JPH093878A - 土留め壁用建材及びその建込み方法 - Google Patents
土留め壁用建材及びその建込み方法Info
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- JPH093878A JPH093878A JP18062995A JP18062995A JPH093878A JP H093878 A JPH093878 A JP H093878A JP 18062995 A JP18062995 A JP 18062995A JP 18062995 A JP18062995 A JP 18062995A JP H093878 A JPH093878 A JP H093878A
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Landscapes
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特に建込み機により把持して施工する場合の
変形、破断等の支障がなく、断面性能に優れ、材料コス
トの点で有利な土留め壁用建材及びその建込み方法。 【構成】 両側に連結部4を有する板状鋼材2とH形鋼
3とを組合せて形成する土留め壁用建材1であって、該
板状鋼材2は該H形鋼3のフランジ3aの巾より大きい
巾を有して、該H形鋼3の一方又は双方のフランジ3a
の外面に長さ方向に沿って接合され、土留め壁用建材1
として建て込む際に建込み機により把持する板状鋼材2
の上部の内側で前記H形鋼3のフランジ3aの両側の端
面の外方にそれぞれ建込み機の掴み部に当接する当て金
7を固着し、該当て金7と該フランジ3aとの内表面に
より前記掴み部による把持面を形成したことを特徴とす
る土留め壁用建材及びその建込み方法。
変形、破断等の支障がなく、断面性能に優れ、材料コス
トの点で有利な土留め壁用建材及びその建込み方法。 【構成】 両側に連結部4を有する板状鋼材2とH形鋼
3とを組合せて形成する土留め壁用建材1であって、該
板状鋼材2は該H形鋼3のフランジ3aの巾より大きい
巾を有して、該H形鋼3の一方又は双方のフランジ3a
の外面に長さ方向に沿って接合され、土留め壁用建材1
として建て込む際に建込み機により把持する板状鋼材2
の上部の内側で前記H形鋼3のフランジ3aの両側の端
面の外方にそれぞれ建込み機の掴み部に当接する当て金
7を固着し、該当て金7と該フランジ3aとの内表面に
より前記掴み部による把持面を形成したことを特徴とす
る土留め壁用建材及びその建込み方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土留め壁用建材及びそ
の建込み方法に関する。特に、バイブロ打ち機、油圧式
杭打ち機等により土留め壁を形成するための土留め壁用
建材及びその建込み方法に供することができる。
の建込み方法に関する。特に、バイブロ打ち機、油圧式
杭打ち機等により土留め壁を形成するための土留め壁用
建材及びその建込み方法に供することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、土留め壁用建材11としては、図
4(イ)に示すごとく、両端に爪部8を有する薄肉(例
えば8.0mm)の板状鋼材のフランジ部材9に鋼製の
ウェブ部材10をH形に接合し、ダブルフランジとして
ビルトアップした場合、或いは図4(ロ)に示すごと
く、同板状鋼材のフランジ部材9にCT形鋼12をH形
に接合し、ビルトアップした場合がある。しかしなが
ら、これらの土留め壁用建材は、例えば油圧式杭圧入引
抜き機の油圧装置により把持して押し込む時に、土留め
壁用建材が薄肉であることから、材料が疲労破壊により
破断する。また、材料の薄肉化を図ろうとすると、土留
め壁用建材の押込み時におけるウェブの曲がり変形が発
生することがある。
4(イ)に示すごとく、両端に爪部8を有する薄肉(例
えば8.0mm)の板状鋼材のフランジ部材9に鋼製の
ウェブ部材10をH形に接合し、ダブルフランジとして
ビルトアップした場合、或いは図4(ロ)に示すごと
く、同板状鋼材のフランジ部材9にCT形鋼12をH形
に接合し、ビルトアップした場合がある。しかしなが
ら、これらの土留め壁用建材は、例えば油圧式杭圧入引
抜き機の油圧装置により把持して押し込む時に、土留め
壁用建材が薄肉であることから、材料が疲労破壊により
破断する。また、材料の薄肉化を図ろうとすると、土留
め壁用建材の押込み時におけるウェブの曲がり変形が発
生することがある。
【0003】それだげでなく、上記した土留め壁用建材
をウオータージェットを吹かしながら硬い地盤中に深く
押し込む時、泥水化した地盤の土圧がフランジ部材9に
作用し、土留め壁用建材11のフランジ部材9の肉厚が
薄く、またフランジ部材9とウェブ部材10との溶接の
隅肉の厚さも小さいため、フランジ部材9が接合部にお
いてウェブ方向に折曲して曲がり変形をする。この曲が
り変形の防止策として、図5に示すごとくフランジ部材
9とウェブ10の角部にアングル13を溶接して補強す
ることができるが、それだけ手間と費用が余分に掛かる
ことになるだけでなく、上記したフランジ部材9の疲労
破断等に対しては、適切な処置とは言い難い。さらに、
両端に爪部を有するフランジ部材9に、ウェブ部材10
又はCT形鋼12を溶接してビルトアップするとき、溶
接の入熱によりフランジ部材9が笠折れ状況に曲がるこ
とは避けられず、矯正に時間と手間が掛かることにな
る。
をウオータージェットを吹かしながら硬い地盤中に深く
押し込む時、泥水化した地盤の土圧がフランジ部材9に
作用し、土留め壁用建材11のフランジ部材9の肉厚が
薄く、またフランジ部材9とウェブ部材10との溶接の
隅肉の厚さも小さいため、フランジ部材9が接合部にお
いてウェブ方向に折曲して曲がり変形をする。この曲が
り変形の防止策として、図5に示すごとくフランジ部材
9とウェブ10の角部にアングル13を溶接して補強す
ることができるが、それだけ手間と費用が余分に掛かる
ことになるだけでなく、上記したフランジ部材9の疲労
破断等に対しては、適切な処置とは言い難い。さらに、
両端に爪部を有するフランジ部材9に、ウェブ部材10
又はCT形鋼12を溶接してビルトアップするとき、溶
接の入熱によりフランジ部材9が笠折れ状況に曲がるこ
とは避けられず、矯正に時間と手間が掛かることにな
る。
【0004】その他の従来の技術に対して、図6に示す
ごとく、両端に接合部14を有する直線形鋼矢板15
に、該直線形鋼矢板15の板状部16の一方の側面をほ
ぼ覆う巾を有するフランジ巾のH形鋼17を組み合わせ
接合して土留壁用鋼矢板を構成することが知られている
(特開昭62−133209号特許公報の第1図)。し
かしながら、かかる断面構成によると、上述したビルト
アップ構造により生ずる問題点はなくなるが、土留め壁
用建材の構成部材として、断面性能を確保しながらでき
るだけ巾の狭いH形鋼を使用し、材料コストの低減を図
る土留め壁用建材の設計の目的は達成されない。
ごとく、両端に接合部14を有する直線形鋼矢板15
に、該直線形鋼矢板15の板状部16の一方の側面をほ
ぼ覆う巾を有するフランジ巾のH形鋼17を組み合わせ
接合して土留壁用鋼矢板を構成することが知られている
(特開昭62−133209号特許公報の第1図)。し
かしながら、かかる断面構成によると、上述したビルト
アップ構造により生ずる問題点はなくなるが、土留め壁
用建材の構成部材として、断面性能を確保しながらでき
るだけ巾の狭いH形鋼を使用し、材料コストの低減を図
る土留め壁用建材の設計の目的は達成されない。
【0005】本発明の目的は、上述の従来技術の問題点
に鑑み、土留め壁用建材として製作・施工時における変
形、破断等の支障がなく、断面性能に優れ、材料コスト
の点で有利な土留め壁用建材及びその建込み方法を提供
することにある。
に鑑み、土留め壁用建材として製作・施工時における変
形、破断等の支障がなく、断面性能に優れ、材料コスト
の点で有利な土留め壁用建材及びその建込み方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の土留め壁用建材
は、両側に連結部を有する板状鋼材とH形鋼とを組合せ
て形成する土留め壁用建材であって、該板状鋼材は該H
形鋼のフランジの巾より大きい巾を有して、該H形鋼の
一方又は双方のフランジの外面に長さ方向に沿って接合
され、土留め壁用建材として建て込む際に建込み機によ
り把持する板状鋼材の上部の内側で前記H形鋼のフラン
ジの両側の端面の外方にそれぞれ建込み機の掴み部に当
接する当て金を固着し、該当て金と該フランジとの内表
面により前記掴み部による把持面を形成したことにより
構成される。ここで、両側に連結部を有する板状鋼材と
しては、両端に爪部を有する板状の鋼材である。該板状
鋼材は、土留め壁用建材として鋼材の板厚は8mm程度
の薄肉のものを使用することが好ましく、地中に連続し
て形成する鋼製地中連続壁用の形鋼を使用することがで
きる。なお、本発明での両側に連結部を有する板状鋼材
としては、直線鋼矢板の使用を排除しない。板状鋼材
は、H形鋼の一方又は双方のフランジの外面に接合し、
板状鋼材の上部の内側に当て金を固着する。当て金は、
板状鋼材の上部において建込み機の掴み部に当接する部
分について設ければよいので、例えば500mm程度あ
ればよい。従って、板状鋼材は、土留め壁用建材として
全長にわたって補強するものではない。本発明において
は、補強のためそれだけ巾の広いH形鋼を使用する必要
はなく、有利である。また、H形鋼の双方のフランジの
外面に、それぞれ板状鋼材を接合する場合、板状鋼材の
上部に固着する当て金は、建込み機の掴み部により把持
する一方の板状鋼材についてだけ設ければよいが、建込
み機の掴み部の構造等の理由により両方の板状鋼材につ
いて当て金を設置しておく場合がある。建込み機として
は、油圧式杭圧入引き抜き機等が使用される。
は、両側に連結部を有する板状鋼材とH形鋼とを組合せ
て形成する土留め壁用建材であって、該板状鋼材は該H
形鋼のフランジの巾より大きい巾を有して、該H形鋼の
一方又は双方のフランジの外面に長さ方向に沿って接合
され、土留め壁用建材として建て込む際に建込み機によ
り把持する板状鋼材の上部の内側で前記H形鋼のフラン
ジの両側の端面の外方にそれぞれ建込み機の掴み部に当
接する当て金を固着し、該当て金と該フランジとの内表
面により前記掴み部による把持面を形成したことにより
構成される。ここで、両側に連結部を有する板状鋼材と
しては、両端に爪部を有する板状の鋼材である。該板状
鋼材は、土留め壁用建材として鋼材の板厚は8mm程度
の薄肉のものを使用することが好ましく、地中に連続し
て形成する鋼製地中連続壁用の形鋼を使用することがで
きる。なお、本発明での両側に連結部を有する板状鋼材
としては、直線鋼矢板の使用を排除しない。板状鋼材
は、H形鋼の一方又は双方のフランジの外面に接合し、
板状鋼材の上部の内側に当て金を固着する。当て金は、
板状鋼材の上部において建込み機の掴み部に当接する部
分について設ければよいので、例えば500mm程度あ
ればよい。従って、板状鋼材は、土留め壁用建材として
全長にわたって補強するものではない。本発明において
は、補強のためそれだけ巾の広いH形鋼を使用する必要
はなく、有利である。また、H形鋼の双方のフランジの
外面に、それぞれ板状鋼材を接合する場合、板状鋼材の
上部に固着する当て金は、建込み機の掴み部により把持
する一方の板状鋼材についてだけ設ければよいが、建込
み機の掴み部の構造等の理由により両方の板状鋼材につ
いて当て金を設置しておく場合がある。建込み機として
は、油圧式杭圧入引き抜き機等が使用される。
【0007】また、本発明の土留め壁用建材は、両側に
連結部を有する板状鋼材とH形鋼とを組合せて形成する
土留め壁用建材であって、該板状鋼材は該H形鋼のフラ
ンジの巾より大きい巾を有して、該H形鋼の一方又は双
方のフランジの外面に長さ方向に沿って接合され、土留
め壁用建材として建て込む際に建込み機により把持する
板状鋼材の上部の内側で前記H形鋼のフランジの両側の
端面の外方にそれぞれ建込み機の掴み部に当接する当て
金を固着し、該当て金と該フランジとの内表面により前
記掴み部による把持面を形成し、且つ前記H形鋼のウェ
ブに該土留め壁用建材の押込み時の該ウェブの曲がり防
止金を固着したことにより構成される。ウェブの曲がり
防止金としては、平鋼、山形鋼等をウェブの長さ方向に
沿ってウェブの一方又は双方の側面に固着して取り付け
る。
連結部を有する板状鋼材とH形鋼とを組合せて形成する
土留め壁用建材であって、該板状鋼材は該H形鋼のフラ
ンジの巾より大きい巾を有して、該H形鋼の一方又は双
方のフランジの外面に長さ方向に沿って接合され、土留
め壁用建材として建て込む際に建込み機により把持する
板状鋼材の上部の内側で前記H形鋼のフランジの両側の
端面の外方にそれぞれ建込み機の掴み部に当接する当て
金を固着し、該当て金と該フランジとの内表面により前
記掴み部による把持面を形成し、且つ前記H形鋼のウェ
ブに該土留め壁用建材の押込み時の該ウェブの曲がり防
止金を固着したことにより構成される。ウェブの曲がり
防止金としては、平鋼、山形鋼等をウェブの長さ方向に
沿ってウェブの一方又は双方の側面に固着して取り付け
る。
【0008】また、本発明の土留め壁用建材の建込み方
法は、前記の土留め壁用建材の上部における把持面を、
建込み機の掴み部により把持し、該土留め壁用建材を建
込むことにより構成される。
法は、前記の土留め壁用建材の上部における把持面を、
建込み機の掴み部により把持し、該土留め壁用建材を建
込むことにより構成される。
【0009】
【作用】本発明において、土留め壁用建材の板状鋼材の
上部の内側でH形鋼のフランジの両側の端面の外方にそ
れぞれ建込み機の掴み部に当接する当て金を固着し、該
当て金と該フランジとの内表面により前記掴み部による
把持面を形成することにより、建込み機に備えた油圧機
構による掴み部により土留め壁用建材の上部を把持した
とき、板状鋼材の変形、破損がなく、建込み作業を円滑
に推進し、建込みをした隣接相互の板状鋼材の連結部の
係合が適切になされる。また、ウェブの曲がり防止金は
建材押込み時の曲がり変形に対抗する。
上部の内側でH形鋼のフランジの両側の端面の外方にそ
れぞれ建込み機の掴み部に当接する当て金を固着し、該
当て金と該フランジとの内表面により前記掴み部による
把持面を形成することにより、建込み機に備えた油圧機
構による掴み部により土留め壁用建材の上部を把持した
とき、板状鋼材の変形、破損がなく、建込み作業を円滑
に推進し、建込みをした隣接相互の板状鋼材の連結部の
係合が適切になされる。また、ウェブの曲がり防止金は
建材押込み時の曲がり変形に対抗する。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1(イ)は、両側に連結部4を有する板状鋼材2とH
形鋼3とを組合せて形成する土留め壁用建材1であり、
板状鋼材2はH形鋼3のフランジ3aの巾より大きい巾
を有して、H形鋼3の双方のフランジ3aの外面に長さ
方向に沿って接合される。この接合は溶接による。ボル
ト接合等により行ってもよい。板状鋼材2として鋼製地
中連続壁用の形鋼である鋼材を使用し、連結部には爪部
を形成される。土留め壁用建材1には、双方の板状鋼材
2、2の上部の内側でH形鋼3のフランジ3aの両側の
端面6、6の外方にそれぞれ建込み機の掴み部に当接す
る当て金7を固着する。当て金7とフランジ3aとの内
表面により建込み機の掴み部による把持面を形成する。
本例での具体的条件につき述べると、H形鋼3は、フラ
ンジ3aの巾500mm×厚さ8mm、ウェブの巾37
4mm×厚さ8mmである。板状鋼材2は図3に示す形
状のものであり、爪部5の中心間の巾500mm、厚さ
8mmである。当て金7は巾100mm、厚さ13mm
であり、長さ500mmの上端を板状鋼材2、2の上端
と一致させて設置する。建込み機の掴み部を当て金7に
当接させて、油圧式杭圧入引抜き機により土留め壁用建
材1の建込み作業を行い、板状鋼材2には、変形、破損
の発生が認められず、また土留め壁用建材1相互お連結
の嵌合を良好に実現できた。
図1(イ)は、両側に連結部4を有する板状鋼材2とH
形鋼3とを組合せて形成する土留め壁用建材1であり、
板状鋼材2はH形鋼3のフランジ3aの巾より大きい巾
を有して、H形鋼3の双方のフランジ3aの外面に長さ
方向に沿って接合される。この接合は溶接による。ボル
ト接合等により行ってもよい。板状鋼材2として鋼製地
中連続壁用の形鋼である鋼材を使用し、連結部には爪部
を形成される。土留め壁用建材1には、双方の板状鋼材
2、2の上部の内側でH形鋼3のフランジ3aの両側の
端面6、6の外方にそれぞれ建込み機の掴み部に当接す
る当て金7を固着する。当て金7とフランジ3aとの内
表面により建込み機の掴み部による把持面を形成する。
本例での具体的条件につき述べると、H形鋼3は、フラ
ンジ3aの巾500mm×厚さ8mm、ウェブの巾37
4mm×厚さ8mmである。板状鋼材2は図3に示す形
状のものであり、爪部5の中心間の巾500mm、厚さ
8mmである。当て金7は巾100mm、厚さ13mm
であり、長さ500mmの上端を板状鋼材2、2の上端
と一致させて設置する。建込み機の掴み部を当て金7に
当接させて、油圧式杭圧入引抜き機により土留め壁用建
材1の建込み作業を行い、板状鋼材2には、変形、破損
の発生が認められず、また土留め壁用建材1相互お連結
の嵌合を良好に実現できた。
【0011】図1(ロ)は、両側に連結部4を有する板
状鋼材2とH形鋼3とを組合せて形成する土留め壁用建
材1であるが、板状鋼材2はH形鋼3の一方のフランジ
3aの外面についてだけに接合される。土留め壁用建材
には、板状鋼材2の上部の内側で、H形鋼3のフランジ
3aの両側の端面6、6の外方にそれぞれ建込み機の掴
み部に当接する当て金7を固着する。当て金7とフラン
ジ3aとの内表面により建込み機の掴み部による把持面
を形成する。本例での具体的条件につき述べると、H形
鋼3は、フランジ3aの巾500mm×厚さ8mm、ウ
ェブ3bの巾374mm×厚さ8mmである。板状鋼材
2は図3に示す形状のものであり、爪部5の中心間の巾
500mm、厚さ8mmである。当て金7は巾100m
m、厚さ13mmであり、長さ500mmの上端を板状
鋼材2、2の上端と一致させて設置する。(イ)におけ
ると同様に、建込み作業において、板状鋼材2には、変
形、破損の発生が認められず、また土留め壁用建材1相
互の連結の嵌合を良好に実現できた。なお、それぞれの
場合につき、直線鋼矢板(厚さ9.5mm、継手中心間
の距離500mm)、H形鋼(フランジの巾200mm
×厚さ13mm、ウェブの巾374mm×厚さ8mm)
の組合せについて実施したが、良好な結果を得た。
状鋼材2とH形鋼3とを組合せて形成する土留め壁用建
材1であるが、板状鋼材2はH形鋼3の一方のフランジ
3aの外面についてだけに接合される。土留め壁用建材
には、板状鋼材2の上部の内側で、H形鋼3のフランジ
3aの両側の端面6、6の外方にそれぞれ建込み機の掴
み部に当接する当て金7を固着する。当て金7とフラン
ジ3aとの内表面により建込み機の掴み部による把持面
を形成する。本例での具体的条件につき述べると、H形
鋼3は、フランジ3aの巾500mm×厚さ8mm、ウ
ェブ3bの巾374mm×厚さ8mmである。板状鋼材
2は図3に示す形状のものであり、爪部5の中心間の巾
500mm、厚さ8mmである。当て金7は巾100m
m、厚さ13mmであり、長さ500mmの上端を板状
鋼材2、2の上端と一致させて設置する。(イ)におけ
ると同様に、建込み作業において、板状鋼材2には、変
形、破損の発生が認められず、また土留め壁用建材1相
互の連結の嵌合を良好に実現できた。なお、それぞれの
場合につき、直線鋼矢板(厚さ9.5mm、継手中心間
の距離500mm)、H形鋼(フランジの巾200mm
×厚さ13mm、ウェブの巾374mm×厚さ8mm)
の組合せについて実施したが、良好な結果を得た。
【0012】
【発明の効果】本発明によって、次のような効果を奏す
る。本発明において、上述したように、板状鋼材の上部
の内側において建込み機に備えた油圧機構による掴み部
に当接する部分に当て金を固着し、当て金とH形鋼のフ
ランジとの内表面により前記掴み部による把持面を形成
することにより、建込み機により土留め壁用建材の上部
を把持したとき、板状鋼材の変形、破損がなく、建込み
作業を円滑に推進し、建込みをした隣接相互の板状鋼材
の連結部の係合が適切になされる。
る。本発明において、上述したように、板状鋼材の上部
の内側において建込み機に備えた油圧機構による掴み部
に当接する部分に当て金を固着し、当て金とH形鋼のフ
ランジとの内表面により前記掴み部による把持面を形成
することにより、建込み機により土留め壁用建材の上部
を把持したとき、板状鋼材の変形、破損がなく、建込み
作業を円滑に推進し、建込みをした隣接相互の板状鋼材
の連結部の係合が適切になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側面図である。
【図2】本発明の曲がり防止金を使用し実施例を示す側
面図である。
面図である。
【図3】図2とは別の実施例を示す図である。
【図4】従来の技術を示す図である。
【図5】別の従来の技術を示す図である。
【図6】その他の従来の技術を示す図である。
1 土留め壁用建材 2 板状鋼材 3 H形鋼 3a フランジ 3b ウェブ 4 連結部 5 曲がり防止金 6 端面 7 当て金 8 爪部 9 フランジ部材 10 ウェブ部材 11 土留め壁用建材 12 鋼板 13 アングル 14 接合部 15 直線形鋼矢板 16 板状部 17 H形鋼 18 CT形鋼
Claims (3)
- 【請求項1】 両側に連結部を有する板状鋼材とH形鋼
とを組合せて形成する土留め壁用建材であって、該板状
鋼材は該H形鋼のフランジの巾より大きい巾を有して、
該H形鋼の一方又は双方のフランジの外面に長さ方向に
沿って接合され、土留め壁用建材として建て込む際に建
込み機により把持する板状鋼材の上部の内側で前記H形
鋼のフランジの両側の端面の外方にそれぞれ建込み機の
掴み部に当接する当て金を固着し、該当て金と該フラン
ジとの内表面により前記掴み部による把持面を形成した
ことを特徴とする土留め壁用建材。 - 【請求項2】 両側に連結部を有する板状鋼材とH形鋼
とを組合せて形成する土留め壁用建材であって、該板状
鋼材は該H形鋼のフランジの巾より大きい巾を有して、
該H形鋼の一方又は双方のフランジの外面に長さ方向に
沿って接合され、土留め壁用建材として建て込む際に建
込み機により把持する板状鋼材の上部の内側で前記H形
鋼のフランジの両側の端面の外方にそれぞれ建込み機の
掴み部に当接する当て金を固着し、該当て金と該フラン
ジとの内表面により前記掴み部による把持面を形成し、
且つ前記H形鋼のウェブに該土留め壁用建材の押込み時
の該ウェブの曲がり防止金を固着したことを特徴とする
土留め壁用建材。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の土留め壁用
建材の上部における把持面を、建込み機の掴み部により
把持し、該土留め壁用建材を建込むことを特徴とする土
留め壁用建材の建込み方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18062995A JPH093878A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 土留め壁用建材及びその建込み方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18062995A JPH093878A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 土留め壁用建材及びその建込み方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH093878A true JPH093878A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=16086546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18062995A Pending JPH093878A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 土留め壁用建材及びその建込み方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH093878A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009249885A (ja) * | 2008-04-04 | 2009-10-29 | Nippon Steel Corp | 既設の鋼矢板の補強方法及び構造、既設の鋼矢板の補強用部材 |
JP2020097881A (ja) * | 2018-10-19 | 2020-06-25 | ジェイ・ディー・フィールズ・アンド・カンパニー,インコーポレーテッドJ.D. Fields & Company, Inc. | 複合矢板システム |
-
1995
- 1995-06-26 JP JP18062995A patent/JPH093878A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009249885A (ja) * | 2008-04-04 | 2009-10-29 | Nippon Steel Corp | 既設の鋼矢板の補強方法及び構造、既設の鋼矢板の補強用部材 |
JP2020097881A (ja) * | 2018-10-19 | 2020-06-25 | ジェイ・ディー・フィールズ・アンド・カンパニー,インコーポレーテッドJ.D. Fields & Company, Inc. | 複合矢板システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040302 |