JPH0939600A - 身体障害者用車両 - Google Patents

身体障害者用車両

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JPH0939600A
JPH0939600A JP7194836A JP19483695A JPH0939600A JP H0939600 A JPH0939600 A JP H0939600A JP 7194836 A JP7194836 A JP 7194836A JP 19483695 A JP19483695 A JP 19483695A JP H0939600 A JPH0939600 A JP H0939600A
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JP
Japan
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driver
vehicle
lever
force
operating
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Withdrawn
Application number
JP7194836A
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English (en)
Inventor
Junichi Watari
淳一 亘
Mitsushi Tamura
光志 田村
Hiromi Amahata
宏視 天畠
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Matsuda Sangyo KK
Original Assignee
Matsuda Sangyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 量産型の自動車を改造した身体障害者用自動
車における運転操作部を運転者が僅かな操作力でも操作
できるようにし、その運転時の負担を軽減する。 【解決手段】 運転席5に着座した運転者が手動操作可
能な操作レバー21を運転席5及び助手席6間のフロア
3上に前後方向に揺動可能に支持し、この操作レバー2
1の後方向の回動動作をワイヤ部材24を有するアクセ
ル操作力伝達機構23によってアクセルペダル14に、
また前方向の回動動作を助手席6側に配置したリンク機
構34を有するブレーキ操作力伝達機構26によってブ
レーキペダル17にそれぞれ伝達するようにし、ブレー
キ操作力伝達機構26の途中に、操作レバー21の回動
動作をアシストするパワーアシストモータ装置27を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体障害者用車両
に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、通常の自動車は健常者の使用を
対象にして製造されているので、そのままでは身体に障
害部分のある身体障害者が運転することは困難である。
このことから、従来より、各種の身体障害者用の自動車
の開発が進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、身体障害者
は操作力が不足することがあり、自動車の運転操作部を
意思どおりに操作することが難しい。
【0004】しかし、従来の身体障害者用自動車には、
この操作力の低減を考慮したものがなく、その場合、僅
かな操作力であっても操作部を機敏に操作することが困
難である。このため、実際には自分で自由に自動車を運
転して外出しようとする身体障害者が存在するにも拘ら
ず、その人達の要求を良好に満たす自動車がなく、結果
として障害者の自由な行動を妨げているのが現状であ
る。
【0005】尚、このような問題は、身体障害者に合わ
せて自動車を専用的に製造することで解決される。しか
し、その反面、量産効果をあまり期待できないので、コ
ストアップを招き、経済的な面で新たな問題が生じる。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、既存の量産車両を改造し
て身体障害者用車両が得られるようにしながら、その所
定の運転操作部を身体障害者が僅かな操作力でも操作で
きるようにし、身体障害者の運転時の負担を軽減できる
ようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、運転者が1つの手動操作レ
バーの逆方向の操作によって車両のアクセルペダルの踏
込みによる加速状態又はブレーキペダルの踏込みによる
制動状態の一方の効果が得られるようにし、そのうちの
ブレーキペダルの踏込みによる制動操作をアシストする
ようにした。
【0008】具体的には、この発明では、基端部にて車
体の所定位置に揺動可能に支持され、先端部に、運転席
に着座した運転者が手動操作可能な操作部を有する操作
レバーと、この操作レバーの揺動の一方向の動作をアク
セルペダルに該ペダルの踏み方向の動きとして伝達する
アクセル操作力伝達機構と、上記操作レバーの揺動の他
方向の動作をブレーキペダルに該ペダルの踏み方向の動
きとして伝達するブレーキ操作力伝達機構とを備えたも
のとする。
【0009】そして、上記ブレーキ操作力伝達機構の途
中に、操作レバーの他方向の動作をアシストしてブレー
キペダルに伝達するブレーキ操作力アシスト手段を設け
る。
【0010】この構成により、車両の運転席に着座した
運転者(障害者)が操作レバーをその先端の操作部の手
動操作により揺動させることで、車両の加速状態又は制
動状態が得られ、操作レバーを一方向に操作すると、そ
の動作がアクセル操作力伝達機構によりアクセルペダル
に伝達されて、該アクセルペダルが踏み込まれた状態と
なり、このことで車両が加速状態となる。
【0011】一方、操作レバーを他方向に操作すると、
その動作がブレーキ操作力伝達機構によりブレーキペダ
ルに伝達されて、該ブレーキペダルが踏み込まれた状態
となり、このことで車両が制動される。その際、上記ブ
レーキ操作力伝達機構にはブレーキ操作力アシスト手段
が設けられているので、操作レバーの他方向の回動動作
がアシスト手段によりアシストされてブレーキペダルに
伝達される。このため、操作レバーの車両制動のための
他方向への操作力が小さくても、その操作力はアシスト
された大きな力となってブレーキペダルを駆動すること
となり、よって制動時の操作力を軽減することができ
る。
【0012】また、操作レバー、アクセル操作力伝達機
構、及びブレーキ操作力アシスト手段を有するブレーキ
操作力伝達機構を設けるだけでよいので、既存の量産車
両を改造して安価に作製することができる。
【0013】請求項2の発明では、上記ブレーキ操作力
アシスト手段は、ブレーキ操作力伝達機構の途中に直列
に接続された出力軸と、この出力軸を駆動するモータ
と、上記出力軸の回転方向及び回転角度に応じて、該出
力軸の回転がアシストされるように上記アシストモータ
を制御する制御手段とを備えたパワーアシストモータ装
置で構成する。こうすることで、上記ブレーキ操作力ア
シスト手段の望ましい構成が具体的にかつ容易に得られ
る。
【0014】その場合、さらに、請求項3の発明では、
操作レバーは、下端部にて運転席及び助手席間のフロア
上に前後方向に揺動可能に支持され、かつ上端部に操作
部を有するものとする。
【0015】また、パワーアシストモータ装置は、上記
操作レバーよりも前側のフロア上に略車体左右方向に延
びるように配置された出力軸を有するものとする。
【0016】そして、ブレーキ操作力伝達機構は、運転
席及び助手席間のフロア上に回転可能に支持されかつ運
転席側端部に上記操作レバーの下端部が回転一体に取り
付けられた支持軸と、上記パワーアシストモータ装置の
出力軸の運転席側端部に設けられ、出力軸のアシスト方
向の回転によりブレーキペダルを踏み方向に押圧するク
ランク部と、助手席側のフロア上に配置され、パワーア
シストモータ装置の出力軸及び支持軸の各助手席側端部
同士を、操作レバーが前方向に回動されたときに出力軸
がアシスト方向に回動するように連結するリンク機構と
を備えている構成とする。
【0017】この構成では、運転席上の運転者(障害
者)が操作レバーをその上端の操作部にて前後方向に揺
動させることで、車両の加速状態又は制動状態が得ら
れ、操作レバーを後方向に回動操作(引き操作)する
と、その動作がアクセル操作力伝達機構によりアクセル
ペダルに伝達されて、車両が加速状態となる。
【0018】一方、操作レバーを前方向に回動操作(押
し操作)すると、その動作がブレーキ操作力伝達機構に
よりブレーキペダルに伝達されて車両が制動される。す
なわち、操作レバーの前方向への回動操作に伴い、該操
作レバーの下端部を回転一体に取り付けた支持軸が同方
向に回動し、この支持軸の回動がリンク機構を介してパ
ワーアシストモータ装置の出力軸に伝達されて該出力軸
がアシスト方向に回動し、この出力軸の運転席側端部に
設けられているクランク部がブレーキペダルを踏み方向
に押圧する。このことで、操作レバーの前方向の押し操
作力がパワーアシストモータ装置によってアシストされ
ながらブレーキペダルに伝達される。
【0019】そのとき、上記リンク機構はパワーアシス
トモータ装置の出力軸及び支持軸の各助手席側端部同士
を連結していて、助手席側のフロア上に配置されている
ので、このリンク機構を運転席側のフロア上に配置する
場合に比べ、運転席側フロアのスペースを大に確保する
ことができる。
【0020】このように操作レバーが運転席及び助手席
間のフロア上に立上がり状態で支持され、その前後方向
の揺動操作つまり押し引き操作によりブレーキ操作及び
アクセル操作が行われるので、それらの操作が自然にス
ムーズに行われて操作フィーリングが向上する。
【0021】請求項4の発明では、上記アクセル操作力
伝達機構は、操作レバーの基端部近傍と、アクセルペダ
ルのレバー部における揺動軸に対しペダル部の反対側部
とを連携するワイヤ部材とする。
【0022】この構成によれば、操作レバーを一方向
(後方向)に回動操作することで、アクセルペダルのレ
バー部における揺動軸に対しペダル部の反対側部がワイ
ヤ部材を介して引っ張られ、アクセルペダルがその踏込
み方向に揺動軸回りに回動して車両が加速状態となる。
よってアクセル操作力伝達機構を具体的に容易に得るこ
とができる。
【0023】請求項5の発明では、車両のステアリング
機構を、油圧式及び電動式のパワーステアリング機構を
直列に配置したものとした。すなわち、この発明では、
ステアリングホイールの操舵力を操舵輪に伝達する操舵
力伝達経路の途中に配設され、ステアリングホイールの
操舵力をアシストして操舵輪に伝達する油圧アシスト手
段と、この油圧アシスト手段よりもステアリングホイー
ル側の操舵力伝達経路に配設され、ステアリングホイー
ルの操舵力をアシストして操舵輪に伝達する電動アシス
ト手段とを備えてなるものとする。
【0024】この構成によると、ステアリングホイール
の操舵力は電動アシスト手段及び油圧アシスト手段の双
方からアシスト力を受けてアシストされることになり、
ステアリングリンクホイールの操舵力を大幅に低減し
て、運転者のステアリング操作の負担を軽減することが
できる。
【0025】また、上記のように操舵力の低減を図って
も、上記電動アシスト手段の作動特性により、車両の走
行安定性に悪影響を及ぼすことはなく、特に高速走行に
有利である。
【0026】請求項6の発明では、車両の運転席側のド
アを自動開閉ドアとした。すなわち、この発明では、既
存の車両が改造された身体障害者用車両として、運転席
側のドアと該ドアを支持する車体との間に介設されたア
クチュエータを有し、該アクチュエータの作動により運
転席側ドアを開閉するドア開閉機構と、運転席に着座し
た運転者が手動操作可能な位置に配置され、上記ドア開
閉機構のアクチュエータを作動させる開閉操作手段とを
備えたことを特徴とする。
【0027】この構成では、運転席に着座した運転者が
開閉操作手段を手動操作すると、ドア開閉機構において
運転席側のドアと車体との間に介設されたアクチュエー
タが作動して運転席側ドアが開閉される。つまり、運転
席側ドアを開閉操作手段のワンタッチ操作で自動的に開
閉することができ、そのドアを開閉時に運転者が手で押
したり引いたりする手間やそのときの大きな操作力は全
く不要となり、運転者が車両の乗降の都度に必要なドア
の開閉を開閉操作手段の操作という極めて小さい操作力
で容易に行うことができる。
【0028】請求項7の発明は、上記請求項1、5、6
の発明を組み合わせたものである。すなわち、この発明
では、基端部にて車体の所定位置に揺動可能に支持さ
れ、先端部に、運転席に着座した運転者が手動操作可能
な操作部を有する操作レバーと、この操作レバーの揺動
の一方向の動作をアクセルペダルに該ペダルの踏み方向
の動きとして伝達するアクセル操作力伝達機構と、操作
レバーの揺動の他方向の動作をブレーキペダルに該ペダ
ルの踏み方向の動きとして伝達するブレーキ操作力伝達
機構と、このブレーキ操作力伝達機構の途中に設けら
れ、操作レバーの他方向の動作をアシストしてブレーキ
ペダルに伝達するブレーキ操作力アシスト手段とを備え
ているとともに、ステアリングホイールの操舵力を操舵
輪に伝達する操舵力伝達経路の途中に配設され、ステア
リングホイールの操舵力をアシストして操舵輪に伝達す
る油圧アシスト手段と、この油圧アシスト手段よりもス
テアリングホイール側の操舵力伝達経路に配設され、ス
テアリングホイールの操舵力をアシストして操舵輪に伝
達する電動アシスト手段とを備えている。さらに、運転
席側のドアと該ドアを支持する車体との間に介設された
アクチュエータを有し、該アクチュエータの作動により
運転席側ドアを開閉するドア開閉機構と、運転席に着座
した運転者が手動操作可能な位置に配置され、上記ドア
開閉機構のアクチュエータを作動させる開閉操作手段と
を備えていることを特徴としている。
【0029】この発明によれば、上記請求項1、5、6
の各発明の効果を相乗的に得ることができ、障害者にと
って使い勝手の良い車両を実現することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施形態に係る身
体障害者用自動車の車室内部分を示し、この自動車は量
産タイプの自動変速機付きガソリンエンジン搭載の自動
車を改造したものである。図2において、1は車体、2
は車体1内部に形成された車室、3は車室2内のフロア
である。上記車室2内の右側前部のフロア3上には運転
席5が、また同左側前部のフロア3上には助手席6がそ
れぞれ取り付けられている。8は車室2内の前端部に配
置されたインストルメントパネルである。上記車室2内
の左右中央部のフロア3は図示しないが上記運転席5及
び助手席6間を前後方向に延びるように上方に膨出さ
れ、この膨出部上にはコンソールボックス9が取り付け
られ、このコンソールボックス9の前端部は上記インス
トルメントパネル8の左右中央部に一体的に接続されて
いる。
【0031】11は運転席5前側のインストルメントパ
ネル8に配置されたステアリングリンクホイール、12
はコンソールボックス9から立上がり状に配置されてフ
ロア3の膨出部に前後方向に揺動可能に支持された変速
用セレクトレバーである。14は運転席5前側のフロア
3に揺動軸15を介して揺動可能に支持されたアクセル
ペダルで、このアクセルペダル14は、中間部が上記揺
動軸15に支持されたレバー部14aと、このレバー部
14aの下端(後端)に取付固定されたペダル部14b
とを有し、レバー部14aの所定部分は、図示しない
が、車室2前方のエンジンルーム内に配置した車載エン
ジンのスロットル弁にワイヤ等を介して駆動連結されて
いる。また、レバー部14aは図外のばねによってペダ
ル部14bを押し上げる方向に回動付勢されており、ア
クセルペダル14のペダル部14bを踏み込むことで、
レバー部14aを揺動軸15回りにばねの付勢力に抗し
て回動させてスロットル弁を開き、エンジンへの吸気量
を増加させてその出力を増大させることにより、自動車
を加速させる。
【0032】運転席5前側のフロア3には上記アクセル
ペダル14の左側(助手席6側)にブレーキペダル17
が揺動軸18を介して揺動可能に支持されている。この
ブレーキペダル17はアクセルペダル14と同様のもの
で、上端部(先端部)が揺動軸18に支持されたレバー
部17aと、このレバー部17aの下端(後端)に取付
固定されたペダル部17bとを有し、レバー部17aの
中間部は、図示しないが、上記エンジンルーム内に配置
したブレーキ用マスタシリンダにロッド等により駆動連
結されている。また、レバー部17aは図外のばねによ
ってペダル部17bを押し上げる方向に回動付勢されて
おり、ブレーキペダル17のペダル部17bを踏み込む
ことで、レバー部17aを揺動軸18回りにばねの付勢
力に抗して回動させてマスタシリンダを作動させ、マス
タシリンダのブレーキ油を各車輪のホイールシリンダに
供給することにより、自動車を制動するようにしてい
る。
【0033】車室2内のフロア3において上記運転席5
及び助手席6間の膨出部上には、左右方向に延びる支持
軸20がコンソールボックス9を貫通してその両側に端
部が突出した状態で回動可能に支持され、この支持軸2
0の運転席5側である右端部には、上下方向に延びる操
作レバー21の下端部(基端部)が回転一体に取り付け
られており、この操作レバー21はフロア3に対し支持
軸20を中心として前後方向に揺動可能に支持されてい
る。そして、操作レバー21の上端部(先端部)には、
運転席5に着座した運転者が手動操作可能な操作部21
aが設けられている。
【0034】図1に示す如く、上記操作レバー21を支
持軸20回りに後側に引き操作したときに、そのレバー
21の回動動作をアクセルペダル14にその踏込み方向
の動作として伝達するアクセル操作力伝達機構23が設
けられている。このアクセル操作力伝達機構23は、上
記操作レバー21の下端部近傍の前縁に一端部が連携さ
れたワイヤ部材24を有し、このワイヤ部材24の他端
部は、上記アクセルペダル14のレバー部14aにその
揺動軸15に対しペダル部14bの反対側部である上端
部に連携されており、操作レバー21をその操作部21
aを掴んで後側に引いたときに、ワイヤ部材24を介し
てアクセルペダル14をペダル部14bの踏み方向に回
動させることで、エンジンの出力回転を上げて自動車を
加速させるようになっている。
【0035】また、操作レバー21を支持軸20回りに
前側に押し操作したときに、そのレバー21の回動動作
をブレーキペダル17に該ペダル17の踏み方向の動き
として伝達するブレーキ操作力伝達機構26が設けら
れ、このブレーキ操作力伝達機構26の途中には、操作
レバー21の押し操作方向の回動動作をアシストしてブ
レーキペダル17に伝達するブレーキ操作力アシスト機
構としてのパワーアシストモータ装置27が配設されて
いる。このパワーアシストモータ装置27は出力軸28
と、この出力軸28にギヤ機構(図示せず)を介して駆
動連結されていて出力軸28を駆動するモータ29と、
上記出力軸28の回転方向及び回転角度に応じて、該出
力軸28の回転がアシストされるように上記モータ28
を制御する制御ユニット30とを備えてなる。
【0036】上記パワーアシストモータ装置27(ブレ
ーキ操作力アシスト機構)の出力軸28は左右方向に延
びるもので、車室2内のフロア3において上記操作レバ
ー21よりも前側の膨出部上にコンソールボックス9を
貫通してその両側に端部が突出した状態で回動可能に支
持されており、このコンソールボックス9から運転席5
側に突出した出力軸28の右端部近傍に上記モータ29
が連結されている。
【0037】上記出力軸28の右端部には、その軸心と
直交する方向つまり前方に向かって斜め上方に折れ曲が
った形状のクランク部31が回転一体に設けられてい
る。このクランク部31は先端(右端)に出力軸28と
平行に延びる押圧部31aを有し、この押圧部31aは
上記ブレーキペダル17のレバー部17a上に配置され
ており、出力軸28がその軸線方向の車両右側から見て
時計回り方向であるアシスト方向に回転したときに、出
力軸28と一体のクランク部31の押圧部31aがブレ
ーキペダル17をそのレバー部17aにて踏み方向に押
圧するようになっている。
【0038】さらに、上記コンソールボックス9の左側
(助手席6側)のフロア3上には、上記パワーアシスト
モータ装置27の出力軸28及び上記支持軸20の各々
の左端部(助手席6側端部)同士を操作レバー21が前
方向に回動されたときに出力軸28がアシスト方向に回
動するように連結するリンク機構34が配設されてい
る。このリンク機構34は、支持軸20の左端部に基端
部が回転一体に取り付けられたアーム35と、このアー
ム35の先端部に後端部が左右方向のピン36により揺
動可能に連結され、前後方向に延びるロッド37と、こ
のロッド37の前端部に先端部が左右方向のピン38に
より揺動可能に連結され、基端部が出力軸28の左端部
に回転一体に取り付けられたレバー39とからなる。
【0039】そして、上記操作レバー21の下端部が回
転一体に取り付けられた支持軸20と、パワーアシスト
モータ装置27(ブレーキ操作力アシスト機構)の出力
軸28と、その右端部に設けられたクランク部31と、
リンク機構34とでブレーキ操作力伝達機構26が構成
される。また、上記パワーアシストモータ装置27はそ
の出力軸28がブレーキ操作力伝達機構26の途中に直
列に接続されており、操作レバー21が前側に押し操作
されたとき、その操作力を支持軸20の回転及びリンク
機構34におけるロッド37の後移動を介してパワーア
シストモータ装置27の出力軸28をクランク部31と
共にアシスト方向に回動させ、そのクランク部31によ
りブレーキペダル17を踏み方向に押圧するとともに、
パワーアシストモータ装置27(ブレーキ操作力アシス
ト機構)によって操作レバー21の押し操作方向の回動
動作をアシストしてブレーキペダル17に伝達するよう
にしている。
【0040】図3に示すように、上記ステアリングホイ
ール11はステアリングシャフト41の上端部に取り付
けられ、このステアリングシャフト41の下端部はステ
アリングギヤ機構42を介して左右方向に延びるタイロ
ッド43に連結され、このタイロッド43の左右両端部
にはそれぞれ図外のナックルアームを介して前輪(操舵
輪)が連結されており、ステアリングホイール11の操
舵によりステアリングギヤ機構42を介してタイロッド
43を左右方向に移動させて前輪の舵角を変えるように
している。
【0041】そして、以上のステアリングホイール11
の操舵力を前輪に伝達する操舵力伝達経路の途中には、
ステアリングホイール11の操舵力をアシストして前輪
に伝達する操舵力アシスト機構45が配設され、この操
舵力アシスト機構45は油圧アシスト機構46及び電動
アシスト機構54からなる。上記油圧アシスト機構46
は周知構造のもので、上記タイロッド43の中間部分を
ピストンロッドとする油圧シリンダからなるパワーシリ
ンダ47を有し、このシリンダ47内の両油圧室(図示
せず)にはコントロールバルブ48及び油圧配管49,
50を介して油圧ポンプ51が接続されており、ステア
リングホイール11の操舵方向及び操舵角に応じてコン
トロールバルブ48によりシリンダ47内の油圧室への
圧油の供給量を調整することで、ステアリングホイール
11の操舵力をパワーシリンダ47によりアシストして
前輪に伝達するようになっている。52はパワーシリン
ダ47用の油を溜めるオイルタンクである。
【0042】一方、電動アシスト機構54は上記油圧ア
シスト機構46よりもステアリングホイール11側の操
舵力伝達経路に配設され、この電動アシスト機構54は
上記ブレーキ操作力アシスト機構27と同じ構造のパワ
ーアシストモータ装置からなる。この電動アシスト機構
54は出力軸(図示せず)と、この出力軸にギヤ機構
(図示せず)を介して駆動連結されていて出力軸を駆動
するモータ55と、上記出力軸の回転方向及び回転角度
に応じて、該出力軸の回転がアシストされるように上記
モータ55を制御する制御ユニット56とを備えてな
り、出力軸が上記ステアリングシャフト41の途中部を
部分的に構成しており、ステアリングホイール11が操
舵されたとき、ステアリングシャフト41の一部を構成
する電動アシスト機構54の出力軸をモータ55によっ
て駆動回転させ、その操舵力を電動アシスト機構54に
よってアシストして前輪(操舵輪)に伝達するようにし
ている。
【0043】図4に示す如く、上記車室2を開閉するド
アのうち、上記運転席5側のドア61はドア開閉機構6
6によって強制的に開閉されるようになっている。すな
わち、上記運転席側ドア61のドアボディ62内部に
は、ドアインナパネル63に固定したアクチュエータと
してのエアシリンダ67が取り付けられている。このエ
アシリンダ67は、ドア前後方向(ドア厚さ方向と直交
する方向)に沿って水平に延び、その後側に突出するピ
ストンロッド68の先端にはドアインナパネル63にド
ア厚さ方向の軸により中間部を支持したリンク70の一
端部が揺動可能に連結され、このリンク70の他端部に
はロッド71の後端部が揺動可能に連結されている。こ
のロッド71は略ドア前後方向に延びてドア61の前端
部からドア61外部に突出し、その前端部71aは運転
席側ドア61を前端部にて支持する車体1においてドア
61のヒンジ(図示せず)よりも後側部分に揺動可能に
連結されており(尚、図では説明のために非連結状態で
示している)、エアシリンダ67の伸縮動作によりドア
61を開閉させ、エアシリンダ67を伸長させたときに
は、ロッド71によりドア61を車体1に対し押して開
き方向に回動させる一方、エアシリンダ67を収縮させ
たときには、ロッド71によりドア61を車体1に対し
引っ張って閉じ方向に回動させるようにしている。
【0044】上記エアシリンダ67にはエア配管73が
接続され、このエア配管73は例えばエンジンのスロッ
トル弁下流の吸気通路に連通されている。また、上記エ
ア配管73の途中には、ノブ75によって手動切換操作
可能なドア開閉用電磁弁74(開閉操作手段)が配設さ
れ、この電磁弁74のノブ75は上記運転席5に着座し
た運転者が手動操作可能な位置、つまり図2に示すよう
にステアリングホイール11の左横のインストルメント
パネル8下側に取り付けられており、このノブ75をド
ア開き側又はドア閉じ側に操作して電磁弁74を開閉さ
せることで、エアシリンダ67の両圧力室の一方にスロ
ットル弁下流の吸気負圧を導入してエアシリンダ67を
伸縮させるようになっている。
【0045】したがって、この実施形態においては、運
転者(身体障害者)が自動車に乗る場合、運転席5側の
ドア61を外側から開けた後、運転席5に着座し、エン
ジンを始動させる。その後にインストルメントパネル8
に取り付けられているドア開閉用電磁弁74をノブ75
にてドア閉じ側に操作してドア61を閉じる。すなわ
ち、この電磁弁74のドア閉じ側への操作により、ドア
61内部に取り付けられているエアシリンダ67の一方
の圧力室にエンジンのスロットル弁下流の吸気負圧が導
入されてエアシリンダ67が収縮し、このことで、エア
シリンダ67にリンク70を介して連結されているロッ
ド71によりドア61が車体1に対し引っ張られて閉じ
方向に回動し、このことでドア61が自動的に閉じる。
【0046】尚、運転者が降りるためにドア61を開け
る場合には、エンジンの運転状態で、ドア開閉用電磁弁
74をノブ75にてドア開き側に操作すればよい。この
電磁弁74の開き側への操作により、上記ドア61内部
のエアシリンダ67の他方の圧力室にエンジンの吸気負
圧が導入されてエアシリンダ67が伸長し、このことで
上記ロッド71によりドア61が車体1に対し押されて
開き方向に回動し、ドア61が自動的に開く。
【0047】この場合、運転席5に着座した運転者が電
磁弁74のノブ75を手動によりワンタッチ操作するだ
けで、エアシリンダ67を伸縮させて運転席側ドア61
を自動的に開閉することができ、そのドア61を開閉時
に手で押したり引いたりする手間やそのときの大きな操
作力は全く不要となり、身体障害者であっても自動車の
乗降の際に必要なドア61の開閉を電磁弁74の手動操
作という極めて小さい操作力で容易に行うことができ
る。
【0048】次に、このようにして運転席5に着座した
運転者が自動車を走行させる場合、セレクトレバー12
の操作後、操作レバー21の上端の操作部21aを掴ん
で後側に引き操作又は前側に押し操作することで、自動
車の加速状態又は制動状態が得られる。つまり、操作レ
バー21を後方向に引き操作すると、アクセルペダル1
4のレバー部14aにおける揺動軸に対しペダル部14
bの上端部がワイヤ部材24を介して引っ張られ、アク
セルペダル14が踏み込まれる方向に揺動軸15回りに
回動し、このことでスロットル弁が開いてエンジンへの
吸気量が増大し、エンジンの出力回転数が増加して自動
車が加速状態となる。尚、この操作レバー21の後方向
の回動に伴い、その操作レバー21にリンク機構34を
介して連結されているパワーアシストモータ装置27の
出力軸28がクランク部31と共に回動するが、その回
動方向はクランク部31がブレーキペダル17から離れ
る反アシスト方向であるので、ブレーキペダル17が踏
み方向に押されて自動車の制動状態になることはない。
【0049】一方、自動車を制動するときには、上記操
作レバー21を前方向に押し操作すればよく、この操作
レバー21の前方向への回動動作がブレーキ操作力伝達
機構26によりブレーキペダル17に伝達されて自動車
が制動される。すなわち、操作レバー21の前方向への
押し操作に伴い、該操作レバー21の下端部が回転一体
に取り付けられた支持軸20が同方向に回動し、この支
持軸20の回動がリンク機構34を介してパワーアシス
トモータ装置27の出力軸28に伝達されて該出力軸2
8がアシスト方向に回動し、この出力軸28の右端部
(運転席側端部)に設けられているクランク部31が先
端の押圧部31aにてブレーキペダル17を踏み方向に
押圧する。このことで、ブレーキペダル17は踏み込ま
れた状態となり、操作レバー21の前方向の押し操作力
がブレーキペダル17に伝達され、自動車が制動され
る。尚、この操作レバー21の前方向の回動に伴い上記
ワイヤ部材24は緩むだけであり、アクセルペダル14
が踏み方向に引っ張られて自動車の加速状態になること
はない。
【0050】そのとき、上記ブレーキ操作力伝達機構2
6にはブレーキ操作力アシスト機構としてのパワーアシ
ストモータ装置27の出力軸28が直列に接続されてい
るので、操作レバー21の前方向の押し操作がパワーア
シストモータ装置27によりアシストされてブレーキペ
ダル17に伝達される。このため、たとえ操作レバー2
1の自動車制動のための押し操作の操作力が小さくて
も、その操作力はパワーアシストモータ装置27によっ
てアシストされた大きな力となってブレーキペダル17
を駆動することとなり、制動時の操作力を軽減すること
ができる。
【0051】また、操作レバー21、アクセル操作力伝
達機構23、及びパワーアシストモータ装置27を有す
るブレーキ操作力伝達機構26を設けるだけでよいの
で、量産された既存の自動車を改造して上記障害者用の
自動車を安価に作製することができる。
【0052】さらに、上記リンク機構34はパワーアシ
ストモータ装置27の出力軸28及び支持軸20の各助
手席6側の端部同士を連結していて、助手席6側のフロ
ア3上に配置されているので、このリンク機構34を運
転席5側のフロア3上に配置する場合に比べ、運転席側
フロア3のスペースを大に確保でき、運転者の足元を広
くして乗降性や運転性に有利である。
【0053】また、このように操作レバー21が運転席
5及び助手席6間のフロア3上に立上がり状態で支持さ
れ、その前後方向の揺動操作つまり押し引き操作により
ブレーキ操作及びアクセル操作が行われるので、それら
の操作が自然にスムーズに行われて操作フィーリングが
向上する。
【0054】上記のような自動車の走行中、運転者がス
テアリングホイール11を操舵することで、その操舵力
が操舵輪である前輪に伝達され、その前輪の舵角が変化
して自動車が旋回する。
【0055】その場合、上記ステアリングホイール11
の操舵力を前輪に伝達する操舵力伝達経路の途中に、ス
テアリングホイール11の操舵力をアシストして前輪に
伝達する油圧及び電動アシスト機構46,54からなる
操舵力アシスト機構45が配設されているので、ステア
リングホイール11の操舵力は両アシスト機構46,5
4の双方からアシスト力を受けてアシストされることに
なり、ステアリングホイール11の操舵力を大幅に低減
して、運転者のステアリング操作の負担を軽減すること
ができる。
【0056】また、上記のように操舵力が大幅に低減し
たとしても、上記電動アシスト機構54の作動上の特性
により、車両の走行安定性に悪影響を及ぼすことはな
い。
【0057】尚、上記実施形態では、ブレーキ操作力ア
シスト機構及びステアリング機構における電動アシスト
機構54としてパワーアシストモータ装置を使用してい
るが、その他のアシスト装置を利用することもできる。
【0058】また、上記実施形態では、運転席側ドア6
1の開閉機構にアクチュエータとしてエアシリンダ67
を用いているが、電動アクチュエータを採用してもよ
い。
【0059】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明によ
ると、運転席に着座した運転者が手動操作可能な操作レ
バーを揺動可能に車体に支持し、この操作レバーの揺動
の一方向の動作をアクセル操作力伝達機構によってアク
セルペダルに、また他方向の動作をブレーキ操作力伝達
機構によってブレーキペダルにそれぞれペダル踏み方向
の動きとして伝達するようにし、ブレーキ操作力伝達機
構の途中に、操作レバーの他方向の動作をアシストして
ブレーキペダルに伝達するブレーキ操作力アシスト手段
を設けたことにより、量産車両の改造によりコストダウ
ンを図りつつ、運転者の操作レバーの手動揺動操作によ
り車両の加速状態又は制動状態が得られるとともに、操
作レバーの他方向の操作による車両の制動時、そのレバ
ーの動作をアシスト手段によりアシストしてブレーキペ
ダルに伝達でき、操作レバーの車両制動のための他方向
への回動操作力の低減を図ることができ、よって操作部
の操作力が小さくて身体障害者が運転するのに好適な車
両が得られる。
【0060】請求項2の発明によると、上記ブレーキ操
作力アシスト手段は、ブレーキ操作力伝達機構の途中に
直列に接続された出力軸と、この出力軸を駆動するモー
タとを有するパワーアシストモータ装置で構成したこと
により、ブレーキ操作力アシスト手段の望ましい構成が
具体的にかつ容易に得られる。
【0061】請求項3の発明によると、操作レバーは、
下端部にて運転席及び助手席間のフロア上に前後方向に
揺動可能に支持されかつ上端部に操作部を有するものと
し、パワーアシストモータ装置は出力軸が操作レバー前
側のフロア上に略車体左右方向に延びるように配置され
たものとし、ブレーキ操作力伝達機構は、運転席側端部
に上記操作レバーの下端部が回転一体に取り付けられた
支持軸と、パワーアシストモータ装置の出力軸の運転席
側端部に設けられ、出力軸のアシスト方向の回転により
ブレーキペダルを踏み方向に押圧するクランク部と、助
手席側のフロア上に配置され、パワーアシストモータ装
置の出力軸及び支持軸の各助手席側端部同士を、操作レ
バーが前方向に回動されたときに出力軸がアシスト方向
に回動するように連結するリンク機構とを備えているも
のとしたことにより、操作レバーの前方向の動作をブレ
ーキペダルに伝達するためのブレーキ操作力伝達機構
を、運転席側フロアのスペースを大に確保しながら得る
ことができるとともに、操作レバーの前後方向の押し引
き操作によりブレーキ操作及びアクセル操作を自然にス
ムーズに行って操作フィーリングの向上を図ることがで
きる。
【0062】請求項4の発明によると、アクセル操作力
伝達機構は、操作レバーの基端部近傍と、アクセルペダ
ルのレバー部における揺動軸に対しペダル部の反対側部
とを連携するワイヤ部材としたことにより、アクセル操
作力伝達機構を具体的に容易に得ることができる。
【0063】請求項5の発明によると、ステアリングホ
イールの操舵力を操舵輪に伝達する操舵力伝達経路の途
中に、ステアリングホイールの操舵力をアシストして操
舵輪に伝達する油圧及び電動アシスト手段を、電動アシ
スト手段が油圧アシスト手段よりもステアリングホイー
ル側に位置するように直列に配設したことにより、ステ
アリングホイールの操舵力を電動アシスト手段及び油圧
アシスト手段の双方によりアシストでき、車両の走行安
定性への影響を電動アシスト手段によって防ぎつつ、ス
テアリングリンクホイールの操舵力を大幅に低減して、
障害者としての運転者のステアリング操作の負担の軽減
を図ることができる。
【0064】請求項6の発明によると、運転席側のドア
と車体との間に介設されたアクチュエータを有するドア
開閉機構と、運転席に着座した運転者の手動操作により
ドア開閉機構のアクチュエータを作動させる開閉操作手
段とを設けたことにより、車両の運転席側ドアを開閉操
作手段のワンタッチ操作で自動的に開閉することがで
き、身体障害者としての運転者が車両の乗降の際に必要
なドアの開閉を開閉操作手段の操作という極めて小さい
操作力で容易に行うことができる。
【0065】請求項7の発明によると、上記請求項1、
5、6の発明を組み合わせたことにより、これら発明の
各効果を相乗的に得て、障害者にとって使い勝手の良い
車両の実現が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態において操作レバーの操作力
をアクセルペダル及びブレーキペダルにそれぞれ伝達す
るアクセル操作力伝達機構及びブレーキ操作力伝達機構
を概略的に示す斜視図である。
【図2】自動車の車室内部分において操作レバー、ブレ
ーキ操作力伝達機構及びブレーキペダルの配置構造を示
す斜視図である。
【図3】パワーステアリング機構を示す斜視図である。
【図4】自動車の運転席側ドアの開閉機構を示す斜視図
である。
【符号の説明】 1 車体 3 フロア 5 運転席 6 助手席 11 ステアリングホイール 14 アクセルペダル 14a レバー部 15 揺動軸 17 ブレーキペダル 20 支持軸 21 操作レバー 21a 操作部 23 アクセル操作力伝達機構 24 ワイヤ部材 26 ブレーキ操作力伝達機構 27 パワーアシストモータ装置(ブレーキ操作力アシ
スト機構) 28 出力軸 29 モータ 30 制御ユニット(制御手段) 31 クランク部 34 リンク機構 41 ステアリングシャフト 42 ステアリングギヤ機構 43 タイロッド 45 操舵力アシスト機構 46 油圧アシスト機構 47 パワーシリンダ 54 電動アシスト機構 55 モータ 56 制御ユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部にて車体の所定位置に揺動可能に
    支持され、先端部に、運転席に着座した運転者が手動操
    作可能な操作部を有する操作レバーと、 上記操作レバーの揺動の一方向の動作をアクセルペダル
    に該ペダルの踏み方向の動きとして伝達するアクセル操
    作力伝達機構と、 操作レバーの揺動の他方向の動作をブレーキペダルに該
    ペダルの踏み方向の動きとして伝達するブレーキ操作力
    伝達機構とを備え、 上記ブレーキ操作力伝達機構の途中に、上記操作レバー
    の他方向の動作をアシストしてブレーキペダルに伝達す
    るブレーキ操作力アシスト手段が設けられていることを
    特徴とする身体障害者用車両。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の身体障害者用車両におい
    て、 ブレーキ操作力アシスト手段は、ブレーキ操作力伝達機
    構の途中に直列に接続された出力軸と、 上記出力軸を駆動するモータと、 上記出力軸の回転方向及び回転角度に応じて、該出力軸
    の回転がアシストされるように上記モータを制御する制
    御手段とを備えたパワーアシストモータ装置であること
    を特徴とする身体障害者用車両。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の身体障害者用車両におい
    て、 操作レバーは下端部にて運転席及び助手席間のフロア上
    に前後方向に揺動可能に支持され、かつ上端部に操作部
    を有し、 パワーアシストモータ装置は、上記操作レバーよりも前
    側のフロア上に略車体左右方向に延びるように配置され
    た出力軸を有し、 ブレーキ操作力伝達機構は、運転席及び助手席間のフロ
    ア上に回転可能に支持されかつ運転席側端部に上記操作
    レバーの下端部が回転一体に取り付けられた支持軸と、 上記パワーアシストモータ装置の出力軸の運転席側端部
    に設けられ、出力軸のアシスト方向の回転によりブレー
    キペダルを踏み方向に押圧するクランク部と、 助手席側のフロア上に配置され、上記パワーアシストモ
    ータ装置の出力軸及び支持軸の各助手席側端部同士を、
    操作レバーが前方向に回動されたときに出力軸がアシス
    ト方向に回動するように連結するリンク機構とを備えて
    いることを特徴とする身体障害者用車両。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の身体障害者用
    車両において、 アクセル操作力伝達機構は、操作レバーの基端部近傍
    と、アクセルペダルのレバー部における揺動軸に対しペ
    ダル部の反対側部とを連携するワイヤ部材であることを
    特徴とする身体障害者用車両。
  5. 【請求項5】 ステアリングホイールの操舵力を操舵輪
    に伝達する操舵力伝達経路の途中に配設され、ステアリ
    ングホイールの操舵力をアシストして操舵輪に伝達する
    油圧アシスト手段と、 上記油圧アシスト手段よりもステアリングホイール側の
    操舵力伝達経路に配設され、ステアリングホイールの操
    舵力をアシストして操舵輪に伝達する電動アシスト手段
    とを備えてなることを特徴とする身体障害者用車両。
  6. 【請求項6】 運転席側のドアと該ドアを支持する車体
    との間に介設されたアクチュエータを有し、該アクチュ
    エータの作動により運転席側ドアを開閉するドア開閉機
    構と、 運転席に着座した運転者が手動操作可能な位置に配置さ
    れ、上記ドア開閉機構のアクチュエータを作動させる開
    閉操作手段とを備えたことを特徴とする身体障害者用車
    両。
  7. 【請求項7】 基端部にて車体の所定位置に揺動可能に
    支持され、先端部に、運転席に着座した運転者が手動操
    作可能な操作部を有する操作レバーと、 上記操作レバーの揺動の一方向の動作をアクセルペダル
    に該ペダルの踏み方向の動きとして伝達するアクセル操
    作力伝達機構と、 上記操作レバーの揺動の他方向の動作をブレーキペダル
    に該ペダルの踏み方向の動きとして伝達するブレーキ操
    作力伝達機構と、 上記ブレーキ操作力伝達機構の途中に設けられ、操作レ
    バーの他方向の動作をアシストしてブレーキペダルに伝
    達するブレーキ操作力アシスト手段と、 ステアリングホイールの操舵力を操舵輪に伝達する操舵
    力伝達経路の途中に配設され、ステアリングホイールの
    操舵力をアシストして操舵輪に伝達する油圧アシスト手
    段と、 上記油圧アシスト手段よりもステアリングホイール側の
    操舵力伝達経路に配設され、ステアリングホイールの操
    舵力をアシストして操舵輪に伝達する電動アシスト手段
    と、 運転席側のドアと該ドアを支持する車体との間に介設さ
    れたアクチュエータを有し、該アクチュエータの作動に
    より運転席側ドアを開閉するドア開閉機構と、 運転席に着座した運転者が手動操作可能な位置に配置さ
    れ、上記ドア開閉機構のアクチュエータを作動させる開
    閉操作手段とを備えていることを特徴とする身体障害者
    用車両。
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