JP2009249885A - 既設の鋼矢板の補強方法及び構造、既設の鋼矢板の補強用部材 - Google Patents

既設の鋼矢板の補強方法及び構造、既設の鋼矢板の補強用部材 Download PDF

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Abstract

【課題】補強用部材を打設する際に既設の鋼矢板の変形を抑制でき、かつ既設の鋼矢板が傾斜してしまっている場合でも補強できる方法を提供する。
【解決手段】地盤に既に打設された既設の鋼矢板2を補強する際に、一端にフランジ部が形成されていないT形状部材4のウェブ端部31bを、鋼矢板2のウェブ部11の内側面に沿わせつつ地盤内に打設し、地盤内に打設したT形状部材4のウェブ端部31bの地上側の一端を、鋼矢板2のウェブ部11の内側面上端と連結部材40を介して連結する。
【選択図】図5

Description

本発明は、土木建築分野における土留め壁、基礎構造、港湾河川の護岸・岸壁、さらには止水壁に用いる構造部材として用いられる既設の鋼矢板を補強するための既設の鋼矢板の補強方法及び構造、既設の鋼矢板の補強用形鋼に関するものである。
土木建築分野における土留め壁、基礎構造、港湾河川の護岸・岸壁、さらには止水壁に用いる構造部材として用いられる鋼矢板は、その幅方向の両端部に継手が設けられており、隣接する鋼矢板の継手を互いに嵌合させて地盤に打設することによって壁面を形成する。
従来においてこのような鋼矢板を補強する方法が提案されてきているが、最も一般的な補強方法として、例えば図14に示すようなタイロッドを用いた方法が提案されている。地盤中に打設されて壁体を構成している鋼矢板71に対してタイロッド72が略水平方向に取り付けられ、更にこのタイロッド72の他端側には、地盤中に埋設された控え杭73が取り付けられる。しかしながら、この図14に示す補強方法では、控え杭73について地盤抵抗を確保するために鋼矢板から離れた背後地盤75にこれを埋設する必要があり、補強のためにかかる背後地盤について広いスペースが必要となるという問題点があった。また、タイロッド72は、引張応力に対しては抵抗することができるものの、圧縮荷重に対しては何ら抵抗することができず、地震時において鋼矢板71が水平方向に前後振動した場合に、その振動を抑制することができなくなるという問題点もあった。
このため、特に近年において、特にこの鋼矢板の剛性を向上させるために、例えば、特許文献1、2に示すような地中連続壁用鋼材が提案されている。
この特許文献1、2の開示技術では例えば図15(a),(b)に示すように、ハット形鋼矢板を用いた場合において、ウェブ部102の両端に一対のフランジ部103が連設され、さらにこのフランジ部103の他端にアーム部104が連設されている鋼矢板101と、ウェブ111両端にフランジ112a、112bが設けられたH形鋼110とからなる。ちなみに、アーム部104の先端には、隣接する他の鋼矢板101と連結するための継手105が設けられている。そしてこの鋼矢板101におけるウェブ部102外側にH形鋼110のフランジ112aを固定している。即ち、このH形鋼110を固定することにより、断面剛性及び断面係数を向上させることが可能となる。
特開2002−212943号公報 特開2006−241816号公報
このような特許文献1、2に開示されている地中連続壁用鋼材を応用し、既に地盤中に埋設されている既設の鋼矢板にH形鋼を事後的に補強する方法も案出することができる。かかる場合には、既設の鋼矢板が埋設されている地盤に対して、H形鋼における一方のフランジ部を、鋼矢板のウェブ部の側面に沿わせつつ地盤内に打設する。
しかしながら、図16に示すように、鋼矢板81のウェブ部82の側面に沿わせつつ、H形鋼85を地盤80中に打設する際に、打設に伴って土がH形鋼85の周囲へ押し退けられることになる。このとき、鋼矢板81のウェブ部82と、H形鋼85のフランジ部86との間に存在する土粒子は、ウェブ部82とフランジ部86との界面においてせん断変形を受けることになる。特にウェブ部82、フランジ部86の各表面は、センチメートルやミリメートルのオーダで鋼材表面に固着した土粒子や鋼材表面の粗度により凹凸が形成されており、表面が粗いのが通常であるところ、これらの界面を介してせん断力を受けた土粒子は、ウェブ部82やフランジ部86の表面において、それら表面から遠ざかる方向の動きが誘発される。その結果、かかるせん断力を受けた土粒子は膨張し、図16に示すように膨張に伴う応力Pが既設の鋼矢板81に負荷し、ひいては鋼矢板81自体が、H形鋼85から遠ざかる方向へと変形してしまう。
また既設の鋼矢板81は、例えば図17に示すように、H形鋼85を打設する以前から背後地盤から受ける土圧により既に変形してしまっている場合もある。かかる場合には、H形鋼85を地盤に垂直に打設するとウェブ部82とフランジ部86との間で隙間が生じることから、これらを溶接やボルトを介して直接接合することが困難になるという問題点があった。
そこで本発明は、上述した課題に鑑みて案出されたものであり、補強用部材を打設する際に既設の鋼矢板の変形を抑制することができ、また既設の鋼矢板と、補強用部材との間で隙間が形成されていても両者間で応力伝達性能を確保することによる効果的な補強を実現することが可能な既設の鋼矢板の補強方法及び構造、既設の鋼矢板の補強用部材を提供することを目的とする。
本発明者は、上述した課題を解決するために、一のフランジ部の幅が他のフランジ部の幅以下とされた補強用部材における当該一のフランジ部を鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面に沿わせつつ地盤内に打設し、地盤内に打設した補強用部材の上記一のフランジ部の地上側の一端を鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面上端と連結する既設の鋼矢板の補強方法を提案した。
即ち、本願請求項1に記載の既設の鋼矢板の補強方法は、地盤に既に打設された既設の鋼矢板の補強方法において、T形状部材におけるフランジ部が形成されていないウェブ端部を、又は一のフランジ部の幅が他のフランジ部の幅以下とされたH形状部材における当該一のフランジ部を、鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面に沿わせつつ地盤内に打設し、地盤内に打設したT形状部材のウェブ端部の地上側の一端を、又は地盤内に打設したH形状部材の一のフランジ部の地上側の一端を、鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面上端と連結することを特徴とする。
また、本願請求項2に記載の既設の鋼矢板の補強方法は、T形状部材又はH形状部材の上記ウェブ端部の地上側の一端と、上記鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面上端とを、断面L字型に形成された連結部材を介して連結することを特徴とする。
また、本願請求項3に記載の既設の鋼矢板の補強構造は、地盤に既に打設された既設の鋼矢板と、フランジ部が形成されていないウェブ端部を有するT形状部材、又は一のフランジ部の幅が他のフランジ部の幅以下とされたH形状部材とを備え、T形状部材又はH形状部材は、T形状部材におけるウェブ端部が、又はH形状部材における当該一のフランジ部が、鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面に沿うように、補強用として事後的に地盤内に打設され、地盤内に打設されたT形状部材の上記ウェブ端部の地上側の一端が、又は地盤内に打設されたH形状部材の上記一のフランジ部の地上側の一端が、鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面上端と連結されていることを特徴とする。
また、本願請求項4に記載の既設の鋼矢板の補強構造は、T形状部材又はH形状部材の上記ウェブ端部の地上側の一端と、上記鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面上端とが、断面L字型に形成された連結部材を介して連結されていることを特徴とする。
また、本願請求項5に記載の既設の鋼矢板の補強構造は、上記T形状部材又はH形状部材はそれぞれT形鋼又はH形鋼により構成されることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明では、補強用部材の構造として、T形状部材では既設の鋼矢板側にフランジ部がなく、H形状部材については、既設の鋼矢板側となる一のフランジ部の幅T2が、他のフランジ部の幅T3以下とされている。このため、補強用部材の打設に伴い、T形状部材においてはウェブ端部、H形状部材においては一のフランジ部と、鋼矢板におけるウェブ部との間に挟まれる土粒子の量を小さくすることが可能となる。
このため、補強用部材の打設段階において、仮に補強用部材のウェブ端部又は一のフランジ部と鋼矢板におけるウェブ部との間に挟まれた土粒子がせん断変形を受け、体積膨張を受けた場合においても、かかる挟まれた土粒子の量そのものを低く抑えることができることから、土粒子の膨張に伴う応力の合計を低く抑えることができ、ひいては鋼矢板の変形を抑えることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、既設の鋼矢板の補強方法及び構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した鋼矢板の補強構造1が適用される前の地中連続壁体10の構成を示している。この地中連続壁は、土木建築分野における土留め壁、基礎構造、港湾河川の護岸・岸壁、さらには止水壁等に適用されるものである。
この地中連続壁体10は、地盤に既に打設された既設の鋼矢板2からなる。鋼矢板2は、隣接する他の鋼矢板2との間で継手を介して連結されていわゆる壁体を構成してなる。
本発明を適用した鋼矢板の補強構造1は、かかる図1に示す地中連続壁体10の鋼矢板2に対して、図2に示すようにT形状部材4を配設することにより構成される。この鋼矢板の補強構造1は、既設の鋼矢板2と、補強用として事後的に地盤内に打設されるT形状部材4とを備えている。鋼矢板2は、隣接する他の鋼矢板2との間で継手を介して連結されていわゆる壁体を構成してなる。
図2(a)は、本発明を適用した鋼矢板の補強構造1における、一の鋼矢板2並びT形状部材4に着目した場合の平面図を、図2(b)には、地盤に埋設された鋼矢板の補強構造1の側面図を示している。また、図3は、補強構造1における一の鋼矢板2並びにT形状部材に着目した場合の斜視図である。
鋼矢板2は、ウェブ部11の両側に図中内側に向かって傾斜するようにフランジ部12が一体に設けられ、そのフランジ部12の先端からウェブ部11に平行にアーム部13が設けられ、更にそのアーム部13の先端部に継手部14が設けられている。この左右の継手部14のうち、一方の継手部14と、他方の継手部14は、互いに点対称の形状となるように調整されている。この継手部14は、隣接する鋼矢板2における継手部14と互いに嵌合可能な形状で成形されており、特に嵌合時において継手部14が相互に離脱しないように嵌合強度が高められている。
また、鋼矢板2は、熱間圧延加工による圧延鋼材であり、継手部14が複雑な形状に成形され、継手部14の強度が高められている鋼矢板であり、従来公知の一枚の鋼板を冷間曲げ加工により製作された鋼矢板と比較して、継手部を含めた鋼矢板全体としての曲げ剛性が高められている。
ちなみに、この鋼矢板2は、いわゆるハット形鋼矢板を例に挙げて説明をしているが、これに限定されるものではなく、U形鋼矢板、Z形鋼矢板等のようにフランジ部を有するいかなる鋼矢板を適用するようにしてもよい。
T形状部材4は、圧延加工又は溶接加工により製作されるものであって、ウェブ部31と、当該ウェブ部31の端部31aに設けられたフランジ部32とから構成され、ウェブ部31の端部31bには、何らフランジ部が構成されていない形状とされている。
このT形状部材4を打設する際は、T形状部材4におけるフランジ部が形成されていない端部31bを、鋼矢板2のウェブ部11の内側面又は外側面に沿わせつつ地盤内に打設する。これにより、T形状部材4の打設に伴って、かかる端部31bと鋼矢板2におけるウェブ部11との間に挟まれる土粒子の量は、地盤内応力の増加の観点からは無視できるほど少なく、よってT形状部材4打設に伴う既設鋼矢板2へ与える荷重影響も殆ど発生せず、ひいては鋼矢板2の変形を抑えることが可能となる。
このT形状部材4におけるウェブ部31の地上側の一端は、鋼矢板2のウェブ部11の内側面又は外側面上端と連結されている。T形状部材と鋼矢板2とを直接連結する場合は、溶接にて行われているが、これに限定されるものではなく、例えば、コーピングで覆うことで、連結してもよい。
ちなみに、溶接によれば、容易かつ強固に鋼矢板2とT形状部材4を固定することが可能である。但し、溶接の場合では、溶接熱の影響による鋼矢板2の形状変形の発生が生じることがある。コンクリートによるコーピングでは、溶接の場合のような固定作業時に入熱の影響がなく、鋼矢板2の形状変形を発生させずに固定することが可能となる。
また、T形状部材4を地盤に打設する際において、例えば図4(a)に示すように、連結部材40を介して鋼矢板2に連結するようにしてもよい。連結部材40は、図4(b)に示すように、断面L字形となるように鋼板を折り曲げて形成されてなり、ボルト用長孔45と、ボルト用孔46がそれぞれ上下2ヶ所に亘り設けられている。また、連結部材40には、設計上必要に応じて、このL字形となるように折り曲げられた内側において、補剛リブ47を取り付ける。ちなみに、ボルト用長孔45は、T形状部材4におけるウェブ部31へボルト接合するために形成されたものであり、またボルト用孔46は、鋼矢板2におけるウェブ部11へボルト接合するために形成されたものである。
ちなみに、図5は、この鋼矢板2とT形状部材4とを連結部材40により接続して構成した地中連続壁体10の斜視図である。
実際にこの連結部材40を取り付ける際には、連結部材40におけるボルト用長孔45が形成されている面をT形状部材4におけるウェブ部31の各面にそれぞれ当接させ、ボルト42とナット43によりこれらを螺着させる。また、連結部材40におけるボルト用孔46が形成されている面を、鋼矢板2におけるウェブ部11に当接させ、ボルト18とナット41によりこれらを螺着させる。
なお、鋼矢板2に対するT形状部材4の位置は、一定でないことを考慮し、このボルト用長孔45をいわゆる長孔で構成することに加え、幅を広く構成しておくことが望ましい。
このような連結部材40を介してT形状部材4と鋼矢板2とを接合する方法では、例えば図17に示すように、既設の鋼矢板2が、T形状部材4を打設する以前から既に変形してしまっている場合においても、これらを互いに接合することが可能となり、既設の鋼矢板2の補強が可能となる。
また、このような連結部材40を有する構成からなる鋼矢板の補強構造1では、地震等のような繰り返し変形が加わる場合においても、鋼矢板2とT形状部材4との間で圧縮応力、引張応力の双方を伝達することができることから、耐震性を向上させることが可能となる。
次に、このような構成からなる鋼矢板の補強構造1を構築するための、本発明を適用した鋼矢板の補強方法について説明をする。以下の補強方法については、T形状部材4を鋼矢板2の内側面に沿わせて打設する方法を示しているが、外側面に沿わせて打設する場合も同様である。
先ず、図6(a)に示すように、既設の鋼矢板2が既に地盤中において埋設されているものとする。次に、この既設の鋼矢板2に対して、図6(b)に示すように、T形状部材4におけるウェブ部31の端部31bを、鋼矢板2のウェブ部11の内側面に沿わせつつ地盤内に打設する。次に、図6(c)に示すように、打設が完了したT形状部材4におけるウェブ部31の端部31bの地上側の一端を、鋼矢板2のウェブ部11の内側面上端とを直接または連結部材を介して連結する。
また、本発明を適用した鋼矢板の補強構造1では、図2においては、既設の鋼矢板2の内側面においてT形状部材4を打設する構成としている。このため、補強のためにかかる背後地盤について広いスペースを必要とすることが無くなり、省スペースによる補強を実現することができる。但し、スペースは少し嵩むが、より大きな剛性を得る補強効果を確保したい場合は、既設鋼矢板の外側面において、T形状部材4を打設する構成とする方がより好適である。
なお、上述した実施の形態においては、T形状部材4を補強材として鋼矢板2を補強する場合を例にとり説明をしたが、かかる場合に限定されるものではない。例えば図7〜9に示すように、T形状部材4の代替として、H形状部材3を使用するようにしてもよい。図8は、本発明を適用した鋼矢板の補強構造2における一の鋼矢板2並びにH形状部材3に着目した場合の斜視図を、図9は、その平面図を示している。
固い地盤に打設するときには、T形状部材では打設時にねじれてしまう恐れがある。そのため、このときは補強用部材の打設剛性を上げるために、既設の鋼矢板側に打設剛性を確保するための必要最低限の幅のフランジを取り付けたH形状部材を用いることで対応する。
H形状部材3は、圧延加工又は溶接加工により製作されるものであって、ウェブ部21と、当該ウェブ部21の両端に設けられた一対のフランジ部22a、22bとから構成されている。H形状部材3は、一のフランジ部22aの幅T2が、他のフランジ部22bの幅T3以下とされている。また、このH形状部材3は、T形状部材4では打設時にそのウェブ部が変形してしまうことを抑制するために用いるものであるため、打設長さの短い方のフランジ部22aの幅は、打設重機による打設荷重に対して、H形状部材3の総断面積が、必要な断面積を確保できるだけの極力小さな幅寸法となるよう、設計にて調整する。特に、補強用鋼材と既設の鋼矢板のウェブ部を連結するために、H形状部材のフランジ部22aの幅T2が鋼矢板2におけるウェブ部11の幅T1よりも短くなるようにすることは当然であるが、補強用部材打設による排土の影響を極力少なくするためにも、T2は、T1の50%以下で構成されていることが望ましい。T2をT1の半分以下に抑え、H形状部材3のフランジ22aと既設鋼矢板2のウェブ11とが互いに向かい合う面積と同等以上の面積を、既設鋼矢板2のウェブ11とH形状部材3のフランジ22aとが重なっていない部分に設けることで、体積膨張し移動しようとする土粒子の総体積分を上記空間に逃がすことができ、既設鋼矢板側への荷重増加の発生を抑制することが出来る。
ちなみに、このT2の決定方法については、フランジ占有体積に置換される排土量、及びフランジ面に接触する土の平均粒径や密度に基づいて、土粒子内に発生する応力増加を計算し、既設矢板への影響を考慮すればより好適である。
このH形状部材3におけるフランジ部22aの地上側の一端は、鋼矢板2のウェブ部11の内側面又は外側面上端と連結されている。ここを直接連結する手段としては、ボルト18を介して行われているが、これに限定されるものではなく、例えば、溶接、接着、リベット、ビス、鋲等の何れかを適用するようにしてもよい。
ちなみに、溶接によれば、容易かつ強固に鋼矢板2とH形状部材3を固定することが可能である。但し、溶接の場合では、溶接熱の影響による鋼矢板2の形状変形の発生が生じることがある。接着、ボルト、リベット、ビス、鋲では、溶接の場合のような固定作業時に入熱の影響がなく、鋼矢板2の形状変形を発生させずに固定することが可能となる。ボルト18やリベットを介した連結では、強固な固定が可能であるが、貫通孔の加工が必要となる。これに対して接着、ビス、鋲では、ボルト18やリベットによる固定時において必要とされる貫通孔の加工工程を省略することができ、簡易な作業で固定を実現することが可能となる。
また、図17に示すように、既設の鋼矢板2が既に傾いてしまっている場合には、T形状部材と同様に、図4(b)に示すような連結部材40を用いて、鋼矢板2とH形状部材3とを連結する。この際、H形状部材3のフランジ22aと連結部材40とが干渉してしまう。このため、図10(a)に示すように連結部材40が取り付けられる長さに応じて、H形状部材3におけるフランジ22aの頭部を切断し、さらに図10(b)に示すように、頭部が切断されてフランジ22aが形成されていない部分において連結部材40を設けるようにしてもよい。
このような構成からなる鋼矢板の補強構造2では、鋼矢板2にH形状部材3を固定して一体的な構造体とする上で、H形状部材3における一のフランジ部22aの面を、鋼矢板2におけるウェブ部11の面と平行になるようにさせることが望ましい。その理由として、水圧等の外力を受けた場合に、鋼矢板2の曲げ方向とH形状部材3の強軸方向が一致するため、壁体全体の曲げ剛性を向上させることができるためである。
H形状部材3を用いたときの鋼矢板の補強方法は、図11に示すように、基本的には上述したT形状部材を用いた補強方法と同じである。H形状部材3は、上述したように、一のフランジ部22aの幅T2が、他のフランジ部22bの幅T3以下とされている。即ち、このフランジ部22aの面積を、フランジ部22bの面積よりも小さく構成している。このため、このH形状部材3の打設に伴い、特にこのフランジ部22aと鋼矢板2におけるウェブ部11との間に挟まれる土粒子の量を小さくすることが可能となる。
このため、図11(b)に示す補強用部材の打設段階において、仮にフランジ部22aとウェブ部11との間に挟まれた土粒子が、フランジ部22aとウェブ部11との界面により生じるせん断変形を受け、体積膨張を受けた場合においても、かかる挟まれた土粒子の量そのものを低く抑えることができることから、土粒子の膨張に伴う応力の合計を低く抑えることができ、ひいては鋼矢板2の変形を抑えることが可能となり、最終的に図11(c)に示すように打設が完了することになる。
特に、フランジ部22aの幅T2をウェブ部11の幅T1の50%以下で構成されているため、鋼矢板2におけるH形状部材3から遠ざかる方向への変形を高い確率を以って抑制することが可能となる。
なお本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。図12は、T形状部材4を打設する際に、T形状部材4におけるフランジ部が形成されていない端部31bを、鋼矢板2のウェブ部11の外側面に沿わせつつ地盤内に打設した例を示している。また図13は、H形状部材3におけるフランジ部22aを鋼矢板2のウェブ部11の外側面上端に当接させる例を示している。かかる構成においても上述した効果を奏することは勿論である。
本発明を適用した鋼矢板の補強構造が適用される前の地中連続壁体の構成を示す図である。 (a)は、本発明を適用した鋼矢板の補強構造について、T形状部材を補強材として利用する場合の平面図であり、(b)は、地盤に埋設された鋼矢板の補強構造の側面図である。 本発明を適用した鋼矢板の補強構造における一の鋼矢板並びにT形状部材に着目した場合の斜視図である。 連結部材を介してT形状部材と鋼矢板とを連結する場合について説明するための図である。 T形状部材と鋼矢板とを連結部材を用いて連結することにより地中連続壁体を構成した例を示す図である。 本発明を適用した鋼矢板の補強方法について説明するための図である。 本発明を適用した鋼矢板の補強構造により構成される地中連続壁体の例を示す図である。 本発明を適用した鋼矢板の補強構造における一の鋼矢板並びにH形状部材に着目した場合の斜視図である。 本発明を適用した鋼矢板の補強構造の平面図である。 (a)は、連結部材が取り付けられる長さに応じてH形状部材におけるフランジの頭部を切断した図であり、(b)は、連結部材を実際に設けた状態を示す図である。 本発明を適用した鋼矢板の補強方法について説明するための他の形態の図である。 T形状部材におけるフランジ部が形成されていない端部を、鋼矢板のウェブ部の外側面に沿わせつつ地盤内に打設した例を示す図である。 H形状部材におけるフランジ部を鋼矢板のウェブ部の外側面上端に当接させる例を示す図である。 タイロッドを用いて鋼矢板を補強する方法について説明するための図である。 鋼矢板の剛性を向上させる従来の地中連続壁用鋼材の例について説明するための図である。 従来技術の問題点について説明するための図である。 従来技術の問題点について説明するための他の図である。
符号の説明
1 鋼矢板の補強構造
2 鋼矢板
3 H形状部材
4 T形状部材
10 地中連続壁体
11 鋼矢板のウェブ部
12 鋼矢板のフランジ部
13 鋼矢板のアーム部
14 鋼矢板の継手部
18 ボルト
21 H形状部材のウェブ部
22 H形状部材のフランジ部
31 T形状部材のウェブ部
32 T形状部材のフランジ部
40 連結部材
41 ナット
42 ボルト
43 ナット
45 連結部材のボルト用長孔
46 連結部材のボルト用孔
47 連結部材の補剛リブ

Claims (5)

  1. 地盤に既に打設された既設の鋼矢板の補強方法において、
    T形状部材におけるフランジ部が形成されていないウェブ端部を、又は一のフランジ部の幅が他のフランジ部の幅以下とされたH形状部材における当該一のフランジ部を、上記鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面に沿わせつつ地盤内に打設し、
    上記地盤内に打設したT形状部材の上記ウェブ端部の地上側の一端を、又はH形状部材の上記一のフランジ部の地上側の一端を、上記鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面上端と連結すること
    を特徴とする既設の鋼矢板の補強方法。
  2. T形状部材又はH形状部材の上記ウェブ端部の地上側の一端と、上記鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面上端とを、断面L字型に形成された連結部材を介して連結すること
    を特徴とする請求項1記載の既設の鋼矢板の補強方法。
  3. 地盤に既に打設された既設の鋼矢板と、
    フランジ部が形成されていないウェブ端部を有するT形状部材、又は一のフランジ部の幅が他のフランジ部の幅以下とされたH形状部材とを備え、
    上記T形状部材又はH形状部材は、上記T形状部材における上記ウェブ端部が、又はH形状部材における当該一の長さの短い方のフランジ部が、上記鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面に沿うように、補強用として事後的に地盤内に打設され、
    上記地盤内に打設されたT形状部材の上記ウェブ端部の地上側の一端が、又はH形状部材の上記一のフランジ部の地上側の一端が、上記鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面上端と連結されていること
    を特徴とする既設の鋼矢板の補強構造。
  4. T形状部材又はH形状部材の上記ウェブ端部の地上側の一端と、上記鋼矢板のウェブ部の内側面又は外側面上端とが、断面L字型に形成された連結部材を介して連結されていること
    を特徴とする請求項3記載の既設の鋼矢板の補強構造。
  5. 請求項3又は4に記載の既設の鋼矢板の補強構造に使用される上記T形状部材又はH形状部材はそれぞれT形鋼又はH形鋼により構成されることを特徴とする既設の鋼矢板の補強用部材。
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