JP2558886Y2 - スローアウェイ式カッタ - Google Patents

スローアウェイ式カッタ

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JP2558886Y2 JP6417493U JP6417493U JP2558886Y2 JP 2558886 Y2 JP2558886 Y2 JP 2558886Y2 JP 6417493 U JP6417493 U JP 6417493U JP 6417493 U JP6417493 U JP 6417493U JP 2558886 Y2 JP2558886 Y2 JP 2558886Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カッタ本体にスローア
ウェイチップを位置決め固定するようにしたスローアウ
ェイ式カッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スローアウェイ式カッタにおい
ては、スローアウェイチップの装着、交換、コーナーチ
ェンジ等を行う際、刃先を基準としてチップをセットす
る場合、カッタ本体に対する複数のスローアウェイチッ
プの取り付けを迅速かつ精密に行うことが、作業能率の
向上及び切削精度を維持する上で要求される。そのた
め、チップ装着に際して、スローアウェイチップ位置決
め用治具としてセッティングプレートを用いるようにし
たスローアウェイ式カッタがある。このようなカッタの
一例として実開昭52−89784号公報に記載のもの
がある。これを図8に示すカッタの部分断面図と図9に
示すカッタの部分側面図によって説明する。
【0003】図中、カッタ本体1の正面側には円形の中
央凹部2が形成され、その外周側突出部には、所定間隔
をおいて凹曲面状の切屑排出溝3が設けられている。そ
して、各切屑排出溝3の回転方向後方側に隣接してスロ
ーアウェイチップ4着座用の溝5が形成されており、こ
の溝5はカッタ本体1の軸線に対して傾斜する直線溝を
なし(図9参照)、チップ4の先端切刃(副切刃)4a
がカッタ本体1の外周側突出部の正面側に形成された基
準面6に対して進退し得るように、チップ4が溝5上を
微少量摺動可能になっている。又、チップ4のカッタ本
体回転方向後方側には、チップ4を適宜位置で固定する
ためのくさび7が取り付けられ、このくさび7はネジ8
で固着される。そして、スローアウェイチップ4のカッ
タ本体1への装着時においては、カッタ本体1の先端正
面にセッティングプレート10が装着され、ネジ10a
でカッタ本体1に固定させられる。このセッティングプ
レート10は、カッタ本体1の中央凹部2内に嵌入する
比較的小径の円形突部11と、カッタ本体1の基準面6
に対して所定距離だけ離間し且つチップ4の切刃4aに
対面する円形鍔部12とによって形成されている。基準
面6と円形鍔部12のチップ位置決め用基準面12aと
の距離は切刃4aの突出量を定めるものであり、カッタ
本体1の中央凹部2から微少量突出する当接部2aと、
セッティングプレート10の円形突部11の当接部11
aとが当接することで設定される。そして、セッティン
グプレート10とカッタ本体1には、ネジ10aを嵌入
して螺合させるための段付ネジ穴10bとネジ穴2bと
がそれぞれ穿設されている。
【0004】このように、ネジ10aによってカッタ本
体1にセッティングプレート10が装着固定された状態
で、溝5に嵌められたスローアウェイチップ4を摺動さ
せ、先端切刃4aが円形鍔部12の位置決め用基準面1
2aに当接した位置でくさび7をネジ8で固定する。こ
のようにして、各スローアウェイチップ4がカッタ本体
1の基準面6に対して所定長さ突出した状態で取り付け
られることになる。その後、ネジ10aを緩めてセッテ
ィングプレート10が取り外される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスローアウェイ式カッタでは、スローアウェイチッ
プ4の位置決めはセッティングプレート10の位置決め
用基準面12aによって行われ、いわゆる刃先基準でセ
ットされるために、スローアウェイチップ4の装着、交
換やコーナーチェンジ等の取り付け時に、その都度、ネ
ジ10aを締め込んだり緩めたりしてセッティングプレ
ート10を着脱して作業を行わねばならず、きわめて煩
雑であり、作業能率が悪いという欠点があった。一方
で、被削材を切削する際、仕上げ切削等の場合には、セ
ッティングプレート10等でスローアウェイチップ4を
精密に位置決めして振れ精度を良くする必要があるが、
荒切削等の場合にはスローアウェイチップの振れが大き
くても支障はない。そのため、荒切削の時までもセッテ
ィングプレート10によるスローアウェイチップ4の精
密な位置決めをする必要はないが、上述のカッタの構造
では、いずれの場合も刃先基準でスローアウェイチップ
4の位置決めが行われていた。この点でも、作業能率が
良くなかった。
【0006】本考案は、このような実情に鑑みて、スロ
ーアウェイチップをカッタ本体に取り付ける際に、位置
決め精度は比較的劣るが治具を用いずに容易に位置決め
できると共に、セッティングプレートによってより正確
にチップを位置決めすることもできるようにしたスロー
アウェイ式カッタを提供することを目的とする。又、本
考案の他の目的は、セッティングプレートによって位置
決めする場合でも、容易且つ迅速にスローアウェイチッ
プを位置決めできるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案によるスローアウ
ェイ式カッタは、カッタ本体の先端外周部にスローアウ
ェイチップをセットするための溝が形成されたスローア
ウェイ式カッタにおいて、溝の少なくとも一端部又は他
端部にスローアウェイチップ位置決め用の基面が形成さ
れていると共に、カッタ本体の正面側にはセッティング
プレートを取り付ける際の基準面が設けられ、セッティ
ングプレートがカッタ本体に取り付けられた状態で、ス
ローアウェイチップの刃先がセッティングプレートに突
き当てられた位置決め固定位置で、スローアウェイチッ
プは基面から離れた溝上の位置にあるようにしたことを
特徴とするものである。
【0008】又、カッタ本体とセッティングプレートの
少なくとも一方にプランジャを設けると共に、他方に該
プランジャと係合する係合部を設けたことを特徴とす
る。
【0009】又、セッティングプレートはマグネットに
よってカッタ本体に取り付けられていることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】被削材を切削するに際して、荒切削等それほど
精密でない切削を行う場合には、カッタ本体のスローア
ウェイチップ装着用の溝の一端部又は他端部に設けられ
た基面に、スローアウェイチップを押し当ててチップを
固定すれば、治具等を用いることなくスローアウェイチ
ップを簡単に位置決めすることができ、この場合、振れ
は比較的大きいが荒切削には支障がない。そして、仕上
げ切削等精密な切削を行う場合には、セッティングプレ
ートをカッタ本体の基準面に押し当てて取り付け、この
状態でスローアウェイチップをセッティングプレートに
突き当たる位置に移動させて固定すれば、各スローアウ
ェイチップは基面から離れた位置で、カッタ本体に対し
て正確に位置決めされ、装着されたことになる。
【0011】又、セッティングプレートをカッタ本体に
着脱する場合、基準面にセッティングプレートを押しつ
けるようにして、一方に設けられたプランジャと他方に
設けられた係合部とによって、迅速且つ正確に装着で
き、チップの位置決め固定後には、セッティングプレー
トを引っ張れば離脱させることができる。又、マグネッ
トによってセッティングプレートを迅速にカッタ本体に
対して着脱できる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の各実施例を説明するが、上述
の従来技術と同様の部材又は部分には同一の符号を用い
てその説明を省略する。図1乃至図4は第一実施例を示
すものであり、図1はカッタ本体の縦断面図、図2は同
じくカッタ本体の要部正面図、図3はセッティングプレ
ートを装着した状態のカッタの縦断面図、図4はセッテ
ィングプレートを一部破断して示すカッタの要部正面図
である。図1及び図2に示すカッタ本体1において、中
央凹部14は軸線と同心の中央孔に向けて例えばテーパ
状の傾斜面14aを有しており、中央凹部14の外周側
突出部15の正面側にリング状の基準面6が形成されて
いる。外周側突出部15の外周部に軸線に対して傾斜し
て形成された、スローアウェイチップ4着座用の各溝5
には、その溝方向の正面側端部に、スローアウェイチッ
プ4位置決め用の基面16が形成されている。この基面
16に当接する位置で、スローアウェイチップ4は基準
面6から所定量突出して位置決めされることになり、こ
の位置でくさび7によって固定することができる。
【0013】次に、これに対して、図3及び図4でカッ
タ本体1に装着した状態で示すセッティングプレート1
7は、中央凹部14の傾斜面14aに対向して中央孔1
8に向かってその外径が次第に小さくなる円錐台形状の
傾斜突部19と、傾斜突部19の裾野部分に形成された
円形鍔部20とによって、形成されている。しかも、こ
の円形鍔部20の傾斜突部19側のリング状の平面は、
カッタ本体1の基準面6に当接してセッティングプレー
ト17の位置決めを行う当接基準面21をなすと共に、
この当接基準面21の外周側領域には段差が形成され、
当接基準面21の領域よりも円形鍔部20の板厚が切刃
4aの突出長さだけ小さくなるように設定された、位置
決め面22が設けられている(図3参照)。この位置決
め面22は、スローアウェイチップ4の先端切刃(副切
刃)4aを当接させて基準面6からの突出量を設定し
て、チップ4の位置決めを行うためのものである。位置
決め面22は、本実施例では、リング状の当接基準面2
1の内、各スローアウェイチップ4の取り付け位置に対
応する領域にのみ周方向に分散して設けられているが、
当接基準面21の全外周に亘ってリング状に形成されて
いてもよい。
【0014】又、セッティングプレート17の当接基準
面21には、適宜間隔で凹溝24が形成され、この凹溝
24内に、マグネット25が嵌入固定されたマグネット
部材26が嵌合され、このマグネット部材26は円形鍔
部20の反対側の面から止めネジ27によって固定され
ている。しかも、この状態で、マグネット25の露出表
面は当接基準面21と同一面上に位置するようになって
いる。各マグネット25は、各位置決め面22から周方
向(径方向でもよい)にずれた位置にそれぞれ取り付け
られている。尚、セッティングプレート17の当接基準
面21がカッタ本体1の基準面6に当接した図3に示す
取り付け状態で、セッティングプレート17の傾斜突部
19上端面とカッタ本体1の中央凹部14底面との間
に、逃げ空間28が形成されるように、傾斜突部19が
形成されている。
【0015】本実施例は上述のように構成されているか
ら、カッタ本体1にスローアウェイチップ4を位置決め
固定する場合、それほど切削精度が要求されない荒切削
等を行う時には、まずくさび7のネジ8を緩めて、スロ
ーアウェイチップ4を溝5に嵌め込み、そして、スロー
アウェイチップ4を溝5上を摺動させ、溝5の基面16
に当接した位置で、ネジ8を締め込んでくさび7でチッ
プ4を固定する。この作業を、他の全ての溝5に各スロ
ーアウェイチップ4を嵌め込んで行う。
【0016】このようにして、カッタ本体1に位置決め
固定されたスローアウェイチップ4は、カッタ本体基準
でセットされたことになり、各基面16の製作精度によ
って、先端切刃4aの位置決め精度にバラツキが生じ得
るもので、振れは比較的大きい。しかしながら、そのセ
ッティングが極めて迅速且つ容易であるために、スロー
アウェイチップ4の着脱作業が非常に能率的になるの
で、荒切削のように精密な切削精度を要求されない場合
には好ましい。
【0017】又、仕上げ切削等、精密な切削精度が要求
される場合には、以下に述べるようにセッティングプレ
ート17を用いてスローアウェイチップ4の装着作業を
行う。まず、セッティングプレート17を、その傾斜突
部19がカッタ本体1の中央凹部14内に嵌入するよう
に、カッタ本体1正面に押しつけると、中央凹部14の
傾斜面14aに傾斜突部19の傾斜面19aが対面し
て、カッタ本体1の基準面6に当接基準面21が当接さ
せられ、マグネット25の磁力でセッティングプレート
17がカッタ本体1に堅固に保持されることになる。そ
して、各位置決め面22がそれぞれスローアウェイチッ
プ4に対面する位置に至るよう、セッティングプレート
17を微少回転させる。このとき、マグネット25は、
各スローアウェイチップ4、切屑排出溝3及びくさび7
から外れた位置にある。
【0018】次に、スローアウェイチップ4を、その先
端切刃4aがセッティングプレート17の位置決め面2
2に突き当たるまで溝5上を摺動させる。この当接位置
で、スローアウェイチップ4は基面16から若干離間し
ており、この状態で、ネジ8を締め込んでくさび7を固
定し、スローアウェイチップ4を位置決め固定する。こ
の作業を全てのスローアウェイチップ4に対して行う。
このようにして、各スローアウェイチップ4は刃先基準
でセットされ、上述のカッタ本体基準の場合と比較して
振れが小さく、より精密に位置決めされたことになる。
そのため、このカッタによって、仕上げ切削等精密な切
削加工を行うことができる。尚、チップ4の取り付け作
業が終了したら、セッティングプレート17をカッタ本
体1から引き離す方向に引っ張れば、セッティングプレ
ート17は簡単にカッタ本体1から離脱する。
【0019】以上のように、本実施例によれば、カッタ
本体1にスローアウェイチップ4を位置決め固定する場
合、精密な切削が要求されない荒切削等の時には、カッ
タ本体1の溝5に形成された基面16で位置決めするこ
とで、治具等を用いることなく簡単且つ迅速にスローア
ウェイチップ4を固定でき、又精密な切削が要求される
仕上げ切削等の時には、セッティングプレート17を用
いてより精密にスローアウェイチップを位置決めするこ
とができる。しかも、本実施例では、カッタ本体1に対
するセッティングプレート17の着脱を、マグネット2
5によって、従来のものと比較して簡単且つ迅速に行う
ことができる。
【0020】尚、上述の実施例では、荒切削等用のスロ
ーアウェイチップ4の位置決めのための基面16は、溝
5の正面側端部に設けられているが、これとは逆に図5
に示すように、溝5の基端側端部に基面29として設け
るようにしてもよい。或いは、溝5の両端部にそれぞれ
基面16,29を設けてもよい。いずれの場合において
も、セッティングプレート17を用いてスローアウェイ
チップ4の位置決めを行う場合には、基面16,29か
ら若干離間した溝5上の位置でチップ4の正確な位置決
め固定が行われることになる。又、マグネット25は、
他の適宜位置、例えば傾斜突部19の傾斜面19aに設
けるようにしてもよい。
【0021】次に、セッティングプレート17とカッタ
本体1との他の取り付け構造を、図6及び図7によって
説明する。図中、カッタ本体1の中央凹部14のテーパ
状傾斜面14aには、断面視直角のリング状着座部30
が形成されている。そして、着座部30の軸線と平行な
周面には、適宜間隔で複数の係合凹部31が設けられて
いる。一方で、セッティングプレート32は、着座部3
0に嵌合する円筒形突部33と、突部33の他端部に形
成されていて当接基準面21及び位置決め面22を有す
る円形鍔部34と、によって構成されている。しかも、
突部33内には、係合凹部31と同一間隔で突部33外
周側面から先端が突出する複数のプランジャ35が放射
状に配設されている。各プランジャ35は、長孔36内
で径方向中心側に位置して長孔36に螺合する止めネジ
35aと、長孔36内に位置して図示しないスプリング
によって先端が突部33外周側面から突出する方向に付
勢されているプランジャピン35bとを有している。
【0022】又、セッティングプレート32の各プラン
ジャ35は、当接基準面21がカッタ本体1の基準面6
に当接した状態で各係合凹部31に係止するように、形
成されている。そのため、セッティングプレート32を
カッタ本体1に位置決めする場合には、セッティングプ
レート32を、その突部33がカッタ本体1の中央凹部
14内の着座部30に嵌入するように、カッタ本体1正
面に押しつける。そうすると、プランジャ35のプラン
ジャピン35bは着座部30の周壁で押されて、プラン
ジャ35の長孔36内に引っ込められ、そして、カッタ
本体1の基準面6に当接基準面21が当接させられる。
この状態で、セッティングプレート32を適宜角度回転
させると、その突部33が着座部30内で回転して、突
部33の各プランジャ35の長孔36内に引っ込められ
た各プランジャピン35bは、着座部30の係合凹部3
1と対向する位置に至ると、スプリングの付勢力で突部
33の周側面から突出して係合凹部31と係合する。こ
のようにして、セッティングプレート32はカッタ本体
1に確実に取り付けられ、保持される。
【0023】尚、上述の構成例では、プランジャ35を
セッティングプレート32に取り付け、係合凹部31を
カッタ本体1に形成したが、これとは逆に、プランジャ
35をカッタ本体1に放射状に取り付け、係合凹部31
をセッティングプレート32の突部33の外周側面に形
成してもよい。或いは、複数のプランジャ35及び係合
凹部31のうち、一部については、プランジャ35をセ
ッティングプレート32に取り付け、係合凹部31をカ
ッタ本体1に形成し、残りについては、プランジャ35
をカッタ本体1に取り付け、係合凹部31をセッティン
グプレート32に形成するようにしてもよい。又、プラ
ンジャ35は、上述した例におけるものに限定されるも
のでなく、ボールプランジャ等各種の同様なプランジャ
を採用することができる。
【0024】
【考案の効果】上述のように、本考案に係るスローアウ
ェイ式カッタは、溝の少なくとも一端部又は他端部にス
ローアウェイチップ位置決め用の基面が形成されている
と共に、カッタ本体には基準面が設けられ、セッティン
グプレートがカッタ本体に取り付けられた状態で、スロ
ーアウェイチップの刃先がセッティングプレートに突き
当てられた位置決め位置で、スローアウェイチップは基
面から離れているようにしたから、カッタ本体にスロー
アウェイチップを位置決め固定する場合、精密な切削が
要求されない荒切削等の時には、溝に形成された基面で
位置決めすることで、治具等を用いることなく簡単且つ
迅速にスローアウェイチップを固定でき、又精密な切削
が要求される仕上げ切削等の時には、セッティングプレ
ートを用いてより精密にスローアウェイチップを位置決
めすることができ、チップ取り付け作業の能率が著しく
向上する。又、本考案によるスローアウェイ式カッタ
は、カッタ本体とセッティングプレートの少なくとも一
方にプランジャを設けると共に他方に係合部を設けるよ
うにし、或いは、セッティングプレートはマグネットに
よってカッタ本体に取り付けられるようにしたから、カ
ッタ本体に対するセッティングプレートの着脱も、従来
のものと比較して簡単且つ迅速に行うことができ、その
作業能率が著しく向上するという実用上重要な利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例によるスローアウェイ式カ
ッタに関して、カッタ本体の縦断面図である。
【図2】図1に示すカッタ本体を示す要部正面図であ
る。
【図3】セッティングプレートが取り付けられた状態の
カッタ本体の縦断面図である。
【図4】図3に示すセッティングプレート及びカッタ本
体を一部破断状態で示す要部正面図である。
【図5】本考案によるスローアウェイ式カッタの変形例
を示すカッタ本体の部分断面図である。
【図6】セッティングプレート及びカッタ本体を他の取
り付け構造を示す縦断面図である。
【図7】図6における構造をセッティングプレートを一
部破断して示す要部正面図である。
【図8】セッティングプレートが取り付けられた状態の
従来のカッタ本体の要部縦断面図である。
【図9】図8に示すカッタ本体の要部側面図である。
【符号の説明】
1 カッタ本体 4 スローアウェイチップ 6 基準面 16 基面 17,32 セッティングプレート 25 マグネット 21 当接基準面 22 位置決め面 35 プランジャ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッタ本体の先端外周部にスローアウェ
    イチップをセットするための溝が形成されたスローアウ
    ェイ式カッタにおいて、 前記溝の少なくとも一端部又は他端部にスローアウェイ
    チップ位置決め用の基面が形成されていると共に、前記
    カッタ本体の正面側にはセッティングプレートを取り付
    ける際の基準面が設けられ、該セッティングプレートが
    カッタ本体に取り付けられた状態で、スローアウェイチ
    ップの刃先がセッティングプレートに突き当てられた位
    置決め位置で、スローアウェイチップは前記基面から離
    れた溝上の位置にあるようにしたことを特徴とするスロ
    ーアウェイ式カッタ。
  2. 【請求項2】 前記カッタ本体とセッティングプレート
    の少なくとも一方にプランジャを設けると共に、他方に
    該プランジャと係合する係合部を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載のスローアウェイ式カッタ。
  3. 【請求項3】 前記セッティングプレートはマグネット
    によってカッタ本体に取り付けられていることを特徴と
    する請求項1に記載のスローアウェイ式カッタ。
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