JPH0938817A - ピンミーリングカッタ - Google Patents

ピンミーリングカッタ

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Publication number
JPH0938817A
JPH0938817A JP21004495A JP21004495A JPH0938817A JP H0938817 A JPH0938817 A JP H0938817A JP 21004495 A JP21004495 A JP 21004495A JP 21004495 A JP21004495 A JP 21004495A JP H0938817 A JPH0938817 A JP H0938817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
groove
wedge
cutter
milling cutter
Prior art date
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Pending
Application number
JP21004495A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Uno
和之 宇野
Yoshiaki Hakamata
義昭 袴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tungaloy Corp
Original Assignee
Toshiba Tungaloy Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Tungaloy Co Ltd filed Critical Toshiba Tungaloy Co Ltd
Priority to JP21004495A priority Critical patent/JPH0938817A/ja
Publication of JPH0938817A publication Critical patent/JPH0938817A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キー嵌合により位置決めされるインターナル
形のピンミーリングカッタのキー溝部を改善して、工作
機械への取付け作業が迅速かつ容易に行えるようにす
る。 【解決手段】 アダプタ3に固定されたキー6の少な
くとも1つには、カッタ本体1の回転方向後方側にあた
る側壁に傾斜面19を形成する。これに隣接して楔部品
20を配備し、楔部品20を浮上させた状態ではキー溝
8の溝幅に対して余裕があるようにし、楔部品20を沈
み込ませたときには、キー溝8内で溝幅方向に隙間なく
押圧固定されるように構成する。円周方向にフリーな状
態にあったカッタ本体1は回転方向後方側に押され、キ
ー6はその前面でキー溝8と当接するようになるので、
キー嵌合のクリアランスは従来より大きくとることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランク軸のピンの加
工に使用されるインターナル形ピンミーリングカッタの
キー溝部の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の主軸端にキー嵌合されるピン
ミーリングカッタのキー溝は、回転運動を伝達するとい
う作用のほかに、切れ刃の組込精度を決定する基準とな
っている。それゆえ、通常は4ヵ所に等配してカッタ本
体に設けられるキー溝の円周方向の割出し位置精度、お
よびキー溝とキーとの嵌合精度に関して、高精度である
ことが要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】キーとキー溝との嵌合
精度に関しては、従来、10〜20μm程度のクリアラ
ンスとなるように設定されている。ところが、ピンミー
リングカッタは外径が大きくて重いうえに、前記のよう
に高い嵌合精度をもたせているので、工作機械への着脱
の際の操作が難しく、作業性を低下させる要因となって
いる。また、カッタが僅かでも傾いた状態で挿入される
と、嵌合部に噛み込みが生じて装着作業が進まなくな
る。これをハンマーなどで叩いて無理に解消しようとし
て、キー溝の摩滅・変形を招くこともある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き課
題に鑑みなされたもので、中空円板を呈するカッタ本体
の外周にはキー溝が配設され、工作機械の主軸端に備わ
るキーと前記キー溝とを嵌合させて装着固定することに
より回転駆動されるようにしたピンミーリングカッタに
おいて、キーの少なくとも1つには、カッタ本体の回転
方向後方側の側壁に傾斜面が形成され、これに隣接して
配備した楔部品を沈み込ませたときに、キーおよび楔部
品は、キー溝内で溝幅方向に隙間なく押圧固定されるよ
うにしたことを特徴とする。加えて、楔部品の一側面に
は、上面より下面方向に止まり溝が設けられ、この止ま
り溝内には主軸端より突出させた突起が係合するように
する。あるいは、楔部品の一側面に上面より下面方向に
設けた止まり溝内に、カッタ本体より突出させた突起が
係合するようにする。
【0005】
【作用】沈み込む力を受けた楔部品は、その前後面が、
対向面となるキーの傾斜面およびキー溝側壁に接触する
ようになり、次第にそれぞれを押圧して、ある位置で固
定される。キーおよび楔部品は、キー溝内で溝幅方向に
隙間をつくることなく固定されることになるので、キー
とキー溝との嵌合精度は、従来ほどには高精度である必
要がなくなり、相互の割出し位置精度のみが確保されて
いればよいことになる。キーとキー溝との間のクリアラ
ンスが大きくとも構わないことから作業性が向上し、カ
ッタ着脱に要する時間が短縮される。
【0006】楔部品の一側面に設けた止まり溝に係合さ
せた突起は、カッタを工作機械から取り外すために楔部
品を浮上させたときに、行き過ぎないためのストッパと
なるものであり、抜け落ちた楔部品を紛失するといった
ことが防止される。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例について、図を参照しなが
ら以下に説明する。図1および図2は、中空円板を呈す
るカッタ本体1の内周に、スローアウェイチップ2が、
各々の切れ刃の回転軌跡を組合わせたときに、被削材と
なるクランク軸のピンの形状に合致する回転軌跡を描く
ように配列されてクランプ機構内に組込まれたインター
ナル形のピンミーリングカッタを示したものである。
【0008】工作機械の主軸には、カッタ本体1よりも
大径の中空円板状を呈するアダプタ3がボルト4にて締
付け固定され、主軸と一体となって主軸端を形成してい
る。アダプタ3の内周側にはインロウ5が備わり、これ
にカッタ本体1が嵌合することにより直径方向位置が決
定される。
【0009】アダプタ3の内周には、円板の中心方向に
突出する角形のキー6がボルト7により締付け固定され
ている。キー6は4ヵ所にあって、円周沿いに等配され
る。これらのキー6の突出部と相対して、カッタ本体1
の外周には、キー溝8が4ヵ所等配される。キー6とキ
ー溝8との嵌合により、カッタ本体1の円周方向の位置
決めがなされるとともに、このキー嵌合により主軸の回
転力がカッタ本体1に伝達される。
【0010】主軸端に挿入されたカッタ本体1の固定は
以下のようになされる。1つは主軸端にボルト9により
直接締付け固定する方法であり、もう1つは押え駒によ
るものである。さらにこれらを併用することもできる。
【0011】前記押え駒による方法を次に説明する。ア
ダプタ3には、正面より穿設された小径の座ぐり穴10
と、これと中心が一致し、座ぐり穴10より大径であっ
て深さが浅く、その外縁の一部がアダプタ3の内周より
内へ突出して残った部分が不完全円弧となるように形成
された座ぐり穴11とにより構成された段付座ぐり穴が
円周に沿って複数配設されている。カッタ本体1には、
前記座ぐり穴11の不完全円弧を補完する弓状円弧を描
く凹部12が、段付座ぐり穴と相対して同数配設され
る。押え駒13は、前記座ぐり穴10に嵌合する円筒部
14とフランジ15とにより構成される。フランジ15
の外観は直線と曲線とにより形成される太鼓形であり、
その円弧部分は、前記座ぐり穴11とほぼ同一曲率を有
している。押え駒13の中心にはボルト穴が貫通し、ア
ダプタ3に螺合するボルト16により締付けが行われ
る。ボルト16を弛めたときに押え駒13が一体となっ
て浮上するように、ボルト16には、押え駒13の底面
相当位置に止め輪17が係合される。
【0012】図1および図2は、カッタ本体1が押え駒
13によって締付け固定された状態を示したものであ
る。押え駒13のフランジ15により、カッタ本体1の
凹部12が押えられている。押え駒13の回転方向スト
ッパとして、アダプタ3にはピン18が固定される。カ
ッタ本体1を取り外すときには、ボルト16を弛めて押
え駒13を90゜左旋回させ、フランジ15が凹部12
に掛らないようにする。ピン18は、この左旋回時のス
トッパも兼ねている。
【0013】本発明においては以上のような構成に加え
て、図3および図4に示すように、キー6の少なくとも
1つに、カッタ本体1の回転方向後方側にあたる側壁に
傾斜面19が形成され、これに隣接して楔部品20が配
備されている。楔部品20は、その前面が傾斜面19と
ほぼ同一角度でもって当接するように形成された楔形で
あり、傾斜面19と平行なる中心軸を有するねじによっ
て沈み込んだり浮上したりできるように構成されてい
る。当該ねじとして、この実施例では、楔部品20とア
ダプタ3とに同時に螺合する左右ねじ21を使用してい
る。楔部品20の浮上を確実に行なわしめるために、楔
部品20とアダプタ3との間にはスプリング22を介在
させている。
【0014】キー溝8は、楔部品20が浮上した状態
で、キー6と楔部品20とを合せた幅より僅かに大きく
なるように形成され、嵌合が容易に行なえるようになっ
ている。嵌合のあと、左右ねじ21を操作して楔部品2
0を沈み込ませれば、楔部品20の前後面がそれぞれ対
向面を押圧するようになる。円周方向にフリーな状態に
あったカッタ本体1は、まず回転方向後方側に押しやら
れ、高精度に割出し等配された各キー6に関して、キー
6の前面でキー溝8と当接するようになる。楔部品20
はやがてキー溝8内で固定される。
【0015】以上のような構成とすることにより、キー
6とキー溝8との間のクリアランスに関して従来ほどに
は高精度にする必要がなくなり、クリアランスを大きめ
に設定することにより、カッタ着脱の作業性が改善され
る。
【0016】図5及び図6は請求項2に関わる一実施例
で、楔部品20の側面に、上面より下面方向に断面が三
日月状なる止まり溝23を設け、アダプタ3に螺合する
ボルト24の頭25の一部を前記止まり溝23内に突出
させて係合させた状態を示したものである。楔部品20
を浮上させたときに、ボルト24の頭25がストッパと
なって必要以上の動きを制限し、楔部品20の抜け落ち
を防止する。
【0017】図7および図8は請求項3に関わる一実施
例であって、その目的とするところは上記と同一であ
る。すなわち、楔部品20の後面に、上面より下面方向
に断面が三日月状なる止まり溝23を設け、カッタ本体
1に螺合して固定されたボルト24の頭25の一部を前
記止まり溝23内に突出させて係合させたものである。
カッタ本体1が装着されている限り、ストッパとして作
用する。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、イン
ターナル形のピンミーリングカッタを工作機械の主軸端
に着脱する際の作業性が改善され、特に取付け作業の迅
速化が図られる。また無理に取付けることがなくなり、
キー溝の損傷が低減される。このとき、楔部品の抜け落
ち防止機構を付加すれば、狭い機上での作業による部品
紛失事故も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図3】カッタ本体1の本発明に関わるキー溝部の拡大
図である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】請求項2に関わる一実施例を示すキー溝部の拡
大図である。
【図6】図5のC−C線に沿う断面図である。
【図7】請求項3に関わる一実施例を示すキー溝部の拡
大図である。
【図8】図7のD−D線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 カッタ本体 2 スローアウェイチップ 3 アダプタ 6 キー 8 キー溝 13 押え駒 19 傾斜面 20 楔部品 21 左右ねじ 23 止まり溝 24 ボルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円板を呈するカッタ本体1の外周に
    はキー溝8が配設され、工作機械の主軸端に備わるキー
    6と前記キー溝8とを嵌合させて装着固定することによ
    り回転駆動されるようにしたピンミーリングカッタにお
    いて、 キー6の少なくとも1つには、カッタ本体1の回転方向
    後方側の側壁に傾斜面19が形成され、これに隣接して
    配備した楔部品20を沈み込ませたときに、キー6およ
    び楔部品20は、キー溝8内で溝幅方向に隙間なく押圧
    固定されるようにしたことを特徴とするピンミーリング
    カッタ。
  2. 【請求項2】 楔部品20の一側面には、上面より下面
    方向に止まり溝23が設けられ、この止まり溝23内に
    は主軸端より突出させた突起が係合していることを特徴
    とする請求項1に記載のピンミーリングカッタ。
  3. 【請求項3】 楔部品20の一側面には、上面より下面
    方向に止まり溝23が設けられ、この止まり溝23内に
    はカッタ本体1より突出させた突起が係合していること
    を特徴とする請求項1に記載のピンミーリングカッタ。
JP21004495A 1995-07-26 1995-07-26 ピンミーリングカッタ Pending JPH0938817A (ja)

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JP21004495A JPH0938817A (ja) 1995-07-26 1995-07-26 ピンミーリングカッタ

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JP21004495A JPH0938817A (ja) 1995-07-26 1995-07-26 ピンミーリングカッタ

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JPH0938817A true JPH0938817A (ja) 1997-02-10

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JP21004495A Pending JPH0938817A (ja) 1995-07-26 1995-07-26 ピンミーリングカッタ

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