JPH0939211A - 印刷機のローラ支持装置 - Google Patents

印刷機のローラ支持装置

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JPH0939211A
JPH0939211A JP18902295A JP18902295A JPH0939211A JP H0939211 A JPH0939211 A JP H0939211A JP 18902295 A JP18902295 A JP 18902295A JP 18902295 A JP18902295 A JP 18902295A JP H0939211 A JPH0939211 A JP H0939211A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラの交換時等において常に変らないニッ
プ圧を再現させニップ圧調整を不要にする。 【解決手段】 練りローラ29を保持する保持棒36を
備えたローラホルダ25をフレーム22に対して一端部
を揺動自在に他端部を着脱自在に固定した。前記保持棒
36を摺動自在に保持する圧調整ボルト33を支点ピン
31のネジ孔31aに螺合させて固定ねじ34で固定し
た。ローラホルダ25の案内面25a,25dと嵌合す
る練りローラ29軸端部のころがり軸受30を前記保持
棒36の先端頭部36bの円弧面36aで保持し、この
頭部36bと圧調整ボルト33との間に圧縮コイルばね
38を介装した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機のインキ装
置や給水装置等に設けられ、互いに対向する二本のロー
ラ間に介装するローラを移動できるように支持する印刷
機のローラ支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、オフセット印刷機の印刷ユニッ
トには、版胴に装着された版の表面にインキを供給する
インキ装置と、湿し水を供給する給水装置とが設けられ
ており、このうちインキ装置は、インキが蓄えられたイ
ンキ壷と、このインキ壷内のインキに浸漬されて回転す
るインキ壷ローラと、版面に着脱自在に対接するインキ
着ローラとを備えており、これらインキ壷ローラとイン
キ着ローラとの間には、多数の振りローラや練りローラ
が、周面を互いに対接させて配設されている。
【0003】また、給水装置には、水舟内に蓄えられた
湿し水に浸漬されて回転する水元ローラと、版面に対接
する水着ローラと、これら水元ローラと水着ローラとの
間に配設された複数個の移しローラ等を備えている。こ
のように構成されていることにより、版の表面には、こ
れらインキ装置と給水装置とで供給されたインキと湿し
水とで画像が形成され、この画像がゴム胴を介して紙に
転写されることにより印刷が施されることはよく知られ
ているとおりである。
【0004】このように動作するインキ装置と給水装置
とのうち、例えばインキ装置においては、互いに対接す
る振りローラと練りローラとの接触圧すなわち一般にニ
ップ圧と呼ばれている圧力が適切であるかどうかが印刷
物の品質に大きく影響するので、従来からインキ装置に
は、このニップ圧を調整するニップ圧調整装置が設けら
れている。
【0005】図5および図6は本出願人が実開平5−3
5279号で提案したニップ圧調整装置を示し、図5は
振りローラと練りローラとの軸端部近傍の一部を破断し
て示す正面図、図6は同じく側面図である。これらの図
において、左右のフレームのボス部1に嵌着された軸受
2の内孔には、インキの流れ方向に対する上流側の振り
ローラ3が回転自在に軸支されており、軸受2の周面に
は、ローラアーム4が、カラー5で軸方向への移動を規
制された状態で回動自在に支持され、周方向の所定の位
置で固定されている。さらに、インキの流れ方向に対す
る下流側には、下流側の振りローラ6が、軸受7に軸支
されている。
【0006】ローラアーム4の回動端部には、両方の振
りローラ3,6の軸心を結ぶ線と略直交する方向に延び
る長孔4aが設けられており、この長孔4aには、ロー
ラホルダ8が自らの段部と座金9およびスナップリング
10とで軸方向への移動が規制された状態で嵌合されて
いる。
【0007】ローラホルダ8の内側端部には、リンク1
1を中心にして開閉自在に形成された軸受ホルダ部8a
が設けられており、この軸受ホルダ部8aの内孔には、
ゴム等の弾性表面を有する練りローラ12の端軸12a
に装着されたころがり軸受13が嵌着されている。14
は軸受ホルダ部8aを割締め結合して軸受ホルダ部8a
でころがり軸受13を保持するためのボルトである。
【0008】一方、ローラアーム4のピン孔4bには、
ピン15がスペーサ16とスナップリング17およびロ
ッド18により軸方向への移動が規制されて嵌合支持さ
れており、ロッド18はピン15に枢着されてローラホ
ルダ8の孔に摺動自在に挿入され上方へ突出されてい
る。
【0009】ロッド18の突出端部に設けられたねじ部
には、ダブルナット式のロックナット19が進退調節自
在に螺合されており、このロックナット19とローラホ
ルダ8との間には、練りローラ12を振りローラ3,6
に圧接させる方向にローラホルダ8を付勢する圧縮コイ
ルばね20が介装されている。すなわち、ロックナット
19は、圧縮コイルばね20の付勢力を調整する調整手
段として機能する。
【0010】このように構成されていることにより、運
転中、インキ壷から転移してきたインキは、互いに対接
している振りローラ3から練りローラ12に転移し、さ
らに振りローラ6に転移してインキ着ローラに向う。練
りローラ12と振りローラ3,6とのニップ圧を調整す
る場合には、ロックナット19を進退させることによ
り、圧縮コイルばね20を介してローラホルダ8をロー
ラアーム4の長孔4a内で移動させ、練りローラ12を
半径方向へ僅かに移動させてニップ圧を調整する。
【0011】また、練りローラ12が摩耗してこれを交
換するときには、ボルト14を弛めて取外し、軸受ホル
ダ部8aを、リンク11を回動中心にして開くことによ
り、ころがり軸受13が装着されたまゝの練りローラ1
2を機外へ取外すことができ、交換後も上記の作業を逆
に行なうことにより練りローラ12を装着することがで
きる。
【0012】ここで、ローラアーム4の軸受2に対する
周方向における固定位置は、両振りローラ3,6に対す
るニップ圧を均等にするうえできわめて重要である。す
なわち、図6に示す振りローラ3,6の軸心どうしを結
ぶ線Aに対し長孔4aの幅方向の中心線Bが鉛直である
こと、およびローラアーム4の回動軌跡が円弧であるに
もかかわらず両振りローラ3,6の軸心から長孔4aの
中心までの寸法C1,C2均等でなければならないから
である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】したがって、このよう
な従来の装置においては、ローラアーム4の軸受2に対
する周方向の固定位置を変える微妙な調整を行なうこと
により、ローラ間のニップ圧を調整している。この場
合、長孔4a内におけるローラホルダ8の中心が、ロー
ラ間のニップ圧が均等になる位置になっているかどうか
を、ニップ圧をいろいろ変えて確認しなければならず、
ニップ圧調整のために長時間を要し機械の稼働率が低下
するという問題がある。
【0014】また、練りローラ12が摩耗してこれを交
換する場合、摩耗した古い練りローラを取り外したり、
新しい練りローラを挿入する時には、圧縮コイルばね2
0の弾発力に抗して練りローラ12を引き出したり押込
まなければならならず、作業性が悪いという問題もあ
る。
【0015】この交換を容易に行なうには、圧縮コイル
ばね20を弛めるかローラアーム4の軸受2に対する固
定を解除しなければならない。こうすると、交換後に圧
縮コイルばね20を交換前の状態になるまで締めたり、
ローラアーム4の固定位置を調整したりして再度ニップ
圧を調整しなければならないので、これもまた長時間を
要するという問題がある。
【0016】本発明は以上のような点に鑑みなされたも
ので、移動側ローラのニップ圧の調整やローラの交換を
容易にするとともに、移動側ローラの交換時におけるニ
ップ圧の調整を不要にした印刷機のローラ支持装置を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明においては、機体側に支持されて移動側
ローラを支持しこの移動側ローラが対接される固定側ロ
ーラに対し遠近方向へ移動自在に支持された支持部材
と、この支持部材を前記固定側ローラに対する前記移動
側ローラの押圧方向に付勢する付勢部材と、この付勢部
材の付勢力に抗し前記移動側ローラを前記固定側ローラ
から離間させる方向へ前記支持部材を移動させる支持部
材移動手段とを設けたものである。
【0018】また、前記発明において、圧調整部材を機
体側に揺動かつ軸方向へ移動自在に支持させ、移動側ロ
ーラを支持する支持部材を前記圧調整部材に摺動自在に
支持するとともに、付勢部材を前記圧調整部材と前記支
持部材との間に介装したものである。また、前記発明に
おいて、移動側ローラを支持する支持部材を頭部で移動
側ローラを支持し端部にねじ部を有する保持棒で構成
し、圧調整部材を機体側に回動自在に植設された支持ピ
ンに螺合し前記保持棒を摺動自在に支持する圧調整ボル
トで構成し、支持部材移動手段を前記保持棒のねじ部に
螺合されたナットで構成し、付勢部材を圧縮ばねで構成
したことを特徴とするものである。
【0019】固定側ローラと移動側ローラとのニップ圧
を調整する場合には、圧調整部材を回転操作すると、付
勢部材の付勢力が調整されてニップ圧が調整される。
【0020】移動側ローラを交換する場合、支持部材移
動手段を操作すると、付勢手段の付勢力に抗して支持部
材が移動側ローラから離間する方向へ移動する。そこ
で、移動側ローラを交換したのち、支持部材移動手段を
操作して元の状態に戻す。このとき付勢部材の付勢力
は、ローラの交換前と変わっていないから、ローラ間の
ニップ圧はローラ交換前と同じなのでニップ圧を調節す
る必要がない。
【0021】移動側ローラを交換する場合には、ナット
を締める方向に回転させると、始めのうちはナットが保
持棒のねじ軸上で回転するだけであるが、ナットが圧調
整ボルトに当接したのち、さらにナットの回転を続ける
と、ナットと保持棒とのねじ作用により、保持棒が付勢
手段の付勢力に抗して後退し、保持棒の頭部が移動側ロ
ーラから離間するように軸方向へ移動する。そこで、軸
受を保持してる案内部の対応部が開放されるので、移動
側ローラを機外へ取出すことができる。
【0022】このあと、新しい移動側ローラの軸受を案
内部の開口から入れ、保持棒を保持してる圧調整ボルト
を回転させたのち固定する。次いで、ナットを弛める方
向に回転させると、始めのうちはナットが圧調整ボルト
に当接していてナットと保持棒とのねじ作用で保持棒が
移動側ローラの方向に移動するが、保持棒の頭部が移動
側ローラの軸受に当接したのちナットの回転を続ける
と、ナットが圧調整ボルトから離間するので、間隙がで
きた状態でナットの回転操作を止める。このとき付勢部
材の付勢力は、ローラ交換前と同じになるように再現さ
れ、ローラ間のニップ圧はローラ交換前と変わらないの
で、ニップ圧を調節する必要がない。
【0023】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明に係る印
刷機のローラ支持装置を印刷機のインキ装置に実施した
形態を示し、図1はこのローラ支持装置の一部を破断し
て示す正面図、図2は同じくローラ支持装置の側面図で
ある。なお、図1の一部については便宜上I−I断面で
図示している。両図において、固定側ローラとしての上
流側の振りローラ21は、フレーム22に固定された図
示しない軸受に両端部が軸支されており、また、振りロ
ーラ21の斜め下方には、固定側ローラとしての下流側
の振りローラ23が、フレーム22に固定された図示し
ない軸受に両端部を軸支されている。
【0024】これら両方の振りローラ21,23の間に
は、フレーム22の孔22aに嵌着された支点ピン24
が突設されており、この支点ピン24には、長方形状に
形成され両ローラ21,23の中心を結ぶ線と直交する
方向に延びるローラホルダ25が回動自在に支持されて
いる。このローラホルダ25の回動中心は、前記両ロー
ラ21,23の中心から等距離の位置に設定されてい
る。そして、その回動端部は、固定ボルト26によって
フレーム22に固定されている。27はローラホルダ2
5が支点ピン24から抜けるのを阻止するスナップリン
グであり、また28はフレーム22に植設されローラホ
ルダ25を当接させることにより、ローラホルダ25の
角度すなわち後述する保持棒36の軸線を常に一定の方
向に向かせるための基準ピンである。
【0025】29は移動側ローラとしての練りローラで
あって、その両軸端部には、ころがり軸受30が嵌着さ
れている。一方、前記ローラホルダ25の内側平面に
は、ころがり軸受30を案内する案内面25a,25d
が長短の案内部25b,25cとによって形成され、支
点ピン24側と固定ボルト26側および一方の側方が開
放されている。そして練りローラ29は、両端のころが
り軸受30をローラホルダ25の案内面25a,25d
に嵌合させ、後述する圧縮コイルばね38のばね圧をこ
ろがり軸受30に作用させることにより、周面を振りロ
ーラ21,23の周面に圧接されている。
【0026】ローラホルダ25の固定ボルト26側の端
部に設けられた孔25eには、ねじ孔31aを有する支
点ピン31が、スナップリング31bで孔25eからの
抜けを阻止された状態で回動自在に保持されており、こ
の支点ピン31は平時においては固定ボルト32で固定
され回動が規制されている。
【0027】支点ピン31のねじ孔31aには、ボルト
の頭と同様な形状をもつ頭部33aを有する圧調整部材
としての圧調整ボルト33が進退調節自在に螺入されて
おり、この圧調整ボルト33は、固定ねじ34により固
定されその回転が規制されている。35は固定ねじ34
を締めることによって圧調整ボルト33のねじ山が損傷
することのないように介装されたプラスチックチップで
ある。
【0028】圧調整ボルト33の内孔33bには、練り
ローラ29を支持する支持部材としての保持棒36のね
じ部が摺動自在に挿入されている。この保持棒36の一
端部には、ダブルナット式に形成された支持部材移動手
段としてのナット37が進退調節自在に螺合されてい
る。
【0029】また、保持棒36の他端部には、前記ころ
がり軸受30の周面と嵌合する円弧面36aを備えた頭
部36bが一体に設けられている。この頭部36bと前
記圧調整ボルト33の頭部33aとの間には、円弧面3
6aをころがり軸受30の周面に圧接させるように付勢
する付勢部材としての圧縮コイルばね38が介装されて
いる。そして、圧縮コイルばね38の付勢力により練り
ローラ29が両方の振りローラ21,23に圧接され、
練りローラ29,振りーラ21間のニップ圧と、練りロ
ーラ29,振りローラ23間のニップ圧が所定のニップ
圧になるように構成されている。
【0030】支持部材移動手段としての前記ナット37
は、これをねじ締め方向に回転操作すると、始めのうち
はナット37が保持棒36上で回転するだけであるが、
ナット37が圧調整ボルト33の端面に当接したのち回
転を続けると、ねじ作用により保持棒36が圧縮コイル
ばね38を収縮させながらころがり軸受30から離間す
る方向に移動し、支持ピン31を固定してる固定ボルト
32を緩めれば保持棒36が支点ピン31を中心に揺動
可能となって案内面25a,25dの対応部が開放され
る。したがって、練りローラ29を軸受溝25aの側方
の開口から容易に取り出すことができる。
【0031】練りローラ29のゴム面が摩耗して交換を
要する場合、すなわち練りローラ29の径が摩耗により
小さくなり、圧調整ボルト33の端部とナット37との
間隙tが短くなったときには、まずナット37を締める
方向に回転させると、始めのうちはナット37が保持棒
36のねじ軸上で回転するだけであるが、ナット37が
圧調整ボルト33に当接した後、さらにナット37の回
転を続けると、ナット37と保持棒36とのねじ作用に
より、保持棒36が圧縮コイルばね38を圧縮させなが
ら圧調整ボルト33の孔とナット37のねじ孔から後方
へ抜き出されるので、保持棒36の頭部36bがころが
り軸受30から離間するように軸方向へ移動する。
【0032】そこで、固定ボルト32を弛めると、支点
ピン31の固定が解けるので、支点ピン31を例えば図
2の時計方向に回動させると、支点ピン31が保持棒3
6を伴って回動し、案内部25c側の対応部が大きく開
放されるので、練りローラ29を、図2に矢印で示すよ
うに、案内面25a,25dの側方の開口から取り出す
ことができる。
【0033】このあと、新しいゴム面を有する練りロー
ラ29を案内面25a,25dの側方の開口から入れ、
保持棒36を保持してる支点ピン31を図2の反時計方
向に回動させて図示の状態にした後、固定ボルト32を
締めて支点ピン31を図示の作用位置で固定する。
【0034】そこで、ナット37を弛める方向に回転さ
せると、始めのうちはナット37が圧調整ボルト33に
当接していてナット37と保持ピン36とのねじ作用で
保持ピン36がころがり軸受30方向に移動するが、保
持ピン36の頭部円弧面36aがころがり軸受30に当
接したのちもナット37の回転し続けると、ナット37
が圧調整ボルト33から離間して間隙tができるまで、
ナット37の回転操作を行なう。このとき圧縮コイルば
ね38の弾発力は、ローラ交換前と変わらずに再現さ
れ、ローラ21,23,29のニップ圧はローラ交換前
と同じなのでニップ圧を調節する必要がない。
【0035】このように装着された状態で運転する。運
転が長期間にわたって行なわれると練りローラ29の表
面に巻かれてるゴム面が徐々に摩耗する。しかし、この
摩耗に対して、圧調整ボルト33の後端とナット37と
の間には隙間tが存在し、圧縮コイルばね38の弾発力
により保持棒36の頭部36bに押圧力を付与している
ので、練りローラ29は振りローラ21,23方向に追
従して移動する。
【0036】また、印刷紙の紙厚の変更等によりニップ
圧を変更する場合には、支点ピン31の固定ねじ34を
弛めると、圧調整ボルト33が回転可能になるので、頭
部33aにスパナをかけて圧調整ボルト33を回転する
と、圧縮コイルばね38が伸縮し、振りローラ21,2
3と練りローラ29との間のニップ圧が調節される。す
なわち、圧調整ボルト33を一方に回転し圧縮コイルば
ね38を圧縮するとニップ圧が強くなり、圧調整ボルト
33を他方に回転して圧縮コイルばね38の圧接を弛め
るとニップ圧が弱くなる。ニップ圧を調節した後は、固
定ねじ34を締めておけば圧調整ボルト33が固定され
るので、以後ニップ圧が変化するようなことはない。
【0037】図3および図4は本発明の他の実施の形態
を示すローラ支持装置の一部破断正面図と側面図であっ
て、前記実施の形態における構成と同等の構成部材には
これと同符号を付してその説明を省略する。本実施の形
態においては、圧調整ボルト33がローラホルダ25上
に固定された支持台44に螺合され、練りローラ29に
対する遠近方向へ移動調整自在に支持されている。この
圧調整ボルト33に摺動自在に挿入された保持棒41の
端部には、ストライカ42が固定されている。また、ロ
ーラホルダ25上には、アクチュエータ43が固定され
ており、そのロッドの作用端とストライカ42との間に
は、僅かな間隙tが設けられている。このストライカ4
2とアクチュエータ43により支持部材移動手段が構成
されている。
【0038】このように構成されていることにより、圧
縮コイルばね38の弾発力でローラのニップ圧が得られ
ることは前記実施例と同じであり、圧調整ボルト33を
支持台44とのねじ作用で移動させることによりニップ
圧が調整される。練りローラ29を交換するときは、ア
クチュエータ43のロッドを前進させると、鎖線で示す
ように作用端がストライカ42に当接したのちは、圧縮
コイルばね38の弾発力に抗して保持ピン41が後退し
て円弧面41aがころがり軸受30から離間するので、
練りローラ29を側方の開口から取り出すことができ
る。
【0039】そこで、新しい練りローラを側方の開口か
ら挿入して装着したのち、アクチュエータ43のロッド
を後退させると、始めのうちはストライカ42がロッド
に追従して移動するが、円弧面41aがころがり軸受3
0に当接したのちは、ロッドがストライカ42から離間
し間隙が形成されて停止する。この場合、圧縮コイルば
ね38の圧縮量は移動前と変わらないから、ローラ間の
ニップ圧は交換前のニップ圧が再現されるので調整の必
要がない。
【0040】なお、図4に示す実施の形態では、アクチ
ュエータ43のロッドでストライカ42を押圧する構成
としたが、アクチュエータ43を現位置よりストライカ
42の反対側に設け、ロッド端に設けた鉤状のフックで
ストライカ42を引っ張る構成としてもよい。また、ア
クチュエータは流体圧シリンダでなくてもよく、モータ
を使ってねじやラック,ピニオンなどを介して保持棒4
1を移動させる構成としてもよい。
【0041】また、前記各実施の形態は、本発明をイン
キ装置の振りローラと練りローラに実施した例を示した
が、給水装置の移しローラ等にも同様に実施することが
できる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、請求
項1記載の発明によれば、印刷機のローラ支持装置にお
いて、移動側ローラを支持する支持部材を固定側ローラ
に対し遠近方向へ移動自在に設け、この支持部材を移動
ローラの押圧方向に付勢するとともに、この付勢力に抗
して支持部材を固定側ローラから移動側ローラを離間さ
せる方向に移動させるように設けた支持部材移動手段を
設けたことにより、移動側ローラを交換しても設定した
ニップ圧が維持されているので、ニップ圧を調整する必
要がなく、作業者の労力が軽減されるとともに、印刷の
準備時間が短縮され機械の稼働率が向上する。
【0043】また、移動側ローラを支持する支持部材を
頭部で移動側ローラを支持し端部にねじ部を有する保持
棒で構成し、圧調整部材を機体側に回動自在に植設され
た支持ピンに螺合し前記保持棒を摺動自在に支持する圧
調整ボルトで構成し、支持部材移動手段を前記保持棒の
ねじ部に螺合されたナットで構成し、付勢部材を圧縮ば
ねで構成したことにより、構造が簡単であるにもかかわ
らず、圧調整ボルトで保持棒を移動させることにより両
ローラ間のニップ圧を調整しておけば、組立調整時やロ
ーラ交換時などにニップ圧を調整する必要がなく、作業
者の労力軽減と機械稼働率の向上を図ることがてきる。
【0044】また、移動側ローラの交換時には、保持棒
上でナットを回転操作すれば、ナットが保持ピンに当接
したのちは、移動側ローラが固定側ローラから離間し、
ローラを交換したのちナットを回転操作すると、保持ピ
ンが移動側ローラに当接したのちはナットが圧調整ボル
トから離間して付勢部材の付勢力が移動側ローラに作用
してローラ交換前のニップ圧が再現されるので、再度ニ
ップ圧を調整する必要がなく、作業者の労力軽減と機械
稼働率の向上を図ることがてきる。さらに、ローラ交換
時には、保持棒を後退させるとともに機体側との固定を
解きこれを揺動させれば、ローラの軸受を案内する案内
部を大きく開放することができるので、ローラの交換作
業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 印刷機のローラ支持装置の一部を破断して示
す正面図である。
【図2】 印刷機のローラ支持装置の一部を破断して示
す側面図である。
【図3】 本発明の他の実施の形態を示すローラ支持装
置の一部破断正面図である。
【図4】 本発明の他の実施の形態を示すローラ支持装
置要部の側面図である。
【図5】 従来の印刷機のローラ支持装置における振り
ローラと練りローラとの軸端部近傍の一部を破断して示
す正面図である。
【図6】 従来の印刷機のローラ支持装置における振り
ローラと練りローラとの軸端部近傍の一部を破断して示
す側面図である。
【符号の説明】
21…振りローラ(固定側ローラ)、22…フレーム、
23…振りローラ(固定側ローラ)、25…ローラホル
ダ、29…練りローラ(移動側ローラ)、30…ころが
り軸受、31…支点ピン、31a…ねじ孔、32…固定
ボルト、33…圧調整ボルト(圧調整部材)、34…固
定ねじ、36…保持棒(支持部材)、37…ナット(支
持部材移動手段)、38…圧縮コイルばね(付勢部
材)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体側に支持されて移動側ローラを支持
    しこの移動側ローラが対接される固定側ローラに対し遠
    近方向へ移動自在に支持された支持部材と、この支持部
    材を前記固定側ローラに対する前記移動側ローラの押圧
    方向に付勢する付勢部材と、この付勢部材の付勢力に抗
    し前記移動側ローラを前記固定側ローラから離間させる
    方向へ前記支持部材を移動させる支持部材移動手段とを
    設けたことを特徴とする印刷機のローラ支持装置。
  2. 【請求項2】 圧調整部材を機体側に揺動かつ軸方向へ
    移動自在に支持させ、移動側ローラを支持する支持部材
    を前記圧調整部材に摺動自在に支持するとともに、付勢
    部材を前記圧調整部材と前記支持部材との間に介装した
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷機のローラ支持装
    置。
  3. 【請求項3】 移動側ローラを支持する支持部材を頭部
    で移動側ローラを支持し端部にねじ部を有する保持棒で
    構成し、圧調整部材を機体側に回動自在に植設された支
    持ピンに螺合し前記保持棒を摺動自在に支持する圧調整
    ボルトで構成し、支持部材移動手段を前記保持棒のねじ
    部に螺合されたナットで構成し、付勢部材を圧縮ばねで
    構成したことを特徴とする請求項1または2記載の印刷
    機のローラ支持装置。
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