JP3619576B2 - ピンミーリングカッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、クランク軸のピンの加工に使用されるインターナル形ピンミーリングカッタのクランプ構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械の主軸端にキー嵌合されるピンミーリングカッタのキー溝は、回転運動を伝達するという作用のほかに、切れ刃の組込精度を決定する基準となっている。それゆえ、通常は4ヵ所に等配してカッタ本体に設けられるキー溝の円周方向の割出し位置精度、およびキー溝とキーとの嵌合精度に関して、高精度であることが要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
キーとキー溝との嵌合精度に関しては、従来、10〜20μm程度のクリアランスとなるように設定されている。しかしながら、ピンミーリングカッタは外径が大きくて重いうえに、前記のように高い嵌合精度をもたせているので、工作機械への着脱の際の操作が難しく、作業性を低下させる要因となっている。また、カッタが僅かでも傾いた状態で挿入されると、嵌合部に噛み込みが生じて装着作業が進まなくなる。これをハンマーなどで叩いて無理に解消しようとして、キー溝の摩滅・変形を招くことがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き課題に鑑みなされたもので、キー嵌合を容易に行わしめるために偏心駒を付加したものである。すなわち、中空円板を呈するカッタ本体の外周にはキー溝が配設され、工作機械の主軸端に備わるキーと前記キー溝とを嵌合させて装着固定することにより回転駆動されるようにしたピンミーリングカッタにおいて、主軸端の正面には少なくとも2つの偏心駒が回転可能に組込まれ、カッタ本体の外周には、前記偏心駒の軸心まで包含するような半長円状の切欠き凹部が形成されるとともに、キー溝をカッタ回転方向前方でキーと当接させた状態で偏心駒を旋回させたときに、偏心駒は空転することなく前記切欠き凹部のカッタ回転方向後方で当接することのできる位置にあるように構成する。
【0005】
【作用】
キー溝のカッタ回転方向前方でキーとキー溝とが当接しない状態、すなわち偏心駒が弛められた状態でカッタは主軸端に嵌合される。次に偏心駒を旋回させて、偏心駒が切欠き凹部のカッタ回転方向後方で当接するようになる。カッタはキーとキー溝とが当接するまで回転方向後方に押しやられて、キーとキー溝とが当接面と偏心駒との間で締付けられるようになる。こののち、締付け具によりカッタ本体は主軸端に装着固定される。このように、カッタは常に同一方向に寄せられて装着されるようになるから、キーとキー溝との嵌合精度は、従来ほどには高精度である必要がなくなり、割出し位置精度のみが確保されていればよいことになる。キーとキー溝との間のクリアランスが大きくとも構わないことから作業性が向上し、カッタ着脱に要する時間が短縮される。
【0006】
【実施例】
本発明の一実施例について、図を参照しながら以下に説明する。図1および図2は、中空円板を呈するカッタ本体1の内周に、スローアウェイチップ2が、各々の切れ刃の回転軌跡を組合わせたときに、被削材となるクランク軸のピンの形状に合致する回転軌跡を描くように配列されてクランプ機構内に組込まれたインターナル形のピンミーリングカッタを示したものである。
【0007】
工作機械の主軸には、カッタ本体1よりも大径の中空円板状を呈するアダプタ3がボルト4にて締付け固定され、主軸と一体となって主軸端を形成している。アダプタ3の内周側にはインロウ5が備わり、これにカッタ本体1が嵌合して直径方向位置が決定される。
【0008】
アダプタ3の内周には、円板の中心方向に突出する角形のキー6がボルト7により締付け固定されている。キー6は4ヵ所にあって、円周沿いに等配される。これらのキー6の突出部と相対して、カッタ本体1の外周には、キー溝8が4ヵ所等配される。キー6とキー溝8との嵌合により、カッタ本体1の円周方向の位置決めがなされるとともに、このキー嵌合により主軸の回転力がカッタ本体1に伝達される。
【0009】
主軸端に挿入されたカッタ本体1の固定は以下のようになされる。1つは主軸端にボルト9により直接締付け固定する方法であり、もう1つは押え駒によるものである。さらにこれらを併用することもできる。
【0010】
前記押え駒による方法を次に説明する。アダプタ3には、正面より穿設された小径の座ぐり穴10と、これと中心が一致し、座ぐり穴10より大径であって深さが浅く、その外縁の一部がアダプタ3の内周より内へ突出して残った部分が不完全円弧となるように形成された座ぐり穴11とにより構成された段付座ぐり穴が円周に沿って複数配設されている。カッタ本体1には、前記座ぐり穴11の不完全円弧を補完する弓状円弧を描く凹部12が、段付座ぐり穴と相対して同数配設される。押え駒13は、前記座ぐり穴10に嵌合する円筒部14とフランジ15とにより構成される。フランジ15の外観は直線と曲線とにより形成される太鼓形であり、その円弧部分は、前記座ぐり穴11とほぼ同一曲率を有している。押え駒13の中心にはボルト穴が貫通し、アダプタ3に螺合するボルト16により締付けが行われる。ボルト16を弛めたときに押え駒13が一体となって浮上するように、ボルト16には、押え駒13の底面相当位置に止め輪17が係合される。
【0011】
図1および図2は、カッタ本体1が押え駒13によって締付け固定された状態を示した図である。押え駒13のフランジ15により、カッタ本体1の凹部12が押えられている。押え駒13の回転方向ストッパとして、アダプタ3にはピン18が固定される。カッタ本体1の取外しの際には、ボルト16を弛めて押え駒13を90゜左旋回させ、フランジ15が凹部12に掛らないようにする。ピン18は、左旋回時のストッパも兼ねている。
【0012】
以上のような構成に加えて、このカッタ本体1の外周には少なくとも2ヵ所に半長円状の切欠き凹部19が設けられる。アダプタ3の端面には、軸心まで切欠き凹部19内に包含されるような位置に偏心駒20が組込まれる。この偏心駒20は、図3および図4のように、各々円柱形をした偏心頭21と回転軸22とからなり、偏心頭21は軸心より偏心している。
【0013】
回転軸22の円柱部中程には外周をリング状に一周する溝23があり、アダプタ3の端面に穿設された組込穴24に回転軸22が挿入されたあと、ピン25が先端部を前記溝23内に突出するようにアダプタ3に固定されて偏心駒20の抜け落ちを防止している。また、偏心頭21の底面にもピン26が突出して固定され、これと相対してアダプタ3に設けられた止りの端面溝27と係合し、偏心駒20の回転角度を範囲限定している。偏心駒20、カッタ本体1およびアダプタ3には、偏心駒20の回転角度位置が分るように、識別線28が印されている。偏心頭21の上面には六角棒スパナ用の六角穴29が備わっている。
【0014】
図3は偏心駒20が切欠き凹部19の側壁30に押圧力が作用している状態、すなわち締めつけられた状態を示している。この押圧力により、キー溝8はそのカッタ回転方向前方でキー6に押しつけられている。六角棒スパナにより偏心駒20を左旋回させて弛めれば、押圧力は開放され、押え駒13やボルト9を弛めることにより、カッタ本体1は取り外せる状態になる。
【0015】
カッタ本体1の取付けは、押え駒13やボルト9を仮締めしたあと、偏心駒20を締め付ける。キー溝8はカッタ回転方向前方位置にてキー6と常に接触するようになるので、従来は高精度の要求されるキー6とキー溝8との間のクリアランスに関して、従来ほどには高精度である必要がなくなる。クリアランスが拡幅されたことで、カッタ着脱の作業性が改善される
【0016】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、インターナル形のピンミーリングカッタを工作機械の主軸端に着脱する際の作業性が改善され、特に取付け作業の迅速化が図られる。また無理に取付けることがなくなり、キー溝の損傷が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1の偏心駒部分の拡大図である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 カッタ本体
2 スローアウェイチップ
3 アダプタ
6 キー
8 キー溝
13 押え駒
19 切欠き凹部
20 偏心駒
21 偏心頭
22 回転軸

Claims (1)

  1. 中空円板を呈するカッタ本体1の外周にはキー溝8が配設され、工作機械の主軸端に備わるキー6と前記キー溝8とを嵌合させて装着固定することにより回転駆動されるようにしたピンミーリングカッタにおいて、
    主軸端の端面には少なくとも2つの偏心駒20が回転可能に組込まれ、カッタ本体1の外周には、前記偏心駒20の軸心まで包含するような半長円状の切欠き凹部19が形成されるとともに、キー溝8をカッタ回転方向前方でキー6と当接させた状態で偏心駒20を旋回させたときに、偏心駒20は空転することなく前記切欠き凹部19のカッタ回転方向後方の側壁30で当接することのできる位置にあるように構成されたピンミーリングカッタ。
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