JP7307523B2 - 自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に関し、特に軽トラックなどのキャブオーバー車の乗降性を改善するための技術に関する。
周知のように、郊外の居住者など、公共交通機関が充実しているとは言い難いエリアの居住者にとって、自動車は必須の交通手段となっている。そのため、例えば当該地域に居住し農作業などを行う者にとって、軽トラックは、職場や作業場への移動手段であることはもちろん、スーパーなど日常生活に必要な場所への移動手段を兼ねている。
ここで、軽トラックは、荷台への積載量を確保するために、いわゆるキャブオーバー構造と呼ばれる構造を採っており、キャビン(車室)の下部にエンジンが搭載された構造を成すのが一般的である。この場合、運転座席がエンジンの上方に位置することになり、また前輪よりも車体前方側に、アクセルペダルやブレーキペダルなどが配設されるフットスペースが設けられる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2015-199482号公報
ところで、軽トラックは車体全体の前後方向寸法に制限がある中で、荷台面積を極力大きくとろうとする結果、車室スペースの前後方向寸法も制限される。そのため、運転座席と車室フロント部分(インパネなど)との間のスペースが非常に狭くなり、また上述した足元まわりのスペースであるフットスペースも前後方向に非常に狭くなる。これでは、フットスペースに車外から足を掛けたり、逆に車内からフットスペースから足を降ろすためのスペース(ドア開口部のうちフットスペースに開いている間口ともいえる部分)が非常に狭くなるため、乗り降りが非常に不便であった。
また、運転座席と車室フロント部分との間のスペースやフットスペースが狭いが故に、運転者は実質的にドア開口部からフットスペースに足を掛けた後、一気に身体を運転座席の上にまで持ち上げる必要があり、特に低身長者や高齢者にとってこの動作も大きな負担となっていた。
また、上述した車両を利用する者は、概して長靴などの作業靴を履いた状態で乗り降りすることが多いため、上述のようにドア開口部の間口が狭いと、靴が引っ掛かって非常に乗り降りし難いといった問題がある。また、上述した車両を利用する者は、農作業や日常生活全般に利用するために、高い頻度で乗り降りを行う傾向にある。以上の理由より、乗降性の改善が運転者の負担軽減の観点から非常に重要となる。
以上の事情に鑑み、本明細書では、乗降性の改善を図ることで、運転者の負担を軽減可能とし、これにより運転者の足として使い易い自動車を提供することを、解決すべき技術課題とする。
前記課題の解決は、本発明に係る自動車によって達成される。すなわち、この自動車は、アクセルペダルが位置するフットスペースが、前輪よりも車体前方側に位置する構造の自動車において、運転座席側のドアが、その車体後方側でボデー側に支持された状態で開閉可能な前開き構造をなしており、かつ ボデー側に設けられたドアの開口部が、少なくともアクセルペダルの全体を車幅方向外側から視認できる位置まで車体前方側に切り欠かれている点をもって特徴付けられる。なお、本明細書における車幅方向とは、車体前後方向に直交する向きを意味する。また、本明細書におけるボデー側には、ボデーそれ自体のみならず、ボデーに固定される部分も含まれるものとする。また、本明細書におけるアクセルペダルとは、踏み込みにより一体的に変位する部分のうち足踏みが想定される面を構成する部分を意味する。すなわち、アクセルペダルが、ペダルアームと、ペダルアームの先端に取り付けられた足踏み板部とを有する場合、少なくともアクセルペダルの全体とは、少なくともアクセルペダルの足踏み板部を指すものとする。
このように、本発明に係る自動車では、運転座席側のドアを前開き構造として、ドア開口部の前端下部をさらに車体前方側に延長した。具体的には、フットスペースに位置するアクセルペダルの全体が車幅方向外側から視認できる位置までドア開口部を車体前方側に切り欠いた形状とした。このようにドア開口部を形成することによって、フットスペースを介して乗り降りする際の間口となる部分(すなわちドア開口部の前端下部)を従来に比べて車体前方側に広げることができる。
また、後開き構造のドアの場合、ドア開口部の車体前方側にドアが支持されているため、ドアを開いた状態であっても、ドア開口部の車体前方側から乗り降りすることは容易ではないが、前開き構造のドアであれば、ドア開口部の車体前方側を大きく開くことができるため、ドア開口部の車体前方側からの乗り降りも容易になる。
また、ドア開口部のうち乗り降りする際の間口となる部分を従来よりも広げることによって、運転座席と車室フロント部分との前後方向スペースも広げることができる。これにより、運転者は、ドア開口部の車体前方側から運転座席と車室フロント部分との間のスペースに身体を入れて一旦車室内に乗り込み、然る後、運転座席上に移動することができる。また、降りる際も、上記と逆の手順で段階的に降りることができる。従って、従来のように身体ごと持ち上げて運転座席に一気に乗り上げる動作又は運転座席から半ば地面に飛び降りる形で一気に降りる動作が不要となり、乗り降りの際の負担を大幅に軽減することができる。
また、本発明に係る自動車において、ドアは、ボデー側と第一支持部を介して回動可能に連結される第一分割ドアと、第一分割ドアと第二支持部を介して回動可能に連結される第二分割ドアとで構成され、第一分割ドアは、ボデー側に対して車幅方向外側に回動し、かつ第二分割ドアは、第一分割ドアに対して車幅方向内側に回動可能に構成されてもよい。なお、ここでいう第一分割ドアがボデー側に対して車幅方向外側に回動とは、第一分割ドアの回動中心を鉛直上方から平面視した状態で、第一分割ドアが時計回りに回動することを意味する。同様に、第二分割ドアが第一分割ドアに対して車幅方向内側に回動とは、第二分割ドアの回動中心を鉛直上方から平面視した状態で、第二分割ドアが反時計回りに回動することを意味する。
このようにドアを構成することによって、まず第二分割ドアを車幅方向外側に押し開けることで、双方の分割ドアが一体的に前開き動作を開始する。そして、ある程度前開き動作が進行した時点で、例えば運転者の操作により車体前方側の分割ドア(第二分割ドア)を車体後方側に引くことで、第一分割ドアがそれまでと同じ向きの前開き動作を維持する一方、第二分割ドアは車幅方向内側への回動を開始することで、第二分割ドアを後方側にスライドさせることができる。これにより運転者がドアに手を掛けたままドア全体を車体後方側に大きくスライドさせることができるので、前開き構造のドアであっても良好な操作性を確保することができる。また、上述のようにドア全体がある程度の開度まで双方の分割ドアを一体的に回動させた後、車体前方側の分割ドアを後方にスライドさせることで、ドアとボデー側との間に乗り降りのための十分なスペースを確保することができる。
また、本発明に係る自動車において、ドアの車体前方側の下部が、ボデーのフロントコーナー部にまで回り込んだ形状を成していてもよい。
このようにドアを構成することによって、ドアの開口部もボデーのフロントコーナー部にまで切り欠いた状態に形成されることになる。よって、アクセルペダルを含むフットスペース全域を車幅方向外側から視認することができ、更なる乗降性の向上を図ることが可能となる。また、ドアを前開き構造としたことと相まって、運転者が車室内に斜め前方から乗り降りすることが可能になるので、より負担の少ない姿勢及び動作で乗り降りを行うことが可能となる。
また、本発明に係る自動車は、運転座席がエンジンの上方に位置する軽トラックであってもよい。
上述のように、本発明に係る自動車であれば、運転座席の高さに関わらず、非常に優れた乗降性を発揮しつつ、乗り降りの際の負担軽減を図ることが可能になるので、例えば運転座席がエンジンの上方に位置する軽トラックに本発明を好適に適用することが可能となる。言い換えると、運転座席の直下にエンジンを搭載してなる構造の軽トラックに本発明適用した場合に、本発明の作用効果を最大限に享受することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、乗降性の改善を図ることで、運転者の負担を軽減可能とし、これにより運転者の足として使い易い自動車を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る自動車の要部を車幅方向外側から見た図で、運転座席側のドアが閉じた状態の側面図である。 図1に示す自動車の要部平面図で、運転座席側のドアが閉じた状態の平面図である。 図1に示す自動車の要部側面図で、運転座席側のドアが所定の位置まで開いた状態の側面図である。 図1に示す自動車の要部平面図で、運転座席側のドアが所定の位置まで開いた状態の平面図である。 図1に示す自動車の要部平面図で、運転座席側のドアの前開き動作の詳細を説明するための平面図である。 図1に示す自動車の要部平面図で、運転座席側のドアの前開き動作の詳細を説明するための平面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る自動車の内容を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の要部となる自動車の車体前方部を幅方向外側から見た図(側面図)を示している。すなわち、本発明に係る自動車1は、いわゆるキャブオーバータイプの小型トラック(軽トラック)であり、車室2内に配設される運転座席3と、運転座席3の下方に配設されるエンジンを含むパワートレイン4と、車室2の車体後方側に配設される荷台部5とを主に具備する。図示例では、前輪6の上方に運転座席3が位置している。
車室2を区画形成するボデー7には、左右一対のドア(図1では運転座席側のドア8のみを図示している)が取り付けられると共に、ドア8の輪郭に応じた形状をなすドア開口部9が形成されている。ドア開口部9はドア8の閉動作により閉じられた状態となり、ドア8の開動作により部分的に開いた状態となる。
車室2を区画形成するボデー7のフロント部10の下部には、アクセルペダル11と、アクセルペダル11の助手席側に位置するブレーキペダル(図示は省略)とが位置するフットスペース12が設けられている。このフットスペース12は、前輪6よりも車体前方側に位置すると共に、運転座席3よりも下方に位置している。
次に、本発明の特徴部分であるドア8及びドア開口部9の詳細を説明する。
本発明に係るドア8は、図2に示すように、その車体後方側でボデー7側に支持された状態で開閉可能な前開き構造をなしている。図2中、二点鎖線で示す状態は、ドア8が所定位置まで開いた状態を示している。このように、ドア8を前開き構造とすることで、ドア開口部9の車体前方側とドア8との間のスペースが、ドア開口部9の車体後方側とドア8との間のスペースよりも車幅方向外側に大きく形成可能となる(図2又は後述する図4を参照)。また、この場合、ドア8により開閉されるドア開口部9の車体前方側の下部は、図1に示すように、従来よりも車体前方側に延長して形成されている。詳述すると、図3に示すように、ドア開口部9は、ドア8が開いた状態(ここではドア8が全開した状態)において、少なくともアクセルペダル11の足踏み板部11a全体を車幅方向外側から視認できる位置まで車体前方側に切り欠かれている。すなわち、本発明に係るドア開口部9の車体前方側下部には、フットスペース12のうち少なくともアクセルペダル11を構成する足踏み板部11aの全体を車幅方向外側から視認可能な形状及びサイズの切欠き部9aが設けられている。
本実施形態では、アクセルペダル11が位置するフットスペース12の全体を車幅方向外側から視認できる位置まで、切欠き部9aが車体前方側に延長して形成されている。この場合、切欠き部9aを含むドア開口部9は、ドア8の輪郭に準じた形状をなすことから、ドア8の車体前方側下部にも、切欠き部9aに対応した部分としての延長部8aが設けられる。この延長部8aは、本実施形態では、図2に示すように、ボデー7のフロントコーナー部7aの一部を構成する位置にまで車体前方側に延長して形成されている。言い換えると、ドア8は、ボデー7のフロントコーナー部7aにまで回り込んだ形状を成している。
また、本実施形態では、ドア8は、ボデー7側と第一支持部13を介して回動可能に連結される第一分割ドア14と、第一分割ドア14と第二支持部15を介して回動可能に連結される第二分割ドア16とで構成されている。この場合、第一分割ドア14は、ボデー7側に対して車幅方向外側に回動し、かつ第二分割ドア16は、第一分割ドア14に対して車幅方向内側に回動可能に構成されている。ここで、第一分割ドア14の車体前後方向寸法と、第二分割ドア16の車体前後方向寸法との比は任意であり、例えば同じであってもよい。本実施形態では、第一分割ドア14の車体前後方向寸法が、第二分割ドア16の車体前後方向寸法よりも小さくなるよう、上述した車体前後方向寸法の比が設定されている。
第一支持部13は、第一分割ドア14をボデー7側に対して所定の軸まわりに回動可能に連結する限りにおいて、任意の構成をとることができ、例えばヒンジなどを適用することが可能である。同様に、第二支持部15は、第二分割ドア16を第一分割ドア14に対して所定の軸まわりに回動可能に連結する限りにおいて、任意の構成をとることができ、例えばヒンジなどを適用することが可能である。
上記構成のドア8は、例えば以下に示すような開動作を行うように構成される。まず図2の実線で示す位置から、運転者がドア8の内側に設けたグリップ等の操作部を操作することにより、第一分割ドア14の車幅方向外側への回動を開始する。この場合、第二分割ドア16の第一分割ドア14に対する姿勢を維持することにより、第一分割ドア14と第二分割ドア16とが一体的に車幅方向外側への回動を開始する(図2の二点鎖線で示す状態)。
そして、上述したドア8の開動作を継続して行い、所定の位置まで第一分割ドア14及び第二分割ドア16を一体的に回動させた時点で、第二分割ドア16をこれまでと逆向きに回動させる。すなわち、図5に示すように、第二分割ドア16を第一分割ドア14とは逆の向き(車幅方向内側)に向けて回動させる。この場合、第一分割ドア14は引き続き車幅方向外側への回動(図5でいえば時計回りの向きの回動)を行う一方、第二分割ドア16は、車幅方向内側への回動(図5でいえば反時計回りの向きの回動)を開始する。これにより、ドア8全体としては車幅方向外側への回動を継続しつつも、ドア8の最外側部(ドア8のうち最も車幅方向外側に位置する部分)の増大を規制して、言い方を変えると、ドア8の操作部と運転者との距離を所定の範囲に保って、運転者の操作による全開位置(図4に示すドア8の位置)までの開動作を容易に実施可能としている。以上の動作により、ドア8が全体として屈曲した状態で、所定の位置及び姿勢まで開いた状態となる。この場合、図4に示すように、第一分割ドア14は、車幅方向外側に沿った向きよりもさらに時計回り方向に開いた状態にある。また、第二分割ドア16は、車体前後方向よりも車幅方向外側に傾いた状態にある。これにより、ドア開口部9のうち車体前方側の外側にはドア8がない状態となり、車体前方側からの運転座席3への乗り込みを容易としている。また、ドア8との間に十分な車幅方向のスペースが確保されることで、運転座席3からの降車を容易としている。
なお、上述した各分割ドア14,16の回動動作は、任意の手段により制御することが可能である。例えばリンク機構などを用いて各分割ドア14,16の回動動作を機械的に規制することで、ドア8全体としての開動作を制御してもよい。また、上述した如き各分割ドア14,16の回動規制装置を電気であるいは油圧で制御してもよい。
このように、本発明に係る自動車1では、運転座席側のドア8を前開き構造として、ドア開口部9の前端下部をさらに車体前方側に延長した。具体的には、フットスペース12に位置するアクセルペダル11の少なくとも足踏み板部11a全体が車幅方向外側から視認できる位置までドア開口部9を車体前方側に切り欠いた形状とした(図3を参照)。このようにドア開口部9を形成することによって、フットスペース12を介して乗り降りする際の間口となる部分(ドア開口部9の前端下部)を従来に比べて車体前方側に広げることができる。また、これと併せて、ドア8を前開き構造とすることによって、ドア開口部9の車体前方側を大きく開くことができるため、ドア開口部9の車体前方側からの乗り降りが容易になる。
また、ドア開口部9のうち乗り降りする際の間口となる部分を従来よりも広げることによって、運転座席3と車室2を区画形成するボデー7のフロント部10との前後方向スペースも広げることができる。これにより、運転者は、ドア開口部9の車体前方側から運転座席3とフロント部10との間のスペースに身体を入れて一旦車室2内に乗り込み、然る後、運転座席3上に移動することができる。また、降りる際も、上記と逆の手順で段階的に降りることができる。従って、従来のように身体ごと持ち上げて運転座席3に一気に乗り上げる動作又は運転座席3から半ば地面に飛び降りる形で一気に降りる動作が不要となり、乗り降りの際の負担を大幅に軽減することができる。また、上述のように、運転座席3とフロント部10との間のスペースに身体を入れて一旦車室2内に乗り込み、又は上述したスペースに身体を移動した後、車外に足を降ろして降車するのであれば、フロント部10の上方にグリップ17を設けることによって、身体に近い位置、すなわち力を入れやすい位置でグリップ17を把持することができる。よって、さらに負担を少なくして容易に乗り降りを行うことが可能となる。
また、本実施形態では、ドア8を、ボデー7側と第一支持部13介して回動可能に連結される第一分割ドア14と、第一分割ドア14と第二支持部15を介して回動可能に連結される第二分割ドア16とで構成すると共に、第一分割ドア14が、ボデー7側に対して車幅方向外側に回動し、かつ第二分割ドア16が、第一分割ドア14に対して車幅方向内側に回動するように構成した。このようにドア8を構成することによって、上述したように、開動作の途中までの従来の一枚板ドアと同様に車幅方向外側に押し開けることができ、かつ開動作の途中から、各分割ドア14,16の回動構造を利用して、ドア8を折り畳みながら車体後方側へスライドさせることができる。これにより。運転者がドア8に手を掛けたままドア8全体を車体後方側に大きくスライドさせることができるので、前開き構造のドア8であっても良好な操作性を確保することができる。また、上述のようにドア8全体がある程度の開度まで双方の分割ドア14,16を一体的に回動させた後、車体前方側の分割ドア16を後方にスライドさせることで、ドア8とボデー7側との間に乗り降りのための十分なスペースを確保して、スムーズな乗り降りを図ることが可能となる。
また、本実施形態のように、ドア8の車体前方側の下部(延長部8a)が、ボデー7のフロントコーナー部7aにまで回り込んだ形状を成すことによって、ドア開口部9もボデー7のフロントコーナー部7aにまで切り欠いた状態に形成されることになる。よって、アクセルペダル11を含むフットスペース12全域を車幅方向外側から視認することができ、更なる乗降性の向上を図ることが可能となる。また、ドア8を前開き構造としたこと、及びドア8を折り畳み構造としたことと相まって、運転者が車室2内に車体斜め前方側又は車体側方側(真横)から乗り降りすることが可能になるので、より負担の少ない姿勢及び動作で乗り降りを行うことが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明に係る自動車は、その趣旨を逸脱しない範囲において、上記以外の構成を採ることも可能である。
例えば、上記実施形態では、分割構造を成すドア8を通常の一枚板ドアの如く所定の開度まで開いていき、然る後、車体後方側に位置する第一分割ドア14については、これまでと同じ向きの回動を継続する一方、車体前方側に位置する第二分割ドア16をこれまでとは逆向き(鉛直上方から平面視した状態で反時計回りの向き)に回動させ始めるようにした。言い換えると、分割構造を成すドア8を一体板形状を成す場合と同様の態様で一体的に回動させ、然るべき開度にまで到達した時点で、ドア8を折り畳み動作に切り替えるようにした。この際の折り畳み態様については任意である。例えば上記実施形態では、最終的なドア8の最外幅寸法W1(閉状態のドア8の最外側部と全開状態のドア8の最外側部との車幅方向距離)よりも、開動作の途中で、最外幅寸法W2が大きくなるような軌跡を描くようにドア8の開動作を行う場合を説明したが、もちろん開動作の態様は任意である。
例えば図6に示すように、最終的なドア8の最外幅寸法W1となる開度までドア8を折り畳みなく一体的に回動させた後、ドア8の最外幅寸法W1を維持するようにドア8の折り畳み動作を行ってもよい。すなわち、この開動作の場合、ドア8と運転者との距離が全開状態まで変わらない(一定である)ので、操作性を損なうことなく容易にドア8の開動作を行うことが可能となる。もちろん、この場合も、各分割ドア14,16が上述した軌跡を辿るように、各分割ドア14,16間、又は各分割ドア14,16とボデー7側との間に所定のリンク機構などを介在させて、各分割ドア14,16の回動を規制、制御するようにしてもよい。
もちろん、上述した構成は一例に過ぎず、例えば構造上の問題あるいはコスト上の問題がないのであれば、第二分割ドア16が第一分割ドア14に対して車体後方側にスライドするようにドア8を構成してもよい。又は、分割ドア構造が適していない場合には、ドア8を一枚板構造として、車体後方側にスライド或いは車体後方側を支軸として回動するように構成してもよい。
また、以上の説明では、自動車1の運転座席3側のドア8及びドア開口部9に本発明を適用した場合を説明したが、もちろん本発明は、助手席側のドア及び当該ドアのドア開口部に適用することも可能である。すなわち図示は省略するが、助手席側のドアを前開き構造として、助手席側のドアにより開閉される助手席側のドア開口部の前端下部を、運転座席側と同程度まで車体前方側に延長してもよい。
1 自動車
2 車室
3 運転座席
4 パワートレイン
5 荷台部
6 前輪
7 ボデー
7a フロントコーナー部
8 ドア
8a 延長部
9 ドア開口部
9a 切欠き部
10 フロント部
11 アクセルペダル
11a 足踏み板部
12 フットスペース
13 第一支持部
14 第一分割ドア
15 第二支持部
16 第二分割ドア
17 グリップ
W1,W2 最外幅寸法

Claims (3)

  1. アクセルペダルが位置するフットスペースが、前輪よりも車体前方側に位置する構造の自動車において、
    運転座席側のドアが、その車体後方側でボデー側に支持された状態で開閉可能な前開き構造をなしており、
    前記ドアの車体前方側の下部が、前記ボデーのフロントコーナー部にまで回り込んだ形状を成していると共に、
    前記ボデー側に設けられた前記ドアの開口部が、少なくとも前記アクセルペダルの全体を車幅方向外側から視認できる位置まで車体前方側に切り欠かれている自動車。
  2. 前記ドアは、前記ボデー側と第一支持部を介して回動可能に連結される第一分割ドアと、前記第一分割ドアと第二支持部を介して回動可能に連結される第二分割ドアとで構成され、
    前記第一分割ドアは、前記ボデー側に対して車幅方向外側に回動し、かつ前記第二分割ドアは、前記第一分割ドアに対して車幅方向内側に回動可能に構成される請求項1に記載の自動車。
  3. 前記運転座席がエンジンの上方に位置する軽トラックである請求項1又は2に記載の自動車。
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