業者等が乗り込むのは安全管理上決して好ましいことではなく、また、作業者等が費やす労力及び時間も大きなものとなる。そこで、例えば、特許文献1に開示されているように、かごに清掃部材を取り付けて、かごの移動に伴って自動的に外装窓ガラスの内面を清掃できるようにした清掃装置が提案されている。
【0005】
図5は、上記の特許文献1に開示された従来の清掃装置の構成を示す説明図である。この図において、昇降路50を移動するかご51の下部には支持部材52及びカバー部材53が配設されている。支持部材52には軸54を中心に揺動可能で、且つバネ部材55により保持されたアーム部材56が取り付けられている。このアーム部材56の先端にはモータ58により回転駆動され、外装窓ガラス59の内面を清掃する回転ブラシ57が取り付けられている。
【0006】
アーム部材56及び回転ブラシ57は、通常運転時にはカバー部材53の内部に収納された状態になっている。清掃作業を行う場合、作業者はかご51を最下階のピットに移動させ、アーム部材56及び回転ブラシ57を図示のようにカバー部材53から取り出し、回転ブラシ57を外装窓ガラス59の内面に当接させた状態にする。そして、モータ58の電源を投入し回転ブラシ57を回転させながらかご51を最上階に向けて移動させる。このときのかご51の移動により、外装窓ガラス59の全体にわたって内面に付着した塵埃や汚れ等を回転ブラシ57によって除去することができる。
【0007】
また、展望用エレベータに係るものではないが、同様に清掃部材をかごに取り付けた清掃装置として特許文献2に開示されたものがある。図6は、この特許文献2に開示された従来の清掃装置の構成を示す説明図である。
【0008】
この図において、昇降路60を移動するかご61の下部には外装ボックス62が配設されており、この外装ボックス62を挿通した状態でロッド部材63が取り付けられている。ロッド部材63の一方の端部にはローラ64が取り付けられており、他方の端部にはスポンジ等の清掃部材65が取り付けられている。カウンタレール66上の乗場扉68に対向する位置には押出ガイド部材67が設置されており、ローラ64が押出ガイド部材67に乗り上げた状態では清掃部材65が窓ガラス69の内面に当接するようになっている。
【0009】
したがって、かご61が昇降路60を移動する場合、ローラ64が押出ガイド部材67に乗り上げている間は、清掃部材65が窓ガラス69内面の汚れの拭き取り作業を行っていることになる。
【0010】
【特許文献1】
実開平6−73050号公報
【特許文献2】
特開平10−43094号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図5の清掃装置の場合、アーム部材56及び回転ブラシ57をカバー部材53から取り出すには、最下階のピットにおいて作業者が手作業で行わなければならず、充分に自動化されているとは言い難いものである。そして、この清掃装置では、回転ブラシ57がかご51の下部にしか取り付けられていないので、かご51が最上階にある場合であっても、回転ブラシ57はかご51の下側に設けられているため、それよりも高い位置にある外装窓ガラス59を清掃することができないものとなっている。
【0012】
また、図6の清掃装置は通常のエレベータを対象としたものであり、これをそのまま展望用エレベータに適用することができない構造となっている。つまり、展望用エレベータでは清掃対象面は図6のカウンタレール66側となるため、押出ガイド部材67に相当する部材を図示とは反対側の位置に設置しなければならないが、反対側の位置には乗場扉68が設置されているため、そのような構造とすることは不可能である。
【0013】
このようなことから、展望用エレベータの外装窓ガラスの内面を清掃する作業は、従来からかごの天井部外側に乗った作業者が手作業によって行わなければならなかった。そして、従来装置の技術を採用しようとしても、自動化が不充分で且つ清掃不可能な階床が存在する等の不都合があったり、展望用エレベータにそのまま適用することが不可能な構造であったりするため、結局、これらの技術を採用することができないのが実情であった。
【0014】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、外装窓ガラス内面の清掃作業を人手に頼ることなく完全に自動化し、もって作業者の労力を大幅に軽減すると共に、安全管理上からも好ましい、展望用エレベータの外装窓ガラス清掃装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明は、昇降路中に外装窓ガラスが取り付けられ、昇降路内を移動するかごから建物外部の景色を展望可能な展望用エレベータにおいて、前記かごの天井部外側及び底面部外側に取り付けられた一対の清掃ユニットと、清掃時に前記一対の清掃ユニットに前記外装窓ガラスの清掃作業を行わせる清掃運転制御部と、備えており、しかも、前記清掃ユニットは、前記かごに設けられたユニットケース内に配設され、前記外装窓ガラスの内面に対して進退動可能な清掃部材と、清掃時には前記清掃部材を前記ユニットケースから突出させてこの清掃部材を前記外装窓ガラス内面に当接させ、また、非清掃時にはこの清掃部材を前記ユニットケース内に収納させる駆動部と、を有するものであり、前記清掃運転制御部は、前記駆動部が前記清掃部材を前記外装窓ガラス内面に当接させた後、前記かごを移動させることによって前記外装窓ガラス内面の清掃作業を行うものである、ことを特徴とする。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記清掃ユニットは、前記清掃部材が前記ユニットケースから突出した状態でかごの移動が行われた場合に、この清掃部材の移動を阻害する障害物を検出可能な障害物センサを有するものであり、前記清掃運転制御部は、前記清掃作業を行う前に前記障害物センサに基づき予め前記障害物の有無を検出するためのかご移動を行うと共に、障害物が存在する場合にはその障害物位置を記憶しておき、前記清掃作業を行う際には、かごがその記憶した位置付近に接近したときに前記清掃部材が前記ユニットケース内に収納された状態となるように前記駆動部を制御するものである、ことを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記清掃運転制御部に前記外装窓ガラスの清掃作業を行わせるための清掃運転実行釦が所定個所に設置されている、ことを特徴とする。
【0018】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記清掃運転実行釦の操作に基づく清掃運転開始時刻を設定するための清掃運転タイマを備えた、ことを特徴とする。
【0019】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記清掃運転制御部は、前記外装窓ガラスの清掃作業を、エレベータのパーキング運転が行われる際にも実行するものである、ことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
図3は、本発明の実施形態に係る清掃装置全体の構成を示す説明図である。この図において、昇降路1内の最下階から最上階までを利用者M1,M2の乗ったかご2が昇降動できるようになっている。昇降路1の建物外部に面した側面には外装窓ガラス3及び壁部4が設けられており、利用者M1,M2はかご2が昇降路1内を移動する間、外装窓ガラス3を通して建物外部の景色を眺めることができるようになっている。また、建物外部の街行く人々もかご2が昇降路1内を移動する様子を眺めることができるようになっている。そして、かご2の天井部外側及び底面部外側にはそれぞれ、外装窓ガラス3内面を清掃するための一対の清掃ユニットすなわち上部清掃ユニット5A及び下部清掃ユニット5Bが取り付けられている。
【0021】
昇降路1の上方にはエレベータ機械室6が設けられており、その室内に制御盤7が設置されている。制御盤7には、従来から設けられているエレベータ制御部8の他に、清掃運転制御部9、清掃運転実行釦10A、及び清掃運転タイマ11Aが設けられている。清掃運転制御部9は、上部清掃ユニット5A及び下部清掃ユニット5Bを用いた清掃運転について制御を行うものである。そして、清掃運転実行釦10Aはこの清掃運転を行おうとする場合に操作すべき釦であり、清掃運転タイマ11Aは清掃運転実行釦10Aが操作された場合の清掃運転開始時刻を設定するためのタイマであり、それぞれの操作信号及び設定信号が清掃運転制御部9に出力されるようになっている。なお、詳しい説明は省略するが、清掃運転制御部9は清掃運転の制御を行う場合に、エレベータ制御部8との間で必要な信号の入出力を行うようになっている。
【0022】
また、建物の所定の場所には、管理人M3がエレベータの監視作業を行うためのエレベータ監視室12が設けられており、このエレベータ監視室12内にも、10A,10Bと同様の清掃運転実行釦10B及び清掃運転タイマ11Bが設けられている。更に、昇降路1の最下階の乗り場付近にはパーキングスイッチPswが設けられている。エレベータ制御部8は、このパーキングスイッチPswが操作されるとパーキング運転を実行するようになっているが、このとき清掃運転制御部9もパーキングスイッチPswからの操作信号を入力すると、清掃運転を実行するようになっている。つまり、パーキングスイッチPswが操作されると、パーキング運転が行われる際に自動的に清掃運転も行われるようになっている。
【0023】
図1は、本発明の実施形態の要部である上部清掃ユニット5A及び下部清掃ユニット5Bの構成を示す縦断面図である。上部清掃ユニット5Aと下部清掃ユニット5Bとは同一構成であるため、各ユニットの構成要素については上部清掃ユニット5A側のみ符号を付し、下部清掃ユニット5B側の符号は省略している。そして、上部清掃ユニット5Aは、ロープ13の一端側が取り付けられているかご2の天井部外側であって外装窓ガラス3に臨む位置に取り付けられ、下部清掃ユニット5Bは、上部清掃ユニット5Aとは上下対称となる姿勢でかご2の底面部外側に取り付けられている。
【0024】
図2は、図1における上部清掃ユニット5A(又は下部清掃ユニット5B)の構成を示す横断面図である。図1及び図2を参照しつつ、これら清掃ユニット5A,5Bの構成につき説明すると、まず、これらの清掃ユニットはユニットケース14を有している。このユニットケース14内には、エアの圧縮力に基づきピストン部16に矢印Y1方向の押圧力及び矢印Y2方向の引戻し力を供給する押圧力供給源15と、ピストン部16に固着されている押圧板17と、バネ部材18を介して押圧板17から矢印Y1方向の押圧力及び矢印Y2方向の引戻し力を受ける被押圧板19とが配設されている。押圧板17及び被押圧板19は一対のガイドレール20,20の内側に配設されており、これらの矢印Y1方向及び矢印Y2方向への移動はガイドレール20,20により案内されるようになっている。
【0025】
被押圧板19のバネ部材18取付面と反対側の面には集塵機21が取り付けられており、この集塵機21に柔らかい材質のブラシ等で形成された清掃部材22が取り付けられている。外装窓ガラス3に対向するユニットケース14の端面には開口部14aが形成されており、清掃部材22は、エレベータの通常運転時にはユニットケース14内に収納された状態になっているが、清掃運転時には開口部14aから突出して外装窓ガラス3の内面に当接するようになっている。上記の構成から明らかなように、清掃部材22を駆動する「駆動部」は、押圧力供給源15、ピストン部16、押圧板17、バネ部材18、被押圧板19により構成されている。
【0026】
また、ユニットケース14内における清掃部材22の両側位置には、アンテナ部23aを有する一対の障害物センサ23,23が配設されている。昇降路1内には工事中の梁や機器類などの種々の障害物が突出している場合があり、清掃運転時に清掃部材22をユニットケース14から突出させた状態でかご2を移動させるとこれらの障害物に清掃部材22が接触又は衝突する虞がある。そこで、本実施形態では、障害物センサ23により清掃運転を行う前に予め障害物の有無及びその位置を検出しておき、清掃運転実行時に清掃部材22が障害物に接触するのを回避するようにしている。なお、アンテナ部23aは清掃運転制御部9によって伸縮自在に制御されるようになっており、障害物検出作業を行うときには図示の状態のようにユニットケース14から突出しているが、それ以外のときはユニットケース14内に収納された状態になっている。
【0027】
次に、上記のように構成される本実施形態の動作を図4のフローチャートに基づき説明する。清掃運転制御部9は、常時、清掃運転指令の入力が有るか否かを判別しており(ステップ1)、入力が有ると判別した場合はかご2の現在位置を検出する。ここで、清掃運転指令の入力が有る場合とは、例えば、エレベータ監視室12内に居る管理人M3が清掃運転実行釦10Bを操作した場合、また清掃運転タイマ11Bの設定操作を行っている場合はその設定した清掃運転開始時刻が到来した場合(同様に、管理人M3がエレベータ機械室6に移動して10A,11Aを操作した場合)、あるいは更に管理人M3が最下階の乗り場に行きパーキングスイッチPswを操作した場合等である。そして、現在位置が最下階であるか否かを判別し(ステップ3)、最下階でなければ最下階へ直行する(ステップ4)。
【0028】
なお、清掃運転制御部9は、かご内荷重検出器(図示せず)からの検出信号に基づきかご2内に人が乗っているか否かを判別しており、人が乗っている場合には清掃運転を行わないようにする。また、一旦清掃運転を開始したら乗り場呼びに応答はせず、乗り場扉を閉めたままにして利用者がかご2内に乗り込まないようにする。
【0029】
かご2が最下階へ到着すると、かご2は今度は最上階へ向かって低速で上昇していく(ステップ5)。このとき、清掃運転制御部9は障害物センサ23のアンテナ部23aをユニットケース14から外側へ突出させた状態にしておく。そして、清掃部材22を突出させた状態でかご2を走行させても、この清掃部材22と接触又は衝突するような障害物が昇降路1内にないかどうかを検出し(ステップ6)、もし障害物があればその障害物の位置を記憶しておくようにする(ステップ7)。なお、障害物センサ23は接触式のセンサであり、アンテナ部23aが障害物に少しでも触れた時点で直ちにかご2は停止すると共に、アンテナ部23aはユニットケース14内に引き戻される。そして、障害物を通過した以降に再度ユニットケース14から外側に突出した状態となり、かご2が低速で上昇して障害物検出動作が再開される。
【0030】
清掃運転制御部9は、かご2が最下階へ到着したと判別した後(ステップ8)、前記の「駆動部」を制御して清掃部材22をユニットケース14から突出させた状態とし(ステップ9)、清掃部材22を外装窓ガラス3の内面に当接させた状態とする。このとき、清掃部材22を構成するブラシは柔らかい材質で形成されているのでガラス表面を傷つけることはない。また、バネ部材18の働きにより外装窓ガラス3側に過大な押圧力が加わるのが防止されるので、ガラスが破損してしまうような事態が生じることはない。そして、このような清掃部材22が外装窓ガラス3の内面に当接した状態でかご2を低速で下降させていく(ステップ10)。また、清掃運転制御部9は、このとき集塵機21を起動する。これにより、外装窓ガラス3内面に付着していた汚れや塵埃等は内面から除去されると共に、その多くは集塵機21に吸引され収納される。
【0031】
なお、本実施形態では、最上階から順次最下階へ向かって清掃作業を行うようにしているが、これは上記のような清掃作業の内容を考慮したものである。つまり、清掃部材22により外装窓ガラス3内面から除去された汚れや塵埃の多くは集塵機21に吸引されるが集塵機21に吸引されずにそのまま下方へ落下するものが出るのはある程度やむを得ないものである。したがって、もし逆に最下階から最上階へ向かって清掃作業を行ったのでは、清掃部材22により折角きれいになった個所に上方から塵埃等が降り注ぐ事態となる。このような事態を極力避けるために、清掃作業を最上階から最下階へ向かって行うようにしている。
【0032】
さて、かご2が上記のような清掃作業をしながら低速で下降していき、やがてステップ7で記憶しておいた障害物位置付近に接近したと判別すると(ステップ11)、清掃運転制御部9は最初に下部清掃ユニット5B側の清掃部材22を引っ込めユニットケース14内に収納された状態とする(ステップ12)。これにより、下部清掃ユニット5B側の清掃部材22を障害物に衝突又は接触させることなくかご2をそのまま下降させることができる。なお、このとき上部清掃ユニット5A側の清掃部材22は未だ外装窓ガラス3内面に当接した状態になっている。
【0033】
次いで、清掃運転制御部9は、下部清掃ユニット5B側の清掃部材22が障害物位置を通過したと判別した後(ステップ13)、再び清掃部材22をユニットケース14から突出させた状態とし(ステップ9)、清掃部材22を外装窓ガラス3の内面に当接させた状態でのかご2の低速走行を継続させる(ステップ10)。この後、清掃運転制御部9は、上部清掃ユニット5A側の清掃部材22についても同様にステップ12,13,9の動作を行う。昇降路1中に障害物が複数個所にわたって存在している場合、清掃運転制御部9は、その都度このような障害物回避動作を行うことになる。
【0034】
そして、清掃運転制御部9は、かご2が最下階に到着したと判別すると(ステップ14)、清掃部材22をユニットケース14内に収納した状態とする(ステップ15)。これにより、清掃部材22による清掃作業が終了したことになる。
【0035】
上述した本実施形態に係る清掃装置は、完全に自動化が図られており、何ら人手を介在させる必要のないものである。したがって、作業者の労力を大幅に軽減することができ、安全管理上からも好ましいものとなっている。また、かご2の上部及び下部の双方に一対の清掃ユニット5A,5Bが設けられているので、最下階及び最下階のいずれにおいても清掃作業を実行することができる。すなわち、図5に示した従来装置の欠点が解消されたものになっている。
【0036】
また、本実施形態に係る清掃装置は、主要な構成要素の多くがかご2側に搭載されたものであり、図6の従来装置のように、昇降路1中に設けるべき構成要素は存在しない。そして、エレベータ制御部8の近くに清掃運転制御部9を付加し、更にエレベータ機械室6やエレベータ監視室12などの所定個所に清掃運転実行釦10A,10Bや清掃運転タイマ11A,11B等を設置するだけでよい。したがって、エレベータシステムを新規に設置する場合はもちろんのこと、既設のエレベータシステムに対しても好適な構成となっている。
【0037】
なお、本発明は、上述した形態の他に、次のような形態をも広く包含し得るものである。すなわち、
(1)上記実施形態では、押圧力供給源15がエア圧力を用いたものとなっているが、その他に、油圧やモータのトルク等を用いたものとすることができる。
【0038】
(2)障害物センサ23はアンテナ部23aを有する接触式のものであったが、光センサを用いたもの、あるいはカメラからのビデオ信号を画像処理するなどの非接触式のものを採用することが可能である。
【0039】
(3)清掃部材22には柔らかい材質のブラシで構成されたものを用いていたが、これに限定されるものではなく、その他にスポンジ部材など、外装窓ガラス3の内面に付着した汚れや塵埃等を除去可能で、外装窓ガラス3の内面を傷つける虞のないものを広く含んでいる。
【0040】
(4)また、上記実施形態の清掃部材22は、断面形状が略長方形のブラシであったが、複数個の丸形ブラシに分割し、これらの丸形ブラシをモータで回転させる構成を採用することも可能である。
【0041】
(5)上記実施形態では、最上階から最下階への清掃作業は1回だけ行われることを想定しているが複数回行わせるようにしてもよい。例えば、1回目の清掃作業は上述した内容のものとし、2回目の清掃作業では清掃部材22から洗浄液等を滲出させて、より念入りに汚れを除去するようにし、3回目には少量の散水を伴いながら清掃作業を行うようにする等が考えられる。
【0042】
(6)本発明では、清掃ユニットはかごに取り付けられるものであるとしているが、実際にはかご枠等の部材に取り付けることも可能である。したがって、本発明の「かご」は広義に解釈し、かご枠等の部材を含むものとする。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、外装窓ガラス内面の清掃作業を人手に頼ることなく完全に自動化し、もって作業者の労力を大幅に軽減すると共に、安全管理上からも好ましい、展望用エレベータの外装窓ガラス清掃装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の要部である上部清掃ユニット5A及び下部清掃ユニット5Bの構成を示す縦断面図。
【図2】図1における上部清掃ユニット5A(又は下部清掃ユニット5B)の構成を示す横断面図。
【図3】本発明の実施形態に係る清掃装置全体の構成を示す説明図。
【図4】本発明の実施形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図5】特許文献1に係る従来装置の構成を示す説明図。
【図6】特許文献2に係る従来装置の構成を示す説明図。
【符号の説明】
1 昇降路
2 かご
3 外装窓ガラス
4 壁部
5A 上部清掃ユニット
5B 下部清掃ユニット
6 エレベータ機械室
7 制御盤
8 エレベータ制御部
9 清掃運転制御部
10A,10B 清掃運転実行釦
11A,11B 清掃運転タイマ
Psw パーキングスイッチ
12 エレベータ監視室
13 ロープ
14 ユニットケース
15 押圧力供給源
16 ピストン部
17 押圧板
18 バネ部材
19 被押圧板
20 ガイドレール
21 集塵機
22 清掃部材
23 障害物センサ
23a アンテナ部
50 昇降路
51 かご
52 支持部材
53 カバー部材
54 軸
55 バネ部材
56 アーム部材
57 回転ブラシ
58 モータ
59 外装窓ガラス
60 昇降路
61 かご
62 外装ボックス
63 ロッド部材
64 ローラ
65 清掃部材
66 カウンタレール
67 押出ガイド部材
68 乗場扉
69 窓ガラス69
M1,M2 利用者
M3 管理人
Y1,Y2 矢印

Claims (5)

  1. 昇降路中に外装窓ガラスが取り付けられ、昇降路内を移動するかごから建物外部の景色を展望可能な展望用エレベータにおいて、
    前記かごの天井部外側及び底面部外側に取り付けられた一対の清掃ユニットと、
    清掃時に前記一対の清掃ユニットに前記外装窓ガラスの清掃作業を行わせる清掃運転制御部と、
    を備えており、
    しかも、前記清掃ユニットは、
    前記かごに設けられたユニットケース内に配設され、前記外装窓ガラスの内面に対して進退動可能な清掃部材と、
    清掃時には前記清掃部材を前記ユニットケースから突出させてこの清掃部材を前記外装窓ガラス内面に当接させ、また、非清掃時にはこの清掃部材を前記ユニットケース内に収納させる駆動部と、
    を有するものであり、
    前記清掃運転制御部は、
    前記駆動部が前記清掃部材を前記外装窓ガラス内面に当接させた後、前記かごを移動させることによって前記外装窓ガラス内面の清掃作業を行うものである、
    ことを特徴とする展望用エレベータの外装窓ガラス清掃装置。
  2. 前記清掃ユニットは、前記清掃部材が前記ユニットケースから突出した状態でかごの移動が行われた場合に、この清掃部材の移動を阻害する障害物を検出可能な障害物センサを有するものであり、
    前記清掃運転制御部は、前記清掃作業を行う前に前記障害物センサに基づき予め前記障害物の有無を検出するためのかご移動を行うと共に、障害物が存在する場合にはその障害物位置を記憶しておき、前記清掃作業を行う際には、かごがその記憶した位置付近に接近したときに前記清掃部材が前記ユニットケース内に収納された状態となるように前記駆動部を制御するものである、
    ことを特徴とする請求項1記載の展望用エレベータの外装窓ガラス清掃装置。
  3. 前記清掃運転制御部に前記外装窓ガラスの清掃作業を行わせるための清掃運転実行釦が所定個所に設置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の展望用エレベータの外装窓ガラス清掃装置。
  4. 前記清掃運転実行釦の操作に基づく清掃運転開始時刻を設定するための清掃運転タイマを備えた、
    ことを特徴とする請求項3記載の展望用エレベータの外装窓ガラス清掃装置。
  5. 前記清掃運転制御部は、前記外装窓ガラスの清掃作業を、エレベータのパーキング運転が行われる際にも実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の展望用エレベータの外装窓ガラス清掃装置。
JP2002330988A 2002-11-14 2002-11-14 展望用エレベータの外装窓ガラス清掃装置 Pending JP2004161462A (ja)

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